2006年08月

2006年08月29日

SHINRA コンサートを終えて

 “国境なき楽団 SHINRA”のサマー・コンサートが、27日、練馬区光が丘のIMAホールで、無事に終了しました。ご来場いただいた皆様、お声がけでお力添えくださった皆様、ありがとうございました。12時公演、3時公演と2ステージあわせて500名近い方々が会場に足を運んでくださいました。

 今回のコンサートは、これまでにないほどに、私にとっては「出会いのコンサート」といった趣でした。それは「葉っぱ塾」に様々な形でかかわってくださっている方々が、おいでくださり、これまで知らないでいた同士があらたな絆で結ばれたという場面が多かったからです。これまでも思っていたのですが、SHINRAに集まってくださる皆さんと、「葉っぱ塾」に興味を持ってくださる皆さんは共鳴する心を持っておられるように感じます。

 SHINRAのコンサートをこれまで聴いてくださっていらした方は、ぜひ一度「葉っぱ塾」にも足をお運びください。「葉っぱ塾」にご参加くださった方は、また次のコンサートにおいでください。どちらも、参加してくださる方々によって作られてゆく部分があるのではないでしょうか。

 感想などもこちらにお寄せいただけたら嬉しいです。


happajuku at 20:40|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2006年08月27日

夏休み子どもキャンプ感想から

 8月5日〜8日に行った「子どもキャンプ」に参加した皆さんから、お手紙で感想をお寄せいただきました。

☆一番楽しかった事は、夜寝る前さわいだり、滝に行ったことです。一番うれしかったことは竹うまができた事です。これからも学校でたけうま練習します。(小4 エリカ)

□葉山で一番いんしょうに残ったのは葉山の水です。葉山の水はとっても冷たいんです。れいとうこにいれて、氷になるすんぜんの水なんです。そこでクイズ。私は何秒手をつけられたでしょう。(小4 ショウコ)

★山登りは心配していた弟が無事に登ることができて、幸いだったと思います。最後の日のピザ作りは、自分で具を入れる事ができて、楽しかったです。(小6 アキヒト)

■とくにかとうさんのはたけのじゃがいもほりが楽しかったです。それからじゃがいものかわむきとか山のぼりの下りが楽しかったです。でも千二百メートルのちょう上から下を見たときはこわかったです。(小2 マサヒト)

▽三階のたきの冷たい水に足を入れたのはとてもきおくにのこっています。そしてなによりきおくに残ったのは、ばんごはんのパスタにケチャップをかけて、ジュースやお茶のペットボトルを持って来てせきについたときに、おわんに入れたパスタの上にあったハズのケチャップが消えていたことです。(小5 ハナエ)

▼いちばんたいへんだったのはよるおしっこにいくのがたいへんなことでした。やまのぼりがたいへんだったね。でもちょうじょうでたべたおにぎりはおいしかったね。またらいねんもいくからね。(小1 シンイチロウ)

○さんがいのたきに行って、冷たい水でひやしたソーメンを食べてから、たきまではだしで登ったり、じょうもん村でみんなで遊んだ。いねむりおじさんというゲームは楽しかったゲームだったので、友達をさそってやってみたいなあと思っています。(小4 エミ)

◎今年のキャンプで一番楽しかったのは「くらやみをてらせ」でした。葉山をのぼったのも楽しかったです。てんぼう台から見たけしきはすーっごくキレイでした。(小5 スミレ)

△わたしが一番たのしかったことは「くらやみをてらせ」でした。はじめはあたってたけど、あとからあたらなくなりました。おにになったとき、一人しかあてられなくてざんねんでした。(小3 アカリ)

▲一番おもしろかったのは暗やみをてらせです。私はおにになったとき5人あてて、6人通らせてしまいました。あと、ひものマジックもおもしろかったです。(小3 シズク)

