2011年01月

2011年01月31日

ルース氷河〜Mount Michio

☆アラスカ、アンカレッジ在住の大山卓悠さん厚子さんご夫妻とは、インターネットを介してつながりました。福島市で開催された星野道夫さんの写真展の感想を私がブログに書いたのを、奥様が読んでくださったことがきっかけだったと記憶しています。そして驚いたことにご夫妻は、星野道夫さんの家族ぐるみの友人でした! 

 大山卓悠さんは、ロシアでヒグマに襲われて亡くなった親友・星野道夫さんの事故を詳しく検証した著書『永遠のまなざし』(共著)を出されています。このコラムは、大山さんのご承諾をいただいて転載しております。

 写真も大山さん提供です。


ルース氷河(大山卓悠さん)

<ルース氷河、「ドン・シェルダンの円形劇場」>



  ビーバーの名を冠した単発エンジン機が滑走路からふわりと浮きあがると、小さなタルキートナの町はすぐに森のなかに飲み込まれて行った。

 向かい風が強い。機体はたえず振動し、ときどきエアーポケットに落ちては、またグンと浮きあがる。

 これから、二〇年前に仕残した約束の清算に出かけなければならなかった。乱気流に巻き込まれる度に、小型機は頼りなく揺れ動き、喉の奥から軽い吐き気とともに苦い思い出が湧き出てきた。

「大山さん、ルース氷河の源流に行ってみませんか? 真冬ですが、そこでキャンプをするんです。ものすごく星空がきれいなんです。びっくりしますよ」

 いまからちょうど二〇年前、写真家の友人が目を輝かせながら雪中キャンプに誘ってくれた。

(真冬にキャンプ? それも、マッキンレー山の中腹にある氷河の源流?)

 それはぼくにとって、まったく未知の世界だった。興味は湧いたが、普通ではない友人の生き方と、まともな人が行くような時と場所ではない所への招きに、ぼくは正直なところ、たじろぎを覚えた。

「ウワ―、そんなところなら行ってみたいですね」

 と答えたものの、ぼくはその招待に現実味を感じなかった。それに、ぼくには生活があった。家内と、娘三人を放っておくわけにはいかない。友人はまだ独身で、好きなときに好きなところへ、風のように動いて行く。ぼくとは立場が違った。

 だが、今すぐには無理でも、いつの日か彼の招待を受けてみようとは思った。アラスカを知り尽くした彼がそこまで言うのなら、きっと美しいところに違いない。彼が分かち合いたいと思った感動を、そのまま感じ取りたいと思った。

(いずれ時期を見て、連れて行ってもらおうかな)

 ぼくは友人の熱い想いを、そんなふうに簡単に心のなかで処理してしまった――そう、彼があの後、あのような形で早世するなんて、思いもしなかったからだ。

 それから数年後、彼はロシアのカムチャツカ半島で不慮の死を遂げた――。



 ビーバーは、その機体を小刻みに振動させながら、まっすぐアラスカ山脈へと向かった。厳冬期の一月には珍しく、抜けるような青い空が、マッキンレー山をひときわ勇壮に浮かび上がらせている。

 山脈の麓を流れるチューリット河を越えると、すぐ目の前に巨大な氷河の河口が見えてきた。ルース氷河だった。

 緩やかに蛇行する氷河は、その河幅が一・六キロもある。両岸の岸壁は花崗岩でできており、その壁の高さは一五〇〇メートルに達する。さらに氷の深さは一〇〇〇メートルほどあるらしく、もし氷河がなくなれば、あの有名なグランドキャニオンをも凌ぐ渓谷になるらしい。

 そんな巨大な風景のなかで、ゴマ粒ほどしかないビーバーは、蚊の鳴くような心もとないエンジン音を立てて氷河を遡って行った。

 マッキンレー山から吹き下りる風の流れを巧みにかわしながら、小型機は飛び続けた。そして突然、渓谷を抜け出たと思ったら、豁然として眼界が開けた。そこが氷河の源流だった。

 天候の急変を嫌う飛行機は、荷物を下ろすと、残される者の不安な気持など気にもかけないように、すぐに飛び去って行った。

 ビーバーが視界から消えると、氷河源流は完全な静寂に包まれた。深い海の底にでもいるかのように、自分の息遣いしか聞こえてこない。

 残された荷物とぼくの周りには、五〇〇〇メートルに達する山並が聳え立ち、その先には六〇〇〇メートルを超える北米最高峰のマッキンレー山が見える。それらが、ドン・シェルダンの円形劇場と呼ばれる氷河源流の荒漠たる氷雪盆地をグルリと取り囲んでいる。

 ドン・シェルダンというのは、一昔前の有名なブッシュパイロットで、アラスカ山脈を知り尽くした伝説の人だ。彼はそのなかでも特にルース氷河を愛したという。その証として、彼は誰も想像もつかない形で、その地に遺産を残した。ドン・シェルダンのマウンテン・ハウスとして知られる六角形の小さな山小屋がそれだ。氷河源流の中ほどに、両側を氷河で削られた、魚の背びれのような岩山が付き出ており、何とその岩山の頂上にある猫の額ほどのスペースに、奇跡のような小さな山小屋を建てたのだ。

 日暮れまでの三時間、当面必要なものだけでも小屋に運び上げなければならなかった。暗くなると、小屋にたどり着く最後の斜面の登坂が出来なくなる。足でも滑らそうものなら、そのすぐ下に大きく口を開けたクレバス群に簡単に吸い込まれてしまうからだ。

 荷物のあるランディング地点から山小屋まで、スノーシューを軋ませて急いだ。往復する度に、周りの景色の色調が変わって行った。

 夕日の射光でアルペングローがはじまり、周りの山々が真っ赤に染まった。日が落ち、谷が暗くなると、山脈の上の空の色がブルーからピンクへと変わって行った。その色の諧調が薄れて行くと、ぽつぽつと星が現れ、次の瞬間には全天で星が瞬いていた。

 山小屋は、半年も前の夏に訪れた人が最後だったようで、じっとりと充満した寒気がぼくを迎え入れた。

 急いで湯を沸かさなければいけない。身体が完全に冷えてしまうと、シュラフに包まって寝るどころではない。凍死はしないまでも、ガタガタと震えながら不快な一夜を明かすことになる。

 岩場に張り付いた雪をこそぎ取り、コンロで湯を沸かす。沸騰してもそれほど熱くはならない。気圧が低いから、沸点に達しないのだ。それでも、甘いアップルサイダーを湯に溶かし、ゆっくりゆっくりと喉に流し込むと、疲れも寒さも緩んでくる。甘いアップルサイダーは、亡くなった友人も好きだった。

 一息入れてから、山小屋の外に立ってみた。

 山小屋の東側はそれこそ雪も張り付かない垂直に切り立った断崖絶壁で、誤って落ちたらまず助かる見込みはない。眼下に広がる広大無辺の氷雪盆地の先には、広壮な山々のシルエットが夜の暗黒のなかで巨大な円形劇場を形作っていた。その天蓋に当たるところが空で、空はそのまま宇宙になっていた。

 星々の瞬きは凄まじく、その数も尋常ではない。これまで見たことのない夜空がそこにあった。空の闇という闇に、大小さまざまな星が埋まっているのだ。大げさでなく、闇が占める空間よりも、星が占める空間のほうが勝るのだ。もし誇張が許されるのなら、見上げる夜空が、闇の代わりにすべて星で埋まっているのだ。

「ものすごく星空がきれいなんです。びっくりしますよ」

 友人の言った言葉がよみがえった。彼が言ったことはウソではなかった。いままで行ったどんな処よりも、そこは美しかった。雪と氷と岩だけの、無機質の世界――そのような世界が、人の心をこのように揺さぶる場所は、この地球上にもそうそうないだろう。

 彼が夭折した後、その場所を愛し続けた彼のことを尊び、誰ともなくルース氷河に突き出た小山の一つを「Mount Michio」と呼ぶようになった。

 月光に照らされた「Mount Michio」は、巨大な氷河源流の円形劇場のなかではとてもちっぽけな岩山に見えた。だが、小さな頂に雪をかぶり、その凛とした姿は、在りし日の友人の姿そのものだった。

 気温は低いが、風が止んだ。

 ぼくは手袋をはずし、ポケットからオカリナを取り出した。生前、ぼくがオカリナを吹くと彼は笑いを噛み殺していたが、あれからずいぶん練習して旨くなったんだぞと彼に語りかけ、それからゆっくりと「Mount Michio」に向かって吹き始めた。

 ヘタな音色が氷河源流に響き渡る。だが、これこそが今回やって来た目的だった。これまで彼の招待を放っておいたことを、オカリナを吹いて謝りたかったのだ。

 一曲目は、彼が他界したときに作ったレクイエムで、二曲目は北極圏のカリブーの地を訪れたときに作った曲だった。

 オカリナを吹きながら考えた。なぜあのときぼくは彼の誘いを受けなかったのだろうと……。

 あの時、無理をしてでも彼の誘いを受けていたら、彼はどれほど喜んでくれただろう。彼は、彼が受けた同じ感動を、ぼくにも味わってほしいと思っていたのだ。きっと一生懸命になって準備し、色々なことを話してくれたに違いない。

