2010年10月

2010年10月31日

第2回日本熊森協会植樹 イン 国見町

※「葉祥明言葉カレンダー2011」、「日本フィル音楽猫カレンダー2011」購入のご案内はこちらです。


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<雨の中で作業の説明を聞きました。>

  2か月ほど前から準備を進めてきた、日本熊森協会主催の植樹の集いを、30日、無事に終了しました。福島県国見町の佐藤町長さんが、協会員の呼びかけにこたえて、町が管理する山林の提供を申し出てくださって実現した植樹は昨年に続いて2回目でした。

  10月にしては珍しく、太平洋を台風が北上するというあいにくの天候で、当日になっての不参加の連絡への対応などもあって、あわただしい中で国見町役場を出発しました。

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<8つのグループに分かれて植樹を進めました。>

  植樹の場所は、旧羽州街道の小坂峠を登りきったところから林道に3キロほど入ったところ、馬頭山の山頂付近のアカマツの伐採された跡地です。天候が良ければ蔵王連峰も望める標高およそ600mのあたりです。

  協会の会員のほかに、地元の国見町、桑折町の方々の参加もあって、総勢40数名での作業となりました。ブナ、トチ、クリ、ミズナラ、シバグリなどの、実のなる樹種を合計で200本準備していただきました。

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<斜面にも植えてゆきました。>

  8つのグループに分かれ、苗木、添え木、スコップ、かけやなどを携え、今回植えることになった斜面に散らばります。雨は最悪の降りにはならなかったものの、作業はやはり大変でした。こうした作業をするには不十分な雨具や履物の方も見受けられ、苦労なさっているようでした。

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<植樹されたブナの苗木>

  近づく台風を気にしながら、早く終えたグループはまだ残っているところを手伝い、当初予想していたよりも早く、1時間10分ほどで作業を終えることができました。

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<作業後全員で記念撮影>

  昨年植えた苗木のほとんどは根付いて順調に育っていました。その後を追いかけるように、大きな木に育ってほしいとの願いは、参加者全員のものだったと思います。記念撮影のときの皆さんの表情には、「動物の住める森復元」というこの植樹に参加した満足感があふれていました。

  この先、植えた木をしばらく見守ってゆくことも今後大切なことです。ほとんど裸地に近いようなところもあれば、ササが繁茂してきているところもあります。ある程度の高さに育ってゆくまで、夏の草取りも必要になってきます。植樹だけにとどまらず、そういうところまで手立てを尽くしてゆきたいものです。

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<役場に戻って町長さんのお話しを聞く>

  役場に戻り、小一時間、参加者の交流の時間を持ちました。佐藤町長さんからは、協会と町とがこのように連携して森作りに取り組むことの意義についてお話を伺いました。東京から、神奈川から、埼玉から、茨城からと、首都圏からの参加もあって、感想などを語っていただきました。

  私たちが取り組んでいるこの植樹は、日本というスケールで見れば「点」のようなものですが、これがきっかけとなって、各地でこうした取り組みが広がってゆけば、「野生動物との共生」ということがより真実味を帯びてくることは間違いないと思います。

  今回の植樹にあたり、町の関係者の皆様には、資材の発注から現地への運搬、当日の対応など、かゆいところに手が届くようなご配慮をいただきました。ほんとうにありがとうございました。

  冬が明け、新緑のころ、またみなさんに集まっていただく機会を作りたいと考えています。どんなふうに育っているでしょうね。



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happajuku at 05:41|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 日本熊森協会関連 

2010年10月30日

デュオ・ケーナルパCD完成披露ショート・コンサート!

※「葉祥明言葉カレンダー2011」、「日本フィル音楽猫カレンダー2011」購入のご案内はこちらです。


Duo QuenArpa デュオ・ケーナルパ
1 st アルバム『広い河の岸辺』The Water Is Wide
完成披露 ショート・コンサート
アルバムの正式発売(In Store)は、3 月20 日。ライヴ会場のみ先行発売!

CDパンフ表紙

<漫画 小澤一雄>

  南米アンデス地方先住民の縦笛ケーナ。ヨーロッパ人が南米にもたらしたハープを模して先住民が生み育てた楽器アルパ。機能性をもとめて複雑化していったヨーロッパの楽器に対し、最低限のシンプルさで何百年も変わることなく続いてきたこの二つの楽器は、同じ南米の楽器ながら、滅多に共演しない。新しい可能性を求めて、地球の風、平和の風を奏でるデュオ。


●昼の部プログラム
1.ラピュタ・シチリアーナ★イタリア・ルネッサンス音楽+久石譲 作曲
2.落ち葉のコンチェルト【平和のために】★A.ハモンド作曲
3.コンドルは飛んで行く【自由の風求めて】(ペルー)★D.A.ロブレス作曲※
4.カスカーダ【滝】[アルパ・ソロ](パラグァイ)★D.ガルシア作曲
5.黄色い村の門★アイルランド民謡
6.さとうきび畑★寺島尚彦・作※
7.埴生の宿★ヘンリー・ローリー・ビショップ作曲
8.広い河の岸辺【The Water Is Wide】★スコットランド民謡(八木倫明・訳詞)※
9.チョグイ鳥★パラグァイ伝統曲


●夜の部プログラム
1.小さなオルゴール【すみれ】(アルゼンチン)★ウニャ・ラモス作曲
2.コンドルは飛んで行く【自由の風求めて】(ペルー)★D.A.ロブレス作曲※
3.コーヒー・ルンバ(ベネズエラ)★J.M.ペローニ作曲
4.草原情歌[正調]【在那遥遠的地方】★中国青海民歌※
5.木霊(こだま)[アイリッシュ・フルート・ソロ]★キース・ジャレット作曲
6.広い河の岸辺【The Water Is Wide】★スコットランド民謡(八木倫明・訳詞)※
7.カスカーダ【滝】[アルパ・ソロ](パラグァイ)★D.ガルシア作曲
8.君偲ぶ夜(パラグァイ)★D.オルティス作曲
9.チョグイ鳥★パラグァイ伝統曲


主催:デュオ・ケーナルパ マネジメント:(有)プラネット・ワイ
アルバム発売記念コンサートは、2011 年3 月30 日(水)同ホールです。


★デュオ・ケーナルパなかなか良
い組み合わせですね。運命的な出
逢いでしょうか。初めて日本語で歌
われるThe Water Is Wide《広い
河の岸辺》が素晴らしい。長く歌い
継がれていく歌になるでしょう。
湯川れい子(音楽評論・作詞)


2010 年
11月30日(火)
昼の部 午後3:00開演
(4:00終演)
夜の部 午後7:00開演
(8:00終演)

東京オペラシティ3階
近江楽堂【定員120人】
(京王新線初台駅下車すぐ)

●カトリックの礼拝堂を模した形の
素晴らしい音響のホールで、生音
(なまおと)の民族楽器にピッタリです。

前売券:¥1500 (自由席)
当日券:¥1800 (自由席)

★お申込み
【電話】(03)5988−9316
プラネット・ワイ(平日11時~18時)
【FAX】(043)377?0692
地球音楽工房 八木
【E-mail】
yagirin88@gmail.com


■八木倫明 YAGI Rimmei
(ケーナ&アイリッシュ・フルート)
1958 年生まれ。早稲田大学商学部卒。
1987 年から、尺八、マリンバ、打楽器、ギ
ター、コントラバスなどとのアンサンブル
で異文化融合民族音楽としての「地球音
楽」の演奏を開始。2006 年に十弦ギター
/小川和隆、尺八/戸川藍山とともに、
風絃トリオ〈空〉を結成。

■池山由香 IKEYAMA Yuka
(アルパ & ヴォーカル※)
1985 年生まれ。小学生時代にアルゼン
チン・ブエノスアイレス市に移り住み、ア
ルパに出会う。チョチン・バルブエナ、チ
ューチョ・デ・メヒコ、マルシアル・ゲレロの
各氏に師事。声楽の分野では大学在学
中にベートーヴェン《合唱幻想曲》アル
ト・ソロを務める。国立音楽大学声楽専
修卒業。現在、桐朋学園大学声楽科研
究生として在籍。日本にはほとんどいな
い貴重な、弾き歌いのアルパ奏者。

happajuku at 04:43|PermalinkComments(4)TrackBack(0) やぎりん、木星音楽団関連 

2010年10月29日

カレンダーの季節です


※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


  近くの山にも初雪が降り、冬の足音が近づいてくると、カレンダーの季節です。「葉っぱ塾」では毎年2つのカレンダーの販売に取り組んでもう20年以上になります。この年末も皆様のご協力をお願いします。

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<「葉祥明言葉カレンダー2011」表紙>

  「葉っぱ塾」の恩人、葉祥明さんの「言葉カレンダー」は、85部取り扱います。うち5部は「葉っぱ塾」分ですので、皆様には80部です。定価¥1260のこのカレンダーを送料も込みで¥1500で購入ください。葉祥明美術館のご協力もあって、1部につき¥500を、NGO「難民を助ける会」に送金します。

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<「葉祥明言葉カレンダー2011」9・10月>

  2か月ごとのカレンダーで、裏表紙はポストカードが4枚に切り離すことも可能です。絵に添えられた短くも含蓄のあるメッセージに、ときおりはっとさせられることがあります。

  昨年お申し込みいただいた方を優先いたしますが、部数が限られているために、昨年は遅く申し込まれた方にはお分けできませんでした。お早めにご連絡ください。

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<「日本フィル音楽猫カレンダー2011」3月>

  もう一つは「日本フィルハーモニー交響楽団」で出している、“音楽猫カレンダー”です。チェロ奏者でもある雨田光弘さんが、表情豊かな猫たちを登場させるのですが、猫好き、音楽好きの方にはたまらない魅力のカレンダーです。月めくりのちょっとぜいたくな作品です。

  こちらは手渡しできる方は1部¥2000。送る方は送料込みで1部¥2100です。限定50部となります。

  さらに、このところずっとお願い申し上げてきた「デュオ・ケーナルパ」のCDも11月中旬に完成します。こちらもあわせてご注文いただけますとありがたいです。CDは送料込みで¥3000(手渡しは¥2800)です。このCDの制作の際にご協力いただいた方には、弟のほうからCDが間もなく送られますので、それ以外に必要な分をご注文ください。

CDパンフ表紙


 いずれも、代金は郵便振替です。品物と一緒に振替用紙をお送りいたします。

  【申し込み先】 葉っぱ塾 八木文明
    TEL/FAX 0238-84-1537(お電話は18時以降)
    e-mail : happa-fy★dewa.or.jp
         (送信の際★を@にかえてください。)


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happajuku at 04:27|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2010年10月28日

長井葉山初冠雪!〜晩秋の葉山、募集中

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


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<長井葉山に連なる西山は中腹まで雪化粧しました。>

  26日午後から急激に気温が下がり始め、長井葉山には雪雲がかかって見えませんでした。27日朝、明るくなってから外に出てみると、中腹まで白くなっているのが見えましたので、カメラを持って出かけました。山頂から標高600m付近まで雪化粧しました。

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<「葉っぱ塾」の稲も寒そうでした。>

  葉山は東向きの斜面を街に向けているので、朝日を浴びると輝きます。雪をかぶった時期は神々しいほどです。ナラ枯れやブナ枯れを雪で隠したかったのかもしれません。午後にはほとんど雪は見えなくなりました。


        ■■■ 葉っぱ塾 晩秋の長井葉山2010 ■■■

 11月上旬の長井葉山は、麓から中腹が紅葉の最盛期です。10月下旬には初雪もふりました。山頂一帯は紅葉も終わり、ブナの森はすっかり明るくなっていると思います。もしかしたら、大朝日岳や祝瓶山は雪をかぶっているかもしれません。あまり歩かれていない勧進代コースそして昭和堰をたどって晩秋の風景を楽しみませんか?

