2009年06月

2009年06月30日

全員登頂! 大朝日岳ガイド山行

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<山間にたたずむ古寺鉱泉朝陽館>

  28日の夕方、古寺鉱泉に向かい、東京M社のツアーの皆さんに合流し1泊。29日午前5時出発で、今年初めての大朝日岳へのガイドで登ってきました。古寺鉱泉から古寺山を経て大朝日岳に至るコースは、私が初めて朝日連峰を歩いたときのルートです。それ以来何十回も歩いた道なのに、ここを歩けるだけで楽しくて、心が浮き立ちます。

  週間予報では一時は「雨」との予報にもなった29日でしたが、2日前に一転して「晴れ」。前夜は星空になりました。放射冷却もあったのでしょう、未明に起きて朝陽館の玄関先の温度計を見ると13℃。吐く息が白く見えました。29名のお客様や2名の添乗員と一緒に体操の後、午前5時ちょうどに出発。


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<この登山道で初めて出会ったショウキラン>

  登り始めて間もなく尾根に出ると、にぎやかな鳥のさえずりが聞こえてきました。中にアカショウビンの「きゅるるるるるるるる」と規則的に音階が下がる鳴き声がしきりに耳に入ってきました。東南アジアとの間を行き来している希少な鳥です。鳥に詳しいゲストがいらっしゃって、「昔は東京でも聞かれたとのことだが最近は聞かれなくなった」とのこと。このあたりの夏の山では当たり前に聞いていたものでした。

  この日、一服清水に至る尾根道で登山道脇にショウキラン(鍾馗蘭)を見つけました。長井葉山で一度見たことがありますが、それ以来二度目です。光合成を行わず、豊かな腐植土から栄養を得て生活する植物です。花の形を、烏帽子をかぶった鍾馗様に見立てた命名です。皆さんから珍しがられて、行きにも帰りにも写真撮影のモデルになりました。


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<古寺山山頂からの眺望を楽しむ。>

  およそ3時間で標高1501mの古寺山山頂です。朝日連峰の大展望台の一つです。一番近い小朝日岳から最も北の以東岳まで一望でき、お客様はさかんにカメラのシャッターをきっていました。地元の山の愛好家の中には、ここまで登ってきてこの山頂でゆっくりお弁当を食べて下山する人も多いのです。それだけ風景がすばらしいということです。

  20日の下見のときには咲いていなかったヒメサユリが咲き始めていました。全体としては3分咲きぐらい。早い場所もあれば、これから本格的に咲く場所もありました。何とも言えない鮮やかなピンクでありながらややうつむきかげんに咲くその姿を見るにつけ、鳥海(とりのうみ)昭子さんの短歌が浮かびます。

  楚々として咲くヒメサユリ 看護婦のあの娘に似ると 思いにとどむ

  親のいない子どもたちの施設に長く勤められた鳥海さんの教え子の中に、ヒメサユリのような少女がいて、看護婦になったのですね。山でヒメサユリを見るといつもこの短歌が思い出されます。


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<大朝日小屋から山頂を目指して登ります。>

  小朝日岳を経由し、銀玉水の冷たい水で疲れを癒し、雪渓の上をアイゼンを履いて登り、6時間近くかかって大朝日小屋に到着。83歳か84歳になられた名物管理人の大場さんが、日焼けした顔でにこやかに迎えてくれました。「今年も何度か登ってきますのでよろしくお願いします。」と挨拶しますと、嬉しそうに頷いてくださいました。大場さんをはじめ、多くの地元の方々の努力で、登山道や山小屋が気持よく保たれていることを忘れないようにしたいものです。


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<山頂一帯はエーデルワイスが満開!>

  大朝日小屋の手前で稜線に出たところから山頂までは、至るところでエーデルワイス(ヒナウスユキソウ)が満開でした。「ヒナ」とつくのは背丈が小さいことを意味します。せいぜい10センチほどの小さな花ですが、寄り添いながら吹く風に揺れるその姿にはけなげささえ感じます。そっと撫でてあげたいほどのいとおしさをも感じる花です。


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<全員が登頂!>

  途中の厳しい登りで脚に軽いけいれんがきたゲストもおられましたが、添乗員の方のサポートを得て、全員が1870mの山頂に到達することができました。お互いが写真を撮り合って喜びをいっぱいに表現しておられる姿を見ることは、ガイドとして最大の喜びです。

  この日のお客様の中には百名山のうち、この日の大朝日岳でちょうど90座目という方が二人おられました。ここまで来るともうカウントダウンです。安全に登山を続けられて一つの目標の達成ができるようにと願っています。

  私自身はいろいろな山に登ることよりは、大好きなこの朝日連峰のいろいろな姿を見ることのほうが楽しみです。一日として同じではない山の表情。移り変わる木々の緑色や花々の咲き方、残雪の様子など、何度登っても飽きることがありません。自分が大好きな山を案内できるということもまた、豊かな喜びになっています。

  もしかしたらお客様の多くはもうこの山にはおいでにならないかもしれないのですが、この山に登ったことで自然の豊かさやそれを維持していくための人々の地味な努力、そして何よりも自然から受け取る大きなエネルギーなどに思いが及び、それぞれの人生の中の道しるべが一つ増えるのであれば、ガイドした者としてはそれ以上の満足はありません。

  ゲストの皆様、本当にありがとうございました。いつか「葉っぱ塾」のお客様としておいでくださることもお待ちしています。











happajuku at 05:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2009年06月28日

ヒメサユリの祝瓶山へ

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<木地山ダム湖畔から眺める祝瓶山>

  27日は、「葉っぱ塾・ヒメサユリの祝瓶山へ」に7名の方々のご参加をいただいて実施できました。遠く首都圏からも2名の方においでいただきました。お二人ともご出身が長井市でいらっしゃいました。しかもそのうちのお一人は、中学時代の同級生のお兄さんということで、ご縁にびっくりしました。また、もう一人は半年ほど前から私のブログを時々見てくださっていたとのことで、そのことを「葉っぱ塾」の行事への参加につなげてくださったことが、何とも嬉しいことでした。

  「葉っぱ塾」の祝瓶山は、たいてい長井側のルートから登ります。出発点の祝瓶山荘に向かう途中に、祝瓶山の最高のビューポイントがあります。ダム湖の向こうに端正なピラミッドがどっしり構えている姿を、まずは車をとめてみんなで撮影。「あの山に登るのだ!」と気持がはやります。

  山荘の前の駐車スペースは、週末とあって、車が数台ありました。テントを張っている人もいました。魚釣りでも楽しんでいるのでしょう。その広場で体操を終えてから、ゆっくり歩き始めました。


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<迎えてくれた満開のヒメサユリ>

  途中の桑住平までは川沿いの道を歩きます。およそ50分。途中にはすばらしいブナやミズナラの林があります。とりわけ私が「この森のマザー・ツリーです」と紹介しているミズナラの巨木は幹の直径が2m近くもあります。花は終えていましたが
ミズバショウの群生地もあります。

  桑住平からは急峻な尾根にとりつき、山頂を目指すことになります。お目当てのヒメサユリは標高900mぐらいから現われました。下のほうはすでに盛りを過ぎていましたが、少し登りますと色鮮やかなたくさんの花が、みんなこちらを向いて微笑んでいるかのようでした。花に迎えられると疲れも忘れます。


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<山頂直下の急斜面を登る。>

  この日も気温が高くなりました。家に帰ってからのニュースでは、県内各地は軒並み30℃を超えたとのことでした。山はもちろんそれよりも気温が低かったのですが、急な道を登れば汗をしぼられる感じです。しかしこの日はだいぶ風があって助けられました。

  夏の登山の最大の留意点は給水の仕方にあると私は思っています。体質的に汗をかきやすい人もおられるので、いちがいに摂る水の量はこれぐらい、と言うことはできないのですが、こまめに給水するのがよいようです。そして水以外で忘れてならないのは塩分の補給です。

  汗をかけば水分だけではなく、塩分も失っていることになります。その塩分をしっかり補給することが必要です。私の場合は「自然塩」を小さなプラスチックの容器に入れて持参しています。山で「脚がつる」(けいれんする)というものの大部分は塩分の不足だと考えられています。ですから、気温が高い場合は、特にそうした症状が出る前から対策を講じながら登ることが必要です。

  この「東壁ルート」の最大の難所は、山頂直下の急斜面です。5月末に一人で来たときには、大きな雪の壁に阻まれ撤退したところです。今回雪の上を歩くことはありませんでしたが、雪解けによって大小の岩石が動きやすくなっており、特にグループで登る場合には落石に細心の注意が必要です。この日もずいぶん浮石がありました。


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<山頂で風景を「おかず」に、昼食>

  およそ4時間かかって山頂に着きました。小国側のルートからの先着者もおられました。広がる風景をおかずの一つにしてゆっくり昼食をとりました。この日気になったのは風景がかすんでいたことです。私はこれは大陸から運ばれてきたスモッグだと思っています。人間の活動が、広範囲な大気の汚染を生んでいるのではないかと思います。くっきりとした風景が見られないのは残念なことです。


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<下山する道の両側にもたくさんのヒメサユリ>

  いったん小国側のルートに下り、間もなく分岐を「アカハナ尾根」方面へと右折しますと、その尾根筋の道にもたくさんのヒメサユリが咲いていました。吹いてくる風に楽しそうに花が揺れています。厳しい自然条件の中に咲いたからこそ、そんなに色鮮やかに咲いているのでしょうか。潅木帯の中に入るまでヒメサユリ・ロードは続きました。


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<清冽な沢の水で顔を洗うのは気持よいもの>

  下山のルートの楽しみは、アカハナ尾根のブナ林です。私は勝手に「美人ブナ」と呼んでいるのですが、木肌が白っぽいのが特徴です。その林の中を通り抜けると、道は沢を渡ります。そこで下りはほとんど終わり。ほっとする場所です。冷たい水で手や顔を洗い、水をすくって飲みます。誰もいなければ裸になって水浴したいような場所でもあります。

  出発してから8時間ほどで山荘の駐車スペースに戻りました。天候に恵まれて楽しんでいただけたと思います。来年もこの時期に計画したいと思います。ぜひご参加ください。また、秋の紅葉の時期にも同じルートで計画いたします。



happajuku at 05:01|PermalinkComments(10)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2009年06月27日

クマたちへの対応、問題あり!

