2006年07月

2006年07月31日

梅雨明け直前の長井葉山

92bc00d1.JPG 昨日(30日)、関東までが梅雨明けし、東北はおあずけになっていました。秋のように涼しかった今朝、長井葉山の鉾立(ほこだて)清水を汲みに、一人で登ってきました。本当は昨日と今日は「葉っぱ塾・あこがれの大朝日」だったのですが、中止にしてしまい、ぽっかりと日程が空いていたのです。
 勧進代尾根に向かう林道を歩き始めると、ヤマユリがあちこちに咲いていました。また、ヨツバヒヨドリやサワヒヨドリの細やかな花も法面をおおうように咲いていました。稜線は霧がかかっていて、汗をかいた肌には風が「寒く」感じられるほどでした。ウグイスがあちこちで鳴き交わしていました。鳴き声にも個性があるのですね。「ホー、ホケキョウ」とよく言いますが、ホーの長さも様々でしたし、「ホーホー、ホケキョウ」というものもありました。
 一人で山に入るときは、さすがに緊張します。今年はクマさんの出没情報があちこちで相次いでいましたので、「すず」を付けて行きました。結果的には出会いはしませんでしたが、森の向こうでじっとこちらの気配をうかがっているような気がしました。
 誰もいない山頂から少し下って鉾立清水へ。雨が多かったせいか水量は今の時期にしては珍しいほどに豊富でした。ペットボトルはすぐに満水です。8本汲みました。ズシリと重くなったザックを背負って足早に下山しました。驚いたことに、ナナカマドの葉が赤くなっているものがありました。夏の本番はこれからだというのに、密かに秋が始まろうとしているのでした。
 林道にまで戻ると、朝とはうって変わって気温も上がり、たくさんのチョウが舞っていました。とりわけ目立ったのがヒョウモンチョウの仲間です。図鑑がないので種の特定ができませんが、まさに「ヒョウモン」です。短い夏を精一杯に生きようとしていることが伝わってきました。
 振り返ると、葉山の上に夏の青空が、雲間からのぞいていました。

happajuku at 14:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ブナの森の四季 

2006年07月29日

ヤギおじさん、キツネにつままれる

 昨日(28日)はひどい雨で、それも今日まで続きそうな予報でしたが、朝起きてみると雨はほとんど止んでいました。「葉っぱ塾」に何度もファミリーで遊んでくださっているFさんから、「地域の子どもたちとキャンプするので、ネイチャーゲームを指導してください」と依頼されていたので、できれば雨は降らないといいなあ、と思っていました。
 昨日下見する予定が、雨がひどくてできなかった分、早めに会場の「飯豊少年自然の家」に向かいました。雲がどんどん動いて、雨は時折霧雨程度。「晴れ男」の面目にかけても雨は降らないでほしい、と強く念じました。
 準備を終えてまだ時間があったので、「自然の家」の奥の方の山へと登って行ってみました。すると、山道で1頭のキツネと出会ったのです。こちらが一人ひっそりと歩いていたので、向こうも気づくのが遅れたのですね。一瞬視線が合った、と思う間もなく、身を翻して山道を駆け上がってゆきました。足早に追いかけてみましたが、もう姿は見えませんでした。
 9時過ぎにみなさんと対面し、森の中でいくつかのゲームを楽しんでいただくうちに、あっというまにお昼になってしまいました。その間空の雲はどんどん少なくなってゆき、青空と涼風が私たちを包んでくれましたが、まだ梅雨明けの暑さではありませんでした。天気予報の「大ハズレ」に、まるでキツネにつままれたようでした。雨にあわずに夜も楽しんでくださることを願いながら、「自然の家」を後にしました。
 あのキツネ、もしかして、「晴天の神様のお使い」だったのでしょうか?

happajuku at 17:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2006年07月24日

大朝日、奇跡の好天

 7月23日は大朝日岳のガイドを依頼されていました。早朝4時過ぎの出発のために、前日の夕方、麓の古寺鉱泉に泊まりでした。古寺の駐車場に着いたとき、山から下りてきたMさんと会いました。地元朝日町の子供会の登山だったとのこと。午前中は雨の中を登り、山頂では雨があがったものの、ガスで何も見えなかったとのこと。翌23日の予報も平地では「曇り」だったので、雨に降られるのを覚悟しました。
 お客様は東京の旅行社のツアーの方々で、女性12名、男性10名の一行でした。80歳の男性がおられて、心配したのですが、毎日縄跳び1000回を欠かさず、山にも頻繁に行っておられるとのことで、結果的にこの方は全く問題ありませんでした。驚異的な体力でした!しかもこの方、百名山のうち、この大朝日が98座目で、残すところあと2座という猛者でした。
 23日未明、3時半に起床して準備を始め、外に出てみると、雲が流れるその隙間に星が見えていました! 前日の雲よりも高さがあって、雨の降る気配がありません。でもみなさんには「いつでも合羽をだせるように」と伝えて、4時半過ぎ登り始めました。
 ツアーのガイドのときに最も注意を払うのは「ペース」です。体力に差がある方々が、ツアーで初めて顔を合わせ、一緒に登るのです。ひとつのチームとして一体感が出せないと、途中で「誰々が遅い」などという不満も出かねないのです。今回はその点、お客様の意識が高く、とても助かりました。
 「6時間半ぐらいで山頂へ」という気持ちで、休憩を入れながらゆっくり登ってゆきました。標高1500メートルの古寺山で、大朝日も一望できるのですが、山頂の方向には雲が湧いていて、その姿は見えませんでした。しかし、上から下りてきた人の話では雨は降っていないとのこと。私たちの頭上も青空があって、「もしかしたら、雨は降らないんじゃないの」とみなさんが言っていました。私の気持ちの中では「ここは山。降る覚悟はしなければ・・・」。しかし、祈るような気持ちではありました。
 最後の水場「銀玉水(ぎんぎょくすい)」に着くころに、山頂がうっすらと見え始めました! 雲がどんどん消えているのでした。「もしかしたら山頂でも晴れるんじゃないの?」と半信半疑で、最後の急登を登りきりました。山頂直下の避難小屋に荷物を置いてはやる気持ちで山頂へ。見事に雲は消えていました。風上の南の方向はまだ雲があって、見通すことはできませんでしたが、頭上には青空が広がりました!
 このところずっと雨が続いていて、青空が恋しかったほどですが、天気予報がよいほうにはずれて、私たちは「奇跡の好天」に恵まれたのでした。青空が私たちを追いかけるようにいつも上にあった、ほんとうにそんな一日でした。まだ咲き残っているヒメサユリも見ることができたし、エーデルワイス(うすゆきそう)にも会えたお客様たちは満足げな表情でお帰りになりました。山は天気に恵まれるのが一番です。だれかれかまわず「ありがとう!」を言いたい気持ちでいっぱいで、疲れも忘れました。