    【期  日】  11月9日(火) ※悪天中止

    【参加費用】  一人¥4000(保険料・写真代含む)

    【募集人数】  10名程度

    【集  合】  長井市「勧進代南部公民館」前 午前7時30分
             ※ご要望あれば現地までの地図をお送りします。

    【日  程】  7:30    公民館前集合・出発
           11:00ごろ  葉山山頂
           15:30ごろ  公民館前帰着・解散(予定)
      (勧進代口〜追分〜昭和堰〜葉山山頂〜勧進代尾根)

    【持ち物】   昼食、雨具、かさ、水(1?)、防寒着、その他
※ 詳しくは参加申し込みされた方に御連絡いたします。

    【申し込み】  11月7日(日)締め切りです。

【連絡先】  葉っぱ塾・八木文明 Tel/Fax 0238-84-1537
                 e-mail happa-fy★dewa.or.jp
                  (送信の際★を@にかえてください。)
        日本山岳ガイド協会認定ガイド
        日本自然保護協会自然観察指導員


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happajuku at 04:09|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

2010年10月27日

母の命日

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


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<ヤマウルシは毎年鮮やかに紅葉します。>

  10月26日は母の命日でした。亡くなったのが1991年ですからもう19年になります。不思議なことに、ほとんど毎年、この日の前後に大きなイベントを抱えます。今年は21日に、母校、長井高校のスタインウエィのピアノを使ってのコンサートが終わったばかりです。

  母が乳がんを発見されたのはたしか56歳の初夏のころでしたので、私はすでにその年齢を超えています。5年半にわたる闘病、そしてその間の5回の大手術に敢然と立ち向かった母のことを思うと、今の自分がもしそのような状況に置かれたなら、あんなふうに生きられるのだろうかという思いとともに、あの頃のことをまだ鮮明に振り返ることができます。

  最初の乳がんの発見のとき、すでに病巣は肝臓にも転移していました。当初予想していた以上に重大な局面であったことに私自身もかなり衝撃を受けましたので、本人も打ちひしがれていただろうと想像します。しかし母は、「神様は、その人が耐えられないような試練を与えるものではないだろう」という信仰心とともに、病気と向き合っていったのでした。

  最初の肝臓の手術の前に主治医と話をしたときのことを、まだ教員だったころに生徒たちに話すことが何度かありました。主治医はそのとき、「手術の成功確率は90%です」とおっしゃいました。私の脳裏にそのとき浮かんだのは「90%の成功」のことではなく、「10%の不成功」のことでした。

  あの頃、心臓病のお子さんを抱えていた親のことを伝え聞いたことがあります。その方の場合はもっと厳しい決断を迫られていました。「成功確率50%」だと。幸いにも手術は成功したそうですが、どんなにか厳しかったことでしょう。

  私が生徒たちに話をしたのは、家族として、あなたたちがこうした局面に立たされたとき、何をもとに判断をすることになるのだろうか、ということでした。最終的には二者択一なのですが、そのときの判断の材料をたくさん持っていることと持っていないこととでは、どのように違うのだろうか、と。

  彼らがもしかして、その人生の中で、肉親の重大な節目に立ち会わねばならない日を迎えるとしたとき、さまざまな記憶の断片が、判断の材料になる可能性もあるだろうと思ったのです。

  昨日は午後から急激に気温が下がり、山では雪になりました。まだ外は暗いので見えませんが、長井葉山も初雪、初冠雪となっていることでしょう。今日予定されていた仙台C社の六十里越街道のツアーは中止と決まりました。

  秋はいつのまにかひっそりとやってきていたのに、冬はある日こうして突然に訪れて人々を驚かせます。明日は山の雪景色をお見せできるかもしれません。
  

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happajuku at 04:26|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2010年10月26日

スカイバレー経由裏磐梯雄国山へ

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


  昨日(25日)は、万歩計が37000歩にもなるハードな一日でした。朝小雨が降っていたので、山に行くのはやめてジョギングというつもりだったのに、ジョギングしているうちに空が明るくなってきました。16キロも走って帰宅してから、山への準備。

  先日のコンサートの演奏者のお一人が、帰りに白布温泉に泊まられ、「素晴らしい紅葉でした!」とメールをくださったのも一因ですが、白布温泉からスカイバレーを越えて裏磐梯を目指しました。

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<スカイバレー不動滝>

  白布温泉のあたりが今は紅葉真っ盛りです。スカイバレーを登り始めると、まるでステンドグラスの回廊のようです。途中に錦平という展望台がありますが、平日だというのにそこではたくさんのカメラマンが紅葉の撮影に余念がありませんでした。


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<スカイバレー標高1000m付近>

  このあたりのブナはブナ枯れが入っていないので、ブナの黄色がまずまず。そしてカエデ類の赤、橙、黄色など。緑色の針葉樹が引き立て役です。ドライブしているだけでも体が赤や黄色に染まりそうでした。

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<桧原湖の紅葉>

  桧原湖畔に下ってみると、そのあたりもかなり紅葉が進んでいました。桧原湖の北半分は霧もかかっておらず、太陽を浴びた森が鮮やかでした。

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<雄国沼遊歩道のブナ林>

  雄国沼登山道入り口に車を停め、遊歩道をまずは雄国沼を目指して歩き始めます。よく整備された遊歩道でした。遊歩道ではありながら、コンクリートで固めたりしていない道は、足に優しく、気持ちよいものでした。

  雨は降っていませんでしたが、この先はずっと霧がかかり、視界はよくはなかったのですが、霧のブナ林もなかなか幻想的です。立ち止まって目を閉じると、森の匂いを感じます。腐葉土やキノコや幹そのものが発するものなどが交じり合っているのでしょう。

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<雄国山山頂>

  誰とも会うことなく、雄国沼に寄ってから雄国山山頂に立ちました。霧がなければすこぶる眺望のよいところだそうですが、残念。標高1271mのこのあたりでは、紅葉の盛りは過ぎた感じです。気温は10℃前後。風がそれほどなかったので寒さを感ずることもありませんでした。

  車に戻る手っ取り早い方法は来た道を戻ることですが、下りは別の道を歩いてみました。下山してから車まで、車道を6キロほど歩くことになるのですが、時間は十分にありましたから。

  下山にたどった道はクリやブナやシナノキなどの大きな木がかなりあって、飽きることがありませんでした。すっかり葉を落としている木もありましたが、もうしばらく紅葉は楽しめそうです。山の中では結局誰とも会うことなく下山しました。

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<ユーモアに満ちた看板>

  登山道からオートキャンプ場に出る直前の杉林の中で、面白い看板を見つけました。「クマ出没注意!」と書いてあって、そのクマの絵が本州にはいないヒグマだったりするものが多いのですが、この看板は動物たちに向けて書かれていました。野生動物たちと「共生」というとき、私たち人間の側にはこうしたユーモアのセンスも必要だと嬉しくなりました。

  キャンプ場から国道に出て、ひたすら車を置いたところを目指しました。てくてく歩いて1時間20分かかりましたので、7〜8キロぐらいはあったかもしれません。「路線バスという手があったかな?」と思い立ったとき、その路線バスが、悠々と私を追い越してゆきました。

  帰りには「休暇村裏磐梯」の大浴場を一人占めして入浴。250円のおいしいソフトクリームを、たくさん歩いたご褒美としました。


happajuku at 05:19|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 山旅の報告 | 葉っぱ塾行事レポート

2010年10月25日

紅葉盛りの六十里越・大岫(おおぐき)峠

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<ハウチワカエデの見事な紅葉>

  24日は、仙台C社のツアー「六十里越・大岫峠」のガイドでした。下見をしたのが11日でしたので、その間およそ2週間。紅葉がすっかり進み、その盛りは標高1000mよりも下まで下りてきていました。

  晴れという予報でしたが、うす雲が広がり、歩き終えるまで結局青空を見ることがありませんでしたが、雨に降られることはなく、歩いていると少し汗ばむ程度の穏かな気象状況でした。

  標高およそ700mの志津の登山口から歩き始めると間もなく、あちこちで目に飛び込んできたのはハウチワカエデの色彩でした。一本の木にまだ緑色の葉を残しながら、上のほうはすっかり赤くなっていたりするのです。

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<「白葉」するのはコシアブラ>

  ブナは、葉枯れで樹木の先端のほうの葉は先に落ちてしまっていますが、木の中ごろより下の葉は、まずまずきれいに黄色に変わっているものが多く、森を外から眺めるのとはかなり違いました。

  赤や黄色になるものが多い森の中で、このコシアブラは「白葉」します。夏の間は緑にまぎれてしまっていても、この時期、「ここにいますよ」とでも主張しているかのようです。鮮やかな色彩ばかりが目立つわけではないのですね。

  焼山尾根で昼食休憩に入ろうとしたとき、一人の男性ゲストの方が、靴底がはがれそうだと申し出られました。登山靴の本体と、靴底の部分は接着剤で貼り合わせてあるのですが、購入してから10年も経つというその靴は、ゴムがボロボロに劣化していました。

  ガイドで歩くときはそういう場面も想定して何がしかの準備をしていますので、応急処置を施し、何とか歩ききることができました。不思議なことですが、こういう場合、左右の靴が同時に壊れるということが多いです。これまで3回こうした場面に遭遇しましたが、そのうち2回は両方同時です。この日もそうでした。靴の破損は5年を過ぎたらいつ起こっても不思議はないといいますので、どうぞご注意ください。

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<多様な色彩を楽しみました。>

  標高1140mの大岫峠頂上は、見晴らしがよく、蔵王、吾妻の連峰のほかに、吾妻の右側にわずかに磐梯山の山頂が見えていました。曇天であったのですが、視界はまずまずだったということです。残念だったのは「大岫峠」という標識が、冬支度ではずされていたことです。記念の写真など撮りたかった方も多かったので、残念でした。はずされたのは前日だったらしいので、惜しいことをしました。

  峠の頂上付近はもうほとんどの葉が落ちており、冬がいつきてもおかしくはないという様子でした。そこから湯殿山ホテルへと下るにつれて、私たちは再び紅葉真っ盛りのブナの森へと足を踏み入れてゆきました。

  湯殿山詣りの人々が歩き、関が原のときや明治維新の際の戊辰戦争では多くの兵隊たちが行き来し、歌人の齋藤茂吉も歩いたという古道は、山眠る冬を目前にして、ひとときの華やかさを見せてくれました。

  ゲストの皆様、私は先頭を歩いていたのであまり気づかれなかったかもしれませんが、紅葉の森が楽しくて、自然に笑いがこみ上げてなりませんでした。前から見ると終始にやけていたのかもしれません。楽しい一日ご一緒できましたこと、ほんとうにありがとうございました。


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happajuku at 05:27|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 山旅の報告 

2010年10月24日

秋の萱野峠、朴の木峠を歩く

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


  23日に実施した「秋の萱野峠・朴の木峠を歩く」は、直前のキャンセルがあって、参加者は1名だけでした。朝は放射冷却で気温が10℃以下に下がりましたが、朝から青空でした。

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<玉川にかかるつり橋の上で>

  「葉っぱ塾」初参加のSさんは、ブログを見て申し込みくださったのですが、そのきっかけは? とお尋ねすると、ずっと昔私が酒田市内の高校に勤務していたころの教え子のHさんが職場の上司で、Hさんから私の活動を聞かれたとのこと。「LEAF」やカレンダーでつながっているご縁が生きていました。

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<萱野峠ではスギヒラタケが大豊作!>

  友人が「今年はキノコが大豊作だ」と言っていましたが、萱野峠の杉の植林地ではスギヒラタケがあちこちに出ていました。数日前にその友人からもらったばかりでしたので、キノコに疎い私もこれがたぶんそうだ、と見当がつきました。数年前に「毒キノコ?」と思われる事件が続き、最近採る人が少なくなったのもこうしてこのキノコが目立つ原因でもあるらしいのですが、それにしてもたくさんありました。

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<紅葉が遅れています。>

  今年の紅葉はやはり遅れていて、標高200〜300mあたりの峠付近はまだ緑色が勝っています。よく整備された萱野峠の道は、来週以降が紅葉のピークかもしれません。

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<あちこちにリンドウが咲いていました。>

  先日下見で歩いたときにはあまり目立たなかったリンドウがあちこちに咲いていました。紫よりは青に近いその色は、林の中でほんとうに鮮やかでした。

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<秋の日差しに光る川>

  ゆっくり歩いて、萱野峠を越え足野水集落に出ると、いったん県道を歩きますが、朴の木川にかかる橋から見下ろすと、川に秋の太陽が反射してキラキラ光っていました。

  先日の下見でお会いしたSさんのお宅でトイレを貸していただき、とてもありがたかったです。「天気がいいときはカメムシもたくさん出る」と笑いながら話してくださったSさんの奥様、ありがとうございました。

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<レインボーカラー?のヤマウルシ>

  朴の木峠は、萱野峠ほどには人に歩かれていないようです。高圧鉄線が近くを通っているので、電力会社の方々が作業のために刈り払ったり、歩いたりという程度なのでしょうか。ところどころで昔の敷石が顔をのぞかせています。

  少し登ったブナの林で昼食にしました。座っているとやはりフリースがあったほうがよいぐらいの気温でした。

  朴の木峠を登りきるあたりで見上げたところに、紅葉しているヤマウルシを見つけました。周囲がまだ緑緑しているので、目立ちます。なんだかレインボーカラーに見えませんか?

