2009年01月

2009年01月31日

北鎌倉、葉祥明美術館へ

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  「空(くう)」のコンサートの翌日(30日)、東京は朝から雨が降っていました。冬の東京で雨というのも珍しいです。この日は山形に帰る前に北鎌倉の葉祥明美術館に行く予定を立てていました。美しい女性と一緒に冬の鎌倉を歩けたら素敵だなあ、と思っていたら、何とそれが実現してしまいました。それも二人も!

  開館直後、そして雨の美術館はまだ私たち三人だけでした。静かな音楽が流れる館内を歩いてみます。1階は企画展。今は葉祥明さんが描かれた動物たちの絵が展示されています。2階に上がる階段の曲がり角は、私がとても好きな場所です。山に登るときにも、頂上ではなく、「ここから本当の“山”だ」というところがありますが、何か別世界の入り口のように私の心を誘ってくれるような場所です。

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  2階にあるいくつかの部屋はそれぞれ違った趣に作られています。書斎風だったり、赤ちゃんの部屋だったり。そんな中に葉さんの著書、葉さんの絵、葉さんが読んだ本などがあるのです。

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  2階の一角にはソファが置いてあり、テープルにはたくさんの葉さんの著書が並べてあり、自由に手に取って読むことができます。脇には小机が置いてあり、そこには来館者が自由に書き込めるノートが一冊。これまでに何度もこの美術館に行きましたが、来館者の7〜8割が女性のような気がします。そして、このノートに何かを書き残していかれるのはほとんどが女性です。若い方から年配の方まで、開いてみますと、全ての年齢層の方々の書き込みがあります。

  悲しい思いを持って来館する人は、この美術館の持つ静かで穏やかな雰囲気によってそっと包まれるように癒されてゆくようです。友人との仲たがい、失恋、病気でわが子を亡くす、伴侶を亡くす、・・・・。さまざまな悲しみがこの場で癒され、生きる勇気を与えているということが、ノートの書き込みから読み取ることができます。

  私が初めてこの美術館を訪れたのは、設立間もないころでした。ソファに座ってたまたま手にとったのが、葉祥明さんの最初のエッセイ集『地平線の素描帳』でした。今はそれは絶版になっていて、『地平線の彼方』(愛育社)として復刻出版されています。この本は、葉さんの原点、私にはバイブルのような一冊です。教員として、迷いや混乱の中にあった自分が、本当の自分探しに歩き始めるきっかけとなった本です。その道が「葉っぱ塾」につながっていたとは、もちろんその時点では想像だにしないことでした。

  北鎌倉は、雨の中で、もう梅が咲き始めていました。季節は確かな足取りで少しずつ春に向っているのですね。

☆今回の記事の掲載にあたって、葉祥明美術館に特別のご配慮をいただき、撮影をさせていただきましたことを申し添えます。館長さん、ありがとうございました。







happajuku at 06:08|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年01月30日

「空(くう)」の公演、ご来場に感謝!

26f36d41.JPG☆リハーサル中のメンバー
 (クリックで画像拡大)





  29日夜、上野の東京文化会館小ホールで開かれた、「空(くう)」のコンサートには、450名もの方々がおいでくださいました。このブログや「LEAF」でお知らせした皆様にもおいでいただき、久しぶりにお会いできた方、ネット上でお名前だけ存じ上げていて、初めて対面できた方など、ほんとうにたくさんの皆様にロビーでお声をかけていただきました。ご来場本当にありがとうございました。

  私は弟・八木倫明の演奏を久々に聴きましたが、この1年ほどの間に「進化」を遂げたことがはっきりと感じられました。お耳の肥えた皆様にはご不満もおありだったかもしれませんが、まだまだ発展途上だと思います。皆様の今後の励ましが何よりの財産です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

  以前は7名のグループということで、さまざまな楽器の音色を楽しめるという魅力がありました。また曲による変化もつけやすいという面があったと思うのです。それが、3人での演奏ということになると、一つ一つの楽器の音色の「重み」が増すのでしょうね。その「重み」に耐える技術が要求されるのだと思います。他の二人と違って音大卒業でない弟にとっては、成長する上ではすばらしい土壌の中に置かれたのかもしれません。

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  東京文化会館といえば、クラシックの殿堂といわれる会場です。小ホールと言っても650名ものキャパシティがあります。さすがに音響は良い会場でした。すばらしい会場で彼らの演奏会を作ってくださった東京労音の皆様、そして演奏会の裏方として動いてくださった多くの皆様にも感謝申し上げます。

  次回は、4月25日に目黒のパーシモン・ホールでの公演が決まっているようでした。こちらからもご案内を申し上げますが、今回おいでになれなかった皆様にもおいでいただけますよう、お願い申し上げます。



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2009年01月29日

快晴! 蔵王ライザスキー場

c6136721.JPG☆蔵王ライザスキー場上部に広がる樹氷原。
 まだ本来の樹氷にはなっていません。
 (クリックで画像拡大)




  スキー授業のお手伝いの3回目。昨日のクラスは2回目で、蔵王ライザスキー場に行ってきました。蔵王温泉の上に広がるあの蔵王とは、沢を隔てて南側にあり、上山市に入っています。山形・宮城を結ぶ観光道路「蔵王エコーライン」沿いにある中規模のスキー場です。若者たちと一緒に数時間滑り、「若者エキス」で少し若返りました。

  28日は、例年春になるとやってきそうな移動性高気圧におおわれ、朝から上天気でした。前日の山は少し雪が降っていたために雪質もよく、圧雪車が通らない雪面は、雪の結晶がキラキラ輝いていました。雪面に目を近づけると六角形の雪の結晶を肉眼でも見ることができました。今月号の『ニュートン』という雑誌で雪の結晶の特集が組まれていましたが、六角形の形でありながら、どれ一つとして同じ形のものがないということ、考えてみれば気が遠くなるような話です。これまでに何億年何十億年とこの地球上で降ってきた雪の結晶全てが違う姿をしている! うーん、とうなってしまいます。

  今年は何度か寒波がやってきたものの、全体的に降雪量は少なく、しかも先週はずっと気温が高く、山のほうまで雨という日もありました。そのため、有名な蔵王の樹氷はまだ本来の「スノーモンスター」らしい形にはなっていませんでした。蔵王ライザのリフトの最上部の標高は1450m。例年であれば、このあたりはしっかりした樹氷になっているはずなのですが、写真のとおり、まだ針葉樹特有の円錐形の姿がはっきりしています。2月、寒波がくれば、本来の姿になるかもしれません。

  蔵王ライザスキー場は、かつては「蔵王坊平スキー場」と言いました。リフトは3本だけと少ないですが、駐車場からゲレンデに入るとすぐに高速4人乗りリフト。そして、もう1本、ペアリフトに乗れば、標高1450m地点の樹氷原です。この点は、蔵王温泉スキー場よりも速く樹氷地帯に入ることができます。

  昨日は好天でもあったことで、スキーではなく、スノーシューを履いて山歩きをする人たちも上がっていきました。好天の日であれば、有名な「蔵王の御釜」までも比較的ゆったり歩いてゆけます。ただし冬の山に入るには、しっかりした装備と経験者の同行が必要です。スキーの延長のような気軽さで入ってはいけません。

  こうした積雪期の山だけで必要だというわけではありませんが、地形図の読図の技術は山に入る人にとっての必須技術といっていいでしょう。ところが、実際には山には人について入るだけで、自分では地形図も読めず、コンパスも使えないという人が結構おられます。

  「葉っぱ塾」ではそうした方々のために「地形図読図講習会」を3月21日〜22日、飯豊少年自然の家を会場に行う予定です。机上での講習と屋外での実践を組み合わせ、地形図とコンパスを自在に使いこなせる技術を身につけていただこうというものです。詳しくはもう少ししましたらお知らせいたします。10名程度で、こじんまりと実施したいと考えています。


   

happajuku at 04:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2009年01月28日

日本熊森協会会長森山まり子さん講演会〜山形初!

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 <2008年9月、東京でのシンポジウムで講演する森山まり子会長>

  私が山形のクマを巡る問題を意識するようになったのは、2006年、山の木の実がほとんど実らなかった年に、県内で700頭近いクマが捕殺されたことがきっかけでした。「このままではクマが絶滅する」という危機感から、地元の新聞に投書したり、その頃担当していた朝日新聞山形版のコラム『つれづれに』に、そのことをテーマに寄稿したりしました。(本文右側にある「Categories」の中に<朝日新聞山形版掲載エッセイ>があります。そこをクリックしていただき、2006年12月6日付け、2007年4月11日付けコラムをご参照ください。)

  また、理科教員の大先輩でもある方からわざわざお電話をいただき、「誰かが日本熊森協会の支部を立ち上げないといけない」と伝えられたことがずっと心の中に引っかかっていました。私は、「自分ではない誰か」がそれをやってくれることを待っていたのですが、そのような人は現われませんでした。

  昨年9月、東京で開かれた「日本熊森協会第2回東京シンポジウム」に参加し、全国からの報告を聞いたことで意を決したのです。「山形で今動けば、まだ間に合う」。そんな思いでした。

  山形県内でのクマの捕殺数は、この5年間はずっと全国一を続けており、その総数は1300頭を超えています。県が公表している推定生息数が1500頭というのですから、その数に対していかに捕殺数が多いかおわかりいただけるのではないでしょうか。

  その一方で、山形県内の森林の「人工林比率」は全国で最も低いのです。逆に言えば、自然林が最も多いということになります。そのことが、クマのような大型の動物の生存を保障していたともいえます。しかし、その豊かな自然林があるにもかかわらずクマの捕殺数が多いということには、森の変化、里山の変化など、多くの要因が関係していると思われます。クマやサルによる農業被害があることも、問題を複雑にしています。今、この山形で、私たちができること、やるべきことは何だろう。そのことを、多くの人に考えていただく機会を、まず作ろう。そんな思いで、このたびの講演会を企画したのです。

  都市部に住んでいる人からは、「町ではクマなんか出ないしなあ」と言われます。「クマ? ああ、おっかないこと」とも言われます。しかし、そういう人たちも含めて、「クマが住める森」の恩恵を受けて生活しているのだということを知っていただきたいのです。

  多くの県民の皆様のご参加をお待ちしております。



  ■■■ 「山形のクマと森を考える集い」要項 ■■■

 私たち有志は、現在「日本熊森協会山形支部」の結成の準備をしています。山形県内ではこの5年間に1300頭に迫る数のクマが捕殺され、この数は連続して全国一です。豊かで恵まれた森林環境があると思っていたのに、こうした背景には森の変化がありはしないかという不安を拭い去ることができません。クマを「害獣」として捕殺すれば問題は解決するのでしょうか? そうした問題を多くの県民の皆さんと考えてみたいと、「日本熊森協会」の森山まり子会長をお招きして、「山形のクマと森を考える集い」を開催いたします。様々な立場の方から講演を聞いていただき、健全な森を子孫に残してゆくための参考にしていただけたら幸いです。皆様のご参加をお待ちしています。

