毎日同じことの繰り返しで、変化のない毎日にペースを崩さず、安心できるというか物足りないような気もするが、それが自分の人生だと思っている。
ごくたまに同僚に誘われて飲んで帰るが、ほぼ毎日仕事が終わると寄り道をしないで帰宅。
玄関を開けると母親の声に迎えられ、『食事は食べて来たの?』と聞かれる。

「ただいま。」
「お帰り・・・・あのね・・話してもいい?」
いつもと同じ言葉を言ってくると思っていたら、この日はいつもと違う言葉を言って来た。
何かが変わってくる前兆なのだろうか。
「いいけど・・・何か食べる物はあれば、それを食べながらでもいいか?」
「そうね・・・着替えて来て。」
グミはそう言うと、スンジョの食事の用意を始めた。
急に食事をすると言っても、グミは冷蔵庫の中の食材で、ササっと手際よく作ってくれる。

スンジョは部屋に入ると鞄を机の上に乗せ、上着を脱いでネクタイを外してハンガーにかけ、着ていたワイシャツを脱いでブルーのシャツに着替えると、クローゼットの奥に見えたジャケットに目が行った。
まだパラン高校の制服がそのままになっている。
ウンジョとは体系が違って着られず、結局それはそのままスンジョのクローゼットに片付けられた。
いい加減に処分するか・・・・
クローゼットのドアを閉めて襟元を整えると、グミが用意をしている食事を食べるために部屋を出た。

たった数分で作った食事を食べようとした時、グミはスンジョの向かい側に座った。
「今日ね、パパの会社の従業員のお子さんの誕生日プレゼントを買いに行ったの・・・」
「それが話したい事か?」
「その事じゃなくて、その時に誰と会ったと思う?」
「知らない・・・」
もったいぶった風にグミは間を置いた。
「ハニちゃんよ・・・・ハニちゃんと会ったの。」
ドキッとした。
グミからハニは5年前に結婚したとだけ聞いたが、どこに住んでいるのかは聞かされていなく、ソウルから出たのか出ていないのかも知らなかった。