2012年11月

2012年11月30日

☆★「おのくん」の現状や新海苔のこと〜東松島で

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<「おのくん」の絵が貼ってある集会室>


  29日、東松島を訪ねてきました。前回預かった「おのくん」が全て里親が決まったので、新たな「おのくん」を引き受けに。

  お茶菓子を持って訪ねた集会室は、作業する人たちと、年配のご婦人たちの茶のみ話の輪が和やかな雰囲気をかもし出していました。集会室の壁には全国から寄せられたお便りや写真などが貼ってあります。「おのくん」人気上々です。


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<細かい手作業で「おのくん」は作られる>


  作業を見せてただいていると、ほんとうに細かい作業です。材料となる靴下、化繊綿、糸などに加え、今は梱包して発送するための袋やリボンも必要になっています。これでできあがった「おのくん」が1000円で引き取られてゆくのは、どうも見合わないなあ、というのが私の率直な感想です。

  この日も、代表の武田さんがちょうど靴下を購入に出かけて戻られたところでしたが、1足300円前後、中には450円などというものがあるのです。このままでは生活再建の足しにと始めた「おのくん」づくりが、生活を圧迫するのではと気がかりです。


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<全国から届く「里親」の受付用紙>


  そうした内部事情とは裏腹に、「おのくん」人気は高まる一方です。この日は、全国から届いた里親希望の方々への発送作業のお手伝いをちょっとだけしてきました。首都圏はもちろん、関西からも! 大きさや色や柄なども、可能な限り希望を聞いて、受付用紙に記入してありました。


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<キュートな「おのくん」がいた!>


  集会室で、とってもかわいい「おのくん」に会いました。二歳になったばかりの女の子。震災のときはまだ生後半年ほどだったそうです。たへんな中で乳児期を過ごした彼女の記憶に、震災や津波はどんなふうに刻まれてるのでしょうか。


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<現在「葉っぱ塾」で待機中の「おのくん」>


  現在「葉っぱ塾」でお預かりしている「おのくん」は、上の写真のものです。もっとたくさんいたのですが、昨日、帰る途中で立ち寄った山形市で、予想外の反響に出会い、もらわれてゆきました。珍しい5本指ソックスの「おのくん」もいます。ご希望あれば、早いもの勝ちです。

  両端の二人、里親決定!


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<「のり工房矢本」の作業場で>


  昼食時に、おいしい味噌汁と焼きガレイをいただいた後、少し足を延ばして、大曲地内にある「のり工房矢本」にお邪魔してきました。

  みなさんもそうだと思いますが、お歳暮やお中元で海苔をいただくことは多いですね。その時期ということもあり、工房は大忙しでした。新たな取り組みの相談も持ち込まれ、社長の津田さんはてきぱき対応しておられました。


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<お歳暮にいかが?>


  お歳暮に、「皇室御献上の浜の海苔」はいかがですか? 「葉っぱ塾」では少しでも応援したいと、次回「LEAF」を発送する際に、パンフと注文用紙を入れることにして、お預かりしてきました。お急ぎの方は下記にお電話かファクシミリしてください。これも立派な被災地復興支援になります。

  「のり工房矢本」 Tel/Fax 0225−82−3612


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<待望の今年の新海苔!>


  ここでは、海から摘んだ海苔をさまざまな製品に加工して販売しているのですが、待望の新海苔の製品がつい最近出来上がりました。それまでは他の海で採れた海苔を加工していたのです。

  津波で全てを失った海苔養殖の方々が、二年ぶりに自分たちの海で摘んだ新海苔。思いがこもった海苔です。試食させていただいた海苔は、海の香りが口いっぱいに広がる香ばしいものでした。


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happajuku at 05:44|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 東日本大地震・「アウトドア義援隊」関連 

2012年11月29日

☆★初冬の長井葉山へ

  27日、長井の平地もこの冬初めての積雪となりました。翌日の予報が良かったので、山への準備をしていました。明けて28日、早朝は曇っていたものの、登山口に着いたころにはすっかり晴れて、風も穏やかな一日となりました。

  積雪は山頂部で5〜60センチほどでした。山荘には常連のHさんでしょうか、クリスマス飾りもあって、年末にかけて登る人を待っていました。

  きょうは写真をたくさんご覧ください。


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<長井葉山白兎登山口>


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<すっかり落葉したブナたち>


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<久々の新雪の感触!>


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<多雪地帯特有の樹木の根曲がり>


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<山のウルトラマン>


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<蔵王連峰熊野岳>


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<8合目からはスノーシューを履く>


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<シルエットの会津磐梯山>


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<「奥の院」から見た飯豊連峰>


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<同じく朝日連峰祝瓶山(いわいがめやま)〜東北のマッターホルン>


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<「御田代」付近から見た大朝日岳>


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<サンタさんを待つ葉山山荘>


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happajuku at 05:32|PermalinkComments(6)TrackBack(0) 山旅の報告 

2012年11月28日

☆★初めての積雪、新たな政党の誕生

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<モッテノホカの雪>


  来るぞ来るぞと思っていた雪でしたが、昨日(27日)は、この冬初めての積雪となりました。朝方まで雨と強風。昼前に庭に散ったイチョウの葉を掃き集めていましたら、空が暗くなり、雪が降り出しました。

  畑の隅に植えてあるモッテノホカという食用菊はまだ花がたくさん咲いていますが、その花びらにも雪。


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<自宅の庭>


  自宅の庭もみるみる白くなってゆき、冬特有のモノトーンの世界に変わってゆきました。もう少しもう少しと先延ばしにしていた雪囲いも急がねばなりません。よそ様の家ではもうすっかり冬支度を終えています。


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<小さなお堂>


  キャンプの写真を届けに川西町まで行ってきたのですが、長井市との境に近いところに、小さなお堂があります。四季を通じてなかなか風情のあるところです。昨日も、降り続ける雪の静けさの中に建っていました。


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<枝折れしたカキの木>


  この時期、次第に単調な色合いになってなってゆく風景の中に目立つのは、収穫されずに枝に実っているカキの実です。まして雪が降れば、その柿色は鮮やかに風景の中で主張しています。

  冬が進んでゆけば鳥たちの餌になってなくなってしまうのですが、しばらくはあちこちに姿の良い柿の木があるのを楽しめることでしょう。

  寒さが厳しかったこの日、脱原発をめざす新しい政党の誕生が伝えられました。この国に、春をもたらす政党になることができるでしょうか。首都の知事選の行方も気になります。きたるべき選挙は、大きな大きな分岐点になるかもしれません。


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happajuku at 04:54|PermalinkComments(6)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ | ブナの森の四季

2012年11月27日

☆★感謝の気持ちを忘れずに〜子どもキャンプ三日目

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<三日目の朝、「兎夢創観」(とむそうかん)前で>


  森林公園の「兎夢創観」での夜は、子どもたちはトイレに起きることもなくぐっすりと寝ました。私はまだ暗いうちに起き出して外に出てみましたが、曇り空からちらちらと雪が降っていました。しかし、結局この日は、次第に天候が良くなってゆきました。

  全員が起きるとすぐに、後片付けを開始。自分の荷物を整理し、用具を車に積み込みます。そして最後は掃除です。不服そうな顔をしながらの掃除になっていたので、全て終えたときに、なぜそうしなければならないか、私の考えを話しました。

  立ち去る前に小屋に向かって「ありがとうございました。」と言った子もいました。それぞれの家庭やスポ少などでどんなふうに教えられているのか、様々だと思います。しかし、公共物を大切にするということは、基本中の基本として、しっかり伝えてゆきたいと私は考えています。


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<朝の餅つき>


  お腹をすかせて家に戻ると、早朝から妻がもち米を蒸かしておいてくれました。臼と杵を運んで餅つきです。これがこの日の朝食でしたので、つき上がったころにはおなかはぺこぺこでした。

  最近は年に一度しか出番のなかった餅つきの道具が、子どもたちに囲まれて嬉しそうでした。


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<スデンドグラスの工房を訪問>


  この日の午後は、キャンプの最後の体験として、山形市内でステンドグラスの工房を開いておられる武田えり子さんにご指導をお願いしていました。

  このキャンプを企画した2か月前、最初に依頼していたプログラムです。玄関を入るとすぐに、近づくクリスマスに因んだ作品が飾られていました。建物のあちこちに作品が飾られ、小さな美術館のようです。


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<さあこれから製作開始!>


  この日は休日にもかかわらず、武田さんはお弟子さんを集めてくださっていて、子どもたち4人に、一人ずつ付いてご指導くださる態勢を整えて待ってくださっていました。

  クリスマスに因んだものを準備しておきますと事前に連絡をいただいていましたが、子どもたちはそれぞれにお好みのものを選び、製作にとりかかりました。


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<はんだごてを持って製作中>


  色ガラスのパーツは、そのままでは接着ができません。一つ一つのパーツを細い銅製のテープで囲んでゆきます。金属の縁取りができたパーツどうしを、はんだで接着してゆくという作業を進めてゆくのです。


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<完成した作品を持って>


  子どもたちは、1時間半ほどかかって作品を完成させました。子どもたちの背後の窓にあるものが、見本として飾ってあるものですが、見本と比べても遜色のない作品が完成しました。自分の手で作り上げたこの作品は、きっと宝物になることでしょう。武田さんはじめスタッフのみなさん、ほんとうにありがとうございました。

  お世話になった武田さんやスタッフのみなさんにお礼を申し上げ、子どもたちを駅へと送りました。

  これまで「葉っぱ塾」では「子どもキャンプ」は夏休みだけ行っていました。しかし、福島の子どもたちを招いての「森の休日」という週末保養に取り組んできてみて、福島の子どもたちの外遊びの場を少しでも増やすことの必要性に気づきました。それで初めてこの時期に実施したのです。

  山形からも常連のはるちゃんが参加してくれて、子どもたちの交流もできました。今後も小さなキャンプを不定期にではありますが計画してゆきたいと考えています。

  今回のキャンプを実施するにあたり、実にたくさんの方々にお世話になりました。子どもたちに渡した木製の名札一つにも、人手が加わり、思いが込められていました。今はそんな「手」のことに思いが及ばないでしょうけれど、大人になってゆく過程で、自分自身の成長にもさまざまな「手」が添えられることに気づき、感謝の気持ちを忘れない人になっていってほしいと願っています。
 

