大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2014年09月

最後の雨(番外編) 4

ウッ!
腹部に違和感を感じて、ギョルは目を覚ました。
いつもは狭く感じないベッドが、今日は狭く感じる。
横を見ると、ミンジュが気持ち良さそうに眠っていた。

ああ・・・そうだった。昨日飲み過ぎて、オレを心配したミンジュが泊まってくれたんだ。
コイツもなんだかんだ言って、オレの理解者だよな。
喧嘩っ早いオレとは、予備校時代からの数少ない友人の一人だ。
オレもお前も同じだな。
心を開く相手がいない寂しさは、当事者しか判らないからな。

そう言えば、ペク・スンジョも心を開いている所を見たことがなかったな。
唯一、心を開いていたのはオ・ハニなのかもしれない。
天才だから、人は出来て当たり前として見ている。
張りつめているアイツの心を癒すのは、子供みたいに笑うオ・ハニだけかもしれない。
考えてみれば、性格も好みも観たからに正反対の二人が結婚したんだ。
ハニは兎も角、アイツは先読みする力も当然持っているはずだから、生涯のパートナーとしてアイツを選んだことも納得する。。
オレが唯、ハニの周りでウロチョロして混乱させた張本人だと、いい加減認めないといけないが、オ・ハニに本気だった事は間違いない 。

もし・・・・オ・ハニがアイツと出会う前にオレと出会っていたら、もっと違ったかもしれないな。

「う~ん・・・・・あん・・・頭が痛っい。」
「起きたか?」
「起きたわよ・・・・・・・二日酔いだわぁ~」
「なんか食べるか?」
「トースト軽く焼いてくれる?それなら食べられそう・・・・後、ヨーグルトもお願いね・・・・。
二日酔いだと言っては毎回ミンジュはしっかりと食べて学校に行く。
オレが飲み過ぎるといつも心配して、泊まって行ってくれる。
お前も辛いことがあるだろうに、いつも何にも悩みがないような顔をしてヘウンやヒスンの話まで聞いて・・・・

「お前・・・・いいヤツだよな。」
「ありがとう。でも、急にどうしたのよ、残念だけど私にだって好みはあるのよ。」 
「そう言う意味じゃないよ。オレだって、男より本当の女がいいからな。」
ミンジュもハニ似ていいるよな。
自分より相手を思いやる。
結局オレは、心を開く相手はミンジュやハニのように、損得を考えない人間にしか心を開けないのかもしれない。


「おい、そろそろ行くぞ。」
学校に行ったら、ハニに謝らないとな。




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最後の雨(番外編) 3

オレのお袋と親父は、見ているだけでも不仲だと判るくらいだった。
お袋は、親父に何を言われても文句ひとつ言わないで黙って着いて行くだけだった。
親父と言えば、お袋に冷たくて病気になって入院しても見舞いに来なかった。

「母さん、父さんは母さんの事を嫌いなのかなぁ・・・・」
「父さんはね 、本当は優しい人なの。ただちょっと、愛情表現が上手くできないだけよ。ギョルは、好きな人が出来たら優しくしてあげてね。」


「でもさぁ・・・ギョル・・・・・ゥップ・・・・人はみんな愛情の表し方は違うよ。ギョルの話だと、確かにハニと旦那もそんな感じかも知れない。」
「感じかもじゃなくて・・・・そうなんだよぉ・・・・」
「でもね・・・・・ゥッ・・・・・・・ハニと旦那は、ギョルが思っているほど悪くなかったと思うよ。ギョルが・・・さ・・・・」
「オレが何だよ・・・・オレが、二人の中を悪くしたって言うのかよ。」
「ある意味・・・・そう思う。」
判っている。
ハニが最初に家を教えたくなかったのだって、結婚していることをバレたくないだけじゃなくて、あの完璧人間ペク・スンジョがハニを選んだ理由が判る。

「普通なら、自分が無理だと思ったらすぐに諦めるのだろうが、ハニは出来ないことも悩みながらやり遂げてしまう。頭も悪いしいい加減諦めろと言いたくなるよ。」
「へぇー判ってるじゃないのハニの事。お母さんの事もそんな風に見ていたから判るんだね。」
ギョルは飲みほした缶ビールの缶を、ギュッと握りつぶしても一缶開けようとしたが、手を止めてごろんと床に寝転んだ。

「似ているのはそこまでだ・・・・・・」
「そこまで?」
「お袋は、結局病気になって、逝っちまったからなぁ・・・・・・・。ハニは・・・・・アイツと可笑しくなり始めたころから、オレと話をよくするようになっていた気もしたけど、最初にオレと会った時のような笑顔じゃないんだよな・・・・・。丸見えだった心が、蓋をしたように見えなくなってさ・・・・・・・医学部に近い場所に行ったりすると笑顔さえ消えて・・・・・生きていることに絶望しているみたいでさ・・・・・・・結局は・・・・・・あいつも同じ表情を・・・・・してた・・・・・見たら・・・・・・二人は・・・・・・・・・・G・・・・・・・・gggg・・・・・・」
ギョルはそのままイビキを掻いて眠りに入って行った。
ミンジュはその様子を見て、近くに置いて有った無ふを引っ張りギョルの身体に賭けた。