しかしぼくは曖昧な返事をし続けた。彼はどんなにがっかりしたことか。いまとなっては手遅れで、後悔ばかりが目に溢れ、頬を伝い落ちた。

 三曲目を吹こうと思った。三曲目は、ルース氷河を訪れた思い出に、現地で作ろうと思い描いてたものだ。だが、氷河源流の寒さは尋常ではない。もうこれ以上、手袋なしで立っていることなど出来なかった。ぼくは思わずオカリナをジャケットのポケットに放り込み、山小屋へ取って返した。

 深夜過ぎ、円形劇場の山並の上にオーロラが舞った。緑色の炎が、ゆったりと蠢きながら、星空を染めて行く。

 他界した友人は、こんなところで何週間もキャンプをして写真を撮っていた。人恋しくならなかっただろうか。いやきっとなったに違いない。

 無機質が造りだす究極の美のなかで、それでも彼は満たされないものを感じたはずだ。それは生命という存在で、風に舞って氷河に落ちて来た枯葉一枚を見て彼が感動したように、彼は人恋しくなり、生命が放つ美しさを、生命の気配をまったく感じないこの氷河源流で想ったに違いない。

 誰もが想像もできないほどの美しさをもつこの無機質の世界で、実は最高の美を放っていたのは、もしかしたら彼の存在そのものだったのかもしれない。この茫々たる広がりをもつ氷雪盆地のなかで、ポツンと点のように佇む生命――それこそが最も美しい存在感を放っていたのではないだろうか。

 北極圏のカリブーの移動と、ルース氷河でのキャンプ――この二つの招待を実現させるために二〇年という歳月がかかってしまったけれど、ぼくにとっては最善の『時』が与えられたのかもしれない。

 二〇年前、もしぼくが彼の誘いを受けていたとしても、そのときのぼくは精神的に未熟で、たぶん彼の感動を同じレベルで受け止めることなどできなかったと思う。彼とともに同じ景色を見て、同じ感動をするのに、ぼくにはこれだけの時間が必要だったのだ。彼はもうこの世にいないけれど、いまならば、心から彼に言える――本当にきれいなところですね、と。

 彼の誘いを受けなかったことが、彼の死後、ずっとトゲとしてぼくの心に突き刺さっていた。だけど今、ぼくはこのルース氷河で、彼の言葉通りの感動を受け、さらには生命にこそ究極の美が宿っていることを気付かされた。

 友人の想いと一体になれた気がして、二〇年という時の流れが決して無駄ではなかったと思えることが嬉しかった。突き刺さったままだったトゲが、静かに消えて行くのが判った。



☆「葉っぱ塾」お勧めの本

   星野道夫著 『旅をする木』(文藝春秋社 文春文庫もあり)




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happajuku at 04:08|PermalinkComments(4)TrackBack(0) アラスカからの風 

2011年01月30日

ネイチャーゲームで親子行事のお手伝い

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<子どもたちが合奏を披露してくれました。>

  29日は、南陽市から依頼された児童館での自然体験シリーズの最終回で、N児童館にお招きを受けていました。他の児童館は秋にすでに終わっていたのですが、ここだけは、この時期の「おとうさんと遊ぼう」という行事と抱き合わせての開催となったのです。

  約30名の3歳児から5歳児たちが、いっしょうけんめい練習してきた合奏を披露して詰め掛けたお家の人たちに披露してくれました。

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<何の動物かヒントを聞いて考えています。>

  ネイチャーゲームに移ってからは、子どもたちの目の輝きが一段と違ってきました。動物のヒントをいくつか聞いていって、何の動物なのかを考える「ノーズ」というアクティビティをやっています。答えがわかったら、黙って自分の鼻を指差す、という約束なのですが、小さな子どもたちの中には、思わず答えが口から出る子どももいて、なかなかにぎやかです。

  今の子どもたちは、屋外で野生の動物を見る機会がほとんどないようです。この地域も山が近く、昨年は児童館の前をニホンカモシカが通ったこともあるそうですが、テレビや動物園で、という子が多くいました。

  「何か動物飼っていますか?」と質問しましたら、一人の男の子が「カンガルー!」というのでびっくり。「じゃ、今度みんなで見に行こうよ」というと、「でも、死んじゃった」とのこと。見られなくてとっても残念でした。今度何か珍しい動物を飼ったら、ぜひ連絡ください。

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<お家の方々による「動物ジェスチャー」>

  お家の方々にも参加していただきました。グループで一つの動物を表現するのです。それを子どもたちが考えます。このジェスチャーは何の動物かわかりますか? 答えは最後に記しておきます。

  親子が体を触れ合い、言葉を掛け合って様々な活動に取り組む。そのためには親の側も、どんな活動があるのかできるのか、いろいろ知っておくといいのではないでしょうか。高価な機械や道具なんてほとんどなくても、さまざまな遊びはあるものです。

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<帰り道でみた雪下ろし風景>

  心豊かな時間を過ごした帰り道、この日朝からしばらくぶりに穏やかに晴れた空の下で、雪下ろしをする姿があちこちで目に付きました。赤湯温泉街では、大きく張り出した雪庇(せっぴ)のある蔵の屋根に人が上っていました。古い町並みの中では、下ろした雪を車で「雪捨て場」まで運ばねばならないのがまた大変です。

  九州の新燃岳が大規模な噴火活動をしているニュース映像を見ましたが、降り積もる火山灰で大変な状況でした。同じ「降る」でも、雪のほうがまだましなのではないかと感じました。口蹄疫が一段落したところだと思っていたところへの鳥インフルエンザ、そしてこのたびの噴火。とりわけ宮崎のみなさんは、大変なご苦労をなさっているのではないかと想像しています。延岡のSさん、そちらはいかがですか?

  山形は昨日午後からまた雪が降り始めました。これで連続38日目になりました。もう少し続きそうです。外では雪が降り続いています。これからまた、除雪です。


 ※【答え】タコ



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happajuku at 06:13|PermalinkComments(2)TrackBack(0) シェアリングネイチャー 

2011年01月29日

軒下の排雪〜初めての経験

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<10日前の状況>

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<28日、作業の途中>

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<作業一応完了>

  母屋の中庭に落ちてくる雪がうず高く積もっていました。上の写真は10日前ですが、一昨日はこれ以上になっていました。これまで、雪の多い年に何度か、この雪の上部を崩し、南側(写真右手方向)に移動させたことはありますが、この冬は、南側の雪の量もかなリになっていて、移動が困難になってしまいました。

  それで、一昨日の夕方から、この雪を20mほど運び出して、流雪溝に捨てる作業に取り掛かったのでした。こんなことはこれまでなかったことです。

  上部の三角部分の雪を崩してはスノーダンプで運び、80センチほどの厚みになったところで、50センチ四方の雪の柱にして切り出す、という作業の繰り返しです。

  27日夕方2時間、そして28日早朝から5時間。試みに、ポケットに万歩計を入れていましたが、あわせて3万歩ほどの歩数となりました。

  春になれば溶けてなくなってしまうものを、エネルギーを使って排除するというのもむなしいといえばむなしいのですが、どこまでやったのか、どこまでいけば終わるのか、ということがはっきりしているこうした作業は、嫌いではありません。チョークしか持ったことのない「細腕」のトレーニングを兼ねる、と前向きに考えれば、やる気も出るというものです。

  週間予報の2月2日に、ようやく「晴れマーク」が出ました! 今年は、2月3日が旧暦元日です。少しは春を感じながら「年越し」ができるのでしょうか?

  昨日は午後から吹雪となりました。用事で高畠町まで出かけたのですが、帰りは一時事故渋滞に巻き込まれました。しばらく渋滞に身を任せていましたが、意を決して反対車線にUターンし、大きく迂回して、予定の3倍の時間をかけて帰宅しました。車の事故、雪下ろし中の事故、なお多発しています。お互い気をつけましょう。



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2011年01月28日

蔵王へ!

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<蔵王ライザスキー場から見た27日の大朝日岳>

  スキー授業のお手伝いで、27日は「蔵王ライザスキー場」に行ってきました。昨年の授業以来ですので1年ぶりです。

  この日の天候は未明から朝にかけては青空がのぞき、風も穏やかでした。標高およそ1000mにあるスキー場の駐車場からは、やや雲がかかった月山と、真っ白な大朝日岳を見ることができました。月山は今年になって初めて眺めました。

  おっとりした山容の月山と、とんがっている大朝日岳は、対照的な印象の山です。山の成り立ちの違いが山の姿に反映しているのです。月山は、鳥海山や富士山と同じように、何度も噴火を繰り返し、火山噴出物でできた山です。一方朝日連峰は地下深くで固まった花崗(かこう)岩や閃緑(せんりょく)岩という岩石が、長い時間かけて隆起し、侵食を受けて形作られているのです。

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<まさにモンスターの樹氷>

  このスキー場の魅力は、リフトを2本乗り継ぐと、標高1400m余りまで上ることができ、そのあたり一帯が「樹氷原」になっていることです。近年、温暖な冬が多くなり、樹氷が見られる標高が少しずつ上がっているという研究結果も出ているのですが、今シーズンの樹氷は、なかなか見栄えがするものでした。

  英語では樹氷を Snow Monster というのですが、針葉樹のアオモリトドマツが、吹き付ける季節風で氷の結晶を身にまとい、様々な形状を造っています。

  この日、天候は下り坂で、昼ごろから霧が出始め、授業が終了する間近になって、午後2時半ごろから小雪が降り始めました。その雪は、今朝になって一段と強く降っており、これで、37日間連続雪降りということになっています。さあ今朝もこれから雪かきです。今日は旧暦では「師走二十五日」。春は、春は・・・・。



