山旅の報告
2023年12月10日
☆★濃霧の海の上に広がる冬の青空!
<9日朝の「道照寺平スキー場」で>
12月に入ってから、朝は雨が降っていない日が続いているので、まだ暗いうちに家を出てジョギングをしています。
夏に痛めた右足首もほぼ回復してきたこともあって、冬のスノーシューシーズンに向けてのトレーニングです。
しかし、ジョギングだけ3、4日も続けると、同じ筋肉ばかりが使われるからか、疲労を感じてきます。
筋肉の弾力がなくなる感じがあります。
それで、好天の予報が出ていた9日はジョギングをお休みにし、朝食後熊野山に向かいました。
濃霧でしたが、「道照寺平スキー場」の最上部が近づいた頃、霧の上に出ました!
<大雲海と白鷹山>
霧の海の上には真っ青な空が広がっていました。
ゲレンデ最上部では霜が降りていましたから、気温は氷点下だったでしょう。
熊野神社前から眺めると、大雲海が広がっていました!
ここからは北東方向の展望が開けるのですが、雲海の向こうに白鷹山が浮かんでいました。
<長井ダムと祝瓶山>
第一展望台から長井ダムを見下ろすと、ダムの堤体が下から湧き上がってくる雲を堰き止めているように見えました。
その奥にはピラミド型の祝瓶山が雪を被って聳えていました。
まだ雪が少ないので、「真っ白なピラミッド」というわけにはいきません。
<真っ白な飯豊連峰>
木の葉が完全に落ちると、飯豊連峰もよく見えるようになります。
飯豊の東斜面は朝日を浴びますので、午前中のうちが見栄えがします。
高いだけあって、飯豊はもう真っ白と言っていいぐらいでした。
<クマ棚>
登山道の雪は、電波反射板から先わずかに残っていますが、この日は長靴で歩くことができました。
下山の途中で市町境の尾根道からゲレンデに向かって間もなく、コナラの木にクマ棚を見つけました。
だいぶ時間が経過したものではありましたが、その木に近づいてみると幹に爪痕が残っていました。
9月か10月頃のものではないでしょうか。
この程度の雪ではクマは冬ごもりしませんから、まだ警戒は必要です。
ゲレンデに入る手前でまた霧の海の中に入りましたが、山の上の方が気温が高いという逆転現象が起こっていました。
この日の午後は最高気温が16℃を超えました!
今年最後の「小春日和」だったかもしれません。
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2023年12月05日
☆★霊山で見つけた3種のモミジ・カエデの仲間
<オオモミジ>
山の木々の中では落葉が遅いものが多いモミジやカエデの仲間ですが、わが家の庭にあるそれらも、ほぼ落葉を終えました。
モミジ、カエデという言葉は誰もが使う言葉なのですが、それぞれの由来を知っている人はどれだけいるでしょうか?
木々の葉が赤く美しく色づく様を古くは「もみずる」と言ったそうです。
ここからモミジという言葉が生まれたと言われています。
またカエデのほうは「蛙手」から転じてカエデになったとされています。
3日に福島県の霊山に登った時に、雪国ではあまり見られない3種のカエデの仲間の落ち葉を登山道で見つけました。
オオモミジは、モミジの中のモミジ、カエデの中のカエデという感じの葉っぱです。
これは日本海側の多雪地域を除いて生育しているとのことです。
ですから山形県では見られない種類で、この変種とされているヤマモミジが山形では一般的です。
上の写真のものは裂片が7つですが、全体では5〜9のものがあるとのことです。
<カジカエデ>
カジカエデは、「宮城県以南の本州、四国、九州の山地に分布」とあるので、福島県の霊山にあってもおかしくはありません。
山形では自生しているものは見られないはずです。
名前はクワ科のカジノキに葉っぱが似ていることから名づけられたとのことです。
山でこの葉っぱを見たことがある人でも、もしかしたら、モミジやカエデの仲間とは思っていない可能性があります。
手袋の指先のほころびは見なかったことにしてください。
<メグスリノキ>
1枚の葉っぱが3枚の小葉から成るこの葉っぱをモミジ、カエデの仲間だとわかる人はほとんどおられないはずです。
メグスリノキです。
「宮城県以南の本州、四国、九州の山地に分布する」と図鑑にあります。
その図鑑には幹周り4.1m、樹高20mのこの木の大木が福島県喜多方市にあると書かれています。
宮城県以南となっていますが、この木を小国町の黒沢峠で見たことがあります。
山形県南部が分布域の北限になっている可能性があるのかもしれません。
だとしても、しょっちゅう目にする木ではありません。
枝葉を煎じて目薬として使ったことからの命名だとのことです。
今回はすでにすっかり落葉が終わっている時期でしたので、いつか、まだ葉が木に付いている時期に確認したいと思っています。
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2023年12月04日
☆★冬晴れの霊山(りょうぜん)を満喫!
