日本熊森協会関連

2020年07月04日

☆★子グマは生き延びられるのか?〜上山のクマのこと

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<クマが捕獲された箱罠>


※今回のようなクマに関する記事を書きますと、時々、どこのどなたかわからない人からの「誹謗中傷」のようなコメントをいただきます。「自分と考えが違う」と思われた方は、どうぞスルーしてくださるようお願いいたします。ご自身の意見は外に向かって堂々と発表なさってください。




  先月24日、上山市中山地内で、親子グマ3頭が捕獲され、母グマはその場で射殺され、残された子グマは山に放たれたというニュースが山形新聞に掲載されていました。


   ※山形新聞の記事


  気になっていたのですが、7月3日にようやく現地を訪ねることができました。

  当初、上山市役所に向かうつもりが、捕獲された現地が途中の上山市中山だったことから、中山集落の中にある中山公民館を先に訪ねたのは正解でした。

  これまでの経緯を詳しくお聞きでき、その上、罠が設置された場所の地図もいただき、早速行ってみました。


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<現地を国道13号線から俯瞰する>


  訪ねたTさんのお宅(青い屋根)は、新しい国道13号線のほぼ真下にあたっていました。

  庭がそのまま畑に続き、その畑の奥が斜面になって、その木立の中(写真右端付近)に罠が設置されていました。

  Tさんの母屋からは30mも離れていません。

  年配の女性が畑仕事をなさっていたのでお話を伺うことができました。

  新しい国道が通る前は、国道西側の山がTさんの裏山になっていましたが、国道によって森がそこで切られた形です。

  クマの親子はおそらくそちらの山から国道の下を潜り抜けている道路を通ってTさん宅周辺に入ってきたものと思われます。


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<クマによって枝を折られたと思われるクワの木>


  周辺を歩いていたら、うっそうとした山の斜面に大きなクワの木が何本かあって、熟した実をつけていました。

  枯れた枝が見られるのは、クマが木に登って枝を折りながら実を食べたことによるものではないかと推察しました。

  山形新聞の記事に出ていた写真がこの木のあたりのものだと思われます。

  住宅地に極めて近い場所に出没していたことは否めませんが、人身事故や農作物への被害は報告されていなかったそうです。

  それでも母グマは「有害駆除」されてしまいました。

  残された子グマは、体の大きさからすると、母グマと一冬を共にしただけの個体だった可能性があります。

  通常なら母グマと二冬過ごし、それから独り立ちするそうです。

  子グマは山の奥に運ばれて放されたそうですが、果たして生き延びてゆけるものかどうか。

  厳しいであろう前途を思うと、暗澹たる気持ちになります。

  母グマと一緒に放すことができれば最善でしたが、それはできなかったのでしょうか?

  人家の近くなのに、そのあたりの山はうっそうとした藪になっていました。

  昔の山里であったならありえない風景ではないでしょうか?

  かつて盛んだった養蚕も今はまったく行われておらず、クワの木も利用されていませんでした。

  私たちの生活様式が変化してきたことの影響は野生動物にも様々な形で波及しているはずですが、多くの場合、人間側の「ツケ」を野生動物たちが払わされているように思えてなりません。




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2020年01月25日

☆★子グマの命から見える人間の活動と森林環境の変化

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<保護された子グマを世話する板垣さん>


  みなさん、「新年明けましておめでとうございます!」。

  そう、きょうは月の暦(旧暦)の元日です。

  昔の人たちは、この季節に年越しを迎えていたのですね。

  いつものこの時期ならば、わが家のまわりは1m前後の積雪に覆われているのですが、この冬は25日段階で積雪0です。

  このような状況を反映しているのかどうかわかりませんが、1月になってクマの出没が相次いでいます。

  山形だけではなく、お隣の新潟でもあったようです。

  1月20日の山形新聞には、米沢市内で1歳前後の子グマが衰弱して保護されたという記事が載っていました。

  子グマは、米沢市内で「野鳥救護所」を委託されている板垣さんという方に預けられているということでしたので、23日にお訪ねしてみました。

  「野鳥救護所」ですが、板垣さんが世話しておられたのは、鳥ばかりではなく、4歳ぐらいのクマ、そしてニホンザルなどもいるのでした。

  子グマはだいぶ元気を回復していました。

  体重はまだ5kgあるかないか。

  太ったネコぐらいの大きさでした。

  私が会員となっている日本熊森協会からはドングリが送られていましたが、まだその殻をかみ砕く力はないようで、比較的柔らかいものを食べたり、牛乳を飲んだりしていました。

  突然伺ったにもかかわらず、板垣さんのお宅に上げていただき、いろいろなお話を伺うことができました。

  印象に残っているのはやはり森や里山の様子が激変しているというお話でした。

  山奥に重機を運び込んで、チップにするために広大な森林を伐採したり、山間の休耕田に、飼料用のデントコーンの畑が作られたりしているそうです。

  こうしたことが重なって、クマが人里に出てくる原因にもなっているのだということでした。

  今年度、山形県内では359頭のクマが補殺されています。

  今世紀に入っての20年間では4300頭を超えます。

  人間の活動の変化が動物たちの行動の変化をもたらしているかもしれないのに、私たちは相変わらず、「出てきたら撃つ」という、モグラたたきのような対応が中心となっています。

  もちろん、目先の被害への対応も重要なことですが、時間をかけて共生のための環境づくりを進めてゆかなければならないのではないでしょうか。

  板垣さんのところの子グマが、いつかまた元気に山に戻る日が来ることを願っています。



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2019年11月15日

☆★3453 と 4218

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<頭殿山で見た紅葉(10月31日)>


※今回のようなクマに関する記事を書きますと、時々、どこのどなたかわからない人からの「誹謗中傷」のようなコメントをいただくことがあります。このブログは、議論をする場とは考えておりません。「自分と考えが違う」と思われた方は、どうぞスルーしていただき、ご自身の意見はどうぞ外に向かって堂々と発表なさってくださるようお願いいたします。




  高い山々にも遅れていた雪が降り、街中の木々も落葉が進んでいます。

  こんな時期は山のクマたちが、冬篭り前のラストスパートで、食べ物を食いだめしようとしているはずです。

  しかし、今年は山のブナの実もミズナラの実も不作です。

  これは春から予想されていたことでした。

  こんな年は、山から里に出てくるクマも増えるというのが前例から予想されていましたが、やはり全国的にそうなっているようです。

  環境省のまとめによれば、今年全国では9月末までの段階ですでに3453頭のクマが捕殺されています。

  街中に出てきたり、人身事故を起こしたしまった場合の対応については、やむを得ない捕殺ということもあるでしょうが、ハチミツや米ぬかで誘引し、被害とは無関係の個体まで捕らえられていることも多くあるようです。

  山形では今年は257頭のクマが捕殺されていますが、今世紀に入ってからの19年間で県内で捕殺されたクマの頭数は4200頭を超えています。

  私が会員になっている「日本熊森協会」では、こうした状況を踏まえ、全国の22府県に対し、捕殺抑制の緊急要請を行ったと連絡がありました。

  行政は「野生動物との共生」とは掲げますが、実際に行われていることは、共生とは程遠いものというのが実情です。

  この秋、インターネットの情報の中に「安易にクマを殺してはならない」理由として、クマが他の動物に比べて非常に多くの植物を食べ、行動範囲が広いことで、植物の種子散布力が大きいことをあげているのを見つけました。

  クマが森林の生物多様性に対して大きな貢献をしていることが伝わってきました。

  いうまでもないことですが、私たち人間は、森林なくして生存することはできません。

  日本の場合はその森林と人間の生活区域が近かったり、はっきり分かれていないということが一つの特徴だと思います。

  だからこそ私たちの側に、「共生」するための知恵を発揮することが求められるのだと思うのです。

  「出てきたものを殺す」だけでは根本的な解決にはなりません。

  出てこないように、遭わないように、私たちが様々な工夫を惜しまないことが必要です。




  ◆参考 2001年度〜2019年度までの山形県内のクマ捕殺数

     2001(平成13)年度  215   ブナ凶作
     2002(平成14)年度  143
     2003(平成15)年度  216
     2004(平成16)年度  245   ブナ凶作
     2005(平成17)年度  192   ブナ大豊作
     2006(平成18)年度  692   ブナ大凶作
     2007(平成19)年度  122
     2008(平成20)年度  160
     2009(平成21)年度  130  ↓捕獲数上限設定
     2010(平成22)年度  220   ブナ凶作
     2011(平成23)年度  143
     2012(平成24)年度  282   ブナ凶作
     2013(平成25)年度  139
     2014(平成26)年度  234   ブナ凶作
     2015(平成27)年度  108   ブナ大豊作
     2016(平成28)年度  262   ブナ凶作
     2017(平成29)年度  242   ブナ凶作
     2018(平成30)年度  216   ブナ並作
     2019(令和 1)年度 (257)  ブナ大凶作                     (9月末段階)

        今世紀合計     (4218)



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2019年05月28日

☆★6回目の炭撒き作業終える〜日本熊森協会山形県支部の取り組み

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<車から降ろした燻(くん)炭の袋>


  日本熊森協会山形県支部の活動として2014年から行ってきた「炭撒き」の作業を、25日午前中、「Asahi自然観」の敷地内のナラの林の中で行いました。

  6回目ということになります。


    ※第1回の活動の様子


  長井市内で有機農業に取り組んでいるKさんから、今年も籾殻燻炭を譲っていただきました。

  Kさんは、この燻炭を畑の土に混ぜ込んで、微生物が棲みやすい環境づくりを行っているそうです。

  私たちは森の酸性土壌の改良に役立つのではないかという考え方に共鳴してこの取り組みを継続してきました。


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<ナラの根回りに炭を撒く作業>


  標高600mほどのところにある「Asahi自然観」は、福島の子どもたちのための週末保養でも利用しているところですが、豊かな二次林の中でミズナラの木が枯れ初めて10年ほどが経とうとしています。

