2023年07月08日
☆★今年の初月山、ミヤマクロユリに間に合う!

<リフト乗り場付近のニッコウキスゲ>
今年は月山のクロユリがたくさん咲いたと聞いていました。
混雑する週末でない日にと考えていましたが、7日に予報も悪くないようでしたので出かけてみました。
昨年までの「環境美化協力金」200円が廃止となり、今年から「環境整備運営駐車場等協力金」1000円となっていました。
これまでは一人200円でしたが、車1台1000円はちょっと厳しいなあ。
「葉っぱ塾」の行事の時は相乗りを考えないといけません。

<月山山頂神社>
この日は黄砂が飛んできているようで、風景は霞んでいましたが、山頂台地に着くと、山頂神社がくっきりと見えていました。
今年は「卯年御縁年」にあたっています。
神社に参拝すれば12年分のご利益があると言われています。
私は12年前の御縁年のときにガイドで5回も参拝してご利益が貯まっていたのですが、今年の1回目ですから、参拝しました。
ご利益がまた60年分に戻った計算になります。

<山頂三角点>
6世紀末に開山されたという月山ですので、山頂の一番高い所に神社の本殿が建てられています。
したがって月山の一等三角点は、それよりもやや低い場所にあります。
最高点が1984mに対し、三角点は1980mです。
以前は標石以外になにもありませんでしたが、今は月山の文字が入った標識が置かれています。

<山頂三角点からの眺め>
この場所からの眺めは特に西側が素晴らしいのです。
霞んでいたために日本海や鳥海山は見えませんでしたが、眼下には残雪と新緑のコントラストが鮮やかな斜面が広がっていました。

<ヒナウスユキソウ>
降雪量が所によっては何十mにもなる月山では、雪解けは均一には進みません。
この時季、春の花が終わっているところがあるかと思えば、すぐ近くにはショウジョウバカマなど、雪解け一番の花が咲いていたりします。
エーデルワイスの一種、ヒナウスユキソウは、石畳の登山道にまで咲いているものがありました。

<ヒナザクラ>
ヒナザクラは可愛らしい花です。
この花の学名は Primura nipponica(「日本のサクラソウ」の意)というのですが、日本の植物学者が学名をつけた最初の植物です。
小さな花だけに、寄り添うようにたくさん集まって咲いている姿が好きです。
この花は日本原産の固有種で、西吾妻山(福島)を南限、八甲田山(青森)を北限として自生しています。
花言葉は「乙女の息吹き」です。

<まだ咲いていたミヤマクロユリ>
クロユリには何とか間に合ったという感じでした。
山頂台地に点々と咲いていましたが、多くは花期を終えてしなび始めていました。
あと数日持つでしょうか?
この花を図鑑で調べると、正式にはミヤマクロユリというべきもののようです。
クロユリという植物は別にあります。
また、ユリ科とはいえ、ユリ科ユリ属ではなく、コシノコバイモなどと近いバイモ属に含められています。
7月下旬、花々の勢いが増してくる頃には見られなくなってしまう花ですので、目にすることがなかなか難しい花です。
当分の間あちこちでアイゼンは必要です。
レンタルもあるので、面倒くさがらずにアイゼンの使用をお勧めします。
レンタル料を惜しんで命を失っては何にもなりません。
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│山旅の報告
この記事へのコメント
1. Posted by おか映 2023年07月08日 11:48
山頂三角点からの眺め素晴らしいですね。ヒナザクラやヒナウスユキソウも控えめで可愛らしい!クロユリも独特の色合いで素敵。8月の月山楽しみです。
2. Posted by 葉っぱ塾より 2023年07月08日 12:20
>>1 8月にはクロユリは見られなくなりますが、他の花が次々と咲きます。残雪もほぼなくなるはずです。