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<25日、樽口峠から見た石転び大雪渓>


 昨日、日本熊森協会の方から、福島県内で目撃されたクマに対する行政や猟友会の対応について、下記の内容のお電話とメールをいただきました。

 クマを目撃したときの対応について、目撃、即通報、というのは行き過ぎではないかと私は考えますがみなさんはいかがですか? これがもし、民家の庭を歩いていた、などというのなら通報もいたしかたないのかもしれません。しかし、このメールにあるように、クマは山中で道路を横切っただけなのです。過剰な対応であることは明らかです。

 みなさんにお願いです。現地に行けなくても、下記に電話をして、メッセージを伝えてくださいませんか。

***********************************

いつもお世話になっております。
白河市大信でツキノワグマが目撃され、捕獲檻が設置された件について、
会員の皆様にお願いです。
猟友会に、設置した檻を撤去するよう、説得に行ってくださる方を募っています。
下記の内容を見て、勇気を出して行ってみようと思ってくださった方は、
本部までご連絡ください。お願いします!

25日午前6時ごろ、親子グマが大信の市道上を横切っているところを目撃、通報され、
市が有害捕獲申請をして、県が許可を出しました。
地元の猟友会が付近(山の中)に、3基のドラム缶檻を設置したそうです。

現地はもともと山の中。クマが棲む場所です。
人との衝突を避ける為、クマは早朝の人がいない時間を選んで、
ひっそりと移動していました。
親子で歩いていただけです。
それを目撃され、通報され、わなを設置され・・・捕獲された場合、殺される運命だそうです!!

ドラム缶檻にはクマの大好物のハチミツが入れられ、わざわざおびき寄せているのと同じです。
お母さんグマが殺されたら子グマは生きていけません。
それどころか、子グマでも容赦なく殺すのです。


これを受けて、日本熊森協会本部から大信庁舎 事業課の担当者(※注:金沢さん  0248−46−3973 白河市大信庁舎事業課)に連絡しました。
.マは人と会わない時間を選んで歩いていただけ。
 ドラム缶檻の設置の必要性はまったくないため、すぐに撤去してほしい。
 無用な檻の設置は、クマに人間に対する余計な恐怖心を与えるだけで、逆効果。
⊥が撤去される前にクマが捕獲された場合は放獣してほしい。

ところが、市行政(大信庁舎)担当者は、捕獲檻を撤去するか、放獣するかは、
すべて猟友会次第という態度でした。
話をしても、のれんに腕押し状態です。
こうなれば、猟友会と直接、話をする以外ありません。
福島県の会員の皆さん、少しでもこの親子グマを助けるために行動してみようと
思われた方は、本部までご連絡ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
日本熊森協会 事務局
米谷 いづみ
事務所:〒662-0042兵庫県西宮市分銅町1-4
TEL:0798-22-4190 FAX:0798-22-4196
E-Mmail:jbfa@nifty.com
URL:http://homepage2.nifty.com/kumamori/


happajuku at 03:58|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 日本熊森協会関連 

2009年06月26日

地球4周以上、お疲れ様でした

ホンダシビック3代目(2009.6.


  2000年の秋に新車で購入したシビックを、この6月上旬手放しました。9年近く走ったことになりますが、走行距離は174000kmあまり。地球を4周以上走ったことになります。写真は昨年の暮れの雪のときのものです。

  エンジンの調子はかなりよかったのですが、あちこち傷だらけでした。自分でぶつけたもの、子どもたちが運転の練習に乗っていてこすった痕、駐車場で知らないうちにぶつけられたものなど様々な傷を、ほとんどなおしもせずに乗っていました。山の林道にもかなり入り込みました。下まわりもだいぶ傷んでいたと思います。

  この車には、女優の吉永小百合さん、俳優で当時参議院議員だった中村敦夫さん、長野県知事時代の田中康夫さんなども乗っていただきました。もちろん葉祥明さんも。そういう意味での思いでもたくさん詰まった車でした。

  長男が大阪で仕事をしていて、「アフリカあたりに売れるかもしれない」と、新しい車と引き換えに大阪まで乗っていきましたが、しばらくして「タンザニアで余生を送ることになったよ」との連絡がありました。こちらでは「廃車にするしかありません」と言われていた車でした。自国で車の生産ができない国では、日本の車はやはり人気が高いのだというのです。長く乗った車がアフリカの大地を走るのかと思うと、何だか嬉しいです。

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  長男が代わりに大阪から乗ってきた車はやはり同じ会社のニューウエーブという車です。新車ではありません。ネットオークションで長男が手配してくれたものです。こちらのディーラーに打診して探してもいたのですが、それに比べるとずいぶん安く購入できましたので、無職の私にはありがたかったところです。大阪から700kmあまり長男が運転してきました。名義変更などの手続きも全部やっていってくれました。

  これまでの車と違うメリットが1つあります。後部座席を倒すと、脚を曲げずに寝ることができるという点です。これは山などに行く際に、車で前泊しなければならない場合はとても助かります。車の前席のシートを倒したとしても、なかなかゆっくりは寝られないものです。また、この点は後部に荷物をたくさん積めるということでもあります。「葉っぱ塾」の行事などで多くの荷物を運ぶこともありますので、これもありがたいのです。

  メーターにも面白い機能がついていて、燃費(km/ℓ)がリアルタイムで表示されるのです。知らず知らずのうちに、燃費が良くなるような運転をするようになります。いわゆる「エコ・ドライブ」というものでしょうか。

  公共交通機関の不便な山形では、車はなくてはならないものです。大事に付き合うことにしたいと思います。



happajuku at 05:02|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年06月25日

ヒメサユリ微笑む祝瓶山ガイド山行

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<早朝の朝焼け>

  24日は、東京M旅行社の祝瓶山登山のガイドでした。このツアーは前夜に東京を発ち、未明に小国町内で合流して山に登るという日程ですので、家を出たのは午前2時半頃でした。お客様を乗せたバスは予定通り午前4時に、待ち合わせ場所の小国町五味沢地内の宿泊施設「りふれ」に到着。見上げると、東の空の雲が赤く染まっていました。

  狭いバスの座席で夜を過ごして来られたお客様は、なかなかゆっくり眠るというわけにもいかず、ちょっと疲れ気味なのはしょうがないことです。ガイドとしては、体調に配慮しながらご案内するということになります。


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<最初に荒川源流にかかるつり橋を渡ります。>

  登山口の「針生平(はんなりだいら)」には、15日の下見のときにはなかったプレハブのトイレが設置されていました。山の環境問題の一つはトイレ問題でもあります。人里離れた登山口にこうしてトイレを設置してくださることは本当にありがたいことです。願わくば、利用する人が最大限のマナーで使用してゆきたいものです。

  登山口にあるこのつり橋の下の川原は、「夏休み子どもキャンプ」で遊びに来たところです。きらきらと輝く透明な水が流れています。登山道にあるつり橋としては、板1枚の幅しかないものでも立派なものです。ゆらゆら揺れるのも登山の醍醐味の一部のようなものかもしれません。


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<「一の塔」を過ぎて稜線を歩く。>

  「針生平」からの尾根は「鈴振尾根」と呼ばれていますが、このコースのいいところは、稜線の途中から大朝日岳や朝日連峰の稜線を見ながら歩けるところです。しかしその一方で、登りの途中に2回下りが入るものですから、厳しさもあるのです。

  標高1239mの「一の塔」は、下から見上げるといかにも山頂のような風格を持って見えるいわゆる「だましピーク」です。しかし、ここまで登れば、祝瓶山の頂までは気持よい稜線歩きとなります。展望もすばらしいです。


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<色鮮やかなヒメサユリ>

  この季節の最大のご褒美は、稜線に咲くヒメサユリです。里のヒメサユリは5月下旬から6月の上旬に見ごろを迎えますが、朝日連峰や飯豊連峰ではこれからが見ごろです。この日は前日の雨や朝の気温が下がったことで花弁に朝露が付いており、実にしっとりした「小百合さん」でした。あちこちにつぼみのものもありましたから、最盛期はもう数日先のようでした。

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<山頂で食べながら一休み>

  ほぼ4時間ほどかかって全員登頂しました。これまでのツアーでは、体調の不良で途中で戻られた方がおられたときもありましたが、このように全員が山頂まで来られることは、ガイドした者としては最大の喜びです。それほど日が照らず、大汗かかずに登れたことも幸いしました。夜行バスでおいでになるという疲れはあるものの、早朝の涼しいうちに登れるというメリットがあります。9時10分登頂でした。

  急な登りの山道を、今度は下る、というのもなかなか大変です。筋肉の疲労でヒザが「微笑んだり」「笑ったり」します。それでも、3時間はかからずに全員無事に下山しました。みなさんと一緒にお風呂で汗を流し、途中の「道の駅」で皆さんをお見送りしました。

  今回のツアーには、春の「桜回廊ウォーキングツアー」に参加してくださっていた方が一人参加しておられ、思わぬ再会となりました。今度は「葉っぱ塾」のお客様でおいでいただけたら嬉しいです。


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<新しいカメラを使い始めました。>


  この前日の長井葉山のガイドの時から新しいデジタルカメラを使い始めました。キャノンの「D10」というカメラです。次男が父の日にと贈ってくれたものです。実は次男はデザインの仕事をしていて、このカメラのパッケージのデザインに関わったというのです。「俺の仕事を見てくれよ」ということだったのでしょう。

  このカメラの最大の特徴は「水中でも撮影できる」という防水性能です。以前、使い始めたばかりの一眼レフのカメラを山に持参して、雨でダメにした経験のある私には、高い防水性能は魅力でした。また、3cmまで近づけるので、山で花を撮影するのにはなかなかいいです。重さが220gほどしかないものですから、この軽さも魅力です。まだ使い慣れていませんが、今までのカメラと上手に使いわけしてゆこうと思っています。






happajuku at 04:14|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2009年06月24日

朝日軍道をたどる長井葉山ツアー2回目報告

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<山荘では雨はほとんど止んでいましたが、風が強く吹いていました。>

  仙台C社のツアー、「朝日軍道をたどる長井葉山」は、23日が2回目でした。平日ということもあって参加者は16名と前回の半分でした。前夜からの雨が気になりましたが、予報では前回同様、後半晴れてくるというもので、それに期待しての出発でした。

