2008年02月

2008年02月29日

木曽真奈美さん イン 岐阜新聞

a2058f6f.jpg☆ロシア音楽への思いを語る木曽真奈美さん
 (東京都文京区のレッスン室にて)
   岐阜新聞2月27日付け








 「日本フィル長井特別演奏会2008」でソリストをつとめるピアニスト・木曽真奈美さんから「岐阜新聞に紹介されました」とお知らせをいただきました。木曽さんは岐阜県大垣市のご出身です。何度も訪れたロシア。それは幼いころからのご経験がそうさせたのですね。そしてその延長線上に、今回の長井公演での「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番」があるのですね。以下、岐阜新聞から転載です。

************************


■■■ ロシア音楽に情熱 作曲家の思い伝える ■■■

  ピアノを始めたのは6歳だったが、バレエは2歳から習っていた。「くるみ割り人形」「白鳥の湖」が流れる家で育った。「聴くと魂が動き、弾いている時は驚くほど素直になれる」と、雄大なロシア音楽に運命的なつながりを感じ、いま演奏に情熱を傾ける。

  昨年、チャイコフスキーのゆかりの地を訪れるロシア旅行に同行し、作曲家が愛用したピアノを演奏することが特別に許可された。生誕日と命日の年2回しか響くことがないはずの貴重な音色。旅行参加者は、作曲家が語りかけてくるような音楽に聴き入ったという。

  「演奏家は、作曲家の思いを、時空を越えて今の人に伝えるのが仕事。作曲家ゆかりの地で土や空気、風のにおいを感じ取り、何を考え、どういったルーツでその曲が出来上がったかを理解する」。今年はチャイコフスキーに加え、ラフマニノフ、「展覧会の絵」を作曲したムソルグスキーゆかりの地を訪れる旅行にも同行する予定だ。

  16歳で米国を演奏旅行した。新人音楽家の登竜門とされる飯塚新人音楽コンクール1位など数々のコンクールで入賞、国内外の主要オーケストラと多数共演した実績を持つ。大垣市出身。東京都文京区在住。


(岐阜新聞 2008年2月27日掲載)




happajuku at 19:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ | ピアニスト木曽真奈美さん

2008年02月28日

日本フィルヴァイオリン奏者・松本克己さんのセカンドCD

1b0b59e9.JPG山形で日本フィルのコンサートを企画し続けて今年で20年になるのですが、日本フィルのメンバーの松本克己さんとは、同い年ということもあって、個人レベルでの交流も続けています。その松本さんが、ご自身のセカンドCD『シャコンヌ・花舞』(¥2500)をこのたび完成されました。

 松本さんは山口県宇部市のご出身ですが、高校は大阪府立池田高校、そして大学は何と、関西学院大理学部遺伝子学専攻という、ヴァイオリニストとしては異色の経歴の持ち主です。大学卒業後には「生物」の教師として高校の教壇にも立たれたことがあったそうです。しかしヴァイオリンに対する気持ちを捨てがたく、1980年に日本フィルに入団された方です。

 今回のCDに収められているのは以下の作品です。
 1.シャコンヌ(ヴィターリ)
 2.スプリング・ソナタ(ベートーヴェン)
 3.花舞(川崎絵都夫)
 4.竹取物語(貴志康一)
 5.水夫の唄(貴志康一)
 6.シャコンヌ(バッハ)

 いくらかなじみのある曲はベートーヴェンのものでしょうか。春に聴くにはもってこいの曲ですね。貴志康一という作曲家の名前は初めての方が多いと思います。1909年に大阪に生まれ、28歳で夭逝した天才音楽家だとのこと。このCDで初めて知ったのですが、日本人として最初のノーベル賞受賞者、湯川秀樹博士の授賞式において、彼の『竹取物語』が演奏されたのだということです。

 松本さんは、写真家としてもプロ級の腕前を持っておられ、ジャケットには松本さんの写真が何枚か使われています。派手さはありませんが、素晴らしい作品集です。

 ご希望の方は「葉っぱ塾」までご連絡いただきますと、お送りする手配をいたします。ご連絡をお待ちします。

happajuku at 04:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 本・CD・映画などのレビュー 

2008年02月23日

悲願の「彼岸コンサート」 イン 佐野市

c5f854c5.jpg☆風になる 雲になる














3月に、栃木県佐野市におじゃまします。
このコンサートは実に様々な条件がそろった、
絶好の会場と日程で行われます。

会場は、法雲寺という禅寺です。

風絃トリオ〈空〉&真奈 春彼岸コンサート
〜風になる 雲になる〜
3月22日(土)5:30開演
佐野 法雲寺(地下ホール)
チケット¥3000
お申込み☆(0283)22−5971 法雲禅寺

お寺でのコンサートに、お彼岸に招かれるって、
名誉あることだなあ・・・と思っています。

般若心経からいただいた 〈空〉のイメージを
グループの名前にしてはいますが、こんなに
ピッタリの場所と日程でコンサートができるなんて

これって、
「悲願のコンサート」かなあ・・・

コンサートのサブタイトル、
「風になる 雲になる」は、きっと
法雲寺のご住職がつけて下さったのだと思います。
風絃トリオ〈空〉の『風』と
法雲寺の『雲』から一字ずつもらって、
なかなかのタイトルです。

さて、この3月22日という日、
今年は、太陰太陽暦(旧暦)では、
二月十五日に、あたります。
旧暦の今年二度目の十五夜です。

平安時代末期の僧侶で歌人の
西行(さいぎょう1118 〜1190)は、

「願わくは 花の下にて春死なむ その如月の 望月のころ」

と、自分の死を悟って歌を詠んでいます。

ここの「花」とは、言うまでもなく桜のこと。
(当時は、ソメイヨシノという品種はまだなかった)

もうじき自分は死ぬけれど、
できることなら桜の木の下で、二月の満月の頃に死にたい・・・

というわかりやすい歌です。
旧暦二月の十五夜は、
1190年の場合は、3月22日でした。
今年2008年と、まったく同じです。

そして西行さんは実際にいつ亡くなったかというと、
1190年(文治六年)3月23日(二月十六日)でした。
自分の死を一日の誤差で悟り、見事に願いを叶えて、
桜の咲く頃のほぼ満月のときに亡くなったのです。


栃木県佐野市は、マイミクの「くうちゃんママ」の
ふるさとだそうです。
くうちゃんママは佐野市のすぐ南の
群馬県館林市在住。去年のあの暑かった8月、
館林駅前のホテルのスカイラウンジでの 〈空〉のコンサートを
コーディネイトしてくださった、昔からの地球音楽ファン。