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2011年01月27日

キャンドルを作る人、灯す人

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<若者たちが作ったキャンドル>

  大雪が続いています。昨日の昼以降は雪が止んでいますが、2月1日まで、予報には雪のマークが続いています。

  雪を楽しむイベントとして始まった南陽市の「雪灯り回廊」で使われるキャンドル製作を、昨日、高校生の若者たちと一緒に行いました。

  お寺などで使用済みとなったロウソクを段ボール箱でたくさんいただいています。これをいったん溶かし、この日は紙コップに流し込み、芯を立てるという作業を経て、およそ1000個のキャンドルが完成しました。

  キャンドルイベントは、当日はなかなか華やかなものですが、そうしたイベントを支える活動があって初めて成り立つものです。この行事も、高校生たちがたくさんキャンドルを作ってくれるということを前提にして成り立っています。

  当日、会場に足を運び、自分たちが作ったキャンドルに火が灯されている様子をぜひ眺めてほしいものです。

  大阪の友人からの情報で、山口県庁前でハンガーストライキを継続中の若者たちがいると聞きました。瀬戸内海の美しい海を埋め立てて原発をつくるということに反対する意思表示だとのこと。

  ■中国新聞記事  

  ■若者たちのブログ


  若者たちが生きる自分たちの未来のために声を上げている。彼らの心にもまた、キャンドルが灯っているような気がします。先日ある雑誌でみたこの海の美しい写真が目に焼きついています。



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2011年01月26日

大雪続く

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<平井さんのリンゴ畑>

  雪が降り続いています。昨日(25日)は、朝と午後と2回、除雪車が通ってゆきました。

  久しぶりにリンゴでお世話になっている平井さんのお宅にお邪魔しました。1月末に、とお願いしていた自家用のリンゴを受け取りに行ってきたたのです。気になっていたリンゴの木は、深い雪に幹の途中まで埋もれてはいるものの、「矮化」といって、背丈を大きくしないような栽培方法ですので、枝にはあまり雪が積もらず、「大丈夫です」とのことでした。

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<スノーダンプ>

  連日の除雪作業で、除雪の必需品の「スノーダンプ」が壊れてきて、新しいものを買いに行ったのですが、どの店も「品切れ」です。いつ入荷するかわからないとのこと。最近の製品は、みかけはカラフルでいいのですが、耐久性に問題ありです。といっても、この大雪で酷使したのも原因かもしれません。

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<雪の中に立つ郵便ポスト>

  今年最初の自分通信「LEAF」を一昨日から投函しましたが、いつものポストが、雪景色の中でやけに目立ちました。毎日水墨画のような風景を眺めているものですから、こんな色をみると嬉しくなってしまいます。

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<「白つつじ公園の雪景色>

  私の「LEAF」を保存していてくださる長井の市立図書館に届けに行きました。「白つつじ公園」の一角に建っているのですが、公園はつつじの木はほぼ雪に埋もれ、雪囲いが見えていました。桜の季節のあと、緑が多くなる季節に、雪のように真っ白なつつじが咲くのですが、その白さはこの雪から受け継いででもいるのかもしれません。

  昨日、2月1日までの週間予報が出ましたが、まだずっと雪のマークが並んでいます。うーん、春はまだ遠いのか。

  ちょっと暖かくなる出来事もありました。2月26日のデュオ・ケーナルパの千葉公演に、星野直子さんがおいでいただけそうだ、と連絡をいただきました。お贈りしたCDも、楽しんで聴いてくださっているとのこと。3月にアラスカに行かれるときに、アンカレッジの知人にも持っていってくださるとのことでした。

  埼玉在住の知人のブログには、「庭にギョウジャニンニクの芽が出てきました!」とありました。私もかすかな春の気配に耳を澄ませてみましょう。



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happajuku at 05:05|PermalinkComments(2)TrackBack(0) ブナの森の四季 

2011年01月25日

豊かな森を守るために〜県知事への要望書提出

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※今回のようなクマに関する記事を書きますと、時々、どこのどなたかわからない人からの「誹謗中傷」のようなコメントをいただきます。このブログは、議論をする場とは考えておりません。「自分と考えが違う」と思われた方は、どうぞスルーしてくださるようお願いいたします。ご自身の意見はどうぞ外に向かって堂々と発表なさってください。


  雪の降った日は今日(25日)で、連続34日間となっています。1月いっぱいまでの予報はまだ雪のマークが続いています。

  昨日県庁に行ってきました。「日本熊森協会山形県支部」として初めて、県知事宛に要望書を提出したのです。

  昨年この山形県内では、県に報告があっただけで210頭のツキノワグマが捕殺されました。全国では、北海道のヒグマも含めると3500頭近いクマの捕殺が行われています。

  この大部分が「有害駆除」ということでの捕殺なのですが、出てきたら殺す、というような今のやり方を続けてゆけば、九州ですでに絶滅したといわれるように、この東北エリアにおいてもそのような事態になってしまうことは目に見えています。

  私たちの基本的な考えとして、クマが人里に出てきたりするのは、クマの問題ではなく、森の問題であるということがあります。ひいては森と向き合う人間の問題といえるのかもしれません。

  豊かだといわれているこの山形の森に、何らかの異変が起こりつつあるのではないか。拡大するナラ枯れやブナ枯れは、その兆候なのではないのか。そうであれば、長期的な展望に立っての森林保全活動を展開しなければならないのではないか。そんな思いで「要望書」をまとめました。

  全国の仲間からも、賛同署名を集めてくださる旨のご連絡をいただいています。私は来月16日に、県内の自然保護団体を代表して、「特定鳥獣保護管理検討委員会」に出席しますが、その席上で、いただいた署名も県に手渡したいと考えています。

  県担当者の対応は、どこか冷ややかなものでしたが、私たちは県のみなさんと対立したりケンカしたりするつもりはありません。お互いがそれぞれの立場でできることを出し合いながら、よい方向性を探りたいと思っています。

  「野生動物との共生」。言うはたやすいことですが、むずかしいこともたくさんあります。しかし、人間の英知を結集して、人間本位ではない、本当の意味での「共生」を目指したいものです。



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happajuku at 06:40|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 日本熊森協会関連 

2011年01月23日

音楽がつないだあたたかなご縁

コバケンとその仲間たち イン 山形(チラシ)

<2008年2月の山形公演のチラシ>


  小林研一郎さん指揮のオーケストラによる『コバケンとその仲間たちオーケストラ 山形公演』が開催されたのは2008年2月のことでした。私はその年の3月末で退職しましたので、その直前でした。生徒たちを引率してこの演奏会を聴きに行ったことを、そのときのブログに書いています。

■2008年2月の私の記事

  この記事に対して、それからしばらくして、「高木章さん」という方からコメントをいただきました。公演当日、ティンパニ奏者としてステージにあがっておられた方でした。

  何度かコメントのやりとりや、こちらからお便りをお届けしたりしていましたが、その後特に交流は発展せずにきていました。その高木さんからまたご連絡があり、ご自身がブログを開設されていることなど、近況をお知らせいただきました。そのブログにこのたび、私や弟のことなどを詳細に取り上げてくださいました。以下の記事を参照ください。

★高木章さんのブログ記事「灯火」


  私はまだ高木さんに直接お会いしたことはありませんが、「音楽」がこのように人と人とをつないでくれたことは、音楽の持つ魔力のようなものであるように思えてなりません。とりわけコバケンこと小林研一郎さんの魅力のもとに全国から集ってくる演奏家たちの胸の中に燃えている熱いものが、こちらの心をも震わせるのかもしれません。

  高木さんのブログ記事は、音楽のことにとどまらず、幅広い分野にわたって話題を取り上げて書いておられます。ご了解を得て、私のブログの「Links」にも加えましたので、どうぞのぞいてみてください。

  寒さが続く中で、心がぽかぽかするようなつながりをいただき感謝しています。いつかお会いできる日を楽しみにしています。ご縁、ありがとうございました。



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2011年01月22日

大雪にもめげず

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<1933年に建てられた長井小学校第一校舎>

  今朝の新聞に、長井市に「豪雪対策本部」が設置されたとの記事が載っていました。年末23日の夜から降り始めた雪は、1か月経っても、まだ続く気配です。

  こんな大雪の中ですが、フラワー長井線や市民団体が、冬を楽しむ様々な企画をしています。

  私の「母校」でもある長井市立長井小学校の第一校舎は、1933(昭和8)年に建てられたものです。国登録の有形文化財にも指定されたこの建物が、今年も2月に、ライトアップされることになっています。期間は2月5日から13日まで。5日は 「ながい雪灯り回廊祭り」 も開催されます。

  この5日には、南陽市でも同様のイベントが開催され、こちらで使用される約1000個のキャンドルを、来週高校生たちと制作して協力することになっています。

  フラワー長井線は、連日遠隔地からの観光のみなさんで賑わっているようです。うさぎ駅長「もっちい」の人気度も高く、ぬいぐるみやキーホルダーは完売したため、現在追加注文中とのこと。また、近々の企画として以下のものがあります。