■主催   日本熊森協会、日本熊森協会山形支部準備会

■後援   NHK山形放送局、天童ロータリークラブ

■日時   2009年2月22日(日) 13時〜15時

■会場   天童市民プラザホール(天童駅前「パルテ」3階)
※駐車場が十分とれない可能性があります。できるだけ乗り合わせておいでください。また、会場は天童駅に隣接しております。JRのご利用をお勧めいたします。

■講師   日本熊森協会会長 森山まり子氏

■参加費  大人¥500  小中高生 無料

■チケット取り扱い
    ・「準備会」事務局(八木) TEL/FAX 0238−84−1537 (郵送可)
    ・広重美術館(天童市鎌田本町)  TEL 023-654-6555
   ・ひだまりハウス(天童市鎌田本町)TEL 023-652-0151

■連絡先  日本熊森協会山形支部準備会 八木文明(やぎ・ふみあき)
      TEL/FAX 0238−84−1537 e-mail happa-fy@dewa.or.jp
    
【森山まり子日本熊森協会会長プロフィール】
1948年兵庫県尼崎市生まれ。兵庫県立神戸高校から大阪教育大学に進み、物理を専攻。
2003年春までの31年間、公立小・中学校理科教師。1992年に、尼崎市立武庫東中学の
生徒たちと、絶滅寸前兵庫県野生ツキノワグマの保護に立ち上がる。そして、現代の私
たちは祖先が残してくれた豊かな森を失い、クマだけではなく日本文明が滅びようとし
ていることに気づく。1997年、実践自然保護団体日本熊森協会を結成。クマをシンボル
に、大型野生動物たちの造る保水力抜群の最高に豊かな森を、子や孫、そして、全生物
に残すため奔走。全国で年間数十回の講演を行っている。2008年5月、NHK「ラジオ深
夜便」に、また同年10月には同じく「ラジオビタミン」に出演し、大きな反響を巻き起
こした。西宮市在住。


※講演会終了後、「日本熊森協会山形支部結成総会」を行います。会員として今後の活動にご参加いただける方はぜひあわせてご出席ください。


happajuku at 05:18|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 日本熊森協会関連 

2009年01月27日

初めての雪の山体験〜長井葉山

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 <朝日に輝く長井葉山>

  ■■■ 葉っぱ塾 初めての雪の山体験2009 ■■■

 雪山というと「冬山→遭難」と連想する方が多いですが、雪のある山でなければ味わえない楽しさもいっぱいです。長井葉山の中腹まで登り、ラッセルの体験や冬の山ならではの展望を楽しんでみませんか。また、ツェルト(簡易テント)を張っていざというときのための体験もしてみましょう。雪の山初心者の方のための入門体験講座です。

【期  日】  2009年2月14日(土) 

【参加費用】  ¥3500(保険料・写真代等含む)
※スノーシューのレンタルは¥500増し

【募集人数】  数名(12日までに必ずお申し込みください。)

【集  合】  午前8時 フラワー長井線「蚕桑(こぐわ)駅前」 
※必要な方には地図をお送りいたしますのでご連絡ください。

【日  程】   8:00    蚕桑駅前集合
         8:30    薬師桜上墓地前出発
        11:30ごろ  白兎尾根5合目付近(天候により変更あり)、                 昼食
        15:30    墓地前着
        16:00ごろ  蚕桑駅前にて解散

【持ち物】   帽子(耳の出ないもの)、手袋(2つ以上)、しっかりした防寒具(スキーウェア可)、昼食、おやつ(非常食兼ねる)、スパッツ(靴に雪が入らないように。お貸しすることも可能です。)、ストック(スキーのときのものでよい)、テルモス(熱いお湯や飲み物を入れて)、かんじきまたはスノーシュー、サングラスやゴーグル、水(1ℓ程度)
※地形図はこちらで準備いたします。
※下着はできれば化繊やウールのものを着用してください。

【連絡先】 葉っぱ塾・八木文明 
       日本山岳ガイド協会認定ガイド
       日本自然保護協会自然観察指導員

993-0053長井市中道2-16-40  Tel/Fax 0238-84-1537
E-mail: happa-fy@dewa.or.jp

※留守の場合もありますので、お電話いただく場合は夕方6時から9時ごろが好都合です。

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※「葉っぱ塾」オリジナル企画でもある「第7回ブナの森セミナー」の申し込み受付を始めました。すでに申し込みが届き始めております。このブログの1月5日の記事に、一次案内を掲載しております(このブログのカレンダーのところで1月5日をクリックしていただくと、表示できます)。ブナの新緑シャワーを浴びにぜひおいでください




happajuku at 05:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

2009年01月26日

旧暦の新年、新しい山形

de48f291.JPG☆凍てつく朝、霧の上に浮かぶ長井葉山
 (クリックで画像拡大)





  寒気団の中にすっぽり入り、しかも一昨日午後からの雪雲が未明には通り過ぎてしまったことによる放射冷却もあって、昨日の朝のこのあたりの気温は「−13℃」でした。私の記憶では、自宅の寒暖計が−15℃だったことが一二度あるのですが、めったにないほどの低い気温だったことは間違いありません。トイレの水も朝になって凍結しかかり、急遽、石油ストーブを持ち込んだほどでした。

  温かい服装でジョギングに出ましたら、雪の原に変わった水田の上に朝霧が漂い、その上に浮かぶように長井葉山の峰々が朝日に輝いていました。帽子からはみ出した髪の毛やまつ毛に付いた水蒸気が凍りつき、さながらサンタさんのようになって帰宅しました。

  月の満ち欠けをもとにした旧暦が最近また見直されていますが、その暦では昨日(25日)が「大晦日」でした。山形では県知事選挙の投票日でもありました。結果については今朝の新聞などでも報道されているように、新人の女性知事が誕生しました。全国では4人目、山形では初めてのことです。

  4年前、現職のベテラン知事に40歳代後半の「若さ」で挑んで知事に当選したのが現職。それに対し、行政書士で県の教育委員もつとめた50代後半の女性が挑むということになりました。どちらも表立っての政党支持は受けないでの選挙戦だったのですが、現職が「第2ステージへ」といえば、新人は「チェンジやまがた」をよびかけるという一騎打ちとなりました。自民の一部が割れて、双方に肩入れしたり、いつも泡沫候補を立てていた革新政党が、候補擁立を見送ったりと、これまでにない様相を呈していました。

  山形は「保守王国」なのだそうで、なるほど国会議員のほとんどはこれまでも、そして今も保守系です。市町村の議会もほぼそのとおり。農業県でありながら、農業をこれほどまでにないがしろにしてきた政党を、どこまで支持するのだろうという不思議な気持で私は見ていました。

  また、4年前「改革」を前面に当選した現職が、どこまで「土建屋政治」から脱却するのかにも注目していました。しかし、「改革」がいつのまにか「削減」と同一の意味を持つようにも感じていたのですが、多くの県民にとってももしかしたらそのように映っていたのかもしれません。

  今の時代、女性が政治の世界に進出することはとても大切なことだと私は思っています。もし世界の政治が女性の視点で行われるようになったら、多くの紛争が解決するのではないかとさえ思っています。しかしながら、多くの女性国会議員などをみますと、男の論理に利用されているような情けない人も少なくはなく、諸外国に比べても、その比率が大きくない状況はなかなか変わりませんでした。

  そんな中で、山形県初の女性知事誕生です。オバマ効果があったかどうかわかりませんが、「チェンジ」に期待しています。農業を大切にしてください。子どもの教育にもっとお金をかけてください。私立学校に通う生徒保護者の負担軽減をはかってください。山形の恵まれた自然を大切にする施策を講じてください。クマの捕殺数が日本一という情けない現状を改善してください。子育てをする若い人たちが子どもに夢を託せるような山形をつくってください。女性らしい視点で、本当の豊かさに満ちた山形をつくる先頭に立っていただきたいと願っています。




happajuku at 05:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年01月25日

小中学生のケイタイ電話のこと

ef812ca5.jpg☆来週は「ハチ蜜の森キャンドル」のスノー
 ランタンの行事が!(昨年の様子)
 (クリックで画像拡大)




  昨年3月で、31年間勤めた高校教員を辞めました。その最後のほうの10年間がケイタイ電話の急速な普及と重なりました。今25歳の次男が高校を卒業するぐらいまでは、高校生でもケイタイ電話を持つのは少数派でしたが、23歳の長女が高校在学中にそれが逆転するという状況だったと記憶しています。

  ですから、私の子育ての中では「小中学生にケイタイ電話を持たせるか否か」という問題を抱えたことはありませんでした。また、私自身がケイタイ電話を持つようになったのは、昨年4月、教員を辞めてからで、それまでは持たずに生活していたのです。笑い話ですが、生徒にケイタイ電話を持っていない、と話したときに、「エーッ! 先生、どうやって生きてんのォ?」などと驚かれたことがあります。

  私が昨年ケイタイ電話の購入に踏み切ったのは、山のガイドの必携品に指定されるようになっていたからであり、持っていなければ仕事もまわってこないという切実な状況があったからです。もしそうした「しばり」がなければ、まだ持たなかったかもしれません。

  ここまでは私自身の話です。最近小中学生にケイタイ電話を持たせるかどうか、という議論がかまびすしく行われるようになりました。大阪府知事が府内の小中学生に「持たせない」という方針を打ち出したかと思えば、文科省も追いかけるように同じような方向性を示しました。私は、「遅きに失した」ものだと思っています。私は拘束されることが大嫌いなので、人から「禁止だ」などと言われるのは好みませんから、行政がこのようなことで方向性を決めることには賛同はできませんが、親たちが、「これは子どもには必要はない」と明確に判断する賢明さがあれば、とずっと思っていました。

  数日前のテレビで、小学生の母親がインタビューされており、「いろいろな危険がある時代ですから、GPS機能なども必要になっているので、持たせています」というようなことでした。「何かのとき、まさかのときのために」ということで持たせたいという考えは多いと思うのですが、たとえば子どもが誰かに誘拐でもされてしまった場合、ケイタイ電話は役立つでしょうか。もし私が「犯人」だとしたら、その子どものケイタイ電話を取上げたり、どこかで捨てたりすると思います。ですから、ケイタイ電話を持つことは危険の回避にはつながらないと考えています。

  私が憂えているのは電車に乗ったり街を歩いているときに見かける多くの若者たちが、ケイタイ電話と「向き合って」誰かにメールを打ったりしている様子に対してです。もちろん、他者とコミュニケーションをとること自体が問題なのではなく、その方法としての問題性がある、ということと、もう一つは、ほとんど四六時中他者とのつながりの中での自分しか考えられないという、「個の喪失」という問題を感ずるからです。

  自我が芽生えるのがいったいいつからなのか、ということは難しいことです。自分の将来や、自分の個性や、自分の生き方などに関心を持つようになるのは小学生の高学年あたりでしょうか。子どもたちが、いつも親と一緒に行動することを避けるようになる頃がそうだったのかもしれません。私たちはその年代を過ごしたのはもう40年以上前ということになります。今の子どもたちと決定的に違っていたのは、沈黙の中で自分と向き合わざるを得なかった時間が長かった、ということではないかと振り返っています。

