先月発生した「平成30年7月豪雨」の影響で、JR西日本の山陽本線では、長期間に渡り不通となっています。
そのため、山陽線を通過する貨物列車も運休を余儀なくされ、その代替輸送の確保が懸念となっています。
既にトラック等による代替輸送を行ってはいるものの、通常の輸送量を確保するには至らない状況が続いています。

この度、JR西日本とJR貨物では、不通となっている山陽線の代替ルートとして、山陰線を利用した貨物列車迂回運転の実現に向けた検討を進めており、その検討状況を発表しました。

貨物列車の迂回運転実現に向けた検討状況:JR西日本
貨物列車の迂回運転実現に向けた検討状況について|JR貨物


上記発表資料によれば、迂回運転実現に向けた検討状況は以下の通りとなっています。

検討中のルート:
伯備線・山陰線・山口線を迂回経由するルート

●現在の検討状況:
早期の実現に向け、通常必要な以下の準備を同時並行で進めている段階。
・運転士養成:迂回列車に乗務するJR貨物の運転士に必要となる教育の実施
・設備確認:貨物列車が安全に走行するための設備上の確認作業
・ダイヤ調整:運行する貨物列車の時刻などの調整

上記の取り組みが完了次第、速やかに迂回列車の運転を開始する予定です。



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


今回の豪雨災害で不通となっている山陽本線ですが、下記JR西日本の資料によれば、10月中の運転再開を予定していますが、このスケジュールでもあと2ヶ月程度かかり、輸送力不足が長期化することが見込まれることから、主に荷主に対して、迂回運転実現を検討していること、またその準備状況を発表したところ、といえるでしょう。

今回の発表で注目したいのは、検討中のルートでしょうか。
上記発表資料によれば、倉敷〜(伯備線)〜伯耆大山〜(山陰線)〜益田〜(山口線)〜新山口、というルートを検討しています。
このルートでみると、伯備線の全線で現在も貨物列車は運行されているものの、山陰線・山口線では既に貨物列車の運転が廃止されています。
山口線と、山陰線の岡見〜益田間では、2013年度まで専用貨物列車が運転されていましたが、その他の区間では近年貨物列車自体が走っておらず、この迂回ルートが実現すれば、ファン的には珍しい光景が見られるものと思われます。


もっとも、今回の迂回運転が実現したとしても、災害前の輸送量が確保できるわけではなく、完全な復旧までは輸送力不足の状態は続きますが、それでも輸送力不足の改善という面では、大いなる効果があるのではないかと思います。

山陰本線・山口線を満載のコンテナを牽引したディーゼル機関車が走行するシーン。
ともすれば今後貴重なものにもなるかもしれませんし、逆に、今回の実績を元に、今後も迂回ルートの維持の観点から、不定期に見られる光景になるかも知れませが、何にせよ、今後の迂回運転実施の正式発表等に注目しておきたいところですね。

貨物列車、山陰本線・山口線経由で迂回運転へ 運転士、ダイヤなど準備中 | 乗りものニュース
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