  合羽を着ることもなく稜線まで歩いて行ったのですが、途中で雨が強くなってきましたので、ついに合羽を着ました。風が強く体感気温は低かったので、蒸れるほどではありませんでした。最初にまわる予定であった昭和堰は山頂を踏んでからということにして、まずは山頂を目指しました。この判断は良かったと思います。雨がひどくなっていたので、緊急避難のような休憩でしたが、休んでいるうちに雨は止みました。しかし風はなかなかおさまりませんでした。


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<「奥の院」では強風に加え霧が濃く、祝瓶山を見ることはできませんでした。>

  「奥の院」まで行ってみて、この日の風が前回とは逆で、西風であったことが体感できました。西風の場合はこの山では天候の回復は遅れがちです。湿気を多く含んだ雲が直接山に吹き付けてくるからなのです。一瞬雲が晴れた瞬間もありましたが、良好な展望は得られませんでした。

  前回とは逆ルートで、昭和堰の取水口側から歩き始めたわけです。この堰は取水口と放水口との標高差は10mもありません。いかに等高線に沿ったものかがわかるというものです。下の集落からは見上げるほどの葉山の裏側から、延々と堰を掘り進んで米作りに使おうとしたかつての住民の米作りに対する執念を感じないわけにはいきません。山に刻まれた一本の道や堰にも、人々の願いや、思いや、期待などがこめられていることを思うと、心をこめて歩かなくては、などと思うのです。


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<途中まで下山したころ、空が晴れてきました。>

  下山ルートは前回同様勧進代の尾根でした。ここはかつて人々が山の木々や山で焼いた炭などを下ろした道なのです。重い荷物を下ろすための配慮を感じる道でした。「展望台」と呼んでいる見晴らしのいい場所まで降りてくると、下界には日が差し、空も青空になってきました。もう少し天候の回復が早ければ、山頂での展望も得られたかもしれないとは思いつつ、それも山なのだと思いなおしました。

  ゲストのみなさんと下山後に訪れた温泉の駐車場からは、とんがった姿の大朝日岳を見ることができました。これは前回の方は見られなかったものですので、ここにきて、「おあいこ」になったような気がします。

  天候がよいときに登りたいというのは人情ですが、相手は大自然。その大きな腕のなかに私たちは身を任せて楽しむしかありません。

  2回にわたって50名もの皆様に長井葉山を歩いていただくことができたこと、ほんとうに嬉しい限りです。私はいろいろな山に出かけるよりも、一つの山のいろいろな表情を見るほうが好きです。そんな山の楽しみ方もあるのだということを知ってください。もう何百回も登った葉山で、新しい発見がまだまだあるのですから驚きです。また違った季節においでくださることをお待ちしています。


※今日は早朝3時前に家を出てガイドだったものですから、朝の更新ができませんでした。



happajuku at 16:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2009年06月23日

一度だけでいい、あなたに見せたい絵がある〜沖縄慰霊の日に

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<「無言館」で求めた絵葉書の一部>


  今日6月23日は「沖縄慰霊の日」です。沖縄から遠く離れているとつい忘れがちですが、沖縄戦における組織的な戦闘が終結した日とされています。沖縄では今日は官公庁も休日となり、祈りに包まれるそうです。

  山形で来月、「無言館展」が開催されます。ご存知ですか、「無言館」を。上田市にある私設の美術館で、戦没画学生の絵や遺品だけを集めて展示しているところです。ここに示した写真は、2000年4月に私がその美術館を訪ねたときに求めた絵葉書の一部です。

  松林の坂道を登りつめた小高い丘の上に「無言館」は建っていました。入り口の扉をそっと開けて中に入ると、薄暗い展示室に何人かの来館者がありました。私が最初に目にした絵が、この写真の右側の絵でした。特攻隊の兵士の肖像なのですが、あちこち絵の具が剥げ落ちているのです。無名の画学生であるがゆえに、その作品もこのようにいたんでしまったのだと思います。

  また、恋人の裸像を描いたものがありましたが、その絵の脇にはその弟さんのコメントが次のように添えられていました。「あと五分、あと十分、この絵を描き続けていたい。外では出征兵士を見送る日の丸の小旗が振られていた。生きて帰ってきたら必ずこの絵の続きを描くから・・・。安典(やすのり)はモデルをつとめてくれた恋人にそう言い残して戦地に発った。しかし帰ってこなかった。」と。

  戦後64年になりますが、この戦争のことを忘れないように今の私たちは生きていたいものだと思うのです。私は戦後の生まれですが、子どもたちにこうした経験をさせたくはないという思いで、少しだけでもできることをしたいと考えています。

  山形県内での開催は、

 ■鶴岡会場は7月4日〜11日 鶴岡協同の家こぴあ(鶴岡市余慶町)
   0235ー25ー3322 約100点の展示を予定。

 ■山形会場は7月14日〜20日 山形美術館(山形市大手町)で約150点を展示。

  入館料は一般1000円(前売り800円)、高校生500円(同300円)で、中学生以下無料。期間中に窪島館長の講演も予定(18日)。
  
  問い合わせは実行委員会事務局 023ー688ー7025 へ。



happajuku at 04:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年06月22日

奇跡の好天〜長井葉山ツアー

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<おけさ堀へと登るつづら折の道の途中で>

  21日は仙台C社の「朝日軍道を辿る長井葉山」のガイドでした。予報どおり、未明から雨脚が強まり、雨雲の動き予想でも、雲が切れるのは午後になってからというものでした。「葉っぱ塾」の行事であれば、「今日はやめましょう」となるような天候だったのです。

  白鷹町内で仙台からのバスに合流したのですが、バスを待つ間にしだいに山にかかっていた雲が薄くなっていったことが、明るい兆しではありました。古代の丘資料館前で準備体操をしているときも小雨が降っていましたが、歩き始めると、気にならないほどの雨になり、結果的にはこの後私たちは雨に降られることなく下山しました。

  おけさ堀に登る途中の道ではまだ雲がかかっており、幻想的な風景も眺めることができました。雨雲がかかったブナの森は、ほんとうにしっとりして美しいものです。


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<昭和堰で見たノビネチドリ>

  おけさ堀で休んでいるうちに雲が動き始め、青空がのぞくようになりました。一時的な好天ではないかという疑いはなお持っていたのですが、山の中では期待のほうが大きくなります。

  下山してから仙台市内のご自宅に電話をしておられたゲストの方から、仙台は一日中霧雨が降っていたとお聞きし、「やはり」と思い当たったのは、この日は、オホーツク海の高気圧の周辺をまわる湿った空気が東から東北地方に流れ込んでいたことでした。その結果、奥羽山脈にぶつかった空気がその東側に雨を落とし、山を越えた空気は比較的湿気を失った状態になるのです。真冬の「西高東低」の気圧配置と逆の現象が起きます。

  昭和堰ルートにはいってから、これまで葉山ではお目にかかったことのない花が咲いていました。ゲストの方にもわかる方はおらず、とりあえず写真に収めてきました。バスに戻ってから添乗員のIさんに聞いてみると「ノビネチドリではないか」とおっしゃいます。帰宅して図鑑と見比べてみると、まさにそうでした。


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<見えてきた祝瓶山>

  昭和堰を歩いているうちに、西の方角にある祝瓶山も見えてきました。この段階では山頂に雲がかかっていましたが、その後登った「奥の院」では端正なピラミッド型をした祝瓶山がくっきりと見えました。ゲストの皆さんもとても喜んでくださいました。


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<雪渓を渡る>

  6月上旬に「葉っぱ塾」の行事で歩いたときにはあちこちにまだたくさんの雪がありましたが、この日は1箇所だけ、沢を埋めた雪の上を横断しました。あれほどたくさん咲いていたシラネアオイもほとんどが花期を終えていました。「奥の院」直下の御秘蔵沢に数輪咲いているのみでした。花たちはそれぞれの場所で季節をとらえ、確実に子孫を残す営みを行っています。

  この日のルートは、あちこちの山を登っておられるゲストの皆さんにも「長い」と感じた方が多かったようです。それもそのはず、おけさ堀のコースは、急斜面を軍装の人々が歩けるようにとジグザグに道が切られ、また嘉永堰や昭和堰は尾根の反対側から等高線に沿うように堰をつくって水をひいたものですから、ほとんど水平です。その分歩く距離が長くなります。

  自分のふるさとの山を案内し、奇跡のような好天に恵まれて喜んでいただくことができて、ほっと一安心。温泉で汗を流したあと、笑顔でバスに乗られたみなさんをお送りしました。ぜひまた違う季節においでください。くるぶしまで落ち葉に埋もれるような山道を歩く晩秋、麓からずっと雪の上を歩く早春からゴールデンウィークの頃。一つの山のいろいろな表情を楽しむこともまた、山登りの醍醐味です。もう何百回登ったかわからないこの葉山にも、そのつど新しい発見があります。

  

happajuku at 05:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2009年06月21日

夏休み子どもキャンプ

葉山で(2007)


 ■■■ 葉っぱ塾・夏休み子どもキャンプ2009夏 ■■■

 まもなく暑い夏がやってきます。子どもさんたちも夏休みを楽しみにしていらっしゃるのではないでしょうか。子どもさんを「葉っぱ塾」に“派遣”してみませんか? ふだんの生活から離れ、親から離れ、少々不便な生活を子どもたちと一緒に送りたいと考えております。元気な子どもたちの参加をお待ちしています!