 それぞれからいただいた感想は、もっと長文だったのですが、ほんの一部を紹介いたしました。この夏の思い出が、参加した子どもたちの宝物になってくれたらうれしいです。

happajuku at 04:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2006年08月15日

徳網山、ブナの巨木に出会う道

 14日、小国町にある「徳網山」に登ってみました。昨年新聞に、新たに登山道が開かれたとの記事があって、気になっていたのです。ようやく宿題が実現しました。
 国道113号線の小国町中心部から、北へ向かって入ります。そのままこの道を突き当りまで進めば、朝日連峰の登山口、針生平(はんなりだいら)に至るという道です。国道から約15キロほど道なりに進むと、左側に「りふれ」という宿泊施設があります。下山後の入浴はここで、と決めてそのまま道を1.5キロほど進むと、欄干が朱色に塗られた橋で、川の右岸に渡ります。するとそこに「徳網山登山道入り口」という標識がありました。そこから農道のような未舗装の道路を200メートルほど進むと、徳網山の案内看板があって、駐車場になっていました。
 持参した2.5万の地形図にこの登山道は記載されていないために、そこにあった看板の簡単な地図と見比べて、およそのルートを推定。歩き始めは杉の植林地ですが、すぐに広葉樹の森に入ります。セミの声と鳥の鳴き声がありますが、人工的な音は全くなく、いかにもクマが出そうでした。持参したクマ鈴をザックに取り付け、音を鳴らしながら登ることにしました。
 登るにつれてブナの森となり、それもかなり太いものがたくさんありました。なかなか見事でした。登り始めて50分ほどして、標高630メートル付近で、山頂にまっすぐ伸びているやせた稜線に出ました。稜線の左側(西側)は、春先には雪が雪崩れるであろうほどの急斜面でした。ここから山頂までの道はまだ歩いた人の数がそう多くはないことを示すかのように頼りない道ではありましたが、迷う心配は全くありませんでした。
 出発してから1時間20分ほどで山頂着。標高は788メートルとなっていますから、さほど高いわけではありませんが、祝瓶山や大朝日は霞んでいるにもかかわらず確認できました。日本海が見えるとのことでしたが、この日は海を確認することはできませんでした。また途中には水場はありませんでした。
 勝手に「ブナの巨木に出会う道」などと名づけ、特徴のあるブナの姿を楽しみながら下山。1時間足らずで駐車場に戻りました。昼前の誰もいない「りふれ」の浴槽を独占し、ゆっくりと汗を流してきました。

happajuku at 12:05|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 山旅の報告 

2006年08月12日

子どもキャンプを終えて

 残暑お見舞い申し上げます。暦の上では秋とはいうものの、まだ夏の暑さは本物です。でも先日子どもたちと長井葉山に登ったとき、ナナカマドの葉が紅葉しているのがありました。密かに秋が始まっているのですね。
 「葉っぱ塾行事レポート」に詳しく報告を書きましたが、5日から8日まで、「葉っぱ塾子どもキャンプ」でした。これまでになく大人数の参加で、とまどいもありましたが、課題を見つけるという意味ではとてもいい機会をいただいたのだなあ、と思います。
 私には3人の子どもがいて、一番下が今大学3年生ですので、ほぼ子育ては終わったようなものです。私が「葉っぱ塾」の活動を始めた6年前には、すでに子どもたちも親離れしておりました。ですから、自分の子どもを「葉っぱ塾」の活動に参加させたということはなかったのです。今、自分の子育てを振り返って思うのは、もっと自分とは異なる価値観とふれあう機会を作ってあげるべきだったのではないか、ということです。
 子どもにとっていちばん身近な大人は親です。親の価値観が子どもに影響することは当然です。しかし、世の中にはいろいろな考えの人がいて、異なる捉え方をするわけです。子どもたちにそうしたことを気づかせるためには、他人に子どもを預ける機会がもっとあってもよかったなあ、ということです。そのことによって、自分の親をも批判の対象、乗り越える対象として考えることになってゆくのではないか、と。
 なぜそんなことを考えるかといえば、常々、今の子どもたちと親たちとの「距離」が非常に近い、近すぎるのではないかと思うからです。高校生たちに「尊敬する人は誰ですか?」と聞くと、かなりの割合で「両親です」と返ってきます。私は、両親というのは第三者に「尊敬しています」と紹介する対象ではない、と思っています。もっと広く社会を見渡して考えてほしい、と。親と子の距離のこの「近さ」が、様々な問題の遠因となっているのではないか、とさえ思うのです。
 夏の数日、「葉っぱ塾」のヤギおじさんと一緒に生活し、そのことが自分自身を異なった観点から眺めるきっかけになってゆくのであれば、嬉しいことです。



happajuku at 04:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ | 葉っぱ塾行事レポート

