2006年06月

2006年06月30日

吉永さんの『第二楽章 沖縄から』のこと

d3d3387f.jpg 吉永小百合さんの“平和への祈り”ともいうべきCD『第二楽章 沖縄から「ウミガメと少年』が届きました。CDのジャケットに載っている吉永さんのメッセージ。

 『第二楽章』の沖縄編を、いつの日か作りたいと長い間思い続けて来ました。ヒロシマ、ナガサキの原爆詩を朗読したCD二作を完成させた日から、私の胸の中にいつもあったのです。
 1968年、私は映画『ああひめゆりの塔』に出演しましたが、あまりに辛いシーンの連続で涙がとまらなかった思い出があります。ひめゆり部隊の女学生として自決する場面ではしっかりした演技ができない程、動揺してしまいました。
 そんな私には、沖縄の戦争を語ることは出来ないかも知れないと思い始めた頃、野坂昭如さんの『ウミガメと少年』に出逢いました。
 沖縄戦で家族を失い、たった一人で生きる少年が浜辺で見つけた、大きなウミガメ。優しさとかなしさが交錯し、思いがけない結末へと進む童話です。 その少年哲夫は、神戸の空襲でひとりぼっちになってしまった野坂さん御自身のように思えました。
 この『ウミガメと少年』を沖縄の音楽と沖縄の波の音に支えられて、朗読しました。聴いてくださった皆様が、沖縄戦のこと、生きることの大切さを想い、子供たちに語り継いでいただけたらと、願っています。(吉永小百合)

 朗読には、ウミガメの立場からの言葉と、少年の立場からの言葉が交互に出てきます。海辺で展開されていた修羅場のような戦争は、聞き手の想像に任されます。ただ「生きる」ために営々と生きている生きものと、生きるべく生まれてきて殺しあう人間の対比が静かに語られています。はさまれる沖縄の音楽、そして最後は夏川リミさんの心に染み入るような歌で閉じられています。
 けっして声高に叫ぶのではないけれど、そこには、平和の尊さを悲しい体験から汲み取っていきましょうというメッセージがこめられているように思いました。
 CDの番号はVICL 61974(Victor)です。 また、わずかですが私の手元にも残っています。在庫の範囲で、ご連絡をいただければお送りできます。


happajuku at 04:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2006年06月26日

自然を心身で感じるゲーム(06年6月22日掲載)

85a547f8.JPG梅雨に入り、木々の緑が日ごとに色濃くなってゆく。時折、夏を予感させるような風も吹くようになった。
 先日、「飯豊少年自然の家」を会場に、ネイチャーゲームの体験行事を行った。主催したのは、この4月から活動を始めた「山形おいたまネイチャーゲームの会」で、この私が運営委員長を務めている。
 当日は、梅雨の中休みの青空に恵まれ、また、たくさんのヒメサユリの花が出迎えてくれて、大人5名、子ども5名の参加者には存分に楽しんでいただけたと思う。
ネイチャーゲームはアメリカのジョセフ・コーネルさんが79年に発表したのに始まる。「五感を使って自然を直接体験する野外活動」というものだが、「ゲーム」という呼称は日本に持ち込まれたときにそのように言い表したもので、実際には誰かと競うような性質のものではない。多様な活動を通じて、自然と自分とが一体のものであることに気づくことを目的としたものである。
 私がネイチャーゲーム指導員の講座を受講したのは6年前の夏のことだった。それ以来、様々な場面でネイチャーゲームを体験していただく機会を得てきた。主催事業のほかに、PTAの親子行事や小学生の宿泊研修などに出向いたこともかなりの回数にのぼる。
 山形は、都会に比べればずいぶん豊かな自然に恵まれているが、その中でどのように時間を過ごすのか、そのノウハウが今の子どもたちにはまだまだ伝わっていないように私は感じている。
 私たちの会は、このネイチャーゲームを一つの入り口として、子どもたちやその親たちが、山形の自然をその体と心でいっぱいに感じ、瑞々しい感性を育んでほしいと願って活動している。
 また、学生や保育所の保育士さん、幼稚園や学校の先生方、そして地域の子供会の指導者の方々にも私たちの仲間に入っていただけたらと、毎年県内で「リーダー養成講座」を開催している。今年は9月最後の週末、「飯豊少年自然の家」での開催が決まっており、すでに参加者の募集を開始している。
 自然は私たちに様々なメッセージを送ってくれている。それをどう受け止めるかは、私たちの心のありようにかかっている。


happajuku at 03:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 朝日新聞山形版掲載エッセイ | シェアリングネイチャー