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<朴の木峠から見えた朝日連峰>

  朴の木峠を登りきると林道に出ます。飯豊連峰のほうは逆光になっていてシルエットでしたが、北側が見通せる場所に少しだけ移動すると、朝日連峰が一望できました。真ん中に祝瓶山が、その左に大朝日岳が見えています。

  初参加のSさん、秋の峠道歩きはいかがでしたか? 山歩きを始めたばかりとのことでしたが、これからいろいろな山を楽しんでください。この「葉っぱ塾」の行事にもご参加ください。ありがとうございました。

  越後街道十三峠のうちの2つを歩いたわけですが、春先の花の季節もいいな、と思いました。来年計画してみます。


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happajuku at 04:13|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2010年10月23日

コンサートの余韻

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■木曽真奈美さんのブログも参照ください。

 「コンサート前夜」

 「コンサート in 山形」


  21日のコンサートを終えて、文化会館の向かいにあるホテルで交流会が開催されましたので、会館の駐車場に車を置いて帰りました。翌朝歩いて会館に取りに行ったとき、ハクチョウの鳴き声が聞こえてきました。空を仰ぐと、30羽ばかりが北から南へと飛んでいました。もうそんな季節なんですね。コンサートで演奏された「白鳥」が呼び寄せたかのようでした。

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<このピアノを40年間も弾いた山口先生>

  コンサートには、93歳になられた山口のぶ先生もおいでくださいました。40年以上も長井高校にご勤務され、今回のスタインウエィのピアノを一番長く弾かれた先生です。私が高校時代も山口先生にお習いしたのです。

  演奏が終わってからステージに歩み寄られ、ゆっくりと階段をのぼって来られました。木曽真奈美さんと再会し、抱き合うようにして「ありがとう」と伝えられるそのお姿を拝見して、満席にはならなかったけれど、この先生のためにもコンサートを開催できたことがよかったのだと感じました。

  また、コンサート翌日の朝には市内のとらや旅館のおかみさんからお電話をいただきました。実行委員長としての挨拶文の中に、今年1月に亡くなられたこの旅館の伊藤ゆきさんのことを少しだけ書いたのです。85年前にピアノが女学校に来たときに、現役の女学生だった方でした。おかみさんは「コンサートから帰って、パンフを仏前に供えて報告しました」と言ってくださいました。ピアノの音色、天国まで届きましたか?

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<私の車にチェロも積んで赤湯駅へ!>

  22日朝、ホテルに迎えにゆきますと、演奏者の方々は前日までの表情とはうってかわって和やかな表情になっていました。贈られた花束やおみやげを大切そうに抱えておられました。小さな私の車に、荷物や楽器を満載し、赤湯駅へと向かったのです。

  東京に戻られた木曽さんからは「楽しい出会いに満ちたコンサートだったとみんなで語りながら帰京しました」とのメールをいただきました。そういう義理堅いところも、木曽さんが人を惹きつける要因のひとつになっていると感じています。

  この日私は、赤湯駅からいくつかのプレイガイドをまわってチケットの回収や精算をしたり、写真をプリントしてもらってお届けしたりしながら、コンサートの余韻に浸っておりました。

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<ピアノの資料充実のコンサートのパンフ>

  今回のコンサートのパンフレットが、まだ少し残っています。もしこのブログをご覧になった方でほしい方がおられましたら、下記にご連絡ください。こちらからお送りいたします。ご連絡先など明記してお願いいたします。1977年長井高校卒業の有志を中心に、国立国会図書館にまで行って発掘した資料も掲載されています。とりわけ同窓生の方からの連絡をお待ちしています。

  【連絡先】葉っぱ塾 八木文明 (コンサート実行委員長)
    TEL/FAX 0238-84-1537(電話は18時以降が好都合です。)
    e-mail : happa-fy★dewa.or.jp
         (送信の際は★を@にかえてください。>


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happajuku at 05:17|PermalinkComments(5)TrackBack(0) 長井高校スタィンウエイ・ピアノ | ピアニスト木曽真奈美さん

2010年10月22日

多くの人の思いをこめて響いたピアノ

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


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<パンフレットの配布準備完了>

  1923年にドイツのハンブルグで作られ、一時は廃棄の瀬戸際にあった母校・県立長井高校のスタインウエィのピアノを使っての第3回目のコンサートは、21日午後、在校生向けの公演、そして夜は一般市民向けの公演の2公演を無事に終了しました。2つの公演あわせて1200名余りの方が聞いてくださったことになります。

  実行委員長としてこのコンサートに関わって、満席には届かなかったことに悔いは残るのですが、新しい人と人との出会いをかみしめながら、また、このピアノとつながっている多くの方々の「思い」を感じながら歩んできたこの一年間に、ひとまず区切りをつけることができました。

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<木曽さんのお話に耳を傾ける高校生>

  長井高校の在校生向けの午後の公演では、新たな試みとして「ミニ・シンポジウム」を実施しました。在校していながらこのピアノのたどってきた歴史についてはあまり深く知らないでいる彼らに、これまでどんな人たちが、どんな思いでこのピアノと関わってきたのかを伝えたかったのです。

  いくつかの年代の卒業生に加え、このステージには、スタインウエィ・ジャパン社の前の社長さんの鈴木さんも加わってくださいました。ピアノのプロとしての確かな「目」がなかったら、このピアノの復活はなかったと言っても過言ではない、重要な役割を果たしてくださった方です。

  シンポジウムの最後で鈴木さんが、「数多くの機会にこのピアノが奏でたであろう校歌をぜひ聞いてみたい」と提案してくださって、会場の全員で歌った校歌には感動しました。突然の提案にもかかわらず指揮を買って出てくれた生徒がいたこともありがたかったです。
  
  木曽さんのお話をまじえてのコンサートにも、真剣に耳を傾けてくれていた後輩たちの姿は頼もしく思えました。

  演奏の間に入る木曽さんの「お話」の「ネタ・ノート」を舞台の袖で発見! ちょっとのぞかせていただきました。よどみなく話される作曲家の人生や、曲の背景などは、膨大な資料の中から選りすぐっておられるものでしょう。そのことがもたらす、「深く曲を味わう」という効果は絶大なものがあります。人の心をつかむ「秘密」がこのノートに詰まっているような気がしました。

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<シューマンの「ピアノ五重奏曲」演奏中!>

  今回の演奏会の演目の中で最も重要な位置を占めたのが、シューマンの「ピアノ五重奏曲」です。今年はシューマンの、生誕200年にあたるのだそうで、90周年の節目を迎えた母校での演奏会にはふさわしいものだったと感じました。

  演奏終了後には、前回のコンサートをきっかけに木曽さんとつながりをもった多くの人たちがステージに駆け寄って、再会の時を持ちました。笑顔でそれに応える木曽さんの表情も満足そうでした。

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<出演者から同窓会にピアノ維持協力金が渡される>

  演奏会終了後の交流会の場で、この日演奏してくださった5人の演奏者から、「ピアノの維持管理に役立ててください」と、出演料の一部が寄付されました。十分な出演料も差し上げていませんのに、本当にありがたいことでした。

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<晴れの舞台を喜んでいるようなピアノ>

  ふだんは母校の音楽室の脇の「準備室」に置かれているこのピアノ。明るいライトに照らされ、ステージの上に置かれたことを喜んでいるような気がしました。3年に1回といわず、できればもっといろいろな場面で活用できることも考えるべきなのかもしれません。

  私個人のこととしては、「コンサートを創り上げる」というボランティア活動を始めてもう22年です。一つの公演のかげに、どれだけ多くの人々のご尽力やご協力があるのかはかりしれません。苦労がないと言えば嘘になりますが、支えてくれるのは、人と出会うことの楽しさかもしれません。

  この長井という小都市で、私があと何度こうしたことに関わることができるのかわかりませんが、「継続」ということを大切にしながら、これからも縁の下で動いて行こうと考えています。

  実行委員のみなさん、会場に足を運んでくださった皆様、スポンサーとして協力してくださった企業の皆様、そして、会場においでになることはできなかったけれど応援の声を届けてくださった皆様、ありがとうございました。


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happajuku at 06:08|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 長井高校スタィンウエイ・ピアノ | ピアニスト木曽真奈美さん

2010年10月21日

いよいよ「収穫」間近〜田んぼとコンサート

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


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<乾燥も順調な葉っぱ塾の田んぼの稲>

  長い時間をかけて「育ててきた」という意味では、葉っぱ塾の田んぼの稲も、いよいよ今日になった長井高校のスタインウエィ・ピアノを使ってのコンサートも、「収穫」を迎えようとしています。

  稲刈りをしてからここまで好天の日がかなり多かったので、乾燥も順調でした。先日はTさんが稲の架け替え作業をしてくださったと電話をいただきました。わかっていたら一緒にするつもりでしたが、本当にありがたいことでした。近日中に脱穀する予定になっています。7日の収穫祭、楽しみにお待ちください。

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<生徒代表で演奏する生徒たちのリハーサル>

  昨年の夏に準備会を開催し、少しずつ少しずつ前進してきた、母校・長井高校の古いスタインウエィのピアノを使っての第3回目のコンサート。ピアノは昨日の午前、学校から会場の市民文化会館に運ばれ、ステージにすえられました。

  実行委員のIさんが中心となって作成を進めてきたパンフレットも昨日完成しました。パンフの後半を占めているたくさんの広告も、実行委員の努力の賜物です。地域にお住まいのたくさんの方々が、このコンサートを支えてくださったのです。また、遠くから応援の言葉を届けてくださった同窓生や私の友人の言葉も、大きな励みとなりました。

  昨日は、午後の部の生徒向けの演奏会で生徒代表で演奏する二人の生徒に初めて会場で会いました。モーツァルトの曲を連弾します。ふだんこのピアノは音楽室脇の小さな部屋に置かれているので、大きなホールではまるで音が違って聞こえるということでした。彼女たちのすばらしい思い出の一つになることは間違いありません。

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<出演者たちも話し合いながらリハーサルをしています。>

  午後の新幹線でこちらに着いたピアニストの木曽真奈美さんはじめ、演奏者の方々も、早速に会場入りし、リハーサルに取り組んでおられました。今回のコンサートは、弦楽器とピアノを組み合わせて、さまざまなスタイルで曲が演奏されます。なじみ深い曲もあれば、シューマンの「ピアノ五重奏曲」のように、この地域ではめったに生で聴くことのできない曲もあります。

  コンサートづくりというボランティア活動は、当日までの水面下の取り組みがほとんどで、当日を迎えてしまえば99%が終わっていると言っても過言ではありません。が、最後の1%を、今日、しっかり進めてゆきたいと思っています。会場においでくださる皆様が「来てよかった!」と思えるようなコンサートにしたいと心積もりをしています。

  当日券もあります。ぜひおでかけください!


