大好き!<イタズラなKiss>

韓国版イタズラなKissが大好きです。 切ないお話しか書いていないので、お好みではない方はスルーしてください。

2018年02月

運命の人 28

『スンジョや、人の心はお金では買えないし売ることも出来ない。どんなに辛くても、それだけは心の中にしまっておきなさい』
はっきりとそうだとは室長が言わなく、ても、これは政略結婚を進めなければいけないという事だ。
ユン会長が本当は怖い人だと、改めてそう思う切っ掛けでもあった。
面と向かって言えば、融資を引き換えにしていると分かってしまうから、第三者を通じてそれを伝えるのだから。
断るわけにはいかない。
ひとつの新作が出るために、多額な費用が掛かるのは当たり前。
開発費・デザイン料・著作権・・・・その他諸々の物にかかる費用。
勿論、人件費もかかる。
月々の給料+残業代、事務以外のアルバイトの費用。
その計算も出来なければ、この会社の社長とは言えない。

父が家に仕事を持ち込まない事は立派だが、それがスチャンの身体にストレスを与えていたのだ。
室長から聞かされた『政略的な見合い話』が、頭の中を何も考えられないように真っ黒にしていた。
ガラス越しに見える無邪気なハニの顔が、スンジョの心の中の考えを戒めるように見えた。

構わない。
誰もオレの考えている事を知らないのだから。
誰にも知られないうちに、この思いを封印して行こう。
オレの考えでたくさんの人が救われるのなら、それが一番の考えじゃないだろうか。

スンジョは室長から伝えられた会食を、快くではなく引き受けた事に多少の後ろめたさがあった。
ハニに特別な感情があったわけじゃないが、ハニがいるだけでピンと張った弦が少し緩んで心も気持ちも軽くなっていた。
それが特別な感情じゃないと言えるのは、スンジョ自身がその特別な感情の意味が分からないから。

「社長代理・・・・スンジョ君?」
ハニに呼ばれるまで、考え事をしていた事に気が付いていなかった。
「時間が来たから帰ります。」
「あ・・ぁ・・」
退社する挨拶に来たのに、その場から動かないハニに皮肉っぽい顔を向けた。
「どうぞお帰りください・・・とでも言わないといけないのか?」
「ううん・・・そうじゃなくて・・・」
ハニは企画室の人たちが、こちらを見ていないのを確認をするとスンジョの近づき耳元で囁いた。

「今日の夕食、スンジョ君のために愛情たっぷり入れるね!」
それじゃ・・・と言って、企画室内の社長室から出て行った。
ウンジョが見ていれば『新婚ごっこの新妻になり切っている』と言われるだろう。





人気ブログランキングへ

運命の人 27

楽しそうにカップを下げたテーブルを、拭いているハニを見ながらスンジョは肩の力が抜けていた。
「いつまで拭いているんだよ。」
「企画室の社長室でも、ここでスンジョ君が仕事をしているのなら奇麗にしないと!」
「親父の部屋だ。オレは、一時だけ使っているだけだ。」
スチャンが復帰すれば、会社に来る事はない。
ただ、本当の所は心臓の具合が本当に良くなるのかは不明だ。
『最悪の場合、手術になるかもしれない』グミと一緒に医師からそう聞いた。
検査結果待ちでも、最悪の事態を考えなければいけない。

企画室内で電話がコールしているが、社員たちは新作ゲームの打ち合わせで在席していない。
「ほら、電話が鳴っているから。」
「はぁ~い。」
語尾を伸ばして返事をするハニは、まったくこの場が会社だという事が分かっているのかといいたくなりそうだった。
入れ違いに企画室室長が入って来ると、彼には二人の様子が楽しそうで微笑ましくも見えた。

「同じ大学だそうですが、学部が違っても交流があるのですか?」
同じ大学だとは知っていても、室長もその他の社員もスンジョとハニが同じ家で生活をしている事は知らない。
「テニス部での知り合いで、特別に学部での交流があるわけではありません。」
そう答えても年上の人間には、ハニへの接し方を見てそのスンジョの気持ちが伝わる。
「お互いに交流があって、お付き合いをされているのかと思いました。」
「違いますよ。お遊び気分でいるオ・ハニさんを、注意していただけです。」
苦し紛れの言い方に、さすがのスンジョも冷や汗が出そうな気分だった。

「ユン会長を見送ってくださってありがとうございます。初めての事なので、緊張をしてしまいました。」
冷や汗が出ているのを、誤魔化すように室長にユン会長を見送った事への感謝を伝えた。
「いえとんでもありません。ユン会長は、スンジョさんの事を誉めていらっしゃいましたよ。」
学校では先生も自分に対して気を使う態度をしているが、社会ではそれが通じない事を知っている。
ユン会長の自分を見る目は、今まで自分に書か変わった人たちとは違う。