2006年06月25日

国境なき楽団SHINRA第30回地球音楽コンサート

多民族楽器アンサンブル(ロス・ネリモス改め)
国境なき楽団 SHINRA 
第30回地球音楽コンサート
Musicians Without Borders, SHINRA,
Music From The Earth vol.30

主催:IMAホール/国境なき楽団 SHINRA
後援:日本ホリスティック教育協会
協力:絵夢アート・プロジェクト(デザイン)/葉っぱ塾(制作・運営)

2006年
8.27日曜日
光が丘IMAホール
[500席]
都営大江戸線「光が丘」下車
IMA(イマ)ショッピング・センター内4階

★子どものための地球音楽コンサート
[誰もが楽しめる音楽会。2歳未満無料]
ケーナ、尺八、チャランゴ、ギター、マリンバ、たくさんの打楽器、コントラバスなど地球上各地の民族楽器が集合した世界に一つのアンサンブル。

正午(12時)開演
11:30開場/1:00終演予定
前売料金(全自由席/消費税込み)
大人¥1,800/こども(2歳〜中学生)¥1,000
[当日券は各¥300増し]
予定曲目
アメリカ/大きな古時計(さまざまな音色で語るおじいさんの物語り)
ペルー/コンドルは飛んで行く(ケーナと尺八の絶妙なハーモニー)
中国/対花(花占い、愛のデュエット。中国風味はどの楽器?)
カリブ海/ベル・プレジー(チャランゴとラテン・パーカッションの活躍)
ニュージーランド/ポカレカレ・アーナ(ルーマニアのナイでマオリの名旋律)
インドネシア/ラサ・サヤン(マリンバ連弾の楽しみ。蛙の声や小鳥の歌も)
モンティ作曲/チャールダーシュ(独奏マリンバとギターが名コンビ)
R=コルサコフ作曲/熊蜂の大飛行(マリンバとベース2匹の熊蜂。面白打楽器も大集合)
長谷川武宏・作曲/海かける翼(小さな渡り鳥も旅に出る。ミジケーナが小鳥)
ブラジル/小さな汽車のサンバ(マラカス振って一緒に演奏しよう)
久石譲・作曲/さんぽ(みんなでうたおう) ほか

★SHINRA第15回IMAコンサート
午後3時開演
2:30開場/5:15終演予定
前売料金(全自由席/消費税込み)
一般¥3,500/学生¥2,500
車椅子¥2,500[当日券は各¥300増]

予定曲目
ロス・ネリモスのための
《大地のシンフォニー》★長谷川武宏・作曲
第4章:海翔ける翼
第5章:大地の詩
二つのギター★ロシア
アデリータ★メキシコ
熊蜂の飛行★リムスキー=コルサコフ作曲
マライカ★東アフリカ
ガーナイア(ガーナ風に)★マッティス・シュミット作曲
窯変ボレロ★モーリス・ラヴェル作曲
黄色い村の門★アイルランド
ラサ・サヤン★インドネシア
ビギン《ベル・プレジー》★カリブ海マルティニーク島
コンドルは飛んで行く★ペルー
サンバ・デ・リトルトレイン★ブラジル
最上川舟唄★山形民謡
さとうきび畑★寺島尚彦・作詞作曲
仕事への道すがら★ビクトル・ハラ作曲
街角★工藤順子・作詞/遊佐未森・作曲