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happajuku at 05:51|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート | 週末保養「森の休日」

2012年11月26日

☆★山歩きと山小屋泊まり〜子どもキャンプ二日目

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<まずは「兎夢創観」の掃除から>


  二日目は、山歩きのあとで森林公園にある「兎夢創観」(とむそうかん)に泊まることにしていました。数日前にいくつかの用具や薪、敷物などを運び込んでいました。

  残念なことですが、ここを使用するときには、大掃除から始めなければなりません。というのは、「土足禁止」の張り紙がしてあるにもかかわらず、ロフト部分には泥や砂がたくさんあるからです。荷物を運んだときにも掃除をしていきましたが、念のために、もう一度掃いてから敷物や寝袋を運び上げました。

  翌日ここを立ち去る前に念入りに掃除をしましたが、「どうしてこんなことを?」というような顔で不服顔でしたので、「みんな気持ちよく使いたいからだよ」ということを話しました。こうしたことは、家庭でも折に触れて伝えていただけるといいですね。


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<長井葉山山麓の林道で>


  荷物を置いて、いざ山歩きへ! 勧進代登山口に至る林道を歩いてゆきました。歩き始めて10分もしないうちから出てきた「休憩したい」、「疲れた」、「あとどれぐらい?」などのグチはほとんど無視して、歩いてゆきました。口が動いているうちは疲れてなんかいないのです。


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<今年はナメコが大豊作!>


  林道から登山道に入ってしばらく登ると、枯れたナラの木にナメコがびっしり生えているのを発見! このあたりでは11日の「田んぼの収穫祭」のときの山歩きで、ムキタケをたくさん見つけたところです。ムキタケもありましたがやや盛りを過ぎていて、この日はナメコでした。ポリ袋に少しだけ採ってきて、これは翌日の餅つきの、お雑煮で使いました。ありがたい山の幸でした。


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<冬間近の水田地帯を見下ろす>


  知らず知らず、標高500m以上まで登っていました。夏なら藪で見えない場所から、この時期は下界が見渡せます。この写真のほぼ中央に、「葉っぱ塾」の田んぼがあります。冬となれば一面に雪に覆われる水田地帯が枯れた色合いに染まっていました。こういう風景を見ると「疲れ」も吹き飛ぶから不思議です。


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<小さなトカゲを発見!>


  「かんかね館跡」という小高い場所があります。中世の砦があったといわれています。地元の方が整備を進めてくださっている場所です。ここで休憩していると、子どもたちが小さなトカゲを見つけました。こんなに寒くなってもまだ活動しているのですね。一人だったら触れない子も、みんなと一緒だとおっかなびっくりながらも触っていました。


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<夕食はパスタでした。>


  日暮れが早いので、早めに温泉に行って、夕食の準備。「兎夢創観」には電灯もありませんから、日暮れとともに真っ暗になります。小さなランタンや懐中電灯が頼りです。

  気温が低いと、ガスの燃え方もなかなかスムーズにゆかず、お湯が沸くにも時間がかかりました。パスタで簡単な夕食。寒さの中では食べるのが一番です。


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<煙がすごかったけれど暖かかったたき火>


  少しでも小屋を暖めたいと、事前に運んでおいた薪をどんどん燃やしました。煙突のないこの建物の中は煙でいっぱい。それでも火の暖かさはいいものです。


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<寝袋を二重にして寒さをしのぐ>


  寒さに備えて、寝袋は一人で二つずつ。カメムシがたくさんいたけれど、カメムシも暖かさを求めているのです。


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<今夜は早めにお休み!>


  夕食後に、真っ暗な農道を、月明かりだけを頼りに散歩しました。街路灯もない真っ暗な道を、どきどきしながらも歩けるのは、一緒の仲間がいたからですね。

  前夜は遅くまで起きていた子どもたちも、早い子は7時半過ぎ、遅い子も9時前には寝袋にもぐりこみました。


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happajuku at 08:33|PermalinkComments(7)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート | 週末保養「森の休日」

☆★働く、食べる、遊ぶ〜子どもキャンプ一日目

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<打ち豆体験>


  もう雪が降ってもおかしくはないこの時期に「秋の子どもキャンプ」を計画したのは、福島の子どもたちの保養に少しでも役立てたいとの思いからでした。

  先月まで実施した「森の休日」は、今はお休みして、来年のための資金集めにあてています。そこで、小さなキャンプの実施を計画していたのです。2か月ほど前から、いろいろな方にこのキャンプへのご協力をお願いしてきました。

  しかし、参加者が集まったのは1週間ほど前のことでした。「森の休日」の名前は少しは知られるようになったかもしれませんが、初めて実施するこのキャンプの知名度はないわけですし、しかも、子どもだけでの参加となると、子どもも親も、なかなか一歩が出なかったということがあったかもしれません。


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<マイ・ピザづくり>


  初日に集まったのは、郡山市からは小5の「まなちゃん」、福島市からは小4の「ひろむくん」と小2の「ふうくん」の合計3名。赤湯駅で集合したのですが、初めて新幹線で一人旅してきた2人は、緊張した面持ちで下車してきました。

  最初に向かったのは長井市内の「農家れすとらん なごみ庵」。ここで昼食にマイ・ピザづくりをお願いしていました。窯の準備や、「タネ」の発酵を待つ間に、打ち豆体験もさせていただきました。


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<大きな窯の中で焼けるピザ>


  ピザを焼く時間は数分ですが、そのために、オーナーの菅野(かんの)さんは、かなり前からこの大きな窯の中で薪を燃やし、窯を熱くしておいてくださったのです。


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<世界でただ一つのピザ>


  準備していただいたトッピングをお好みで載せて焼いたピザは、世界でたった一つの「マイ・ピザ」! 食べるのがなんだかもったいないような気がしました。

  この日は県からHPの作成を委託されている会社の方が私たちを取材に来ておられ、子どもたちは時々向けられるカメラに少し緊張しながら、キャンプでの最初の体験を終えました。


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<リンゴ収穫お手伝い>


  この日は午後から、お隣の白鷹町のリンゴ農家、平井さんのところにお願いしていた「リンゴの木オーナー」の収穫日にしていました。キャンプ参加の子どもたちも「人手」として当てにしていたのです。

  午前中まで降っていた雨がタイミングよく晴れてきて、作業日和でしたが、この日参加したオーナーとそのご家族だけでは6人しかいなかったので、彼ら3人のお手伝いも大いに助かりました。収穫後、みずみずしいリンゴの一部を「労賃」として分配し、すぐに福島のご家族宛に宅配便で送っていただく手配をしました。

  働いて、その「報酬」を得るということを少しだけでもキャンプの中に加えたいというのは、これまで行っていた夏休み中のキャンプから一貫する方針でもありましたので、折りよくそうした場面を作ることができました。


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<部屋ではしゃぐ子どもたち>


  気温10℃前後の中での作業の後は、町内の温泉施設へ。そして夕方「葉っぱ塾」、つまりわが家へと子どもたちはやって来ました。

  翌日の夜は電気も暖房もない小屋に泊まるということで、この夜のテレビなどは大目にみていました。子どもたちに付き合っていた妻に翌日聞きましたら、11時半ぐらいまで起きていたそうです。私はとっくに寝ていました。

  3人の関係がなごんできたのは、リンゴ収穫のあたりからだったようです。
 

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2012年11月25日

☆★「秋の子どもキャンプ」速報

  「秋の子どもキャンプ」、早くも最終日の朝です。穏やかな曇り空ですが、時折落ちてくるのは小雪です。外とそれほど気温が違わない寒い小屋の中ですが、寝袋を二重にして寝た子どもたちは寒くはなかったようです。

  いま、一度では運びきれない荷物を積んで、一時帰宅しています。

  キャンプの詳細は後日アップいたします。たくさんの方々にお世話になっています。


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2012年11月24日

☆★「思い」詰まったリンゴを収穫

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<今年の状況を説明なさる平井さん>


  23日午後、「葉っぱ塾リンゴの木オーナー」のリンゴ収穫を行いました。これまでは11月中旬あたりに実施していたのですが、リンゴの完熟を待つということに加え、私の都合がつかなかったことで、この日に設定したのです。平井さんのリンゴ園では最も遅い収穫となりました。

  15人のオーナーがおられる中で、今回参加できたのは2オーナー6名だけだったのは残念でしたが、福島から頼もしい助っ人がやってきていました。この日から「秋の子どもキャンプ」を呼びかけていたのですが、3人の子どもたちが参加し、3人とも「ネコの手」以上の活躍をしてくれました。


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<たわわに実った「ふじ」>

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<春、選んだ木にマークしてくださった平井さん>


  今年の春の花の咲き具合を見て選んだ5本の木には、昨年に比べてもたくさんのリンゴが実っていました。平井さんのお話を伺いますと、稲作と同様に、夏の猛暑と少雨で、作柄を心配されたということです。そして、台風の直撃は受けなかったものの、カラスの大群の来襲や、11月に入って2回の強風の日があり、これまた気がかりだったことをお聞きしました。

  リンゴ栽培はほんとうに天候任せで、「人事を尽くして天命を待つ」という心境のようです。以前は食べるばかりで、途中での作業のことなどまったく思いが至らなかったのですが、オーナー制を始めてときどきリンゴ畑に足を運び、平井さんからその都度お話しを伺う中で、実にたくさんの作業工程があることを知りました。一つ一つの果実に、平井さんの思いがこもっているというのはけっして大げさなことではない気がします。


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<収穫された「ふじ」>


  1時間あまりかけて収穫を終えて、大きさごとに分けてみますと、昨年に比べて大きなものが多くありました。この時期まで待った甲斐があって、割ってみると、「蜜入り」の状況もなかなかいいものでした。おいでになれなかったオーナーの皆様には10キロ箱と5キロ箱それぞれ1つずつ、正味17キロ前後をお送りすることができました。着きましたらご感想などをお寄せください。

  福島の子どもたちにも、働きに見合った「賃金」相当のリンゴを分配しました。早速お母さんあてに荷送伝票を書き、発送の手配をしていただきました。おかあさんたち、びっくりするかもしれませんね。


