2011年12月05日

☆本日第2信 拝啓、福島県知事殿

拝啓 福島県知事殿

 貴職におかれては、連日の災害対策に奔走のご様子、誠にご苦労様です。

 私は山形県長井市に在住の一市民です。

 さて、12月2日に配信された毎日新聞のニュースの中に、「借り上げ住宅 福島県が新規募集の停止要請」という記事を見つけ、非常に驚いております。http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/archive/news/2011/12/02/20111202k0000e040173000c.html 

 山形には現在14000人を超える福島県民が避難して、不自由な生活を送っておられます。私たち山形県民は、行政も民間も、「困ったときはおたがいさま」の精神で、それぞれの立場で避難者への支援を考えてきております。

 福島では場所によって高い放射線量の地域があって、とりわけ小さな子どもさんをお持ちの親たちにとっては、将来に関わる重大な関心事であることは理解に難くありません。

 このたびの原発の事故によって、安心して生活できる基盤を失った多くの福島県民にとって、山形をはじめとしての住宅の借り上げは、憲法によって国民に保障された最低限度の生活を営むための、ぎりぎりのものです。

 貴県が考えるべきことは、避難を希望する県民が安心して生活できるための最大限の支援を行なうことです。正しい情報の提供はもちろん、将来に関わる不安を少しでも小さくするための努力をどうか惜しまないでいただきたいのです。このたびの山形県などへの「要請」は、県民の気持ちを逆なでするようなものです。

 残念なことですが、広大な地域の除染は現実問題として難しく、短時間で解決できる問題ではありません。目先の利害ではなく、福島の子どもたちの未来を見据えての方策をとられますよう、強く要望いたします。私たち山形県民も、できる限りの支援をしてゆく所存です。

2011年12月5日

993-0053 山形県長井市中道2-16-40
八木文明
自然活動指導者


★メール送信先 県知事秘書課 hisho@pref.fukushima.jp



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happajuku at 19:52│Comments(4)TrackBack(0) 東日本大地震・「アウトドア義援隊」関連 

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この記事へのコメント

1. Posted by きよこ   2011年12月05日 20:20
無情な仕打ちにしか思えないこの度の要請ですね。まず命を見つめてほしいと切に願います。命を生活を見つめて県民を守るのが県の一番のやるべきことではないでしょうか。この国の、人を粗末にする政治のやり方、本当に哀しくてなりません。
2. Posted by 葉っぱ塾より   2011年12月05日 21:07
 「福島から避難などしなくていいのだ」という既成事実を積み上げるために犠牲にされるような気がしてなりません。多くのメールが届けば何か変わりはしないか、と思ったのです。
3. Posted by きよこ   2011年12月06日 05:02
先ほど文面を考え嘆願書をメールでお送りしました。読んでいただけるといいのですが・・・。
4. Posted by 葉っぱ塾より   2011年12月06日 05:16
 ありがとうございました。宇野さんがFBで取り上げておられましたね。動きが広まればいいのですが。

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