昨日のユン会長との会食から帰ってからのスンジョ君の様子がどこか変。
昨日から?その前の時からスンジョ君の様子はおかしかった。
おじさんの会社での事は、私たちに話をしても分からないから何も言わない事は分かっているし、そうじゃなくてもスンジョ君は一人で抱え込んでしまうから、きっと重大な何かが起きているのかもしれない。

「ハニちゃん、どうしたの?」
「どうかしましたか?」
「どうかしましたかって・・コピーが終わっているみたいだから、私と変わってくれないかなって思っているけど?」
ハニは原稿とコピーをした物を落とさないようにまとめて持ち上げると、企画室内の社長室のスンジョの方を見た。
絶対に何かを考えている、それも何か重大な事かもしれないし、そうじゃないかもしれないけど気になって仕方がない。
「オンニ・・・・社長代理の様子が変だと思いませんか?」
「変はハニちゃんよ。」
「私が変ですか?」
ハニがオンニと呼んでいるその人は、企画室の中では一番若くてハニと年齢が近い。
年齢が近いと言っても、企画室自体が男性社員が多くてオンニ以外の女性社員は男性社員と同等の仕事をしているから、休憩時間以外はほとんど会話をした事がない。

「変だよってか、ハニちゃんはいつも社長代理ばかり見ているでしょ?同じ大学だし・・もしかしてぇ~?」
「なんですか?」
真っ赤な顔をしてオンニの視線と合わせないようにして抱えている物を落とさないように歩き始めた。
「顔もよくて背も高くて頭もよくて・・・・好きになってもおかしくないわよね?」
誰もスンジョと同じ家に住んでいるとは知らない。
ただ社長代理と同じ大学に通っているアルバイトの学生としか知らないしそれで通していた。
「好きですよ。だって、とっても優しくてかっこいいですから。」
「隠さないんだ、好きだっていう事。」
「隠しませんよ!年上でもオンニというライバルがいるのだから。」
そんな自由な会話が出来るのもハンダイの特徴かもしれない。
社長らしくないスチャンの雰囲気が、社員からも好かれている一つだ。

「大丈夫よ取らないから。私ね、お付き合いしている人がいて今回の新作ゲームの開発が落ち着いたら入籍だけするの。」
「え・え・・・えーっ・・という事は、この企画室の中にいる人?」
ハニの声が大きかったのか、企画室で打ち合わせをしている社員が驚いた顔をして二人の方を見た。
ペロッと舌を出したハニに、見た社員たちが一斉に口元に指を立てていた。
「誰ですか?」
声を潜めてオンニにハニは聞いた。
「今はここにいないけど、室長と一緒に暮らしていてね・・・」
「室長って結構年上じゃないですか?」
「ああ見えてまだ33歳よ。」
社内恋愛も禁止じゃないから、何組かが夫婦で務めていると話には聞いていた。

「入籍はどっちでもよかったけど、赤ちゃんが出来てね・・・だから、私の仕事を減らすためにアルバイトを入れてもらったの。」
気が付けばオンニの服は他の人たちと同じようなタイトな感じのものではなかった。
「そう言う分けだから、社長代理の事を私は取らないし、応援するわよ・・・ほら、社長代理がハニちゃんを呼んでいるみたい。」
スンジョが話をしている二人の方を見て、手を挙げて呼んでいた。





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