  その時代は、ようやくほとんどの家に加入電話がそろい始めた時期です。テレビはカラーテレビが優勢になってきた頃です。山形ではテレビがNHK2局と民放1局しか映らなかった時代です。ファミコン(いまではこれさえ過去のもの?)、ゲーム機なんてもちろんありませんでした。そのことで子どもに保障されていたのは、学校から帰り、友だちと遊んでいる時間以外は、「沈黙の時間」が有り余るほどあったことです。そのことによって心の中に育っていたものが確かにあったような気がするのです。

  ケイタイ電話を持つようになって(まだ、常時携帯するクセがついてはいませんが)「便利になったなあ」と思えることは多いです。まだ、山のガイドをしていて、ケイタイ電話のお世話になたことはありませんが、やはり持っていれば心強いことは間違いありません。しかし、子どもには・・・、と思うのです。

  年末から年始にかけて、ノンフィクション作家・柳田邦男さんの著書を立て続けに読みました。教員を辞めたとはいえ、「葉っぱ塾」の活動で、これからも子どもたちと過ごす機会は多いわけで、強い問題意識を持っていたがゆえに書店でその本に目がとまったのだと思います。『壊れる日本人〜ケータイ・ネット依存症への告別』と、その続編『壊れる日本人〜再生編』の2冊です(いずれも新潮文庫)。

  付箋だらけになったその本を今横に置きながらこの文を書いていますが、前者の本の「文庫版のあとがき」に、柳田さんは次のように書いておられます。

(引用開始)

  IT革命が進む中で生じた心の発達と人格形成への影響のパターンは、大別すると、次の5つになるだろう。

 (1)映像メディアやIT機器に漬かっている時間が生活時間の大部分を占めることによって、現実の人間同士のリアルな接触が極めて少なくなり、コミュニケーション・スキルが十分に身につかなくなる。

 (2)同じ理由によって、言語力の発達や感情の分化発達が著しく遅れる。相手の文脈や心情を理解する能力が発達しない。

 (3)同じ理由によって、刺激的な映像や情報を次々に求めるようになり、それ以外の物事に対しては無関心(アパシー)になる。

 (4)キー操作で情報の選択・発信をしているうちに、思考も行動も自己中心的になり、自分が万能の持ち主であるような錯覚に陥る。

 (5)ネットは匿名発信をほとんど無限に可能にしたため、ネット中傷、ネットいじめが日常化する。その「快感」を日常的に楽しむことを繰り返すうちに、モラル意識の喪失、人格の二重化が促進される。

  これらの傾向が社会において支配的になるなら、その社会は何と恐ろしいことかと思う。それは私の杞憂だろうか。(引用ここまで)


 時代はまさに、柳田さんが憂慮した方向に進んでいるような気がしてなりません。きっと多くの教師たちは、その現実をひしひしと肌で感じているのではないでしょうか。しかし、そうした事態に全く可能性の光が見えないわけでもないと私は思っています。不況が重苦しくのしかかり、先行きの不安がある今、考えようによっては、チャンスかもしれません。価値観を転換し、子どもたちにとって本当に必要なものは何であるのかをしっかりと考えていこうと思います。







happajuku at 06:06|PermalinkComments(5)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年01月24日

置賜(おいたま)桜回廊ウォーキング・ツアー実現へ

0b6fa71f.JPG☆ブナの芽吹きと桜が一緒に見られる
 長井縄文村(昨年4月)
 (クリックで画像拡大)




  昨年7月、東京のM新聞旅行社の大朝日岳ツアーのガイドを担当したときに、添乗員のYさんから「置賜桜回廊ウォーキング・ツアー」の可能性を打診されていました。昨年のうちにいろいろ資料はお送りしていたのですが、その企画が年末からいよいよ実現に向けて動き出しました。

  山形県南部の3市5町がある地域を「置賜地域」と呼んでいます。さまざまな歴史的な変遷をたどりながら17世紀初頭には今大河ドラマで出てもいますが、米沢に上杉家が移封されて以来、明治になるまで、このあたり一帯は上杉藩の所領でした。この地域にたくさんの桜の名木が残っていることから、近年、桜の時期にはそれらの桜を見ようというツアーが組まれるようになりました。

  そのツアーにウォーキングを取り入れようというのは、添乗員のYさんの企画力だと思います。バスに乗って通り過ぎてしまえば見逃してしまうような風景も、歩きながらであればじっくりと眺めることができるのです。「点」をつなぐような旅から「面」を楽しむ旅になるとでもいったらいいでしょうか。

  先日、具体的なコースのプランなどを提案し、検討に入っていただいています。今のところ4月25日と27日出発の、2つのツアーが募集されることになりそうです。

  こうしたツアーを企画する場合の大きなポイントは、地元の情報をどれだけ集めた上でゲストのみなさんにプランを提示できるかだと思います。特に「食」の分野では、そこに住んでいるのでなければわからない情報がたくさんあるのですね。今でこそていねいにインターネットを検索すればどんな食べ物が旬で、どこでそうした料理を楽しめるかは探せるかもしれませんが、この地に住んでいる人の情報は、その点では「生きた」情報と言えると思います。

  添乗員の方からすれば、どこの会社でも出したことがないようなユニークなものを提案したいと思われるでしょうから、そうした「生きた情報」とどのようにつながるかが大きなポイントになると思われます。

  二十四節気の「大寒」を山形では、例年になく気温が高い中で迎えましたが、きょうから数日、また寒波がやってくるとの予報です。1月下旬から2月上旬は、このあたりでは「気温の底」と言われて、一年で最も寒い時期になります。そんな時期に、春の桜の季節を思いながら過ごせるのは、ささやかな幸せでもあります。

  『星の王子様』にたしか、「砂漠が美しいのは、そこに水を隠しているからだ」というような言葉があったと思いますが、雪国の春の美しさは、雪の季節を過ごしてこそその本当の美しさに気づけるのかもしれません。自分のふるさとのそんな風景を少しでも多くの方に楽しんでいただき、しかもそれがこの地域の活性化ということにつながってゆけばうれしいです。



※「葉っぱ塾」オリジナル企画でもある「第7回ブナの森セミナー」の申し込み受付を始めました。すでに申し込みが届き始めております。このブログの1月5日の記事に、一次案内を掲載しております(このブログのカレンダーのところで1月5日をクリックしていただくと、表示できます)。ブナの新緑シャワーを浴びにぜひおいでください。



  

happajuku at 05:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

2009年01月23日

『教育の力』の安積力也先生講演会のお知らせ

安積力也『教育の力』カバー


  昨年3月、退職を目前にして娘の大学の卒業式で上京した際に立ち寄った書店で求めた本の中の1冊に、安積(あずみ)力也著、『教育の力』(岩波ブックレットNo.715)がありました。

  著者の安積先生は、新潟の私立高校の社会科教師を長く勤められた後、95年から東京町田市にある、日本で唯一の私立の聾学校である「日本聾話学校」の校長に招かれ、2000年からは、世田谷の「恵泉女子学園中学高校」の校長を、そして、昨年4月からは、山形県小国町にある「キリスト教独立学園高校」の校長をなさっておられる方です。

  それぞれの学校での生徒、親、教師たちとの出会いを通じて、教育の本質について深く考察された成果が凝縮されたすばらしい内容のブックレットですので、ぜひ多くの皆さんにお読みいただければと思います。

  そのブックレットをご紹介した埼玉のSさんから、「安積先生の講演会が東京で開かれます」とお知らせをいただきました。お近くの方にぜひと思いましてお知らせいたします。

 ■■■ 安積力也氏 講演会のお知らせ ■■■

<演題> 「わが子を受け入れるということ」〜「待てない時代」の只中で

<日時>  2月20日(金) 10時〜12時 (開場9時30分)

<会場>  自由学園明日館講堂 
       JR池袋駅または目白駅下車 徒歩8分

<講師> 安積力也先生

<会費> 800円

<託児> 25人まで(要予約。申し込み先・東京第一友の会)
      託児料 300円

<申込み> 東京第一友の会
       〒171-0021 東京都豊島区西池袋2−20−11
       電話 03−3971−9602
       (月・火・水・金の10時〜3時30分位の間にお願いします)
       FAX 03−3971−6495 (24時間)
       ご意見やご質問、ご感想などをお寄せください
       e-mail : dai1tomo@seagreen.ocn.ne.jp



  ☆この講演を聞かれて、その感想をブログに書いてくださった方がおられます。





happajuku at 04:51|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年01月22日

新しい時代を創り出すために

81722e7c.JPG☆雪面にできる「雪えくぼ」
 (クリックで画像拡大)





  日本時間では昨日の未明に行われたアメリカのオバマ新大統領の就任演説に感銘を受けた人は多かったと思います。友人・知人のブログなどにも、そうした感想を書いておられる方が何人もおられました。深夜の演説をリアルタイムで聞くことはできませんでしたが、昨日のニュースや、配信されたインターネットの記事でその演説の内容を知ることができました。

  毎日新聞で速報的に出した演説の和訳はあまりこなれていなくて、スムーズに読み進むことができない代物でしたが、それでも演説の結びの言葉は格調の高いものでした。

  「将来、我々の子孫に言われるようにしよう。試練にさらされた時に我々は旅を終わらせることを拒み、たじろぐことも後戻りすることもしなかったということを。我々は地平線と注がれる神の愛を見つめ、自由という偉大な贈り物を前に送り出し、それを次世代に無事に届けたのだ、ということを。」

  私が感じた新鮮さはどこからくるものかということを少し考えていました。思い当たったのは、日本の政治家がときおり使う次のような言い回しとの明らかな対照でした。「歴史的な判断は、後世にまかせましょう」。

  この言葉がどんな場面で使われるか考えてみると、政治家が何かやろうとして、あるいは何かをやって、それに対する批判が非常に多かったりする場合ではないかと思います。この言葉の裏側に「素人に何がわかるか。後になってみれば私が正しかったと言われるようになるはずだ」という傲慢さが見え隠れするのです。

  それに対してオバマ氏の演説の結びは、将来の人々に判断を預けるというのではなく、このように判断してもらえるように私たちは努力してゆこう、という極めて積極的な意思を示したものだと思えるのです。選挙期間中に頻繁に使われていた“Yes, We Can”は使われませんでしたが、この結びの言葉の陰にしっかりとその言葉が隠されてはいないでしょうか。

  NHKの昨日の『クローズアップ現代』で、オバマ氏の政治手法が紹介されたいましたが、全米で実に1300万人の人が政策の立案に関与しているというのです。そのことによって多くの国民が国の政治を身近なものに感じ始めているのですね。

  それにひきかえ、というように私は悲観はしていません。今、日本の政治もいわゆる「無党派層」が動かそうとしているのではないでしょうか。政党が支持基盤を失ってゆき、その時々の政治テーマによって無党派層がダイナミックに動く。それによって、長く続いた一党支配のような情勢が変わろうとしている。自民党がダメで民主党がいい、というのでもなく、多くの国民はきっと新しいスタイルの政治や政治家の出現を待望しているのだと思います。

