いつもと変わらない朝。
変わったと言えば、ほんの少しだけ変わったことがある。
夢で昔のスンジョ君に会わなくなった事と、あのスンジョ君が私に挨拶をした事。
「おはよう。」
「あっ!おはよう。」
たったそれだけでも、私にとっては劇的にも感じる。
言ったその後に、私が余計な事でスンジョ君を怒らせてしまった。
「昨日はこの布張りを剥がしたけど、ちゃんと元通りにした?」
聞いた場所がいけなかった。
朝食の時間で、おばさんもおじさんもパパもウンジョ君もみんな揃っていた。
おじさんとパパやウンジョ君は、その子場に何か言うわけでもないことは判っていたけど、叔母さんがそこ言葉にすぐに反応をした。
「スンジョ、勝手にはがしたりしたらダメでしょう。代々受け継がれてきた貴重な物だと判っていて。おじいさんやおばあさんから聞いた事は既にあなたに全部話したのだから、疑ったりして歴代のペク家の跡取りを疑うなんて・・・・・あなたとハニちゃんは出会う運命で、間違いなく600年前の二人の願いを叶えないといけないの。」
ウンジョ君が、600年前と聞いた時にかび臭い話だと呟いた事にも誰も気が付かないくらいにおばさんの声は大きかった。
「伝説を信じるのはお袋の自由だ。オレにだって考えや好みはある。オレの恋愛くらい自由にさせてくれよ。いつも自由勝手な事をしているのだから、たまには親らしくしていろ。」
朝のさわやかな空気は、どこに行ってしまったのか重苦しいご飯も美味しくないくらいに貴重な時間は消えてしまった。
「スンジョ、少し言い過ぎだ。ママに謝りなさい。」
「謝る気はないよ。食事を作って家の事をして、帰って来るのを待ってくれるのは有り難いと思っているけど、恋愛くらい地涌にさせて欲しい。親父だって、お袋とは恋愛結婚だろ?」
「確かに・・・・」
とスチャンが言えばギドンもそれに応えるように呟いた。
「ワシもハナとは恋愛だったな・・・・伝説の話はハナも信じているけど、子供の名前が偶然にその時の二人と同じ名前だっただけ出しな・・・・・」
妙に納得をするスチャンとギドン。
それでも引かないのが、ファン・グミ。
「偶然同じ名前だったと言っても、一人二人じゃなくて、私にパパとギドンさんとハナさん、ウンジョもいれば中心の二人も揃っているわ。スンジョの先輩にパラン大に行ったギョンス先輩にギテ先輩もいるじゃない。」
「ただの偶然だ。」
「偶然にしても・・・・こんなに揃う偶然は運命よ!」
ハニは心の中で思った、トッコ・ミナもチョン・ジュリも昨日のあの手紙で名前が出ていたのに、スンジョ君は態と言っていない。
違う事は、私の周りにいる人でジュングの名前が出てこないし・・・・
ブツブツと言っているハニをチラッと横目で見て、スンジョはフォークを叩くように置くと立ち上がった。
「もう、学校に行く。オレの恋愛くらいは自由にさせて。オレにだって好みがあるから。」
スンジョはグミが何かを自分に言う前に、カバンを持って家を出て行った。
「もう、あの変わり者の可愛くない子が、私がお腹を痛めて生んだ子供だと思うと情けないわ。それにしても、スンジョが好みがあるって・・・・誰か好きな人でもいるのかしら・・・」
「「「さぁ~」」」
「ハニちゃん、ほら・・・スンジョがああ言っても、運命の時が来ているの。占いの先生もそうおっしゃっていたし、スンジョの周りにハニちゃん以外のバカな女が纏わりついてはいけないわ。すぐにあなたもスンジョを追いかけて学校に行きなさい。」
「はぁ・・・・・・」
ハニは食べかけのトーストをお皿に置いて、少し前に家を出て行ったスンジョを追いかけた。
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変わったと言えば、ほんの少しだけ変わったことがある。