●チケットお申込み
IMAホール(03)3976−2000
[平日9:30〜17:00/IMAホール受付は電話のみ]
チケット・クラシック
(03)3376-1919[年中無休10:00〜 24:00]
[チケットは無料で郵送します]
CNプレイガイド0570-08-9999
[ampmで購入できます]
SHINRA八木(03)3977−6631[FAX]
quena-y@sirius.ocn.ne.jp
 
★光が丘IMAホームページ
www.imasc.jp/
★ SHINRA fan-site(音も聴ける)
 www.j-musicbox.com/
★「音楽の交差点」ホームページ
www.asahi-net.or.jp/~kr6t-ngs/xmusic.html

私たちは平和を愛します。異文化に橋をかける
地球の風に耳を澄ますと、その向こうに聞こえるのは……。

ロス・ネリモスは、2005年11月に「国境なき楽団 SHINRA」と改称しました。旧名称はラテン音楽のバンドを想像させるものでしたが、私たちは世界各地の音楽やオリジナル曲をレパートリーにしていますので、広い世界に思いを馳せる名前に変えました。


八木倫明
ケーナ、ナイ、シーク、
ウッド・フルート、ペニー・ホイッスル
林 真山
尺八、ヴォーカル
堀沢広幸
チャランゴ、ギター
星 直孝
ギター、コントラバス
藤井陽子
マリンバ、パーカッション、ピアノ
益田和嘉子
パーカッション、マリンバ、
鍵盤ハーモニカ
青木賢一郎
コンドラバス、ピアノ

国境なき楽団SHINRA(ロス・ネリモス)は、厚生労働省中央児童福祉審議会推薦の〈児童文化財〉です。



happajuku at 10:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

2006年06月23日

吉永小百合さん、オキナワを読む

95671878.jpg 今日6月23日は「沖縄慰霊の日」。1945年4月に沖縄に上陸した米軍と、それを迎え撃った日本軍との間での本格的な戦闘が終わった日。この戦闘では、多くの民間人が巻き込まれ、20万人を超える沖縄の方々が犠牲になりました。
 昨年「葉っぱ塾」では、吉永小百合さんを山形にお迎えし、原爆詩朗読の会を開催したのですが、そのとき吉永さんが「いま、オキナワのCDの準備をしています。」と語っておられました。そのCD『第二楽章 沖縄から〜ウミガメと少年』が、このたびリリースされました。
 野坂昭如さんの戦争童話作品の中から選ばれた『ウミガメと少年』を吉永さんが朗読されています。「葉っぱ塾」では関係者から事前にチラシをいただいておりまして、みなさんに購入の呼びかけをしてまいりました。CDは近日中に私の手元に届きます。ぜひご注文ください。代金は送料を含めて定価の¥2940です(郵便振替用紙を同封します)。
 吉永さんの平和への祈りに、私たちも心を重ね合わせ、自分にできることから「平和」についての一歩を踏み出したいものです。
 <連絡先> happa-fy@dewa.or.jp 葉っぱ塾 まで

happajuku at 03:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2006年06月18日

あこがれの大朝日へ

■■■葉っぱ塾  あこがれの大朝日へ2006■■■
 
「梅雨明け十日」といって、7月末から8月上旬は比較的安定した天候が続くことが多いです。この時期をねらって憧れの大朝日岳に挑戦してみませんか。高山植物もまだまだ見られます。大朝日への最短コースを登りに1日、下りに1日かけて、ゆっくり歩きます。山頂で見る夕日や日の出、そして星空は最高です! 山での泊まりは初めてという人向けのプランです。

【期  日】7月30日(日)〜31日(月)
※悪天候の場合の中止や延期については参加者と相談します。
※「葉っぱ塾」への前泊についてはご相談ください。
【募集人員】最大8名 
※ 定員に達し次第締め切ります。申し込みの場合は、保険の関係で、生年月日をお知らせください。山岳保険に既に加入の方はその旨お知らせください。
【参加費】 1人 ¥8000 (ただし山小屋使用料、食料費、保険料は含みません。)
※車同乗の場合はガソリン代ご負担ください。
【日  程】 30日  5:00  長井発
            6:30  古寺鉱泉着(現地集合可)
            7:00  古寺鉱泉発
           15:00  大朝日岳山頂着(大朝日小屋泊)