  その一角に、まだナラ枯れが侵入していなかった小さな林があって、私たちは「Asahi自然観」のご理解のもと、毎年作業してきたのです。

  この林と駐車場を隔てた別の林の中では今もナラ枯れが進んでいます。

  そちらは県がお金を出して薬剤注入を試みていましたが、ほとんど効果が出ていません。

  その林と比較することで、炭撒きの効果が見えてくるのではないかと考えているわけです。


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<撒き終えた目印のテープを巻く>


  6年かけてようやく、30m×100mほどのこの一角の3分の2ほどの面積に炭を撒いたぐらいです。

  一つだけ確かなのは、この区画では新たなナラ枯れが発生していないことです。

  はっきりした成果が現れるまで、最低10年はかかると私は思っています。

  参加してくださる支部会員は少なくなっていますが、数少ない支部の活動として継続していきたいと考えています。


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<林内で見つけたササバギンラン>


  この小さな林の中に、ギンランやササバギンランが育っていました。

  「Asahi自然観」が作られて営業を始めた30年ほど前は、この区画にはバーベキューデーブルが置かれ、人の出入りも活発だったはずですが、それがなされなくなって20年ほどの間、年に数回しか人が入り込まないことで、森林環境の回復が進んでいるのかもしれません。

  私たち人間の一生に比べるとはるかに大きなスケールで進む「森の時間」からみれば、はたしてどれだけの意味があるのかわからないような小さな活動ですが、継続する中で見えてくるものがきっとあると私は考えています。

  この日は偶然に「森の休日」のボランティア・スタッフで大きな貢献をしてくださっているご夫妻と現地でお会いし、写真を撮ったり炭を運ぶのをお手伝いいただきました。

 ありがとうございました。




  ☆『広い河の岸辺コンサート』第3回!
8.31長井公演チラシ表面



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  ☆週末保養「森の休日」ボランティア募集


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2019年02月15日

☆★なかなか変わらない山形県の野生動物への対応

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<新緑のブナの森(長井葉山>


  2月14日、今年度2回目の「山形県特定鳥獣保護管理検討委員会」が開かれ、自然保護団体を代表して参加してきました。

  この会合に出るのはいつも気が重くなります。

  この会合のタイトルの「管理」という言葉は、人間が野生動物の個体数を調節するという意味で、つまり捕獲して殺すということです。

  今回の会合ではニホンジカとツキノワグマについて意見交換が行われました。

  山形県ではニホンジカは大正時代までは生息していたそうですが、100年近くは「いない」とされていました。

  目撃されるようになったのは10年ほど前からです。

  東北では宮城や岩手などに大きな生息地がありますが、いずれも雪の少ない地域でしたから、私は山形にニホンジカがいないのは雪深いからだと思っていました。

  しかし、そんな山形にも入ってきているのです。

  自動カメラによる観察でも撮影されているとのことですが、まだ農業被害が出るまで個体数は増えていないようです。

  生息数の多い県の「計画」をなぞるようなものではなく、生息数が少ない今やるべきことを明確にし実行してゆかないと、将来いたずらに野生動物の「管理」(=捕殺)が増えることにつながるのではないかと懸念します。

  ツキノワグマについては、県の示す「計画(案)」は相変わらず「数字いじり」のように思えてなりません。

  たとえばこんなふうです。

  「平成30年度の目視による生息数調査の生息数2425頭から平成30年度の捕獲数216頭を減じた平成30年度末の生息数水準は2200頭となり、これに自然増加率12%を加えると、平成31年度当初の生息数水準は2460頭と推定される。」

  以前の会合で「この推定生息数はどの程度の誤差があるものですか?」と尋ねたことがありますが、担当者は誤差の幅を答えることができませんでした。

  野生の動物の生息数を把握することの難しさは想像するに余りあります。

  ところが来年度はこの「2460頭」が基準となって、県内4地区での「春季捕獲」や「捕獲水準」が算出されてゆくのです。

  別の資料で、鳥海山系と御所山系で実施された自動カメラによる生息数調査の報告がなされました。

  これによれば、191平方kmの鳥海山系では2.39頭、166平方kmの御所山系では2.36頭のツキノワグマが生息すると算出されたそうです。

  山形県全体の面積が9323平方kmですから、もし都市部にも水田にも高山にも均等にクマが生息していたとしても、県内の生息数は130頭ほどと計算されることになります。

  そうであるのに、来年度の捕獲水準は、誤差不明の「2460頭」から割り出された370頭にするのだというのです。


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<朝日連峰のブナの黄葉>


  私が述べた意見は、クマが何頭いるのかではなく、農業被害が今どれぐらいあって、それをどのように減らすのかを計画し、実践することのほうが評価可能ではないのか、ということです。

  山形県にはマタギの伝統が残る地域があり、狩猟と生活とが密着していた時代の文化も引き継がれています。

  そうした伝統文化の継承はとても大切なことだと考えています。

  だからこそ、「被害を及ぼしたから捕殺する」だけにとどまるのではなく、「捕殺しなくてよいように対策を講じてゆく」方向を目指すべきだ、と考えるのです。

  それが本当の意味での「共生」を目指す山形県のあり方なのではないでしょうか。

  今回嬉しいことが一つありました。

  傍聴席に日本熊森協会の会員でもあるTさんがおいでくださったのです。

  県内の会員の方々に予め会合のご案内をしたことが傍聴につながりました。

  Tさん、ありがとうございました。




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2018年06月02日

☆★効果見えるまで地道に継続〜ナラ枯れに効果? 炭撒き

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<車に積んだ籾殻くん炭>


  もう1週間もたってしまいましたが、5月26日に、「Asahi自然観」敷地内の雑木林で、炭撒きを行いました。

  これは2014年から日本熊森協会山形県支部の事業として行ってきたものです。

  今年は会員からの参加のお申し込みがなく、一人であまり負担にならない程度の作業になりました。

  前日まで会員からの連絡を待ち、当日の朝、地元の農家さんに炭の買い出しに伺いました。

  160リットルのポリ袋にいっぱいに入っているのは籾殻から作った炭です。

  今、山形県ではナラ枯れがなおも拡大しています。

  私が住む長井市周辺はですでに、枯れるべき木は枯れ尽くした感がありますが、朝日町や西川町ではまだまだ広がっています。

  直接的な原因はカシノナガキクイムシという昆虫が幹に入り込んで、水の吸い上げができなくなって枯れるといわれています。

  しかしまれに、虫が入っていても枯れない木があることから、酸性雨によって根が弱ったものが、昆虫への抵抗力を低下させ、枯れてしまうのだと考える人たちがいます。

  そんなお一人である群馬の支部長さんにご指導いただいて取り組み始めてから今年で5回目となります。


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<根回りに撒き、マーキング>


  「Asahi自然観」に「空気神社」という場所があって、駐車場から遊歩道が伸びています。

  この両脇のナラも毎年枯れています。

  県のお金で薬剤注入などを行ったようですが、ほとんど効果があるようには見えません。

  私たちが「Asahi自然観」の了承を得て炭を撒いているのは、駐車場を挟んでその反対側の一画です。

  ここにはミズナラ、ウダイカンバ、ハウチワカエデ、アカマツなどがあります。

  昨年からは根回りを掘る手間を省き、幹の周囲に炭をリング状に撒いています。

  昨年撒いたものは膨大な落葉の下になって炭はまったく見えなくなっていました。

  周囲を見渡すと、昨年までに枯れた木は今のところこのエリアからは出ていません。

  今回は8本のミズナラの根回りに炭を撒きました。

  このことの効果が見えてくるにはまだまだ継続が必要だと考えています。

  ドングリを実らせる樹木の枯死を少しでも防ぐことに役立つのであれば、森林の保全、野生動物たちの食糧確保にもつながる可能性があります。

  目立たない活動ですが、地道に続けたいと思っています。





  ☆「葉っぱ塾」当面の予定


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2018年04月29日

☆★会長交代の「日本熊森協会」の新たな出発の「全国の集い」へ

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<28日朝の伊佐沢の桜>


  28日早朝、尼崎市内で開催される「日本熊森協会」の全国の集いに参加すべく、自宅を出ました。

  長井市内の伊佐沢に、他の桜よりも1週間ほど遅れて咲く桜があるのですが、その桜がちょうど見頃を迎えて満開でした!

  桜に見送られるように、赤湯駅へと向かいました。

  東京駅で9分の連絡時間があったはずでしたが、山形新幹線が5分遅れ、乗り継ぎのためにホームをダッシュ!

  GW初日の新幹線は、ホームも車内も混雑していました。


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<熊森全国の集いの会場入り口>


  「日本熊森協会」の全国の集いは毎年尼崎駅前のホテルで開催されています。

  地元の会員のみなさんがスタッフをつとめ、開場前からホテル入り口付近はにぎわっていました。


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<私の席>


  各県支部の支部長や代表は座席が明示されていました。

  たいした活動もしていないのに、なんだか申し訳ない気がしました。

  
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<前会長から新会長へ花束が>


  昨年の会合で、初代会長の森山さんが会長の交代を予告されていましたが、今年はいよいよ新体制のスタートでした。

  新しく会長に就任された室谷(むろたに)さんは、森山前会長が「日本熊森協会」を立ち上げたときからこの運動に中心的な存在として関ってこられた方です。

  弁護士として、また、小さなお子さんをお持ちのお母さんとしてお忙しい中、会長の重責を担ってゆく決意をされたこと、素晴しいことです。


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<顧問に就任された嘉田さん>


  今年は心強い支援者が協会に加わりました。

  前の滋賀県知事の嘉田由紀子さん。

  今後、協会が全国で活動を広げてゆく上で、嘉田さんのネットワークが様々活躍することもあるのではないでしょうか。


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<夕暮れの富士山>


  会場で名残を惜しんでいるうちに新幹線の出発時刻が近づき、新大阪駅のホームに出たときには私の乗る列車がホームに入ってくるという、まさに滑り込みでした。

  静岡付近だったでしょうか、夕暮れの富士山が見えました。

  支部長の研修会に今年は参加できずに帰りましたが、来年は参加できるように調整したいものです。





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2018年03月06日

☆★仙台市で「クマを知る会」開催〜農業被害の軽減こそが目標

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<「クマを知る会」会場>


  「日本熊森協会」主催の小さな集まりが4日、仙台駅近くのビルの会議室で開かれました。

  前日に続き、山に出かけたくなるような好天でしたが、せっかく本部からも2名の職員がきてくださるというので行ってきました。

  参加者は職員を含めて9名と少なかったのですが、全国の状況、クマの習性、宮城県内のクマの生態など、学ぶこと多い集まりでした。

  この4日前の2月28日、私は山形県の「特定鳥獣保護管理検討委員会」の委員として、山形県庁近くで開かれた委員会に出席し、山形県の野生動物に対する取り組みが、まだまだ進まないことを嘆いて帰ったところでした。