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happajuku at 04:26|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾田んぼオーナー | ピアニスト木曽真奈美さん

2010年10月20日

子どもたちの発想の自由自在!

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


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<葉っぱの色もいろいろあるんだね。形も違うね。>

  南陽市から依頼されている保育園の自然体験指導の3回目。3歳児から5歳児まで25名の保育園に私とSさんとでお邪魔しました。3歳児9名はSさんが担当し、私は4、5歳児。

  前2回の活動の報告をスクール・インタープリターのメーリング・リストで紹介し、いろいろなアドバイスをいただいていました。そのことを頭に入れて活動を進めていきました。

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<石のジグソウパズルになりました!>

  こちらで考えていた展開とは違った方向に「脱線」してゆくことがありましたが、それを脱線とはとらえず、発想の自在さととらえることが大切かもしれません。石にもいろんな石があるんだね、などと伝えるつもりが、紙に描かれた石の上に各自の石が並び誰かが「パズルみたい」と言い出したので、こちらもその方向に進んでみました。それでもやっぱり「石の多様さ」というところには行き着くものでした。

  「石ににおいはある?」と尋ねると、ある子どもが「水のにおいがする!」というのにはとても感激してしまいました。

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<葉っぱを並べたら線路ができたよ!>

  Sさんのほうでは、葉っぱを並べているうちに「線路みたい!」となったそうです。そこからみんなでその線路を走る列車に乗って、ディズニーランドに行ったりしたというのですから驚きです。

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<自分のすきなものを伝え合いました。>

  「自分の好きなものを探そうというお題には、園の庭からいろいろなものを探してきてくれました。ダンゴムシを探し出した子もいます。ブロック塀にとまったトンボを見せてくれた子もいます。「この花が好き」と、咲いている場所に連れて行ってくれた子もいました。

  「みんなの園の庭には、いろいろな大切なものがたくさんあるんだね。ヤギおじさんはここが大好きになりました。」ということで終了。その後の園長さんとのお話の中で、「ごっこ遊びの大切さ」ということが話題となりました。

  目の前にある小さなものから、そこにはない大きな別のものを想像できる力を養うことが、こうした体験の役割かもしれません。そうした積み上げがやがては、ものごとを世界的なスケールで考えたり、地球的な規模で起こる事象をとらえたりすることの土台になってゆけば嬉しいです。

  私にとって3回目、Sさんには2回目の体験も好天に恵まれました。ケヤキの大きな木が園の庭の角にあって、子どもたちを優しく見つめているようでした。楽しい時間をありがとうございました。


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happajuku at 04:26|PermalinkComments(2)TrackBack(0) スクール・インタープリター 

2010年10月19日

朴の木峠へ下見を兼ねて

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


  昨日は、秋の好天の日の朝によく見られる朝霧が少し出て、ジョギングも手袋をするほどの気温に下がりました。この先しばらく良い天候が続くとの予報です。

  この23日に予定している「秋の萱野峠、朴の木峠を歩く」に備え、下見に行ってきました。萱野峠はここ数年でずいぶん整備が進み、まずは大丈夫とみて、昨日は朴の木峠だけ歩きました。

  国道113号線で小国の町並みを過ぎてすぐのところから「健康の森」へと登る道路があって、4キロほど登ったところが今の「朴の木峠」です。昨日はいったんそこに車を置き、まずは林道沿いに下の足野水集落まで歩きました。小一時間で集落に着きます。

  朴の木峠への旧道の登り口にある民家で女性が作業をしていましたので、ちょっと立ち話。週末トイレをお借りできることになりました。こういうサポートが実にありがたいです。

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<朴の木峠で見たリンドウ>

  峠への旧道ははじめは植林地の中を進みますが、まもなくブナの林になります。ところどころにおそらく敷石と思われる石が露出しています。鮮やかなリンドウの花を見つけて、かがみこんで写真を撮りました。茎が太いエゾリンドウやオヤマリンドウと異なり、細い茎で、花弁の色が淡いようです。

  このあたりのブナにはブナ葉枯れが広がってはおらず、もう少しするときれいに黄色に変わるかもしれません。

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<朴の木峠の頂上でひとやすみ>

  朴の木峠の最上部に近づくと、旧道と思われる道型があっても藪がひどく、別のルートにピンク色のビニールテープが目印としてつけられていましたので、それを辿りました。登り始めて50分ほどで、さきほど車を置いた峠の頂上に出ました。

  ここは飯豊連峰の展望台でもあります。飯豊本山は見えませんが、梅花皮岳や北股岳が視界の左端に見えます。峠を小国の町側に少しくだって北の方角を展望すると、大朝日岳と祝瓶山が並んで見えます。この日は少し霞んでいましたが、なかなかの眺望でした。

  23日、ご一緒にいかがですか? 初級の山歩き程度とお考えください。集合は長井市白ツツジ公園北側の市の駐車場8時。あるいは国道113号線の「道の駅いいで」8時20分のいずれかです。天候もよいとの予報です。

  22日に保険に加入しますので、最終21日までご連絡ください。お名前、ご住所、お電話番号、生年月日が必要です。電話の方は18時以降ですとありがたいです。

 【申し込み先】葉っぱ塾 八木文明

   TEL/FAX 0238-84-1537  e-mail : happa-fy★dewa.or.jp
                (送信の場合は★を@にかえて)


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happajuku at 04:21|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 | 山旅の報告

2010年10月18日

秋の半日、親子でネイチャーゲーム

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


  昨日10月17日は、日本ネイチャーゲーム協会が提唱する「全国一斉ネイチャーゲームの日」だったなんて、おそらくほとんどの方はご存知ないでしょうね。私が代表を務める「山形おいたまネイチャーゲームの会」の今年のこの日は、ある中学校3年生のクラスの親子行事での指導を依頼されていました。

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<ちょっと堅い表情でスタート>

  ここ何年かは近くの「少年自然の家」などで開催していましたが、なかなか広報が行き届かず、参加者も数名ということで、さびしい感じがしていたのですが、この日は生徒28名、父母27名の参加ということでした。

  天候が良かったのが何よりでしたが、最初はちょっと緊張した雰囲気で始まりました。しかし、1つのアクティビティが終わるとずいぶん穏やかな表情になっていきました。

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<親たちも乗ってきました。これどんな生き物?>

  親子それぞれ3チームずつつくって取り組んだ「動物ジェスチャー」ではすばらしい「作品」が次々登場しました。これで一気に雰囲気が和みました。心が解放されると楽しみの深さが増してゆきます。

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<前庭でのフィールド・ビンゴは親たちのほうが夢中でした。>

  前庭で行った「81マス、大フィールド・ビンゴ」は親子対抗のような形式をとったのですが、<せみの脱け殻>、<黄色い花>、<1000m以上の山>、<穴のあいた葉っぱ>などが次々と「発見」されました。一時的な捕獲でしたが、<カエル>や<バッタ>も見つかりました。30m四方ぐらいの草木の生えた庭で、60個ほどのお題をクリアしました。最後は真ん中のマスに「笑顔」と入れてもらい、それぞれのチーム、ビンゴが2つ完成し、引き分けでした。

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<サプライズの差し入れ! あるお父さんのお手製シューです。>

  休憩のときに、一人のお父さんが作った手製のシュークリームが運び込まれました! お菓子やさんなどではなく、全くの趣味で作っておられるのだそうです。味覚も、自然を感ずるときの大切な感覚です。こういうときには大いに活躍します。

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<最後に合唱披露してくれた中学生たち>

  閉会行事の中で、生徒たちは月末に予定されている合唱コンクールで発表する歌を2曲披露してくれました。まだ練習が始まったばかりで、声は十分に出ていなかったけれど、歌声は秋の空と白い雲に広がってゆきました。

  こうした活動を通じて、自分のまわりの「自然」というものの見方や感じ方を見直してもらえたらうれしいです。人も動物も植物も空も雲も、みな一体となって「自然」である、と。

  もう半年後には、それぞれの進学先へと別れ別れに巣立ってゆく彼らですが、いい思い出づくりのお役に立てたでしょうか? 私たちも楽しく過ごすことができました。ありがとうございました。

  ※2枚目の写真で表現しているのは「カニ」です。


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happajuku at 04:44|PermalinkComments(3)TrackBack(0) シェアリングネイチャー 

2010年10月17日

旅のお手伝い

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  この5月の倉手山登山に参加してくださった仙台市のFさんが、かつての職場の同僚の皆様と一緒に遊びにおいでくださいました。今は仙台や東京に離れてしまったみなさんが、定期的に旅行をされているのだそうです。今回はFさんが幹事ということで、「葉っぱ塾」がお手伝いをしています。

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<山形づくしでお昼ごはん>

  11時半ごろに赤湯で全員集合となり、向かったのは飯豊町の「椿農村公園」。中学校の裏手の高台にあるこの公園は、地元の人にしか知られていないのか、訪ねてもめったに人に会いませんが、東屋があり、水洗トイレがあり、調理ができるように水道やかまども設置されています。

  朝から妻と一緒に準備した栗ご飯、いも煮、食用菊のおひたし、あけびのひき肉詰めなど、山形らしい昼食を準備してみました。水田の中に人家が散らばる散村集落を眺めながら、次第に回復傾向の空のから差し込む秋の光も楽しんでいただけたと思います。

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<黒沢峠の苔むした敷石>

  そこから、小国町の黒沢峠に向かいました。春に「葉っぱ塾」の行事で歩いたときにクマを見かけたところです。このあたりの標高ではまだ紅葉には早く、ブナの葉も青々としていましたが、苔むした敷石の上には散り始めたイタヤカエデの黄色い葉などが落ちていて、静かでした。

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<おいしそうですが、食べられる?>

  春なら新緑や春の花々でにぎやかなこの道ですが、この時期はキノコが目立ちました。私はキノコがあまりわからないのですが、ご案内した方に詳しい方がいらっしゃって、これは食べられるキノコのようでした。が、少し古くなっているのだとのこと。

  ところどころで旧道を走り、イザベラ・バードの足跡についてお話をしながら、この日の宿へとお送りしました。山間の宿でゆっくりなされたことと思います。

  このような小グループの旅のお手伝いは「葉っぱ塾」が最も得意とするところです。ぜひお声がけください。


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happajuku at 05:11|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2010年10月16日

秋の萱野峠・朴の木峠を歩く(参加者募集中)

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<萱野峠の敷石(今年6月)>


  ■■■ 葉っぱ塾 秋の萱野峠・朴の木峠を歩く2010 ■■■

  かつて米沢と新潟とを結んでいた「越後街道」には十三の峠があります。今回は小国町玉川集落と足野水集落の間の萱野峠と、足野水から小国に抜ける朴の木峠をつなげて歩いてみましょう。萱野峠は近年、ボランティアの方々の手によって「敷石」が発掘されています。見ごたえのあるブナの森を通ります。また、朴の木峠頂上からの飯豊連峰の眺めは一見の価値があります。イザベラ・バードの足跡をたどってみませんか? 歩く距離が少し長めです。ハイキングというより登山とお考えください。

