ペク家の庭の木の葉も色が変わり、少しずつ秋が深くなり始めていた。
スチャンは、ヨンファを含むペク家の商団に仕えている人たちは、西の国に行っているため姿はなかった。
スンジョの弟のウンジョと、キョルの娘のキョンが忙しく動いていた。

「スンリはお前の弟と聞いたが、どんな子供だ?」
「一緒に生活をしたのはほんの短い期間です。私が知っている事はあまりないですが、ハニさんに育てていただいていたからなのか、とっても素直な子供です。」
「ハニさん・・・じゃない『若奥様』だよ。」
「はい・・若奥様・・」
「向こうにいる時は『ハニさん』でもいいかもしれないけど、ここに来たら自分の身分をわきまえないといけない。本来なら、兄と結婚をしてここに住まわれるお方ではないのだから。」
「どう言う事?」
「そのうちに兄から聞いてくれればいい・・・ほら、これはスンリの部屋に持って行く物だ。ここにある物とあちらにある物は、お前の母親と弟と妹の部屋に持って行って。」

大人たちと一緒に西の国に行く中に二人は入れてもらえなかった。
ウンジョは初めてシルクロードを通って、西の国に行く事を期待していたが、ペク家の次男として兄たち家族が帰って来るのを迎えるように父から言われていたのだった。

「奥様、ウンジョさんのお嫁様はキョンはどうですか?二人とも年齢が近いせいか、二人でいる事も多くて時々どこかに出かけていますよ。」
「そうね・・・旦那様も、キョンは覚えが良いし、目利きの能力はとても素晴らしいって・・・あのわがままなヘラが、キョンが選んだ絹の生地をとても気に入っているみたいで・・・・」
「そうですね・・最近はヘラ様もスンジョさんにお子が産まれてから、諦められたみたいでよかったですね。」
「そうだといいのだけど・・・ギョンス様が随分と年齢がしただからと、ヘラを甘やかしていた結果があのわがままだったのよね。でもまぁ・・・あの年齢で子供が何人も授かったのだから、年老いた夫に愛されているのよ。」

この時代、年齢の離れた夫婦は少なくはなかった。
本当のところ何が切っ掛けで、ヘラが夫のギョンスを頼るようになったのかは、他人のグミには分からなかったし知りたいとは思わなかった。
同じ祖父を持つ従妹同士でも、差だった環境以外に性質が違うと、これ補他人(ひと)から見た目が違うのは仕方のない事だ。
グミはもうすぐ我が家に来る嫁のハニと初めて対面する孫娘との生活を楽しみに待っていた。


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