栃木県での桜には、まだこの時期早いでしょうが、
こんなわけで、
風絃トリオ〈空〉の法雲寺禅での
お彼岸コンサートは、たまたま旧暦二月十五日の十五夜で、
西行法師が自分の命日として「予感」した日です。

そんなさまざまなつながりを考えると、
このコンサートは、地球音楽や風絃トリオ〈空〉を
今まで支えてくださった総ての皆さんからの
贈りものだと思います。
(八木倫明)




happajuku at 20:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

コバケン・オケの不思議なご縁〜演奏者からのお便り

9f157aa4.jpg☆先日のコンサートで演奏をしておられた方
 からこのブログにていねいなメッセージを
 いただきました! 高い志を持ってこのボ
 ランティア活動に取り組んでおられること
 が伝わってきます。







  葉っぱ塾:八木様へ


  先日そちらのブログを見つけ、書き込みをしました、東京在住のA.Tです。

  そちら様の活動内容の詳細は存じませんが、豊な自然をフルに活かした「体験学習」の大切さは、私ももう20年近く前に「まちづくり」の仕事に携わっていた当時から大切なことだと注目していました。

  豊かな自然から受けるかけがえのない情操は、縦割りの学校教育制度だけではなかなか得られないものでしょうし、「都市」と「山村」との交流、あるいは「地域の活性化」といった面でも、決して経済の原則だけでは見つからないヒントが「体験学習」にはあるように思います。

  もしかすると、そういう活動の中のひとつとして「音楽」というテーマもあり、たまたま世界的なマエストロでいらっしゃるコバケン(小林研一郎)氏とのご縁がおありになったのでしょうか…?


  こちらは、先日のコンサートでも、ステージ中央の一番奥でティンパニを担当させていただきましたが、東京在住で、普段はあるTV局で美術(大道具・小道具・メイク・タイトルデザイン…etc,)に関わる1サラリーマン。でも、音楽・鉄道(模型)・旅をこよなく愛する「万年少年」です(笑)。

  幼少のころ、今は亡き母の手ほどきでピアノをはじめましたが、正直なところ「お稽古」はあまり好きではなかった(←早い話、嫌いでした!)が、合奏やオーケストラの魅力に触れる機会に恵まれ、音楽が好きだと自覚することができました。

  大学時代から学生オケで打楽器をはじめ、社会人オケでも…と、あくまで「趣味」の領域ながら、なんだかんだ今日までこうして活動を続けてきました。

  ただ、自分が音楽が好きだからやりたい、ということだけじゃなく、もう一歩先に「好きな音楽を通じて、何か社会にお役に立てたらいいな」と漠然と考え始めていた頃に、ちょっとした出会いがあったのです。

  ふとしたご縁でコバケン氏と出会い、奥様からお誘いいただいて、4年前の「長崎・被爆60年メモリアルコンサート」以来、スペシャルオリンピックスに向けて、障害者たちと「ともに生きる社会」をめざした演奏活動に参加させていただいております。

  そこでは、マエストロの魔法の棒も素晴らしいし、集まるメンバーの集中力が作り出す音も素晴らしく、なかなか他のオケでは味わえない鳥肌が立つのですが、回を重ねるごとに思うのは、背景となるテーマ、すなわち「何のために演奏するのか」ということが大きくあるように思うのです。


  今回、たまたま私はコンサートの翌日(月曜)も休みが取れたので、演奏仲間のバスを見送った後、マエストロご一行とともに、地元運営メンバーらとの打ち上げにも参加させていただきました。
そこでは、コンサートをさまざまな面から支援して下さった方たちの熱い想いと、人としての暖かさに触れ、ステージ上とはまた違った意味での感動を受けました。

  素晴らしいのは音楽だけじゃない。「スペシャルオリンピックスへの支援」という明確なテーマのもと、それを支える人たちの素晴らしさもあるんだ、と。

  でも同時に、そういう活動の輪がもっと広がり、皆さんに感動していただけるためにも、我々は常に「いい音」をめざさなくては、とも…


  このように「なぜ今この曲を演奏するのか」があり、「音楽を通じて何か貢献できれば」という想いがあり、素晴らしいマエストロと素晴らしい演奏家が集中したときに、ステージと客席全体の空気がひとつになって、「祈り」にも似たエネルギーになる瞬間を感じるのです。

  私もこの歳まで色々アマチュアを渡り歩いてきましたが、ステージに居ながら目頭が熱くなるのは、この一連の活動が初めてです。

  ほかの普通のアマチュアオケでの演奏の何倍ものエネルギーを使い(使わされ)ます。でも、決して疲れないんですね。
むしろ、素晴らしいエネルギーをあちこちから頂いて、励まされ、身体も活性化し、元気がわいてくるのです。


  演奏に参加する者も、また陰で支えてくださる方々も、一瞬にして消えていく響きを一緒に感じて下さる聴き手の方々も…、お互い生きてる間にこういう活動に出会えたのは、とても幸せなことだと思います。

  今後ともまたご縁がありましたら、どうかよろしくお願いいたします。

  春が近づいていますが、まだまだ寒い日が続きます。どうかお身体にお気をつけてお過ごしください。コンサートにいらして下さった若い皆様にも、どうかくれぐれもよろしくお伝えください。



happajuku at 05:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2008年02月19日

日本フィル長井特別演奏会2008

feb8ab39.jpg










『早春賦』という唱歌があります。“春は名のみの 風の寒さや”で始まりますね。雪国に住む私たちにとっては、この歌詞が実感できるこのごろの空です。“春と聞かねば知らでありしを 聞けばせかるる 胸のおもいを”だったでしょうか? 2月も下旬になろうとしていますが、ずっと雪が降る天候が続いています。

 このたび、新緑の5月が楽しみになるような「日本フィル長井特別演奏会2008」のチラシが届きました。目に優しい黄緑色は、ブナの若葉の色合いを思い起こします。

 1988年に「山形日本フィルの会」の活動を始めて、最初の公演は1989年でした。やはり小林研一郎さんが指揮で、三村和子さんのピアノでのショパンのコンチェルト第1番、そしてリムスキーコルサコフの交響詩『シェーラザード』でした。この20年の活動の集大成のような気持ちで今回のコンサートへの準備を進めています。