  「節分豆まき列車」

  「スタンプラリー」

  20日が「大寒」で、まさにその通りの寒さの中で迎えました。旧暦では今日は「師走十九日」。まだ春は先のことですが、せいぜい雪を楽しみたいと考えています。

  「葉っぱ塾」では5日に「縄文村スノーシュー・ハイキング」、12日〜13日に「スノーランタン&スノーシュー」を計画しています。



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2011年01月20日

スキー授業のお手伝い始まる

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<ゲレンデには雪像も>

  この冬もN高校のスキー授業のお手伝いが始まりました。昨年、一昨年は雪が不足気味でしたが、今年はたっぷりです。

  一つの学年が2グループに分かれ、それぞれのグループが3回の授業に出かけます。その1回目は宮城県の七ヶ宿スキー場で行われます。国道113号線が整備されているので、学校を出発して50分ほどで現地に着きます。

  この日のゲレンデは気温−4℃ほど。時折雪が降るものの強い風も吹かず、なかなかよいコンディションでした。この日のために「スキー研修」を、と思っていたのですが、なかなか時間がとれず、実は私も初滑りでした。

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<雪だるまも微笑みながら見守ってくれました。>

  1年生の女生徒たちを担当しましたが、昨年は受験生でしたのでスキーはしばらくぶりという生徒がほとんど。しかし、何回かすべるうちに、しだいに勘を取り戻し、意欲的に滑っていました。

  最近はどこのスキー場もスキーやスノボのお客さんが減少しています。私が高校生だったころは、毎週スキー授業があり、週末には自分でスキー場に通い、技術を磨いたのですが、最近ではスキーはこの授業だけ、という生徒もかなり多くなっています。

  将来、ふるさとを離れて生活するとき、「山形出身」ということになれば、スキーやスノボができて当たり前みたいにとられるかもしれないのですが、彼らにとってはなかなか生涯スポーツにはなっていないようです。

  雪国には、スキー場で働くことで生計を立てている人も多くいます。ですから、若者たちがもっともっと雪に親しみ、やがて自分の子どもたちを連れて遊びにやってくるような「循環」が必要なのです。

  上手になれば楽しみも増す。そんなことに気づいてもらえたら嬉しいのですが・・・。


  「葉っぱ塾」では、スキー上達のお手伝いもいたします。雄大な蔵王スキー場も、車で1時間で行けます。ぜひお出かけください。樹氷も見ごろを迎えています。



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happajuku at 05:50|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

2011年01月19日

青空が目にしみる

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<背丈より高い軒下の雪>

  昨日の朝も雪が積もっていて、起きてすぐに家の周りの除雪をしながら、きょうは雪下ろしをしないといけないかな、と考えました。母屋の屋根は傾斜が急で、自然に落下するのですが、父が一人住まいしている離れは傾斜が緩やかで、とりわけ風下になる東側には1m近い雪があるようでした。

  朝食後、準備をして段取りをします。ハシゴをどこからかけるか。どちら側に雪を下ろすか、などと。

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<屋根の雪を下ろす>

  ようやく屋根に上がって作業を始めると、冷たい風が突然吹いてきたかと思えば、突然雪が降り出すといった変わりやすい天候です。

  この屋根はトタン葺きですので、気温が上がると、いくら傾斜が緩やかだといっても、雪が自然に滑る落ちることもありますので、気温が低いうちに片付けてしまいたいところです。

  ニュースで、雪下ろし中の転落事故がしばしば報じられるときに、「命綱をつけて作業しましょう」などと言っているのですが、屋根には命綱を結びつける部分がないのが普通ではないでしょうか。どうやって付けるのか・・・。

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<久しぶりの青い空>

  雪下ろしの作業中、短い時間でしたが急に日差しが出て、雪雲が切れました。まぶしいほどの太陽の光と青空! モノトーンの世界を連日見てきた目に、この青空の青が目にやけに新鮮でした。

  大量の雪を前にすると、春になってこの雪が跡形もなく消えてしまうなどとは信じられないのです。その雪を、黙々と下ろしたり、落ちた雪を移動したりという作業が連日となれば、どうしたって「雪国人格」の形成に影響がないはずはないと思うのです。

  昨日の午後は一時的に雪は止みましたが、また今日から雪になるようです。年末23日から降りだした雪。まだ続きそうです。



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2011年01月18日

縄文村スノーシューハイキング

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<雪雲の向こうに太陽が!>

  16日の「縄文村スノーシューハイキング」は、参加者がお一人でした。昨年の山の講座に途中から参加してくださったTさんが、新たに購入されたスノーシューを持っておいでくださったのです。

  前日の夜から雪が止んでいましたが、午前9時前から雪が降ってきました。二人で歩き始めると、一週間前に大勢の子どもたちと歩いたトレースがかすかに雪面がへこんでいることでわかりますが、新雪の深さは50センチ以上はあったかもしれません。

  雪雲は時折薄くなり、雪も小止みになったりしますが、全体的には次第に本降りになる方向へと変わっていったのは、予報どおりでした。

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<雪に煙る「大石大明神」>

  小さな尾根に沿うように葉山に向かって歩き、いったん雪に埋もれた広域農道に出ます。道路標識が雪面すれすれのところに顔を出していました。ゾンデ棒で積雪を測ると150センチあまり。この分だと2mを越すぐらいまで積もりそうな勢いで雪は降っていました。

  子どもたちのときは行かなかった「大石大明神」まで歩いてみました。ここはいわゆる「朝日軍道」の入り口になっている場所で、雪のない時期であれば、ここまで車は何とか登ってこれる場所です。

  ここに着いたころが雪は最も激しく降っていて、斜面を見上げると、雪崩がおこってもおかしくないような状況でもありましたので、長居せずに引き返してきました。

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<雪でたわんだナラの木>

  この冬の雪は降るときは乾いた雪でも、すぐに暖気が入り重くなります。そうした雪が枝から離れずに「おもり」となり、枝をたわませたり、折ったりしています。こんなふうにアーチ型にたわんでいるナラの木もありました。

  ウサギやカモシカの足跡もかなり交錯していて、人が来ないときには自由に歩き回っている様子が伝わってきます。

  市から借りていた体験交流館で昼食をとり、駐車場へと戻りました。次回のスノーシューハイキングは2月5日を予定しています。子どもさん連れでぜひ御参加ください。テレビやゲーム機から離れ、こうした自然の中で時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?




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2011年01月17日

今日、1.17

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<キャンドルづくりを紹介した記事>


  まもなく午前5時46分を迎えます。阪神淡路大震災で犠牲になられた6千名を超える方々のご冥福をお祈りします。

  この16年の間に、全国各地で地震の被害がありました。阪神で露呈された被災者への支援体制の法の未整備が十分改善されないうちに、新たな犠牲者や被災者が出てしまいました。人々が救援を望む気持ちを考えると、何ともどかしい進み方なのかと思うことがあります。

  ここ山形にあって、この16年、大きな災害に遭うこともなく過ごしてきたことは、単に奇跡か偶然なのかもしれないという思いがあります。いつなんどき自分が当事者にならないともかぎらない、と。

  であれば、今の私にできることを少しだけでもという思いで、慰霊祭で使われるキャンドルを作り続けてきました。年に一度のことなのに、現地からは昨年、感謝状やら記念の品が届いたことに心苦しい思いがしました。また、現地の慰霊祭実行委員長のNさんからは、毎年、ご丁寧に年賀状もいただいています。

  今年はそのNさんに、年賀状への返信を兼ねて、弟たちの「デュオ・ケーナルパ」の新しいCDを添えてお送りしました。偶然ですが、弟の誕生日が1月17日なのです。今後何かでつながることもあるかもしれないと思っています。

  心の片隅でいつもチクチクしていることがあります。沖縄のことです。地震や台風のように非日常的な災害には目を向けながら、私たちはその「災害」があまりに日常的になった沖縄のことに目をつぶってしまってはいないか、と。

  沖縄の友人が、そして沖縄に何度も足を運んだ静岡の友人が、しばしば情報を投げかけてくださいます。そうしたはたらきかけにどう応えてゆくのか、私自身に問い続けなければなりません。

  山形は今朝も気温が氷点下。雪が降り続いています。震災の慰霊祭が行われているところも寒さが厳しかろうと想像します。



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2011年01月16日

ボランティアの芽を育てる

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<15日の会場>

  昨日(15日)、小中学生のボランティア体験作文の表彰式などがあるからということで参加してきました。

  今年度、市のボランティア協議会委員というのを委嘱されているこの私にも案内状が届いていたのです。ボランティアと表彰というのが私の中では結びついておらず、せっかくの表彰の場が閑散としていたのではさびしいかな、などと、半ば義務感で出かけたのですが、予想に反して、表彰される児童生徒の家族や学校関係者など、かなりの参加者があってびっくりしてしまいました。

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<表彰風景>
  
  はじめに、小学校の教員を退職され、親の介護をする傍ら、読み聞かせボランティアなどをやっておられる方からおよそ1時間の講話があり、その後表彰式。そしてそれに引き続いて、受賞者自らが作文を発表というように進んでゆきました。

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<アトラクションの紙切り>

  最後には、市役所の職員で、紙切りを得意としている方が、その妙技を披露してくださって、拍手喝采を浴びました。素人芸とは思えない技の数々に、参加者一同ため息と拍手。あちこちの児童館などでボランティアとして活動なさっているそうです。

  子どもたちとボランティア。なかなかむずかしい組み合わせだと思っています。今回の作文も、そのきっかけの多くは学校や地域で「設定された」場での活動でした。ボランティア本来の「自発的に」というところまではなかなか行っていないような気もするのです。

  しかし、子どもたちがきなり高邁なボランティア精神に目覚めて活動するというのもなかなか難しいわけで、「小さな親切」と区別はつかないような活動を「ボランティアの若芽」として育てるということに、それなりの意義はあるか、と考え直しました。