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<九州の豪雨災害の爪あと>


  本部からは、日本の森林の状況、特に人工林比率が高い西日本について報告がありました。

  スギやヒノキの人工林が森林の半分以上を占めることで、生物の多様性が損なわれていることが改めて伝わってきました。

  また、九州の豪雨で被害が大きかったのは、そうした人工林のところだったとの指摘もありました。


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<クマの一年の摂食量変化>


  大阪府の山間部で捕獲されたクマを「日本熊森協会」が飼育しているのですが、その観察から分かったさまざまな情報も提示されました。

  クマが秋に入ると春夏とは比較にならないほど多くの食物を摂ることが、データで示されました。

  宮城のOさんは、カメラを設置して宮城県内でのクマの生態を観察している方でした。

  宮城県内では以前に比べクマが目撃される場所が増えていて、生息域が拡大しているのではないかとのことでした。

  東北は「日本熊森協会」の支部は山形だけですし、会員数もそう多くはありません。

  クマが多く生息している地域ということでは、野生動物の宝庫とも言えるこの地域に住むからこそ、より多くのことを学ばねばならないと感じてきました。

  先の山形県の委員会では、今年度県内で捕殺されたクマの頭数が271頭であることが資料にありました。

  山形県では「県内に2551頭のクマがいる」ということをもとにして様々計算し、捕獲数の上限を380頭としてきたことからみれば、その範囲内におさまったとも言えるのですが、心痛む数字です。

 ※参考 全国でのクマの捕獲数(2017年12月段階)


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<クマの被害にあった果樹(南陽市)>


  農林業被害があって、それゆえの「害獣」ということでもあるのですが、他県に比べて山形県は電気柵の設置などはまだまだ進んでいない状況にあります。

  上の写真は数年前のものですが、ここも電気柵などの設置はまたくされていない場所でした。

  何頭捕獲するということよりも、被害額をどれだけ減らすのかという目標を設定し、それをしっかり検証しながら進めてゆくことをしないと、「気づいてみたらクマが出てこなくなった」という事態になりかねません。

  県の担当者はクマの「数」だけしか問題にしませんが、宮城のOさんは、一頭一頭のクマの「個性」に迫っているという感想を持ちました。

  山形県内で今世紀に入っての17年間で捕殺されたクマは3512頭となっています。





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  ☆「やまがた冬のあった回廊」ホームページ


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2017年08月23日

☆★国見町植樹地の現状を見る〜日本熊森協会森山会長一行と

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<クマ剥ぎを観察する森山会長とスタッフ>


  22日朝、東北自動車道の国見インター近くで待ち合わせたのは、日本熊森協会の森山会長さんと若いスタッフ2名。

  この前日仙台入りした3人の3泊4日の東北視察の二日目に合流したのです。

  お会いしてすぐに、七ヶ宿街道の小坂峠から林道を4キロほど入った山林に向かいました。

  福島県国見町と宮城県白石市にまたがるこのあたりには、国見町の森林組合が管理している山林があります。

  国見町の前町長さんのご理解を得て、私たちの協会員の手でこの山林の一部に植樹をしたのは、2009年、10年のことでした。

  アカマツの林だったところを伐採した「馬頭山」の山頂周辺は、標高が600mあまり。

  そこに、ブナ、クリ、トチ、ミズナラなどの広葉樹の苗を、2年間でおよそ500本ほど植えたのです。

  途中の杉林で、クマ剥ぎの跡を見つけ、しばらく観察しました。

  このあたりはクマが棲む豊かな森が広がっているということです。


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<植樹地に立つスタッフ>


  森山会長さんは、2009年の植樹のとき以来7年ぶりにおいでになりました。

  私は一昨年の秋に、一人で訪ねています。

  植樹した当時は、重機が入っての作業跡があってほとんど裸地状態でしたから、林道から植樹地まではスムーズに歩くことができたのですが、今では笹や樹木が生い茂って、まったくの藪こぎとなりました。

  目印用のピンクのビニールテープを持参したから良かったようなものの、もし何もなければ、行った道を引き返すのも至難の業でした。

  植樹地だったところは、もうどこに植樹したのか探すこともできないほどに笹や若い樹木が生育していました。

  冬はかなりの積雪と強い季節風に見舞われるこの場所に、こうして何とか植生が回復しつつあります。

  会長さんのお話しで印象に残ったのは、西日本の山林ではこのような下草がほとんど生えていないということでした。

  シカが多数生息しているということが関係しているのでしょうか。

  植物が生育しなければ虫たちもいないとのことで、こちらの森林の様子があまりにも違うと驚かれていました。


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<線量が高い場所もある植樹地(0.49μSv/h)>


  2年続けた植樹活動を断念せざるを得なかったのは、2011年の東日本大震災のためでした。

  国見町は町役場が大変な損傷を受けるほどの被害があり、この植樹地に至る林道の損壊もありましたし、なにより放射線量が高いということで、多くのみなさんに呼びかけての作業はできない状況になってしまったのです。

  この日持参した線量計のスイッチを入れたままに歩き回り、時折その数値をチェックしましたが、線量が0.50μSv/hを超える場所もあり、まだまだ安心できるほどのレベルには下がっていませんでした。

  人家周辺の「除染」ができたとしても、こうした山林の「除染」などは不可能であることを、つくづく感じました。

  2時間あまりみなさんをご案内し、宮城、岩手へと向かわれる3人を見送りました。

  クマの気配のある森の豊かさということを改めて考えたこの日でした。





  ☆「木星音楽団長井公演」は10月14日!
木星長井公演2017チラシ最終


   【チケットのお申し込み】 葉っぱ塾 八木
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  ☆佐川国税庁長官(前財務省理財局長)の罷免を求める署名


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2017年05月28日

☆★今年もミズナラの根回りに炭撒き〜日本熊森協会山形支部の活動

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<ミズナラの木の根回りに炭を撒く>



 ☆「葉っぱ塾」では「安倍晋三議員をを国会議員から罷免しよう」というキャンペーンに賛同し、協力を呼びかけます。



  27日午前中、「Asahi自然観」に行ってきました。

  日本熊森協会山形支部の数少ない行事として3年前から取り組み始めた「炭撒き」作業は今回で4回目。

  いつもは週末保養「森の休日」でお世話になっているのですが、そのつながりで、「Asahi自然観」の敷地の一部に、継続的に炭を撒くことを認めていただいています。


   ※週末保養「森の休日」のことを5月27日付けの毎日新聞山形版に紹介していただきました。


  残念ながら他に参加者がなかったために、今回は私一人でしたが、わが家で預かっていた炭の袋も2袋だけだったものですから、作業は短時間で終わりました。

  この地域では昨年もナラ枯れが拡大していました。

  今回も含め、根回りに炭を撒いたミズナラやアカマツは、十数本になります。

  酸性土壌が根を弱らせていることがナラの木の抵抗力を弱めているのではないかとの考えから各地で試されているものを、私たちの手でも確かめてみたいという思いから始めたのです。

  効果があるのかどうかは、まだ本数が多くない現状では判断できませんが、少なくとも、私たちがこれまで炭を撒いた木は、ナラ枯れの被害に遭っていません。


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<林床でみつけたギンラン>


  木を選んで林の中を歩いていましたら、林床にギンランが咲いているのを見つけました。

  背丈が15センチほどで、白い小さな花をつけていました。

  あたりを見回すと、チゴユリの葉っぱがたくさんあって、それに混じって咲いているのでした。

  他に咲いている場所はないかと少し探し回りましたが、なかなか探すことができませんでした。

  「Asahi自然観」でこの花を見たのは初めてです。


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<ハウチワカエデの若葉>


  作業を終えて、「空気神社」へと登ってみました。

  朝方まで降っていた雨は止みましたが、まだ霧が立ち込めていました。

  霧が漂うブナの森は幻想的な風景です。

  神社への遊歩道が整備され、途中にベンチも設けられていました。


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<ブナの葉枯れが発生していた!>


  帰る途中、ブナの木に異変を見つけました。

  ブナの葉枯れが発生していました。

  3年前にピタリと止まったこの葉枯れは、おそらくウエツキブナハムシが原因です。

  今年また復活してきたのだとすると、夏を前に、ブナの森がまるで紅葉したかのように見えてしまうはずです。

  生き物たちのつながりと環境との調和がどこかで崩れているのではないかと気になりました。




 ☆高山佳奈子京都大教授の「共謀罪」に関する国会前スピーチ




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2017年04月28日

☆★日本熊森協会20周年の「全国の集い」に参加

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<参加者全員での集合写真>



 ☆「葉っぱ塾」は「共謀罪」の成立に強く反対します! 賛同署名に   ご協力ください。



  去る4月22日、尼崎駅前のホテルを会場に、「日本熊森協会全国の集い」が開催されました。

  山形県支部を代表して参加してきました。

  新幹線を乗り継いで私が会場に着いた時にはすでに集いは始まっていました。

  今年は協会が発足して20周年という、記念すべき集いとあって、会場は会員やご来賓のみなさん200人もの人でいっぱいでした。
  

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<花束を受けてご挨拶される森山会長>


  この協会は、森山会長が中学校の教員をしておられたときに、絶滅近い兵庫県のツキノワグマがたくさん捕殺されていることがきっかけとなり、教え子の中学生たちに背中を押されるようにして立ち上げた会がその出発点となっています。

  協会の活動の方針が理解されないままに批判をする方も多いのですが、活動の柱は日本の豊かな森林環境を後世に伝えたいということにあります。

  その活動の先頭に立ってこの20年間、全身全霊を傾けて協会の運動をけん引してこられた森山さんのご努力は、誰も真似することができないものです。

  山形での活動が停滞していることがまったく恥ずかしくなります。


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<支部長研修で熊本から活動報告>


  「集い」が終わり、翌日にかけては、各支部の代表と協会本部担当者による研修会が開催されました。

  西日本では東北に比べると、スギやヒノキの人工林の比率が格段に高くなっています。

  こうした人工林は、野生動物たちが暮らすにはあまり快適な森林環境ではありません。

  各支部からは、間伐や植樹などを含めた豊かな森づくりの活動報告がなされました。

  桜咲くこの時期に特に思うのですが、木を育てるというのは、百年という時間の広がりの中で考える事業だと思います。

  今の日本は、あまりにも目先の効率や利益を考えての経済活動によって、生命の環があちこちで断ち切られているような気がします。

  支部の活動報告を聞いていて、山形でももう少し活動を広げてゆかなければ、と気持ちを新たにしたところです。

  今年山形支部では、3年継続してきた「炭撒き」の作業を、5月27日(土)午前10時から、「Asahi自然観」の雑木林の中で行います。

  ナラ枯れ対策の一つとしての炭撒きの効果を試しているのです。

  会員以外の方でもご参加可能ですので、ご希望の方はご連絡ください。

      【連絡先】 葉っぱ塾 八木
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2017年02月09日

☆★地道な市民運動の仲間たちと学び合う〜山形県自然保護団体協議会総会に参加

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<飯豊町東部公民館での会合>


  8日午後、飯豊町の東部公民館で、「山形県自然保護団体協議会」の総会が開催され、参加してきました。

  県内で活動している14の団体が加盟するこの協議会は、毎年総会を開催するほか、選挙の際に立候補者に環境問題に関しての公開質問状を送ったり、共通の課題については、連携して、行政との話し合いの場の設定や、要望書のとりまとめなどを行ってきました。