  山形ではあと数日で知事選挙が行われます。そして数ヶ月以内にやってくる総選挙は、これまでにない大きな変動の嵐が吹き荒れる様相です。県民や、国民が、政治に対してものを言ってゆくチャンスととらえてはどうでしょうか。選挙のときばかり「お願い」をしておいて、ふだんはふんぞり返っているような政治家は、もう要りません。さあ来い、知事選挙、さあ来い、総選挙、です。





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2009年01月21日

七ヶ宿スキー場へ〜若者たちとの時間

DSCF2810

  昨年まで勤務していた県立高校のスキー授業のお手伝いが、昨日から始まりました。3回あるスキー授業の最初の回は宮城県に少し入った七ヶ宿スキー場で行われます。20日は穏やかな天候で、前夜にさらりと新雪が降って、なかなかよいコンディションでした。ゲレンデには高さが3メートル近い大きなスノーマンが作られていて、来る人を歓迎してくれました。

  この日の授業は1年生たち。私は中級の女生徒の班の担当でしたが、この生徒たちは私が退職してからの入学ですので私のことを知りません。まあ、赤の他人もいいところです。この学校の生徒たちのいいところは、素直であるということでしょうか。運動苦手と見受ける生徒もいましたが、皆、いっしょうけんめいに練習に取り組んでくれました。数時間のレッスンでずいぶん滑りが違ってきました。こんなところが若さのすばらしさですね。


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  スキー場の最上部は標高が1000mを超えます。短いフリー滑走の合間にちょっと上まで登ってみましたら、木々に霧氷の花が咲いていました。ゲレンデ最上部は上級者向けの急な斜面で、まだブッシュが出ており、条件が悪かったです。

  若者たちのスキー授業のお手伝いは、2月中旬までのあいだにあと7回出ることになっています。できるだけいい天候になればいいのですが・・・。


  

happajuku at 05:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2009年01月20日

パウダースノーの天元台

52e417ab.JPG☆標高1800mを超える第3リフト終点
 付近でのツアーのみなさん
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  今年初めての「ガイド」の仕事は、18日の仙台C社の「天元台スキー」の方のご案内でした。天元台スキー場は、米沢市の白布温泉からロープウェイで上がった所がゲレンデの一番下。すでにここの標高が1350m近くあり、3本のリフトを乗り継いだゲレンデの最高点が1800mあります。しかも北向きの斜面とあって、雪質はとてもすばらしいのです。

  この日は、高気圧の中心は東の海上にすでに通り過ぎていましたが、まだその圏内にあり、朝から一冬に何度もないだろうというほどの好天に恵まれました。しかし放射冷却もあって、麓の米沢市の朝の最低気温が−11℃、スキー場では日中の最高気温が−5℃ほどという寒さではありました。その分、雪質はすばらしいものでした。

DSCF2808

  第3リフトまで登ると、北に広がる置賜盆地を一望することができます。右前方には真っ白な蔵王連峰、ほぼ正面には朝日連峰、そして左手奥には飯豊の山々がどっしり構えています。この日は少し霞んでいて、月山や村山葉山を見ることはできませんでした。そしてすぐ足元には米沢の市街地が広がっているのです。

  標高が高い分、厳しい天候のときもあります。そんなときはリフトに乗っている間に樹氷になってしまいそうにもなるのですが、この日は午後少しずつ雲が出てきたとは言え、上々の空の下でスキーを楽しんでいただくことができました。

  麓の米沢市は今年は大河ドラマ『天地人』ブームで賑わいそうです。米沢は上杉の城下町です。越後から会津、そして米沢と、上杉家はその居城を移されたのですが、市内には数多くの名所旧跡があり、この一年、たくさんの観光客の方々が訪れてくださることでしょう。

  また、この天元台スキー場は、夏場は吾妻連峰の登山基地にもなります。福島県と山形県にまたがる吾妻連峰にはたくさんの登山口がありますが、ここは百名山の「西吾妻山」に最も近い登山口です。リフトが夏場も運行されますので、その降り場からは2時間足らずで西吾妻山山頂に行くことも可能です。スキーや登山のあと、麓の白布温泉でゆったり過ごされるのもいいですね。ぜひおこしください。

  18日ご一緒させていただきました仙台C社のツアーのみなさま、楽しく過ごさせていただきありがとうございました。また、山でお会いできますね。楽しみにしております。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


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2009年01月19日

長井縄文村は、兼続の「朝日軍道」の起点

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  今年1回目の「縄文村スノーシュー・ハイキング」(17日)は、参加者がいなかったものですから、一人で歩いてきました。薄日がさし、風もほとんどない、もったいないような穏やかな午前でした。

  長井市の草岡にある縄文村の入り口に「古代の丘資料館」があります。この付近で発掘された遺跡から出土した品々を展示しているのですが、冬期間は休館です。しかし除雪車はこの駐車場まで入ってくれるので、スノーシューのときに車を置くのには便利です。大きな屋根に積もった雪が滑り落ち、ごらんのうように、建物の軒下にまで迫っています。

  NHKの新しい大河ドラマが始まっていますが、主人公の直江兼続(なおえ・かねつぐ)は米沢に移ってから、米沢と庄内を最短で結ぶ道、「朝日軍道」を整備したと伝えられています。この資料館の上に「長井葉山おけさ堀ルート」の登山口があるのですが、これが「朝日軍道」の入り口でもあります。

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  歩き始めて間もなくの広場に、柿の木がありますが、誰も取る人がいないまま枝先に残された果実は、冬場の動物たちの貴重なエサになります。今はまだ実が残っていますが。もうしばらくすると、全部食べられてしまいます。さながら冬の間の「食堂」のようなところです。

DSCF2790

  その柿の木からすぐの雪面には、キツネのものと思われる一筋のトレースがありました。冬の間訪れる人もほとんどいないこの縄文村は、野生動物の天国です。冬眠しない動物たちがたくさんの足跡を残しています。

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  大きなホウノキが、雲間から顔をのぞかせた青空に枝を伸ばして、少し背伸びしたように感じられました。厳しい寒さに耐えるために、新芽は丈夫なキャップをかぶっています。こんな小さな芽から、大きいものでは50センチにもなる葉っぱが開くのが信じられません。生命力の不思議さを感じます。

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  除雪されない農道の法面に面白いものを見つけました。小さな雪の塊が斜面を転がり落ちたのですね。誰も来ない風景の中で、雪が一人遊びをしているようにも見えました。これはさながら「滑り台」でしょうか。

DSCF2799

  農道をずっと歩いてふと振り返ると、自分が歩いてきたトレースがまっすぐに続いていました。「自分が歩いてきた道」です。誰も踏み込んでいない雪の上に、自分の足跡を残してみませんか?

  「縄文村スノーシュー・ハイキング」は、1月25日、2月8日、2月11日と、あと3回設定しています。ご参加をお待ちしています。



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2009年01月18日

緊急転送・ガザからの声

 世田谷の知人からメールの転送がありました。ガザにおられる住民からの緊迫した状況の生の声です。ご一読ください。(ヤギおじさん)

           (転送・転載歓迎)

++++++++++++++++++++++++++++++


パレスチナ子どものキャンペーンです。

市街戦が始まっています。

ガザからの緊急の声を一人でも多くの人に伝えてください。

転送転載大歓迎 


ガザ 1月15日16:30(日本時間23:30)
−−−−−−−−−−−−−−
500メートル先に戦車が・・・
−−−−−−−−−−−−−−

国連の本部が攻撃されました。今、私の家族と一緒に家にいますが、家から500m
のところにイスラエル軍の戦車がいて外にでることができません。これまでで最
悪の日です。

彼らはテル・アル・ハワ地区に侵入し、次に小麦が保管されていたUNRWA(国連)

本部を攻撃して火事が起きました。テル・アル・ハワ地区の人々は、女性も子ど
もも通りに出て逃げ出しました。この地域は人口密集した住宅地です。男たちが
集められ、建物が取り上げられて火がつけられました。あらゆる方向から爆撃と
砲火を浴びせ、アブダビのジャーナリスト2人が負傷し、1人は重傷です。

今、新たな空爆が始まりました。(爆発音)

イスラエルは状況をどんどんエスカレートさせています。今、人々は家を離れて
あちこちに動き回っています。あらゆる方向から攻撃を受けているので、どこに
も行けず、人々はただ動き回るだけです。いろいろな地域が攻撃を受けています。
そのような地域から人々は逃げ出しています。

−−−−−−−−−−−
人々が逃げまどっている
−−−−−−−−−−−
昨夜は朝まで恐ろしい時を過ごしました。銃撃が連続しています。

(また爆発音を飛翔体の飛行音)

多くの人々が残骸の下敷きになっています。パレスチナ赤新月社が運営している
アル・クッズ病院も攻撃を受けました。ここには500人のパレスチナ人が避難し
ています。この病院もテル・アル・ハワ地区にあります。病院も救急車も民間防
衛局も消防署も、全てが攻撃されています。多くが負傷したり死んだりしていま
す。
−−−−−−−−−−−−−−
石油の備蓄も小麦もなくなった
−−−−−−−−−−−−−−

多くの人がただ逃げ回っています。今日の午後は多くの人がただ毛布やかばんだ
けを持って攻撃された地域からこちらに逃げてきています。テル・アル・ハワ地
区の人々は国連本部に逃げ込んでいましたが、そこも攻撃されました。イスラエ
ルは攻撃してUNRWA職員と避難民の3人が負傷しました。ここにはUNRWA本部のオ
フィスと倉庫がありました。
大きな問題は、この施設には石油が備蓄されていたことです。石油やガスの備蓄
が破壊されたのは破局的です。これらの燃料は病院や井戸から水をくみ上げる施
設に供給されていました。ガソリンや燃料はUNRWAだけにしかなかったのです。
石油は攻撃目標になった二つのものの一つです。もう一つは小麦粉でした。もう
ガザには小麦も石油もありません。

空爆は無差別で、攻撃はあらゆる方角に向けられています。ただ殺すだけです。
皆さんによろしく。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アムジャッドさんと電話がつながり、話を聞くことができました。
彼には、小さな娘が二人います。子どもたちはどんな思いでいるのでしょうか。
電話で話をすることしかできない自分がとても辛いです。

**************************************************
特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン
Campaign for the Children of Palestine(CCP)
〒171-0031 東京都豊島区目白3-4-5 アビタメジロ603
Tel:03-3953-1393 Fax:03-3953-1394
Email: ccp@bd.mbn.or.jp
HP: http://ccp-ngo.jp/


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2009年01月17日

大寒近し〜雪国の風景

DSCF2785

  20日が「大寒」ということですので、今が一年中で最も寒い時期ということになるでしょうか。山形の場合は2月中旬あたりまでは、厳しい寒さが続くことが多いです。

 13日に大阪から戻り、翌日が好天だった以外は雪降りの日が続いています。家のまわりの積雪も70センチほどはあるでしょうか。高さ2メートルほどの庭の植木もこんな状態。何だかおいしそうです。