 サポーターを募っています。コンサートの当日を迎えるまでには、実にたくさんの「仕事」があります。当日を迎えてしまえば1%が残っているだけ、と言っても過言ではありません。そのたくさんの仕事を、多くの人が少しずつ担っていただけたらいいなあ、と願っています。

 前半最大の「仕事」だった1500通のダイレクトメールの発送作業を、2月上旬にみんなで終えました。いまその「成果」が返ってきています。同封した「協賛金」の振替用紙が、毎日数枚ずつ届いています。「当日は都合で行けないが・・・」という方からも、「がんばって!」とメッセージが添えられたりしています。涙が出そうになります。

 後半は、各地でのいろいろな行事、特にコンサートでのチラシの挟み込みです。何度こうしたことをやっても、終わってから「知らないでいた」という人が現れます。申し訳ない気持ちになります。お気持ちのある方に情報を届ける。大切なことですね。そしてもう一つは、まだまだ不足する資金を補うために、会場で配布するパンフへの広告を募ること。これは人と人とのつながりがものを言います。

 チラシを預かってご自分の友人や職場の中で広めてくださることもありがたい「仕事」です。アンケートを書いていただくと、「友人からさそわれて」という方がけっこう多いです。口コミに勝る宣伝なし、です。どうぞ多くの皆様がこうした「仕事」の一端を担ってくださいますように。

 協賛金は下記の郵便振替口座で承っております。
  02430−4−13622 「山形日本フィルの会」

 協賛金をいただいた方には、3月2日から8日までの「優先申し込み期間」が設定されています。一般への発売は3月12日以降となります。

 また、サポーターのお申し込みやチケットのお申し込みは、このブログへのコメントとしてお送りくださるか、「葉っぱ塾」へのメールでお知らせください。今から、コンサート終了後、出演者を囲んでの「大交流会」が楽しみです。
  happa-fy@dewa.or.jp





happajuku at 04:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日本フィル長井特別演奏会 

2008年02月18日

コバケンとその仲間たちオーケストラ、大きな感動

09855edf.jpg☆多彩な顔ぶれが出演したコンサートでした!









  この3月に蔵王温泉スキー場で開催される「第4回スペシャルオリンピックス冬季大会」の支援を目的とするチャリティコンサート、「コバケンとその仲間たちオーケストラ イン 山形」が、17日、山形県民会館で開催されました。一度ここにもアップして、みなさんにも呼びかけをしました。その呼びかけに手を挙げてくださった何人かの方々と、会場でもお目にかかることができました。お力添えありがとうございました。

 1500人の客席は、立ち見が出るほどの盛況振りでした。コンサートは司会者だけではなく、指揮者の小林研一郎さんご自身もマイクを取られて、会場に語りかけながら、実に和やかに進みました。100名を超える演奏者たちの中には、遠くハンガリーからかけつけた若者も混じっていました。「世界的な指揮者と一緒にステージに立てる!」という喜びが演奏するどの顔にも現われていました。そんな会場に居られたことがうれしくなるようなコンサートでした。

 2005年に長野で第1回のコンサートが開催されてから、長崎、熊本、福島。そして今回の山形が5回目。毎回演奏されているのがチェコの作曲家スメタナの『モルダウ』なのだそうです。今回は後半の最初に演奏されました。小さな一滴の水が集まってやがて大河になって、とうとうと流れ下ってゆくさまを描いたこの作品は、今回のコンサートを全くゼロからスタートさせた関係者の方々には、とりわけ心に響いたのではないかと想像します。

 5月の長井での日本フィルのコンサートのチラシを、今回のコンサートのパンフにはさみこみをお願いできました。何人かの顔見知りの方々から「長井でのコンサート、楽しみにしていますよ」と声をかけていただきました。日本フィルの山形での公演も、最初は「一滴の水」のように始まりました。20年かかって、まだまだ「大河」とはいきませんが、多くの方々に支えていただいているんだという実感を持ちながら、今、5月のコンサートに向けて準備を進めています。今回のコンサートの成功にあやかって、長井も満席になるようにと願っています。

 日本フィル長井公演(小林研一郎指揮)のチケットは、一般には3月12日から販売です。現在協賛金を募っており、そのご協力をいただいた方には、優先的に3月2日からの受付となります。協賛金は下記の郵便振替口座で承っております。

 02430−4−13622 「山形日本フィルの会」



happajuku at 03:51|PermalinkComments(7)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2008年02月17日

スノーランタン & スノーシュー 参加者から(3)

c366a7d5.jpg☆参加者Kさん(東京から)の写真より。






はぁ、思いっきり楽しかったですぅ(//▽//)

だってだって想像してみちゃってください♪

雪を形作ってランタンにして、
手作りのキャンドルを灯し
みんなで夕暮れ時に鑑賞会・・・

それ聴いただけでも、うっとり〜♪

で、行ってきました、山形まで。
葉っぱ塾の真冬の恒例イベント、
「スノーランタン&スノーシューハイキング」

想像以上に幻想的で、
思った以上に楽しくて、
覚悟してたわりに寒くなく、
それはそれは充実した2日間で・・・。

心に残ったキーワードを並べてみると、こんな感じです。

雪を積み上げ思い思いにランタン作り・ヤギおじさんの手作りかまくら、
……完成に歓声。

ターシャ・トゥダー式蜜蝋キャンドル作り・スノーランタン点灯&鑑賞会、
……幻想的な森に感激。

はちみつ入りココア・ほっくほくの焼き芋・心底あったまるキムチ鍋・ビールとワインで乾杯、
……美味しい手料理に満腹ぅ。

みんなでトランプ・夜中までおしゃべり、
……ほろ酔い気分で親睦深まるコテージの夜。

さらっさらのパウダースノー・新雪ふかふかスノーシューハイキング・きゃ〜きゃ〜そり遊び、
……思いっきり雪で遊び、喉が渇けば雪食べる。

雪景色眺めながら温泉・夕暮れ時の三日月・米沢牛の駅弁、
……思い出いっぱい胸に、心地よい疲れとともに帰宅。

はぁ、しあわせ〜

はぁ、また行きたい

葉っぱ塾はやっぱり最高です

ヤギおじさん、今回もお世話になりました。
奥様の手料理も楽しみのひとつです。
チーズケーキも美味しかったですね。
真冬の山形も大好きです。
ステキな思い出いっぱい、ありがとうございました♪

もろこしちゃん、大阪から夜行バスでようこそ〜♪
そしてエリカがすっかりお世話になりましたん。
もろこしちゃんのおかげで笑いっぱなしの2日間だったよ〜♪

ヒロくん、地球をかたちどったスノーランタン、ほんとステキだったぁ♪
雑誌「ナショナルジオグラフィック」に載っちゃうかも、かも!? (※)