【実施期日】  8月2日(日)午前11時〜8月5日(火)午後2時(3泊4日)
    ※できるだけ一人旅をさせてよこしてください。列車でおいでの場合の最寄り駅への送迎はこちらで対応が可能です。ご相談ください。

【活動内容】 ・畑を手伝う ・テントを張る ・食事をつくる ・森を歩く
       ・夜の森林公園探検 ・温泉に入る ・山に登る(長井葉山の予定)
        ・川遊び      ・流しそうめん   ・蕎麦うち体験 など

【実施場所】  長井市・白兎森林公園キャンプ場など

【参加対象】  小学校1年生以上 6名程度 
(高校生のアシスタント参加も受け入れ可能)
           ※これまで参加経験のある人を優先します。

   ☆すでに3名の仮申し込みがきていますので、受け入れ可能はあと3名程度で    す。

【持参する物】 着替え(遊ぶときの服装は長袖・長ズボンが原則)
 帽子 ズック 靴 洗面具
        長靴(ふだん使用のもの。なければ貸与可能)
 保険証(コピー可) 懐中電灯
        水着 タオル3〜4枚

※着替えは1回分ずつ袋に分けて5セット準備ください。(肌着・シャツ・ズボン・靴下)
※携帯電話とゲーム機は持ち込みできません。往復の連絡等で必要だということで持参させる場合、帰るときまでこちらでお預かりします。

【参加費用】   3泊4日 一人¥18000(兄弟割引きあり)
        保険料・食事代・温泉入浴料・写真代など全て含みます。

【申し込み】 (法・・・郵便、ファクシミリ、メール等で下記の事項をお知らせください。
       A名前  B生年月日  C年齢  D性別  E住所 
       F電話番号(ファクシミリあればそpれも)
       G緊急連絡先(親の携帯番号など)
       H送迎の希望(現地まで保護者の送迎も可)
       I食物のアレルギー等

       期限(最終)  7月21日(火) 
        ※定員に達した段階で締め切ります。

【その他】  普段学校に登校していないお子さんの参加歓迎します。詳しくは、参加ご希望の方と直接連絡をさせていただきます。


葉っぱ塾   〒993-0053 山形県長井市中道2−16−40  八木文明
TEL/FAX 0238−84−1537  e-mail happa-fy@dewa.or.jp

日本自然保護協会自然観察指導員 
日本山岳ガイド協会認定ガイド
日本ネイチャーゲーム協会コーディネーター
スクールインタープリター講師 


happajuku at 04:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

2009年06月20日

大朝日岳下見山行〜古寺鉱泉から

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  20日早朝、古寺鉱泉から大朝日岳を往復してきました。これから行かれる方のためにルートの情報です。

  まず、上の写真は古寺山から小朝日岳をみたものですが、巻き道には1か所残雪があります(小朝日の右肩あたり)。非常に急な斜面を20mほどトラバースしなければなりません。ピッケルでカッティングして通過しましたが、十分な注意が必要です。


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  次に銀玉水付近の雪渓ですが、ごらんのような感じです。銀玉水への降り口から上20m付近から雪渓が始まり、およそ300m近く雪渓を歩くことになります。天候の良い日が続いたりすると雪が柔らかかったりしますが、内部には凍結している部分がありますので、軽アイゼン程度は持参したほうがよいです。持っていって使わなかった、でもいいではありませんか。安全第一です。

  水場は、「一服清水」は水が汲めます。「三沢清水」はまだホースの設置がされていませんので、使えません。銀玉水は、放水口は雪の下でしたが、そこから2mほど先で、水が汲めます。いつものように使えるまで、もう少しですね。


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  花は、ヒメサユリの咲いているものはありませんでした。最も色づいているつぼみは、熊越から大朝日に向かって少し歩いたところが、日当たりがよいせいで、つぼみが大きかったです。このあたりはあと数日で咲き始めるようです。古寺山付近のつぼみはまだ青かったです。

  古寺山から先ではシラネアオイがあちこちで見事に咲き競っていました。また、小朝日から大朝日岳山頂までは、イワカガミ、チングルマなどがたくさん見られました。そのほか見た花は、マイヅルソウ、ツマトリソウ、ハクサンチドリ、ミヤマキンバイ、カタクリ、ショウジョウバカマ、ミツバオウレンなどでした。まだ春のカタクリやショウジョウバカマが咲いているところもあるのです!


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  もちろんエーデルワイス(ヒナウスユキソウ)も咲いていました。これは銀玉水上の雪渓を終え、いよいよ最後の稜線を大朝日小屋に向かうあたりから山頂にかけてありました。この花を見るといやがおうにも「エーデルワイス、エーデルワイス♪」と鼻歌が出ます。


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  帰りは巻き道を通らず、小朝日をまわってきましたが、小朝日山頂の手前で振り返ると、残雪の大朝日岳がどっしりとかまえていました。この春は雨が少なかったせいでしょうか、雪の消え方が遅れているようです。それぞれのルートに思わぬ危険があるかもしれませんので、十分な準備をしてお出かけください。アイゼンやピッケルを車に置いていっては何の役にも立ちません。持っていったけれど使わなかった、ぐらいでちょうどよいのではないでしょうか。

  明日は山開きだと聞いています。大朝日の小屋の大場さんは今年も今日上がられたそうです。私が小朝日へまわったときに大場さんは巻き道の整備をなさっていたらしく、ご挨拶できませんでした。小屋にお酒を1本置いてきました。どうぞ召し上がってください。





happajuku at 16:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2009年06月19日

ドキュメンタリー映画『ひめゆり』を観る

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  昨日は3ヶ月ぶりぐらいで山形市内の映画館に足を運びました。一週間にわたって自主上映されていた長編ドキュメンタリー映画『ひめゆり』をどうしても観ておきたかったからです。

  先月開催した「ブナの森セミナー」に、わざわざ沖縄から飛んできてくださったNさんの日常の活動の中にも戦争や平和とのかかわりが見え隠れしていたので、彼女が来てくださらなかったら、もしかしたらチラシを手にとることもなかったかもしれません。人は知らず知らずのうちに、他の人からの影響を受けているのかもしれません。

  「ひめゆり学徒隊」のことは劇場用映画にもなっていますので、多くの人は「ひめゆり」と聞けば「沖縄戦」というように連想されるかもしれません。

  今回見た作品は、その「ひめゆり学徒隊」の生存者22名に、13年間の時間をかけてインタビューしたものと、当時の実写フィルムをまじえて構成された2時間10分の作品でした。

  この日の映画館のロビーにはたくさんの十代の女の子たちがいて、茶髪や金髪の子も多く、「なんだろう?」といぶかしく思ったのですが、市内のデザイン専門学校の生徒たちであることが上映前の主催者挨拶で紹介されました。64年前、ちょうどその彼女たちと同じ年代の人たちの体験がスクリーンに映し出されようとしていました。上映前にぎやかだった彼女たちも、映画が始まると静まり返って観ているようでした。

  生存者たちに共通する心情として、友人たちが亡くなっていったのに、自分は「生き残ってしまった」というある種の罪悪感のようなものがありました。これはヒロシマ・ナガサキでの被爆者の方々と共通しています。そういう気持を乗り越えて体験を話すということは、どれだけのエネルギーが必要なのでしょうか。目の前で体がちぎれ、飛び散っていった多くの仲間たちのことを話すことは、どれだけの苦しさなのか想像すらできませんが、私にできることはスクリーンをただ見ることだけでした。

  こうした作品は、上映会を企画する人たちの「思い」があってはじめて、多くの人に見られることになります。その純粋な思いをどのように引き受けて私たちが日々生きてゆけばよいのか、間もなくやってくる「沖縄慰霊の日」(6月23日)を前に考えてみたいと思います。

  この作品の公式HPへは、このブログの「Links」から入ることができますのでご覧ください。




happajuku at 04:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 本・CD・映画などのレビュー 

2009年06月18日

給付金とETCのこと

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  最近はもう話題にも上らなくなったのでしょうか。みなさんはあの「定額給付金」は受け取られましたか? また、その場合は、もう使われましたか? 

  私は退職した身ですので、¥12000はけっして少ない額ではありませんでした。非常勤講師をして得る月額の25%にもなるのですから・・・。しかし、どうにも気持がよくないお金でした。結果的に、毎年葉祥明さんのカレンダーを売ってその一部を送金している「難民を助ける会」に全額送りました。送り主が「気持悪い」と思って送金したものでは、受け取るほうもきっと嬉しくはなかったかもしれません。申し訳ないことでした。

  あのお金、自分で使っても、こうしてどこかに寄付しても、同じなのかもしれません。しかし、気持の中に、「この政策に同意できない!」という思いがあるのに、私たちは政治の場でその意思表示をする機会すらありませんでした。せめて、自分の抗議の気持を何か形にしたかったということなのですが、自己満足に過ぎないと言われればその通りです。

  もう一つついでに言えば、ETCです。あの機械を取り付けた車だけが、高速道路の料金が¥1000なのですね。この制度がありがたいという方もたくさん知っています。私の山のガイド仲間たちも、少ない収入の人ばかりですので、大いに助かっていると言います。

  それでも、ある機械を取り付けた車だけが恩恵を受けるというのは、どうにも納得しがたいのです。そして、高速料金が安くなったその差額部分は結局は税金でまかなわれるのです。このことについては、あの「定額給付金」と同じです。

  お金にかかわる犯罪の中に、他人に借金をさせ、「あとで高い利子をつけて返すから」と言ってその金を受け取り、ドロンするというのがありますが、この2つのことはもしかしたら、そういう図式なのではないでしょうか。

  私は、経済の問題には疎いほうなので、お金を借りるということができません。今目の前にあるお金でしか生活を考えられないような小さな人間ですので、この制度によって私たちや子どもたちの未来がどうなるのかを正確に想像することさえもできないのですが、消費税が10%、いや12%などという声も聞こえてくると、「朝三暮四」の故事を思い浮かべないわけにはいきません。

  近づく総選挙を前に、野党第一党が「高速道路無料化」を掲げているそうです。ETCの機械をつくる会社も、それで増産に踏み切れないのだとのことです。政治家たちは、国民の未来のための仕事をしていると自負を持って言い切れるでしょうか。今度の選挙は、前回の「郵政民営化選挙」のように「浮かれた」気分で投票してはだめです。しっかり未来を見据えて投票したいものです。



happajuku at 05:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年06月17日

「ブナの森セミナー」スタッフ反省会

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<部屋に案内されてくつろぐスタッフの女性たち>


  「ブナの森セミナー」からちょうど1か月の15日、セミナースタッフの反省会を持ちました。写真をお送りし、販売物の会計処理も終わり、参加者の皆様からのお便りも一段落しました。でもどこかにまだ「ブナの森セミナー」の余韻を感じていました。

  この日の会場はスタッフのOさんが地元・山辺町のお店に予約をしてくださいました。「紅蛍」という和食のお店です。案内された部屋は東に大きな窓がとられ、山形市内が一望できます。山辺町は山形市の西側の丘陵地帯にあるものですから、ほんとうに眺めがよいのです。

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<東の大窓からは山形市内が一望できました。>


  私たちがお店に着いたのは日没の直前でした。食事が運ばれ始めると、赤みを帯びた夕陽の光に山形市内の建物が照らされて、見事な風景を楽しむことができました。暗くなるとこれが夜景に変わるというところもなんともぜいたく。

  お料理も、厳選された素材を使っているものが次々と運ばれてきて、本当に目でも、舌でも味わえるものでした。器もかなり凝っていました。


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<メニューにこの日Sさんから届いた「葉っぱ塾」のハンコを押してみました。>