       31日  6:30  大朝日小屋発
           12:30  古寺鉱泉着(入浴可)
           13:30  現地解散
           15:00  長井着
☆ エスケープルート:古寺鉱泉→小朝日→鳥原小屋(泊)→古寺鉱泉
【持ち物】 食料(4食+非常食)、雨具(ゴアテックス素材のもの)、寝袋(夏用の軽いもので可)、着替え、水(最低1ℓ)、食器、ヘッドランプ(懐中電灯)、持薬、その他必要と思われるもの (持っている場合コンロ、軽アイゼン)
【ガイド装備】 救急薬品、ロープ、カラビナ、ツエルト(簡易テント)、カメラ、無線機
        コンロ、ガス

☆ 古寺鉱泉の「朝陽館」に前泊希望の方はお早めに直接申し込んでください。
電話 090−4638−7260
【連絡先】 葉っぱ塾 八木文明(日本山岳ガイド協会認定ガイド)
       TEL/FAX 0238-84-1537 メール happa-fy@dewa.or.jp


happajuku at 18:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

新百名山を登る岩手の山旅

■■■葉っぱ塾 新百名山を登る岩手の山旅■■■

 東北山岳ガイド協会の会員で、岩手でガイドをしておられる大友晃さんの協力で、葉っぱ塾として初めて県外の山に出かける計画をたてました。やはり岩手でガイドをしている小田島さんのペンション「あるぺじお」に宿泊し、七時雨山と岩手山を登ります。ぜひご参加ください。

【期日・日程】
<7/15(土)>
  5:00   山形発   6:00 仙台発  
 11:00  七時雨山荘集合
 13:30  頂上(南峰)着 
 14:00  下山開始
 16:00  七時雨山荘着
 16:15  解散(ペンションへ移動)

<7/16(日)>
  6:30  馬返し駐車場集合 
 10:00  八合目避難小屋着
 11:00  頂上着
 11:30  下山開始
 12:20  八合目避難小屋着
 15:00  馬返し駐車場着
 15:15  解散
 20:00 仙台着  21:00 山形着

※ 集合等は、参加者が決まり次第連絡いたします。

【参加費】 お一人¥20000(ガイド料・宿泊料を含む) ※交通費は実費分担

【宿泊】安比高原 ペンション「あるぺじお」 筺。娃隠坑機檻沓魁檻毅沓毅

【募集定員】  数名

【連絡先】     葉っぱ塾・八木文明
  日本山岳ガイド協会認定ガイド
  日本自然保護協会自然観察指導員
  日本ネイチャーゲーム協会リーダー
993-0053長井市中道2-16-40  TEL/FAX 0238-84-1537
 E-mail: happa-fy@dewa.or.jp



happajuku at 16:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

ヒメサユリの祝瓶山へ2006第2回

■■■葉っぱ塾 ヒメサユリの祝瓶山へ2006第2回■■■

 朝日連峰の一角にある秀峰・祝瓶山(1417m)に一緒に登ってみましょう! ピラミッド型のその山体から“東北のマッターホルン”と呼ばれています。残雪と新緑のコントラストが鮮やかな朝日連峰の展望と、たくさんのヒメサユリの花を楽しみましょう。朝が早いですが、どうぞよろしくお願いいたします。

【期 日】7月4日(火)   ※雨天中止
   ※前泊ご希望の方には、宿泊の紹介もいたします。

【参加費用】¥2500(保険料・写真代等含む)
   ※長井市内から同乗希望の方はガソリン代をご負担ください。


【募集人数】先着6名程度(申し込みは6月30日まで)