DSCF2784

 母屋を南側からみると、こんな感じです。縁側の大きなガラス戸が見えていますが、これから屋根の雪が何度か落ちると、それがうず高く積もり、見えなくなってしまいます。

DSCF2783


 先日川西町に向う途中、国道沿いにある小さなお堂に寄ってみました。誰も訪れず、参道には足跡もありませんでした。ひっそりと雪に埋もれ、静かなたたずまいでした。

 14年前のおよそこの時刻、阪神淡路大震災でしたね。大阪周辺のマイミクのみなさんには、それぞれあの日の鮮明な記憶がおありなのではないでしょうか? 一瞬にして生と死が分かれたその意味について考えた方も多かったと思います。私は、慰霊祭で使用されるキャンドルを作って少しだけ現地の方々とかかわりを持っていました。今はキャンドルを送ってはいませんが、今夜はちょっとだけでも、キャンドルナイトにしようかと思います。

 「LEAF」をお送りしている皆様、129号の準備がほぼできました。数日でお届けいたします。いつもありがとうございます。



happajuku at 05:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年01月16日

米原万里展〜川西町フレンドリープラザへ

ff40caa1.JPG☆なかなか味のあることを語って
 おられたのですね。
 (クリックで画像拡大)




  木曜日が休みの妻に誘われて、15日の午後、お隣の川西町にあるフレンドリープラザに行ってきました。この施設は町が建てたホールと図書館が併設されていますが、運営は現在NPOに任されています。作家の井上ひさしさんの故郷ということもあり、井上さんが町に寄贈した膨大な書籍が「遅筆堂文庫」(「遅筆堂」は井上さんの雅号)として一般にも公開されています。

  そのフレンドリープラザで今開かれているのは、「米原万里展〜ロシア語通訳から作家へ」です。作家の井上さんが再婚したお相手が、米原さんの妹さんなのですね。井上さんにとっては「義姉」ということになります。2006年に56歳の若さで米原さんは亡くなっています。

  私は米原さんの著書も読んだことがなければ、講演も聞いたことがありませんが、昨日の展示で目に止まったものを一つだけ写真に撮ってきました。米原さんのお父さんは共産党の幹部だったそうで、その関係で、子どものころにプラハで生活をされたのです。言葉もわからずに外国の子どもたちとの生活の中に放り込まれたことが、後に通訳としての能力を開花させる土台となっていたようです。

  展示の中に、プラハのソビエト学校の教育についての彼女の対談の一部が紹介されていました。「言語の達人にしてあげることが、そのあとさまざまな学問をしていくための基礎体力になる」という考えの下で教育が行われていたということです。

  今、日本では、小学校での英語の授業が始められようとしています。そのことのおろかさを思ったのです。ケイタイ電話を子どもたちに持たせた影響もあると思うのですが、まともな日本語を操れない人間が増えている状況の中で、今度は小学生に英語だというのです。しかも教えるのは、英語は習ったはずですが、英語の教育については素人の先生だというのです。

  こういうばかげたことを国の方針に据えるという官僚たちの見識を疑います。きっと彼らは勉強もおできになって、英語もしっかりできて、「優秀な」人だったのだと思いますが、言葉の大切さについては学んでこなかったのでしょうね。今の日本の小学校で英語を導入すれば、ますます教育の中での格差は広がってゆくでしょうね。「自己責任」といわれて、塾に通わせたりできる親もいるかもしれませんが、そんな余裕がない親も多いし、地方ではそんな塾は多くはありません。国民の教育の機会均等からはいっそう外れてゆくことになるでしょう。



happajuku at 06:56|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年01月15日

思いがけない冬の好天〜スノーシューへのお誘い

ddd61c32.JPG☆冬の好天のもと、長井葉山は
 白い屏風のようでした
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  昨日(14日)の予報は「曇り」というものでしたが、ひとしきり降っていた雪が明け方にはやんで、日中は気温も上がり、青空に恵まれました。一昨日大阪から戻ったときには鉛色の空が出迎えてくれたのですが、昨日のような好天は、一冬にそう何度もない、というのが雪国です。

  長井葉山もその全容を現していましたので、近くの田んぼのへりから写真を撮ってみました。長井の町の西側に沿うように標高1000mから1200mの高さで、まるで屏風のように見えます。実はこの「屏風」は断層崖なのです。この奥に朝日連峰の本体があって、数千万年かけて海底から隆起していくときに、隆起しなかった手前の盆地部分との間に段差ができてしまったというもののようです。これまで大きな地震が起こったことはありませんが、一種の活断層であると言われています。

  「葉っぱ塾」の冬行事の「縄文村スノーシュー・ハイキング」を17日を第1回目として4回計画しています(2回目1月25日、3回目2月8日、4回目2月11日)。縄文村はこの長井葉山の麓にあります。この1月に始まった大河ドラマ『天地人』の主人公、直江兼続が朝日連峰を越えて整備したといわれる「朝日軍道」の起点でもあります。

  比較的市内に近いのに、冬は訪れる人もなく、動物たちの足跡がいっぱいあります。市内の積雪の2倍近く積もっているはずです。真っ白な雪原に、スノーシューで踏み込んでみませんか? 子どもでも、小学生以上なら大丈夫です。冬の運動不足解消には最適です。

  動物たちの気配を感じながら、植物の越冬のしかたを観察したり、雪遊びをしたりで半日過ごします。ご参加をお待ちしています。

スノーシュー2008.2.10

 <昨年のスノーシュー・ハイキングから>


【参加費用】  大人¥1500  子ども(5歳以上)¥1000(保険料等含む)
※スノーシューのレンタルは¥500増し

【募集人数】  各回 大人7名まで 子ども8名まで(先着順)
※小学生以上の場合、子どもだけの参加も可能。集合場所までの送迎をお願いします。

【集   合】 午前9時半 長井市草岡 「縄文村・古代の丘資料館」前
※必要な方には地図をお送りいたしますのでご連絡ください。

【日   程】  9:30   古代の丘資料館前集合
        11:30   昼食(縄文村内の屋外炊事場付近)
        14:00ごろ 古代の丘資料館前解散

【持ち物】   帽子(耳の出ないもの)、手袋(2つ以上)、しっかりした防寒具(スキーウェア可)、昼食、おやつ(非常食兼ねる)、スパッツ(靴に雪が入らないように)、ストック(スキーのときのものでよい)、テルモス(熱いお湯や飲み物を入れて)
※下着はできれば化繊やウールのものを。木綿のものの場合は必ず着替えを持参してください。

【連絡先】   葉っぱ塾・八木文明 
          日本山岳ガイド協会認定ガイド
          日本自然保護協会自然観察指導員
          日本ネイチャーゲーム協会コーディネーター

993-0053長井市中道2-16-40  TEL/FAX 0238-84-1537
           E-mail: happa-fy@dewa.or.jp 



happajuku at 05:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年01月14日

緊急リンク設定「ガザ写真情報」

 福岡に住む友人から、メールが転送されてきた中に、ガザ地区の様子を知らせる写真情報サイトのアドレスがありました。この記事の右側を下のほうにスクロールしてゆきますと、「Links」というのがあり、その3番目に設定していますので、そこから入ってみてください。

 かなりきびしい写真もあることは覚悟してご覧ください。

 楽しい仲間との語らいがある、それと同時進行で、このような悲惨な事態が起きていることに、胸がチクチクします。せめて、多くの人に知っていただくお手伝いぐらいはできるのではないかと思い、リンクを貼りました。

 みなさんのところに何か働きかけの要請などが入ったら、できることはないか少しの間だけでも考えてみてください。どうぞよろしくお願い申し上げます。



happajuku at 14:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

めぐり愛の町、大阪

  今回「スクール・インタープリター」の講師養成講座に参加する上で、自分の気持の中できっかけになったのは、やはり昨年の7月の「おもエコ」イベント、『今、めぐり愛』に出演者として参加させていただいたことが大きかったです。

  『ガイアシンフォニー』の上映会をきっかけにしてつながった大阪、神戸、京都などに住む、年齢も職業もさまざまな集団「おもろやさしいエコさんたち」。中心になっているのはKさんという女性です。彼女を中心として、長い期間をかけて、本当はたいへんなイベント準備を、みんなで楽しそうに進めてくださったのです。スタッフと出演者は下の写真のとおり、すごい数でした!
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  そのことで私にとっては大阪はどこか遠い町ではなくなりました。去年の夏休みには大阪から往復夜行バスで「子どもキャンプ」に参加してくれた中学生もいたりして、心理的な距離感が縮まっていたのです。そして秋には東京でずっと仕事をしていた長男が、会社の都合で大阪に移り、そこで生活するようになっていました。不思議なもので、人を知ること、人と人とのつながりができることで、遠かった町が近く感じられるようになるのですね。

  12日の夜は、有志が「新年会」を開いてくださいました。長男も顔を出して、新しい人とのつながりを楽しんでくれたようでした。人とのつながりに恵まれることは大きな財産になってゆくと確信しています。

  「おもエコ」では3月28日(日)に、大阪のドーンセンターで、「めぐり愛」イベントの出演者側の中心である詩人・吉武祥子さんと、葉っぱ塾の大切な「師」でもある画家・詩人の葉祥明さんのコラボイベント『奇跡をさがして』が準備されています。下がそのチラシですが、このチラシの作成を担当したのは私の次男です。これも人と人との出会いがなせる技なのですね。
奇跡をさがして(2009.3.28)チラシ(康史デザイン)


  13日、新大阪に近いホテルで向かえた朝は、青空がひろがって、風は寒かったのですが、心地よいものいでした。新幹線で東京に向う途中では、富士山がきれいに見えました。  
DSCF2773


  冬型の天候は、福島から峠を越えて山形に入ると、空が厚い雪雲に覆われます。トンネルを一つ越すごとに雪の量が増えてゆき、午後3時過ぎに家についたときにはご覧のような積雪でした。留守中に届いていたたくさんの郵便物に目を通しながらも、まだ気持の半分は大阪です。
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  大阪でお目にかかれたみなさん、本当にありがとうございました。






happajuku at 06:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年01月13日

スクール・インタープリター講師養成講座〜大阪での3日間

 昨年5月、会津若松市で開催された「スクール・インタープリター養成入門講座」に参加した私が、今度はそのスクール・インタープリターを育てる講師になるための研修講座を受講しに大阪に行ってきました。

 スクール・インタープリターというのは、学校における環境教育のサポーターのような役割を担う人のことです。環境大臣や文部科学大臣にも登録される資格ですが、まだ比較的新しいものであるために、それほど知名度があるとはいえませんね。山形県のスクール・インタープリターはまだ私一人だけです。できれば仲間を増やしたいなということもあって、今回は講師養成に挑戦してきました。

 9日の夜行バスに乗るころは、数日続いた穏やかな天候が冬の空に切り替わるときにあたり、雪が降りしきっていました。しかし途中は大きな遅れもなく、無事予定通り大阪に着きました。