  この日の夕方、セミナーに尼崎から参加くださったSさんから、消しゴムを彫って作った「葉っぱ塾のハンコ」が送られてきました。それをスタッフの皆さんにもお見せしようと持参したのですが、この日のメニューの印刷物に早速押印してみました。「葉っぱ塾」の名刺をきれいに縁取りしてくださって、葉脈もていねいに彫ってくださったものです。素晴らしい贈り物に感激しています。

  今回のセミナーは、初めて外部の方々にスタッフをお願いしたのですが、このことは参加者の幅を広げ、セミナーでの人の交流に厚みが加わるという効果をもたらしてくれました。新たな出会いの種が蒔かれ、あちこちでそれが育ちつつあります。また、参加者からそのお友だちに贈られた葉祥明さんのメッセージが、それを受け止めた方々の心にも広がろうとしている様子もお聞きしました。

  この日の話し合いの中で紹介したのですが、先日宝塚からの参加者Kさんとのやり取りの中で、「葉っぱ塾は“道の駅”のようなもの」と私がふと書いたのですが、考えれば考えるほど、これは実にうまい表現だと自画自賛しています。

  これは、葉っぱ塾が、「目的地」ではなく「通過点」であるというような意味で使ったのです。一時期この葉っぱ塾に通われて、離れてゆく人がいらしたとしても、それは「道の駅」としてこの葉っぱ塾がしっかりと役目を果たしたことになっていると思ったのです。これからも、気負わず、がんばらず、楽しい「通過点」づくりを続けようと思います。

  今回のスタッフで、そのうちまた何か一緒にやろうよということになるかもしれない予感がありました。



happajuku at 05:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2009年06月16日

祝瓶山下見山行

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<夏を告げるアカモノ(イワハゼ)が咲き始めました。>


  来週24日、東京M社のツアーのガイドで登る祝瓶山の小国側ルートの下見を15日に行いました。5月末の長井側ルートのときは山頂直下の雪の壁に阻まれ、山頂を踏むことができなかったので、この日は半年振りの祝瓶山山頂でした。

  くもり空でスタートしましたが、空はしだいに明るくなっていました。しかし標高1000mを超えるあたりから雲の中に入り、山頂での眺望はありませんでした。「一の塔」と「二の塔」とのあいだに雪渓が残っているのかどうかが気になっていたのですが、ここの雪もすべて登山道よりも下にずり落ちており、雪の上を歩くことはありませんでした。

  山頂への最後の坂を登り終えたときに、真正面から飛び出してきた小動物がありました! 一瞬目が合いました。テンでした。誰も来ないと思っていたところに急に現われた私を見て、さぞ驚いたのでしょう。身をひるがえして藪の中に走りこんでゆきました。「びっくりさせてごめんね」と見送りました。

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<アカハナ尾根方向への尾根を見る。>

  花は、ヒメサユリはつぼみのものをあちこちで見かけましたので、今週中には咲き始めそうです。ゴゼンタチバナ、ツマトリソウ、イワカガミ、シラネアオイ、マイヅルソウ、サラサドウダンなどがあちこちで見られました。

  
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<下山途中、ついに大朝日岳が姿を現しました。>


  9時前には下山を始めました。雲が次第に晴れてゆくのがわかりました。尾根を下り始めて中ほどまでくると、青空が見え始め、ついに9時38分、大朝日岳がその姿を現しました。季節風の風上斜面から見る朝日連峰の稜線は、緑が残雪を凌駕していました。


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<美しい緑色の幼虫を見つけました。>


  登山口近くまで下りてきたとき、ヒメコマツの落葉の絨毯の上に、美しい緑色の幼虫がいるのを見つけました。何とも言えない鮮やかな緑色。どんなチョウになるのでしょうか。登山道脇の草むらにそっと移しておきました。

  この日は2つの場所に名前をつけました。登山道の両側にアカモノがたくさん咲いている場所を「アカモノ通り」、ヒメコマツが立ち並ぶゆるい傾斜の尾根を「松の廊下」。私が勝手につけたのですが、いつか認知される日もくるかもしれません。

  ガイドの当日、天候に恵まれ、遠くからおいでくださった皆さんが喜んでいただけるように願っています。



happajuku at 05:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2009年06月15日

若いリーダー誕生!〜ネイチャーゲームリーダー養成講座

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<3日間の講座には座学もけっこう多い。>

  12日午後から14日までの2泊3日の日程で「ネイチャーゲーム・リーダー養成講座」が、朝日少年自然の家を会場に開催されました。私が所属するネイチャーゲームの会がスタッフの当番であったことで、途中、抜けたりしましたが、申し込んだ18名のみなさんや、スタッフ仲間と一緒に過ごしました。

  今回の講座は若い人がほとんどでした。山形大学や宮城教育大学の3年生などを中心に参加してくださいました。遠くは岩手や東京の神津島からの参加もあって、びっくりしました。9年前に私が受講したときには年齢の幅がけっこうあったのですが、今年は本当に若かった! 一緒に過ごしていて、少し若返りました。

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<屋外での実習にもかなり多く取り組みます。>


  アメリカで始まったこのネイチャーゲームは、もうすっかり日本に溶け込んで、様々なアクティビティの中には日本人指導者が考案したものもかなり含まれています。この「リーダー養成講座」ではそうしたものの中から18ほどのアクティビティが選ばれて、体験や指導実習することになっています。

  梅雨入り直後で天候が心配されたのですが、幸い大崩れすることもなく、それほど暑くもなく、まずまずの空の下で取り組んでもらえました。私が受講したのは8月下旬でしたので、冷房のない少年自然の家はかなり暑かったことを今でも覚えています。それに比べればラッキーだったようです。


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<最終日には互いにリーダーと参加者役をつとめての実習もあります。>

  大学生の多くは小中学校の教員志望だとの自己紹介がありましたが、このネイチャーゲームは、授業の中の様々な場面で使えるはずです。また、地域の中のさまざまな行事でもきっと重宝がられるのではないかと思います。

  この講座を受けただけではすぐに上手に指導することなどできないのですが、「できない、できない」と言っていると、いつまでたってもできるようになりません。それはこれに限らず何でもそうですね。できるだけ早い時期に「実践」の場へ飛び込むことが上達の秘訣です。はったりと役者根性、などと言えば大げさに聞こえるかもしれませんが、実はそうなのです。そして一番大切なことは、自分自身が「楽しい」と思って取り組むことだと私は思っています。


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<少年自然の家の敷地内のカエデの種子>

  18名の若者たちが「ネイチャーゲーム・リーダー」の仲間入りを果たしました。彼らは例えてみれば、この写真の「種子」のようなものかもしれません。まだまだその植物らしい形にもなっていません。どこかに上手に着地して、芽を出し、葉を広げ、幹を伸ばしていってほしいものです。

  今後、子どもたちの体験活動の指導者がたくさん必要とされるようになるでしょう。そうした時期になったとき、それを職業としてゆけるような社会づくりが必要になってくるはずです。ちょっと年をとった私が、少しでも「先駆者」として細い道付けができればいいな、と思いながら、これからの活動を考えてゆこうと思います。

  若者たちの未来が明るいものでありますように!



happajuku at 13:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート | シェアリングネイチャー

2009年06月14日

PTA親子行事にお手伝い

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  13日、N小学校5年生のPTA親子行事のお手伝いで行ってきました。いつもお世話になっている方が役員をされていて、しばらく前に、企画から関わってほしいとのご依頼があったのでした。「葉っぱ塾」にこのように「仕事」を依頼していただけたこと、本当にありがたいことでした。

  この日は、ネイチャーゲーム県協会の主催で「リーダー養成講座」が行われている関係で、この小学校の行事にはネイチャーゲームの会として関わることはできませんでしたが、ネイチャーゲームにこだわらないアイディアをさまざま提供し、実施までの準備を進めていただきました。

  途中で小雨がぱらついたものの、クラスごとに5つのアクティビティを親子で楽しんでいただきました。私がずっと以前に子どものPTA役員だったころには、そのようなノウハウを持たないために、企画に毎年苦労したことが思い出されました。

  写真は、ネイチャーゲームの『動物交差点』というアクティビティをやっているときのものです。背中につけた動物が何であるかを、いろいろな人にヒントをもらって当てるというものです。子どもよりも大人のほうが悪戦苦闘していたようでした。

  こんなお手伝いも可能ですので、どうぞ「葉っぱ塾」にお声をかけてください。ご連絡お待ちしています。



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2009年06月13日

葉っぱ塾の田んぼ、田植えから2週間

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 12日朝、ジョギングを兼ねて、5月31日にオーナーのみなさん一緒にコシヒカリの苗を植えた「葉っぱ塾の田んぼ」を見てきました。お世話くださっているEさんが、石に「葉っぱ塾」と書いて素敵な標識を置いてくださっていました!