「眠れば少しは嫌されるよね。本当はギョルだって判っていたはず。ハニはどんなに笑いかけてくれていても、その笑顔はペク・スンジョに向けられているって。ペク・スンジョも、どこからでもハニの笑顔を見つけられるって。それが今回はちょっとしたことでお互いにずれてしまっただけ。結婚している相手が、思いがあるのに引き離すようなことを出来ないことくらい判ってたよね。・・・・・・・フゥワァ・・・・私も、眠いから寝かせてね。」
静かなギョルの部屋は、二人の寝息だけになった。


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最後の雨(番外編) 2

ヘウンとヒスンはギョルたちと別れて帰宅した。
「ほら、ギョルしっかり歩きなさいよ。」
おぼつかない足もとに、フラフラと今にも倒れそうに歩くギョルを、ミンジュは身体を支えて歩いていた。
「終電も出ちゃったし、タクシーも来ないし・・・・・きっと日付が変わったのね。乙女の肌には睡眠が必要なのにぃ~」
陽気なミンジュの声は、静かな町の中でよく聞こえた。 
ギョルはそのミンジュが羨ましく感じる。
「お前・・・・・失恋は慣れているんだろ?」
「まっ・・・・何と・・・・・・。こういう人間だからね・・・気持ちが悪がられたこともあったよ。」

素面なのかそれともまだ酔っているのか。
不思議に、ミンジュと一緒にいると気持ちが落ち着いてきているのが自分にも判る。
「ヘウンもヒスンもいないから言ってごらんよ。こんな人間だけど、男の気持ちも女の気持ちも理解できると思うよ。」
「そうだな・・・・・オレん家に寄ってくか?」
「いいよ。明日には完全復活できなくても男がいつまでも引きずったらよくないからね。」

ギョルの家までは、公園からそれほど遠くはないが、二人間無言のまま歩いた。
車の通りも少ない時間、靴音がだけがコツコツと聞こえている。
一棟の古いアパートが見えてくると、歩きながらギョルはポケットの中の鍵を探した。 
古いアパートの部屋のドアの鍵はガチャガチャと音を出して開けづらいのか、酔っているのかすぐには開かなかった。
「開けようか?」
「悪いな・・・」
女の子でもない男でもないミンジュは、何度も来ているギョルの部屋の鍵を、簡単に開けることが出来る。

ギョルの部屋は一人暮らしの男らしく、無駄なものもなく小ざっぱりと片付いていた。
「ほら、お前も飲めよ。」
「今日は、私も付き合うよ。明日の朝には、今から話すことも忘れるかもしれないけど、あんたにはその方がいいよね。」
小さなテーブルに、冷蔵庫の中のビールを出しつまみを小皿に乗せて、二人は向かい合って座った。
缶ビールのプルタブを上げてぷしゅっという音がして、こぼれそうになる 泡をすぐに呑み込んだ。
一口ほどビールを飲むと、ギョルは後ろを振り向いて小引出しから一枚の写真を出した。

「オレのお袋だ。」
初めて他人に見せるギョルの母親の写真。
子供みたいに笑う笑顔が、どこかハニと似ている。
「ギョルのお母さんって、子供の時に亡くなったんだよね。なんだか、ハニと似ているね。」
「似ているから、最初はアイツ・・・・ハニが嫌いだった。おまけにあのペク・スンジョも嫌いだったよ。親父と似ているから。」
初めて聞くギョルの両親の話に、ビールで酔う事さえできないような気がした。




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最後の雨(番外編) 1

大学からそう遠くはない屋台は、学生たちのグループがいくつもに別れて酒を飲んでいた。
ひとつの4人のグループは、一人の男子学生の飲みっぷりを心配そうに見ていた。

「ギョル、もうその辺にしとこうよ。」
「うるさい!」
空の焼酎の小瓶もギョルの所だけ5~6本はありそうだ。
「最初っから、ハニはダメだって判ってたじゃん・・・結婚してるんだからぁ。」
ミンジュやヘウンの言葉に何も応えず、無言で焼酎をギョルは飲んでいた。

「おばさぁ~ん~~もう一本!」
「ほら、帰るわよ。ヘウン、お勘定をお願い。」
ミンジュはギョルの腕を自分の方に回させて立ち上がらせようとした。
「五月蝿いなぁ・・・・・、ミンジュ・・・・・」
足元がおぼつかないのに、ミンジュの方に回された腕を振り上げて、他のテーブルで飲んでいる人たちの方に倒れ込みそうになった。
「おい!気を付けろ!」
「何だとぉ~」
殴り合いの喧嘩をしそうなにらみ合いになると、それまで黙っていたヒスンはギョルとぶつかった人を宥めようと少し前に出て来た。
ニッコリと笑ってギョルが、相手を殴らないようにミンジュが押さえながら屋台の外に連れ出した。

