2009年09月30日

山を守る人々

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<銀玉水付近の植生回復ネット>

  先週末、朝日連峰の名水「銀玉水」周辺で、環境保全作業が行われました。これは「朝日連峰保全協議会」(環境省羽黒自然保護間事務所が事務局)が呼びかけたもので、私が所属する東北山岳ガイド協会もこれに参加しています。

  今回の作業には都合で参加できませんでしたが、27日、翌日からのガイドに備えて宿泊していた古寺鉱泉で、夕方暗くなりかけたころに下山してこられた方々の姿を見ました。翌日ガイドで登ってみますと、写真のようなシュロ縄のネットがあちこちに設置されていました。参加された多くのボランティアの方々に心から敬意を表します。

  この付近は登山道が流水で大きくえぐられ、数年前に石を敷いて改修作業が行われたところです。石組みの両側に張られた植生回復ネットには、ようやく植物が少しだけ生えてきています。標高の高いところでの植生回復は、ものすごく時間がかかるのです。山でこうした場所を通過する際には、このネットの上を歩くことなどないように注意したいものです。

  このような保全作業を、今後できれば国がもっと資金を出し、地元の業者に委託するなどして、本格的に取り組んでゆくことを検討していただきたいと私は思います。国立公園であり、森林生態系保護地域でもあるここ朝日連峰は、ある意味では国の宝物です。その宝物が市民のボランティア頼りというのも少し寂しい気がします。業者に委託となれば、それは雇用の促進にもつながってゆくでしょう。

  朝日連峰といえば、大朝日小屋の名物小屋番大場さんと佐藤さん。今季限りで引退されると古寺鉱泉でお聞きしました。ご本人からお聞きしたわけではないので半信半疑なのですが・・・。9月の中旬、大場さんが体調不良で佐藤さんと一緒に下山されるとき、強風で転倒し、そのときに肋骨を骨折されたともお聞きしています。そんなことも引退決意の原因だったのでしょうか。温かく、そして厳しくもあったお二人も、朝日連峰を守ってこられた人であることは間違いありません。できればもっともっとお願いしたいのですが無理なことでしょうか?

  山を登るとき、そこに道があるのが当たり前のように思い、道が悪かったりするとついつい不満が口に出そうになるとき、道を開き、保守している人々や、植生を守る人々、そいして避難小屋の管理や清掃を行ってくださる方々がおられることのことを思い出したいものです。

  



happajuku at 04:09│Comments(0)TrackBack(0) 葉っぱ塾からのメッセージ 

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