 植えたときにはなんだかなよなよとして、いかにも頼りなげな感じだったのですが、この朝は、小さいなりにすくっと立っているという印象でした。前日の雨から一転して気持のよい青空になり、田んぼの水面にはその空が写っていました。


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  お隣の田んぼは別の農家のもので、私たちのところよりも1週間ほど早く機械で植えられたところなのですが、苗の緑色が濃く感じます。私たちのコシヒカリは、昨年もそうでしたが、夏の終わりごろまでは緑色が淡かったことを覚えています。「大器晩成型」なのかもしれません。

  背景の葉山の雪も、下からはほとんど見えなくなりました。今年も葉山から見守られながら育つ「葉っぱ塾葉山米」が、すばらしい実りを迎えられるようにと願っています。

  田んぼの生き物調査は、7月12日の午前中に行いたいと予定しています。今後Eさんのご都合もお聞きして決定し、オーナーのみなさんにお知らせいたします。何かのついでがありましたら、稲たちに足音を聞かせてあげてください。



happajuku at 06:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾田んぼオーナー 

2009年06月12日

葉っぱ塾のリンゴ、小さく結実

  2年目になる「葉っぱ塾リンゴの木オーナー」です。今年は木を3本にしていただき、9名の方に参加いただいています。ゴールデンウィーク、リンゴの花が満開のときに今年の木を決めたのですが、1か月あまりたったこの8日、その様子を見てきました。

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  果実はピンポン玉くらいの大きさになっていました。これから5か月ほどかけて大きく赤く実ってゆくのです。昨年は台風や温暖化の影響もなく、とても順調に収穫できたのですが、今年はどうでしょうか。

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  1つの軸に複数の実がなっているところは、真ん中のものを大きく育てるためにまわりのものを摘んでゆく作業をしなければならないそうで、この畑は今、その作業中でした。いのちをいただくということの陰に、そうした「犠牲」があるのです。そういうことを知るにつけても、秋に実った一つひとつの果実への思い入れが強まるような気がします。

  リンゴ名人の平井さんのリンゴ畑のすぐ横では、サクランボが色づき始めていました。今年はこの平井さんのサクランボも味わってみようと思っています。

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  昨日紹介した「星野直子講演会」ですが、「葉っぱ塾」への申し込みは6名になっております。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。昨日の記事に、主催者代表のTさんからコメントをいただいておりますのでどうぞご覧ください。


happajuku at 05:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾のリンゴの木 

2009年06月11日

星野直子さん講演会 イン 山形・寒河江

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(クリックで画像拡大)

  先週末、寒河江の知人Tさんからお電話があり、「7月に星野直子さんの講演会を開けることになりました。協力お願いします。」とのご連絡をいただきました。Tさんは図書館活動を通じて星野直子さんと交流を続けてこられた方です。

  「もちろんですとも!」と返事をし、その数日後にチラシも手元に届きました。講演会は7月12日(日)13:30〜15:00、会場は寒河江市の「ハートフルセンター多目的ホール」です。入場は無料ですが、会場のキャパシティの関係もあって、事前の申し込みが必要です。「葉っぱ塾」として20名分の席を確保していただいております。その範囲内で、こちらでもお申し込みを受け付けます。お早目のご連絡をお待ちしております。
   葉っぱ塾 TEL/FAX 0238−84−1537 まで。

  星野道夫さんを知ることになったきっかけは、もう12年ほど前でしょうか、星野さんが亡くなられてまだ間もないころに、群馬の友人Kさんから送っていただいた『もうひとつの時間』という星野さんのエッセイのコピーでした。その文章の深さに魅入られるように、私はそのエッセイが掲載されている『旅をする木』を買い求め、以来、何度も何度も読み返し、その単行本は付箋だらけになっています。私が星野道夫さんの世界に引き込まれたのはそんな経緯でした。アラスカを活動のステージに選び、自然や人を独特の目で撮り続けた稀有の写真家でした。ほぼ同世代ということも惹かれていった理由の一つであったかもしれません。

  98年9月、東京銀座のデパートで開かれた写真展に日帰りで出かけました。その2年ほど前から発行を始めていた自分通信「LEAF」の何号分かを携えて。そして会場の出口で星野直子さんとお会いし、短い会話を交わしてその「LEAF」をお渡ししました。それ以降、図々しくもずっと「LEAF」をお送りしています。

  星野直子さんの講演会は、『地球交響曲第3番』の上映会と並んで、私がいつか開いてみたいと願っていたことの一つでした。それがこのたび近くのまちで実現する! 主催者としてかかわるTさんのご苦労には及ばないものの、そのことの成功に少しでも関わることで、私が星野道夫さんから受けた大きな大きな宝物への恩返しになるのではないかと考えています。

  この講演会のニュースを昨日、「ブナの森セミナー」の朗読会で星野さんのエッセイを読んでくださった宝塚のKさんにお伝えしたところ、「私も行きます!」と言ってくださいました。大阪から飛行機で飛んできてくださるというのです。また、直子さんの著書『星野道夫と見た風景』を読んで感動を受けたという、やはりセミナーの参加者の福島のYさんも、来てくださるとのこと。近くの方々に宣伝する前に、遠くの方から参加表明をいただき、喜びひとしおです。

  星野さんのエッセイや写真集にまだ触れていない方は、機会をみてぜひ手にとってみてください。このブログの写真に掲載した『旅をする木』をはじめ何冊かは、すでに文庫化されています。





happajuku at 05:08|PermalinkComments(8)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

2009年06月10日

朝日軍道をたどる長井葉山

  「葉っぱ塾」の行事として行った「朝日軍道をたどる長井葉山」を7日は2名、9日は3名の参加で行いました。7日は霧雨の幻想的なブナの森を楽しみ、9日は乾いた空気の中を少し汗ばみながら歩くことができました。

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<朝日軍道は2人がゆったり並んで歩けるほどの幅があります。>

  関が原の合戦前夜の16世紀末、米沢を任されていた直江兼続が、飛び地として領有していた庄内とを最短で結ぶ道を整備させたといわれています。「庄内直路(しょうないすぐみち)」あるいは朝日軍道などとも呼ばれているその道の起点は、長井市の草岡にあります。県道沿いの草岡新町に、最近、真新しい「庄内直路登り口」という標柱が立てられ、説明板も整備されています。

  登山の場合は「古代の丘資料館」横を通り過ぎて少し登ると幹線農道に出ますが、右折してすぐの結城哀草果の歌碑のところから細い林道に入り、およそ700mで「大石大明神」です。ここに車を置いてスタートします。今回の「葉っぱ塾」の行事では、下山には勧進代登山道を使いましたので、朝のうちに1台の車を勧進代の林道のゲートに置いてからスタートしました。

  川に洗われることもある最初の部分は当時の面影はまったく感じられませんが、30分ほど登ると、急斜面を九十九折りに登るようになります。長井葉山のほかの登山道にはない幅の広さが特徴です。ところどころにブナやミズナラの巨木が残り、また、石垣を築いて補強した部分も見られます。下から見ると、覆いかぶさるような急斜面だったのに、ゆったり緩やかに登ることのできる不思議な道です。


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<途中から「昭和堰」へとまわると、まだ残雪がありました。>

  標高およそ800mの「おけさ掘」までくると、葉山山頂から連なるゆるやかな稜線になります。道はまるで遊歩道のようにゆるやかに高度を上げてゆきます。このあたりではコシアブラの芽吹きがちょうど良く、山の神様から少し分けていただきながら歩きました。

  帰りに使う勧進代尾根への分岐を過ぎて少し登ると、「昭和堰入り口」の標識があります。ここからは「朝日軍道」から分かれることになります。地形図や古い山岳地図には載っていない道です。地元の「昭和堰を見る会」の方々が、何年もかけて復元した道です。15分ほど入ると、昭和堰の遺構に出ます。水の流れはあまりありませんが、幅50センチほどの溝がはっきりし、堰沿いに平坦な道がずっと奥へと続いています。

  7日はこのあたりは雲の中に入っていたので、途中のブナの林は霧が立ち込めて、幻想的な光景を見せてくれました。残雪もまだあちこちにあって、沢を覆う雪の上は足元を確かめながら慎重に渡りました。他の登山道では見られないシラネアオイの群生が何箇所もありました。ツバメオモト、サンカヨウなども見事でした。

  昭和堰の取水点から急斜面を10分足らず登ればそこは「奥の院」です。7日は眺望がありませんでしたが、9日は、祝瓶山の展望を楽しむことができました。ここから山荘に向うと、山荘の手前で大朝日岳への分岐が現われますが、これが再び「朝日軍道」です。


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<葉山山荘の窓にも「愛」の文字がありました。>

  7日の山荘は、白鷹町の町民登山の一行およそ20名のみなさんが昼食をとっておられて、にぎやかでした。私たちもワラビ汁をふるまわれ、山での極上の時間が充実しました。7日には気づかなかったのですが、9日に山荘の窓に「愛」のシールが貼ってありました。直江兼続ブームが長井葉山山頂にまでやってきたようです。

  今回のルートは16世紀に整備された「朝日軍道」、嘉永年間に築かれた「嘉永堰」、昭和初期に開削された「昭和堰」、そして地元勧進代の人々が山仕事に利用していた「勧進代尾根」とまわる、いわば「歴史の道シリーズ」ともいえます。グループでおいでになって、ぜひ今回のような「周回コース」をとってみてはいかがでしょうか。

  なお、葉山山荘に置いてあった「昭和堰のルートマップ」がなくなっておりましたので、9日追加しておきました。どうぞご参照ください。ルートについてのお尋ねなどありましたらご連絡ください。



happajuku at 05:16|PermalinkComments(6)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2009年06月09日

「蔵高宿」、究極のスローフード

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  「蔵高宿」は長井市中伊佐沢にあるお蕎麦屋さんです。何年か前にKさんが、かつてご自分の家だった萱葺きの民家をそのまま使って、季節営業の手打ち蕎麦のお店を始められたのです。そのお店を今は、宮崎出身のY君と山口出身のAさんという若いご夫婦が切り盛りしています。桜の名所「久保の桜」から車で3分ほどの県道沿いにあります。すぐそばには地元野菜の直売所があって、ここも人気スポットです。

  先週末、「葉っぱ塾」の行事に参加するためにわざわざ福島からおいでくださったYさんを交えての夕食会を、この「蔵高宿」でもちました。Yさんは、自宅を遠く離れて農業を学んでいるのですが、5月の「ブナの森セミナー」に参加してくださったのがご縁で、今回おいでくださったのです。そんな彼女にとって、遠いところの出身である若者が長井市でこうしたことに取り組んでいることも参考になったのではないでしょうか。

  日中は蕎麦ですが、夜は予約さえ入れれば宴会や夕食も準備してくれます。その料理が実にすばらしいのです。自分たちが目の前の畑で育てた野菜をふんだんに使って供された品々は、まさに「究極のスローフード」でした。たまたま大阪から帰省していたわが家の長男も一緒に行ったのですが、「大阪ではこんなの絶対食べられない」と大満足していました。


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  若い夫婦の間に生まれた大吉君は、いまや「蔵高宿」のアイドル的存在です。一休さんとはこのような子どもだったのではなかろうかと思わせるような表情は母性をくすぐるようで、Yさんもすぐに大吉君のファンになったようでした。

  「蔵高宿」の電話は 0238−84−6124。現在は、木曜日から日曜日までの営業です。夕食の予約などはそれにかかわらず相談してみてください。この「葉っぱ塾」のブログの「Links」に、「蔵高宿」のブログがリンクしていますので、そちらもご覧ください。


happajuku at 04:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2009年06月08日

高校生たちの研修会をコーディネート

a8811008.JPG☆小雨の中、野外での研修に取り組む
 高校生たち
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  5日から6日にかけて、「山形市少年自然の家」において、ロータリークラブが主催する高校生たちの研修会がありました。県内各地から87名の高校生たちが参加するこの研修会の体験活動コーディネーターとして、プランニングの段階からお手伝いをしてきました。「葉っぱ塾」がこのような形で大きな研修会に関わるというのは初めてのことでしたが、まずは無事に終えることができてほっとしています。