ななママさん、今回も夜中までおしゃべり付き合ってくれて、ありがとう♪
ピンクのもこもこパジャマ、可愛かったん♪

さぁやさん、美人ママのさぁやさんそっくりの千夏ちゃんと雄大くん。
また遊んでくださいな〜♪

次回は春、暖かくなって新緑豊かな森に遊びに行きたいです♪

**********************


※「『ナショナルジオグフィック』に載っちゃうかも」、とあるのは、昨年秋のカボチャ・ランタンに続き、今回のスノーランタンも、ナショナル・ジオグラフィック ジャパンのカメラマンが、「ハチ蜜の森キャンドル」の安藤竜二さんを取材に来ていたということです。近い号に今回の様子が紹介されることと思います。世界的なこの雑誌に、私たちも出る?!(八木)




happajuku at 04:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 参加者からのお便り 

Fファミリーからのお便り

bce22a4d.JPG☆Fファミリーから届いた絵入りのお便り






  11日の「第4回縄文村スノーシューハイキング」に参加してくださったFファミリーから、絵入りのお便りをいただきました。今回に限らず、これまでご参加くださったときにも、こんなふうにお便りを送ってくださいます。とりわけ子どもたちが、その日のどんなことが印象に残ったのかが、とても参考になって、ありがたいです。

  年中さんのHさんは、休憩のときに私が雪で椅子をつくってあげたことを書いてくれました。私にも同じようにして「私の椅子」を作ってお返しをしてくれたのでした。小3のT君が描いたのは、昼食をとった「交流センター」の建物ですね。ここでのお昼ごはんをとても楽しみにしながら歩いていましたね。

 お父さんと小5のSさんは、雪の上を這い回っていたセッケイトビケラが印象に残ったようです。「セッケイカワゲラ」でしたか? 私はトビケラだと思っていましたが・・・。もう一度調べてみますね。雪の中の微生物を食べるなんて、私は初めて知りました。ありがとう。

 時間がたってゆくと、一つひとつの行事に参加した思い出はしだいに薄れてゆくでしょう。しかしこんなふうにお便りを書いてくださる中で「ふりかえり」が行われ、様々な体験が、子どもたちの心の中で小さな小さな宝物になってゆくこともあるのかもしれません。

 いただいたお便り、大切にしまっておきます。



happajuku at 04:19|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 参加者からのお便り 

2008年02月16日

第4回縄文村スノーシュー・ハイキング

738aef38.JPG 「葉っぱ塾」が計画した4回の「縄文村スノーシュー・ハイキング」の最終回を、2月11日に開催しました。参加してくださったのはもう「葉っぱ塾」の常連さんでもある川西町のFファミリー5人。3連休最終日のこの日も、おだやかな天候に恵まれました。

 3人のお子さんは小5のSさん、小3のTくん、そして年中のHさん。ご両親がお子さんたちに様々な体験の場を提供しているせいでしょうか、みんな感性が豊かな子たちです。上の二人は、少年少女の演劇集団にも加入している「俳優」でもあります。

 朝のうち霧がかかって空が見えなかったのですが、10時半ぐらいからどんどんと空が見え始め、青い空が広がってゆきました。何度も「葉っぱ塾」に参加してくれた子どもたちには私はもうほとんど説明する「たね」を持ち合わせていません。それぞれの目で、いろいろなものを「発見」してゆくのを見守っていればいいのです。枝に釣り下がった緑色の繭、小枝を折ると甘く香る植物、雪の硬さ、動物たちの足跡、ウサギのウンチ、トチの木の冬芽のベタベタ。いろいろなものが彼らの目に飛び込み、好奇心をくすぐってゆきます。

 この日は、この冬初めての「春の気配」を感じた日でもありました。一つは雪の上を這い回るセッケイトビケラを見たことです。体長1センチにも満たないような小さなアリのような昆虫です。春先、好天の日に限って雪の上を動き回っているのです。私は密かに「お天気虫」と呼んでいます。山に登っているときに雪の上に見つけたら、踏まないようによけて通ります。天気が悪くならないようにとのおまじないのつもりです。

 もう一つは、「しづく(滴)」です。松の木の根元に土が露出しているところがありましたが、ここで雪が溶け出し、ポタポタと落ちているのを見つけました。小さな小さな春の気配を感じました。この日の翌々日から猛烈な寒波が来たのですが、春は確実に近づいているように思えました。

 Fファミリーのみなさん、いつもありがとうございます。



happajuku at 04:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2008年02月15日

スノーランタン & スノーシュー 参加者から(2)

ccbed8a1.jpg☆暗闇に浮き上がるスノーランタン。
 心を暖めるような炎の色。





  またまたヤギおじさんの葉っぱ塾に行って参りました。前回のカボチャランタンに引き続き、今回は初めてのスノーランタン♪ これって子供達がいたらどんなにか楽しいだろうと、友人とその子供達を引き込んで行ってきました。

  友人の子供達は5年生のお姉ちゃんと3年生の弟くん。いやいや・・・姉弟ゲンカ?しながらの雪のお城作りは、 楽しませてもらいました〜 。

姉:「マぁマ〜!!(弟が)こわしたぁ〜〜」

母:「Y(弟)! 動かないで!! (!!!笑♪♪ )」

  Yくんはお城作りよりも雪遊びしたかったんだもんねぇ〜


  雪のブロックに♡や☆のすかしを入れて、きれいに積み上げたものや
アンパンマンやふくろう、それに地球儀!の形をしたとってもユニークなものをみなさん、思い思いにつくっていらっしゃいました。

  そして5時頃、暗くなってきたころに、蜂蜜の森キャンドルの安藤さんのご指導でつくった蜜ろうそくを点灯!!

  ろうそくの灯りが雪のブロックの間やすかしから漏れて、それはそれは幻想的な世界になりました。

  安藤さんお手製の蜂蜜入りココアがとってもおいしかった〜。


  そしてそして葉っぱ塾2日目には、スノーシューを履いて、ブナの森の雪遊びがてらの散策と、スキー場の傍らの斜面でのソリと魔法のじゅうたんすべりを楽しみました。

  夜に降り積もったまだ誰も踏み入れてないサラサラの新雪に、「せーの!」で飛び込んで人型をつけたり 、ヤギおじさんが、雪での遊びをいろいろ教えてくださって、子供も大人も関係なく、ただ雪玉を投げ合うだけで笑い転げたり、とってもとっても楽しい時間を過ごしました〜 。


  雪にふれ合って遊ぶのなんて何年ぶり! ほんとに、とってもとっても楽しかった〜。これ、筋肉痛覚悟しなくっちゃ。。。って思っていたのに、もう4日経っても体がなんともないんです。。。

  これって私、まだまだイケるってことかしら〜(なにが??)