  「日本熊森協会山形県支部」が参加したのは2010年からです。

  この日は、最上小国川ダムの問題、庄内の風力発電所建設の問題、そして私からは野生動物に関する県の「保護管理計画」について話題を提供し、話し合いを行いました。

  それぞれの団体の活動のテーマは異なっていますが、こうした活動に関わっているみなさんの意識の高さに、いつも学びを得ています。

  私はこの協議会を代表する立場で、県の「特定鳥獣保護管理検討委員会」の委員として会議に出席していますが、その会合が7日に開催されたばかりで、みなさんに、最新の話題を提供することができました。

  こうした市民運動は今、若い人たちの参加をもっともっと進めてゆくことが共通の課題となっています。





 ☆村上信夫さん『ひらがなの生き方』
    CD発売されました!
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 ☆ケーナ奏者やぎりん、コンサート情報 


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2016年05月29日

☆★炭撒きは森の保全につながるか?〜3年目の炭撒き作業終える

炭撒き2016その3

<掘った溝に炭を入れる>


  一昨年から取り組み始めたナラの木の根回りに炭を撒く作業を、28日、「Asahi自然観」内で行いました。

  この日の参加者は私の他にもう一人おられました。しかし、私がカメラを忘れたために、私が作業している写真しかありませんが、もうお一人Nさんも、作業に汗を流してくださいました。

  この地域にナラ枯れが拡大してもう10年にもなるでしょうか。

  カシノナガキクイムシが入ることで木が枯れると言われているのですが、山を歩いていると、キクイムシが入った穴やそこから出されたオガクズは見えるのに、枯れていない木があるのです。

  日本熊森協会群馬県支部の川嵜支部長さんを講師にお招きし、初めての炭撒きを行ったのは一昨年の5月末のことでした。

  川嵜支部長さんは、酸性雨が原因で根の活性が低下しているのがナラ枯れの原因なのではと考え、根回りに炭を撒くということを続けておられます。

  炭により根が活性化され、キクイムシが入っても、それを自力で撃退することができれば、ナラ枯れは起こらないのではないかというわけです。


炭撒き2016その4

<作業した木に目印のテープを巻く>


  昨年、一昨年に炭を撒いた木は、今のところ枯れてはいません。

  葉っぱの茂り具合から見て、弱っていそうな木を選んだのでしたが、何とか生きていました。

  まだ取り組み始めて3回目ですので、この炭撒きの成果があったかどうかは判断できません。

  松枯れなどにも効果があると聞いているので、そうした樹種でも試してみることで効果は見えてくるのではないでしょうか。

  「Asahi自然観」のほうからツルハシを貸していただいたおかげで作業がはかどりました。

  今年は5本の木の周りに炭を入れました。

  継続して見守ってゆきたいと思います。

  Nさん、ご参加ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。




☆「いちよ・たかこ・やぎりんトリオ」飯豊、寒河江公演

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2016年02月04日

☆★山形にクマは何頭いるのか?〜県の委員会に参加して

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<昨年のブナの実の状況を示す資料>


  2月2日、山形県庁内で開催された「特定鳥獣保護管理検討委員会」の今年度第3回目の会合に、自然保護団体を代表して出席してきました。

  2015年は、山形県内のほとんどの地域で、ブナの実が大豊作でした。

  その前年のブナ凶作の年には234頭を数えた捕殺数が、今年度は108頭と、かなり少なくなりました。

  「出てきたら殺す」という短絡的な対処の仕方ではなく、防護柵を設置したり、追い払いを行ったりして、人とクマとの不幸な遭遇を避ける努力がなされてきていることも背景にあるのかもしれません。

  関係者のご努力には頭の下がる思いがします。

  今回の会合では、一つには来年度の捕獲上限を検討するということがありました。

  その際ベースとなるのが、県内のクマの生息数がどれだけであるのか、ということです。

  県の資料によれば、来年度当初の県内のクマの生息数は2652頭だとのことでした。

  来年度の捕獲数の上限も、春季捕獲の地域ごとの割り振りも、全てこの数字が基礎となる重要な数値です。

  私は、「この推定生息数の誤差はどの程度ですか?」と質問をしました。統計的な手法を用いて推定するのであれば、その誤差の範囲をとらえておくことは当然のことだと思ったからです。

  しかし、これに対して担当者から明確な答えをいただくことはできませんでした。
  
  年末に、朝日新聞北海道版に、道内の2012年度におけるヒグマの生息数を道庁が発表した記事が掲載されていたことをお知らせくださった方がいらっしゃいました。

  それによれば、北海道内のヒグマ生息数は10600頭 ± 6700頭だそうです。

  つまり、3900頭から17300頭の間だと言っているのです。つまり、推定の「精度」がこの程度のものだということです。

  ある意味、この「誤差」を公表したことは、とても謙虚だと言えなくもありません。

  重要な数値を、小さな地域での情報を頼りに出さなければならないご苦労は並大抵のものではないでしょうが、山形では、自分たちの出した数値の誤差の範囲もわからないというのは、やはりおかしいと私は感ずるのです。


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<来年度の捕獲数の上限案>


  山形県では、過去に苦い経験があるのです。

  2005年が、ブナ大豊作の年でした。しかしその翌年は一転大凶作となり、県内で実に692頭のクマが捕殺されています。

  今年は大豊作だった年の翌年にあたり、すでに山形大学農学部の先生からは、「凶作になるだろう」との予報がなされています。

  2006年の二の舞にならぬよう、十分な対策を講じておかなければならないと思います。


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<奥深い朝日連峰の山々>


  クマが生育できる私たちの郷土は、それだけ自然豊かなところだといえます。

  とりわけ森林環境に恵まれているということです。

  しかし、森林に対する私たちの向き合い方は、ずいぶん手抜きになってしまっているのではないでしょうか?

  水を育み、空気を生む森林の役割を再認識し、私たちの生活のあり方も含めてクマを含めた野生動物との共生を考えなければならないと私は考えています。

  生息数の把握も十分できないままに、捕獲上限だけはきっちり決めてゆくということでは、「気がついたらいなくなっていた」という事態もあり得ないとは言い切れません。

  県の担当者のみなさんは、クマだけでなく、ニホンザル、イノシシ、そしてニホンジカについてまで対策を講じなければならない事態となって、ずいぶんと手不足のようにお見受けしました。

  私たち人間の生活の基盤が、この山形の豊かな自然環境にあることを考えると、こうした分野に本気でお金をかけないといけないのではないでしょうか?



  ※参考 2001年〜2015年までの山形県内のクマ捕殺数

     2001(平成13)年  215   ブナ凶作
     2002(平成14)年  143
     2003(平成15)年  216
     2004(平成16)年  245   ブナ凶作
     2005(平成17)年  192   ブナ大豊作
     2006(平成18)年  692   ブナ大凶作
     2007(平成19)年  122
     2008(平成20)年  160
     2009(平成21)年  130  ↓捕獲数上限設定
     2010(平成22)年  220   ブナ凶作
     2011(平成23)年  143
     2012(平成24)年  282   ブナ凶作
     2013(平成25)年  139
     2014(平成26)年  234   ブナ凶作
     2015(平成27)年  108   ブナ大豊作

     今世紀合計      3241





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2016年01月31日

☆★ヤギおじさん、川西町の「自然共生学習会」で講話する

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<掲げていただいた立派な演題>


  昨年のクリスマス少し前、川西町の役場の方から連絡があって、町で主催する「自然共生学習会」の講師を務めてほしいとのご依頼をいただいていました。

  動物の研究者でもない私に声をかけていただいたのは、もしかすると、私が日本熊森協会の山形県支部長を引き受けていることがあったのかもしれません。

  1か月の間に原稿や資料を準備し、30日、川西町の会場に出向いてきました。

  会場には演題が大きく掲げてあって、たいへん恐縮しました。

  私の他にもう一人講師が招かれていましたが、この方は北海道大学で森林の研究をされた若い方で、そうしたことを現在の仕事にもしておられる方でした。

  専門的な見地からの山形県の希少な動植物について、わかりやすく解説してくださいました。


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<講話中のヤギおじさん>


  私の話は、山のガイドとして山を歩きながら感じている森林の変化や、県内の森で発生しているナラ枯れやブナ枯れのことなどをまずお話ししました。

  さらに、農作物に被害が出ることで問題となっている様々な野生動物と人間の生活の変化との関連について、私の考えをお話ししました。

  野生動物たちとの共存や共生。言葉で言うのは簡単ですが、現実問題としてはなかなか複雑です。

  「今、そこに住む」人々の問題、そして、長い時間的な経過の中で変遷してゆく自然環境の問題を、一つの土俵の中で考えることはなかなか大変なことです。

  しかし、野生動物たちの生態に、私たち人間の生活の変化が影響を与えていることは明らかです。

  私たちが変わることなく、「相手」をねじ伏せようとするだけでは、根本的な解決には結びつかないと私は考えています。

  昨年は山のブナの実が大豊作でした。しかし今年はすでに「凶作」あるいは「大凶作」が予測されています。

  人間の叡智を発揮するべき年ということになります。

  きょうの学習会には、雪が降る月末の土曜日にもかかわらず、30名もの町民のみなさんがご参加くださって、お話しを聞いてくださいました。

  素晴らしい会にお声をかけていただきありがとうございました。




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2015年10月25日

☆★ブナ大豊作でクマ捕殺減少〜大凶作への対処必要

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<今年度第1回目の「特定鳥獣保護管理検討委員会」>


  先日、山形県の「特定鳥獣保護管理検討委員会」の今年度第1回の会合が県庁で開催されました。

  県の自然保護団体を代表して出席してきました。

  今年度は任期が改まり、委員のほとんどが新しい方に代わっていました。この会の最初からのメンバーは私だけになっていました。

  動物の命を奪う行為を「管理」という言葉で覆い隠しているようにも思えるこの会合に参加するのは毎回気が重いのですが、私が出ることにも少しは意味があるかもしれないと、毎回気持ちを奮い立たせて出席しています。