  退職前、学校ではロータリークラブの皆様から支援を受けた「インターアクト・クラブ」の顧問をしていました。そのときの交流が今回の「仕事」をいただくきっかけになっています。

  正直言って、いまどきの高校生たちを「動かす」のは、たいへんなことです。集団行動が苦手、野外活動には消極的、不自由な生活には不慣れ、などなど、列挙したらまだまだ出てきそうな年代です。「お風呂ではセッケンの使用はしないように」などという注意があると、「エー! シャンプーできないのぉ。死んじゃうー。」などと言います。しかもこの研修会に参加する「意識」がしっかりと育ってはいない状態で参加する生徒たちが多いので、主催者は何をやってよいのか、苦労はそこから始まるのです。

  それでも、開会式直後のアイスブレーキングから始まって、野外炊飯、翌日の野外体験活動、そしてそれらのまとめと、何とか予定通りにこなしてくれました。

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<野外での研修のまとめに取り組む高校生たち>


  閉会式のときにちょっとだけ時間をいただいて、こうした研修に参加することの意味について高校生たちに話をさせていただきました。研修は、「タワシ」や「食物」にたとえられる、と。

  体にタワシを当ててこすれば、ちょっと痛みが伴うかもしれないが、そのことによってきれいになる。食べ物を食べて、それがいつどのように自分の活動に役立っているのかまでは自分ではわからない。集団の中でこうした研修に参加することは、そういう意味ではタワシや食物のようですね、と。

  初日に集まったときには、学校単位で固まっているだけだった彼らが、会場を去るときには学校の枠を超えて会話ができるようになっていた、そのことだけでも、彼らの「世界」の拡大に貢献できたかな、と思います。

  若者たちのこうした活動に、社会で牽引車の役割をになっておられるロータリークラブの方々が大きな支援をしてくださっておられること、本当にすばらしいことです。私もいい経験の機会をいただきました。ありがとうございました。





happajuku at 05:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2009年06月07日

岩切不動の門杉、知らなかった

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  二日続けての自転車での朝の「一人旅」で、下伊佐沢にある「岩切不動の門杉」を初めて見ました。下伊佐沢から西大塚に抜ける県道はときどき通っている道で、県道に出ている古びた看板は見たことがあったのですが、車だとついつい通り過ぎてしまいます。近くには桜の古木「かずみ桜」があるのですが、県道から入るとそこを過ぎてさらに数百メートル奥にありました。

  門柱のように2本立っている杉の太さに驚かされます。自転車の前輪から後輪までよりも直径が大きいのです。胸の高さでの幹の周囲は6メートルほどもあるようでした。水害から守られるように祈ったのが起源という由来板がありましたが、不鮮明で読み取ることができませんでした。

  門杉の間から上に向かって石段が伸びており、その上には祠やなにやらいわれのありそうな大きな足型のような石がありました。これもどんないわれのものかは不明です。

  ほとんど人も訪れることのない忘れられた場所のようではありますが、静かなたたずまいの中に身を置いてみると、昔の人々の思いや息遣いなどがかすかに聞こえてくるような気がしました。自分が住んでいるこの地域には、このような「知らない場所」がまだあるに違いありません。


 (※泊まりの用事があったものですから、昨日のブログ更新ができませんでした。)



happajuku at 04:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年06月05日

ほうき松公園のヒメサユリ

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<ヒメサユリの芽生えはほんとうに小さいものでした。>


  一昨日、民宿の開業を間近にひかえておられる長井市伊佐沢のOさん宅に用事があってお訪ねしたとき、ヒメサユリの芽生えを見せていただきました。以前からヒメサユリの自生地の復元に取り組んでおられるとお聞きしていました。Oさんのお話で私が誤って理解していたことが一つわかりました。それはヒメサユリの種が落ちてから花が咲くまでに6年か7年かかるということです。花が咲きだすと、一つの茎に一年目は1輪、二年目は2輪というように増えてゆくのだと聞いてはいましたが、それまでに至る年数のことは考えもしませんでした。そのお話をお聞きして、ヒメサユリが益々いとおしくなりました。

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<長井市の記念物に指定されている「ほうき松」>


  Oさんから、「ほうき松公園のヒメサユリが見ごろになっている」とお聞きして、その足で立ち寄ってみました。この公園の存在を知ったのは昨年秋のことでした。めったに通らない道をジョギングで通ったときに看板を見つけたのです。しかし、秋だったものですからそこにヒメサユリがあるとは知らずにいたのです。その公園のヒメサユリはかつては自生地で、たくさんのヒメサユリが見られたそうですが、近年はほとんで絶えてしまっていたのだそうです。地元の有志の方々が草刈りや種の採取、そして栽培、移植などを繰り返す中で次第に復元されつつあるのだということでした。


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<ほうき松公園のヒメサユリ>


  その日訪ねたその公園に、かなり多くのヒメサユリを見つけて、興奮しました。今では飯豊や朝日の山々に自生するので、高山植物と思う人が多いかもしれませんが、そうではないのですね。手元の本ではヒメサユリの花言葉は「飾らぬ美」とあります。別名をオトメユリとも言うそうで、ちょっとうつむきかげんに咲く花が乙女のイメージなのでしょうか。いつも引き合いに出す鳥海(とりのうみ)昭子さんの短歌は、

  楚々として咲くヒメサユリ看護婦のあの娘(こ)に似ると思いにとどむ

  とあります。鳥海さんが勤めていた養護施設から巣立って看護婦になっていった娘さんがいたのを歌に託したのだそうです。私の年代は、ヒメサユリはそのまま吉永小百合さんのイメージと重なります。

  今月末(27日)、祝瓶山のサユリさんに会いにいきませんか?



happajuku at 05:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年06月04日

好天の長井葉山山麓

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<山ふところから見上げた葉山山頂方向。残雪もわずかとなりました。>


  一昨日のさわやかな「皐月晴れ」は、家の中にいるのがもったいないほど。その空に誘われるように、葉山の麓に出かけました。ふくらはぎがまだ十分回復していないので、さすがに山頂を目指す山登りはできないとあきらめ、ならば、懸案だった麓の林道の測量がてら行ってみようとでかけました。

  乾いた空気が山から吹いてくると、風が緑色をしているかのような感覚が起きるほどの圧倒的な緑でした。見上げる葉山の稜線にはわずかに白い雪が残っていました。その残雪によって緑がさらに強調されているように思えます。


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<タニウツギがそこここに見事な花を咲かせていました。>


  勧進代登山口から、砂防堰堤の管理用林道を登ってゆくと、この時期目立つのはタニウツギのピンクです。緑の山の斜面のそちこちに、一つひとつは小さい花ながら、いくつもまとまることで目だっています。そして花に近づいて目を凝らすとなかなかの「美人」です。

  手元にある『花と短歌365日』では5月31日の花として掲載されています。花言葉は「豊麗」とあります。紹介されている鳥海(とりのうみ)昭子さんの短歌は

  強引と思うばかりに蜂もぐる 筒花ゆらぐタニウツギかな

  蜂が採蜜のために訪れることの多い花なのでしょう。こんなに美しい花を咲かせるのに、この花を人家の庭で見ない理由が二つあります。ひとつは、この木の枝を、亡くなった方のお骨拾いに使ったために、あまり縁起の良い木とはなっていなかったことです。そしてもう一つは、鳥海さんの短歌にあるように、花の中に蜂がもぐっているかもしれないというものです。なぜ蜂がもぐっていてはいけないのかというと、以前このあたりの農家の多くがカイコを飼っていたからなのです。蜂はカイコの大敵だったようです。


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<測量の結果を自宅に戻ってから図面にひいてゆきます。>


  この日の測量というのは、コンパスで歩く方角を、歩測で距離を測りながらそれを手帳に記録してゆく、というものです。江戸時代の末期に伊能忠敬という人物が日本中を歩き回り、当時としては驚くべき精度の地図を作成したのですが、それを簡略化したものです。大学時代に習った「ルートマップ作成」のノウハウがそのまま生きています。

  山の道は微妙に曲がったりしていますが、これを直線の集まりと考え、一つひとつの直線が何度の方角に向いているのかをコンパスで計ります。それを記録してから、直線で歩けるところまで歩測します。私の場合は3複歩(右、左で1複歩)で5メートル歩くという練習をしているので、その歩数から距離を割り出すのです。ですから手帳には「84° 15m」などという無機的な文字が何百も並ぶことになります。家に戻ってから方眼紙と分度器と定規を使って、その直線を次々につないでゆくと、自分が歩いた道が図上に現われるというわけです。

  葉山の山頂一帯の道については何度かその測量を行って、「昭和堰ルート」の地図などを作成したのですが、山麓はまだこれからです。地元の方々が、遊歩道を整備したいということで動き始めてもおられますので、そんなことの役に立つものができ
ればいいのですが。

  今週末は「葉っぱ塾」の行事で葉山ですが、下りはこの日測量した道を下ることにしています。天候、どうでしょうか。




happajuku at 05:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年06月03日

花咲く朝の風景

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<「さくら大橋」からの風景>
  昨日の朝は、前日の夜から晴れ上がったことで放射冷却となり、この時期にしては寒く感じる8℃まで下がりました。そんな中、昨日は自転車に乗って朝の「散歩」でした。先週末ちょっとふくらはぎを痛めていたこともありますが・・・。早起きして得すると思うのは、早朝の風景がまるで自分のために準備されているように思えることです。

  昨日の朝は霧が立ち込め、そこに朝日が昇ってきて、最上川は霧の中で金色に輝いていました。一般の車は通らないその堤防を川沿いに下るコースはずっと昔、小学校の遠足で途中まで来たことがあったような気がしますが、ほとんど忘れていました。


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<最上川堤防でみつけたノアザミ>
  堤防を気持よく自転車をこいでいると目に付いたのがノアザミです。花の先端に細かい水滴がついて、鮮やかな紫色が緑に映えていました。手元にある鳥海(とりのうみ)昭子さんの『花と短歌365日』では6月19日の花として掲載されていて、「私をもっと知ってください」という花言葉が添えられています。