  今回もKさん母子にお会いできたこと、とっても嬉しかったです。そして、葉っぱ塾でお会いする方達ってどうしてこんなにステキな方が多いんだろう。ヒロさん、もろこしさん、ありがとうございました。実はもっともっとお話聞きたくて、お近づきになりたくてうずうずしてたんです。。またお会いできたら嬉しいです。

  I さんまた子供達と行こうね。ヤギおじさん、今回もありがとうございました!

                     (Yさんより)



happajuku at 19:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 参加者からのお便り 

2008年02月14日

スノーランタン & スノーシュー 参加者から(1)

b650effc.jpg☆2日目、ブナの森の中をスノーシュー
 で歩きました。





 2月9.10日と「葉っぱ塾 スノーランタンと真冬の雪遊び2008」に参加してきました。

 朝日町のAsahi自然観のコテージに宿泊。スノーランタン作り・スノーシューでの雪山歩き・雪遊び… 。

 親子3人で久々に一緒に楽しむことが出来ました。初体験。色んな小道具を使いお城のようなスノーランタンを作り、甘くておいしそうな「蜜ろうそく」を作り、日が暮れ始めたころに点灯式。雪も降り始めてとても幻想的な光景でした!

 翌朝はウソの様に晴れ初スノーシューで森の中へ 。
雪の中で大人も子供も(どちらかというと大人のほうが)はしゃぎまくり雪遊び 。

 とても充実した2日間でした。
翌日には、お約束の筋肉痛が待っていました。

(参加者の I さんより。写真も。)




happajuku at 19:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 参加者からのお便り 

2008年02月13日

「交点」をめざす雪上ハイキング

f2709854.jpg☆第1回の「交点」への雪上ハイキングから
  (2006年3月)






■■■葉っぱ塾 めざせ地球の交点 北緯38°東経140°へ到達せよ!■■■

  アメリカの一青年がインターネット上で始めた「交点プロジェクト」というのをご存じですか? 緯度○○°と経度□□°の交点に行ってみよう、というただそれだけのものではあります。日本の地上には42の交点があるそうですが、なんとそのうちの2つが山形県内にあるのです。そしてそのうちの一つ、北緯38°・東経140°の交点が、川西町にあります。登山と違ってそこに到達したからと言って何があるわけでもありません。ただの自己満足に浸るだけなのですが、それでもよろしかったらご参加ください。雪のある時期はヤブこぎしなくても行けるのではないかとこの季節に計画してみました。雪上の歩行が往復5時間程度になると思われますので、それを考慮してお申し込みください。

【期  日】2008年3月9日(日) 小雨・小雪決行

【参加費用】大人¥2000 子ども(小3以上)¥1000(保険料等含む)
※スノーシューは自然の家から借りられます。
※かんじきをお持ちの方は持参ください。

【募集人数】先着20名程度(申し込みは3月2日まで)
※小学生の場合、子どもだけの参加も可能。集合場所までの送迎をお願いします。

【集合・受付】午前8時〜8時半 飯豊町・「飯豊少年自然の家」
※必要な方には地図をお送りいたしますのでご連絡ください。

【日   程】8:00〜   受付 
        8:30〜   であいの集い
       8:45    移動 
       9:15 川西町塩の沢地区より出発
      11:30ごろ  目標地点到着
      12:30ごろ  下山開始(川西側へ) ※バスでのピックアップ
      14:30ごろ  飯豊少年自然の家帰着・わかれの集い・解散

【持ち物】帽子(耳の出ないもの)、手袋(2つ以上)、しっかりした防寒具(スキーウェア可)、昼食、おやつ(非常食兼ねる)、スパッツ(靴に雪が入らないように)、
ストック、テルモス(熱いお湯や飲み物を入れて)、敷物
※下着はできれば化繊やウールのものを。木綿のものの場合は必ず着替えを持参してください。

【連絡先】葉っぱ塾・八木文明 
      日本山岳ガイド協会認定ガイド
      日本自然保護協会自然観察指導員                       日本ネイチャーゲーム協会コーディネーター

993-0053長井市中道2-16-40  TEL/FAX 0238-84-1537
       E-mail: happa-fy@dewa.or.jp
※留守の場合もありますので、ご連絡いただく場合は夕方6時から9時ごろが好都合です。


happajuku at 19:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

2008年02月11日

雪を楽しむ〜スノーランタンの夕べ&スノーシュー

352f40a1.JPG☆ブナとナラの森に灯る スノーランタン。
 寒いのに何故かあったかくなります。





 朝日町で「ハチ蜜の森キャンドル」を営む安藤竜二さんが主催する「スノーランタンの夕べ」(9日開催)に、「葉っぱ塾」として9名で参加してきました。昨年はこの行事がお休みだったのですが、この冬は安藤さんに「ぜひやりましょう!」と声をおかけして実現したものです。「葉っぱ塾」は、この翌日にブナの森を歩くスノーシューと組み合わせて、1泊2日の行事にして、参加者を募っていました。今回は大阪から夜行バスでかけつけてくださった友人や、初めて「葉っぱ塾」の行事に参加するファミリーもあって、うれしいことでした。

 前日にまとまった降雪があり、しかもこの日はおだやかな空模様で、会場のAsahi自然観の「スノーランタンの森」は、なかなかの好条件でした。雪は150センチほどと、例年にくらべれば少なめではありましたが、スノーランタンづくりには十分な積雪でした。

 何度もこの行事に参加しましたが、今回の「作品」の傾向は、「レンガ方式」のものが多かったということでしょうか。タッパーなどに雪を詰め込み、小さな雪のブロックを作り、それを積み上げるというやり方です。今年はさらに、その雪のブロックの表面を少し削ることで夜にキャンドルを灯すと「模様」が浮き上がるという手のこんだ作品が多く見られました。

 レンガ方式ではないもう一つのやり方は、雪を積み上げまず外形を整え、そののち中をくり抜いていくというものがあります。今回は大人の背丈ほどもあるアンパンマンがそうでしたし、「葉っぱ塾」に参加してくださったKさんの「ガイア(地球)」がそうでした。丸い地球に日本列島がくっきりと浮かんだ作品は、なかなかユニークなものでした。