  研修の会場は大阪市の北隣の豊中市にあるユースホステルでした。同じ研修仲間のみなさんと過ごした3日間はとても充実して楽しかったのですが、老朽化した建物ゆえの、あまり効かない暖房と、災害のときの緊急支援のときのような食事には悩まされることになりました。せめて食事がしっかりとれれば、体の中から暖めることもできたろうと思うのですが、たとえば朝食は下の写真のようなものでした! 最終日には立ち上がるときに「立ちくらみ」を起こすほどになっていました。もし1週間いたら、栄養失調になることは確実だったと思います。大阪府知事、ぜひ改善をお願いします!
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 このスクール・インタープリターの実技の中では、フリップカードをたくみに活用します。これまでの研修で作られたカードを見せてもらいながら、自分の参考にしてゆきます。
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 学校の校庭を想定して、ユースホステルのある公園の中で、お互いがインタープリター役と生徒役になって、実技を行います。それぞれの個性を生かしたほかの人の実技から学ぶものがとても多かったです。また、最終日の60分間の「講義と実技」の演習の準備を、夜遅くまでかかってやりました。私などはふだんは午後10時までなんて起きていられないのに、眠い目をこすりながら、準備しました。「翌日」になるまでがんばった人もいたようです。
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 いよいよ最終日は3人1組で交代交代でインタープリターの実技をやりました。計画通りににできた人も、私のように時間をもてあました人も、何とか終えることができました。
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 悪化する地球環境の中で、小さな子どものうちから環境のために行動できる人を育てる取り組みを進めることは、重要なことだと思います。最後のミーティングで話し合った中で、「環境問題は、人間を変えてゆく、という人間問題なんだ」ということがありました。環境が「問題」であるのは、一人ひとりの人間が積み重ねてきた小さな環境破壊がもたらした「結果」なのだと思います。であれば、解決してゆくときも、一人ひとりの小さな行動を集めてゆくことが必要なはずです。

 あきらめずに、継続的に、できるところで、できることを。そんな人を自分の周りに少しずつ増やすことができたら、と思います。

 できるだけ早いうちに、山形にも私以外のスクール・インタープリターが誕生するような機会を作ることができたらいいな、と思っています。

 今回ご一緒した「同期生」の皆様、本当にお世話になりました。いつかきっとどこかで再会が叶うと信じております。本部の皆様、先輩講師の皆様にも、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。


happajuku at 17:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート | スクール・インタープリター

2009年01月09日

冬の晴れ間

9e547012.JPG☆8日の夕暮れどき。残照が川面にも
 反射していました。
 (クリックで画像拡大)




  冬の間には何回かの強い冬型の気圧配置になり、このあたりは強い西よりの風と大雪に見舞われます。しかし、ここ数日は晴れ間がのぞき、風も穏やかでした。厳しい冬の中にもそんな何日かがあって、いからせていた肩が少し下りるのです。

  昨日の午後、近くの温泉に行くと、お年寄りたちがその天候の話をしていました。「あとひと月、いやひと月半ぐらいだな」。寒さや雪のことです。雪が降って当たり前のこの地域は降らないとかえって困る人もいるのです。除雪を請け負っている建設会社の人たちや、雪下ろしで冬の収入を得ている人たち、それにスキー場で働いている人たちなど。そうやって降るものをやり過ごし、きたるべき春を迎えるのです。

  温泉からの帰り道、最上川の支流の「野川」にかかる橋をわたるときの風景を写真に撮りました。もう太陽は山陰に沈んでしまい、空の残照が川面に反射していました。穏やかな冬の夕暮れ、空にはもう十三夜の月が昇っていました。

  そして今日9日は、その穏やかな空から冬空への劇的な転換の日となりました。朝までは前日の好天が続いていたのに、昼前から小雪がちらつき始めました。降りはしだいに強くなっています。明日あさっては大荒れの天候との予報です。

  そんな山形をあとに、私は今夜の夜行バスで大阪に向います。「スクール・インタープリターの講師養成講座」に参加してきます。学校における環境教育のお手伝いをするというのがスクール・インタープリターですが、そうした人の養成講座を開催できる講師を目指しています。まだこの資格はマイナーな存在で、山形県ではまだ私一人なのです。今後仲間を増やしていけたらなあ、と考えております。

  帰りは13日の夕方の予定です。大阪では昨年のイベントで知り合った方々との再会の場も設定していただいておりますので楽しみに出かけます。これから11時間、バスに揺られます。では!



happajuku at 17:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

風絃トリオ「空(くう)」、東京文化会館公演近づく

文化会館公演チラシ


  私の弟たちのグループ、風絃トリオ「空(くう)」の、東京文化会館(上野)での公演が近づいてきました。

  ここだけの話ですが、クラシック専用のこの伝統あるホールで、ほとんど無名のこのグループの、しかもクラッシク音楽ではない音楽の公演が聴けるのは、「空前絶後」のことかもしれません。そういう意味でも貴重な音楽会といえそうです。

  彼らの音楽は、なぜか聴く人の心を和ませ、やさしくもみほぐしてくれるようなところがあります。

  「葉っぱ塾」も応援しております。私も当日はお手伝いに上京いたします。会場でみなさんとお会いすることができることを楽しみにしております。

  以下、弟からのメッセージと公演の紹介です。チケットの申し込みは「葉っぱ塾」にしてくださってもかまいません。どうぞよろしくお願い申し上げます。

****** ☆☆☆ ****** ☆☆☆ ******* ☆☆☆


 風絃トリオ〈空〉の2年の歴史において初めて、
全席指定でコンサートが開催されます。
(主催=東京労音)


 あのクラシックの殿堂、東京文化会館(小ホール)に
いよいよ、今年の1月29日に出演するのです。

 小ホールといっても650席以上・・・
世界最大の小ホール・・・とも言えます。

 普段ここは、
ケーナなどの民族楽器が登場するホールではないんです。
尺八は日本の「クラシック」の楽器ですから、
これまでも何度も登場したと思います。

 ぼくの楽器は、特注なんですけど、¥7500。
1億円のストラディヴァリウスが
年に何度も鳴り響くホールですからね。
ここにケーナが響き渡るのは、初めてかもしれません。

 いや2度目です。
昨年8月に、
プロの合唱団『日本合唱協会』の定期演奏会にゲストで出て、
合唱と共に《コンドルは飛んで行く》を吹いたのはボクです。

 実は2005年にボクはこのステージで
鈴奏者として2曲演奏しました。
岸本力ロシア民謡コンサートのプロデュースをして、ついでに
《トロイカ》と《悲しき天使》の2曲で、鈴を叩いたのです。

 そんな思い出のホールなんですが、まさか
風絃トリオ〈空〉でここに出られるとは思いませんでした。
これは、お客様の支持、応援のお陰です。
本当にありがとうございます。

 定価¥3800ですが、
このブログを見て下さったみなさまには、
特別価格で販売いたします。
詳細はお問い合せください。

 公演が近づいていますが、
まだ良いお席があります。


2009年1月29日(木)午後7時/東京文化会館小ホール

予定曲

語り手と〈空〉のための《音の森》(園田容子)新作初演
組曲《風の谷のナウシカ》(久石譲)
ピカピカ[きみの影になりたい](作者不詳/ベネズエラ・ワルツ)
ラ・サンドゥンガ(メキシコ民謡/オアハカ・ワルツ)
ワルツ《美しく青きドナウに》(J.シュトラウス2世)
チムチムチェリー(R.シャーマン/ミュージカルのワルツ)
白鳥の停車場(藤平慎太郎/銀河のワルツ) 
大地の詩(長谷川武宏)
草原が風にそよぐときには・・・(内藤正彦)
春の海(宮城道雄)
アルハンブラの思い出(タレガ)
天地創造(ハンガリー民謡)
鳥の歌(カタルーニャ民謡)
黄色い村の門(アイルランド民謡)
コンドルは飛んで行く(D.A.ロブレス)
ほか



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2009年01月08日

再掲載・山形のクマと森を考える集い

   ★★★ 「山形のクマと森を考える集い」要項 ★★★

 私たち有志は、現在「日本熊森協会山形支部」の結成の準備をしています。山形県内ではこの5年間に1300頭に迫る数のクマが捕殺され、この数は連続して全国一です。豊かで恵まれた森林環境があると思っていたのに、こうした背景には森の変化がありはしないかという不安を拭い去ることができません。クマを「害獣」として捕殺すれば問題は解決するのでしょうか? そうした問題を多くの県民の皆さんと考えてみたいと、「日本熊森協会」の森山まり子会長をお招きして、「山形のクマと森を考える集い」を開催いたします。様々な立場の方から講演を聞いていただき、健全な森を子孫に残してゆくための参考にしていただけたら幸いです。皆様のご参加をお待ちしています。

■主催   日本熊森協会、日本熊森協会山形支部準備会

■日時   2009年2月22日(日) 13時〜15時

■会場   天童市民プラザホール(天童駅前「パルテ」3階)

■講師   日本熊森協会会長 森山まり子氏

■参加費  大人¥500  小中高生 無料

■チケット取り扱い
    ・「準備会」事務局(八木) TEL/FAX 0238−84−1537 (郵送可)
    ・広重美術館(天童市鎌田本町)  TEL 023-654-6555
   ・ひだまりハウス(天童市鎌田本町)TEL 023-652-0151

■連絡先  日本熊森協会山形支部準備会 八木文明(やぎ・ふみあき)

      TEL/FAX 0238−84−1537 e-mail happa-fy@dewa.or.jp
    
【森山まり子日本熊森協会会長プロフィール】

1948年兵庫県尼崎市生まれ。兵庫県立神戸高校から大阪教育大学に進み、物理を専攻。2003年春までの31年間、公立小・中学校理科教師。1992年に、尼崎市立武庫東中学の生徒たちと、絶滅寸前兵庫県野生ツキノワグマの保護に立ち上がる。そして、現代の私たちは祖が残してくれた豊かな森を失い、クマだけではなく日本文明が滅びようとしていることに気づく。1997年、実践自然保護団体日本熊森協会を結成。クマをシンボルに、大型野生動物たちの造る保水力抜群の最高に豊かな森を、子や孫、そして、全生物に残すため奔走。全国で年間数十回の講演を行っている。2008年5月、NHK「ラジオ深夜便」に、また同年10月には同じく「ラジオビタミン」に出演し、大きな反響を巻き起こした。西宮市在住。


※講演会終了後、「日本熊森協会山形支部結成総会」を行います。会員として今後の活動にご参加いただける方はぜひあわせてご出席ください。


happajuku at 07:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日本熊森協会関連 

2009年01月07日

蔵王の樹氷〜冬景色の楽しみ

DSCF2719

 <ロープウエイ山頂駅付近のお地蔵さん>

  「葉っぱ塾」の2009年はスキー研修(といっても一人で出かけただけですが・・・)で始まりました。世間でいう「仕事始め」ということになります。蔵王スキー場に行ってきました。年末年始の混雑も終わり、すいている平日をねらってでかけたのです。何と「シニア料金」の対象年齢に達していました! 55歳以上が対象で、¥4800の1日券が¥4300に。そして「コーヒー100円券」がおまけで付いてきます。年をとるのもいいものです。

  一気に山頂駅まで行ってみました。気温は−9℃ほど。風がなくてよかったですが、手袋の中までしみこんでくるような寒気でした。夏は見上げるようなお地蔵さんも、雪にほとんど埋まってかろうじて頭の部分だけが雪の上に出ている状態です。