【期  日】 10月23日(土)    小雨決行
※前泊ご希望の方には、宿泊の紹介もいたします。

【参加費用】      一人¥4000  
(写真代、保険料、含む)  
 
【募集人数】 先着10名(申し込みは10月20日まで)
※定員に達し次第締め切り

【集合・受付】 長井市「白つつじ公園北側駐車場」(長井市民文化会館北側)
※国道113号線「道の駅いいで」での待ち合わせも可能

【日   程】
       8:00   集合・出発(8:20 道の駅いいで)
       9:30   小国町 萱野峠玉川口発
     15:00ごろ 小国町 「健康の森横根」着
      16:30ごろ 長井着・解散

【持ち物】各自の昼食、雨具(ウインドブレーカーや傘など)、タオル 、着替え、水、おやつ(非常食かねる)、ゴミ袋、敷物
※履物は長靴か登山靴でおいでください。

【連絡先】葉っぱ塾・八木文明 
   日本山岳ガイド協会認定ガイド
       日本自然保護協会自然観察指導員
       日本ネイチャーゲーム協会リーダー
993-0053長井市中道2-16-40  TEL/FAX 0238-84-1537
                E-mail: happa-fy@dewa.or.jp

※留守の場合もありますので、ご連絡いただく場合は夕方6時から9時ごろが好都合です。
※集合場所の地図が必要な方はお知らせください。


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happajuku at 03:49|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

2010年10月15日

クマ受難の秋〜ほど遠い「いのちの教育」

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<クマの事件を報じる地元紙の夕刊>

  昨日(14日)早朝、私の家から200mあまりしか離れていないところで最初に目撃されたクマが、3ヶ所で人にケガを負わせ、3ヶ所目の市立中学校の校舎内で射殺されるという事故がありました。山からは5キロほども離れたところで、しかも住宅街なので、大きく扱われ、全国ニュースでも流れていました。

  射殺されたクマの胃の中を調べたそうですが、ほとんど空っぽで、ふだんなら食べない堅いクルミの殻などがあったそうです。クマたちが置かれている厳しい状況が、並大抵のものではないことがうかがわれます。2006年の大量捕殺の年でも、今回のように街中や住宅街で、ということはそう多くはなかったような気がします。

  中学校の校舎の中での射殺というのにも複雑な思いです。流れる血や運び出されるクマの死体の写真や映像が、何の遠慮もなく掲載、放映されていました。
そのことによって、自然界で起こっている危機的な状況を、私たち人間が知る機会が失われ、単なる「事件」として、市民に恐怖心を植え付けるだけのことになりはしないかと危惧しています。

  山形では「いのちの教育」のスローガンをかかげていますが、そこには全ての動植物のいのちが含まれるのだと思っていますが、今回の対応をみますと、人間のいのちに限定されるとでもいうようで、残念でなりません。

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<昨年植樹したクリ>

  朝のニュースでその事件を聞きながら、この日は福島県国見町に向かいました。昨年、この町のはからいで初めて植樹を実施した場所に、今月30日、2回目の植樹をする計画があるのです(※現在参加者募集中です)。町の担当者の方々と現地で待ち合わせていました。

  一足早目に現地に着いて、一人で昨年の植樹地をざっとまわってみました。ほとんどの苗木は根付き、育っていました。とりわけクリは成長が早く、背丈が1mを超えるものもありました。

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<自然に生えてきていたホウノキ>

  また、嬉しかったのは、そこに生えていたアカマツやその他の木が伐採されたあとに、切り株から株立ちをして新たに生えてきているミズナラや、大きな葉っぱのホウノキなども成長を始めていたことです。自然の回復力というものがかなりあるものだと感じました。植樹はそうした回復に、人間がちょっとだけお手伝いするようなものなのだと改めて感じました。

  立ち会ってくださったM課長さんは、100年200年先のことを話してくださいました。林道をたどって車でくることのできるこの地が、気軽に自然を満喫できる場所になり、多様な木々が生育する森になるようであればなあと。そしてそうした森は、動物たちにとっても大切な「いのちの森」になるはずです。

  「自然を大切に」、「いのちを大切に」。その言葉はいいのです。「自然」というとき、そこには人間と対峙するかもしれない生物もあっての自然であることを忘れないようにしたいものですし、「いのち」もまた、私たち人間だけのいのちであってはならないとも思います。害獣というけれど、たとえばクマたちにとって私たち人間はどんな存在なのか、という謙虚さを忘れないでいようと考えています。


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happajuku at 04:37|PermalinkComments(6)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ | 日本熊森協会関連

2010年10月14日

保育園と小学校で体験指導

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  12日は南陽市の山間の集落にある保育園で、また13日は山形市少年自然の家で、山形市内の小学校の自然体験指導に出向きました。

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<園の庭を探す子どもたち>

  保育園は3歳児から5歳児まで11名だけの小さな保育園です。依頼を受けている他の3つの保育園に比べると、園の庭がいろいろな植物でにぎやかなことです。この日は手製の「ビンゴカード」をつくってゆき、そのカードにあるものを園の庭でみんなで探そうという活動でした。

  絵の苦手な私が作ったカードの絵を「上手だね」などと園児にほめられてしまいました。いくつになってもほめられるのは嬉しいものですね。

  鉛筆を1本渡したのですが、見ていると、見つけたもののところに○を描くということが、まだまだできないのですね。ハートの形をなかなか探せないでいた子どもたちでしたが、庭のカタバミの葉っぱがハート型なのを見つけてくれました。  

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<ビンゴカードに赤い丸>

  最後に、持参していた太いマヂックペンで、みんなのカードに赤い大きな丸を描いてビンゴカードを完成させました。カードの真ん中は最後まで空欄にしていたのですが、そのペンでニッコリマークを描き、みんなの笑顔を確認してもらったのです。それで全員全部ビンゴが完成でした!

  私の指導がにぎやかなうちに終わり、職員室でお茶をいただいていますと、別の部屋で発表会に向けた合奏の練習の音が聞こえてきました。「カントリーロード」をやっています。切り替えの早さに驚きました。  

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<ネイチャーゲームの「カモフラージュ」に取り組む小学生たち>

  翌13日の午後は、山形市少年自然の家で3日間の宿泊学習をする市内の小さな小学校の児童たちとネイチャーゲームをして過ごしました。全校児童10名という小さな学校です。そこに引率の先生が5名も付いてこられていました! なんというぜいたくな教育でしょうか!

  最初の活動は「木の葉のカルタとり」。2枚ずつ準備した何種類かの葉っぱの1枚をシートの上におき、私が見せるもう一方の葉っぱと同じものにタッチする、という対抗形式のアクテビィティです。

  大部分の葉は私の家の庭のものでしたが、3日前にこの学校の前を通りかかったときに校庭からいただいてきた葉っぱも混ぜておきました。「裏に学校の名前が書いてあるよ」などというジョークが通じたでしょうか。葉っぱのいろいろな形や特徴に気がついてくれると、これから葉っぱを見る目が変わるかもしれません。

  早朝会場に来て裏手に準備しておいた「カモフラージュ」の場所で、自然物にまぎれて置いてある人工物を探しました。生き物たちは自然の中で、いろいろな目的で、目立たない色をしたり、逆に強烈な色彩やデザインを持って生活していることを体験してもらうものです。

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<「宝さがし」の準備>

  最後は「宝さがし」です。カードにある「宝物」をバンダナで作る袋に入れて探してきます。この季節「ぬけがら」はなかなか見つからなかったのですが、「たべあと」では、リスかじった松ぼっくり、通称エビフライがたくさん見つかりました。こういうものが見つかると、見えなくても動物の気配が感じられるようになります。

  楽しい時間はあっという間に過ぎ、挨拶を終えて先生方と歓談していますと、女性の教頭先生が、「以前米沢の高校におられませんでしたか?」とのこと。聞いてみますと、何と、33年前、私が大学を卒業したばかりに講師を務めていた学校の生徒だったというのです! 授業に出ていたわけでもないのに覚えていてくださって光栄でした。

  小さな保育園、そして小さな小学校。まるで家族のように日々を過ごしているところに、たまにこんなおじさんがゲストで入ることで、気分転換になったでしょうか? 私自身がとっても豊かな気分で帰ることができました。ありがとうございました。


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happajuku at 05:05|PermalinkComments(2)TrackBack(0) スクール・インタープリター | シェアリングネイチャー

2010年10月13日

長井高校スタインウエィピアノ復活記念コンサート迫る!

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写真(0Y7V8166)縦版(縮小サイズ)

<ピアニスト、木曽真奈美さん>

  ピアニストの木曽真奈美さん、そして日本フィルの4名の弦楽奏者を迎えて開催される「第3回 長井高校スタインウエィピアノ復活記念コンサート」まで、あと一週間に迫りました。本日夜、コンサート前最後の実行委員会です。

  1923年にドイツのハンブルグで製作されたピアノが、その2年後に、当時の長井高等女学校に運び込まれた。一時は「廃棄」という方向で検討されていたピアノが、再びドイツでリニューアルされて復活。現在、県立長井高校に置かれています。

  当時、女学校の生徒だった方からお聞きしたお話では、立派な家が4軒建つほどの価格だと教えられたということでした。そんなピアノがこの田舎町にあったことは驚きです。

  このピアノを、前回に引き続き木曽真奈美さんに演奏していただきます。木曽さんは、このピアノに特別な思いを寄せられ、お仕事という枠を超えてこのコンサートづくりに関わってくださっています。そんなピアニストの手で奏でられるピアノは幸せ者です。

チラシ表画像

<コンサートのチラシ>

  一般向けのコンサートは18時30分開演ですが、13時30分開演の長井高校生向け公演もあります。もし夜が不都合だという方は、同じチケットでこの「午後の部」にご入場いただけます。夜の部と比べて曲目が少なくはありますが、十分お楽しみいただけると思います。

  高校生向けの公演の中では「ミニ・シンポジウム」を準備しています。現在在学してる生徒たちは、7年前のピアノ復活の経緯を知りません。そこで今回、開会行事の中に、ピアノの復活に関わった何名かの方にご登壇いただき、ピアノとのかかわりを語っていただこうというものです。

  その中の1名はスタインウエィ・ジャパン株式会社の前の社長さんです。この人のご配慮がなかったら、このピアノは「中古市場」に出回り、今頃はどこかの愛好家の家の中に置かれていたかもしれないのです。

  この私がコンサート実行委員長をつとめています。当日配布されるパンフには、『ピアノは長井の宝物』と題して挨拶文を書いてみました。

  チケットにはまだ余裕があります。ぜひおいでください。託児の準備もいたしております。チケット、託児とも、申し込みは下記へお願いします。

  ■実行委員長 八木文明 090-5230−8819


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happajuku at 03:41|PermalinkComments(2)TrackBack(0) ピアニスト木曽真奈美さん | 長井高校スタィンウエイ・ピアノ

2010年10月12日

紅葉の六十里街道大岫峠越え

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


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<登り始めてまもなくのブナ林>

  今月の後半に湯殿山の麓の「六十里越え街道」のガイド依頼がきているので、昨日はその下見に行ってきました。一人では片道コースで歩けないので、「葉っぱ塾スタッフ」のIさんに同行をお願いしてありました。

  まずは水沢温泉で落ち合い、2台の車で峠の向こうの湯殿山ホテルへ。そこに車を1台デポして引き返し、月山登山口にある志津温泉側の峠入り口へ向かったのです。

  「回復傾向」という天気予報はやはり平地のもので、山ではときどき小雨が降る空模様となりましたが、雨に濡れたブナの林はしっとりとしていました。

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<3色混じるハウチワカエデ>

  かつて山形市と庄内の鶴岡を結んでいたこの「六十里越え街道」は、車が通れる国道112号線(現在は「旧国道」と呼ばれている)が開通すると、しだいに歩く人がなくなり、一度は廃れていたようです。近年、古道歩きが注目を集めるようになって、刈り払いが行われるようになり、整備がなされてきたものです。