  ノアザミの思い出は、母が闘病の中休みのように自宅で療養生活を送っていたとき、まだ幼かった娘と早朝に散歩に出かけ、「おばあちゃんにあげよう」と、近くの田んぼのあぜ道に咲いていたノアザミをたくさん持ち帰った日のことです。たくさん採ったはずなのに、家の中では花がしぼみかげんで、外で見たほどの鮮やかさがなかったことをなぜか覚えています。


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<長井市森地内の河川敷のニセアカシア>
  息を吸い込むと、一緒に河川敷にたくさん咲いているニセアカシアの白い花の香りが心地よく感じられます。もう花は終わりに近づいています。明治時代に外国から輸入され、河川の護岸のために全国に植えられたものが帰化して増えたものだといいます。昨日通った堤防沿いでは、この木が中心になって作り出した河川敷の林から、多くの鳥たちのさえずりが聞こえてきました。バードリスニング、詳しい方に教えてもらう機会をつくりたいなあと思いました。


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<成田団地西側のポピー>
  フラワー長井線の線路脇に、華やかにポピーが咲き乱れていました。「フラワー長井線」を励ましてくれようとでもしたのでしょうか。霧が晴れてきて明るい日差しが差し込むと、たくさんの花々がまるでダンスでもするように揺れていました。


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<背後に小さな森がある「葉っぱ塾」の建物(実は自宅なんですが・・・)>
  1時間半近いサイクリングを終えて家に戻ると、家の壁に朝日が反射し、その背後にある大きなホウノキの緑と白壁がコントラストを成していました。小さな小さな「一人旅」でしたが、都会の方に見ていただいたら、どんなすばらしい公園にもまけない風景、と感じていただけるのではないかと思いました。何もないようなこの町ではありますが、実はいろいろあるのですね。一人旅歓迎いたします。おいでになりませんか。



happajuku at 05:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2009年06月02日

スクール・インタープリター養成講座 イン 山形

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<今年1月の「講師講座」で実習をするヤギおじさん>

  あまり聞きなれない資格かもしれませんが、「スクール・インタープリター」というものがあります。環境省や文部科学省にも登録された資格ですが、比較的新しいのであまり知名度がないかもしれません。山形県ではまだ私一人だけですが、全国では700名以上の方がスクール・インタープリターとして活躍しています。

  学校の生活科や総合学習においては先生方が行う「環境教育」のお手伝いやゲスト・ティーチャーとして、また、一般の市民に対しては環境教育リーダーとして、多様な場面での活動が期待されています。また、全国の子どもたちが学校単位で取り組むことになる「子ども農山漁村体験交流プロジェクト」では、地域で子どもたちを受け入れる側の指導者としても大いに活躍できそうです。

  今回の講座は、地域に生きる人々やその地域を訪ねてくる人々に、地球環境の大切さを伝えてゆく役目の人材を育成しようとするものです。すでに募集にかかっており、申し込みも届き始めています。定員が15名と少ないので、お早めにメールでお申し込みください。

  なお、山形以外での開催については、このブログの「Links」から、IPNET−Jのホームページに入ってご確認ください。


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<さまざまな小道具を工夫をして活動を展開してゆきます。>


 ★☆★ スクール・インタープリター養成入門講座 in山形 開催要項 ★☆★

         (環境大臣・文部科学大臣登録講座)

■開催の趣旨

  「葉っぱ塾」は小規模な任意団体ながら、地域の自然にねざし、「おとなも子どもも森で遊べ」をメインテーマとして2000年から活動を始め、県内ばかりか首都圏などからも体験活動の参加者が訪れるようになっています。近年、子どもたちの自然体験活動の重要性が認識されはじめ、国も今年度から「子ども農山漁村体験交流プロジェクト」に取り組みはじめました。この地域は豊かな自然に恵まれており、県内外からそうした体験活動の受け皿として期待されています。一方で受け入れ側の問題として、体験活動を指導できるリーダーの存在や、そのノウハウが不足していることが障害となってもいます。「葉っぱ塾」は、学校における環境教育や総合学習をサポートする人材であるスクール・インタープリターの養成を各地で取り組んできたIPNET−Jと協同で、この地域の指導者養成の一つとして、この講座を開催します。


■スクール・インタープリターの活動

  体験活動を通じ、地域の自然のすばらしさ、大切さを再発見し、将来ライフスタイルや環境問題に関心を持つ人間作りを目指します。そのために子どもたちと一緒に自然体験をしながら、子どもたちの心に自然への親しみの心や、自然のすばらしさに感動する心を育てる役割を担ってゆきます。


■主催  葉っぱ塾(ブログ http://blog.livedoor.jp/happajuku/)
     IPNET−Jインタープリテーション・ネットワーク・ジャパン
        (HPhttp://www.geocities.jp/ipnetj/index1.html)


■日時  2009年8月30日(日)  9:00〜17:00


■会場  長井市民文化会館第3会議室
      山形県長井市館町北5−10   筺。娃横械検檻牽粥檻僑娃毅


■対象  18歳以上の成人で、環境教育や子どもの自然体験活動の指導者としての     活動に興味・関心のある方ならどなたでも参加可能(電子メールで連絡が     可能な方)


■定員  15名(少人数制。一人ひとりが参加できることを重視しています。)
        ※定員に達し次第締め切ります。最終8月27日(木)


■参加費  7000円(助成が全くない場合。テキスト代等含む)
         ※現在助成金申請中につき、参加費が下がる可能性があります。


■内容  講義と野外実習


■日程
        受付     9:00〜 9:30
        開会     9:30
          講義1     インタープリテーションの理念
          講義2     学校でのプログラム
          野外実習1  ブログラム体験、安全講習
            (昼食・休憩)
          野外実習2  プログラム実施の要点
          野外実習3  インタープリターをしてみよう
          講義3     学校との連携
          修了証授与 閉会
        解散    17:00


■持ち物服装

  野外活動にふさわしい服装と履物を心がけてください。暑さの中での活動になる場合もあることをご考慮ください。ほかに筆記用具、マイカップ、昼食、雨具(合羽、傘)、マイ・バッグ(エコ・バッグ)

■申込み  葉っぱ塾 八木文明まで
       電子メール happa-fy@dewa.or.jp で受け付けます。

  スクール・インタープリター講座参加希望と明記の上、氏名、住所、電話番号、メール・アドレス、生年月日、所属団体(あれば)をお知らせください。

■問合せ先 葉っぱ塾 八木文明 TEL/FAX 0238−84−1537 まで



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2009年06月01日

田んぼオーナー、田植え終了!

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<泥の上にこの道具でマス目を刻んでゆきます。>

  2年目になる「葉っぱ塾・田んぼオーナー」は、今年は9家族が参加してくださり、31日、田植えを行いました。天気予報が途中から雨とのことでしたので、半分は機械で植えていただいてあり、残りの半分を参加者で手分けして植えたのです。

  田の上を転がしながら泥にマス目を刻んでゆく道具は、最近では地元の人も使わないそうです。これで刻んだマス目に苗を植えると、1坪当たりおよそ43株はど植えることになるとのこと。機械植えより間隔が少し広くなります。


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<最初はあぜ道の上でおっかなびっくりでした。>

  泥に足を踏み込んでゆくのに最初は躊躇していた子どもたちでした。苗を小分けにして田んぼのあちこちにばらまく作業で泥がはねるたびにワー、キャーでした。


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<しだいに大胆に田の真ん中へ入っていきます。>

  しかし次第に大胆に田んぼの中へと入っていきます。今年も1株に苗を5本というメドで植えようという指示だったのですが、「おいおい、それって10本ぐらいになってない?」というのもありました。指導してくださった地元の方からは、「あまり混みすぎると病気になりやすいんだよ」と教えられ、ちょっと修正。


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<みごとに植え終わりました。>

  午前中いっぱいかかるかと思われたのですが、子どもたちは「ネコの手」以上の働きをしてくれたこともあって、1時間半ほどで見事に植え終わりました。コシヒカリの幼い苗たちが、ちょっと冷たい風に自信なさそうに揺れていました。これから4か月余り、様々な気象条件の厳しさにあうかもしれませんが、順調に育ってくれますようにと願いました。


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<残った苗にお神酒を添えて捧げ物>

  残った苗を昼食会場の公民館に運び、お神酒を備えました。本来であれば、それぞれの農家にある神棚に供えるのだそうです。


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<ホウノキの葉でお菓子をくるんで子どもたちにふるまっていただきました。>

  子どもたちに昔、大きな葉っぱでくるんだお菓子などがふるまわれたそうですが、この地域ではホウノキの大きな葉っぱを使っていたそうです。「たら」(俵から転じて)と呼ばれているそうですが、その中に包まれたお菓子を、子どもたちのお土産にしました。


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<「縄ない」も教えていただきました。>

  「たら」を包むときに藁で縛るのですが、その藁で「縄ない」も教えていただきました。地元のTさんの手の中で藁は生き物のように、自然に縄に仕上がってゆくように見えるのですが、実際やってみますとこれがなかなか難しいのです。Tさんは藁を継ぎ足しながらあっという間に2mもの縄をなってしまうのですが、参加者は30センチなうのに15分もかかるほど。それでも、コツがしだいにわかってくると、少し速くなりました。

  「葉っぱ塾」がこの田んぼオーナーを呼びかけたのは、自分が日々食べているものへの関心を高めてもらいたいということと、消費者と生産者が顔の見える関係をつくることで、心の間に架け橋をわたしたいという思いからでした。米作りはけっして田植えと稲刈りだけではないのですが、少しでもその生育の過程に加わることで、とりわけ子どもたちが、「食」について考えるようになってくれたら嬉しいです。

  昨年思いがけない反響があったのは、地元の方々も今では手植えしないということで、この「葉っぱ塾」の田んぼづくりを注目してくださったことでした。後継者の問題が深刻な農村の問題の解決にまでなるとは言えませんが、「葉っぱ塾」がこんなことを呼びかけることが、地元の方々の活力に貢献できるのであれば呼びかけた甲斐があるというものです。

  埼玉からおいでくださったIさんファミリー、無事にお帰りになられましたか?また、おみやげにいただいた「行者菜」はいかがでしたか? 時々稲たちに「足音を聞かせに」田んぼに立ち寄ってください。

  オーナーの皆さんを見送ってから、手伝ってくださった地元の方々としっかり反省会を開きました。地元の方のご協力に心から感謝申し上げます。





happajuku at 05:44|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾田んぼオーナー