2006年08月11日

子どもキャンプ2006(4)

4f4ca8c4.JPG  最終日も晴天の朝を迎えました。夜明け間もないうちに、一度不要になった荷物を家に運び、できるだけ早く後片付けをしたいと考えて、子どもたちにも動いてもらいました。各自の荷物をまとめることが第一なのですが、荷物の整理の仕方にはやはり年齢差や個人差があります。あれがない、これがないなどと言っているかと思えば、「ない」と言っていたものが出てきたり、大騒ぎしています。残っていた食料での朝食でしたが、味噌も残り少なくなっていて、いつもより味の薄い味噌汁になってしまいました。ごめんなさい。
 トイレと野外炊事場の清掃は特に念入りにやってもらいました。「自分たちがここに来たときよりもきれいに」は、こうした場合の常識ではありますが、大人の世界でもこのことはややもすれば忘れられているかもしれません。念入りにした分、出発が予定よりも少し遅れてしまいましたが、気持ちよくキャンプサイトを後にしました。
 最後の行事は、川西町にある「ライブスペース ジャム」というところで、手作りピザをご指導いただくことになっていました。ここは小さなホールと喫茶コーナーを兼ねたスポットで、気さくなオーナーご夫妻が、様々な活動の拠点にもしておられる場所です。到着するとすでに、お手伝いのスタッフの方などが、ある程度準備を進めていてくださっていましたが、子どもたちは粉を計量したり、こねったりという作業を皆がそれぞれに体験できました。発酵させた後、丸い形に展ばし、お好みでトッピングをアレンジしていきます。大きな石を組んでつくってある窯に入れると、ほどなく焼き上がり。子どもたちは、オリジナルデザインの「世界にひとつだけのピザ」に大感激。もったいなくて食べられないような複雑な表情の子もいました。でも食べた後は「今まで食べたピザの中で、最高においしかった!」とのこと。
 汗ばんだ体を流しに、すぐ近くの「まどか」という温泉施設へ。ここが4日間のキャンプで4つ目の温泉です。女の子たちはすっかり仲良くなってお風呂場で遊んでいたらしく、男の子たちの3倍以上もかかって出てきました。いったん「ジャム」に戻って、ここから三々五々、それぞれの家へと帰ってゆきました。
 終わってみればあっという間の4日間でした。とりたてて何か非日常的なことをしたわけではなく、年齢も生まれもバラバラの数名がいっとき集まり、共同生活をした。川や山で遊んだ。それだけといってしまえばそれだけなのですが、いつかこの体験を宝物のように思い出してくれたら嬉しいのです。また、高校生ぐらいになったら、今度はお手伝いスタッフとして戻ってきてくれたら、これまた嬉しいですね。
 キャンプの中で子どもたちがあげた歓声が、私の心の中でずっとこだましています。誰が一番楽しかったか。それはたぶん私自身です。ありがとう! 子どもたち!


happajuku at 17:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2006年08月10日

子どもキャンプ2006(3)