DSCF2732

 <広がる樹氷原>

  樹氷は、ブナなどの広葉樹林帯より上の標高1300mあたりから上に広がる針葉樹・アオモリトドマツの枝にびっしりと雪氷が付着してできるものです。まだまだ雪が少ないので、完全な樹氷は山頂付近だけですが、たくさんの樹氷がまるで生き物のような姿になるのを見るのは楽しいものです。夜間はライトアップもされており、さらに幻想的な風景を楽しむこともできます。

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 <中腹ではブナの林に霧氷の花が咲いていました>

  中腹のゲレンデではブナの林に霧氷の花が咲いていました。空気中の水蒸気が急激に冷やされて枝先に付いてゆくのです。枝に近づいてみると、まるで小枝が歯ブラシのようです。リフトから下の雪面に目をやれば、そこにはウサギの足跡がたくさんついていました。厳しい冬の寒さでも冬眠することなく活発に動き回っているたくましさを感じました。

DSCF2739

 <下界を眺めながら滑り降りる樹氷原コース>

  山頂付近には雲がかかっていましたが、少し滑り降りてくると、下界は太陽に照らされて明るく輝いているのが見えました。

  この日は新しい「カービング・スキー」の慣らし運転でもありました。ここ10年以上、新しいスキーは買わないでいるうちに、世の中はカービング・スキー(以前のスキーより幅広く、ウエスト部分のくびれが大きく、長さが短い)の時代となり、私はもう買わないつもりでいたのです。ところが「葉っぱ塾」の冬仕事としてスキーのインストラクターを依頼されるお話もいただいたものですから、年末にもらった山のガイド料の一部をつぎ込んで、手に入れたのです。

  まる一日目いっぱい滑ってのカービング・スキーの感想は、「疲れない」ということでした。昼食の30分間以外はリフトやロープウエィに乗っているか滑っているかという状態で、リフト1回券に換算したら¥18000分以上も滑ったというのに、太ももの筋肉疲労をほとんんど感じませんでした。これは、このカービング・スキーでのターンが楽にできるということでしょう。これまではしっかり雪面を押さえつけるという意識をもたないと板がうまく回り込んでくれなかったのですが、新しいタイプのスキー板は、わずかな操作で回り込んでくれるのですね。中高年向きと言えるかもしれません。

  もちろんスキーの後は温泉です。蔵王温泉の中にはいくつかの公衆浴場があります。この日は目立たないところにある昔からの公衆浴場の一つ「川原湯」に入ってきました。¥200です。私はこの温泉を「究極の温泉」と呼んでいます。畳2畳分ほどの湯船が一つと洗面器と腰掛が5つずつ。ただそれだけです。シャワーも、カランもありません。硫黄化合物の香りがほどよい極上のお湯でした。

  「葉っぱ塾」では蔵王をはじめ、県内のスキー場へのご案内やスキー上達のお手伝いも冬のプログラムとして可能です。グループで申し込みいただけるとお得です。宿泊についてのご相談も受けております、遠慮なくご相談ください。



happajuku at 05:30|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2009年01月06日

平和のためにできること〜昨日の記事について

  元日、新潟の友人からファクシミリが届きました。それはイスラエル軍による今回の軍事行動に心を痛める人がその友人宛に送ったものでした。

 数日間、何もしないままに過ぎましたが、自分と同時代を生きている人々がまるで殺虫剤で殺される虫たちのように扱われて多くの子どもたちまでが犠牲になっているとの報道に、何もしない自分に対する後ろめたさを感じて、心が晴れませんでした。

 一昨日、静岡の友人から「転送メールですが・・・」と送られてきたのは、やはりこの問題に心を痛めている、パレスチナ問題に長くかかわってきた方の文章でした。

 さらに昨日夕方、メールを開けてみると、また別の東京の友人から、同じものが転送で届いていました。

 インターネットで、「パレスチナ」、「ガザ」などをキーワードにして検索すると、たくさんの生々しい情報を見ることができます。経済状況が厳しい中とはいえ、私たちはかの地の人々に比べれば、平和に、安全に、今、生きています。

 続けていただいたメールやファクシミリの中には、1月8日に東京で開催される映画会(『広河隆一アーカイブス・パレスチナ1948NAKBA』)への参加要請や、イスラエル大使館へのメッセージの送信依頼や、メールの転載依頼などがありました。自分にできることを少しでもしないでは、何とも落ち着かない気持になって、昨日とりあえず、「転載してください」という情報をお伝えしたのでした。

 またさきほど、在日イスラエル大使館あてに、次のようなメッセージをファクシミリで送りました。

 「イスラエル大使館様 。初めてご連絡を申し上げます。
  昨年12月27日に始まった貴国軍のガザへの空爆とその後の地上作戦により、多くの民間人(子どもも含む)もが犠牲になっているとの報道が連日なされています。
  平和憲法を持つ日本国民の一人として、この事態を看過することができません。
  いかなる理由があっても、問題を軍事力で解決したり人命を軽んじたりすることがあってはなりません。
  即時にこの作戦を中止し、交渉のテーブルにつくよう、本国にお伝えください。」

  (宛先 イスラエル大使館政治部 03−3264−0965)

 国家間の紛争に、他国の一個人が何かすることで事態が変わるかどうかわかりませんが、少なくとも何もしないでいるよりは可能性が出てきます。そんな思いをもって、送信を終えました。

 今朝の朝日新聞の『天声人語』に、ハマスの自爆テロにあって15歳で亡くなったイスラエルの少女、バット・ヘン・シャハクさんの『平和の夢』という詩が紹介されていました。

   美しい言葉の裏側に

   苦しみ、痛み、恐れ、不安の年月が

   隠されています

   でも、これらの言葉の倉庫には

   もう一つの言葉がある・・・ それは、希望





happajuku at 04:51|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年01月05日

緊急声明ガザ侵攻〜転載歓迎

4940428c.jpg☆病院でわが子の死を嘆き悲しむ
 パレスチナ人の父親(ガザ)
  時事通信より











イスラエルによるガザへの攻撃の中止を求める緊急アピール
アピール WP7 No.97J

2009年1月4日
世界平和アピール七人委員会
委員 武者小路公秀 土山秀夫 大石芳野
   井上ひさし 池田香代子 小沼通二 池内了

 世界平和アピール七人委員会は、イスラエルが1967年から2005年まで占領を続け、今日まで18ヵ月にわたり封鎖してきたガザ地区に対して、昨年12月27日から続けている空爆、さらに1月3日に開始した地上戦展開の事態を深く憂慮し、以下のとおり緊急に呼びかけます。

1 私たちは、イスラエルに対し、ガザ攻撃をただちに停止することを求めます。きわめて人口密度の高いガザ地区への攻撃が、150万人の民間人を巻き添えにしていることは明らかです。行政・文化教育・宗教施設や民家の破壊もさることながら、民間病院にも被害を与えていることは、ジュネーヴ条約に違反しています(注1)。
 さらにイスラエルの政府と軍に、国連の「占領地における人権に関する特別報告者」リチャード・フォーク氏のガザ地区への立ち入りを認めること、ジャーナリストが同地区に入ることへの制限を撤廃すること、彼らの安全を保証することを求めます(注2)。
 また、イスラエルの政府と軍に、負傷者の搬出・治療と避難を希望する市民の地区外への安全な脱出をただちに保証することを求めます。

2 私たちは、ハマス地方政府にも報復の悪循環を断つよう求めます。また、ガザ地区の市民に共感を寄せるすべての近隣諸国の政府と市民にも、一刻も早い停戦を可能にするために自制を求めます。

3 私たちは、国連と各国政府が、ガザ地区における市民の窮状を深刻に受け止め、現在の惨状に対し、無条件での停戦を求め、事態の解決に向けてただちに人道的立場に立った紛争解決の仲介の労をとることを求めます。国連をはじめとする国際社会は、これまでもガザ地区における市民生活の支援に努めてきました。このたびの人道危機については、国連人道問題調整事務所や市民団体などが重大な関心を寄せています(注3)。私たちは、国連と各国政府に、目下の壊滅的な市民生活への支援をいっそう強化することを求めます。

4 私たちは、日本がこれまで繰り返しパレスチナに行なってきた緊急人道援助を評価します。日本政府は、これにとどまらず、本年より安全保障理事会非常任理事国に就任したことを重く受け止め、フランス政府が具体的提案を行ったように、日本国憲法にのっとり、和平に向けて積極的かつ具体的な尽力を行なうよう求めます(注4)。さらに、日本の税金によるODAによって建設されたガザ地区の施設が破壊されている可能性が大きいため、日本政府が状況を調査する権利を行使し、結果を公表することを要望します。被害が把握できた場合には、イスラエル政府に対して抗議すべきです。

5 私たちは、世界のすべての市民に、平和への意志をさまざまなかたちで表明するよう呼びかけます。


注1  「文民病院は、いかなる場合にも、攻撃してはならず、常に紛争当事国の尊重及び保護を受けるものとする。」(第4ジュネーヴ条約第18条 1949年)

注2  2008年12月15日、ガザ地区を訪問しようとしていた国連特別報告者リチャード・フォーク氏は、空港に20時間留め置かれたうえでジュネーヴに強制送還された。同氏は、ハマスがガザ地区を実効支配して以来、イスラエルが住民の最低の生活条件を無視してガザを封鎖していることは「人類に対する罪」の疑いがあるとして、調査のために立ち入ることを求めていた。

注3  国連人道問題調整事務所被占領パレスチナ地区オフィスは、連日のようにガザの深刻な状況を具体的かつ詳細に発信している。参照:Gaza Humanitarian Situation Report  http://www.ochaopt.org

注4  「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」(日本国憲法前文より)


連絡先:
小沼通二(委員・事務局長)
247-0014 横浜市栄区公田町200−9
ファクス:045−891−8386
メール: mkonuma254@m4.dion.ne.jp



happajuku at 20:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

早耳情報〜「第7回ブナの森セミナー」第一次案内

39de5e62.JPG☆5月はブナの新緑が最も
 美しい季節です。
 (クリックで画像拡大)




  このブログをお読みくださる皆様へ、真っ先にお届けする耳寄りな情報です。「葉っぱ塾」がもっとも大切にしてきた行事である「ブナの森セミナー」が、今度で7回目になります。ぜひ山形へのご旅行を計画なさってください。このセミナーの前後の宿泊や見学地のご相談もお気軽にお問合せください。


 ■■■ 第7回 葉っぱ塾ブナの森セミナー 第一次案内 ■■■

 2000年にスタートした「葉っぱ塾」の歩みとともに随時開催してきました「ブナの森セミナー」はこんど7回目を迎えます。今回も、山形・朝日連峰のブナの新緑が最も美しく、山菜が豊富な時期に開催することにいたしました。お忙しい葉祥明さんも参加者の一人として「遊びに」来られます。あわただしい日常からしばし離れて、すがすがしい空気とゆったりと流れる時間の中で、中身の濃い時間を過ごしてみませんか。お誘いあわせのうえご参加ください。葉祥明さんの著書販売やサイン会も含んでの開催となります。

【主  催】 葉っぱ塾(代表 八木文明)

【後  援】 葉 祥明美術館,Asahi自然観,ハチ蜜の森キャンドル

【開催日時】 2009年5月16日(土)〜17日(日)

【会  場】 山形県朝日町白倉 「Asahi自然観」及びその周辺

【宿  泊】 「Asahi自然観」 ホテル及びコテージ

【定  員】 先着25名(定員に達し次第締め切ります。)

【参加費用】 18000円を予定(ただし交通費は除く。ホテル泊は¥20500の予定)

【内  容】 〔ろうそくづくり(講師:,ハチ蜜の森キャンドル・安藤竜二さん)
 (予定)  ▲潺縫灰鵐機璽
        参加者みなさんによる朗読会
        た稽个離屮覆凌好潺法Ε魯ぅングと参加者による交流会
        サ╂瓩了該擇鯡わう  など

現在、仮申し込み受け付け中です!