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<今年のブナの実はどこも「豊作」>


  今年は春から予想されていたことですが、県内どこでもブナをはじめとする山の実りが「大豊作」ということです。

  こうした年は経験的にクマの出没が少なくなり、結果的に捕獲数が減少するのですが、はたして山形県内でも「有害捕獲」されたクマの頭数は22頭ということで、昨年の146頭を大きく下回っていました。

  ただ、山形県の場合はこれに加えて、「春季捕獲」というのが別に認められており、こちらで83頭の捕獲があったということですから、合わせて105頭の捕獲となっていました。


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<ブナの実の豊凶とクマ捕獲数変動>


  ブナの実は、その実り方に年によっての大きな変動があります。

  上の写真で見られるように、今から10年前にも今年のような「大豊作」の年があって、その翌年は「大凶作」となっています。

  平成18(2006)年には、山形県内だけで700頭に迫るクマの捕獲があって、大きな問題となりました。

  この「特定鳥獣保護管理検討委員会」も、そのことがきっかけの一つとなって設置されたものでした。

  クマを捕獲しなければならないのは、農作物への被害や人的被害を防ぐという名目があるわけですが、あらかじめそうした被害を防ぐ対策にかけられているお金は、毎年「数百万円」程度です。

  野生動物と「共生」することの難しさはあるでしょうが、防除の対策にもっとお金をかけて、無益な殺生は避けてほしいものだといつも感じています。

  前例からいけば、来年は「大凶作」の可能性があります。


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<イノシシの拡散進む>


  これまでクマやニホンザルが「「特定鳥獣」だったのですが、こんどはこれにイノシシが加わりそうです。

  県の東側から、出没や農業被害が徐々に広がっていることが報告されました。

  農家の高齢化や、耕作放棄地の拡大など、人間の側の変化が、野生動物の行動にも影響を与えていると言われています。

  また、この会合では全く問題にはされていませんが、昆虫の世界におこっている見えにくい変化などもとても気になります。

  生き物たちは生命の連鎖の中で、様々な環境要因の影響を受けています。

  私たちにはその全容が見えてはいないという謙虚さを、常に持っておかなければならないと思います。


    ※【参考】今世紀に入ってからの山形県内でのクマ捕殺数統計

     2001(平成13)年  215
     2002(平成14)年  143
     2003(平成15)年  216
     2004(平成16)年  245
     2005(平成17)年  192
     2006(平成18)年  692
     2007(平成19)年  122
     2008(平成20)年  160
     2009(平成21)年  130  ↓捕獲数上限設定
     2010(平成22)年  220
     2011(平成23)年  143
     2012(平成24)年  282
     2013(平成25)年  139
     2014(平成26)年  234 
     2015(平成27)年  105  (9月30日段階)

     今世紀合計      3238



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2015年10月21日

☆★ゆっくり進む森の遷移に立ち会う〜国見町の植樹地を訪ねてr

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<植樹地の入口>


  2009年と2010年の晩秋、日本熊森協会が呼びかけて、福島県の国見町の山林に植樹を行いました。

  町が管理するアカマツの林が伐採された跡地を、当時の町長さんのはからいで、広葉樹の苗を植えることができるよう段取ってくださったのです。

   ※2009年の植樹の様子

  この植樹活動を数年は続け、この伐採地全体に植樹を試みるつもりでしたが、2011年の大震災、そして原発事故の影響で、その植樹が中断してしまいました。

  放射線量が高かったことや、現地にアクセスする林道が通行できなくなったことなどが理由でした。


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<2010年の植樹のときの添え木と若木>


  標高700mを超えるその植樹地のその後が気になっていました。

  思い立って20日、一人で現地に行ってきました。

  旧羽州街道の小坂峠近くに林道の入口があり、車を乗り入れましたら、まわりのヤブがかなり繁茂していて、現地に着いて外に出てみたら、車の表面が小枝による擦り傷だらけでした!

  いったん国見町側に下りて、反対側から登ったほうが道が整備されていたことは、帰りにそちらを通ってわかったことです。

  「このあたり」と思われる一帯は、クマザサがかなり繁茂しており、09年、10年のときの重機の動いた跡もわかりにくくなっていました。

  1本1本に添え木を立てたはずだったとその添え木を探しますが、なかなか見つけられませんでした。

  ようやく10年に植樹したあたりでそれを発見。

  しかし、添え木の脇にあるはずの広葉樹が残っているものはわずかでした。


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<育っている広葉樹>


  それでも、一帯は若々しい広葉樹が育ち始めていました。

  それらの多くは、もともとそこに生えていた樹木の幼木が育ったり、切り倒されたその切り株から生えてきた「ひこ生え」などだと思われます。

  私たちが植えた何百本のうち、育っているものはその1割程度、あるいはそれ未満であるかもしれません。

  しかしそうだとしても、数百年の中で変遷してゆく森の遷移のスタートを、私たちが少しだけ後押ししたことは間違いないでしょう。


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<人の背丈を超えたクリ>


  もと来た道を戻ろうとして、同じぐらいの背丈に揃ったクリの木が2本生えているのを見つけました。

  添え木はもうありませんでしたが、それは私たちが植えたものの2本だと思います。

  植えられてまだ数年の細木ではありましたが、5回あるいは6回の冬を、この強風すさぶ斜面で耐えてきた強さを持った木です。

  枯れてしまった仲間たちの分まで生きてほしいと願いました。

  厳しい環境ではあっても、ゆっくりと森が回復しています。

  この植樹地がこんもりとした森になるまでを見届けることはできないにしても、ときどきはこの地を訪ねたいものだと思います。

  この日は線量計を持参しなかったので、放射線量がどれぐらいであるのかはわかりませんでした。

  帰りに寄り道をした「半田山自然公園」には、除染作業中との立看板がありました。



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2015年06月08日

☆★好天の「Asahi自然観」で2回目の炭撒き

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<炭撒き作業中>


  昨年、日本熊森協会群馬県支部の支部長さんを講師にお招きして山形では初めて行った「炭撒き」を、今年は7日に行いました。

  会場は「森の休日」でもお世話になっている宿泊施設「Asahi自然観」です。

  10年ほど前から山形で拡大する「ナラ枯れ」は、なかなか終息する気配がありません。

  「ナラ枯れ」の原因はカシノナガキクイムシが入ることだという考えもありますが、私にはどうもそうではないように思えるのです。

  それはキクイムシが入っても枯れない木を時折見かけるからです。

  昨年ご指導くださった群馬のK支部長さんは、酸性雨によって全体的に根が弱っており、そうした木々がキクイムシに抵抗できないのではないかという考えをお持ちだったのですが、私もその考え方に同意する者です。


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<作業を終えた木と一緒に>


  根回りに炭を撒くことで、根を弱らせている様々な物質をその炭が吸着し、根が活性化してゆくことを狙っています。

  ある1本の木で、炭を撒いた場合と撒かなかった場合とを比較することはできません。

  したがって、この炭撒きを多くの木に施していって、そうした木が「ナラ枯れ」しにくくなるという傾向がつかめるのであれば、効果が判断できると思うのです。

  森の木々の樹勢の回復は、森で生きる様々な動物たちの生活基盤を拡大することにもつながってゆきます。

  一朝一夕で効果が見えるものではありませんが、何年も続けてみて、その結果を待つということになります。


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<作業後は「空気神社」で巫女の舞を見学>


  この週末、「Asahi自然観」では恒例の「空気まつり」が開催されていました。

  前日の土曜日は気温も低く午前中は雨も降ったそうですが、この日さわやかな好天となり、人出もけっこうありました。

  作業を終えて「空気神社」に行ってみると、ちょうど二回目の「巫女の舞」が始まったところでした。

  「森の休日」のスタッフとしても参加してくれている地元の小学生のゆなちゃんも昨年から巫女さんとして出演しています。

  お母さんがゆなちゃんの晴れ姿の写真を撮っておられました。いちばん奥に見えるのがゆなちゃんです。

  空気に感謝する。それはその空気を作りだしている森に感謝するということでもあります。



※長井市広報映像『水の都 長井』



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2015年05月25日

☆★自然や生き物たちに共感する心大切に!〜日本熊森協会第18回全国大会

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<私に準備された席>


  24日、尼崎市内のホテルで「日本熊森協会全国大会」が開催され、出席してきました。

  昨年、一昨年は「森の休日」と日程が重なってしまい参加ができなかったので、3年ぶりの参加ということになります。

  朝一番の山形新幹線に乗り、この会合が終わればまたすぐに帰るという強行スケジュールでしたが、同じ方向を向いて日々の活動を進めている人たちの輪の中で過ごす時間は、どこかしら心地よく、旅の疲れなど感じることがありませんでした。

  「日本熊森協会」は1997年に設立された自然保護団体です。

  行政から私宛に届く文書に時折「熊守協会」などと書いてくるものがありますが、動物愛護団体ではありません。

  クマやシカなどの大型の動物が棲める森林を残すことがたいせつである、というコンセプトのもとに、全国規模の活動を展開しています。


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<挨拶される森山会長>


  この協会設立以来、先頭に立って活動をリードしてこられた森山会長が、「自然や生き物たちに共感する心を大切に!」というご挨拶をされました。

  協会が発する様々なメッセージに、誹謗中傷も多々あるようですが、人間だけがよければそれどよい、という考え方は、さらにはその人間の中での差別も容認してしまいます。

  原発の問題にみられるように、この国が「自然や生き物たちに共感する」という国でないことが今やはっきり見えてきています。

  そうしたゆがんだ社会の中にあって、「協会」の愚直なまでのまっすぐさは、市民運動が本来持っているべき正義感にあふれたものだと言えます。


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<紹介される本部スタッフ>


  東北には山形支部しかないので、私は東北の代表のつもりで活動の報告をしました。

  支部の活動は小さなものですが、福島の現状や、福島の子どもたちを山形の森に招いての「森の休日」の活動について報告しました。

  どちらかと言えば関東あるいは西日本などに支部が多いために、東日本大震災や原発事故のことに対する関心が薄れているように感じる反面、滋賀県支部や熊本県支部の仲間たちが「森の休日」のために募金を送り続けてくださっています。