  この日歩いた西川町志津から鶴岡市(旧朝日村)の湯殿山ホテルまでは、途中に「大岫(おおぐき)峠」という、この街道の最高点があります。登り始めのところからだと標高差がおよそ400mあります。ですから峠歩きというよりは登山に近いものです。

  ハウチワカエデのにぎやかな紅葉に出会いました。オオカメノキやヤマブドウも、負けずに赤くなっています。オオバクロモジやイタヤカエデは真黄色。まだ紅葉の盛りには少し早いですが、森は実にカラフルでした。

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<ナメコ発見!>

  途中の道は枯葉でふかふかするところもありますが、まるで沢のように水が流れているところや、水はけの悪い箇所がたくさんあり、二人で「長靴履いてきて正解だったね」と話したところでした。幅3,4mの沢を渡らねばならないところもあり、とても登山靴では歩けないと感じました。下山してから「湯殿山ホテル」のおかみさん(きれいな方でした)にお聞きしたら、「できればスパイク付き長靴がいちばんいいですね」とのことでした。

  秋のブナの森の楽しみは紅葉ばかりではありません。道に倒れこんでいる倒木にナメコ発見! 小粒の天然ナメコです。あまりの美しさにうっとり。採るのを忘れ、写真に撮っただけでした。

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<月山の伏流水>

  9時に歩き始めて、最高点の大岫峠は11時45分。当初考えていたよりも時間がかかりました。お昼のおにぎりを食べ終わったころ、雨脚が強くなりました。青空が見えたと喜んだ直後です。山の天気は気まぐれです。

  「カラ沢」という標識のところは、名前のとおり「枯れた沢」で、石がごろごろしていますが、その標識に、「70mほど下ると月山の伏流水が湧き出ている」とありました。水コケが生えた石の間を慎重に下ること数分で水音が聞こえ出しました。

  岩の下から勢いよく流れ出ている水に手を入れると、10秒も入れていられないほどの冷たい水でした。夏ならこの冷たさがもっとありがたかったかもしれません。すばらしくおいしい水でした。

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<ところどころに、ブナの巨木>

  峠から下り始めても、道はなかなか厳しいものでした。かつてここを、わらじ履きで往来した人々のことがよぎりました。古来この道は湯殿山参拝や修験者たちが通った道だったといわれています。関が原のときには、上杉軍と最上軍との衝突がこの山形の地でもあって、庄内の上杉軍勢が、この道を通ったという記録も残っているそうです。

  また、明治維新のころ、最後まで幕府側として戦った庄内藩を攻めるべく、新政府軍側についた上杉軍がこの道を通ったとも言われています。大きなブナの木は、そのときのことを覚えているでしょうか。ちょっと聞いてみたいところです。

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<湯殿山ホテルの裏手に到着>

  この日の終着点の「湯殿山ホテル」が近づくと、空がしだいに明るくなり、雨も止んできました。森もあちこち刈り払われて、何度か湯殿山有料道路と交差します。ホテルに泊まってここのブナ林の散策なんていいかもしれません。ホテル前到着は13時55分でした。

  ふだんお忙しいIさんは、先日までの「山の講座」を受講してくださっていましたが、机上講座のみで、山にはご一緒できませんでした。子どもたちの野外活動指導を現在のお仕事にしておられるだけあって、森や山の雰囲気を感ずる感性が実に豊かな女性です。おかげでとても楽しい一日となりました。ありがとうございました。

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<帰り道で見た、「長月四日の月」>

  温泉に入り、デポした車を取りにゆき、水沢温泉の「地ビールソフトクリーム」を食べたりしてから帰宅する頃には空は暗くなり始めました。驚くほどに日が短くなっています。すっかり晴れた南西の空に、「長月四日」の月が出ていました。葉祥明さんの絵のような光景に思わず車を止めて写真を撮りました。

  2回予定されているこのツアー、天候に恵まれますように。


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happajuku at 04:21|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート | 山旅の報告

2010年10月11日

デュオ・ケーナルパCD制作、進んでいます!

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<路傍のコスモス>

  朝のジョギングでとりわけ目に付くようになったのはコスモスです。夏の終わりごろから咲き始めてはいましたが、この季節になると、こうした色合いの大きな花が少なくなるせいなのか、遠くからでも目立ちます。こんな色合いが「秋桜」といわれるゆえんなのかもしれません。

CDケース裏面

<CDケースの裏面はこんなふうです。>

  秋の終わりごろ、11月中旬の完成を目指しているデュオ・ケーナルパのCD制作は、順調に進んでいるようです。昨日はCDの裏面の画像が届きました。プロの写真家や、友人のデザイナーが協力してくださって、本人たちの納得いくようなものに近づいているようです。

  「葉っぱ塾10周年記念事業」としての呼びかけに、全国からすでに90名を超える方々が協力金をお送りくださいました。弟たちの音楽をまだ聴いたことのない方も含まれています。

  演奏する2人のばかりでなく、このCD制作に関わってくださっている様々な人々の夢を形にする作業は佳境を迎えています。

  「葉っぱ塾」では協力金をなお受け付け中です。お力添えいただける方は下記の口座にご入金ください。CD完成後、デュオ・ケーナルパから直接、CDをお届けいたします。

  郵便振替口座  02420−5−19722

  名義人     八木文明

  CDの発売は11月15日と決まりました。その後はこのCDの販売にも力を入れてゆきたいと考えています。販売価格は1枚¥2800。直接手渡しできない方には、送料込みで¥3000といたします。たくさん売れてゆけば、いくぶんこの「葉っぱ塾」の活動にも役立つことになりますので、ぜひお力添えください。


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happajuku at 05:16|PermalinkComments(4)TrackBack(0) やぎりん、木星音楽団関連 | 葉っぱ塾からのメッセージ

2010年10月10日

スクール・インタープリターの出番!

※「葉っぱ塾」の当面の行事はこちらをご覧ください。

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<はじめに『おおきなかぶ』を読みました>

  南陽市から、「市内の保育園で自然体験活動の指導をしてほしい」との依頼を受けていました。当初、「ネイチャーゲームの会」で対応しようとしましたが、平日は身動きがとれない人ばかりでしたので、昨年県内で初めて開催した「スクール・インタープリター養成入門講座」を受講してくださっていたOさんとSさんに「出動」をお願いしていたのです。

  9月下旬に3人で、4つの保育園の下見をしていました。園の庭で活動をすることにしていましたので、どんな木があり、どんな草花があるのか把握しておきたかったからです。

  8日が第1回目。最初に有名な絵本『おおきなかぶ』を読みました。大きなカブを引き抜くためにおじいさん、おばあさん、孫、イヌ、ネコ、ネズミが登場し、ネズミが手伝ってようやく抜ける、というお話です。

  子どもたちは「うんとこしょ、どっこいしょ」のところは、だんだん乗ってきて、しまいには大合唱のようになりました。もうこういう反応を見ただけで私は感動でした。

  このストーリーから何を汲み取るのかは、人さまざまなのですが、この日は『しぜんのだいすきだいじをさがそう』という活動を予定していたので、この大きなカブが、おじいさんにとってはだいじなものであった、というのが隠しテーマのつもりでした。

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<あなのあいたはっぱをさがしてみようよ。>

  絵本のあとは、3つのグループに分かれての活動です。子どもたちの目はまるで星の形をしているかのように輝いていました。田んぼを埋め立て、木を植えてまだ間もないこの園には、大きな木はないのですが、それでも樹高3mほどの桜の木があり、「穴のあいた葉っぱを探してみよう。」という呼びかけで探し始めると、すぐに見つけて戻ってきてくれました。

  穴から友だちの顔をのぞいたり、においをかいだり、葉っぱの表と裏の色が違うことを確認したり、ギザギザがあるかどうかを調べたり。一枚の葉っぱで、いろいろなことができます。

  「どうして穴が開いたんだろう?」と尋ねると、「虫が食べた!」、「虫が角で穴を開けた」などの声があがります。「こういう葉っぱも、虫さんには大事な食べ物なんだね」などと話をしました。

  担当の市の職員が、桜の木の枝にいた大きな緑色の幼虫を見つけてきて私たちの班にも見せに来てくれて、すばらしいハプニング。「さわってみようか」というと、簡単に触れる子、おそるおそるの子など、反応は様々でした。

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<みんなの「だいすき だいじ」はなに?>

  最後には「みんなのだいすき、だいじはなに?」という問いかけをしてみました。Sさんのところでは車座になって各自が発表したそうです。「家族」と答えた子どもがいたのでびっくりしました、とSさんはあとから語ってくださいました。

  私たちが訪れる少し前には、自然のものを使ってのクラフトづくり体験をしたとのことでした。この日は日々遊んでいる園の庭の生き物たちに目を向けてもらおうという意図がありました。小さな体験が積み重なって、子どもたちが、自分も大きな自然の中の一員であるということに気づいてくれたらすばらしいな、と思いました。

  私たちの反省点としては、4歳児、5歳児が集中できる時間は短い、ということへの十分な対応ができていなかったことかもしれません。視覚に訴える小道具などが有効でしたので、そうした工夫を重ねて次回に臨みたいと考えています。


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happajuku at 05:04|PermalinkComments(3)TrackBack(0) スクール・インタープリター 

2010年10月09日

東北百名山完登・菅原さんと歩いた栗駒山〜その2

※「葉っぱ塾」の当面の行事はこちらをご覧ください。

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<稜線から見下ろした中腹の紅葉>

  風も穏やかな山頂でゆっくり昼食と野点を楽しんだ私たちは、12時40分に下山を開始しました。秋田県の須川温泉方面に下る道は何本かあるのですが、この日は「天馬尾根」を下ることになっていました。初めての道です。

  山頂付近の稜線からは標高1100m付近の須川温泉が時折雲間から眺められ、その手前には紅葉の絨毯が広がっていました。

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<秣岳手前の鞍部に降りてゆくあたりの紅葉>

  山頂から15分ほど下ると、3本の道に分かれる分岐があります。ここで私たちはほぼ東へと向かう「天馬尾根コース」へと入ってゆきました。幅の広い尾根で、しかも見晴らしがよい、すばらしいコースでした。前日の雨で粘土質の土が滑りやすくなっていたのには苦労しました。

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<天馬尾根の草紅葉>

  いったん1330m付近の鞍部(コル)まで標高を下げてから、道は小さなアップダウンを繰り返して標高1424mの「秣岳(まぐさだけ)」まで登ってゆきます。この付近の緯度ではこのぐらいの標高がもう森林限界を超えており、高木がありません。ゆったりと広がる尾根の斜面には、イネ科植物の草紅葉が見事でした。

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<秣岳手前では木道を歩く>

  広々した草地は夏はきっとお花畑になるのでしょう。キンコウカやイワイチョウ、イワショウブなどの枯れた花穂がたくさんありました。湿った土を好む高山植物たちです。道は木道になっていました。

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<途中の岩稜でも記念撮影>

  秣岳の一つ手前のピークは岩稜になっていました。クライミング気分でよじ登って皆さんを見下ろしていると、そこでまた記念撮影の輪ができました。菅原さんも嬉しそうに微笑んで撮影に応じてくださいました。

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<須川湖の近くを目指して下山>

  秣岳のピークを過ぎると、道は標高差400m余りを一気に下ります。眼下には下山口付近にある須川湖が見えています。ブナの森に囲まれた小さな湖です。ブロッコリーのようにモコモコしたブナの木は、このあたりではブナ枯れにならず、元気そうに立っています。

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<ガンの群れが北から南へと向かって行きました。>

  私たちが歩いているとき何度か、北の空から南へと向かうガンの群れを見ました。冬をこちらで過ごす鳥たちの渡りが始まっているのです。こうした好天の日に、いっきに距離を稼ごうというのでしょう。

