2018年01月13日

糸 114

全羅南道から帰ってからというより、行った時からは聞けと体調の良くない感じが日が経つにつれて悪くなって行く。
胃腸風邪でも引いたのかもしれない。
「ハニちゃん、どんな具合?起きられる?」
「吐き気は治まったのですけど、身体の力が出なくて・・・・」
もう吐く物は無かった。
ここ最近、ギョルとユン・ハニさんの事で悩んでいたからあまり食欲もなかった。
それにスンジョ君が長期の出張でいないのも、難しい勉強を自分一人で覚えないといけないと言う不安もあった。
「スンジョに早く帰って来てもらう?」
「それは・・・・」
もう吐き気は治まったと思っても、不安に思うとまた胃がねじれるほどの強くこみあげてくる吐き気。

見ないようにしていてもつい目が行ってしまう。
「ハニちゃん、救急車を呼びましょ。血が混じっているわ。」
吐き気があるから食べられない、吐いてばかりいたから胃の中に何もなくてこれ以上何も出て来ない。
「とにかく水分だけでも。」
白湯に少し味をつけたものを飲むと、多少吐き気は治まる。
苦しそうな表情のハニに、グミはある勘が働いた。
「ハニちゃん、もしかしたら赤ちゃんが出来たのじゃない?」
「お母さん・・・・」
「月の物はちゃんと来ているの?」
ハニは首を横に振った。
それは妊娠して嬉しそうな顔をしてではなく、どこか悲しそうな顔だった。

「ずっと来ていないです。スンジョ君と結婚する前の、まだリャンさんと一緒に暮らしている頃から・・・・」
「そう、基礎体温は付けていたでしょ?」
「付けていますけど、ずっと安定していなくて、妊娠していないと思います。それに・・・」
「それに?」
ハニはパク先生の診察をずっと受けていない事をグミに話した。
妊娠しないわけではない事は分かっていたが、来るものが来ないから子供は諦めていた。

「行かなきゃ。明日にでもパク先生の所に行かない?スンジョが帰って来るのを待ってからじゃなくて、明日だったら私は何も出かける用事はないから。」
全羅南道で見た夢が気になって、パク先生の診察を受ける勇気がなかった。
グミに夢の話を言う必要もない。
「きっと違います。それに、パク先生の診察は電話で聞かないと予約が取れるか分からなくて。」
もう数日でスンジョが帰って来るのだから、それから予約の確認をしてもよかった。
「それじゃあ、いけないわ。私が電話で確認をするから、ハニちゃんは休んでいて。」
ハニを心配しての事だった。
もし本当に妊娠をしていたら、全羅南道に何も知らないで言った事もあるし2回の妊娠の事もあるから手遅れにでもなったら、もう2度と子供を持つ事が出来ない可能性もあった。





人気ブログランキングへ

hanysweet at 10:42│Comments(0)あいたい | 

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
ギャラリー