11fd379b.JPG キャンプ3日目は、最も重要な計画でもあった長井葉山への登山です。標高1200mあまりのこの山は、「葉っぱ塾」の名の由来の一つにもなった私のフィールドです。山頂からの眺めと、山頂直下の「鉾立(ほこだて)清水」の手を切るような湧き水をぜひ体験させたかったのです。子どもたちの体力や、夏の暑さを考慮し、この日のために、通常は閉まって通ることのできない工事用林道のゲートを開けてもらうことにしていました。このことで、標高500mあまりまで車で上がれるのです。それでも標高差約700mを登ることになりますから、かなり大変です。
 朝は少し早めに行動開始。パンで朝食を済ませたところに、妻が、自宅で炊いた五目ごはんを運んできてくれましたので、みんなでそれをおにぎりに作りました。アシスタントにみずえさんをお願いしてありました。また、この日山形市からTさんの3姉妹が合流し、総勢14名での登山となりました。
 悪路の林道を車で駆け上がり、いよいよ出発。ゆっくり、一定のスピードを守るよう指示しました。登り始めておよそ1時間たった通称「展望台」での休憩のとき、最上級生のS君が「体調が悪い」とのこと。キャンプ参加の前に夏風邪をひいていたとのことでした。山での無理は禁物ですから、私はザックをそこに置いて付き添って下山させることにしました。他の一行はみずえさんをリーダーにゆっくり登っていてくれるようお願いしました。S君をテント場に送り届け、すぐに登山口に引き返し、皆の後を追いました。体の中にこんなに水分があったのかと驚くほどに汗をかきながら走るように登り、7合目付近で先行した一行に追いつきました。子どもたちには「速かったねえ」とお褒めの言葉をいただきました。
 およそ4時間近く登って山頂がすぐ近くのところから、「鉾立清水」に向けて少しだけ下ります。今年は7月に雨が多かったせいで、この時期にしては水量が豊富でした。水温約5℃の水は、手を浸していれば痛くなるほどの水です。子どもたちはその冷たさに歓声をあげながら、ゴクゴクと飲み、ボトルも満たしました。
 いよいよ山頂へ。葉山神社と月山神社が並んで祀ってあります。おなかペコペコ状態だったみんなは、自分で握ったおにぎりをほおばります。朝食に残ったパンや、おやつなどをザックから取り出すと、「はい!はい!」とすぐに「売れて」しまいます。よっぽど空腹だったのでしょう。しばらくして、歩いて10分ほどにある「奥の院」へ。ここは山頂よりもやや低いものの、風が強いために木が育たず、その分展望が抜群の場所です。「うわーっ!」という歓声、そして次々に遠くの山々に向かって「ヤッホー!」の連呼。子どもたちの感動する姿が、私には感動でした。
 帰り道、山頂にある「御田代(おたしろ)湿原」に立ち寄りました。そこは直径100mたらずの小さな湿原ですが、有名な尾瀬と同じような成り立ちの貴重な湿原です。モウセンゴケという食虫植物があります。コケの表面のネバネバを確かめた子どもたちは、植物の不思議さを感じてくれたのではないでしょうか。
 登りに比べて下りの何と楽ちんなこと。大人の場合は下りで膝を痛める場合もありますが、体重の軽い子どもたちの下りは見事にスムーズでした。2時間かからずに車まで戻りました。そして林道を車で下り始めてすぐ、目の前にニホンカモシカの親子がいたのです!私が「あ!」と叫ぶと同時に前方を見た子どもたちはその姿を見ましたが、一瞬遅れた子どもは見逃してしまいました。私がこれまでこの道でよく出会っていた白っぽいカモシカとは違い、黒っぽい色の親子でした。向こうもきっとびっくりしたのでしょうね。間近でこんな動物を見た体験はきっと思い出に残るかもしれません。
 テント場に戻ってすぐ「あやめ温泉桜湯」へ。今回3つ目の温泉です。汗を流して戻ると、日がかげり始めていました。急いでカレーライスの準備を分担。このときに、普通の鍋でご飯を炊くときの水加減について、近くにいた女の子に説明したのです。全く異なる2つのやり方があるのですが、その両方が見事に一致することに驚いていました。昔の人の知恵はすごいですね。「いただきます」をしたころにはもうランプの明かりが必要なくらいに暗くなっていました。
 後片付けを終えると、登山の疲れでもう眠そうな子もいましたが、夜しかできないネイチャーゲーム、「暗闇を照らせ」でしばし盛り上がりました。東京から参加のKさんのお母さんもこの夜合流し、にぎやかでした。1年生、2年生たちはもう起きていられなくて早々に寝てしまいました。しばらく最後の夜を楽しんでいたほかの子どもたちも、次第に静かになりました。子どもたちが寝静まってから空を見上げると、空の霞がとれて、すばらしい星空が広がっていました。「おやすみ! 明日が最後の日だよ」。星がそんなふうにささやいているような気がしました。


happajuku at 19:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

子どもキャンプ2006(2)