 私はといえば、遠く大阪からかけつけてくれた友人のリクエストもあって、「かまくら」を作りました。一人だけで、しかも限られた時間の中で作れるものはそう大きなものではありませんでしたが、それでも人がかがんで入ることのできるものが完成しました。これはスノーランタンとは言えないかもしれませんが、中に「祭壇」を作り、キャンドルを灯すと、なかなかのものでした(と、自画自賛)。

 予定より少し遅れて夕方5時20分ごろいよいよ点灯。私たちのこの行事に合わせるように金沢の友人kazesan(写真家・桝野正博さん)たちも同じ頃点灯していることに思いをはせながら、ブナの森に灯るスノーランタンの光を楽しみました。安藤さんが準備してくださったハチ蜜入りココアであったまりながら、作品を眺めたり、写真を撮ったりしました。少しずつ雪が降り出し、その雪は翌日の朝にはサラサラの新雪30センチほどに積もっていました。

 翌10日は、雪も止んで、穏やかな青空ものぞくスノーシュー日和となりました。空気神社に向けて誰も踏み込んでいないフカフカの雪の上を歩きました。時折、枝に乗っていた雪が落ちてきます。みんなで歩いていると、そんなことさえも楽しみに変わってしまいます。空気神社のあたりの積雪は160センチほど。新しい雪がたっぷりあるときにしかできない冬のネイチャーゲーム、「このぬけ跡だあれ?」や、昔からの遊び、「渦巻き鬼」をみんなでやりました。雪の上でまさに「笑い転げ」ました。

 そして最後はスキー場の一部の斜面でのソリ滑り。小さな赤いプラスチックのソリは、私の長男が4歳ごろに買ったもの。もう二十年以上もの間使ったものですが、なお「健在」。そして「葉っぱ塾」特製の「青い魔法のじゅうたん」。世間ではブルーシートと呼んでいるようです。「キャー!!」という悲鳴や歓声が、心をますます解放させるようです。大人もこどもも区別なく、何度も滑っては登り、滑っては登り。大人たちの数日後は、きっと筋肉痛になること間違いなしという感じでした。

 参加してくださったみなさんの笑顔と歓声。それが何よりもうれしかったこの2日間でした。ありがとうございました。



happajuku at 06:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2008年02月09日

PBWの法則

☆アラスカ在住の大山卓悠(おおやま たくはる)さんから、楽しい「アラスカ日記」が届きました。大山さんは写真家・星野道夫さんの友人で、星野さんが亡くなられたヒグマによる事故の原因を究明した『星野道夫 永遠のまなざし』の共著者のおひとりでもいらっしゃいます。文中、「TJ」とは、大山さんのことです。


**************************



 世の中には、まったく役に立たないものがある。

 たとえば定理や法則などの類。学校であれほど習ったピタゴラスの定理や因数分解など、これまで普通の生活で使ったためしがない。学校を出てウン十年、まったくと言っていい、一切使ったことがないのだ。

 学問的な意義については問わないことにする。実際の生活で役に立つか立たないかを考えたとき、あの貴重な青春時代を犠牲にして必死になって机に向かったのはいったい何だったのだろうかと、つい首を傾げてしまうのだ。頭の訓練?冗談でしょ。でも、まあ、いいけれど……。

 この日記のタイトル「PBWの法則」――これもまったく役に立たないものだ。自分が作った法則だから、胸を張って言える。まず百人いたら百人が、千人いたら千人が、まったく役に立たないと言うだろう。

 いや、役に立つ!――と言うかもしれない唯一例外的な人種は、写真家か画家だけだと思う。それも、厳冬期の山の色調の変化に興味を示すごくわずかの写真家か、イマジネーションを絵の具に溶くだけでは飽き足らない行動派の画家くらいではないかな。

 友人に、写真家の松本紀生さんがいる。彼は冬至の前後に、マッキンリー山が真っ赤に燃える瞬間を写真に撮ろうとして、毎年年末に山中に入ってキャンプをする。もちろん厳冬期のマッキンリー山が山火事を起こすわけではない。朝日が昇る直前、地平線の下から伸びてきた射光が、山を真っ赤に染める瞬間がある。そのとき山は、文字通り真っ赤になる。

 一般に「アルペングロー」と呼ばれるものだ。日が沈んだ後、しばらくすると、いったん暗くなった山が煌々と輝きはじめる、あの輝きと同じもの。これは、地平線に沈んだ太陽の光が高い山を投光機のように照らす現象で、普通の人は日没後に山を見上げることはしないから、知らない人のほうが多いだろう。でも、高い山は、一度暗くなった後に、ほんの短時間、もう一度明るく輝くのです。

 で、松本紀生さんはこれの朝版を撮ろうとしている。なぜ朝なのか――それは、朝のほうが空気が澄んでいて、山の輝きが圧倒的にきれいだからだ。それも、一年のうちで日照時間が最も短くなる冬至の頃が、いちばん赤く燃えるのだ。

 ひとつ難点がある。この時期、アラスカは、チョ〜寒いことだ。

 オーロラを撮影する人はまず一晩中起きている。明け方近くになり、空が白みはじめたらもうオーロラは見えないので、重労働を終えた囚人よろしく、氷の体を寝袋に沈める。時間帯としてはそのときが一番冷えるし、体温低下も限界に近くなっている。寝袋に入って眠りにつくまで、しばらくカチカチと歯の根が合わないが、寒さから脱した喜びは至福この上ない。

 しかし、山が燃える写真を撮ろうとすると、そこで終わりではない。そのまま引き続き起きていて、朝焼けの「アルペングロー」の輝きを待つのだ。

「そのときの辛さってないですよね。寒いし、眠いし、いったいあとどれだけ待てば山が光りはじめるんだろうと、指折り数えるような気持ちになるでしょう。オーロラと一緒でいつ輝きはじめるか分らないので、かまくらのなかで待機する訳にもいかないし、体はジンジン冷えてくるし、そんなときTJさんは何をして気を紛らわしているんですか?」