「ユン会長が、スンジョさんに合わせたい人がいるとかで・・・会食を設定してほしいと。」
咄嗟にそれは政略的な何かだと察した。
「あわせたい人とは?」
「ユン会長の孫娘様でいらっしゃいます。」
ドラマだけの話だと思っていた。
これは融資がらみの見合いで『会わなければ融資額を、こちらの希望額にしない』と言っているようなものだった。




人気ブログランキングへ

運命の人 26

「ふぅー」
スンジョは初めて融資についての交渉をした。
学校で見せる自信ありげで常に冷静な表情をしていたスンジョが、顔を紅潮させて大きく息を吐いた。
握った手のひらを開いて、苦笑いをしているとハニが空になったカップを下げてに入って来た。
「ユン会長って、とてもあのオリエントコーポレーションを経営している人に見えないね。優しそうで温かそうな人だよね。」
「優しそうで温かそう?ふっ・・・・」
鼻で笑ったスンジョに、きょとんとした顔を向けた。

「どこの誰だったか?」
「何が?」
「豆腐マンみたいで物腰が柔らかだと言ってた人が、ラケットを持った途端に豹変した人がいたよな。」

「あっ・・・・」
大学のテニス部に入った時に、ギョンス先輩の事をそう言った事があった。
「ユン会長は優しそうに見えるかもしれな。でもあれだけの会社を経営している人だ、ハニが思うような人じゃない。」
人は見た目で決めてはいけない。
スンジョにとって初めての大きな仕事が、融資についての事だ。
黙ってスンジョが説明しているのを聞いて、用意された資料に目を通しているユン会長がどう判断をしたのか。
「大変だったの?」
「一応、こちらの考えは伝えた。融資額は、会長に権限があっても勝手に決められない。オリエントコーポレーションの社内会議で話し合ってからの返事待ちだ。」

スンジョの言う事どころか、ハニには融資が何なのかさえも理解できない。
スンジョは社長のデスクに座って、ユン会長に渡した資料の控えに目を通した。
「何をしているんだ。カップを下げて、自分の仕事に戻れ。アルバイトだからと言ってさぼるなよ。」
「はぁ~い。」
家にいる時と変わらないスンジョとハニの二人と離れた所で、人生が変わる話がされているとは知らなかった。


「ユン会長、お疲れさまでした。」
「ん・・社長の具合はどうなんだ?見舞いに行こうと思うが、具合がよくないのなら日を開けて行くが。」
「社長代理からは、今は安定しているそうですが、まだ家族以外の方の面会には制限があるようです。」
「そうか・・・しかし、社長の自慢の息子だけあるよ。彼はいい経営者になるよ。」
「ありがとうございます。社長代理にそう伝えます。」
ユン会長は車に乗りながら、見送りに来ていた企画室室長を見て意味ありげな笑みを向けた。

「一度、彼と会食の席を設けてくれないか?会わせたい人物を思いついてな・・・」
ユン会長の思い付きのようなその言葉は、企画室室長はそのままスンジョに伝えるしか出来なかった。





人気ブログランキングへ

運命の人 25

ユン会長は黙ってスンジョが示した資料の説明を聞いていた。
「・・・以上です。」
「これは社長の作った資料じゃないね。」
「はい、社長が用意していたデータを参考にして作成しました。」
まだ会社の事が分からなくて当たり前かもしれないが、それは従業員の立場で社長代理のスンジョにはそれが通じない事は分かっている。
じっくりユン会長が資料を手にしていると、ハニがリズミカルなノックをした。

「どうぞ。」
「失礼しまぁ~す。」
ハニらしいと言えばハニらしい、語尾を伸ばした今時な女の子の子話し方。
スンジョは出来るだけハニと目を合わせないように、テーブルの上の書類をそろえてスペースを作った。
「お茶です。温かいうちに呑んでください。」
「ありがとう。初めて見る顔だけど、アルバイトの子かね?」
「はい!今日からです。パラン大のオ・ハニです。」
そそっかしいハニが、手慣れた感じでお茶をテーブルの上に乗せた。
スンジョはハニがお茶をこぼさなかった事にホッとしたが、それを顔に出さないようにした。

「会長・・どうですか?社長代理の作った資料・・・・私、コピーをして綴じるまでしたのですけど、完璧だと思いませんか?」
「ぅん?」
ハニの発言に眉間に皺を寄せたスンジョと、予想もしなかったアルバイトの言葉にユン会長は驚いていた。
驚いていたユン会長が、ハニの顔を見て笑顔を見せた。
「君は、社長代理の事をどう思う?」
「どうって・・・」
テーブルの下でスンジョの手が、早くこの場から離れるようにと合図を送っているが、鈍感なハニは全く気が付いていなかった。