11cca2d4.JPG 2日目、「朝何時起床」などと決めてはいなかったのですが、子どもたちは5時半ごろには起きだしてきました。サラダや味噌汁の準備をみんなで分担し、朝食を済ませます。私は前日に残ってしまった「酢ごはん」を食べましたが、ご飯の分量の判断はいつも迷います。前日は子ども9名大人1名で、7合の米を炊きました。それでも1合半ぐらい余ってしまったのです。私は2日目の夕食も「酢ごはん」を食べることになってしまいました。
 後片付けを終えて、向かったのは長井縄文村。ここは葉山の麓の高台にあり、数多くの縄文時代の遺跡が発掘され、資料館などが建っている広びろしたところです。冬は訪れる人もなく、「葉っぱ塾・スノーシューハイキング」のフィールドにしていますが、夏はバンガローに泊まる人や、釣りを楽しむ人たちでけっこうな賑わいです。
 敷地内の斜面に、土偶のレプリカが設置されています。強化プラスチック製ですが、その豊かな表情はオリジナルのままで、子どもたちは、その仕草や表情を必ずと言っていいほどに真似ようとします。
 周辺の草むらに、クズが密生していましたので、子どもたちに「葉っぱ鳴らし」を教えました。左手の親指と人差し指で輪を作り、そこにクズの葉っぱをのせて、右手の手のひらで、思い切り葉っぱを叩きます。すると葉っぱが破れ、大きな音がするのです。ところが、コツがわからないと気持ちの良い大きな音が出ないのです。子どもたちはひとしきり夢中になってチャレンジしました。子どもたちが楽しむのに、たいそうな道具は必要ないのですね。ネイチャーゲームの「居眠りおじさん」も楽しみました。目隠しした「盗賊の頭」にしのび足で近づき、宝物を奪還するというスリリングな遊びです。これまた、目隠しをするタオルと、宝物に見立てる何か一品があれば楽しむことができるものです。子どもたちは「もう一回、もう一回」と何度もリクエストでした。
 あっという間に昼も過ぎてしまい、向かったのは「三階の滝」。山合いの険しい林道を1キロほど入ったところにある名所です。しかし、あまりに道路が荒れているせいで、ほとんど訪れる人もいないのです。この滝のそばに、冷たい湧き水があって、ここでそうめんを食べることにして準備していったのです。茹で上がったそうめんを、水温7、8℃の湧き水で冷やして食べるその味といったら・・・。前日の「酢ごはん」をあれだけ余した子どもたちとは思えぬほどの食欲で、あっという間に10人分以上を平らげました。
 滝のそばは、まるで冷房が入っているような涼しさです。とがった石で足場は悪いのですが、裸足になってしぶきを浴びながら、時間を忘れて遊びました。何のことはない、ただ、石を動かしたり、滝のすぐ下にまで近づいてみたり、主のような大きなカエルと睨めっこしたりしただけなのです。遊び過ぎて、「寒くなったから帰ろう」と言うほどに涼しい場所でした。
 この日、夕食後に真っ暗な農道をナイトハイクし、テント場に戻ってから、子どもたちに1冊の本を読み聞かせました。「ルミちゃんの赤いりぼん」という絵本です。キャンプ2日目は8月6日。広島に原爆が落とされた日です。短い時間でもいいから、子どもたちとこのことを一緒に考える時間をもちたかったのです。8月5日に対岸の広島に出かけた両親が、1つだけ泊まって帰ると言ってでかけたのに、いつまでも帰らない。おじさんと探しにでかけたルミちゃんも原爆症にかかり、やがて息絶えてしまう。そんな悲しいストーリーです。子どもたちがどんなふうに受け止めてくれたのか・・・。



happajuku at 06:14|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

子どもキャンプ2006(1)