  そうしたことへの感謝も含め、短い報告を終えました。

  集まりの最後のところで、本部スタッフが紹介されました。3年前にはなかった顔、変わらずにお元気そうな顔、みなさんが「いい顔」をしていました。


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<全国から集まった仲間たち>


  いつか全国の会員の方々に、商業ベースの旅行ではない形で、山形の森をご案内できたらと思っていますが、なかなかきっかけがつかめないでいます。

  とりあえずは6月7日に、Asahi自然観の雑木林で「炭撒き」をします。

  そんな小さな活動を手掛かりに、山形での「協会」の活動を広げてゆかなければ、と改めて思っているところです。


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<東京駅「エビス・バー」でひといき>


  予定よりも少し早い東海道新幹線に乗ることができ、東京駅で時間があきました。

  「エビス・バー」に寄って、おいしいビールを堪能し、自分への「お疲れ様」としました。


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2015年03月08日

☆★野生鳥獣の捕殺〜背景に生態系の変化はないか気がかり

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<朝日連峰の豊かで繊細なブナの森>



※今回のようなクマに関する記事を書きますと、時々、どこのどなたかわからない人からの「誹謗中傷」のようなコメントをいただくことがあります。このブログは、議論をする場とは考えておりません。「自分と考えが違う」と思われた方は、どうぞスルーしてくださるようお願いいたします。ご自身の意見はどうぞ外に向かって堂々と発表なさってください。



  2月下旬、山形県の「特定鳥獣保護管理検討委員会」が開催され、自然保護団体を代表して出席してきました。

  この会合に出るのはとても気が重いというのが正直のところです。

  なぜ気が重いかと言えば、この会合で話し合われることは、害獣としてのクマやサルを来年度どれぐらいの捕獲を認めるか、ということに尽きるからです。

  「管理」ということばで巧妙に隠されていますが、実際のところこれは「捕殺」を意味しています。

  私は全ての害獣駆除を否定するものではありません。また、伝統的に行われてきたマタギの方々の狩猟技術の継承ということの意義も大切なこととして受け止めていますし、最近若い人がマタギとしての生活をしていることを知って、素晴らしいことだと感じてもいます。

  しかし、いつも私が会議の場でお話しをするのは、個体数の推計があまりにもラフ過ぎないのかということです。

  県の出した資料の中に、平成23年度の長野県のクマ生息数の推定数が「913頭〜7348頭」という数値がありますが、これではいったい何頭いるのか全く分からないのではないでしょうか。

  県の資料によれば、来年度当初の山形県内のツキノワグマの推定生息数は2413頭であるとのことです。

  全てはこの数字がもとになって、地域ごとの捕獲数の上限が決められてゆくのですが、はたしてこの推定に、どれだけの確かさがあるのか、誰も答えることができないのです。

  その会合では、来年度の捕獲数の上限を263頭とするという県の原案が出されました。この中には春季捕獲(以前は予察捕獲と言われていた)が117頭含まれています。

  私は、推定生息数が非常に不確かである中で、これまでの最高レベルに匹敵する数を認めることは大いに問題があるとの発言をし、さらに春季捕獲についても、比較対照するデータがない中でそれが作物の被害を減らすことになっているかどうか、はなはだ不明である旨の発言をしました。

  しかし、昨日(7日)県から届いた文書では、原案通り決定されたということでした。

  あの会合で何を話しても、それが全く反映されないのです。結局、この会合そのものが、単なる通過儀礼のようなものになっているということです。


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<秋のブナの森>


  私は「農作物被害が深刻化している」という大前提にも疑問を投げかけてきました。

  そのような状況がもう何十年と続いている間、いったいどれほどのお金をかけて対策を講じてきたのか。

  深刻化しているといいながらも、実際の農業被害は全体としては減少傾向にあるのです。

  私は、この農業被害の減少の背景のことが気になります。

  生態系全体の中で、何か深刻な異変が起こってはいないのでしょうか? 生命の豊かな連鎖の網が破れてはいないのでしょうか?

  私たちが住むこの緑多い地域で、生きものたちは様々な形で関わり合っています。

  人間の目先だけにとらわれて無用な殺戮を繰り返すことで、取り返しのつかない事態が生じるのではないのか。そんな不安を持っています。

  そうした分野に人間の英知をもって踏み込んで調べてはもらえないでしょうか。

  私たち人間は、どこに住むかにかかわらず、森によって生かされています。その点ではクマもサルも同じです。

  森を破壊し、人工林に作り変えてきたのは私たちです。そのツケを野生鳥獣に払わせるようなことであってはならないと考えます。

   【参考】環境省集計による昨年12月段階の全国のクマの捕殺数


※長井市広報映像『水の都 長井』



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2014年10月30日

☆★クマ、殺す前に対策を講じよう〜大量捕殺を危惧する

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<豊かな秋の広葉樹の森>



  ※今回のようなクマに関する記事を書きますと、時々、どこのどなたかわからない人からの「誹謗中傷」のようなコメントをいただきます。このブログは、議論をする場とは考えておりません。「自分と考えが違う」と思われた方は、どうぞスルーしてくださるようお願いいたします。ご自身の意見はどうぞ外に向かって堂々と発表なさってください。


  10月17日、県の「特定鳥獣保護管理検討委員会」が臨時開催され、自然保護団体の代表として参加してきた。

  今年度、県内でのクマの捕獲の上限が262頭とされていたのに対し、10月10日段階での捕獲数が221頭となり、緊急に対策を打ち出す必要があるとのことでの招集であった。

  昨年は県内の森林のブナの実りが比較的豊富だったためか、クマの出没も少なく、上限に対する捕獲数は6割程度にとどまっていた。

  しかし今年度は春先のブナの開花状況から、ブナの実の不作が予測されており、出没が増えるであろうことも予想されていた。

  今年度、人身事故がまだ1件だけ(原稿提出後2件に)で、しかも軽傷で済んでいることは不幸中の幸いであるが、キノコ採りが盛んなシーズンを迎え、今後の事故が懸念される状況にある。

  はたしてこうした事態の原因はどこにあるのだろうか。

  以前に比べてクマの生息区域が人里に近くなっているという。もしそれが正しいとして、それはなぜなのだろうか。

  原因の一つに、かつて人々の暮らしがあった山間部から、人の気配が消えて久しいということがあるのではないだろうか。

  クマは奥山で生息するものと勝手に決めてかかっていたのは、私たち人間が山間(やまあい)の奥の奥まで田んぼや果樹園を広めていった時代に、クマたちが奥に追い込まれていったものではなかったのか。

  それが、進む過疎化とあいまって、低山に戻ってきているだけなのではないのか。とすれば、クマの出没問題は私たち人間の側に原因があるとも言えるのではないか。

  県では国の交付金を活用しての鳥獣からの農作物被害対策事業費を確保してはいるが、その消化率が昨年度は5%程度にとどまっている。

  まずはこうした予算を有効に活用し、鳥獣を殺さずに済むような対策を進めることが重要ではないだろうか。

  西日本地域では、クマは絶滅した地域もあり、日本全体でも貴重な大型動物である。

  先進国でありながら、いつまでも「出たら殺す」ということで終始していては、気がついてみたら絶滅していたという事態を招くことになりはしないだろうか。


  ※今回の文章は、「山形コミュニティ新聞社」からの依頼で書き、その10月24日号に掲載されたものの原文です。一部編集されて掲載されています。

  ※今世紀に入ってからの山形県内でのクマ捕殺数統計

     2001(平成13)年  215
     2002(平成14)年  143
     2003(平成15)年  216
     2004(平成16)年  245
     2005(平成17)年  192
     2006(平成18)年  692
     2007(平成19)年  122
     2008(平成20)年  160
     2009(平成21)年  130  ↓捕獲数上限設定
     2010(平成22)年  220
     2011(平成23)年  143
     2012(平成24)年  282
     2013(平成25)年  139
     2014(平成26)年  221 (10月10日段階)

     今世紀合計      3120


  ※朝日新聞山形支局の依頼で以前寄稿していたコラム「つれづれに」の2007年4月11日掲載された記事原稿。
  
  ※「つれづれに」2006年12月6日掲載原稿



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2014年09月03日

☆★ナラ枯れ対策としての「炭撒き」の効果を探る

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<炭撒きしたAsahi自然観のミズナラ>


  5月31日、日本熊森協会山形県支部の行事として、「炭撒き」を実施しました。

  福島の子どもたちのための週末保養「森の休日」の会場となっているAsahi自然観の敷地内で、他のお客様の迷惑にならない場所で、活動するお許しをいただいてのことでした。

  この「炭撒き」は、拡大するナラ枯れの根本原因は、酸性雨によってナラやマツなどの木の根が弱っていることにある、という考え方に基づいています。

  多孔質の炭が優れた吸着剤であることを活用しようということです。

  先進的な取り組みを行っている群馬県支部長を講師にお招きし、会員有志とそのご友人などで2時間ほどかけて行いました。

  あれから3か月経過しました。

  先月末、「森の休日」でAsahi自然観に行ったときにそれらの木を見てまわりました。

  上の写真のミズナラは、最も重点的に炭を撒いた木ですが、虫が入った様子もなく、変わった様子もありませんでした。


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<カシノナガキクイムシが入ったと思われるミズナラ>


  ここから30mほど離れたところにあるミズナラの根元をみましたら、オガクズ状のものがたくさん見られました。

  おそらくカシノナガキクイムシが入ってしまったのだと思います。この木の葉っぱはまだ枯れてはいませんでした。

  近くにあるこれらの木の違いが、「炭撒き」の効果によるものだとはいえません。もう少し経過を見る必要がありますし、来年の葉っぱの付き方などもみることが必要です。

  このAsahi自然観周辺では、今年新たにナラ枯れした木が目立ち始めています。



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2014年06月01日

☆★森の酸性土壌に炭を撒く〜日本熊森協会山形県支部の活動

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<打ち合わせ風景>


  私が支部長を務める「日本熊森協会山形県支部」は、なかなか定期的な活動ができないでいますが、しばらくぶりで支部の主催事業に取り組みました。

  31日の活動は、Asahi自然観にお願いして、敷地の一部のミズナラの林に炭撒きを実施しました。

  炭撒き先進県の群馬のK支部長をこの日の指導者としてお招きしていました。途中寄り道もあったそうですが、7時間もかけてこちらにおいでいただきました。


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<現地のpHは3.8!!>


  打ち合わせの後にK支部長が現地の土のpH(水素イオン濃度)を測ってくださったのを見てびっくり! pH=3.8はかなり強い酸性です。

  途中川西町のダリア園付近で測定したらpH=3.0のところもあったそうです。


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<枝先周りの下に溝を掘る>


  このAsahi自然観周辺でもナラ枯れが進んでいますが、その原因は一般的には「カシノナガキクイムシによる食害」とされています。この虫が幹に穴をあけて侵入し、それが原因で木が枯死するという考えです。