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happajuku at 05:50|PermalinkComments(5)TrackBack(0) 葉っぱ塾のリンゴの木 | 葉っぱ塾行事レポート

2012年11月23日

☆★近づく選挙に思うこと

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<這い上がる>


  21日の朝刊を見ています。

  第1面に「3%の経済成長達成。原発再稼動3年で結論。国防軍を憲法に明記」とあります。自民党の選挙公約の中のものです。

  世論調査によれば、政党が乱立する中で、この党の支持率が最も高いということですが、もしかしたらそれも世論誘導の一つなのかもしれないと疑っています。

  この3つの項目を見ただけで、この政党は「人の命を尊重しない」ということが明確に伝わってきます。

  経済成長3%の影で、大企業の利益のために多くの人々が安くこき使われるのではありませんか? 「3年で結論」などと言っておいて、そこで再稼動するとなるのでしょう? 戦争の危機をあおって自分は安全に。そして命を落とすのは国民。

  お金を湯水のように使える「豊かさ」などを求めている人はどれだけいるのでしょうか。つつましく暮らし、安心な老後の暮らしを望んではいないでしょうか。

  原発労働者の頭を踏みつけるようにして成り立っていたこのエネルギー社会を、もう終わりにしたいと願ってはいないでしょうか。

  外国に銃口を向け、ミサイルを放つ国であるよりも、平和の実現に貢献する国の国民であることを名誉と思ってはいないのでしょうか。

  おろかな指導者のために国民が辛酸をなめなければならない社会を再来させてはなりません。


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happajuku at 05:19|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2012年11月22日

☆★「支援者の集い」に参加して

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<21日開催の「支援者の集い」>


  21日、山形市内で「支援者の集い」が開催され、参加してきました。5月以降は私が呼びかけていた「山の講座」と同時開催だったために、この半年ほど参加できませんでしたので、しばらくぶりでした。

  震災からしばらくたってからこの集いが初めて開催されたころは、物資支援や炊き出しなどをしているグループの方々が多かったように記憶しています。震災から時間が経過するとともに、支援のニーズも変化してきており、支援する側も難しい問題を抱えることが多々あるという印象をもって参加者の発言をお聞きしてきました。


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<避難者が困っていること>


  県の復興支援の担当者からは、今月まとまった、県内に避難しておられる方々からのアンケート調査の結果について報告がありました。

  いま山形県内には、福島、宮城などから、あわせて11000名の避難者がおられます。ピーク時に比べると減少傾向ではありますが、依然として全国一の避難者数です。

  そのうち6割以上の方が、家族の一部で避難されています。つまり、二重生活になっているということです。避難生活の経費が月10万円未満でという方が、4割もおられます。そのことが、上の表にあるように、「生活資金に困る」方が多いことと関連しています。


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<気になる心の健康面>


  心の健康面でも気になる傾向がありました。昨年の調査に比べると、「疲れやすい」や「イライラする」が増えていました。避難者に対しての福島県当局の対応は、「安全だから戻っても大丈夫」という方向であると聞きます。その対応に心が揺れ、十分な話し相手もいない状態に置かれることからくる心のアンバランスが見えてきます。

  「葉っぱ塾」からは週末保養のまとめについて報告をしましたが、他にそのような取り組みをしている参加者はなく、連携する糸口をつかむには至りませんでした。

  とりわけ福島の状況を考えると、保養の取り組みの拡大と充実とが必要だと感じますが、なかなか広まっていないようです。空き家を活用して、何とか継続的な保養の場を設定したいという考えも申し上げたのですが、行政側はその方向では動いてくれそうもなく、結局は個人のつてを頼る以外にはないようでした。

  「葉っぱ塾」ではこの週末の3連休、福島の子どもたち3名が参加する小さな「子どもキャンプ」を開催します。「ハチドリの一滴」のような取り組みですが、これも今後何度か開催してゆくつもりです。こんなことでも少しお役に立てば嬉しいかぎりです。

  来春からの「森の休日」の再開や、こうした子どもキャンプのために、「ボランティア支援募金」への引き続いてのご協力をお願いいたします。

【葉っぱ塾ボランティア支援募金】

      
   ■郵便振替口座    02420−5− 19722

      
   ■加入者名       八木文明

       
    ※通信欄に「ボランティア支援」とご記入ください。


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2012年11月21日

☆★復興途上の宮城県山元町からのお便り

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<南三陸町志津川付近のようす(11月15日)>


  毎年、葉祥明さんのカレンダーを買ってくださる宮城県山元町にお住まいのSさんに、「今年もいかがですか?」と連絡した際に、そちらの様子をお聞かせくださいと添えましたところ、詳しいご報告をいただきました。

  Sさんは小学校の先生をしておられる方で、山のガイド仲間でもありますが、今はガイド協会は休会中です。Sさんのお宅は津波からは免れたのですが、混乱の中で、大変なご苦労をされました。私は、山元町にはスクールインタープリターの活動で何度か避難所に伺い、その被災の惨状を目の当たりにしてきました。

  以下は、Sさんからの報告です。復興が進んでいるところ、まだまだのところ、いろいろです。なかなか気持ちの休まらない状況がうかがえて、心が痛みます。


  ■お世話様です。

 山元町の復興の状況は,少しずつ進んでいるけれど,まだまだといった状況です。

 常磐線は,5年後に開通予定。代替えバスは通っていますが,通勤・通学が大変なので,町を離れる人もいます。

 住宅建設や新しい町作りは,まだまだです。仮設住宅での暮らしは,長くなりそうです。

 道路や下水道工事,プロパンガスの設置工事などが,絶えず続いています。沿岸部では,堤防を兼ねる道路の建設や,防潮堤などの建設が続いていて,山の土を運ぶトラックが1日中走っています。危険なので,通学路を変更した地区もあります。

 道路は,以前よりひびやうねりがなくなり,きれいになってきました。でも,崖崩れを起こしたうちの団地のメインの道路は,未だに通行止めです。高速道路は,少しずつ直している最中です。

 がれきを焼却する施設は,24時間フル稼働しています。人から聞いた話ですが,がれきが大量にあるせいか,沿岸部ではネズミが大発生しているとか…。

 農業や漁業は,少しずつ前へ進んでいます。近代的ないちごハウスを試験的につくったり,サケ漁が再開されたりしています。インドへいちご栽培の技術提供を始めた組織もあります。

 私が新しく勤務している学校は併設校がないので比較的落ち着いていますが,沿岸部で半壊した住宅地がある学校なので,全国各地からの支援(物資や励ましの訪問等)は現在も続けられています。

 山元町の海沿いの学校は,1つは閉鎖(保存)して統合。もう1つは統合か再建か,議論中です。校舎やグラウンドは手狭で大変だと思います。

 栽培した作物からは放射能はほとんど検出されていませんが,子どもたちが畑の土などを触ることは未だに禁じられています。でも,外ではのびのび遊べるので,幸せな方ですよね。今年はプールにも入ることができたので,よかったです。

 町役場は人手が圧倒的に足りず,全国各地から応援をいただいている状況です。非常事態宣言中の山元町が落ち着くまでには,まだまだ時間がかかりそうです。

 放射能汚染で避難生活が続く福島県の現状には,本当に胸が痛みますね。

 私ごとですが,今年は震災と転任等の疲れが出て体調を崩し,9日間ほど入院しました。自分のことで精一杯といった感じですが,山と同じで,一歩一歩前へ進んでいきたいと思います。

 今後ともどうぞよろしくお願いします。


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2012年11月20日

☆★小春日和

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<うっすら雪化粧した長井葉山>


  「小春」とは陰暦十月の異称です。昨日はまさに「小春日和」でした。

  東北の日本海側はこの時期、雨が多く、気温が下がれば時に雪となり、空模様が一定しません。昨日の朝はこの秋一番の冷え込みで、氷点下まで気温が下がりましたが、朝から晴れて、気持ちのいい一日でした。

  日の出少し前に家を出て、長井葉山を左手に見ながらジョギングするうちに日の出を迎えました。うっすらと雪化粧した葉山の断層崖が、朝日に照らされてゆきます。「こんな日に山に行けばよかった」と思いながら、昼過ぎに、娘の車のタイヤ交換を引き受けたことを悔やんでいました。


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<フラワー長井線沿いのススキ>


  しだいにモノトーンとなってゆく風景の中で、朝はススキが輝いています。そのススキの中を、朝の通学列車が通り過ぎてゆきました。

  日が昇ってしばらくすると、街の東側を流れている最上川で夜を過ごしたハクチョウたちが、水田地帯に向けて「出勤」してゆくのに出会います。まだ雪に覆われてない水田の落穂は、この時期のハクチョウたちの格好の食料です。


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<水田の中でえさをついばむハクチョウたち>


  色が少し黒っぽいのは、今年生まれたハクチョウで、この地にやってくるのは初めての個体です。数年前までは各地で餌付けを行っていましたが、鳥インフルエンザのことがあってからは、それをやめています。ハクチョウの飛来数はどう変化しているのでしょうか。

  朝食後は、前日の強風で舞い散った庭の落ち葉掃きに追われました。自分の庭にだけ落ちるのならいいのですが、東側の3軒の家にも吹き飛ばされてゆくので、きのうはそちらの庭にもお邪魔して掃いてきました。よその家からの落ち葉はさぞ迷惑なのでしょうが、隣組のよしみもあって事を荒立てないでくださるのは、ありがたいことです。

  2本あるイチョウの木の片方はほとんど落葉しましたが、もう一本はまだ相当な数の葉っぱが残っています。この秋の落ち葉掃きは、もう少しかかります。庭の木々のおかげで街中にいながら森の空気を味わえたことに感謝しながらの作業です。

  昨日の夜から、また雨になりました。晴天が続かない「小春」です。


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happajuku at 05:22|PermalinkComments(2)TrackBack(0) ブナの森の四季 

2012年11月19日

☆★保育士さんの豊かな感性に期待

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<活動する若い保育士さんたち>


  一昨日の晩から強風が吹き、低気圧が東の海上に抜けた昨日(18日)は、気温も下がって荒れ模様の天候になりました。

  この日は、寒河江市内で開催されていた無認可保育所の保育士さんたちの研修会にお招きを受けていました。はじめにいただいたお電話では「ネイチャーゲームを」ということでしたが、お話しを伺ってみると、「体験活動の実技を学びたい」とうことのようでした。

  それでこの日は、ネイチャーゲームのアクティビティも一つ紹介はしたのですが、メインはスクールインタープリターとして行っている活動を行い、「葉っぱ塾」の活動などについてもお話しをするということで進めてみました。

  主催者は市内にある大きな公園にでも出かけて行うつもりでいらしたようですが、事前の下見で、ホテルの周辺で十分と判断していましたので、「この近くでやります」とお伝えしましたら、なんだか気が抜けたような反応でした。

  しかし、とりわけ保育士さんのような立場の方であればこそ、すぐ身近にある小さな自然の中での体験活動こそが大切なのではないでしょうか。そんなことで、ホテル周辺で行なうことにしたのです。


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<個性的な作品がせいぞろい!>


  こうした研修会で若い方々の活動ぶりを見ていますと、保育士という仕事を選んだのはさすがだな、と思うのです。幼い子どもたちと時間を過ごすだけあって、とても感性が豊かであることに感動すら覚えます。

  ひとりの保育士さんが活動中に、「これって楽しいですねえ」と言ってくださました。大切なことだと思うのです。自分が楽しいと思わないことは、子どもたちだって楽しめないのではないでしょうか。楽しさを通じて、身の回りの自然の大事さに知らず知らず気づいてゆく。そんなことが広がってゆくことを願っています。

  最後にレイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』を紹介したのですが、誰もご存知なかったのはびっくりしました。私にとってはバイブルのような一冊です。その一部分を紹介し、この日の活動を終えました。

  この日ご自分が体験したことを、それぞれの園に戻って実践されたら、ぜひ「子どもたちはこんなでしたよ。こんな工夫をしてみました。」ということをお知らせただけたらありがたいのです。お配りしたレジュメに、こちらの連絡先があります。ぜひ!


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<リンゴの木オーナーのリンゴたち>


  昼過ぎになっても強風はおさまらず、車のハンドルがとられそうになるほどの道を帰りました。リンゴのことが気になって、途中で白鷹町の平井さんのリンゴ園に立ち寄ってみました。すでに収穫が始まっている「ふじ」は、すっかり色づいてました。目だった風の影響はなかったことに安堵しました。

  みな同じように見えながら一つ一つ、大きさや形や味も少しずつ異なっているリンゴたちに、午前中にお会いした若い保育士さんたちの顔が重なりました。今度はいつどこでお会いできるかわかりませんが、「寒河江で一緒でした!」などと声をかけていただけたら嬉しいことこの上ありません。楽しみにしています。

  家に戻り、午後は庭の落ち葉掃きに追われましたが、初雪が散らつきました。少し遅めの初雪でした。


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happajuku at 05:38|PermalinkComments(2)TrackBack(0) スクール・インタープリター | 葉っぱ塾のリンゴの木

2012年11月18日

☆★「森の休日」2012 を終えて

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<晩秋の夜明けの空>


  16日に、「森の休日」の中間まとめの会を開催しました。来年の開催も可能な状況ができてきていますので、「中間」とはそういう意味をこめてのことです。

  当日の資料集のために書いたものを加筆修正し、私自身の振り返りとしてアップしておきます。



  ■この5月から取り組んできた、福島の子どもたちとそのご家族のための週末保養「森の休日」は、おかげさまで、10回開催することができました。開始段階では5回がせいぜいという財政状況でした。そのときどきの経過や私の考えについては、私の“自分通信「LEAF」”に、そのつどまとめてありましたので、それを参照ください。

  この保養の取り組みを支えた「葉っぱ塾ボランティア支援」募金は、震災後の2011年5月から、「葉っぱ塾」につながる人々に向けて協力を要請してきました。

  当初は「アウトドア義援隊」の東松島での活動、「日曜奉仕団」による陸前高田ボランティア・バス、それに「山形ボランティア隊」の福島行きのバス支援など、県内から被災地に向けての活動を行っている個人や団体を支援の対象としていました。その後、被災地への直接的な物資支援などにも支出していましたが、今年の春以降は、「葉っぱ塾」本来の活動により近い活動が支援になってゆく方法はないかと模索してきていました。

  とはいっても、本来の「葉っぱ塾」の活動のように、私個人で動くだけではとうていこの活動をつくり上げることはできませんでした。

  結果的に「森さぽ」として60名を超える方々がスタッフとしてこの活動を支えてくださったことに、本当に感謝しています。参加者のアンケートにも、「スタッフがおおぜいいて、安心感があった」というものが多くありました。

  とりわけ若い方々が、たくさん参加してくださったことはありがたいことでした。さまざまな個性あふれるスタッフが集まってくださったおかげで、多様な子どもたち、親たちに対応できました。すばらしいことだったと振り返っています。


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<元気いっぱい遊んだ子どもたち>


  「森さぽ」の募集については、「復興ボランティアセンター」のHPが有効でした。私の個人的なつながりを越えてのボランティアの参集は、心強いことでした。この結果、県内ばかりでなく、県外からもスタッフが参加してくださったのだと思います。

  スタッフのKさんからは、助成金についてのアドバイスもいただき、かなり真剣に考えました。しかし、結果的に私は、これまでと同様に、「葉っぱ塾」からの呼びかけに応えてくださる個人や団体に向けての働きかけを続けてゆこうと決めました。

  その結果としてこの活動が停滞することもあるかもしれませんが、私が手紙や、ブログや、「LEAF」などを介して働きかけられる範囲の中での活動にしてゆこうと思っています。


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<中間まとめの会合で>


  福島の子どもたちやご家族とのコミュニケーションを大切にしょうと思えば思うほど、大きな取り組みでは限界があります。小さな活動を息長く続けてゆくことも、大切なのではないかと考えています。

  夏休み以降最後の3回はコテージを4棟に増やして、キャンセル待ちの方にも対応しましたが、参加者が少し増えただけで、人間関係が薄くなるような気がしました。みなさんはいかがだったでしょうか。来春以降はやはり3棟規模での開催としたいというのが私の考えです。

  現在、「ボランティア支援募金」には、50万円近い金額が集まっています。募金のペースはやや落ちてきていますが、機会あるごとにブログやお礼状などを発送することによって、支援の継続がはかられていることも確かです。毎月2000円、3000円と送ってくださっている方も何名かおられます。

  この冬の間にさらに呼びかけを強め、少しでも長く続けられるように、資金の蓄えを作っていきたいと考えています。助成金をあてにしない活動では、資金の現状に見合った規模の活動を提起していくしか方法がありません。

  「森さぽ」の皆さんには、「森の休日」が再開した際のご参加や、お友達を誘ってくださるのはもちろんですが、こうした資金面での呼びかけにも、ぜひお力をお貸しください。チラシを準備してありますので、お友達などに手渡しをお願いいたします。

  現在、国際ロータリー第2800地区(山形県のロータリークラブ)が、協力の検討に入ってくださっています。こうした奉仕団体への働きかけなどは、積極的に行ってゆきたいと考えています。募金のよい知恵がありましたらぜひお聞かせください。


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happajuku at 06:06|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 週末保養「森の休日」 

2012年11月17日

☆★神無月三日は霜の朝

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<霜の朝、モミジ一枚>


  昨日(16日)の朝、ジョギングに出ると、県道の温度計は「0℃」を示していました。この秋一番の冷え込みだったようです。

  道路脇の雑草に霜がおりていました。どこから飛んできたのか、そこに真っ赤なヤマモミジの葉っぱが混じっていました。細かな氷の結晶に縁取られ、ひときわ目立っていました。


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<鮮やかな樹下の落葉>


  少し先に行くと、道路の傍まで山が張り出しているあたりに、鮮やかな赤い落葉が散り敷いている風景に出会いました。ヤマモミジの木が1本立っていたのです。

  枝を離れ、まもなくやってくる雪の季節の前に一瞬、生命の輝きを放っているようにも見えました。


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<伊佐沢神社の境内で>


  6年間南陽に通いましたが、毎日のように通り過ぎていたのに、伊佐沢神社の境内には初めて足を踏み入れました。ジョギングのときにはわが家から5キロ地点の目印にしている場所ですが、県道からの短い石段を登ったことはありませんでした。

  杉木立かと思っていたら、大きなイチョウの木が2本あるのでした。その落葉が、見事に境内いっぱいに散っていました。日の出直後の低い角度の太陽光線で、木や自分の影が伸び、まるで自分も木の仲間入りをしたような気分になりました。

  石段を数段登るだけで別世界が広がっていることもあるのですね。何気ないところにはっとするような風景を見つけながら、寒気の中をゆっくりと走りました。


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<「森の休日」サポーターの集まり>


  寒さで始まったこの日、日中は衆議院の解散。迷走するこの国の政治にも冬が来るのか、などと思うのは私ばかりでしょうか。

  西に傾く三日月を見ながら向かった山形市内で夜は、「森の休日」のサポーターの「中間まとめの集まり」をもちました。季節とは裏腹に、心が温まる人のつながりをつくづく感じた時間でした。来年も継続開催できる状況ができつつあります。


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happajuku at 06:46|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 山形県・長井市内名所案内 | 週末保養「森の休日」

2012年11月16日

☆★花っこ畑に小さな家〜陸前高田、「希望の庭」

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<この日届けたリンゴや灯油>


  数日前、陸前高田の吉田正子さんに「15日に伺いたいのです」と連絡しましたら、「小さな家が完成する日だからどうぞ!」と、建設中の写真を添付して送ってくださいました。

  白鷹町の平井さんにお願いして、食べごろのラフランスと収穫始まったリンゴの「ふじ」、それにわが家の柿をを積み、さらに現地のガソリンスタンドで灯油を買い込んで、15日にお伺いしてきました。皆様からのボランティア支援募金を活用させていただきました。

  早朝家を出たときは冷たい雨。そして、白鷹トンネル付近は雪というひどい天候でしたが、笹谷峠を越えて宮城県に入るといいお天気で、典型的な冬型の天候となりました。


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<ハウスに電気が通じた!>


  2か月ぶりの陸前高田は、被災した街の中心部がかなり変わっていました。津波の被害を受け、たくさんの犠牲者が出た市民体育館はすでに取り壊されていました。近くの市役所はまだ建っていましたが、こちらはまもなく撤去作業が始まるようです。津波災害の爪あとがしだいに伝わりにくくなってゆくのは、いたしかたないことなのかもしれません。

  吉田さんのハウスにお邪魔しましたら、電線が引かれ、ハウスの天井に蛍光灯が並んでいました! 吉田さんは、「日暮れが早くなったからありがたい」とおっしゃっていました。


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<吉田さんの住宅跡地に建った「小さな家」>


  もと吉田さんの住宅があったその場所に、若者たちが「小さな家」を建てていました。滋賀県立大学環境科学部の学生たちだそうです。指導しておられるのは柴田いづみ教授。

  コンクリートを打ち、鉄筋を入れた土台を築き、、その上に大きさ6畳ほどの「小さな家」を建てたのです。部屋よりも大きなベランダが付いていて、天気が良い日はここから庭を眺めるのによさそうです。


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<落成式で挨拶する吉田さん>


  作業している学生たちを含め、この日は関係者20名ほどが集まって、昼過ぎに落成セレモニーが始まりました。テープカットを前に吉田さんがご挨拶。その右におられるのが、設計、施工を指導してこられた柴田先生です。

  「どんなふうに使うのですか?」と尋ねましたら、吉田さんはいたずらっぽく、「お昼寝しに来るのよ」などとおっしゃっていました。

  その後は、参加者みんなで野外パーティー! 風は少し冷たかったのですが、初冬の太陽を浴びた「小さな家」が笑っているような気がしました。

  以前借りていた高台からの球根類の引越しはすでに終わり、腐葉土が運び込まれた新たな「希望の庭」がようやく形を現しつつありました。春に向けても、まだまだ作業は続きそうです。

  復興の槌音が響く陸前高田の片隅の花っこ畑は、たくさんの方々の思いを集めて、第二幕が進行中です。


【葉っぱ塾ボランティア支援募金】

      
    ■郵便振替口座    02420−5− 19722

      
    ■加入者名       八木文明

       
      ※通信欄に「ボランティア支援」とご記入ください。


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happajuku at 04:43|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 東日本大地震・「アウトドア義援隊」関連 

2012年11月15日

☆★アメリカ追随いつまで〜『戦後史の正体』を読む

『戦後史の正体』カバー

<「戦後史の正体」カバー> 



 「戦後史の正体」(孫崎 享 著、創元社 ¥1500+税)


  全部で400ページ近くある現代史の本を読み終えてすぐ、私は興奮気味にパソコンに向かい、読後感を書き留めました。

  学校で歴史を繰り返し学んだのはもう40年以上前になりますが、たいていは第二次世界大戦開戦あたりで年度を終え、戦後、私たちの国が歩んできた過程を整理して考える機会などありませんでした。

  著者の孫崎享(まごさき うける)氏は、1966年に外務省に入省し、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大学校教授などを歴任しているのですが、それらの経験や豊富な外交資料に裏付けられた論調には迫力があります。  

  この本を貫いている視点は、著者が「はじめに」に書いているように、「日本に対する米国の圧力」というものです。その「圧力」を、日本の政治家、マスコミ、経済人そして国民が、どのように受け止めてきたのか、こなかったのか。ひいてはそのような「圧力」をどのように知ることになったのか、知らされてこなかったのか。

  本の始まりは1945年9月2日。この日は、日本が連合国との間で降伏文書に署名した日です。この本のカバーは、戦艦ミズーリ上での調印式の写真が使われています。

  そして、最新の話題としては、鳩山由紀夫首相の辞任や、小沢一郎氏をめぐる「スキャンダル」が取り上げられています。日本で起こった、あるいは今起ころうとしているさまざまな動きの影に、常に米国の意向が存在していた、あるい存在していることが、豊富な資料によって示されています。

  「おわりに」の中で、著者はこの本を書き上げる過程で確認できたとする3つの点が重要であると説きます。

(胴颪梁估政策は、あくまでも米国の利益のためにある。

∧胴颪梁估政策は、米国の環境の変化によって大きく変わる。

J胴颪里いΔ海箸鯤垢い討い譴仟臂翩廚箸い時代は冷戦の終結とともに終わっている。


  ,筬△砲弔い董過去の政治家たちが、国民にそれとはわからない圧力によって排除されていった過程が明らかにされています。ときには地検特捜部、またあるときには大手マスコミなどをうまく抱きこんで、あるいは強く命令して、この国を動かしてきたのです。

  おりしも11月12日、東京高裁で、小沢一郎氏に対する無罪の判決が言い渡された日でしたが、夕方のニュースや翌日の新聞ではトップニュースとしては取り上げられていませんでした。非常に不自然な感じがしたのは、この本を読み終えた後だったからかもしれません。

  この本の中で小沢氏は「アメリカの『虎の尾』を踏んだ政治家」として紹介されています。

  「高校生にもわかるように書いた」と著者が言うとおり、歴史の素人の私にもわかりやすい本でした。国民一人ひとりが、日本という国のありように影響を与えている大国の意図を見据え、将来を展望するために、ぜひ読んでおきたい1冊だと感じています。


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happajuku at 05:00|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 本・CD・映画などのレビュー 

2012年11月14日

☆★街中の落葉、「ふじ」の収穫

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<長井市立豊田小学校校庭のイチョウ>


  山形では、街中で紅葉が盛りとなっています。朝のジョギングや用事で車を走らせているときなど、はっとする風景に出会うことがあります。

  豊田小学校のイチョウが見事でした。校庭のほぼ中央にあるところも素晴らしい。遊ぶ子どもたちをあたたかく包み込むような大木です。


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<寒河江(さがえ)市内の公園のサクラ>


  あまり訪ねることのない寒河江市内を歩いていましたら、小さな公園があって、ソメイヨシノが植えられていました。まだ緑色鮮やかな雑草の上に、色とりどりの落ち葉が散り敷いて、それは見事な光景でした。

  先日も引用しましたが、はたちよしこさんの「落葉」という詩がぴったりの風景です。


   落 葉

          はたちよしこ


  樹は

  つかわなくなったものを

  なぜ

  こんなに 美しくしてから

  手ばなすのだろう


  燃えるように かがやかせて




  昨日は、寒河江からの帰り、白鷹のリンゴ農家、平井さんのところに立ち寄ったのですが、いよいよ「ふじ」の収穫が始まったとのこと。初物をいただいてきました。しっかりした歯ごたえとほどよい酸味がなんとも言えない素晴らしい味わいでした。

  「リンゴの木オーナー」の収穫は23日に予定していますが、今年はおいでになれるオーナーが少ないようです。実の数がけっこう多いですので、収穫作業が大変かもしれません。


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happajuku at 05:05|PermalinkComments(2)TrackBack(0) ブナの森の四季 | 葉っぱ塾のリンゴの木

2012年11月13日

☆★二重の虹〜吉野弘『虹の足』

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<12日朝の二重の虹>


  きのう(12日)の朝、ジョギングに出て途中で日の出を迎えました。雨は降ってはいませんでしたが西のほうの山にはまだ雨雲がかかり、そこに二重の虹がかかっていました。

  よくみると、内側の虹(「主虹」といいます)と、外側の虹(「副虹」といいます)では、色の順番が逆になっているのがわかります。太陽光の中に含まれる波長の異なる光の屈折率が、少しずつ異なるために起こる現象が虹です。

  虹は太陽と反対側に出ますから、早起きして、太陽高度がまだ低いときに見ることができれば、高く大きな虹に出会う可能性があります。ということは夕方も条件は同じですね。

  「虹は七色」といいますが、昔の人は「赤橙黄緑青藍紫(せきとうおうりょくせいらんし)」と覚えたものだそうです。虹に七色を見た古人たちに敬服します。そのような繊細な色彩感覚を、私たちは受け継いでいるでしょうか。

  虹を見ると思い出す詩があります。酒田市出身の詩人、吉野弘さんの『虹の足』です。最後の4行が深い味わいのある部分です。私も、自分では気づかぬ「虹の足」の中にいることがあるのかもしれません。

  

   虹の足
                吉野弘


 雨があがって
 
 雲間から
 
 乾麺みたいに真直な
 
 陽射しがたくさん地上に刺さり
 
 行手に榛名山が見えたころ
 
 山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。
 
 眼下にひろがる田圃の上に
 
 虹がそっと足を下ろしたのを!
 
 野面にすらりと足を置いて
 
 虹のアーチが軽やかに
 
 すっくと空に立ったのを!
 
 その虹の足の底に
 
 小さな村といくつかの家が
 
 すっぽり抱かれて染めていたのだ。
 
 それなのに
 
 家から飛び出して虹の足をさわろうとする人影は見えない。
 
 ――おーい、君の家が虹の中にあるぞオ
 
 乗客たちは頬を火照らせ
 
 野面に立った虹の足に見とれた。
 
 多分、あれはバスの中の僕らには見えて
 
 村の人々には見えないのだ。
 
 そんなこともあるのだろう
 
 他人には見えて
 
 自分には見えない幸福の中で
 
 格別驚きもせず
 
 幸福に生きていることが――。



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happajuku at 05:29|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

2012年11月12日

☆★にぎやかに田んぼ収穫祭!

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<勧進代登山口から登る参加者の皆さん>


  6月3日に田植えをし、10月7日に稲刈りをした「葉っぱ塾田んぼオーナー」の収穫祭を、11月11日に行いました。

  曇り空ではありましたが、雨の心配はなさそうでしたので、まずは、毎年恒例となった葉山山ろくへのハイキングに出かけました。秋の森特有の「森の匂い」を吸い込みながら、標高5〜600mのブナ林を歩きました。


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<見事に黄葉したブナ林>


  今年はこのあたりもブナ枯れに見舞われたのですが、その食害を免れたブナの葉っぱは、近年には珍しく見事に黄葉していました。こんなに見事にブナが黄葉したのは2000年の秋以来ではないかと思います。


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<大きな葉っぱを探したよ!>


  ナラの木にムキタケがたくさん生えているのを見つけ、みなさん夢中で採りました。昨年は見事なナメコの群落を見つけた倒木まで歩くと、今年は小さなものがちょぼちょぼ。今年はナメコにはまだ早かったようです。

  帰り道の林道を歩きながら、大きなホウノキの葉っぱ探しをしました。最後の最後で大逆転! オウ君が、この日一番大きな葉っぱを見つけました。弟の4歳のケンちゃんは、泣き言を言わず、ずっと自分の足で歩きとおしました。


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<収穫祝いのお餅つき>


  お腹をすかせて公民館に戻り、収穫を祝う餅つきです。地元の金田さんから提供いただいた「わたぼうし」というもち米を使って、大きな臼と杵でつきました。子どもたちばかりでなく、大人たちにとっても、なかなかできない体験です。


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<みんなで調理を分担して準備>


  つき上がると、あずき、お雑煮、納豆の3種類のお餅を準備しました。子どもたちは餅をちぎるのも楽しかったようで、ちぎっているのか手にくっつけているのかわからないようなものでしたが、楽しんでいました。


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<いただきます!>


  準備が整い「いただきま〜す!」。春からお世話になった遠藤さんから、今シーズンの米作りの経過をお聞きしました。猛暑と少雨の夏の間の水管理にご苦労があったようです。

  私たちの田んぼ(12a、約1反2畝)から収穫されたコシヒカリは、600kgをわずかに超えました。昨年よりも20kgあまり多い収穫量となりました。除草剤1回のみの使用で、農薬の散布はなしというお米は、市場では「スーパー特栽米」以上の評価があるお米です。

  ためしにインターネットで検索してみますと、「玄米5kgで3600円」などというものが販売されています。この日私たちオーナーが受け取った玄米は50kgあまり。オーナー参加費は22000円ですので、遠藤さんがいかにサービスしてくださっているかがおわかりいただけると思います。

  オーナーの方の中には、一年のお米全てを遠藤さんから直接購入している方もおられますが、丹精込めたお米の味と香りは格別です。新米を食べるのが楽しみです!

  私たちオーナーは、田植えと稲刈り、そして収穫祭と、年に3回顔を合わせるだけですが、それでも「自分のお米」という気持ちが強くなります。農家の方々が、ご自身で栽培したお米に寄せる思いがどれだけのものであるか、想像に難くありません。

  来年のオーナーの募集は年が明けてから行います。欠員があれば新たなご参加も可能です。ご希望の方はご連絡いただければ順番待ちしていただきます。


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happajuku at 04:45|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾田んぼオーナー 

2012年11月11日

☆★被災地に学ぶ大学生〜山形大学東松島研修

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<雨の山形大学キャンパス>


  山形大学の「災害復興学」被災地研修は10日、2回目が行われました。前回学園祭で参加できなかった学生も参加してくれて、今回は35名。

  山形大学正門を入ったところにあるイチョウ並木は美しく色づいていました。出発時は雨が降っていたのですが、笹谷峠を越え、東北自動車道に入ったころには雨は上がり、青空がのぞく空の下を東松島市へと向かいました。


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<瓦礫とヘドロの分別機械>


  この日最初に訪れたのは大曲地区の海端にある震災瓦礫の処理場。NHKテレビでも放送されたそうですが、大手ゼネコンが入らず、地元業者の連合体によって、経費を抑えて(隣の石巻市での経費の7〜8分の1の経費とお聞きしました)処理が行われている現場です。

  その背景として、9年前の日本海中部地震でこの町が局地的に大きな被害を受けた際、瓦礫の処理に混乱があり、その後、地元業者と町との間で協定が結ばれていたことがありました。

  災害発生直後から、分別を徹底し、運び込まれたものを瓦礫ではなく「市民の財産」と考え、可能な限りリサイクルするという徹底した方針が貫かれていました。焼却に回るのが全体の2%という数字に驚きました。

  この機械はカナダ製の分別機械で、日本には1台しかないとの説明でした。戦車と3本のベルトコンベアーを組み合わせたような大きな機械で、ヘドロは左側に、磁石に付く金属は右側に、そしてそれ以外のものが手前にと分かれて出てきます。

  ヘドロを除去しないで積み上げておくと、発酵によって発生する熱で、火災が起こることもあるそうです。


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<熱心に質問する学生たち>


  私たち見学者にもヘルメットと防塵マスク着用が義務づけられた処理場を回りながら、学生たちは熱心に説明を聞き、また質問していました。

  分別の作業には多くの作業員の人手もかけられていました。ほとんどが被災者とのことで、日額9000円ほどで雇用されていると聞きました。大きな「山」の前ではアリが動いているようにも見えましたが、その人手によって、分別がさらに徹底されてゆくのでした。

  瓦礫の広域処理が問題となっていますが、地元の企業と人々の手で処理することには、「復興」の大切な鍵の一つがあるように感じました。


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<震災後に果たしたSNSの役割について聞く>


  昼前に宮戸島の市民センターに移動。ここでは、地元の尾形さんと、ボランティアで長期に入っておられる新庄さんというお二人から、震災後の支援活動の中で果たしたSNSの役割についてお話を伺いました。

  ツイッターやユーチューブ、それにフェイスブックなど、さまざまなメディアが、今回の震災では活躍し、安否情報や、必要な物資の要請、ボランティア活動の広報などに活躍してきました。

  尾形さんは地元に在住している立場で、また新庄さんは、外部から支援に入る立場で、SNSをどう活用してきたか、またそのメリットや問題点は何かなどについてお話してくださいました。若い学生たちには刺激的な内容ではなかったでしょうか。


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<被災者と膝を突き合わせてお話しを聞く学生>


  この日最後は、「おのくん」を作っておられる小野駅前仮設住宅にお邪魔しました。被災された方々のお話を直接お伺いするということで、学生たちは朝のバスの中での自己紹介でも、この機会に対するある種の緊張感を語っていたのでした。

  この仮設にお住まいの方のほとんどは、海辺の地域にご自宅があったので、当日は本当に大変な体験をされていました。命からがら逃げた避難所で、腰まで水に浸かったこと、手を引っ張って助けようとして助けられなかったこと、流されてゆく肉親や隣人を見たこと、避難所から出てたくさんの犠牲者を目にしたこと、食べ物も少なく、寒さの中で震えていた避難所でのことなど、時に涙を滲ませながら学生たちに語ってくださいました。

  学生たちには「悲惨な体験を思い出させてよいのだろうか」というとまどいもあったのですが、この日お集まりくださった方々は、誠実に質問に答えてくださいました。


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<前向きに生きることも教わった学生たち>


  話しの輪の中からはときに笑い声も沸き起こりました。悲しみや苦しみの中から、這い上がり、立ち上がり、前向きに歩き出そうとする人々の強さをも垣間見た学生もいたことでしょう。。「若い人たちに話せてよかった」と語ってくださった年配の方もおられ、学生たちは少し安堵したかもしれません。帰りには、たくさんの学生たちが「おのくん」の里親になってくれました。

  何度もこの仮設を訪ね、少しずつ築いてきた被災者との関係が、今回のような場面で役立ったことは、ほんとうに嬉しいことでした。そして、私たちの意図を理解して、全面的にお力添えくださった現地の方々のお心遣いに、心からの感謝を申し上げます。川村さん、尾形さん、新庄さん、そして武田さんはじめ小野仮設の皆様、ありがとうございました。

  今回訪れた若者たちが、今後それぞれの方法でこの日の体験を発信してゆくでしょう。そしていつかまたこの地を訪ね、懐かしい出会いと新しい出会いの喜びを分かち合う日が来るかもしれません。


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2012年11月10日

☆★ご協力に感謝、ボランティア支援募金

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<ソメイヨシノの落葉>


■2011年5月以降、このブログを通じても呼びかけてまいりました「葉っぱ塾ボランティア支援募金」にはこれまで、100名を超える個人、団体からご協力をいただいております。今年5月以降は、いただいた募金の大部分を、「森の休日」と名づけた、福島の子どもたちや家族のための週末保養の取り組みに使わせていただいております。

 震災や原発事故から時間が経過するにつれて、次第に支援の機運が下火になる中で、この募金に継続的にご協力いただいていることに、心から感謝申し上げます。

 被災地の状況は、まだまだ復興にはほど遠い面があります。とりわけ福島の方々は、高い放射線の影響に不安を抱えながら、日々の生活を送っておられます。募金が続く限り、この「森の休日」も継続してまいります。引き続きご支援くださいますようお願い申し上げます。


★ボランティア支援募金・物資等協力者(五十音順)
(2012年10月31日現在)

荒木順一
荒谷 瞳
有川雅代
飯田友子
石綿木綿子
市川紀子
伊東菊子
井本哲子
植木靖枝
ウォン・ウィンツアン
衛藤和子
大石栄子
大澤貴代子
奥井勝子
小山田雅俊

螺澤智子
柏木夫美
門田晴美
神尾康彦
上村ひでみ
掃部関克子
岸野恵子
北見北交ハイヤー
草刈隆二
熊谷幸三
熊森協会滋賀支部
黒澤玲子
古賀恭子
後藤仁美
小西信子
小林正生
小林裕子
小松賢一

斎藤美智子
齊藤 都
笹岡栄子
笹浪智子     
笹林 修
笹林陽子
佐藤志乃
佐藤澄子
佐藤真由美
佐野友美
佐野 浩
佐野佳江
塩森真知子
庄子和子
新森厚子
末永久貴
菅原元彦
鈴木辰郎
鈴木珠子
鈴木智子
砂田博子

高垣真理子
高久典子
高橋その子
宝塚文芸の会
田口智子
竹田容子
竹野 昇
立石珂瑠子
立石憲章
田邊義隆
谷 雅子
田原恭子
デュオ・ケーナルパ
常盤峻也    
栃木悦子
富澤千鶴子
戸室久美子

中崎明子
長山雅子
なごみ庵
成瀬敦視
新野晃敏
新野祐子
西村由紀子
日本熊森協会
野口あすか

橋本美佐子
馬場勇次
浜田千晴
早川郁子
平井正行
平尾博美
福山晶子
藤田えり
星野直子
堀井真由美

前川光代
桝野正博
町田よし子
松嶋和枝
丸川寿美子
水口雅夫
望月成美
森智津子

八木健介
八木康史
山口啓子
山田幹夫
山野英雄
葉 祥明
吉永小百合
吉野 諸
吉原敦子
義本伸子

我妻いづみ
和田みさ子
渡辺政成
                      
 (敬称省略ご容赦ください)


【葉っぱ塾ボランティア支援募金】

 
     ■郵便振替口座    02420−5− 19722


     ■加入者名       八木文明

   
    ※通信欄に「ボランティア支援」とご記入ください。


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happajuku at 05:52|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 東日本大地震・「アウトドア義援隊」関連 | 週末保養「森の休日」

2012年11月09日

☆★紅葉前線、街中へ

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<母校の桜の紅葉>


  例年よりも遅れていた紅葉ですが、ようやく街中でも見ごろを迎えています。この時期は時雨の季節でもあり、なかなか好天のもとでの紅葉狩りとはいきませんが、あちこちに、はっとするような鮮やかな色を見つけます。

  母校、県立長井高校の南側の道路に沿って植えられている桜は、とりわけ色が鮮やかな赤です。樹齢は40年ほどだったと記憶しています。私の数年後輩たちが植えたはずです。


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<旧女学校の桜の紅葉>


  こちらは旧長井高等女学校跡地の桜です。現在は県の合同庁舎が建っています。こちらの桜はもうだいぶ古く、おそらく80年ぐらいは経過したものだと思います。

  この写真を通りがかりに車を止めて撮影していたときに、落ち葉を集めて車に積んでいる人がいました。おそらく菊の栽培をしている方ではないかと思います。観賞用の菊を育てるのに、桜の腐葉土が使われると聞いたことがあります。


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<米沢市塩井地内のイチョウ>


  桜と並んで目立つのがイチョウです。イチョウは、場所によって、木によって、色づく時期にばらつきがあるのはどうしてなのでしょう。米沢市内に入るとき、塩井地内の県道脇にあった祠のそばのイチョウは、見事に黄葉していました。帰宅してからわが家のイチョウを見上げましたが、まだ全く色づいていません。

  この2、3日で、自分通信「LEAF」第157号を発送いたしました。つたない文章の印刷物ではありますが、心をこめた“お便り”です。ご連絡いただければ郵送可能です。

  「葉っぱ塾」では2013年のカレンダーの購入を呼びかけています。こちらをご覧ください。


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happajuku at 05:03|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 山形県・長井市内名所案内 | 葉っぱ塾からのメッセージ

2012年11月08日

☆★「葉っぱ塾」の今年のコシヒカリ

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<脱穀直前の田んぼのイネ(10月26日)>


  11日に近づいた田んぼオーナーの収穫祭を前に、乾燥されたコシヒカリの籾摺り作業を昨日(7日)、遠藤さんの作業場で行いました。

  10月7日に稲刈りし、3週間しっかり自然乾燥された稲穂は、26日に田んぼを訪れたときには、夕日に輝いていました。


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<これからもみすり機に入るお米>


  脱穀されたイネは、遠藤さんの自宅脇の作業場の二階に運ばれ、下のもみすり機にかけられる仕掛けになっています。二階の床に空けられた穴から落ちてゆくと、まるで火山の噴火口のようになります。

  
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<まだ活躍するレトロな秤>


  「こんな機械をつかっているところはもうないよ」とうのはもみすり機ばかりではありません。出てきた玄米の重さを量る秤も、すばらしくレトロです。これで、手のひらに一握り以下の精度で測定できるのにはびっくりしました。


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<「葉っぱ塾の田んぼ」今年の収穫>


  1時間あまりで全て籾摺り終了! さて、収量は・・・。ここでは内緒です。収穫祭で発表します。気になっていた放射能検査ですが、遠藤さんのところでは「不検出」とのこと。念のため、「葉っぱ塾」のお米も、収穫祭後、測定を依頼しておきます。

  遠藤さんにおんぶに抱っこの米作りではありましたが、みんなで手植えし、稲刈りし、杭がけしたお米が、まもなくオーナーの方々に渡ります。


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happajuku at 05:55|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 葉っぱ塾田んぼオーナー 

2012年11月07日

☆☆☆「おのくん」、全国に3000人超!

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<にぎやかだった6日の小野仮設集会所>


  6日、久しぶりに東松島市の小野仮設住宅を訪ねてきました。10日、山形大学の学生が訪問することについて、細部を打ち合わせしたかたのです。この日は風雨が激しく、2年ぶりの海苔の収穫作業は中止だったそうです。人が外に出ない分、仮設の集会所はひっきりなしに人が出入りし、にぎやかでした。


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<台所に立つ滋賀のMさん>


  この日は滋賀県からわざわざおいでになったMさんという若者が、みんなにチャーハンと八宝菜をごちそうするのだとやってきていて、仮設の方々とお話ししながら手際よく調理を進めていました。あまりにおいしいチャーハンに、プロかと思えば、バイクを売っている方だそうです。

  はじめは一時的なボランティアのつもりが、遠くから通い続けている人が、またここにもいるのだなあ、と感慨深いものがあります。


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<「おのくん」用クリスマス・オプション>


  「おのくん」人気は高まる一方で、新潟のラジオにこの前日生出演。近日中には京都のラジオにも出演が決まったそうです。

  全国に里子に出た「おのくん」は3000人を超えた(それでも日本人の4万人に一人の割合)そうです。数がまとまった予約に応えるには年内いっぱいいっぱいかかる見込みとのことで、仮設の女性たちは忙しそうでした。


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<作業中のご婦人たち>


  年配の女性たちが黙々と作業を手伝っておられました。靴下のタグやピンを取り除き、作業に備えて全て裏返しにして重ねているところです。

  代表の武田さんは、「今はこうして仮設の中に作業場が持てるけれど、この先何年かしてそれぞれの居場所が決まってからも集まれるかどうかが心配」と語っておられました。集まって、おしゃべりし、みんなでお茶を飲むことにも、大切な意味があるのです。「復興」というとき、人々の心の復興ということも大切な要素です。


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<代理店用のぼり旗ゲット!>


  勝手に代理店を申し出た「葉っぱ塾」に、目印ののぼり旗をいただきました。これで晴れて正式代理店に昇格! 作るそばからどんどん里子に出ていく状況で、「葉っぱ塾」が「おのくん」を確保するのもlなかなか難しい状況でした。


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<早速里子に出た「おのくん」>


  それでもこの日は5人の「おのくん」をお預かりしてきました。帰り道に立ち寄った山形市内の「復興ボランティアセンター」で、すぐに2人に里親が決まりました。レインボーカラーのこの「おのくん」、私の一番のお気に入りでしたが、Kさんが奪うように里親になってしまいました。


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<ぼくら現在里親募集中!>


  現在「葉っぱ塾」に待機中の「おのくん」は、上の3人です。手渡し歓迎ですが、送料を負担していただければ、お送りすることも可能です。

☆7日夕方までに、全て里親が決まりました! 

  また、「葉っぱ塾」では「葉祥明“言葉”カレンダー」、「日本フィル音楽猫カレンダー」も販売しています。ご連絡お待ちします。


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happajuku at 05:21|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 東日本大地震・「アウトドア義援隊」関連 

2012年11月06日

☆☆☆大きな森のゆくすえ

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<標高700m付近にある「五色温泉」>


  米沢市のご出身で、長く埼玉で仕事をしてこられたTさんから初めてお電話をいただいたのは、9月末ごろのことでした。南陽市にある奥様のご実家に時々帰っているからと、初めてお会いすることになったのは10月の上旬。私のことを知ることになったのは、南陽市役所のどなたかが、私を紹介してくださったもののようでした。

  Tさんのお話しは、私にはあまりに大きすぎるものでした。米沢市板谷地内に「五色温泉」というひなびた旅館があるのですが、その近くに38町歩あまりの山林をお持ちで、それをどんなふうに活用してゆけばよいのか相談したいとのことだったのです。


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<近くから見えた大朝日岳>


  機会をみて、まず森を見てくださいということでしたので日程調整していましたが、昨日(11月5日)、Tさんご夫妻にご案内していただいて、現地を見てきました。奥様も初めてご覧になったそうです。

  国道13号線栗子峠を福島側に越え、板谷駅方向に右折。「五色温泉→」という看板に導かれてくねくねとして道を登ってゆくと、あたり一帯はブナを中心とするとてもいい森です。

  標高700m近くで北側の展望がよい場所に出て車を降りてみると、雪をかぶった朝日連峰が見えていました。そこから「五色温泉」はすぐ近くでした。


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<持ち山を眺めるTさんご夫妻>


  私にははっきりとはわからないTさんの持ち山の境界を、景色を眺めながら説明してくださいましたが、38町歩というのは広大です。戦前はこのあたり一帯360町歩をもっておられたのだそうです。農地改革で大部分が国有林化され、「今はたったこれだけ」とおっしゃるのですが、それでも圧倒される広さです。


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<広大な森は紅葉も終盤>


  「五色温泉」近くに車を置いて、昔の道を三人で歩いてみました。ブナに混じって、ミズナラ、トチ、イタヤカエデ、ホウノキ、ヤマザクラなど、多様な樹種からなる自然林が、道からはるか下まで続いています。「奥羽線の線路際まで、うちの山です」とのこと。「山形新幹線から見えていたのですね!」とこちらがびっくりしました。

  Tさんのお考えを聞きながら、ゆっくりと歩きました。「五色温泉」の奥には「滑川温泉」や「姥湯温泉」などの秘湯があり、近年の秘湯ブームで、県外からのお客様が多く訪れているようです。それらと結びつけて、自然公園のようにできないだろうかというのが、Tさんのご意向です。


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<美しく黄葉したブナの巨樹>


  そのようにしたいお考えの理由がもう一つありました。実はこの森の数キロ奥に、巨大な廃棄物処分場が作られているのです。ここにはかつて鉱山があり、露天掘りで巨大な穴が掘られたのですが、そこに、首都圏から出た廃棄物が毎日大量に運ばれ、その穴に捨てられているのです。

  昔の道から「清六平」と呼ばれた平坦地でトラックが通る道に出てみると、20トンも積めそうな巨大なトラックと出会いました。人知れず山奥で、都会の「文化的な生活」の残滓が廃棄されていたのです。

  Tさんは、このままいけば、その廃棄物処分場は拡大し、森が破壊されてゆくのではないかと懸念しておられるのでした。実際に、山林を売ってほしいとのオッファーもあったそうです。市や県の公園となれば、そうした動きから免れるのではないか、と。

  美しく黄葉したブナの巨樹がありました。何百年もそこに立っていたでしょう。そしてその周囲には若いブナもたくさんありました。若いブナたちがいつか巨樹として見上げられるようになるまで、この森は存在し続けることができるのでしょうか。

  大きな森と、この国の大量消費社会。どちらの前でも、一人の人間の存在はあまりに小さく、自分に何ができるのか、全く見えてきませんでした。


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happajuku at 06:05|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ | ブナの森の四季

2012年11月05日

☆☆☆明大生のフィールドワーク in 長井

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<発表の資料の一コマ>


  明治大学農学部の3年生の学生10人と引率の先生が、長井市に1週間余り滞在してフィールドワークに取り組んでいたことを、私は知らないでいました。

  市内で出る生ゴミを堆肥化し、それを農家が生産に利用するという「レインボー・プラン」が実践に移されて15年ほどになるのですが、その推進の中心におられる菅野芳秀(かんの よしひで)さんから、最終日の2日前にお電話をいただいたのです。「学生たちの発表を聞いてほしい、懇親会にも出てほしい」とのことでした。ちょっと風邪気味ではありましたが、めったにない機会でしたので参加してきました。

  学生たち10名は、3つのグループに分かれ、15年を経過した「レインボープラン」の現況や街づくりの方向性などについて各方面に取材し、それについての市民の意識もアンケート調査を行ったりしています。


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<講評する参加者Mさん>


  大学生たちは、「批判的に提言する」という姿勢を明確に、1週間の活動の成果をまとめて発表してくれたのですが、細かい点では不備を感ずるものの、1週間でよく問題点を洗い出し、「提言」にまで結びつけたものだと感心する内容でした。

  「心を病んでいる学生たちのセラピー基地として、長井市の農業と連携できないか」などという提案は、まさにグリーンツーリズムの発想です。「レインボープラン」には、市がかなりの力を注いで推進してきてはいましたが、グリーンツーリズムのほうは、全くやっかいもの扱いにされてきていました。「葉っぱ塾」はかろうじて細々とその道を歩んでいるわけですが、その活動を通じて発している声をなかなか聞き取ってもらえないことに前途多難さを感じていたのです。

  参加者のMさんは、福島からの避難者で、長井市に今後定住しようと農業と関わりを持ち始めた人ですが、学生たちの提案に新鮮なものがあると講評していました。学生たちもそうですが、「外」から来た人たちのほうが、本当の問題点に気づきやすいという面があるのかもしれません。


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<明大の学生たち>


  学生たちは、個性と若さに満ちていて、可能性を感じました。農学部の学生とはいえ、すぐに「農業をやります」とはいかないのでしょうが、地方における農業のもつ可能性と危機について学び、そこに関わる人々の生の声を聞いたことは、彼らの将来に何かしら影響を与えることになるのではないでしょうか。


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<懇親会での菅野さん>


  長井市の「レインボープラン」については、個人的にはその意義は十分認識していますが、それに関わる市民の有志の輪が「閉じている」ということをずっと感じてきました。行政のレベルでもそうですが、「外から入ってくる人にどう対応してゆくのか、ということは、人口減少の長井市においては、「タテ割り」などしている場合ではない、街づくりの根幹に関わる問題です。

  私たちグリーンツーリズムに関わる少数の人間もいっしょに考えるべき課題がたくさんあると思っています。菅野さんから、最終日の「酒飲み要員」としてだけのご案内だったのはちょっと残念ですが、学生たちの素晴らしい報告内容に免じて許すことにいたします。

  今回来市した学生たちは、なかなか個性的でした。さまざまな面で日本のトップレベルにあるということも話題になりました。いまどきの学生はなかなか優秀です。今後、大きな組織の中に埋もれることなくその個性の輝きを発揮していってほしいと願っています。
 

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happajuku at 05:57|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ | グリーンツーリズム

2012年11月04日

☆☆☆舞い散る落ち葉の公園で

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<大森緑地公園の紅葉〜東根市>


  3日は、私にとっては今年度3回目の「森のようちえん」の講師を依頼されていました。会場となったのは、東根温泉に近い「堂の前公園」。

  早めに出かけて、同じ東根市内の「大森緑地公園」に寄ってみました。ここは植栽された樹種が豊富で、今が紅葉の盛りでした。この日予定してた活動では落ち葉がたくさんあったほうがいいので立ち寄ってみて、正解でした。


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<勢ぞろい、落ち葉のキャンディ帽子>


  これまでの2回と違って、今回は親子が参加する行事だということでしたので、午前中は、ネイチャーゲームの中の『森の色あわせ』と、キャンディ帽子づくりをやってみました。

  日本人が古来から持っている豊かな色彩感覚は、色を表す言葉にも反映されていて、「うぐいす茶」、「たんぽぽ色」、「あかね色」など、動植物の名前が使われているものも多いのです。秋は、そんなたくさんの色を楽しむにはいい季節です。

  次の帽子づくりで使う落ち葉を集めがてら、親子でさまざまな色を集めてみました。親子で、あるいは保育園の中で、会話の中にこんな色の名前が使われたらと願っています。

  「落ち葉のキャンディ帽子」は昨年ある保育園の親子行事でやってみてとても好評だったので、紹介してみました。自分で拾った葉っぱや、私が公園で集めてきた落ち葉を使って、親子でデザインを相談しながら作ってくれました。


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<おいしい「ケーキ」製作中>


  午後は、一般の方々の研修を兼ねた活動となりました。保育士さんや社会教育関係者が多かったようです。はじめは手製のビンゴカードを使って、公園の中をみんなで歩いてみました。見るだけでなく、さわったり、においをかいだりするものもカードに盛り込んでおくと、よりいっそう活動が楽しくなります。

  その後は、フィルムケースや動物カードを使ってのグループ分けのしかたを短時間お話しし、最後は「みなさんにケーキを作ってきました!」と私の作品を紹介し、その後、みんなで作ってみました。

  午前中の活動からそのまま残ってくれていた「りなちゃん」は、まつぼっくりを中心に置いて、とてもユニークな作品を作ってくれました。


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<みんなのケーキ、おいしそう!>


  冷たい風が時折吹いてきて、せっかく並べた葉っぱが飛んでしまったりする場面もありましたが、20分ほどで素晴らしくおいしそうなたくさんの「ケーキ」ができあがりました!

  こうして出来上がった作品も、色は2,3日で変わってしまいます。しかし、この季節にたくさん拾うことのできる落ち葉を使った活動をさまざま身につけておくことは、保育士さんたちのお仕事にもきっと役立つと思うのです。

  落ち葉を通じて、生き物と人間との関わりなどについてもさりげなく話を広げていけたらいいですね。寒い中ご参加いただき、ありがとうございました。また、お世話になった東根市のNPO「クリエイト東根」の皆様にも心から感謝申し上げます。

  なお、最後の話の中で触れた「スクールインタープリター」については、ホームページがありますので、ぜひこちらをご覧ください。

  一般社団法人「IPNET−J」ホームページ


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happajuku at 06:00|PermalinkComments(2)TrackBack(0) スクール・インタープリター | シェアリングネイチャー

2012年11月03日

☆☆☆真央さん、小百合さん、『戦後史の正体』

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<31日朝の長井葉山>


  31日朝方、葉山に雪雲がかかっていましたが、月が替わってなお寒気は強まり、昨日(2日)、このあたりの最高気温が10℃を下回ったようです。昨日は強い風も吹き、我が家の庭は落ち葉の洪水です。

  今年の紅葉は進み方がちょっとへんな気がします。庭にあるイチョウの木は2本ともまだ緑一色です。一方で、ヤマザクラの葉はほとんど落ちてしまいました。庭の落ち葉を片付けながら、葉っぱたちが春からこれまでの間、どんなことを感じながら過ごしてきたのだろうか、などととりとめのないことを考えたりしました。

  あわただしかった10月を乗り越えてほっとしたからなのか、この2日間、風邪の症状が出ていました。昨日で峠を越えたようです。今年はこれで3回目。ここ何年もそんなことはありませんでした。昨夜は真央さんの活躍も見ないで寝てしまいました。

  ほとんど外に出ない分、本を読んで過ごすことができました。この2日間で『戦後史の正体』を読了。これはすごい本です。

  きょうは3日。吉永小百合さんの映画『北のカナリアたち』が全国一斉に封切です。月末、山形にもキャンペーンでおいでになったようです。


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happajuku at 05:07|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ | 吉永小百合さん関連

2012年11月02日

☆☆☆懐かしい再会

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<来宅した二人>


  女子大生のAさんと久しぶりに会ったのは、7月に上野の東京文化会館で開催されたデュオ・ケーナルパのコンサートの会場でした。そのとき、「10月に長井の自動車学校に行きます」とのことでしたが、予定通り、今、こちらに来ています。先日、一緒に来ているお友だちと夕食にお招きしました。

  Aさんと初めて会ったのは2003年秋。あるグループの山形での研修会のコーディネートを依頼されたのですが、そのときはお母さんに付いてきた小学6年生でした。中学生のときにも一度来ています。

  今、自動車学校は、この地域の人だけではやってけないということで、あちこちから、あの手この手で人集めをしているようです。彼女たちは学校が所有するアパートに短期滞在し、自炊しながら学校に通っているそうです。


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<いただいたメモ用紙>


  Aさんのおかあさんからのおみやげが素敵なものでした。葉っぱ塾の名前入りのメモ用紙。プリンターを駆使して作ってくださったものです。メモ用紙にはもったいないので、一筆箋に使おうかと思っています。

  二人は大学のオーケストラ仲間だそうです。音楽や、内定した企業の話など、たくさんお話しができました。数日のこちらでの生活ですでに野菜不足だったようで、お出しした野菜はみんな平らげていってくれました。

  「葉っぱ塾」を始めたころ出会った子どもたちのその後の成長をこんなふうに確認できることは、何よりのプレゼントでした。訪ねてくれてありがとうございました。無事に免許取得できますように。


  ☆「葉っぱ塾」では2013年のカレンダー販売に取り組んでいます。こちらをごらんください。


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happajuku at 05:03|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