 5日から3泊4日の日程で今年の「葉っぱ塾・子どもキャンプ」を行いました。県内はもちろん、東京、神奈川、宮城からも参加があり、前半2日は9名、3日目からは12名の参加と、これまでにない大人数のキャンプになりました。下は小学校1年生から上は6年生まで、男子5名女子4名でのスタートでした。
 長井葉山の麓にある「葉山森林公園」のキャンプ場は、地元の方々が整備を続け、快適な場所です。トイレや冷たい水が流れる野外炊事場、雨が降ったら逃げ込める「兎夢創観(とむそうかん)」という小屋があります。夜は人工的な照明が全くなく、トイレに行くにも懐中電灯を持参しなければなりませんが、真の暗闇を知らない子どもたちには、なかなか刺激的な環境です。
 集合して持参した昼食を食べたあと、みんなで4日間の「家」となるテントを設置。ペグを打つ、支柱を立てる、ロープを張る、それぞれ意味を解説しながらの作業でした。荷物をテントに運び込んだ後向かったのは白鷹町のKさんの畑。キャンプで使う野菜をいただくかわりに、収穫のお手伝いを少しだけさせていただくことにしていました。暑い最中ではありましたが、みんなでナスやジャガイモの収穫作業。7月の長雨の影響で作柄は良くないとのことでした。食べ物を育てることの大変さ、労働の大変さなどを少しでも知ってもらいたいと、毎回のキャンプで恒例にしている1日目の行事です。
 温泉で汗を流し、テント場に戻ればすぐに夕食の支度です。全て自分たちでやるわけですが、限られた道具で、しかも家庭の台所と違って不便な野外炊事場での作業を通じて子どもたちには、いつも食事を作ってくれる親たちへの感謝の気持ちを持ってほしいと思っています。ちなみに夕食は手巻き寿司にサラダに味噌汁でした。
 1日目の夜はちょうど地元の花火大会でしたので、寝るばかりに準備してから車で近くの農道に出かけました。少し遠いところからの見物でしたが、十分に楽しむことができました。花火の合間には星空見学。「夏の大三角形」も確認できましたし、流れ星を見ることもできました。また人工衛星が動くのもわかりました。それほどクリアな空ではなかったのですが、子どもたちは宇宙の匂いを感じてくれたようでした。
 テント場に戻ると、しばらくはテントの中でにぎやかにしていましたが、9時過ぎにはすっかり静かになりました。そばを流れる沢水の音だけが聞こえ、1日目の夜は更けてゆきました。



happajuku at 05:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2006年08月04日

葉っぱ塾9月から11月のプラン

★★★ 葉っぱ塾 当面のプランのご案内(2006.8月)★★★

 梅雨明けが大幅に遅れた夏でした。短い夏もあっという間に終わり、秋がすぐそこです。いつも皆様からお世話になっている葉っぱ塾より、当面の日程のご案内を申し上げます。参加希望の方に、詳細な要項をお送りいたします。

■夏の名残の大朝日へ
   夏の終わり、山ではもう秋の花が咲き出していることでしょう。大朝日への最短コースを、登りに1日、下りに1日かけてゆっくり歩きます。日帰り山行では経験できない夕暮れや日の出の風景を楽しみましょう。
   (参加費 大人 ¥8000 小屋代別途)
   ☆9月2日(土)〜3日(日) 午前5時 長井発 古寺鉱泉6時半集合
  
■東北のマッターホルン・祝瓶山へ
   朝日連峰の南東の端にある祝瓶山は、見事なとんがり山です。秋の気配を感じに登ってみませんか。山頂直下は岩登り気分を味わえます。
   (参加費 ¥2500 保険料・写真代含む)
   ☆9月16日(土)午前6時 長井市「つつじ公園」北側駐車場集合
      雨天順延。

■白いブナの森で「いも煮会」(体力初心者向けハイキング)
   祝瓶山のふもとにある白い美人ブナの森、アカハナのブナ林まで歩きます。原生林の雰囲気が十分にお楽しみいただけます。
   (参加費  大人¥1500  子ども ¥1000)
   ☆9月23日(土) 午前8時半 長井市「白つつじ公園北側駐車場」集合

■秋の朝日ミニ縦走
   鳥原小屋に泊まり紅葉の朝日の秋を満喫。初心者向けののんびりプラン。
   (参加費 ¥10000 夕食代、保険料、写真代含む)
   ☆10月9日(月)〜10日(火) 
      白滝口〜鳥原小屋(泊)〜小朝日〜古寺鉱泉
   ※定員若干名