  しかし、K支部長の考えは、酸性雨によって根の働きが不活発になっている、というものです。


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<溝に炭を入れる>


  炭は、1gあたり200平方mもの表面積があるそうですが、そのことが、炭を撒かれた土壌の改良に貢献するということのようです。

  K支部長が持参してくださった資料の「使用前、使用後」の写真はなかなか劇的です。こうした作業によって数か月後に何らかの変化が出るのか、注目したいと思っています。


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<みんなで集合写真!>


  「日本熊森協会」はクマの愛護団体ではありません。日本の貴重な森林を守りたいと考えて様々な活動を展開しています。

  野生動物たちの様々な問題は、彼らが作ったものではなく、原因は人間にあるのではないかという謙虚さは必要なのではないでしょうか。

  森が衰弱してゆく。そのことに歯止めをかけなければ、野生動物たちの人里への出没の問題もけっして解決しないと私は考えています。

  会員やそのご友人の子どもたちも参加してくれました。作業の面では大きな力にはなりませんでしたが、森を守ることは、彼らの未来とつながっています。

  初めて参加くださったOさんは、福島から山形に避難しておられるお母さんでした。子どもたちの未来を思うお気持ちは格別のものがおありだったのではないでしょうか。今度は「葉っぱ塾」の活動にもご参加ください。

  集まっていただいたみなさん、お疲れ様でした。元気になったミズナラの木の下でまたお会いしましょう!


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2014年04月04日

☆★気が重い「特定鳥獣保護管理検討委員会」出席〜これでよいのか山形の野生動物対策

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<ナラ枯れの木が目立つ山肌>



※今回のようなクマに関する記事を書きますと、時々、どこのどなたかわからない人からの「誹謗中傷」のようなコメントをいただくことがあります。このブログは、議論をする場とは考えておりません。「自分と考えが違う」と思われた方は、どうぞスルーしてくださるようお願いいたします。ご自身の意見はどうぞ外に向かって堂々と発表なさってください。


  私は山形県の「特定鳥獣保護管理検討委員会」という会合のメンバーに、県内の自然保護団体の代表として入っています。

  各年度、原則2回開催される会合に出席していますが、昨年度の2回目の会合は2月28日に県庁内で開催されました。

  農業県であるこの山形では、野生動物による農作物への被害が多く発生していますし、時に、人身事故が起きる場合もあります。そうした状況を踏まえて、ツキノワグマやニホンザルの個体数を「管理」してゆこうというのが、「特定鳥獣保護管理計画」です。

  この会合に出ることは私にとってはとても重苦しいものがあります。その理由は、ツキノワグマやニホンザルの命が、単なる「数」として取り扱われるということへの違和感に起因しています。

  2月の会合で明らかになった「数」の一部は次のようなものです。

  仝内に生息しているツキノワグマの生息数は2566頭(平成25年度当初)。

  ∧神25年度に捕獲(補殺)されたツキノワグマは131頭。

  8賃凌瑤料加率は12%。

  な神26年度当初の生息数は2730頭。

  ナ神26年度の捕獲数の上限を262頭とする。


  出席するたびに私が述べているのは、生息数の推定があまりにもあいまいなものであることが第一です。

  県の資料に提示されている生息数の推定にはたくさんの「仮定」が含まれています。猟友会の方々の協力で行われる春の調査は、ほんとうにわずかな面積でしか行われてはいないのですが、そこで出されたクマの目撃数から先は、仮定、仮定の連続です。

  私は統計の専門知識がありませんので、いくつもの仮定を積み重ねて算出される生息数に、果たしてどれだけの信頼性があるものなのかわかりません。

  そういう状況の中で、「出たら殺す」ということだけでは、気が付いてみたらクマがいなくなっていた、ということになってしまわないのかを危惧します。


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<クマによって枝を折られた果樹>


  もう一つ私が述べてきたのは、野生動物による農業被害に対して、ほんとうに十分な方策がとられているのかということです。

  山地の多い山形では、すぐ近くに山が迫るところでも、田畑や果樹園が作られています。クマの立場から見れば、森だと思って歩いていたら、急に果樹園に出た、などということもあるのかもしれません。

  上の写真の果樹園は南陽市内のものですが、裏手の山と果樹園の境界には防護柵などの設置はしてありませんでした。

  農業者から見れば、県を特徴づける作物を栽培しているのだから、それを守るための対策には行政からの支援が必要だと考えるでしょう。

  そしてそうした方策はあるのですが、私からみれば、自己負担をわずかに減らす程度の不十分なものにしか見えません。もっと手厚い助成が必要だと思うのです。

  県の「計画」は、「野生動物など、害獣だから駆逐してしまえ!」と言っているわけではありません。野生動物との「共存」を謳っています。その方向性に誤りはないと思います。

  山形では古来、野生動物との共存共栄を見事に実現してきた伝統や文化があります。しかし、人間生活の変化に伴って、野生動物たちの置かれた環境も変化しています。

  伝統や文化を大切にしつつ、人間の英知をふりしぼって真の「共存」の方向へ歩んでいかなければ、「クマ絶滅」ということも現実になりかねません。

  なお、こうした問題について、かつて朝日新聞山形版に連続エッセイを寄稿しておりますので、それも参照ください。

  2006年12月 6日掲載

  2007年 4月11日掲載

  日本熊森協会山形県支部は、十分な活動を行ってきてはいないのですが、今年度はナラ枯れ対策の一つとして注目されている、「炭撒き」を実践してみたいと、先進支部にご指導をお願いしています。

  森が豊かになることで、野生動物だけでなく、私たち人間も守られていきます。



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2013年07月05日

☆★野生の動物と共生する覚悟が問われている

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  山形県の「特定鳥獣保護管理検討委員会」の今年度第1回目の会合が4日開催され、県内の自然保護団体の代表として参加してきました。年度末で任期が改まり、3期目となります。

  正直に言うと、この会合に出席するのは気が重いのです。「野生動物との共存・共生」と謳いながら、今年度のクマやサルの捕殺の上限を追認するということになってしまうからです。

  山形では昨年度、280頭のツキノワグマが捕殺されました。今世紀に入って12年間の捕殺数は2700頭を超えます。今から7年前には1つの年度内に690頭ものクマが捕殺された年もありました。その多くは、「夏季捕獲」といって、農作物への被害や人家の周辺に出没したことによって捕獲の許可が出され、ワナや銃で捕獲されるというものです。

  山形県はよく「自然が豊かだ」と言われます。それは全くその通りであると思うのですが、私たち県民には、「豊かな自然」の中で暮らすことについて、ある種の覚悟も必要なのではないかと思っています。

  緑の植物がたくさん生育していることだけで「豊かな自然」なのではありません。そこには土壌微生物や昆虫や、鳥や、爬虫類・両生類や、大小の哺乳動物たちがあるつながりを持ちながら存在しており、全体として「豊かな自然」を構成しています。

  私たち人間は、それらの生き物たちの生活圏を切り裂くようにして、農耕地をつくり、道路を開き、住宅地を整備してきたのです。そのことへの謙虚な気持ちを失ってしまってはいけないと思うのです。


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  昨年、「ここにクマが現れた」という場所を見せてもらったことがあります。背後に山が迫るところに果樹園が開かれており、防護柵の設置はありませんでした。

  人間が手立てを尽くして、それでも被害が出るというのであれば、捕獲もいたしかたないかもしれません。しかし、多くの場合、あまりに無防備な状況に置かれている場所がほとんどであるというのが実態です。

  県全体でたかだか数百万円という規模の助成金で防護柵を設置するというのでは、焼け石に水の感があります。農業が重要な産業であるこの山形であれば、もっと本腰を入れて、防除対策を強化しなければならないと思います。

  森の存在がなくては生きてゆけない。クマと人間はその点で共通しています。「出たら殺す」という目先の対策ではなく、私たちが依って立つ森林環境を、どのように後世にまで伝えてゆくか、長期的な展望をもった取り組みを進めなければ、いつか「沈黙の春」が訪れることになりかねません。

  農業や行政の方の中には、私たちのような考えを持つ者を煙たがる向きもあるようですが、私たちもきっと「共生」できるはずです。この「豊かな自然」の恩恵をいつまでも享受し続けたいという思いはきっと同じだと思うからです。

  今年度、山形ではクマの捕殺数の上限が231頭(村山61、最上25、置賜115、庄内30)となりました。昨日の会合では6月末までにすでに90頭が捕殺されたと担当者が公表していました。私たちの無策による犠牲が少なくなることを心から願っています。


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2012年10月12日

☆☆★本日第2信 上限超え確実、山形のクマ捕獲

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<クマに枝を折られたラフランスの木>


  山形県は、今年度の県内でのツキノワグマの捕獲数の上限を230頭と決めていましたが、9月下旬の段階でその数が200頭に迫ったことを踏まえ、臨時の「特定鳥獣保護管理検討委員会」が9日開催され、自然保護団体代表として出席してきました。

  昨年秋の段階で、今年のブナが実をほとんどつけないだろうと予想されていました。結果はまさにその通りで、山を歩いていても、ブナの実は「皆無」と言っていいでしょう。

  そういう年にはクマの出没が増えることがこれまでわかっていましたが、やはり予想されたように、クマの出没、そしてクマによる農業被害が相次ぎ、結果的にクマの捕獲(山形では放獣が3頭ほどしかいないので、ほとんど捕殺)数が、多くなっていました。

  9日の会議で報告された最新の捕獲数は224頭。しかも、捕獲許可が出ているものが20件以上もあるとのことでした。230頭の上限を超えるのは時間の問題と言えます。

  これだけ山地をかかえ、その山間に田畑や果樹園をつくっているにもかかわらず、山形では野生動物に対する防除対策が遅れています。出荷されない野菜や果物が、果樹園の隅に放置されいるところも多いようで、動物たちを誘引していると言われてもしようがないような状態のところがほとんどです。

  農家の方々が防護柵などを設置しようとする際の助成金も、けっして十分な額とはいえない状況で、苦しい経営の中からそうした経費を捻出することは難しいことは想像できます。農業が、県の重要な産業であるならば、そうした対策にもっとお金をかけることが必要だと思います。

