2012年06月08日

バァーバ・キッチンのアロマキャンドル

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<室浜の仮設住宅>


  6日、しばらくぶりに東松島市に行ってきました。1週間ほど前に、現地の知人を介して「使用済みロウソクが欲しい」との情報があり、わが家にあったロウソクを宅配便でお送りしたのですが、その後いただいた60kgあまりのロウソクを直接お届けに伺ったのです。

  東松島市の宮戸島は、「奥松島」と呼ばれる地域で、震災前は海苔養殖や民宿でにぎわっていたところです。昨年8月に弟たちのデュオ・ケーナルパが演奏の機会をただいた小学校のさらに先に、室浜仮設がありました。


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<被災直後の室浜集落(地元の方撮影)>


  津波の被害を受けた室浜では、瓦礫はほとんど片付いていますが、高台に建設されたここの仮設住宅で、4名の女性たちがアロマ・キャンドルづくりを始めたというのです。

  「葉っぱ塾」は阪神大震災の慰霊祭用のキャンドルづくりに関わって以来、様々なキャンドルイベントにも協力してきていますので、キャンドルづくりのノウハウもありますし、材料の使用済みロウソクもたいてい在庫していましたので、何かあれば協力できる状態にあったのです。


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<仮設の台所で製作中のメンバー>


  4名の女性たちは「婆々が台所で作るから」ということで、その名称を「バァーバ・キッチン」と決め、集まったロウソクを溶かしてクレヨンで色付けし、アロマエッセンスを混ぜ込んで、キャンドル製作を始めたのです。

  初めてお会いした皆様は、とても明るい表情をしておられましたが、それもようやく震災1周年を終えたあたりからだったそうです。犠牲者の慰霊のためにと牛乳パック流し込んだキャンドルを作ったことがきっかけで、ボランティアの方から、「製品にして販売してみないか」と持ちかけられたそうでうす。


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<包装されたキャンドル>


  外とつながるきっかけを得た女性たちは、毎日のようにキャンドルを作って、各地から来る注文に応じています。材料となる使用済みロウソクの確保が課題の一つになっているのでした。もしロウソクがある程度まとまっていれば、こちらから引き取りに伺いますので、ご連絡ください。、


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<発送を待つキャンドル>


  キャンドルは、1個1個が微妙に色合いが違い、それぞれが「世界でただ一つ」のキャンドルです。製作の手法がまだ確立されてはない面がありますが、今後さまざまな研修を深めてゆけばより素晴らしい作品に仕上がってゆくのではないでしょうか。

  今後、一般への販売も行なってゆくそうです。サイズが2種類あって、大きいほうが¥500、小さいほうは¥350とのことです。6個までなら全国一律500円の送料がかかります。

  お問い合わせは、この活動の支援者の窪田さんまで。電話は090−7790−7373です。


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happajuku at 05:47│Comments(2)TrackBack(0) 東日本大地震・「アウトドア義援隊」関連 

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この記事へのコメント

1. Posted by kiyoko_osawa   2012年06月08日 05:57
ろうそくといえば、ヤギおじさんですが、材料となる使用済みろうそくとともに、作り方のノウハウを直接伝えるために、東松島を訪れられている行動力に頭が下がります。
ろうそくきれいですね。何か必要な時がないか、心に留めておきたいと思います。
ものづくりをし、つながっていくことで、笑顔になってゆかれる皆さんの心を思うと嬉しいです。
2. Posted by 葉っぱ塾より   2012年06月08日 08:27
 人と人との間に介在するものは何でもいのかもしれません。それによって心が活性化され、希望が生まれてゆくことが大切なのだと思います。

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