!!
スンジョの冷たい言葉に驚いたハニは、目を見開いた。
が、その場所は今見ていた景色と様子が違う。
今見ていた場所は・・・・何もなかった・・・。

「夢・・・」
何もない場所は、夢の中だった。
「・・ん?ハニ、どうしたの?」
「ヘウン、起こしてごめんね。」
「ミンジュが男のギョルと眠るのは嫌だと言ったから、悪い夢でも見てたの?」
「ううん・・・大丈夫。」
眠る前に、自分が女だと言っているだけで男だから一緒に部屋で眠るのは嫌だとヘウンが言って、ミンジュがそれに対して心は女の子だからと、ハニたちの部屋から出て行かない事を時間をかけて説得をしていた。
それにはさすがのハニも体調が悪くても、ミンジュと同じ部屋は抵抗があると言って、泣く泣くミンジュはギョルと同じ部屋で眠る事にした。

それが自分が見た夢の発端ではないが、何も知らないヘウンやヒスンには夢の内容を言う事は出来なかった。

私、この世に産まれなかった二人の子供の事を忘れていたのかもしれない。
スンジョ君の赤ちゃんと、リャンさんの赤ちゃん。
スンジョ君の赤ちゃんが出来た時は、不安がいっぱいで先の事を考えて随分と悩んだ。
記憶がなかったから仕方がないとスンジョ君は言ってくれたけど、本当は自分の心のどこかに産まない方がいいと思っていたのかもしれない。
だから、リャンさんの赤ちゃんが出来た時、そんな気持ちで産まれる事が出来なかったスンジョ君の赤ちゃんが、自分の事を思い出して欲しかったのかもしれない。

スンジョ君の赤ちゃん・・・・欲しいな・・・
そう言えば、学校の勉強が忙しいのとスンジョ君の仕事の都合と合わないからパク先生の診察にずっと行っていなかった。
旅行から帰ったら、予約を入れなきゃ。
いつまでもスンジョ君に頼っていてはいけない。
この旅行は、ただの仲良しの友達との旅行じゃない。
私自身が前に進むために来た旅行だ。
ハニさんの事が少しだけわかったから、ギョルがハニさんの最後に預かってもらった家の住所を知る事が出来てよかった。
いつか、必ず私もハニさんと旦那さんと子供がいた場所に行って、私は助けてもらった命をこの先ずっと大切にして生きて行く事を報告したい。








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