「ごめんなさい・・・ちょっと私たちの友達が失恋しちゃったの。あなた達ならきっと許してくれますよね?」
こう言った時のヒスンの微笑みは効果抜群だ。
ヒスンには知っている人の間では、≪天使の微笑≫と言われていた。
大きな目を潤ませて、懇願しているヒスンの言うとおりにしておかなければならない気になった。


「ほら、これ飲みな。」
屋台近くの公園のベンチにギョルを座らせ、よく冷えた水を差し出すがそれを受け取ろうとしない。
「ギョルがそんなんだったら、明日学校に来たハニが可哀想じゃん。男なら失恋したくらいで飲んだくれないの。私なら話を聞いても応えられるから・・・・ねっ、言ってごらんよ。ここにいるのはみんな仲間だよ。」
ギョルにも判っていた、
ハニは最初っから自分には特別な感情を持ってはいなかったことを知っている。
「オレ、本気だった。最初は下心あって看護学科に来たと思っていた時は、オレが一生懸命に看護師になろうと思っているのに、コイツは遊び半分かと思うと、ムカついて怒鳴りたくなった。ハニがアイツと結婚していることを知った時、それを認めることはまだその時は出来なかった。採血のテストを何度も何度もやり直しで、普通ならそんな状況なら諦めるのに、ハニは諦めなかった、旦那が医者になるからだけの理由で来たハニに対する気持ちが変わって行ったんだ。


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最後の雨 80

温かい
昨日まで使っていたベッドと同じなのに、今朝は温かく感じる。
腕に感じる重みが心地よく、その腕と反対の方の腕に力を入れて引き寄せてもっと自分の近くに感じたい。
「おはよう。」
「起きたのか?」
「ううん、ちょっと前に目が覚めたの、温かくてなんだかホンワカして自然と目が覚めちゃった。」
「いつも起きないお前にしたら、雪でも降りそうなくらいに有り得ないな。」
「うっ・・・・・・・酷いと言い切れない所が悔しいけど、本当だと自分も思っちゃう。」
クスクスと笑う二人の声は、朝早いこの時間に清々しい気持ちと共に、もう二度と同じ間違いをしないとお互いに誓っているようだ。

「キスしたい。」
「しようか?」
ここ数か月、正確にはお互いの気持ちが離れていた数か月はキスさえもした記憶がなかった。
お互いの体温だけじゃなく、スンジョのハニへの思いに、ハニのスンジョへの信頼通じ合っているからかとても温かかった。

ダイニングに二人そろって降りて行けば、グミもスチャンも弟のウンジョも、二人が幸せそうにしていると家族も幸せそうに笑って返していた。
「良かったね、お兄ちゃんとハニ姉さん。」
「ウンジョ君がバカハニって言わなかった。」
「まっ・・・・お兄ちゃんと仲が良くなった記念に言ってやったよ。」
二人そろっている姿が、それが当然だと言うウンジョも、まだ幼いと言ってもそれが一番いいことだと判っていた。

「雨降って地が固まる、ということもある。二人の事はパパにもママにもギドンにも、口を挟めないことがあるから、この雨が二人にとっての最後の雨となるように、お互いを信じて行きなさい。」
「親父・・・・・・・」
「お父さん・・・・」
普段からあまり二人の事に口を挟まないスチャンも、こんな風にしている息子たちを見ることが出来て、 本当によかったと思った。
「可愛い赤ちゃんが来るのも早いかもね。」
「またお袋はそれを言うのか?」
「そうよぉ~、だってあなた達はラブラブの新婚なんだもの、いつ赤ちゃんが出来るかわからないでしょ?」
結婚したら何も言わなくなると思っていたグミの言葉は、今度は孫が欲しいと言う言葉に変わっていた。
それは大体「可愛いハニちゃんによく似た女の子」。
スンジョもハニに似た娘を欲しとは思っているが、まだ学生であるのと二人だけの時間がもう少し欲しいと思っている。



看護学科の教室付近で、スンジョと別れて前に進もうと思っても、歩きださないハニにスンジョはポンと肩を叩いた。
「どうした?」
「うん・・・・昨日のことがあるから行きにくい・・・・・・。」
「オレも一緒に行こうか?」
スンジョの掛けた言葉で、勇気が湧いたハニは振り返っていつもの笑顔に戻った。
「ありがとう、ここからは私がやらないといけないことだから大丈夫。」
「そうか・・・・」
「行って来ます。帰りは一緒に帰れるよね。」
「ああ・・・これからはずっとハニと一緒だ。言って来い。」
手を振って二人は別れると、ハニは昨日のことを心配している看護学科の人たちに何か話しながら教室の中に入って行った。
その姿を最後まで見ていたスンジョは、安心したように自分も医学部の教室に向かった。


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