  表彰を受け、記念撮影に収まる彼らの目は、きらきらと輝いていました。それぞれの場で核になってくれる人を育てるというのも、私たちの役割なのかもしれません。

  世の中では「タイガーマスク現象」が半ばブームのように全国に広がっています。その気持ちは善意に満ちているものではあるのですが、こうした行動をボランティアということができるものかどうか、私には疑問です。子どもたちの活動もそうですが、「継続できるものであるかどうか」が、最も大切なことだというのが私の考えです。



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2011年01月15日

いざ出陣、センター試験と雪下ろし

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<雪の丘に立つ木>

  今日から始まる大学入試センター試験を前に、私が非常勤の講師を務める高校でも激励会が行われ、担任の先生たちが、熱いメッセージを送っていました。
そして、私の担当する3年生の授業も、昨日で最後となりました。まずは自分にも「お疲れ様」。

  試験会場に入ってしまえば、この木のように一人でしっかりと立っているしかありません。その試験で人生の全てが決まるわけではけっしてないけれど、全てをかける思いでチャレンジしてほしいものです。天候が荒れ模様になるというのがちょっと気がかりです。

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<雪のブロックを切り出す>

  帰宅してすぐ、妻の実家の雪下ろしに向かいました。雪の晴れ間で、青空ものぞいていましたので、チャンスでした。東側に玄関がある家なのですが、西寄りの風が吹くことによってその屋根に雪がたまってしまうのです。

  母屋本体部分の屋根は積雪が50センチほどなのに、この部分だけは1m近くもありました。まずはスコップで60センチ四方の雪の柱を切り出します。上のほうは軽い雪ですが、下のほうはザラメ状になっていてかなり重い雪です。スコップで屋根を傷つけないように、10センチほどは雪を残すようにしなければなりません。

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<スノーダンプ登場>

  一列切り出したら今度はスノーダンプに持ち替えて、ブロックの下にそれを差し込み、テコの要領で持ち上げます。ブロックがうまくスノーダンプに乗ったら、滑らせて移動させ、軒下に落とすのです。

  このブロックの重さを計算してみましょう。仮に60センチ×60センチ×80センチのブロックだとすれば、288リットルになります。もしこれが水であればそのまま288kgなのですが、雪は空気の隙間を含んでいるので密度が小さいわけです。仮に0.3を掛けるとしましょう。すると、86.4kgとなります。ほぼ、大柄の大人の男性の体重ぐらいとなります。

  幅3m、長さ10mぐらいの屋根にこんなブロックが数十個載っているわけです。雪の重量は5トンぐらいはある計算です。雪国の住宅はそうしたことも計算されて建てられてはいるはずですが、時々、屋根の重みで屋内では戸が開け閉めできなくなった、などということも聞いたりします。構造的に弱い作業小屋や車庫がつぶれたというのはすでにこの冬起こっています。

  雪下ろしを何回しなければならないか、というのも、雪国の人にとっては大きな問題です。人を頼まなければならないところでは、労賃を払ってお願いすることにもなりますから。

  今朝も冷え込んでいます。


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2011年01月14日

雪の日に

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<雪の田園風景>

  山形県酒田市出身の詩人、吉野弘さんの詩『雪の日に』は好きな詩のひとつです。作曲されて、合唱曲にもなっているようです。「雪がはげしく ふりつづける/雪の白さを こらえながら」で始まる、そう長くはない詩です。

  おとといから昨日にかけて、だいぶ雪が降りました。このあたりでの積雪は1mほどになりました。積雪というのも「生き物」みたいなところがあって、降り積もる雪は同時に少しずつ締まってゆきますから、リアルタイムに何センチというのは難しいものです。

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<独居世帯の玄関先>

  妻の実家は母が一人暮らしですので、除雪がなかなか大変になっています。除雪車が入る市道から玄関まで30mほどもあります。駐車場部分は地下水をくみ上げて雪を溶かしていますのでまだ何とかなるのですが、門から玄関までの15mほどは、人一人が通れる道を確保するだけでも大変です。

  屋根の雪もだいぶ重そうになってきて、そろそろ雪下ろしをしないといけない状況になってきました。このところ、雪下ろし中の転落事故が相次いでいますが、ほとんどがお年寄りです。

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<庭木に積もった雪>

  この家の庭にはたくさんの庭木がありますが、丸い柱のように刈り込んだ木の上に、こんなふうに雪が乗っていました。雪が作る様々な造形というものは、思いがけない風景を作ることがあります。しかし、この地で生活をしている人々に、そうしたものをじっくりと眺める余裕はないのかもしれません。
 
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<軒下のつらら>

  積もった雪は、屋根の表面で雪となり、それが軒先から落ちようとする際に低温にさらされると、「つらら」が成長してゆきます。学生時代、スキーの集中講座で訪れた野沢温泉の宿で、軒先のつららでウイスキーのオンザロックを飲んだりしましたが、みかけほどにはきれいなものではありません。屋根の汚れやほこりを含んだ水が凍っているのですから。しかし、これも冬の風景をつくっていることに違いありません。

  暖冬、という長期予報だったと記憶していますが、日中でも氷点下の日が続いています。今朝は−8℃ほどに下がっています。なかなか当たらないものです。

  冬至から20日あまり経ちましたが、少し日が長くなったと感じませんか? 昨日ちょっと調べてみて面白いことに気づきました。日の出や日の入りの時刻はどれぐらい変化したのだろうと思いたったのです。

  12月22日  日の出6:52   日の入り16:22

   1月13日  日の出6:55   日の入り16:40

                         (山形のもの)

  単純に「日の出は早まり、日の入りが遅くなる」と思っていたのですが、そうではないのでした。日の出は冬至のときよりも遅れているのです。日の出が最も遅くなるのはいったいいつごろになるのか、気をつけて見ていようと思います。

  今週末はセンター試験があるのですが、こちらでは16日が「暴風雪」との予報です。クリスマスの前夜から、ずっと、雪の降らない日がありませんでしたが、どうか支障なく若者たちが受験を終えられるようにと願うばかりです。


  吉野さんの『雪の日に』は、「雪の上に 雪が/その上から 雪が/たとえようのない 重さで/音もなく かさなってゆく/かさねられてゆく/かさなってゆく かさねられてゆく」と結ばれています。



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happajuku at 05:02|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ | ブナの森の四季

2011年01月13日

長井中学校3年1組

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<店の玄関はこんな感じです。>

  先週末、中学校の同級会が開かれました。私たちが卒業した「長井市立長井中学校」は、学校の統合によって今はなくなってしまいましたが、あの当時5クラスあった学年の中で唯一私たちのクラスだけが、毎年クラス会をやっています。会場になった「龍泉」は、同級生のO君がオーナーで、昨年もここでした。

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<料理もなかなか多彩でした。>

  担任の先生もお元気です。年齢を伺えば何と80歳! 当時はおっかない先生でしたが、今はいいおじいちゃんです。初めてクラス会をやったのが20代の半ばだったはずですので、もう30年以上続けているこの会。担任冥利に尽きるのではないでしょうか。市役所職員の名幹事K君の力がなければこうはできなかったと感謝しています。K君は確か途中で転校してきたのです。

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<中学生のころの面影もわずかにあるね。>

  髪が薄くなったり、白髪頭になったり、しわが増えたりしていますが、こうして集まると、やはり中学校の面影はあるものです。子どもも大きくなり、もう何人か孫もいるという人もいて、家族の話題も盛り上がります。

  「龍泉」、なかなかいいお店です。今回集まった中には正月に家族で訪れたという人もいましたし、職場の忘年会で利用したという人もいました。私は最近外でお酒を飲む機会がほとんどなくなったのですが、子どもたちが帰ったときにでも訪ねることにしましょう。長井市内の「ヨークベニマル」の角から東へ100mほどのところにあります。長井にお泊りの方もぜひご利用ください。


  今朝はわが家と妻の実家の雪かきを優先し、ブログ更新が遅くなってしまいました。けっこう降りました。


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happajuku at 09:59|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 山形県・長井市内名所案内 

2011年01月12日

ふーちゃんの成長

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<拾われてきたときの「ふーちゃん」>

  昨年の9月、「ボクの里親になってください」と呼びかけた子猫のその後です。「ふーちゃん」と名づけられました。

  結局妻の実家の母が引き取ってくれることになったのです。すでにそこには2匹のネコが飼われていたのですが、一人住まいということもあるので、引き取ってくれたのです。先住者はずいぶんスネたらしいですが・・・。

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<4か月経って>

  数日前にしばらくぶりで顔を見てきました。拾われてからもう4か月過ぎていますので、体はほぼ成猫ぐらいの大きさになっていました。耳がピンと立っているのはあの頃のままです。ネコに詳しい人から「いいネコ相だ」と言われたと、母は喜んで、「かなりの美男子だ」と目を細めています。

  動物の飼い方に対するマナーがなっていないことに起因するニュースがあちこちから聞こえることがあります。先日は東京の代々木公園にウサギがいる、というニュースでした。ペットとして飼っていたものを捨てたものでしょう。飼う者の責任を明確にする法整備も必要なのではないでしょうか。

  わが家では子どもたちがネコたちと一緒に成長してきました。私が子どもの頃はウサギやヤギやニワトリも飼われていた中で育ちました。小さな生命と一緒に暮らすことで培われるものが必ずあるように私には思えます。しかし、団地住まいの人が多くなっている中では難しいことかもしれませんね。