【集合・受付】長井市「白つつじ公園北側駐車場」
       (長井市民文化会館北側) 6時
             
【日 程】
 6:00    集合・出発
 7:10    祝瓶山山荘着
 7:30 同上発
11:00ごろ  山頂着・昼食
12:00  山頂発
15:00    祝瓶山荘帰着
16:30ごろ  長井着・解散
※長井側ルートが通れない場合は小国側からの登頂をめざします。
 その際日程が少し変わります。

【持ち物】雨具、水(最低2リットル)、タオル、帽子、着替え、
     昼食、非常食、手袋、入浴用具、敷物
※持っている方は念のため軽アイゼン・携帯電話をお持ちください。

【連絡先】     葉っぱ塾・八木文明
 日本山岳ガイド協会認定ガイド
 日本自然保護協会自然観察指導員
 日本ネイチャーゲーム協会リーダー
993-0053長井市中道2-16-40  TEL/FAX 0238-84-1537
E-mail: happa-fy@dewa.or.jp
※留守の場合もありますので、ご連絡いただく場合は夕方6時から9時ごろが好都合です。
※集合場所の地図が必要な方はお知らせください。


happajuku at 16:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

2006年06月16日

6月16日、新潟地震があった

 1964年6月16日の昼過ぎ、「新潟地震」が発生しました。小学校に通っていた時で、ちょうど昼休みの時間で、屋外で遊んでいました。揺られながら校舎を見たとき、音楽室の窓から、額に入れて飾ってあったたくさんの賞状が落下するのを見たことが、妙に鮮明に記憶に残っています。
 
 幸い私たちの地域は大きな被害もありませんでしたが、山形県内では、酒田や鶴岡で、犠牲になった方がおられたはずです。その後酒田に勤務していたときに、「日本海中部地震」も経験しました。秋田の被害が大きく、津波による犠牲者もたくさん出たのでした。
 
 先日の新聞に、「長井盆地西縁断層帯」で、大規模な地震が、冬の早朝に発生した場合の被害予想を山形県が発表したとの記事がありました。私の住むこの長井市では使者が1700人と想定されているとのことでした。
 
 長井市内から北西を眺めると、屏風のように、どこがピークだかわからない山が連なっています。この一角が「葉っぱ塾」のフィールドでもある長井葉山なのですが、この“屏風のような”地形が断層地形なのです。何千万年もかけて今の朝日連峰が隆起をしてきたときに、この葉山のあたりが、隆起しない部分との境界となり、そこにひずみが集中して、断層帯をつくったのです。この断層帯は、朝日町、白鷹町から長井に入り、川西を通って米沢西部を貫き、さらに福島県方面にまで続いているようです。米沢では「なでら山」といわれている市街地西部の急斜面も、この断層帯の一部です。
 
 「揺るがざること大地のごとし」などとも表現されるのですが、実はこの大地が、大きな時間的なスケールで見ると、動いているのです。これまで私たちがこの地で経験した地震は最大の揺れでも「震度4」程度なものですから、警戒心があまりないような気がします。今、長井の奥で「長井ダム」の建設が進められていますが、このダムがこの断層帯の真上に作られていることは、あまり知られていません。もしこのダムが地震で決壊などということになったら、その下流にあるこの長井市の被害は甚大なものになるはずです。本当にこのような巨大プロジェクトが必要なのかどうか、不透明な部分があります。
 
