もう・・・終わった・・・
スンジョ君も、きっと嘘を吐いていたのに、裏切って他の男の人としてはいけない事をしてしまった。
スンジョ君は怒って、スンハやスンリの迎えも私にさせてくれなかった。
スンジョ君と子供たちと離れて暮らすのなら、もう私は生きていても仕方がない。
それに、生理も来ていないから・・・
ハニはドレッサーの引き出しを開けると、スンジョの生死不明でこの先の事が不安で眠れなかった時に処方された薬を取り出した。
これを大量に飲んだらどうなるのか看護師じゃなくても分かる。
いつか話そうとしていた事が、あんな風にギョルといる時に知られてしまい、何も話さないスンジョが怒っていたし怒っても仕方のない状況だった。
掌に薬を全部乗せて、ベッドの中に入るとピッチャーの水をグラスに入れた。
「大丈夫、眠るだけ・・・眠るだけだから・・・眠って起きたら、その時には・・・・」
掌に乗せた薬を全量口に入れて、グラスの水を半分ほど飲むと横になり目を閉じた。
大丈夫、ギョルの事が気になって眠れなかったからしばらく眠るだけ・・・・・スンジョ君が帰って来るまで眠るだけ・・・・・・・眠るだけだか・・・ら・・・・
音のない世界・・私はどうしたのだろう・・・・
そうだ、ちょっと眠ろうと思って、薬を飲んだ。眠ればきっと顔をあげて、スンジョ君に話せる・・
「ぅ・・・・」
「ハニちゃん?気がついたの?」
「お母さん・・私・・」
目が覚めた所は見知らぬ部屋。グミの言葉に、誰かが足早に近づいてくるといきなり強い口調で怒鳴った。
「バカヤロー!何を考えているんだ!」初めて聞くスンジョの言葉は怒りが込められ、ハニは勿論グミも驚いた。
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「バカヤロー!何を考えているんだ!」初めて聞くスンジョの言葉は怒りが込められ、ハニは勿論グミも驚いた。
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