「社長代理は、優秀な社長になると思うか?」
「そりゃ、IQ200の天才ですから。でも、本当は医者に・・・・」
スンジョがハニに、それ以上話さなくていいと口に手を当てた。
「ここはもういいから仕事に戻りなさい。」
「はい・・・・」
ペコリと頭を下げてハニは、開いたトレイを持って給湯室の方に歩いて行った。

「面白い子だね。」
「申し訳ありません。」
「いや構わないよ。」
ユン会長はまた資料に目を向けたが、スンジョのわずかな表情の変化に気が付いていた。





人気ブログランキングへ

運命の人 24

約束の時間の前に、オリエントコーポレーションのユン会長が訪問して来た。
ユン会長が受付に姿を現すと、挨拶をするハンダイの社員は緊張した面持ちで会釈をしていた。
それほど、ユン会長の存在がハンダイでは影響のある人物だと証明していた。

「ね・・・あの威張った人誰?」
ハニのひそひそ声はひそひそ声になっていないが、ユン会長はそんな事で怒るような人物でもない。
「オリエントコーポレーションのユン会長よ。」
「あの人が?あの人が、あのオリエントコーポレーションの・・・・」
この国で知らない人はいないオリエントコーポレーション。
その会社の会長に融資を援助されるという事は、ハンダイの会社としての信頼も素晴らしいものだという証拠を示していた。

ハニがその後ろ姿を眺めていると、ハンダイの女子社員が話が耳に入って来た。
「社長代理の所に行くのよね・・・・」
「当り前じゃない。社長代理なのだから。」
「じゃ・・・私がお茶を持って行くわ。」
「あら!あなた昨日言っていなかった?『私ばかりお客様にお茶を出す仕事?』って・・・」
「・・・・」
ハニ二は分かっていた。
ずっとスンジョに片想いをしていたから、ハンダイ女子社員がお互いに自分が社長代理のスンジョとオリエントコーポレーションの会長がいる社長室に自分がお茶を運んでいきたがっているのだと直感した。

女子社員に気が付かれないよう、食器類を洗いながら二人分のお茶を用意した。
こんな時に役立った、ギドンの店での手伝い。
「社員の皆さんが、お忙しいみたいなのでアルバイトの私が持って行きます。」
間を抜けるように、言い返される隙もない雰囲気を作って企画室のスンジョのいる場所に歩いて行った。

「普通なら『アルバイトのくせにって』むかつくけど、ハニちゃんはなぜか憎めないわよね。」
「本当ね。仕事の覚えは遅いのに、素直だし頑張っているからね・・・・」
同級生たちの中には、スンジョと同居しているだけで意地悪をしていた人がいたハニでも、グミに好かれているように年上の動静に案外好かれる何かがあるのかもしれなかった。
ユン会長とスンジョの対面が、この先ハニの心が傷つく事になるとはまだ誰も知らなかった。






人気ブログランキングへ
ギャラリー
  • お知らせ
アーカイブ
美容室美容院レーシックfx 口座開設美容整形キャッシング
デリヘルデリヘル 求人里親 募集求人情報美容室裏dvd保険出会い出会いエステ美容整形クレジットカード消費者金融
アクセスカウンター
キャッシング社長ブログseothink tank医薬品 買取ブログパーツお見合い結婚相談住宅ローン
アルバイト情報海外サーバー海外サーバーアクセスカウンター無料ブログカウンターオンラインカウンター借金時計ページランクアダルト動画
アダルト動画 比較裏dvd裏dvddvdレンタル 比較有料アダルト動画 比較月額アダルト動画 比較出会い系サイト 比較ライブチャット 比較裏dvd
ブログカウンター無修正dvdフェラチオキャバクラデリヘル風俗
無料カウンターデリヘル 求人高級 デリヘルキャバクラ 求人借金時計プロバイダ 比較ウォーターサーバー 比較レンタルサーバー 比較クレジットカード 比較生命保険 比較
etcカードエステ脱毛インプラントホームページ製作ドメイン取得化粧品 サンプル自動車保険 比較学資保険 比較おまとめローン 比較キャッシング 比較証券会社 比較fx 比較fx口座開設 比較
無料アクセスカウンターフレッツ光 auひかり 比較fx 初心者誕生日 プレゼント
東京 デートスポット消費者金融 一覧銀行 口座開設アクセスカウンター無料カウンターページランククレジットカード ランキング生命保険 ランキング自動車保険 ランキング学資保険 ランキング育毛剤 ランキング証券会社 ランキングプレゼント ランキングクレジットカード おすすめ
bto パソコンエアコン 工事エアコン クリーニング給湯器 交換犬 里親猫 里親エアコン 取り付けエアコン 取り外しガス給湯器 交換ホストクラブ新宿 デリヘル新宿 デリヘル歌舞伎町 キャバクラ渋谷 デリヘル


バラが降るオルゴール


  • ライブドアブログ