happajuku at 03:58|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2006年07月13日

美人ブナの森

edc1a52c.JPG 朝日連峰の祝瓶山(いわいがめやま)の麓に、ほかの場所のブナの森に比べて木肌が白い「美人ブナの森」があります(私が勝手にそう呼んでいるだけです)。
 ブナの木肌はもともと淡い灰色ですが、通常は幹の表面にコケや地衣類が共生し、まだら模様を作っていることが多いものです。ところがここのブナはそれがほとんど見られません。特に緑が濃い季節になると、木々の緑と対照的に、幹の色が白っぽく見えるというわけです。
 6月にこの山に登ったときに、この森を訪ねてみました。そのときの写真を、参加者のTさんが送ってくださったので、アップしてみました。
 ここに行くまでがけっこう大変です。まず長井市内から車で約1時間。道は狭く、26キロのうちの最後の6キロは未舗装です。林道の終点に車を置いて、さらに1時間ほど、川沿いの道を歩きます。ここは「登山道」の一部ではありますが、急な登りはないので、「ハイキング」でも大丈夫です。途中にはスリルあるつり橋や、神様が作った日本庭園のような場所があります。桑住平(くわずみだいら)まで行くと、もう一息です。
 7月の上旬にこの森へのハイキングを計画しましたが、残念ながら雨で中止にしました。でも、雨のブナの森では、その時にしか見られないこともいろいろあり、それはそれで楽しいものです。秋にでももう一度計画したいと思います。

happajuku at 03:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2006年07月09日

倉手山、雨にけむる

 飯豊連峰の大展望台である倉手山(くらてやま)に登ってきました。曇り後雨の予報どおり、11時過ぎから雨が降り出してしまいました。
 今回の参加は3名。山形のMさんは3年前、一緒に大朝日岳に登った方。山の経験は10年近く。そして米沢のTご夫妻。30歳そこそこの若いお二人は今回が2回目の登山。
 標高950メートルあまりの倉手山ですが、登山口から急峻な山道が続き、雨が降り出す前の湿気をおびた空気に、汗が吹き出てきました。残雪の飯豊の一部の山肌が近くに見えていました。
 しかし、山頂まであと30分ぐらい、というあたりで雨が降り始めました。しだいに雲もたちこめてきて、山頂に着いたものの、大展望はお預け。ウーン残念。このところ「晴れ男」のジンクスからは見放された感じなのが気になります。
 今の時期合羽を着て歩くのはサウナのようでたいへんなのですが、いたしかたありません。下山後の「温泉」を唯一の楽しみに下りました。山初心者のTご夫妻、前回も
天気に恵まれなかったので、今度は最高の天候をプレゼントしたいと思いました。
 帰りのドライブイン「森のめぐみ」で食べた山葡萄ソフトクリームが、疲れた体に元気を与えてくれました。

happajuku at 18:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2006年07月04日

ヒメサユリの祝瓶山

 今日(4日)は火曜日。この日が定休日というお店で働いているお客様のために、今年2回目の「葉っぱ塾・ヒメサユリの祝瓶山(いわいがめやま)」を今日に設定していたので、早朝出発して山に行ってきました。予報では曇りだったのに、山は小雨が止まず、天候の回復を期待しながら登りましたが、結果的には雨は止みませんでした。眺望もほとんどなく、残念でした。しかし、お目当てのヒメサユリは見事な濃いピンクの花が山頂直下にあって、感激しました。
 ヒメサユリは山形、新潟、福島の3県にしか自生しないユリで、このあたりの平地でも育ちますが、高山では紫外線が強いので、色が濃くなるのだと聞いています。「サユリスト」の私は、名前が「さゆり」という女性は無条件で何でも許してしまうのですが、ヒメサユリに会えた今日の空模様も、許してあげようと思いました。
 雨のブナの森の中を通って帰ってきたのですが、雨でなければ見られないものがあります。「ブナの幹流水」と呼ぶ現象です。降った雨が葉っぱに受け止められ、枝をつたい、集まって、幹を一筋の川のように流れ下ってくるのです。私はこれを“葉っぱの恩返し”と紹介することにしています。それは、根から吸い上げられた水がこずえの先1枚1枚の葉っぱにまで届けられているわけですが、雨が降れば今度は葉っぱがそれを受け止め、幹を流れて根元にしみこむのです。ここに見事な水の循環があります。まるで葉っぱが根に恩返しをしているようではありませんか。
 登山道脇の沢にはまだ豊富な残雪もありましたが、木々の緑色は確かに夏の緑に変わろうとしていました。 

happajuku at 18:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート