2009年09月22日

クマがつないだ嬉しいお客様

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<安積さんご一行と玄関先で「いも煮ランチ」>
    (クリックで画像拡大)



 9月5日、6日に福島で開催された日本熊森協会の「東北会員の集い」に参加した際に、東京からわざわざおいでくださった安積遊歩(あさかゆうほ)さんが、ご家族やご友人とともに20日、わが家を訪ねてくださいました。福島に妹さんが住んでおられ、また山形にもお知り合いがおられるそうで、それらの方々を訪ねる途中に寄り道してくださったのでした。こんなふうに出会いをつないでくださって、とても嬉しいです。クマのご縁ということになるのでしょうね。

 安積さんのことは、失礼ながら私は福島でお会いするまで全く存じ上げませんでした。「安積遊歩」で検索してみると、たくさんの著書もあることがわかりました。この日も「ぜひ読んでみてください」と私に3冊持参してくださいましたので、今少しずつ読んでいるところです。

 安積さんは先天的な骨の病気で、車椅子で生活しておられます。福島でお聞きしてびっくりしたことがあります。今、駅にエスカレーターやエレベーターがあるのはもう当たり前になっていますが、こうした施設が設置されるよう働きかけたのが安積さんだったのだそうです。

 障害をもっておられる方が、その障害も一つの個性と考えて、さりげなく生きてゆけるようになるにはまだ時間がかかるような気がするのですが、社会の意識の変革のために動いてくださっている方がおられたということに、新鮮な驚きを感じています。

 安積さんのHPから、9月の福島での集まりについてアップされた文章を拝借し、紹介いたします。

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私は今年、日本熊森協会という会員になり、
5月からは、その会の顧問にもなった。

肩書きはなんでもいいが、この会のやっていることが、
私の目指していることと、とても近いので、
できることはなんでもしたいと思っている。

その一つとして先日、福島県の北端の町、国見町に行って来た。
国見町は、奥山に植えた針葉樹林を伐採し、
熊が住める広葉樹林を復元したいと
27ヘクタールの土地を熊森協会に任せてきた。
植林をして、豊かな森を復元したいというのだ。
その提案を受け、熊森協会がどのように出来るか、
東北の会員が集まり学び、検討するという会があったのだ。

熊森協会は、西日本では多くの場所に植林をしてきたが、
東北では始めてということで、
会長の森山さんが兵庫県から、
生態学者の主原さんが京都から駆けつけてくださった。

日本熊森協会は、
「クマの捕殺を止めよう!」ということから始めて、
森の荒廃を復元する活動へと発展し、
更に最近は、世界水戦争からも森を守ろうという壮大なポリシーと運動も育ててきている。
既に1266ヘクタール以上の森(土地)を、自然保護のためにトラストしているというから驚きだ。

熊はアンブレラ種といい、森の長でもあり、
要でもある重要な存在だ。
熊の皮剥ぎや食事のあり方等の習性は、
実は森のバランスを回復させ、豊かにし、
その森は水を日本の全土に供給してくれている。

そうした重要な働きをしている熊から
まず食料を奪ったのが、戦後の林野庁の造林政策だ。

もともとあった原生林を切り倒し、杉や檜を植えまくった結果、
どんぐり等の木の実のならない針葉樹林に熊は食を求められず、
里へ降りることとなった。

里に下りると、今度は”有害駆除”され、
すさまじく殺されてきた。

九州は全滅、四国もほぼ全滅、西日本全域が絶滅の危機にある。
そのことに心痛めた中学生たちがまず立ち上がった。

その中学校の理科の教師であった森山まりこさんが
彼らの熱意に押され会を起こし、地道に活動を続けてきて、
今では教職を退いて、熊森協会の仕事に専念している。

障がいを持つ胎児も子宮の中で安らかに眠っているわけにはいかなくなった
昨今の医学、科学の進歩がある。

子宮の中で出生前診断を受け、命の選別によって、
多くの命が障がいを持っているということで、抹殺されている。

それは、奥山に食料が無くて住むことが出来なくなり、
里に下りたために、害獣とされる熊たちの姿と
私の中で重なるのだ。

せめて、社会の厳しい状況に出会う前くらい、
子宮の中でまどろんでいたいだろう胎児たち。
そして、森に豊かな食料さえあれば、
ひっそりと奥山で暮らしていたいだろう熊たち。

種のありようは違うが、
障がいを持つ人間の胎児も、奥山の熊たちも、
「私の居場所、命を奪わないで」と、
声なき声を発し続けているに違いないと、
心がぎゅっと痛み続けている。

10月4日(日)には、日本熊森協会主催による、
シンポジウムが、早稲田大学国際会議場内の井深大記念ホールで
13時から行われる。

詳細は以下
http://homepage2.nifty.com/kumamori/symposium-index.html


ぜひ多くの方に参加してほしいと、心から願っている。




happajuku at 04:49│Comments(0)TrackBack(0) 日本熊森協会関連 

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