■昭和堰をたどる長井葉山
   昔人の米作りへの執念を感じながら、山中の堰跡をたどり、長井葉山へ。
   (参加費 ¥1500保険料、写真代含む)
   ☆10月15日(日) 午前7時 葉山森林公園南「炭焼き小屋」付近集合

■カボチャ・ランタンと紅葉のブナの森ハイキング
   蜜ろうそくの安藤さんの企画に参加し、コテージ泊。翌日は紅葉の森のハイキングと落ち葉アートづくり。ファミリー向け。
   (参加費大人¥9000前後 子ども¥6000前後 ただし、カボチャ・ラ     ンタン参加費は別途。詳細未定)
   ☆11月4日(土)午後〜5日(日) 朝日自然観周辺(山形県朝日町)

■晩秋の長井葉山
   毎年この日に登っています。雪の上を歩いたこともありました。今年は?
   (参加費 ¥2500保険料、写真代含む)
   ☆11月23日(祝) 午前7時 葉山森林公園集合

※このほかにも今後、共催や新規のものが入る可能性があります。それぞれの要項は1ヶ月前をめどに 作成いたしますのでご請求ください。いずれの行事も事前の申し込みが必要です。お申し込みの際には、保険申請の関係で、生年月日もお伝え願います。


【連絡先】葉っぱ塾 八木文明   電話 0238−84−1537(FAXも)
               メール happa-fy@dewa.or.jp 
 日本山岳ガイド協会認定ガイド
 日本自然保護協会自然観察指導員
 日本ネイチャーゲーム協会リーダー

 <ブログ>  http://blog.livedoor.jp/happajuku/
          (ブナの森から吹く風)


happajuku at 15:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

2006年08月03日

星野道夫さんに学んだ「時間」(06年8月3日掲載)

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  自分に最も影響を与えた本をあげよと言われたら、迷わず星野道夫著『旅をする木』をあげるだろう。

  アラスカを撮り続けた希有の写真家、星野道夫さんの名前を初めて耳にしたのは、10年前、カムチャツカ半島で取材中にヒグマの事故で亡くなったというニュースによってだった。

  その後数カ月して、一人の友人から届いた便りの中に〈もうひとつの時間〉というエッセイのコピーが同封されていた。それはこの本に収録された一編だったのだが、その後私は、『旅をする木』をはじめ、星野さんのエッセイを読みあさり、たくさんの写真集にも目を通すことになった。

  その頃私は「葉っぱ塾」と名前だけは決めたものの、いったい自分が何をしたいのか、どういう方向を目指そうとするのか、なかなか見つけることができないでいた。

  〈もうひとつの時間〉には、氷河の上で満天の星を見上げながらの友人との会話や、忙しい日本での日常を離れてアラスカを訪れ、クジラの大ジャンプを共に見た友人のことが書かれている。

  そうした雄大な風景の中に身を置いてみたとき、そこにゆっくりと流れる時間を感ずることでその人間にもたらされる、「目に見えない価値」について、星野さんは語っていた。

  星野さんにとってのアラスカとはスケールこそ違え、自分が生まれ育ったこの地域を深く理解し、日常とは異なる時間の流れを人々に感じてもらう活動を創り出すことは、この自分にも可能なことではないだろうか。

  そんなことを考えながら、「葉っぱ塾」の構想をようやく具体化させることができたのだった。

  先月の末、一人、古寺鉱泉から小朝日岳までを往復した。あてにしていたヒメサユリはようやく咲き始めたばかり。例年になく残雪も多く、まだ春の花が咲き残っている所さえあるほどだった。

  人けのない山頂でしばらく休みながらまわりの景色を眺めているうちに、「自分」の存在がどんどん小さくなっていくような不思議な感覚にとらわれた。

  私がここに居ても居なくても、この風景は風景としてあり続ける。「何かしなければ」と追い立てられるようなふだんの生活とは明らかに違う〈もうひとつの時間〉が、そこには確かに流れていた。



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happajuku at 20:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 朝日新聞山形版掲載エッセイ | 星野道夫さん関連