※正式要項と申込書は2009年2月中に完成させる予定です。要項・申込書を必要とされる方は下記の「葉っぱ塾」までお知らせいただければ、でき次第お送りいたします。また、北鎌倉の葉 祥明美術館、阿蘇高原絵本美術館でも同時期以降、入手可能なよう手配いたします。メールによる添付送信も可能です。ご連絡をお待ちしています。

【葉っぱ塾】 〒993-0053 山形県長井市中道2-16-40 八木文明(ふみあき)
TEL/FAX 0238-84-1537(お電話は午後6時以降が好都合です。)
メール happa-fy@dewa.or.jp
ブログhttp://blog.livedoor.jp/happajuku/ (ブナの森から吹く風)

☆葉 祥明さんオフィシャル・サイト http://www.yohshomei.com/
☆ハチ蜜の森キャンドルホームページhttp://www.mitsurou.com/


 
 



happajuku at 05:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

2009年01月04日

雪の三が日

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 <雪の水田地帯にたつ民家>

  2009年は、雪もようの三が日となりました。強い寒気団が入ったわけではないのですが、気圧配置は「西高東低」の冬型で、三日間とも雪が降ったりやんだりの同じような天候になりました。このあたりの積雪はまだ30センチほどで、たいしたものではありません。

  3日、元日葉山登山の疲れを取るために走らないでいようと思っていたのですが、テレビの大学駅伝を見終えたら何だか走りたくなって、小雪の舞う中を外に出ました。交通量の少ない山の麓へと向っているうちに雪の降りが少し強くなりました。

  この地域の昔からの家の特徴の一つが、家の西側にスギの木などを植えてあることです。これは冬の西よりの季節風を少しでも和らげようとする、一種の防風林です。家が新しく建て直されていても、この「屋敷林」があれば、昔からの家だとすぐにわかります。郊外ではそうした家が水田の中にある程度の距離をおいて点在しています。いわゆる散村集落です。それぞれの家には山から流れてくる水が水路を通って流れ込むようになっており、昔は大切な生活用水だったことでしょう。

DSCF2710

 <雪の日の道を歩く老婦人>

  雪道で腰の曲がった老婦人とすれ違いました。腰の曲がりは長年の農作業の結果なのでしょうか。振り返ると、まっすぐな歩道をけっこうしっかりした足取りで黙々と歩いてゆく姿に引き込まれ、写真を撮らせていただきました。今はこうして歩道除雪も行われて歩きやすくなっているのですが、昔であれば蓑をかぶって藁沓を履いて歩いたのですね。こんなふうにまっすぐに自分の人生を歩んできたのでしょうか。そんなことをふと思いながら見送りました。

  大晦日に突然帰省した次男が、この日の早朝の臨時の新幹線で東京に戻ってゆきました。駅に車で送る道々、将来のことを少し語り合いました。大企業といわれるところに就職できて、今のところは生活の心配はない彼ですが、それで心が全て満たされているわけではないようで、これからの人生の道はけっしてあの老婦人のようにまっすぐではないかもしれません。「最も大切なのは人と人とのつながりだと思うよ。」と言って見送ったのでした。まるで「食いだめ」のようにしっかりお餅を食べて帰ってゆきました。



happajuku at 06:04|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年01月03日

山形のクマと森を考える集い〜2月22日開催

22e3e690.JPG☆小朝日岳付近のダケカンバと
 紅葉の斜面
 (クリックで画像拡大)





  今年の私の大きな課題の一つとして「日本熊森協会山形支部」を立ち上げることがあります。ツキノワグマの捕殺数がここ数年、全国一を続けているここ山形で、こうした動きを作り出すことには様々なハードルがあることは想像にかたくありません。クマや森を守ろうとする人がいる一方で、クマをはじめとする野生動物に被害を受けている農家の方々もたくさんおられます。

  先日ある資料を見ていたら、山形県の人工林の比率は日本で最も低いということがわかりました。逆に言えば自然林が最もたくさん残されているということです。クマやサルたちが住んでいるということは、ある意味、森の豊かさの象徴だと思います。その森の恩恵を将来にわたって私たちの子や孫が受け取ってゆけるようにすることは、私たちの責務だと考えています。

  年末の忙しいさなかに有志が集まって話し合いを行い、ようやくチケットの準備も整いました。とりわけ山形県内のみなさんにこの講演会に足を運んでいただきたいと考えております。

  この情報をどうか転載してくださって、みなさまの知り合いの方々にも広めていただけませんか? チラシやチケットを預かってくださる方からの連絡もお待ちしています。


   ★★★ 「山形のクマと森を考える集い」要項 ★★★

 私たち有志は、現在「日本熊森協会山形支部」の結成の準備をしています。山形県内ではこの5年間に1300頭に迫る数のクマが捕殺され、この数は連続して全国一です。豊かで恵まれた森林環境があると思っていたのに、こうした背景には森の変化がありはしないかという不安を拭い去ることができません。クマを「害獣」として捕殺すれば問題は解決するのでしょうか? そうした問題を多くの県民の皆さんと考えてみたいと、「日本熊森協会」の森山まり子会長をお招きして、「山形のクマと森を考える集い」を開催いたします。様々な立場の方から講演を聞いていただき、健全な森を子孫に残してゆくための参考にしていただけたら幸いです。皆様のご参加をお待ちしています。

■主催   日本熊森協会、日本熊森協会山形支部準備会

■日時   2009年2月22日(日) 13時〜15時

■会場   天童市民プラザホール(天童駅前「パルテ」3階)

■講師   日本熊森協会会長 森山まり子氏

■参加費  大人¥500  小中高生 無料

■チケット取り扱い
    ・「準備会」事務局(八木) TEL/FAX 0238−84−1537 (郵送可)
    ・広重美術館(天童市鎌田本町)  TEL 023-654-6555
   ・ひだまりハウス(天童市鎌田本町)TEL 023-652-0151

■連絡先  日本熊森協会山形支部準備会 八木文明(やぎ・ふみあき)

      TEL/FAX 0238−84−1537 e-mail happa-fy@dewa.or.jp
    
【森山まり子日本熊森協会会長プロフィール】

1948年兵庫県尼崎市生まれ。兵庫県立神戸高校から大阪教育大学に進み、物理を専攻。2003年春までの31年間、公立小・中学校理科教師。1992年に、尼崎市立武庫東中学の生徒たちと、絶滅寸前兵庫県野生ツキノワグマの保護に立ち上がる。そして、現代の私たちは祖が残してくれた豊かな森を失い、クマだけではなく日本文明が滅びようとしていることに気づく。1997年、実践自然保護団体日本熊森協会を結成。クマをシンボルに、大型野生動物たちの造る保水力抜群の最高に豊かな森を、子や孫、そして、全生物に残すため奔走。全国で年間数十回の講演を行っている。2008年5月、NHK「ラジオ深夜便」に、また同年10月には同じく「ラジオビタミン」に出演し、大きな反響を巻き起こした。西宮市在住。


※講演会終了後、「日本熊森協会山形支部結成総会」を行います。会員として今後の活動にご参加いただける方はぜひあわせてご出席ください。


happajuku at 05:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

2009年01月02日

元日、長井葉山で語り合ったこと

ff97419f.JPG☆長井葉山中腹から展望した
 元日の長井市内
 (クリックで画像拡大)




  元日の長井葉山への登山の様子は昨日の記事としてアップいたしました。参加者の一人、宮崎出身のSさんはまだ20代の若者です。山口県出身で長井に農業研修にきていた女性と知り合って結婚し、昨年長男が誕生しました。今は家主さんが立ち上げた手打ち蕎麦の店をやったり、野菜・果物の直売所で働くなどしています。

  葉山を登りながら、若い彼と、彼らの将来のことや「葉っぱ塾」との連携のことなどについて語り合いました。たとえば今の農業の現状について。彼が住んでいる地域では農業が果樹生産に力点をおく方向に向っており、米や野菜の生産者は高齢化しているとのこと。田んぼなどは「誰かに貸してもよい」という農家がたくさんあるのだといいます。彼はそのあたりに活路を見出せないかと考えているようでした。つまり、田んぼを借りて米を作り、それを自分で売ってゆくのです。

  「葉っぱ塾」が始めたオーナー制度のようなものについても、大いに考える余地はあるように思いました。都会に住む人々が自分の食べる米について今以上に関心を持たざるを得ない時代がそう遠くはないように思います。都会に住んでいても安定した米の供給を受けるために、米の生産地との強い「関係」を作っておくことは、重要なことかもしれません。そのように考える人々とつながり、こちらで米を生産してゆく。それこそ一歩も二歩も進んだ「オーナー制度」になるのではないでしょうか。

  また、現在彼が取り組んでいる「蔵高宿(ぞうこうじゅく)」という名の蕎麦の店を活用して農家民宿のようなものができないか、という話もしました。「葉っぱ塾」にとっては拠点となる施設がないということが大きな課題でした。少人数のホームステイは大丈夫なのですが、人数が10名、20名となると、受け入れることができません。

  「蔵高宿」は、古い民家の外観をそのままにして昨年内部を改装し、2階に宿泊ができるスペースを作ったとのこと。彼がそこを農家民宿としてやっていく一方で、「葉っぱ塾」の宿泊部門をそちらに移すというようなことでの連携が可能なのではないかと話したのです。「葉っぱ塾」をいつまでも続けられるわけではない私にとっては、新しい施設をゼロから作ることは決して賢い選択ではないという事情もあります。

  今、未曾有(「みぞうゆう」と読んだ政治家がいたそうですが、そうではありません)の経済危機が世界に広まっています。多くの人々が仕事を失い、またその危険にさらされています。ではなぜ仕事をせねばならないか。究極的には食べてゆくためです。ですから「食」のことに直接に関わってゆくことは、今後の社会の中で重要なことになるはずです。日本の政治が軽視し続けてきた農業が、見直される時期がそう遠くはないように思うのです。

  食べる人と作る人とが直接につながり、人間交流の場をも広げてゆく。地方の活性化は第一次産業の活性化なくしてありえないのではないか。そんなことを語り合ってきました。近いうちに、もっと具体的な相談をしましょうということになりました。

  このブログをお読みくださる、とくに都市部にお住まいの皆様は、どのようにお考えでしょうか。ぜひご意見をお聞かせいただければと思います。



happajuku at 05:41|PermalinkComments(6)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