「スンリちゃん、お迎えに参りましょう。」
ジュリは動揺しているハニに気が付いて、少しの間スンジョと二人だけにした方がいいと感じた。

ジュリ、ありがとう

心の中の声は、ジュリに届いたのか少し後ろに顔を向けて軽く会釈をした・

「ハニ・・」
「はい。」
「私の考えは間違っていますか?正直に答えてください。」
少しハニは言葉を考えていた。
貧しい村で生まれ育ち、華やかな世界に憧れて王族が集まる宴に行くまで、自然の中で生活をしていたから、あまり人との関わりを持った事はなかった。

15歳になれば、年頃の相手がいればその人と結婚をし、いなければ後添いを探している人の所に嫁ぐ事が普通の生活だった。
父と同じ年齢かもしくはそれ以上都市の上の人の所になど嫁ぎたくないといつも思っていた。
一日だけの華やかな生活をしたら、その土地で嫌ではあったけど嫁がなければいけないと思っていた。
後から王様だと知り、その人が自分の祖父だと知ったからではなく、もう少し違う生活を覗いてみたかった。
初めて父以外の人でずっと一緒にいたいと思った人と、縁があってその人の下に嫁いだが、複雑な事情で産んだ子供を手放す人を知る事になるとは思っていなかった。

「スンジョさんは間違っていません・・・と言うのか、私は世間知らずで世の中の事は疎く・・家の前で赤ちゃんが泣いている声を聞いたら、可哀想とか・・・かわいい・・・そんな気持ちで、物事を深く考えていませんでした。でも・・・・大丈夫です。この先何か遭っても、スンリの実母がそばにいたら、きっと辛い事からも抜け出せると思っています。」
「分かりました。まだ先ほどの話はキョルさんは知りません。スンリを返して欲しいと言われたら、ハニはスンリを返してあげますよね?」
【はい】とはっきりと言えなかった。

「私は決してハニも、スンリも、スンリの母と姉や兄たちを悲しませる事を話しません。私の幸せは、ハニが笑顔でいてくれる事ですから・・・・・」
ハニに気持ちを伝えるように包み込むように抱きしめた。



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