 何千万年というスケールで動くこの「大地の時間」に比べ、私たちの時間は何と短いことでしょう。


happajuku at 04:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2006年06月10日

緑の風、緑の光、緑のしずく

 9日、しとしとと雨が降り、気象台は「梅雨入り宣言」を出しました。その雨が翌10日の朝まで続きましたが、天候回復の予報も出ていましたので、2リットルのペットボトルを9本背負って、一人長井葉山へと行ってみました。2週間前にはまだ雪の下に埋もれていた「鉾立(ほこだて)清水」もそろそろ開いたはずだったので、今年最初の「水汲み登山」でした。この清水は標高1200メートルあまりの長井葉山の山頂直下にあり、山頂部に降り積もった雪が地下に浸透し、それが岩の間から初めて顔を出す“バージン・ウォーター”です。一年を通じて水温ほぼ6℃ほどの、手を切るような冷水です。これをボトルに汲んで帰り、毎朝1杯のコーヒーをこの水で煎れるのが、これから初冬の頃までの私の日課です。
 時折小雨が降る中の出発でしたが、次第に雲が動き、途中からは日もさす空となりました。稜線近くまではすでに芽吹きを終えた木々の緑が前日からの雨で鮮やかさを増し、吹き抜けてくる風は緑色をしているかのようでした。さっと太陽の光が差し込むと、木々の葉はまるで緑色のステンドグラスのよう。葉に目を近づけてみると、雨のしずくまでもが、まるで緑色をしているように見えるのでした。
 山頂に近づくにつれ、残雪の量が増え、ところどころ登山道を隠していましたが、通いなれた道をまっすぐに山荘に向かいました。山荘前で知人にバッタリ出会いました。タケノコを採りに来たとのことでしたが、雪解けが遅れている今年は、最盛期はまだ先のようだとのことでした。
 山荘から少し下りて清水に着くと、すぐに9本のボトルはいっぱいになりました。この時期は一年で最も水量が豊富だからです。ザックの重さも含めると20キロ以上を背負うと、さすがに肩にずしり。しかし、毎年、初めての水を届けている何人かの方々の喜ぶ顔を思い浮かべながら、山道を下りました。
 まだ早春といった趣の山頂付近から、少しずつ高度を下げると、しだいしだいに夏の香りが森には満ちていました。日当たりのよい登山道脇にはもう夏の花が咲き始めているところもありました。モザイクのように春を残しながら、しだいに夏が麓から山頂を目指しているかのようでした。
 季節の移り変わりは確実です。生命力溢れる緑の森から、少しくたびれた私も元気をもらってきました。



happajuku at 14:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2006年06月03日

 6月初旬の風景

 6月に入りました。九州南部や沖縄ではもう梅雨入りということですが、こちらはその直前の爽やかな空模様の日が続いています。朝のジョギングで毎日のように季節のメッセージを受け取っています。
 水田では早苗が細く小さな葉を伸ばしています。そのあぜ道にはノアザミの花が咲き始めました。手元の本によれば、「私をもっと知ってください」というのが花言葉だとのことです。緑色濃くなった風景の中にぼつりぽつりと咲く鮮やかな紫色の花は、花が自分の存在を訴えているかのようでもあります。
    早苗田を 六月の風吹き抜けて
       揺れるノアザミ 君の面影

 吹く風の中に、なんとも言えない甘い香りが混じるようになりました。ニセアカシアの花が満開になっているのです。この木は、明治の初期に日本に持ち込まれた、いわゆる帰化植物です。川や用水の護岸に植えて、水路の保全に役立てようとしたものということです。それが、旺盛な繁殖力であちこちに広がり、このあたりでは、河川敷や水田の間を流れる小さな水路沿いにたくさん見られるのです。フジの花に似た、白い房状の花をつけます。この花を天ぷらにして食べるとおいしいということも聞きました。
    吹く風にニセアカシアの香が混じり
       残雪の山輝きを増す

 「フラワー長井線」という第三セクターの鉄道の線路沿いを走ると、ワスレナグサがあちこちに群落を作っています。小さな花ですが、集まって咲くと目をひくような鮮やかな色合いを見せてくれます。
    線路端 忘れな草の花揺れて
       去り行く君の 言葉忘れず

 下から見上げる長井葉山の残雪はわずかしかないように見えますが、実際登ってみると、例年より、ずいぶん多く残っていました。3月から4月にかけての低温が影響しているようです。このあたりの山々でも「山開き」が続いていますが、山の花々は少し遅れ気味になるのかもしれません。昨年は山は大雪で、お花畑はどこも見事な花を見せてくれたのですが、今年はどうなるでしょうか。サユリストにとっては待ち焦がれるヒメサユリの花も、もうじき見事な色合いを見せることでしょう。

happajuku at 04:47|PermalinkComments(5)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