  山形県の農業において、鳥獣による被害額は年間6億円を超えるそうです。そのうちクマによる被害額は2000万円あまり。3%ほどだと県の担当者から聞きました。それだけで捕殺数の多いことを言うのは乱暴かもしれませんが、3%の被害に対して、クマは生息推定数(およそ2000頭)の10%以上も殺されていることになります。

  委員会でも発言しましたが、いつも捕獲数やその関連のことばかりが資料として出されてきます。しかし、根本的な防除の対策がなされなければ、次第にクマは絶滅に向かっていく可能性もあります。

  いつまでも「出てきたら殺す」というような人間の無能をさらけ出すばかりではなく、長期的な展望のもとに、行政がリードして、山形の農業を守るとともに、野生動物との上手な共生を目指していかなければなりません。


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2012年10月04日

☆★★無防備な果樹園の状況

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<県道のすぐそばの果樹園>


  南陽市の、クマが現れたという果樹園を教えていただき、3日、そこを訪ねてみました。

  広い県道のすぐそばのラフランス畑でした。奥に見えている山までは100mほど。ラフランス畑は山のすぐ裾野にあると言えます。


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<かかし代わりに(?)掛けられたシャツ>


  果樹園に入ってみると、あちこちにシャツや色の派手なスコップなどが木に掛けられており、それが「かかし」に代わるもののようでした。そうしたものが、クマの被害に遭う前からのものなのかどうかは不明です。

  果樹園の西の端には畑があって、そこに足跡も残されていたそうです。


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<折られて枯れた枝>


  クマが枝に登っているのが目撃されており、ラフランスの木の何本かは、枝が折られ、その枝はこの写真のようにすでに枯れていました。

  農家の方にとっては、収穫目前の果物がこのような被害に遭って、憤りや落胆のお気持ちを持たれたことは想像に難くありません。

  ただ、気になったのは、このような山際にありながら、そこに防護柵は設置されてはいなかったことです。そして、同じような状況にある場所が県内には多くあるのが現実問題です。

  詳しくはわかりませんが、被害への補償は果実に対してはあるけれど、果樹に対してはないと聞きました。また、防護柵を設置する費用についても、行政からの補助は率が低く、設置の負担の大きさが、対策の遅れにつながっているようです。

  こうした中で、県内でのクマの目撃も増え、捕獲(ほとんどは捕殺)されるクマの数も、9月14日現在で184頭(181頭捕殺)となっています。

  昨日、県の「みどり自然課」から、緊急の「特定鳥獣保護管理検討委員会」を10月9日に開催するとの連絡がありました。230頭と決めた今年度の捕獲の上限に迫ると見ての開催です。

  会議は13時30分から、県庁西隣の「あこや会館」で行われます。今年度から傍聴が可能になりました。この会議の委員になってからずっと求めてきた「公開」です。ぜひ傍聴においでください。そして、この会議の内容についての問題点を多くの方々に感じていただきたいと願っています。傍聴の申し込みは「みどり自然課」。電話は023−630−2208 です。


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2012年09月26日

心痛むクマの大量捕殺〜山形すでに181頭

※今回のようなクマに関する記事を書きますと、時々、どこのどなたかわからない人からの「誹謗中傷」のようなコメントをいただきます。このブログは、議論をする場とは考えておりません。「自分と考えが違う」と思われた方は、どうぞスルーしてくださるようお願いいたします。ご自身の意見はどうぞ外に向かって堂々と発表なさってください。


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<朝日連峰・祝瓶山の紅葉(2009年10月)>


  県の「みどり自然課」からファクシミリがあり、緊急に「特定鳥獣保護管理検討委員会」を開催したいとのことでした。現在日程が調整されています。

  県内におけるクマの捕獲数が9月14日段階で184頭(うち3頭放獣)にものぼっており、年度はじめに上限とした230頭に迫る恐れも出てきたことからの緊急開催となるようです。

  私が会員となっている日本熊森協会のHPには全国のクマの捕獲状況がアップされています。これを見ますと、ヒグマ生息地の北海道を除いて、ツキノワグマ生息地の中では山形の184頭は際立って大きな数字となっています。

  宮城、青森を除く東北4県が100頭を超えており、これは東北がツキノワグマ最後の生息域であり、その生息環境に何らかの事態が進行していることを示しているのではないかと私は考えています。

  森林関係者の調査では、今年のブナの実りはほぼ「皆無」。ほかのミズナラ、コナラ、クリなどの堅果類の状況は県によってまちまちです。これまでの統計上は、ブナの実の豊凶とクマの出現とが相関するという傾向があります。今年度のクマ捕獲数が多くなっているのはやはり森の実りの不足ということなのでしょう。


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<朝日連峰で拡大するブナ枯れ〜古寺山付近>


  山形はさらに加えて、果樹の生産が盛んですが、果樹園のあるものは、山間地の、人のあまり住まない地域に展開しています。このことが、野生の動物たちと人の接近の原因になっている可能性があります。

  そうであれば、人間の側で先手を打って、柵をめぐらせたりしなければならないはずですが、どうも山形はそうした対応が遅れているように思えます。夏の高畠町や尾花沢の件では、そうしたことが明らかでした。

  オオカミなどいないほうがよい、と狩猟を進め、日本ではオオカミが絶滅してしまいました。その結果ということなのでしょう、今になってシカが増えすぎて困る、などと人間は言っていますが、元はと言えば原因はこちら側にあったものです。

  自然の中で生命は繋がっています。その繋がりの全容を、私たちは見ることも知ることもできません。安易に目の前の事象にとらわれて行動することは、思いもしなかった事態を招く恐れが十分にあります。

  自然保護団体の代表として「特定鳥獣保護管理検討委員会」に参加するたびに、モグラたたきのような対応ではだめだということを発言しますが、なかなか前進しません。

  「クマが、クマが」と言っているうちに、クマも人も支えている山形の森が、取り返しのつかない状況になってしまうことはいないのか、と気がかりです。




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2012年08月04日

英知問われるクマへの対策

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<春季捕獲の許可頭数>


  2日、今年度第1回目の「特定鳥獣保護管理検討委員会」が開催されました。私は自然保護団体を代表する委員となっていて、出席してきました。

  今年は春先からクマの目撃情報が相次ぎ、昨年の3倍ほどにもなっていて、6月には私自身、朝日連峰の山中で、クマに遭遇しています。

  高畠町の牛の餌置き場、そして、尾花沢のスイカ畑へのクマの出没は、全国ニュースなどにもなり、注目を集めていました。私が所属する日本熊森協会の森山会長が、山形まで駆けつけてくださり、様々な対応をしていってくださいました。そんな中での委員会の開催だったこともあってか、会合には取材陣も多く来ていました。

  この会合に出るのは気が重いというのが本音です。一番の話題が「今年度の県内でのクマの捕獲上限を何頭にするか」ということだからです。今年度は230頭となりました。またそこには「春季捕獲」での89頭が含まれています(上の写真)。すでに春季捕獲は終わっていて、68頭のクマが捕殺されています。全国的にみても飛び抜けて多い数字です。

  日本熊森協会の森山会長が県内を回ってくださったときの状況を私に知らせてくださった中に、「畑の防除がほとんどなされていない」ということがあげられていました。

  山間部にまで果樹園や水田が入り込んでいるにもかかわらず、無防備なばかりか、クマを誘引するかのように、餌になるものを放置しておくところも多いのが実情です。高畠町の例では、町が何年か前から「このままではダメだ」と、防護柵の設置を求めてきていたのに、それがなされてはこなっかったと役場の方からお聞きしました。

  こうした対策を農家だけに負担させるのはやはり無理があると思います。県や町の助成もあるようですが、たとえば高畠町の場合は最高で5万円までの助成だそうです。これでは農家の負担は大きく、経営を圧迫することは目に見えています。

  私は毎回のようにこの会合で言うのですが、何頭まで捕らえるかなどということを論ずるのではなく、どうしたら被害を防ぐことができるのか、クマの出没の背景には何があるのか、ということについての話し合いにならなければ、問題の解決にはならないでしょう。モグラたたきのようなものです。

  マスコミの報道の仕方も底が浅く、目先の問題にしか焦点が合っていません。クマがたくさん棲んでいるこの山形の地にふさわしい共生のあり方を、本気で探るべきではないかと私は考えています。人間の英知が問われているのです。


※今回のようなクマに関する記事を書きますと、時々、どこのどなたかわからない人からの「誹謗中傷」のようなコメントをいただきます。このブログは、議論をする場とは考えておりません。「自分と考えが違う」と思われた方は、どうぞスルーしてくださるようお願いいたします。ご自身の意見はどうぞ外に向かって堂々と発表なさってください。



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2012年04月18日

命あるもの全ての地球

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<全国大会会場の様子>


  昨年は都合で別の方に代わっていただいた「日本熊森協会」の全国大会に、今年は参加してきました。尼崎市内のホテルで開催された大会には200名を超える参加がありました。


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<報告発表者席>


  あまり支部らしい活動をしているとは言えない山形ですが、今回は震災のことを踏まえ、東北からのメッセージというつもりで報告の機会をただいていました。

  一年に一回だけのことなのに、時間が短くて大いに不満がありましたが、なんとか準備していたことの9割をお話しすることができました。


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<桜が見ごろの西宮市内>


  西日本の桜もやはり遅れていたとのことで、大会後に移動した西宮市内の「甲山自然の家」周辺は、ちょうど満開になっていました。


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<西日差す大阪市内>


  着いてすぐ、展望の良い場所を見つけました。西日を浴びた大阪の街が鮮やかに輝いていました。山から見下ろす風景の中の都会の姿もけっして嫌いではありません。


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<研修会風景>


  大会翌日の研修会は、長時間、あまり休憩も取らずに進められました。こうした機会でなによりありがたいのは、偉い先生方のお話ではなく、自分と同じように、それぞれの都府県で地道な活動を続けている仲間たちとの意見交換です。いずこも地域の中では少数者の立場にあって、苦しみながら、それでもめげずに活動していることに励まされるのです。

  地球上に住む多くの生物。人間もその一部に過ぎないはずなのに、他の生き物たちの生殺与奪の権利を握っているかのようにふるまっています。そういうことに違和感を感じている心優しい人たちと共にする時間の心地よさは、何物にも代えがたいものがありました。

  山形支部は他の支部のように大きなことはできてはいませんが、細く長く継続してゆくことだけは肝に銘じておきたいと思っています。

  いつか、遠い西日本の会員の皆さんが、山形の森を見に来てくださることを心から願っています。


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