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2011年01月11日

1.17 慰霊のキャンドル

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<深い雪の中に立つ安藤さんの工房>

  来週月曜日は1月17日。阪神淡路大震災から16年目の慰霊の日です。朝日町の蜜ロウソク職人、安藤竜二さんの呼びかけで私が慰霊のキャンドルづくりに参加し始めて14回目になりますが、昨日(10日)午後、安藤さんの工房でキャンドルづくりをするとの連絡があって、参加してきました。

  工房のある朝日町立木は豪雪地帯で、すでに150センチ近い積雪がありました。冬の間はクロ−ズしているのですが、この日だけ特別に開けたとのこと。

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<芯になる糸に溶けたロウをかけながら太らせてゆく。>

  今回は天候も悪かったためか参加者は少なかったのですが、現地の慰霊祭でたくさんのキャンドルに点火するためのキャンドルを作りました。

  回転する台に芯になる麻糸をたくさん吊り下げ、溶けたロウをかけながら少しずつ太らせてゆくやり方がこちらです。

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<芯を溶けたロウに繰り返し浸して太らせてゆく。>

  もう一つのやり方は、3本の芯の真ん中をクリップで留め、木の板の両側に垂れた芯を、缶の中に溶かしたロウに繰り返し浸しながら太らせてゆく方法です。ディッピング方式というのだそうです。

  1回浸しただけでは太くなるような気がしませんが、少し冷やしては浸すということを15回から20回繰り返す作業を続けてゆくと、キャンドルらしくなってゆきます。

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<完成した2種類のキャンドル>

  型に流し込んで作ったキャンドルのようにきれいな形ではありませんが、いかにも手作りという素朴なものができました。

  昨日はテレビや新聞の取材の方もおいでだったので、これまでの思い出話などしながら作業を進めましたが、昨年現地での慰霊祭に行った安藤さんは、ご遺族の方々の悲しみはまだまだ癒えてはいないことを感じて来られたそうです。

  安藤さんの呼びかけで、山形からはかなりたくさんのキャンドルが毎年届けられていましたが、その活動をするグループも少なくなってきているのが現状です。それでも今年はおよそ5000個近いキャンドルが現地へ届けられるだろうと安藤さんはおっしゃっていました。参加した多くは、あの大震災の頃に生まれた高校生たちです。

  こうしたボランティア活動でいつも思うことは、その活動の原点を伝えるということの難しさです。本当にその人の「自発的な心」から発したものではなく、形式的だったり、半強制的な取り組みになったりするものも多々目にしてきました。また、参加する人たちが社会的な評価を自ら求めるということも目にすることがあります。

  私にとってこの慰霊のキャンドルづくりは、「ボランティア」とは何かということを考える大切な取り組みになっています。今年も声をかけてくださった安藤さんに、心から感謝申し上げます。

  今回作ったキャンドルは少しだけですが、震災でお亡くなりになられた6千人あまりの方々の鎮魂と、ご遺族の方々の心のなぐさめに役立つことを心から願っています。



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2011年01月10日

冬の野山へ子どもたちと!

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<送迎は「レトロン君」で!>

  9日、「葉っぱ塾」にとっては仕事始めとなりました。個人でこれまで何度か「葉っぱ塾」の行事に参加してくださった山形市のOさんは保育園の保育士さん。6年前に卒園した子どもたちと年に1、2回、今でも集まっていろいろな行事をしておられ、今回は「葉っぱ塾」でのスノーシュー体験に来てくださったのです。

  せっかくの機会なので市内の中央タクシーさんの「レトロン君」を予約するようアドバイスしていました。列車で長井駅に着いた子どもたちは大喜びで乗車し、縄文村へと出発です。

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<重い新雪に足をとられながら>

  ほとんどの子どもたちがスノーシューを履くのは初めてでしたが、これは歩く道具ですので、だれでもすぐに歩き回ることができます。しかし、この日は前夜から気温が上がってきて雪が重くなり、その分、足をとられる場面が多かったようです。でも、転ぶのもまた楽し、です。

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<「おや? ベタベタするぞ」>

  ふだんは手の届かない高さにある木の枝も、150センチほどの積雪で、目の高さにあります。「手袋をとって触ってみよう」というと、子どもたちは恐る恐る手を伸ばします。「あ! ベタベタする!」。これはトチノキの冬芽です。樹脂のような成分で冬芽にコートを羽織って寒さに耐えているのです。

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<誰が速いか競争だ!>

  天候が良く、雪が軽ければ1回の休憩で済むところを、3回も休憩して緩やかに坂を登り、最後は広い斜面をくだります。一人の女の子が「なんか、吠えたいなあ」と言ったのがみんなに大受け。雪空に向かってみんなで大声を出しました。それから「競争だ!」ということになり、よーいどん。

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<お腹ペコペコ、食欲満点>

  昼食の会場に借りていた「体験交流館」に着いたのは12時半をまわっていました。風と雪の影響を受けないで食事ができるのはとってもありがたいものです。携帯したガスコンロでお湯を沸かし、カップラーメンに注ぐ子もいました。湯気が出る、というだけで冬はいいものです。

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<この建物を借りて昼食でした。>

  この建物は、夏場はいろいろ活用されているのですが、冬は水もガスも止められて、使用されていません。ほぼ半年は使われないのがもったいない気もします。こんな施設が「葉っぱ塾」にもあったらなあ、と思わずにはいられません。

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<またいつか会いましょう!>

  中里堤の人工池は雪と氷に覆われていました。その周りを歩いて「古代の丘資料館」前に戻ると、すでに「レトロン君」が迎えに来てくれていました。遠くから遊びにきてくれてありがとう、と見送りました。

  見送ってから「あ、チーズケーキ忘れた!」と気づき、急いで後を追いかけます。市役所前のバス停でバスを待つ彼らに再び合流。前日作ってあったチーズケーキをプレゼント。「おいしい!」と言ってくれてこちらもうれしかったです。

  卒園してから毎年こうやって集まっているってすばらしいですね。途中でちょっとした「ケンカ」もあったけれど、様々な太さや色の絆で結ばれているのではないでしょうか。いろいろな場でさまざまな体験を重ねてゆくことで彼らの心の中に育ってゆく「何か」がきっとある。私にとっても改めてそんなことを感ずる素敵な体験になりました。


  今回はプライベートのスノーシューでしたが、「葉っぱ塾」では1月16日と2月5日に、一般向けにスノーシューの企画をしています。ご家族での参加などお待ちしています。詳しくはこちらをご覧ください。



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2011年01月09日

がんばるフラワー長井線

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<雪景色の中を走る>

  南陽市の「赤湯」から白鷹町の「荒砥(あらと)」までの約30kmを結んでいる山形鉄道、通称フラワー長井線ががんばっています。この季節は車窓に広がる雪景色が旅の風情をかもしだしています。

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<駅長もっちいのキーホルダー>

  利用客の大部分が通学の高校生ということで、毎年乗客が減少していますが、観光客の誘致のためにさまざまな工夫をこらしています。宮内駅の「もっちい」駅長も人気を呼んでいます。ネコ駅長の二番煎じなどとおっしゃらないでください。地元の農業高校で生まれたウサギがここに「就職」したのです。キーホルダーやぬいぐるみも大好評とのことです。

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<白兎駅>

  今年が兎年というのもタイミングがよかったかもしれません。長井市内の駅の一つが「白兎(しろうさぎ)駅」です。聞くところによると、全国の駅で「兎」の字が使われているのはここだけだそうです。

  田んぼの中の無人駅ですが、このホームから見る長井葉山の姿が素晴らしいのです。水田の向こうに屏風のように立ち上がるブナの斜面は、四季折々にその表情を変えてみる人の心を和ませてくれます。

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<お菓子も登場!>

  ついにお菓子も登場しました! 中身はカステラですが、包装紙にはもっちい駅長が描かれています。おみやげにいいかもしれませんね。

  山形鉄道のHPもぜひご覧ください。通販コーナーもあります。

  「葉っぱ塾」も今年はこれまで以上にフラワー長井線を活用した行事を考えてゆきたいと計画を練っています。とりあえずは春の「桜回廊ウォーキングツアー」です。そうそう、今日は山形市から子どもたちが10名ほどスノーシューを楽しみにやってくるのですが、フラワー長井線を利用してもらいます。この報告は明日アップするつもりです。今日が「葉っぱ塾の仕事始め」です!



※「葉っぱ塾」では2011年前半のおおまかな予定を作りました。こちらをごらんいただき、ぜひご参加を検討ください。


■「葉っぱ塾」では現在、デュオ・ケーナルパのCD『広い河の岸辺』を発売しています。こちらをご覧ください。お申し込みお待ちしています。


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happajuku at 06:34|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 山形県・長井市内名所案内 

2011年01月08日

デュオ・ケーナルパ第3回南風のコンサート!