  栗駒山の南東方向には、渡り鳥たちのサンクチュアリーとなっている伊豆沼がありますが、もしかしたらそこを目指していたのかもしれません。鳥たちの渡りの姿は、そう遠くないところまで「冬」が近づいてきていることを知らせていました。

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<振り返った秣岳は円錐形に見えました。>

  下ばかり気にして見ていたのですが、振り返ると通過してきた秣岳が、こちら側からは見事な円錐形に見えるのでした。西に傾きかけた赤みを帯びた太陽は、紅葉の斜面を一段と見事に輝かせていました。

  3時間ほどかけてバスが待つ県道に出ました。この「秣岳」登山口は秋田県にあります。しかし、バスで須川温泉に向かうと間もなく県境を越え、岩手県へ。つまりこの日は、一日の山旅で宮城、秋田、岩手の3県を歩いたことになるのです。

  須川温泉の大露天風呂で汗を流しました。バスは暗くなってから一関に向かって下り始めました。この道はもともと狭い道でしたが、2年前の震災であちこちで崩れたり橋が落ちたりした道です。まだ復旧作業が続いていました。小雨が降り出していて、路面が濡れていました。何とよいタイミングで登山を終えたものだとびっくりしました。

  たくさんの方々が参加してくださった今回の「菅原さんツアー」は、山を歩く人たちに改めて元気をもたらしてくださったように感じています。自分の目標を持って歩き続けてゆけば、いつか人生の「山頂」もあるということでしょうか。

  こうしたすばらし機会にガイドとして参加できたことは、ほんうに光栄なことでした。菅原さん、そしてツアーを企画してくださった仙台A社の皆様、そして一緒に歩いてくださった皆様、ありがとうございました。


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happajuku at 05:31|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 山旅の報告 

2010年10月08日

東北百名山完登・菅原さんと歩いた栗駒山〜その1

※「葉っぱ塾」の当面の行事はこちらをご覧ください。

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<10月6日付け「河北新報」記事>

  9月20日、「葉っぱ塾・秋の栂峰へ」で、めでたく東北百名山を完登された仙台の菅原容子さん。6日の朝いただいたメールに「今朝の新聞に記事が出ました」とありましたので、その日夕方向かった仙台市内のコンビニで、その新聞を手に入れました。

  1年あまりの菅原さんとのお付き合いは、主には山のお客様とガイドという関係でしたので、個人的なことはあまり深くはお尋ねしたことがありませんでした。この記事で、22歳でご結婚、36歳でご主人を亡くされたこと、55歳で仙台市内に転居、大病され手術、2008年の栗駒山付近を震源とする地震の際には、震源に近い病院でお母様に付き添われていらしたこと、この地震以降に百名山のうちの80座ほどを登られたことなどを知りました。

  栗駒山のふもとで生まれ育ち、栗駒山を庭のように歩き回った菅原さんの、「地震の犠牲者への鎮魂」という思いが、75歳を過ぎての「偉業」を後押ししたように思えてなりません。

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<バスの表示も特別です。>

  前日夕方の、滝のような土砂降りの雨が嘘のように、7日朝は穏やかな空でした。雲こそ多めではありましたが、絶好の登山日和になる予感がしました。

  今回の「菅原さんツアー」の参加者は私たちガイドや添乗員を含め42名。大型バスをチャーターしてのツアーとなりました。個人のお名前が入った貸切バスなんて、珍しいのではないでしょうか?

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<78歳? 信じられません。>

  女性の年齢を申し上げるのは心苦しくもあるのですが、78歳でいらっしゃいます。信じられないのです。ときおり少女の面影を見せる穏やかな笑顔、しっかりした足取り。山は人の身も心も健康にするということを感じないわけにはいきません。

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<ペルシャ絨毯のような紅葉の中を山頂へ>

  私たちは栗駒山の「中央コース」を登って行きました。ゆるやかな登山道です。出発地点の「いわかがみ平」は、トイレは使えましたが、レストハウスはまだ復興途上で、修理が進んでいる最中でした。そういえば、ここまでの途中の道路にも、地震の爪跡がいたるところに残っていて、被害の甚大さを垣間見てきたのでした。

  紅葉は見ごろを迎えていました。ブナやナラなどに比べて早目に紅葉が進むツツジやカエデの仲間が多い栗駒山中腹は、まるでペルシャ絨毯でも広げたような見事の色彩にあふれていました。

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<栗駒山頂で記念写真>

  2時間弱で山頂に到達し、すぐにみなさんで記念撮影。「私のカメラでも撮って!」とのリクエストが相次ぎ、なかなか記念撮影が終わりません。みなさんが、喜びを分かち合おうとしていることが伝わってきました。私は写真左端近くで右手を上げています。

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<山頂でお茶をたてる菅原さん>

  撮影後は、私たちガイドが手分けして担ぎ上げた毛氈を敷いて、早速お茶会も始まりました。何度かご一緒した山頂でいただいたことがありますが、この日は菅原さんご自身やお弟子さんたちが手分けして、お菓子や茶碗をザックに入れて来られたのです。見事な茶せん捌きを披露してくださいました。

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<仙台の老舗のお菓子「みちのく」が付きました。>

  仙台市内の老舗のお菓子が付いた、しっかり泡立ったお茶を神妙にいただきました。山頂は雲こそ切れませんでしたが、時折薄日ももれ、風も穏やかで、絶好の野点日和でした。

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<参加者のみなさんも、お茶をいただきました。>

  参加者の皆さんも次々とお茶におよばれし、山頂野点は和やかに進みました。渓流釣りがご趣味のお友達が、イワナのから揚げを人数分ご準備くださっって、それもみなさんに振舞われました。いつもコンビニおにぎりやインスタントラーメンの山での食事を取ることの多い私には、お腹がびっくりするほどでした。

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<花束を受け取った菅原さん>

  年齢が菅原さんの「半分」にもならない参加者の女性が、ご自身で作られた花束を菅原さんに手渡されました。何度かツアーでご一緒したというその女性にとって、きっと菅原さんは雲の上の存在のように見えていたのかもしれません。

  栗駒山の山頂付近ではすでに紅葉は盛りを過ぎ、葉っぱが散り始めていました。しかし、時折下界が見下ろせるように切れた雲間からは、これから下ってゆく須川温泉郷までの見事な紅葉の斜面が見下ろせるのでした。
                              (つづく)

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happajuku at 06:02|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 山旅の報告 

2010年10月07日

今日は栗駒山へ

昨日の夜仙台にきました。夕立のような強い雨が降っていましたが、今朝は雨はあがり、雲間から星ものぞいています。
今日はこれから栗駒山のガイドです。先月栂峰をご案内した仙台の菅原容子さんが、あの日東北百名山を完登されたのでしたが、その区切りにみんなで紅葉の山に登りたいというご本人のご希望です。栗駒山は菅原さんのふるさとの山です。
光栄なことに私もガイドの一人として指名くださいました。40名ほどの参加があるそうで、大型バスで出かけます。
菅原さんのことが昨日の河北新報に紹介されていました。記事や今日の山行については明日にでも報告します。


happajuku at 04:31|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2010年10月06日

秋の祝瓶山へ

※「葉っぱ塾」の当面の行事はこちらをご覧ください。

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<はっとするような桑住平のハウチワカエデ>

  秋の祝瓶山に登ってみましょうと呼びかけていた5日、2名の参加者を得て行ってきました。やはり例年よりは紅葉が遅れている感じでしたが、桑住平まで川沿いを歩いてゆくと、1本だけ真っ赤に紅葉したハウチワカエデがありました。

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<東壁ルートは紅葉半ば>

  標高差800m近くを一気に登ってゆく東壁ルートは、晴れていればピークを見ながらの登山になるのですが、この日は中腹から上の雲がなかなか切れませんでした。

  登るほどに紅葉の度合いは進んでいきましたが、こちらの斜面では盛りはもう少し先になるようです。

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<山頂直下、最後の急斜面を登る>

  山頂の下にもぐりこむようにして最後の斜面を登るのですが、ここは両手両足を使います。浮石も多く、危ないところです。ルートを示す赤いペンキが新しくなっていました。登山者の便宜を図ってくださっているのですね。

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<山頂西側斜面は紅葉が見ごろ>

  3時間半ほどかかって山頂に着きました。今回の参加者は、お一人は以前「祝瓶山市民登山」に参加されたとき、雨で途中から引き返したそうです。そしてもうお一人は、この6月「葉っぱ塾」の祝瓶山に申し込まれていたのですが、雨で中止したときの方です。「やっと念願かなった!」という思いが強かったようです。

  山頂は雲の中で、雨こそ降りませんでしたが、やや肌寒く、フリースを着ての食事となりました。

  西側(小国町側)斜面は、ツツジの仲間やミネカエデなどが多く、紅葉が早めに進んでいました。太陽の光を浴びれば輝くほどだと思いました。

  下山途中で何度か弱い雨が来ましたが、ほとんど濡れることもなく下山してきました。

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<桑住平のマザーツリーはナラ枯れから免れていました>

  「白い木肌の美人ブナ」のあるアカハナ尾根では、やはりブナの葉枯れが進んでいました。葉脈だけになったたくさんの葉がまだ木に残っていますが、見上げると空がスカスカと見えるので、なんだか落ち着きませんでした。

  桑住平から祝瓶山荘にかけての川沿いの道にはミズナラの木が多いのですが、ここにもナラ枯れが容赦なく進入してきていました。気になっていたのは私が勝手にこの森の“マザーツリー”と呼んでいる木でした。

  近くにあるかなり太い木もナラ枯れしていたのですが、この木は何とか無事でした。今年キクイムシが入り込んだ木は、根元にたくさんのオガクズ状の木クズが散乱していました。来年、このマザーツリーは無事でいられるのでしょうか。

  今このあたりの森で進行しているこれまでに例を見ないほどのナラ枯れ、ブナ枯れ。いつ、どのように終息し、その後森はどうなってゆくのか。その中で生命の連鎖を保ってきた動物たちの運命はどうなるのか。気になっています。


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happajuku at 05:33|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート | 山旅の報告

2010年10月05日

デュオ・ケーナルパCD制作、大詰め

※「葉っぱ塾」の当面の行事はこちらをご覧ください。

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


メンバーイラスト


  7月から皆様に「葉っぱ塾10周年」の節目の事業として、弟たちが取り組んでいるデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援をお願いしてきました。これまで80名を超える方々から、あたたかいご支援をいただいております。

  CDの発売を11月中旬として現在、デザインやパンフの原稿の校正などが進行しています。弟からは、CDの曲目順が送られてきました。

  CD制作支援金はまだ受付継続中です。ただ、CDパンフにお名前を掲載できる期限はあと数日に迫っております。その後に送金くださった皆様のお名前は掲載されなくなってしまいますので、どうぞよろしくご理解ください。

  CD制作協力金をいただいた皆様には、11月中旬以降、弟からCDをお送りする予定です。また、「葉っぱ塾」にもたくさんのCDが届きますので、お友達にもぜひお勧めくださってこちらにご注文ください。連絡お待ちしています。