 極地訓練を何年積もうと、極寒の寒さが平気になることはない。松本紀生さんの気持ちはよく分かる。だが――、

「山が赤くなる瞬間がいつ来るのか、松本さんは分からないの?」

「えっ!TJさんは分かるんですか?」

 松本さんが驚いた顔で訊き返す。

「分かるよ。ああそろそろだな、という感じでカメラをセットするからね」

「ええっ!ウソでしょう?またぼくを担ごうとしてるんじゃないですか?」

「ぜんぜん!ある法則があってね。それを知っていたら、あせることなくのんびりと撮影に臨めるよ」

 松本さんは、ぜひそれを教えてくれという。ニタついているので、半分信じていないようだった。

「その法則は、『PBWの法則』というんだ。PはピンクのP。BはブルーのB。WはホワイトのW。これを合わせてPBW――すなわち『PBWの法則』。これを知っていたら楽だよ」

 松本さんはまだ不審の色を隠さない。ぼくはていねいに説明をすることにした。

「オーロラが見えなくなる程度に空が白みはじめると、空の色が変わりはじめるよね?空は何色と何色に変わってくる?」

 松本さんは即座に答えた。

「ピンクとブルーですね」

「正解!」とぼくは答え、次の質問に移った。「空にはピンクとブルーの色の階層ができるけれど、それではピンクとブルー、どちらが上でどちらが下になる?」

 そこで松本さんははたと考え込んだ。なかなか答えが出てこない。

「あれ、どっちでしたっけ?ピンクのほうが上で、ブルーが下だったかな?それともその逆だったかな?」

 アラスカの冬の空。それも明け方の、寒気がピンと張りつめた寒い空は、夜の帳が去るに連れ、鮮やかなピンクとブルーの色調に変化する。色の違いははっきりとしており、ピンクの色調の帯とブルーの色調の帯が、空にくっきりと現れるのだ。そこに雪山のホワイト(白色)が加わり、遠景は三色の鮮やかな色の諧調に染まる。

「いいかい、正解はピンクが空の上のほう、その下にブルーの空が現れる。そしてその下に雪をかぶった真っ白な山々がある。それぞれの色の頭文字をとると、P・B・Wとなるだろう。それで『PBWの法則』と名づけたんだ」

 松本さんはぽかんとしている。ぼくはさらに説明を続けた。

「でさ、重要なのはこの順番で覚えることなんだ。頭文字を入れ替えたらまったく意味をなくしちゃうからね。大切なのはPとWではさまれたBの存在だ。なぜかというと、このB(ブルー)の帯の幅が刻々と変化していくからなんだ。PとWは変わらないのに、Bの帯の幅はどんどん狭くなってくる。この変化を見て、山が燃える瞬間を知るんだ」 

 ぼくは松本さんの表情を読みながら話を続けた。彼は虚空をにらんでいる。その瞬間の情景を一生懸命思い出しているようだった。

「ちょっと待って下さい。こんがらがっちゃった」

 軽く深呼吸をする松本さんに、真剣さが加わった。

「OK、もう少し分かりやすく言ってみようか。いまここに真っ白な紙があるよね。これを三等分する線を考えるんだ。すると、上・真ん中・下、と三つの階層ができるよね。上の部分に大きなハケでピンク色を塗る。真ん中には、同じく大きなハケでブルーの色を塗る。そして一番下は白い色を塗る。もちろん白い紙だと塗る必要もないけどね。

 これが、空が白々としはじめたときのアラスカの冬の典型的な空の色だ。この色がスタートライン。実際の撮影の場合、この色調の空を確認できたら、一旦テントなりかまくらなりに入って寒さをしのいでも大丈夫。まだ時間はたっぷりとあるから」

「で、それからどのように色が変わって来るのですか?」

 真剣な顔つきになってきた松本さんを見て、ちょっと意地悪をしたくなった。

「聞きたい?」と、もったいぶってみた。

「そんな言い方しないで、教えて下さいよ。ここまで話してくれたんじゃないですか」

 じれったくなったのか、松本さんはむくれたように言う。

「写真のライバルに、あまり手の内を明かすバカもいないからな。どうしよ〜かな〜」もう少しからかってやれと、ぼくのなかの意地悪虫が耳元でささやく。

「そんな〜。最初、写真を教えたのはぼくじゃないですか。そんなぼくに、TJさんは感謝の気持ちも示さないんですか?とにかく最後まで話を聞かせて下さいよ」

 松本さんは勘の鋭い人だから、「PBWの法則」の価値をすでに嗅ぎ取ったのだろう。むっとした顔のなかに、両手を合わせて哀願する姿が透かして見える。ぼくは心のなかで苦笑しながら、話を続けることにした。

「しょうがないな、可哀相だから最後まで話してやるとするか。さっきの三色に色を塗った紙を思い出してよ。真ん中はブルーの色だよね。このブルーの色が、時間とともにどんどんと消えてゆく。というかピンクとホワイトに挟まれた部分がどんどん細くなっていくんだな。それに伴い、空の上の方にあったピンクの帯が下へ下へと下がって来るんだ。山に近づいて来るってことだ。

 ブルーの帯は刻々と細くなり、そして最後には消滅する。すると空はピンク一色になる。そして、そのピンクが山にかかったとたん……」

 ぼくは一旦息を止める。

「山にかかったとたん……」

 ぼくの言葉尻をオーム返しに繰り返しながら、松本さんの喉がごくりと鳴る。

「じゃじゃ〜ん!山が燃えはじめる!」

「や、山が燃えはじめる――」

 松本紀生さんは恍惚状態に陥り、よだれを流しはじめた。

「ほ、本当なんですね、TJさん。それって、間違いないんですね?」

「間違いないよ。その間、結構間があるから、外で震えながら待っている必要もない。眠いのだけ我慢すれば、アップルサイダーを沸かして飲むだけの時間はゆうにある。これがわしの編み出した『PBWの法則』じゃ」

 ぼくは口をへの字に曲げ、胸を張った。

「へっへ〜、おそれいりやした、TJさん。感服至極です。もうこれで寒さとの戦いとはオサラバできます。そっか〜、そうゆう風に変わっていくんだ〜。気がつかなかったな〜。うわ〜、そうなんだ〜」

 松本さんの顔が、にんまりとほころんだ。

「いいか、決して順序をたがえるでないぞ。PBW、PBWと唱えるのじゃ。PBWは、山が燃えればWがR(レッド)に代わってPBRになる。そして『PBRの法則』と名前は変わるが、そんなことはどうでもいい。とにかくPBWが基本。ああ、それに夕方にはPとBが逆になるから、夕日の場合は応用を利かせてBPWで準備をするんじゃ。邪推をもつとこんがらがるさかい、よろしゅうに」