冬の「かすみ桜」(IMG_7294)

<雪の中に立つ置賜桜回廊名木のひとつ、長井市伊佐沢地内の「かすみ桜」>

  昨年11月、初のCDが完成した「デュオ・ケーナルパ」の公演が2月と3月、首都圏で開催されます。CDに収録されていなかった曲も含めて演奏される予定で、CDの正式なストア発売が3月20日となっていますので、「発売記念コンサート」の意味合いもあるコンサートです。

  今は寒さが一番厳しい季節ですが、2月下旬、3月の首都圏は、もうすっかり春の気配が濃厚な時期ですね。そんな春を待ち焦がれながら、吹雪の山形からお知らせを申し上げます。今のところ千葉公演には、お手伝いで上京する予定にしております。皆様と会場でお目にかかること、楽しみにしています。

メンバー写真(7)



   デュオ・ケーナルパ 1stアルバム『広い河の岸辺』発売記念
        
            第3回南風のコンサート



■千葉公演  2月26日(土) 午後7時開演

  会場  千葉市 美浜文化ホール・音楽ホール
       JR京葉線検見川浜駅徒歩8分
       JR総武線新検見川駅からバス10分「美浜区役所前」下車

  料金  ¥2000 (当日¥2500)



■東京公演  3月30日(水) 
          昼の部   午後3時開演
          夜の部   午後7時開演

  会場  東京オペラシティ3階 近江楽堂
       京王新線(都営新宿線直結)「初台駅」下車すぐ

  料金  ¥2500 (当日¥3000)



<演奏予定曲目>

広い河の岸辺
コンドルは飛んで行く【自由の風求めて】(ペルー)
埴生の宿
ラピュタ・シチリアーナ
草原情歌[正調]【在那遥遠的地方】(中国青海民歌)
黄色い村の門
リムジンガン(イムジン河)
すみれ(アルゼンチン)
コーヒー・ルンバ(ベネズエラ)
君偲ぶ夜(パラグアイ)
チョグイ鳥
牛乳列車
想いの届く日
映画『ミッション』のテーマ
花の街



■お問い合わせ・チケットお申し込み

  プラネット・ワイ   03−5988−9316 平日11時〜18時

  地球音楽工房・八木  FAX 043−377−0692

  E−mail     yagirin88@gmail.com

             arpayuka@gmail.com



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happajuku at 05:53|PermalinkComments(2)TrackBack(0) やぎりん、木星音楽団関連 

2011年01月07日

スノーランタン&スノーシュー 参加者募集!

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<昨年の「スノーランタン」から>


  ■■■ 葉っぱ塾 スノーランタンと真冬の雪遊び2011 ■■■

  この冬も朝日町の安藤さん主催の「スノー・ランタンの夕べ」が開催されることになりました。今回は3連休の中日になっています。「葉っぱ塾」では、誘い合ってスノー・ランタンづくりを楽しみ翌日は雪遊びに興じたいと計画しました。みんなで遊べば楽しさも2倍、3倍になると思います。冬の木立にスノー・ランタンを灯し、みんなでメルヘンの世界にひたってみませんか? スノーシューやそり遊びも一緒に楽しみましょう。「葉っぱ塾」としての定員は10名程度、先着順です!

【期  日】 2月12日(土)13時30分〜2月13日(日)14時ごろ
              
【参加費用】 大人¥11000、 子ども(中学生まで)¥9000
       (保険料等含む)
※1泊2食(Asahi自然観泊まり)と保険料・写真代
※安藤さんのスノーランタン参加料は含みません。
(大人2000円 中・高校生1500円 小学生 1000円) 

【集  合】 朝日町白倉「Asahi自然観」
※必要な方には地図をお送りいたしますのでご連絡ください。また遠方からの方の送迎も考えますのでご相談ください。

【日  程】
      12日(土)
            13:30   Asahi自然観コテージ村
            14:00〜  スノーランタンづくり
            17:30    スノーランタン点灯
            18:30   夕食・交流会など
            20:30   入浴
      
      13日(日)
             7:45   朝食
             8:30〜 雪遊び・スノーシューなど

            12:00〜  昼食(各自)
            13:00   雪遊び
            14:00ごろ 解散

【持ち物】スノーランタン製作に必要な用具(こちらでも準備します)、帽子(耳の出ないないもの)、長靴(レンタル可)、手袋(2つ以上)、替えの靴下(2足以上)、しっかりした防寒具(スキーウェア可)、おやつ(非常食兼ねる)、スパッツ(靴に雪が入らないように)、洗面具、寝巻き、マイカップ、敷物
※防寒着、スパッツ、長靴などはお貸しできるものがありますのでご相談ください。下着はできるだけ速乾性化繊のものをご準備ください。

【連絡先】 葉っぱ塾・八木文明 
        日本山岳ガイド協会認定ガイド
        日本自然保護協会自然観察指導員

           E-mail: happa-fy★dewa.or.jp
            (送信の際★を@にかえてください。)


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happajuku at 05:06|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

2011年01月06日

緑のアフガン〜中村哲氏の言葉

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  「伊藤和也さん」。この名前を覚えておられるでしょうか。

  2008年8月、アフガニスタンで農業支援に従事していた若者が、武装グループに連れ去られ、不帰の人になった、その犠牲者のお名前です。

  4日の地元紙の夕刊にペシャワール会代表の中村哲氏の文章が大きな写真とともに掲載されていました。

  わずかばかりの支援を続けてきた者としては、灌漑によって緑化された砂漠の緑がまぶしい思いでその記事を読みました。まだ政情の不安定な状況は続いているのですが、その一方で、平和な暮らしが戻ってきていること、そしてそこに日本の、けっして少なくはない人々の支援が伝わっているということに喜んでいます。

  農業国だったアフガニスタンが「9.11」をきっかけにして爆弾の雨にさらされるようになりました。その破壊と殺戮に、私たちの国も無縁ではありませんでした。どこかに後ろめたい気持ちを持ちながら過ごしてきたのですが、こうして復興の一端を垣間見ることができて、やはりこういうやり方でしか本当の平和は作れないとの思いを強くしました。

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  中村さんは、この文章の後半の半分近くを日本のことに触れて書いておられます。


   日本を顧みれば、複雑な思いに駆られる。アフガンでかきたてられる郷愁は、われわれが失ったものへの郷愁である。もの心がついた敗戦直後、日本はどん底から這い上がろうともがいていた。飢餓は日常で、肉親に戦死者がいない家族は珍しかった。それでも、暗い思い出がほとんどないのだ。野山を歩いて食べられるものを探し、釣ってきた魚が夕食に並ぶ。今思えば、その頃の日本人の大半が農村や漁村で生活し、古い日本が息づいていた。(中略)

   日本人は、自然から得るすべてのものに愛情と感謝を込めた。自然は身近であり、精神生活の隅々まで入り込んでいた。それは論理では割り切れない感性の世界である。

   戦後、「自由と民主主義」が唱えられ、古いものが次々と捨てられた。自由が悪いわけではない。ただ、私たちが「封建的」と烙印を押して葬ったものの中に、日本人らしい美徳や心性も含まれていたということである。失った最大のものが、営々と築かれてきた自然との関わりである。(中略)

   10年前の「9.11」以後、アフガン支援がしばしば話題になるが、他人事ではない。復興すべきは日本なのかもしれない。(以下略)



  中村さんの最後のメッセージが心にずしりと重く入り込んできます。「豊か」になって、「便利」になってはきたけれど、私たちはほんとうに幸せになってきたのでしょうか。

  自らを顧みるとき、「葉っぱ塾」が明確な方向を持っているわけではないにしても、活動のいろいろな場面で、一度捨てたものを取り戻すということに貢献するのであれば、方向性は間違ってはいないのかもしれません。

  なお、中村さんが代表を務めておられる「ペシャワール会」の支援窓口を下記に示しておきます。何かのときにご活用ください。

    郵便振替口座  01790−7− 6559
    名義人     ペシャワール会 




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happajuku at 05:26|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2011年01月05日

霧氷の朝

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<長井市伊佐沢地内でみた東の空>

  4日朝はかなり冷え込みました。風は弱く、雪が降ったわけではないのに、風景が白く見えたのは、木々の枝にびっしり付いた霧氷でした。空気中の水蒸気が急激に冷やされて枝などの表面で氷の結晶となったものです。

  まだ暗いうちに家を出て数キロ走ると、しだいに東の空が白んでゆきます。途中にあった道路の温度表示は「−7℃」でした。気温がこのぐらいになると、空気がびしっと締まっているように感じられます。手袋を取ると「痛い」と感じます。さらに−10℃ぐらいになるとまばたきした瞼がくっつくようになりますが、この日はそこまでは行きません。

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<霧氷とカラスウリ>

  比較的穏やかな天候だった三が日を終え、この日が「仕事始め」という人も多かったのでしょう。途中で出勤の車が多くなりましたが、路面が凍結していたためか、救急車の音が頻繁に聞こえていました。事故には気をつけたいものです。

  この時期、風景の中になかなか自然の「色」を見つけにくくなります。まるで水墨画の世界のような風景になってしまうからです。ですから、その中にこんな色彩を見ると、なぜか嬉しくなってついカメラを向けたくなります。

  天気予報を見ると、この先1週間はずっと雪のマーク。週末に天候が荒れそうだとのことです。この冬3度目の寒波になるのでしょうか。



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happajuku at 05:40|PermalinkComments(2)TrackBack(0) ブナの森の四季 

2011年01月04日

新しいカレンダー

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<「葉祥明 言葉カレンダー」 1,2月>

  正月2日、3日はテレビで若者たちの若さがはじける様子を見ていました。ラグビーでの体と体のぶつかり合いや、駅伝でのはげしいつばぜり合い。飛び散る汗、流れる涙、満面の笑顔・・・。学生スポーツにはプロや実業団とは異なる輝きがあるような気がして、毎年テレビの前に釘付けになってしまいます。

  競技を終え、マイクを向けられる彼らの多くが、仲間や家族への感謝の言葉を口にします。表現はそれぞれ異なっていても、そこにあるのは「人は人に支えられ、そしてまた誰かを支えている」という思いではないでしょうか。