夢で昔のスンジョ君に会わなくなった事と、あのスンジョ君が私に挨拶をした事。
「おはよう。」
「あっ!おはよう。」
たったそれだけでも、私にとっては劇的にも感じる。
言ったその後に、私が余計な事でスンジョ君を怒らせてしまった。
「昨日はこの布張りを剥がしたけど、ちゃんと元通りにした?」
聞いた場所がいけなかった。
朝食の時間で、おばさんもおじさんもパパもウンジョ君もみんな揃っていた。
おじさんとパパやウンジョ君は、その子場に何か言うわけでもないことは判っていたけど、叔母さんがそこ言葉にすぐに反応をした。
「スンジョ、勝手にはがしたりしたらダメでしょう。代々受け継がれてきた貴重な物だと判っていて。おじいさんやおばあさんから聞いた事は既にあなたに全部話したのだから、疑ったりして歴代のペク家の跡取りを疑うなんて・・・・・あなたとハニちゃんは出会う運命で、間違いなく600年前の二人の願いを叶えないといけないの。」
ウンジョ君が、600年前と聞いた時にかび臭い話だと呟いた事にも誰も気が付かないくらいにおばさんの声は大きかった。
「伝説を信じるのはお袋の自由だ。オレにだって考えや好みはある。オレの恋愛くらい自由にさせてくれよ。いつも自由勝手な事をしているのだから、たまには親らしくしていろ。」
朝のさわやかな空気は、どこに行ってしまったのか重苦しいご飯も美味しくないくらいに貴重な時間は消えてしまった。
「スンジョ、少し言い過ぎだ。ママに謝りなさい。」
「謝る気はないよ。食事を作って家の事をして、帰って来るのを待ってくれるのは有り難いと思っているけど、恋愛くらい地涌にさせて欲しい。親父だって、お袋とは恋愛結婚だろ?」
「確かに・・・・」
とスチャンが言えばギドンもそれに応えるように呟いた。
「ワシもハナとは恋愛だったな・・・・伝説の話はハナも信じているけど、子供の名前が偶然にその時の二人と同じ名前だっただけ出しな・・・・・」
妙に納得をするスチャンとギドン。
それでも引かないのが、ファン・グミ。
「偶然同じ名前だったと言っても、一人二人じゃなくて、私にパパとギドンさんとハナさん、ウンジョもいれば中心の二人も揃っているわ。スンジョの先輩にパラン大に行ったギョンス先輩にギテ先輩もいるじゃない。」
「ただの偶然だ。」
「偶然にしても・・・・こんなに揃う偶然は運命よ!」
ハニは心の中で思った、トッコ・ミナもチョン・ジュリも昨日のあの手紙で名前が出ていたのに、スンジョ君は態と言っていない。
違う事は、私の周りにいる人でジュングの名前が出てこないし・・・・
ブツブツと言っているハニをチラッと横目で見て、スンジョはフォークを叩くように置くと立ち上がった。
「もう、学校に行く。オレの恋愛くらいは自由にさせて。オレにだって好みがあるから。」
スンジョはグミが何かを自分に言う前に、カバンを持って家を出て行った。
「もう、あの変わり者の可愛くない子が、私がお腹を痛めて生んだ子供だと思うと情けないわ。それにしても、スンジョが好みがあるって・・・・誰か好きな人でもいるのかしら・・・」
「「「さぁ~」」」
「ハニちゃん、ほら・・・スンジョがああ言っても、運命の時が来ているの。占いの先生もそうおっしゃっていたし、スンジョの周りにハニちゃん以外のバカな女が纏わりついてはいけないわ。すぐにあなたもスンジョを追いかけて学校に行きなさい。」
「はぁ・・・・・・」
ハニは食べかけのトーストをお皿に置いて、少し前に家を出て行ったスンジョを追いかけた。
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