 ぼくは、仙人用語で御宣託を下し、最後は関西弁で締めくくって止めを刺した。しかし、本心は複雑だった。いかに友人とはいえ、写真の世界ではライバルだ。ライバルによりよい写真を撮らすために、わざわざ手助けをしてやる必要はない。敵に塩を贈った武田信玄や、「与える者はさいわいです」といったイエス・キリストには頭が下がるけど、正直、自分のなかには何となく割り切れないものがあった。

 そうして松本紀生さんは山に入って行った。マッキンリー山に入る直前、タルキートナの空港から電話がかかってきた。

「TJさん、いまから山に飛ぶんですけれど、例のあの法則、BPWでしたっけ、それともPWBでしたっけ?」

 一瞬、必死の形相で受話器を握る松本さんの姿が目に映った。ぼくはにんまりと笑みを浮かべ、彼の問いかけを無視して電話を切った。


happajuku at 03:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0) アラスカからの風 

2008年02月04日

日本フィル長井特別演奏会2008協賛金受付中!

faf5a38a.jpg☆「炎の指揮者」、小林研一郎さん。
 世界的な指揮者でもあります。







  2月2日、「山形日本フィルの会」は5月20日のコンサートにむけてのダイレクトメール約1500通の発送作業を行いました。いよいよ「コンサート」が姿を現し始めました。演奏曲目は、「名曲」と称されるものばかりです。

 コンサートにかかる多額な経費の不足を補うために、現在「協賛金」を募っております。すでに遠隔地の方々からもあたたかなご支援が届き始めております。協賛金にご協力いただいた方のために、3月2日午前9時より、8日まで、「優先受付」の期間を設定いたします。2月中に協賛金をお送りいただいた方に、お好みの席をお申し込みいただくことができます。

 協賛金は1口1000円です。複数のチケットをお求めの方は、可能な限り、複数口の協賛金にご協力ください。また、チラシの配布やパンフレットの広告を集めてくださるなどのお力添えをいただける「サポーター」を募集しております。コンサート後の交流会にご参加いただくことができます。ご協力いただける方からのご連絡をお待ちいたします。


■■■ 日本フィル長井特別演奏会2008 ■■■

(演目)グリーグ:「ペール・ギュント」第1組曲
    ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
    ベートーヴェン:交響曲第7番

(日時)2008年5月20日(火)開演 午後7:00(開場6:30)

(会場)長井市民文化会館

(料金)全席指定(消費税込み)S席¥6500 A席¥5500

(チケット取り扱い) ※一般前売りは3月12日から
 ★山形日本フィルの会事務局 84−1537(八木)※平日は午後6時以降受付   (チケットの郵送も承ります。代金は郵便振替で納入。)
 ★長井市民文化会館 84−6051
 ★長井理研音楽アズム館84−3111
 ★米沢楽器店 23−2505  (いずれも市外局番0238)
 
(託児) 当日、託児室を設けます。託児は無料ですが事前に事務局へのお申し込みが必要です。ただし1歳未満の乳児はお預かりできません。

(問合せ先) 「山形日本フィルの会」八木0238−84−1537(FAX兼用)
       E-mail: happa-fy@dewa.or.jp

(協賛金受付) コンサートの成功に向けて、広く協賛金を募っております。下記の郵便振替口座にて受付中。 
      02430−4−13622 山形日本フィルの会





happajuku at 19:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日本フィル長井特別演奏会 

2008年02月03日

学校 あの不思議な場所

001aafe9.JPG 今日は節分、そして明日は立春。寒さは厳しいですが、「春」と聞くだけでも心がそわそわします。

 今、母校の長井市立長井小学校が、6日までの予定でライトアップされています。この週末の雪祭りにあわせて、地元の照明器具メーカーの協力で実現したもののようです。

 この校舎は1933(昭和8)年に建てられたもので、今年75歳になる古い校舎です。もちろん私もこの校舎に通いました。私が通っていたころはまだ建築してから30年にも満たなかったものですが、当時から「古い」と思っていました。

 何年か前に、スレートの外壁が整備されましたが、校舎の外観は昔のままです。昨夜、写真を撮りにいきましたら、年配の人が孫の年代の子どもたちに思い出話しをしながら記念写真を撮っていました。

 茨木のり子さんのこんな詩を思い出しました。



 学校 あの不思議な場所
              茨木のり子

午後の教室に夕日さし
ドイツ語の教科書に夕日さし
頁がやわらかな薔薇いろに染った
若い教師は厳しくて
笑顔をひとつもみせなかった
彼はいつ戦場に向うかもしれず
私たちに古いドイツの民謡を教えていた
時間はゆったり流れていた
時間は緊密にゆったり流れていた
青春というときに
ゆくりなく思い出されるのは 午後の教室
やわらかな薔薇いろに染った教科書の頁
なにが書かれていたのかは
今はすっかり忘れてしまった
“ぼくたちよりずっと若いひと達が
なにに妨げられることもなく
すきな勉強をできるのはいいなァ
ほんとにいいなァ”
満天の星を眺めながら
脈絡もなくおない年の友人がふっと呟く

学校 あの不思議な場所
校門をくぐりながら蛇蝎のごとく嫌ったところ
飛びたつと
森のようになつかしいところ
今日もあまたの小さな森で
水仙のような友情が生れ匂ったりしているだろう
新しい葡萄酒のように
なにかがごちゃまぜに醗酵したりしているだろう
飛び立つ者たち
自由の小鳥になれ
自由の猛禽になれ





happajuku at 12:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2008年02月02日

冬の週末、彩るキャンドル

d990409b.JPG 2月に入ると間もなく立春ですが、雪国は寒さがいちばん厳しい時期でもあります。しかし、今日は寒気も一段落。晴れ間ものぞき、気温も少し上がりました。

 地元の高校生たちと一緒に、今夜南陽市内で開催された「雪灯り祭り」のためにおよそ1000個のキャンドルづくりをしたのは数日前。それらのキャンドルが今夜灯されました。JR赤湯駅前におよそ500個のキャンドルを灯しましたが、乗降するお客様たちが足を止めて、ケイタイやデジカメで写真を撮ってゆかれました。

 今夜は、県内あちこちでキャンドル・イベント。私の住む長井市内でも開催されています。冬の寒さに縮こまらずに、雪を楽しんでしまおうとすることは、大切なことだと思います。

 来週はいよいよ「スノーランタンの森」。規模は小さいけれど、蜜ロウソクの灯りが雑木林に灯る光景は、街中のキャンドルとは次元が違うような気がします。



happajuku at 19:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