2009年09月25日

好天の大里峠ハイキング

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<大里峠頂上で>

  昨日は仙台C社の大里峠(おおりとうげ)ハイキングのガイドとして行って来ました。29名のお客様を歓迎するように気持よい晴天となりました。

  この道は1878(明治11)年に、イギリス人女性、イザベラ・バードが歩き、『日本奥地紀行』という著書にその見聞をまとめたことが、今もなお歩かれていることへとつながっているのだと思います。

  彼女がここを歩いたのは7月中旬。梅雨の時期で、蒸し暑さにだいぶ苦しんだようです。また、通過する村々の貧しい生活ぶりが著書の随所に出てきます。

  新潟県関川村にある「わかぶな高原スキー場」のビジターセンターでトイレをお借りし、そこから歩き始めました。はじめの1時間ほどは車も通れる林道歩き。大部分が植林されたスギ林の中を歩きます。途中には戦時中の鉱山跡などもあります。

  いよいよ峠道にさしかかると、沢の水音が聞こえ、ブナやナラをはじめとする二次林となります。スキー場を出発し、途中で2回の休憩をとり、およそ2時間10分ほどで峠の頂上に着きました。標高470m前後の峠です。

  この裏手の高圧鉄塔のところに登ると、空気が澄んでいれば日本海が見えるはずなのですが、霞があってこの日は見ることはできませんでした。


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<玉川集落の林道に立つ看板>

  峠からは山形県に入ります。森の活用の仕方などが違っていたのだと思いますが、新潟県側と異なって、ブナの大きな木がだいぶ残っています。原生林というのではありませんが、深い森という風情があります。

  下りはおよそ1時間20分で、バードが「まことに頼りない集落」と表現した玉川というところに出ます。今はそんなに頼りないわけではありませんが、過疎化が進む寂しさは漂っていました。

  こんな時期にも咲く花はあって、ミゾソバ、カメバヒキオコシはずっと見ることができました。峠の山頂手前にはオヤリハグマがありました。また峠を下る途中ではテンニンソウやキバナアキギリが見られました。華やかさはありませんが、「山の花」です。

  添乗員のKさんと、この十三峠の別の峠も歩いてみたいですね、と話をしました。歩くことでしか移動できなかった時代の人々のことを思いながら、峠道をたどる。スローな生活を自らの足で体感することに、何か大切な意味があるような気がしています。

  ゲストの皆様、気持ちの良い峠歩きをご一緒できましたこと、心から感謝申し上げます。一番楽しんでいたのはたぶん私です。



happajuku at 05:43│Comments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾行事レポート 

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