 ■■■ デュオ・ケーナルパ/Duo QuenArpa ■■■

1st Album 『広い河の岸辺』 The Water Is Wide
 

★印:歌入り

1.広い河の岸辺 スコットランド民謡/八木倫明 訳詞 ★
2.埴生の宿 ヘンリー・ローリー・ビショップ 作曲/名取太郎 編曲
3.鳥の歌 カタルーニャ民謡
4.ラピュタ・シチリアーナ イタリア・ルネッサンス音楽+久石譲
5.草原情歌[正調] 【在那遥遠的地方】(中国青海民歌)★
  王洛賓 作曲/青山梓 訳詞
6.黄色い村の門 アイルランド民謡
7.さとうきび畑 寺島尚彦 作詞作曲 ★
8.木霊(こだま) [アイリッシュ・フルート・ソロ]
  キース・ジャレット 作曲
9.カスカーダ【滝】 [アルパ・ソロ](パラグアイ)
  ディグノ・ガルシア作曲
10. すみれ(アルゼンチン) ウニャ・ラモス 作曲
11. コンドルは飛んで行く【自由の風求めて】 (ペルー)
   ダニエル・アロミアス・ロブレス 作曲/八木倫明 作詞 ★
12. コーヒー・ルンバ( ベネズエラ)ホセ・マンソ・ペローニ 作曲
13. 君偲ぶ夜( パラグアイ)デメトリオ・オルティス 作曲
14. チョグイ鳥 パラグアイ伝統曲
15. 平和のために・・・(落ち葉のコンチェルト)   
  アルバート・ハモンド 作曲


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happajuku at 04:22|PermalinkComments(5)TrackBack(0) やぎりん、木星音楽団関連 

2010年10月04日

稲刈り終了! 〜葉っぱ塾の田んぼ

※「葉っぱ塾」の当面の行事はこちらをご覧ください。

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


  3日は「葉っぱ塾田んぼオーナー」の稲刈りでした。この日の天気が週間予報に出てからずっと「曇りときどき雨」という予報でしたのに、前日になって「晴れ時々くもり」と変わりました。青空と秋風がやさしいまさに稲刈り日和となりました。

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<頼もしい山大生の助っ人>

  田植え以上に大変だと考えていたこの稲刈りに、今年は山形大学の学生4名が参加してくれました。この夏、私の集中講座を受講してくれた学生たちです。授業とは関係がないのに「行きます!」と手をあげてくれて、本当に頼もしい助っ人でした。

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<刈った稲の結束のしかたが難しい!>

  幅10m、長さが120mの細長い田んぼ。当初は午後3時までかかっても終わらなければ、機械でやっていただこうと考えて作業を開始しました。昨年やったときにようやく覚えかけた稲の結束方法は、一年のうちになんだか忘れてしまっていて、最初はそのやり方を地元の方々から教えていただき、なかなか作業が進みませんでした。120mの田んぼの向こうの端は遥か遠くに見えました。

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<黄金色の中に埋もれるように作業>

  子どもたちも「ネコの手」よりはずいぶん稼げるようになりました。学校で稲刈りを体験したことのある子どももいました。黄金色の稲の中で稲と戯れるようにして、作業に取り組んでくれました。カエルやバッタがたくさんいるのも子どもたちには楽しかったようです。

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<杭掛けもこの日の作業>

  11時を少しまわったところで休憩しましたが、その時点で半分以上を刈り終えていました。昼ごはんを少し遅らせれば何とか終わるかもしれない。終わってゆっくり昼食を食べるのがいいなあ、と思いながら後半の作業にかかりました。

  後半は、一方で刈り取りを進めながら、他方では稲杭を立て、刈り取った稲束を杭に掛けてゆく作業を並行して進めてゆきました。天日で乾燥させた稲は、乾燥機にかけて短時間で乾燥させたものよりも食味がよいのです。

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<整然と並んだ稲杭>

  田んぼの北西隅の最後の1株を私が刈り取ったのは12時29分。ついに全面を刈り終えました! 子どもも含めて30名以上も人手があったおかげで、当初の予想を上回る速さで作業を進めることができました。整然と並んだ稲杭の数は38本。最終的にどのぐらいの収量になるのか楽しみです。

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<お世話になった遠藤さんからお話を聞く>

  お腹をすかせて公民館に戻り、妻が準備してくれていた「イモ煮」でみんなでお昼ご飯。参加者が持ち寄った自慢料理もテーブルをめぐり、にぎやかに過ごしました。

  お腹も人心地ついたところで、田んぼのお世話をしてくださった遠藤さんから、収穫に至るまでの生育経過の説明がありました。田植え前の異常な寒さがありました。そうでしたそうでした、4月中旬に雪が降ったのです。その直後に種まきだったそうです。

  5月30日の田植えからしばらくして、イネミズゾウムシの攻撃を受けたこともありました。葉が黄色くなりかけて心配したのです。それも何とか乗り越えたと思ったら、今度はあの猛暑でした。水管理に気を配っていただいたそうです。機械植えに比べて株の間隔が広いことで風通しが良くなり、イモチ病にかかりにくかったのだそうです。

  みんなの思いがこもった葉っぱ塾の田んぼのコシヒカリ。これから3週間ほど乾燥させてゆきます。収穫祭は11月7日に行います。その前日には「ハチ蜜の森キャンドル」のカボチャ・ランタンがあって、組み合わせての参加も可能です。オーナー以外の方の参加も歓迎します。7日は、キノコ狩りハイキング、餅つきなどを計画しています。ぜひご参加ください。

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happajuku at 05:50|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾田んぼオーナー | 葉っぱ塾行事レポート

2010年10月03日

快晴! 磐梯山 〜山の講座卒業登山

※「葉っぱ塾」の当面の行事はこちらをご覧ください。

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


  春から毎月1回行ってきた勤労センター教養講座「安全安心登山の楽しみ」の“卒業登山”を2日に行いました。講座受講生は6名、一般参加の方が4名、総勢11名での実施でした。講座受講生の方々の半数以上が参加できなかったことは、日程のとり方に問題があったのかと、ちょっと悔やんでいます。

  この春から何度も山に出かけているのですが、その中でもこの日は最高の天候だったのではないかと振り返っています。集まった時点では秋特有の盆地霧に包まれていたのですが、車を連ねて米沢市内を抜けようとする頃、私たちは霧の海の上に出ました。上空には抜けるような秋の青空が広がっていました。

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<スカイバレー途中から見えた磐梯山>

  サルたちが路上で群れる白布温泉を通過し、スカイバレーをぐんぐん登ってゆくと、「錦平」の展望台で、置賜盆地の大雲海と、蔵王、村山葉山、鳥海山、月山、朝日連峰を望む大パノラマに出会いました。車をとめて写真タイム。そのとき、私はカメラを忘れたことに気づきました。よりによってこんな写真日和のときに・・・とほほ。ということで、今回の写真は参加者のSさんのカメラを借りて撮影したものや、Sさんが撮ってくださったものなのです。

  白布峠を越えて裏磐梯方面に下り始めると、いよいよ磐梯山が姿を現しました。6月に一人で出かけたときにはうす曇で霞んでいたために眺望がほとんどなかったのですが、この日は視界を遮るものがありませんでした。みなさん、ワクワクしてきている様子が伝わってきました。

  桧原湖畔を過ぎて、有料道路のゴールドラインに入り、しばらく登ると、この日の登山口「八方台」があります。秋の週末、しかも好天。予想したように、駐車場は車が混み合い、整理員が立っていました。「ここは一杯なので、少し下の駐車場へ」とのこと。飯豊や朝日ではお目にかかれない光景でした。

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<途中ではコンパスの使い方の復習>

  「八方台」の標高は1192m。ここから標高1819mの磐梯山山頂までは、標高差627m。中級程度の山歩きです。今回は「山の講座」の一環でもありましたので、途中ではコンパスの使い方や、地形の読み方などを体験していただくことも大切なことでした。

  とりわけ地形図とコンパスの使い方は、2時間だけの講座ではなかなか身につかないものです。案の定みなさんは、「ほとんど忘れた」状態でした。本当に覚えたいという場合は、やはりそのことに集中した講座を受講していただく以外にはないようです。来年の2月か3月にと考えています。

  「中の湯」から見上げると、磐梯山の山頂が見えるのですが、斜面は紅葉がずいぶん進んでいました。このあたりにはブナ枯れやナラ枯れがまだ入っていないようで、もう少しすれば、紅葉見物の最適期を迎えることになるでしょう。

  山頂近くで、すぐ後ろを歩いていたUさんの足取りが重くなりました。ザックを下ろしていただき持ってみると、「異常な」重さでした。まるでガイドが背負うザックほどもあるようです。山頂に行ってから中を拝見したのですが、遭難しても4日間ぐらいは食いつなげるほどのさまざまな食料や飲料が詰まっていました! 自分の体力、その日の天候、季節などを考え、必要にして最小限ということを考えることも、登山では大切なことです。「他の人にも分けてあげたい」という優しいお気持ちは十分わかりますが・・・。

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<山頂からみた桧原湖と、朝日連峰、月山>

  岩だらけの磐梯山山頂までおよそ3時間。山頂は多くの登山者でにぎわっていました。眼下に広がる猪苗代湖、そしてその南には会津の山々が見えます。そして、登ってきた方向を振り返ると、桧原湖と、その背後に連なるふるさとの山々が展望できました。月山、そして朝日連峰の峰々。さらに左方向に目を移すと、先日登った栂峰、さらにはまだ雪が残っている飯豊連峰。少し霞が始まってはいましたが、言い尽くせないほどの展望でした。

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<三角点設置の場に遭遇>

  山頂では面白い光景に出会いました。三角点を設置するために、大勢の人たちが登っておられたのです。そういえば6月一人できたときには、三角点の標石がないことを不思議に思っていたのです。埋められる前の三角点の標石をみたのは初めてです。こんな石を下から担ぎ上げてこられたのですね。この磐梯山は「三等三角点」ということでした。

  大展望の山頂に、後ろ髪を引かれるような思いでお別れし、2時間20分ほどかけて下山。その後、「休暇村裏磐梯」に立ち寄って温泉に入ってきました。広々した敷地の中に立つ施設はなかなか快適でした。ここも、家族連れや団体さんでにぎわっていました。

  帰る途中、西に傾き始めた太陽に照らされたスカイバレーの途中の風景はなかなか見ごたえがありました。このあたりにはブナ枯れが入っていないために、まだ木にはたくさんの葉がついていました。ブナの一部は黄葉が始まっていました。気の早いヤマウルシはあちこちで西日を反射して赤く輝いていました。

  今回の登山で「山の講座」は終了しますが、講座受講生同士の交流も始まったと聞いてうれしくなりました。これからも「葉っぱ塾」の行事に参加してください。また、今回初めて「葉っぱ塾」の行事に参加くださった方が2名おられたのですが、いかがだったでしょうか? 晴れ男のヤギおじさんと、また遊んでください。お待ちしています。

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happajuku at 05:08|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート | 山旅の報告

2010年10月02日

色づく葉っぱ塾のリンゴたち

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<寒さと出会うことでリンゴの色づきが進みます。>

  涼しい気候が好きなリンゴの木にとって、この夏の猛暑は厳しいものだったかもしれません。昨年は梅雨明けもないままいつのまにか夏が終わってしまったようでしたが、今年は9月上旬まで猛暑が続きました。

  しかし、中旬以降は一雨ごとに気温が下がり、朝の気温が10℃を下回る日もあるようになり、リンゴの果実の色づきが加速し始めたようです。一昨日、平井さんの畑におじゃまして、リンゴの木たちと会ってきました。

  人の握りこぶしぐらいの大きさにまで育っているものもあり、赤みを帯びてきていました。収穫まであと1か月半ほどあります。今後の気温の推移や台風が来るかどうかが気になるところです。

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<早稲の品種は出荷が始まりました。>

  平井さんのところではすでに最も早い「津軽」という品種は終わっていました。まだ寒さに当たらなかったこの品種は、これまでになく品質が悪かったとのことでした。寒さが、品質のよいリンゴを育てるのですね。

  さまざまな「異常」気象を、植物たちはどこでどんなしくみでとらえているのでしょうか。この山形で将来、リンゴが育たなくなるような気候になってゆくのでしょうか。植物たちのメッセージにも耳を澄ませてみたいものです。


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happajuku at 04:29|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 葉っぱ塾のリンゴの木