  元日に、食堂に掛けてあるカレンダーを新しいものに取り替えました。「葉祥明 言葉カレンダー」の表紙をめくった1・2月のページの言葉が、すっと胸に入ってきました。


      無数の
     小さな生命が

     より大きな生命を
     支え

     それがもっと大きな
     生命を支えている

     私達人間もその
     どこかで、

     何かから支えられ、
     また何かを支えている

            (葉祥明)




  人と人とが支えあうのはもちろんですが、この地球という惑星の中に存在する全ての生物も支えあっている。そういうことを知識としては知っていても、日常の生活の中で意識されることはあまりないかもしれません。

  「葉っぱ塾」の活動の中で、ほんの少しだけ農業との接点をもつようになっただけで、生命の支えあいということに、それまで以上に気持ちが向くようになったと感じます。農家の方々の言葉の重みを受け止めてられるようにもなりました。

  「何によって支えられているのか」を一つひとつ言葉で表現することなどできないのですが、こういうメッセージを受け入れる自分の心の現在のありようは、人間だけが優先され、自然をコントロールできるとでもいうような考え方にはどうしてもなじめなくなっているようです。

  多くのみなさんは今日が「仕事始め」でしょうか。「葉っぱ塾」の仕事始めはもう少し先ですが、今年も昨年以上に「支えられている」ことに感謝しながら活動を創ってゆきたいと考えています。



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happajuku at 05:52|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ | 葉祥明さん関連

2011年01月03日

桜回廊ウォーキング・ツアー(予告)

喜三郎桜(IMG_3822)

<桜回廊の「新人」、喜三郎桜>

  冬はまだ始まったばかりですが、今年の桜の話です。一昨年から東京のM旅行社との連携で始まった「置賜桜回廊ウォーキング・ツアー」の日程が決まりましたので、お知らせします。また、今年は仙台のC社からも日帰りツアーのオッファーがあり、これも日程が決まりました。

  ■東京M旅行社
    第1班  4月25日(月)〜26日(火)
    第2班  4月28日(木)〜29日(祝)

  ■仙台C社   4月23日(土)

  
  ツアーの場合は、こうして日程を早くから決めなければなりませんので、毎回近づくと「まだ咲かない」とか「もう散ってしまう」などとはらはらするのですが、それもまた自然のはからいということです。

  もしこのブログをご覧いただいて参加を検討くださる方は、お友だちにもお知らせくださいますようお願い申し上げます。

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<元日の長井の町>

  元日に長井葉山に登り、下山の途中で雲間から除いた長井の市街地は、雪の海に浮かぶ小さな島のようにも見えました。春になって見事な花を咲かせる桜は、この寒さにさらされないと開花しないといわれています。この地に住む私たちも、また訪れてくださる方々も、厳しい冬から解放された春の喜びを分かち合いながら、この葉山の麓を歩きます。

  昨年は、全く花が咲かない中でのツアーとなってしまいました。それでも参加者の方々から楽しい旅だったと言っていただいたのは、桜だけでなく、歩くことで、小さな山野草やさえずる鳥たちに出会えたからではないかと思っています。

  首を長〜くして皆様のおいでをお待ちしています。

  「葉っぱ塾」の行事としての「桜回廊ウォーキング」は、今のところ4月27日(水)を予定していますが、桜の咲き具合によっては24日(日)も候補に入れています。少人数での参加の場合はご検討ください。



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happajuku at 05:18|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾の予定企画 

2011年01月02日

兎年元日、白兎尾根を長井葉山へ!

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<「大場さんのブナ」>

  「葉山の自然を守る会」の仲間たちと元日の長井葉山に登り始めて17回目の2011年は兎年。いつも登る白兎尾根ですが、なんだか特別のような気がしました。

  冬型の気圧配置になっていて、前日は山陰地方での大雪や雪崩事故の報道があり、朝起きるまでは、荒れ模様の天候を覚悟していました。しかし、起きてみると、夜の間に降っていた湿った雪も止んで、風もほとんどないのでした。

  昨年の山の講座に参加してくださったTさんと共に、炭焼き小屋下の林道入り口から歩き始めたのが6時06分。雲間から星が見えていました。森林公園入り口まで行くと、ちょうど反対方向からいつものメンバーKさん、Nさん、Yさんが着くところでした。

  湿った新雪はスノーシューがあまりもぐることもなく、登山口の積雪もまだ1mほどでしたので、5人交代でのラッセルはそれほど大変さも感じることはありませんでした。加えて、年末に登った人のトレースがあって、これもありがたいことでした。

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<白く輝く尾根と雲海>

  しかし、さすがに標高をかせいでゆくに連れて雪質は軽くなり、5合目から上では太ももの中ほどまで雪にもぐるぐらいになりました。

  天候は穏やかで、下界は雲の下に沈んでいるのでしたが、上空には青空さえのぞくようになってゆきました。湿った雪がブナの枝先に付着して太陽を反射させ、色彩感はないものの、すばらしい風景を見せてくれました。雲海の向こうに見えるのは白鷹山です。

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<初日を反射する最上川>

  気温もそれほど低くなく、前年の元日が吹雪だったこととは大違い。下界の雲が少しずつ切れてゆくと、最上川が光を反射して輝いているのも見えてきました。多くの人はのんびりとまだ寝床の中だったかもしれません。時折遠くから初詣の人が鳴らしている鐘の音が聞こえてきました。

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<標高1000mを超えての厳しいラッセル>

  標高900mあたりからは斜面も急になり、ラッセルもハードになってゆきます。しかし、昨年が4人だったことと比べると、一人増えただけでも、ずいぶん楽になるものです。女性のNさんは相変わらず元気で、週3回プールに通っているだけあります。「白兎尾根を登る赤兎」などと揶揄されていました。

  標高およそ1100mで稜線に出たのが11時06分。歩き始めて5時間。いつも積雪を測るあたりでゾンデ棒(雪崩捜索用の金属棒)を取り出して突き刺してみると、ちょうど3mありました。この時期としては多くもなく少なくもなくといったところです。

長井葉山から見た2011年元日の蔵王連峰(IMG_7252)

<姿を見せた蔵王連峰>

  向きを西に変えて山頂を目指しながら振り返ると、蔵王連峰にかかっていた雲が完全に切れて、その姿を見せてくれました。左のほうにあるどっしりしたピークが蔵王連峰最高峰の熊野岳です。

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<雪に埋もれた山頂の神社>

  山頂の葉山山荘着は12時07分。6時間かかって登るのはやはりラッセルの大変さが影響しています。暮れに一人できたときとは雪の量が段違いで、葉山神社と月山神社の祠は半分雪に埋もれていました。いつもは無心にお参りしているのですが、今年はなぜか「健康」という言葉が浮かんできました。

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<御田代湿原にはウサギの足跡がたくさん!>

  小屋を暖めておくよ、と言ってくださったKさんを残し、4人は御田代湿原に出ました。「別のルートで人が登っているのか!?」と思った足跡は、たくさんのウサギのものでした。まるでこの「白い広場」で、運動会でもやっていたかのようです。

長井葉山からみた2011年元日の大朝日岳(IMG_7265)

<白く輝く大朝日岳>

  御田代湿原を横断して少し行くと、木々が雪の下になるこの時期だけ、視界をさえぎるものなく大朝日岳を展望できる場所があります。完全に真っ白です。年末からこの山頂を目指していたパーティはあったのでしょうか。もしあったとすれば、最高の元日登頂ができたはずです。この葉山山頂でもほぼ無風でした。

  この風景を眺めながら、「なんだか今年はいいことありそうだね」などと言葉を交わしながらしばらく写真を撮りあいました。今年も何度か登ることになる大朝日岳ですが、こうして長井葉山から見る姿もなかなかいいものです。

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<山荘の正月飾り>

  山荘に入ると、Kさんがストーブに薪をくべて暖めてくださっていました。山荘の壁際には何と正月飾りがありました。21日に登ったときにはサンタさんが置いてあったのですが、これらは、年に何十回も葉山に通っておられる地元のHさんがしてくださっているものでした。30日に登っておられたのは、やはりこのHさんでした。ありがとうございます。

  ゆっくり昼食をとり、下山の準備を始めるころに、空には少し雲が出てきていました。しかし急に天候が変わる様子はなく、快調に麓へと向かいました。

  山を楽しむ仲間たち。そこに共通するのは、大自然の中での人間の「小ささ」を謙虚に受け入れる心であるような気がします。山に育つたくさんの木々や、そこに生息する様々な動物たちに比べると、私たち人間は何とちっぽけな存在なのでしょう。元日の葉山に登り、仲間と語らいながら、自分が関わっているいくつかの活動に、今年も真摯に取り組んでゆきたいものだという思いが満ちてくるのを感じました。



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happajuku at 05:54|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 山旅の報告 

2011年01月01日

兎年新年のご挨拶

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  新年明けましておめでとうございます。

  私の元日が長井葉山への登山になって17回目。とりわけ今年は兎年。白兎尾根を登りました。小さくてもよいから「飛躍」の年にしたいものです。「葉っぱ塾」は活動を始めて丸10年が経過し、次の10年に向かって歩き始めます。

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  下山後、麓の白兎地区にある葉山神社に初詣してきました。この神社は、狛犬ではなく「狛兎」なんです! 

  本日の葉山山行の報告は、明朝アップいたします。


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happajuku at 17:40|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