<見あげる霊山の岩山>
12月になると、山形では雪や霙が降る日が多くなります。
しかし、山を越えた福島側は好天の日が多くなります。
それを狙って、今年も福島県伊達市の東北百名山、霊山に行ってきました。
秋以降の登山の予定を一度発表してから追加したプランでしたので広報が行き届きませんでしたが、5名のみなさんが参加くださいました。
<「ポケモン」って書いてある!>
高速道路が通じたことで、以前に比べ、登山口までの時間は大幅に短縮されました。
南陽市で集合し、登山口まで1時間40分ほどでした。
冷え込んではいましたが、空には全く雲がありませんでした。
ユニークなマンホールの蓋をみんなで踏んで、いざ出発!
<こんなところがいっぱい!>
ルート上には「〇〇岩」と名前が付けられた大岩がいくつもあります。
その多くには、鉄ハシゴが架けられています。
高所恐怖症の私には、あまり長居したくはない場所ではあります。
<展望は良いけれど・・・>
それでも、「登ればどんな展望があるの?」と期待してしまいます。
それぞれの岩で、見える方角がちょっとずつ違います。
吾妻の山々が見えたかと思えば、次の岩では蔵王連峰の方角が見えたりします。
<楽しいアトラクションの連続!>
断崖を横断する道を進めば、岩が作り出した様々なアトラクションの連続です。
狭い道を鉄柵を頼りながら進んだかと思えば、岩が重なり合った隙間を通り抜けたりします。
そしてまた、今にも落ちてきそうな岩の穴をくぐり抜ける場所も!
まるでフィールドアスレチックみたいです。
<天狗じゃなくてゴリラ?>
この日は「天狗岩」まで行ってみました。
「天狗じゃなくてゴリラみたい」と言ってしまうと、ゴリラにしか見えなくなるから不思議です。
この近くですれ違った登山者から「八木さんですよね」と声をかけられました。
私のブログを時々見てくださっているという高畠町のHさんでした。
ありがたいことです。
<ここが霊山最高点!>
日当たりの良い場所でランチした後は、行きとは異なるルートで戻ります。
その途中に霊山の最高点、つまり霊山山頂があります。
「東物見岩」という場所です。
ここからは太平洋も眺めることができました!
<見えたぞ蔵王!>
午前中は蔵王の山頂部は雲に覆われていたのですが、帰り道で展望すると、山頂部も姿を見せてくれました。
いつも見ている山形県側からの姿とはまた異なる見え方でした。
午後、天候が下り坂との予報もあったのですが、途中で雨雲レーダーを確認すると、霊山までは雨雲は届かないようでした。
この時、山形側では雨が降っていたのでした。
冬でも、雨や雪を気にせずに青空の下を歩ける。
こういう登山をまた計画したいと思います。
朝まだ暗いうちに出発してご参加くださったみなさん、ありがとうございました。
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2023年11月27日
☆★浅い雪の中に名残りの秋を探す〜熊野山で
<まだ積雪ない散居集落>
11月26日は、前日の雪や強風が止んで、穏やかな朝を迎えました。
朝のジョギングに代えて、朝食前に熊野山に向かいました。
ようやく明るくなり始めた頃でしたのでヘッドランプは使いませんでしたが、クマ対策のホイッスルは頻繁に鳴らしながら登りました。
「牛戻り」のあたりから雪の上を歩きます。
熊野神社前からの散居集落の風景は、雪が積もってはいないためにまだ秋の色でした。
<ご神木の太い枝が折れていた!>
神社脇にあるご神木の太いスギの枝が折れていました!
雪の重さで折れるのならわかりますが、まだほとんど雪が積もっていないのになぜ?
強風のなせる業でしょうか?
熊野神社から山頂にかけては3センチから5センチほどの積雪がありました。
まだ残る秋の色と雪の白さの相性はなかなかいいものです。
<雪に埋もれたイワウチワの葉>
常緑のイワウチワの葉は、このまま雪に埋もれ、春一番に可愛らしいピンク色の花を咲かせます。
<コハウチワカエデの葉>
コハウチワカエデの葉は、雪が降っているさ中に落葉したようです。
うっすらと雪を被っていました。
<ホツツジの幼木の葉(?)>
雪がなかったら、このホツツジの葉には気づかなかったかもしれません。
<ヤマモミジの葉>
まだ幼木のヤマモミジの葉は、切れ込みの深い葉が特徴です。
これも背景が雪だったから気がついたのかもしれません。
山に登って風景を眺めるのもいいのですが、まだ雪が浅いこの時季には、雪の中に秋の名残りを探すのも楽しいものです。
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2023年11月24日
☆★繰り延べ実施の長井葉山、穏やかな天候に恵まれる
<葉山中腹から見えた磐梯山>
この季節、小春日和が3日間続くことは珍しいことです。
当初19日に予定していた「初冬の長井葉山へ」を、23日に繰り延べていました。
参加された方は3人と少なくはなりましたが、21日から3日続きの穏やかな晴天に恵まれ、素晴らしい山日和となりました。
この日は勧進代林道のゲートのカギを事前にお借りしており、標高550mほどの勧進代登山口からの往復となりました。
時間的にゆったりできるようになったことは言うまでもありません。
<すっかり落葉したブナの森>
この日の朝の長井市の最低気温はこの冬一番で、ー0.3℃と冷え込みました。
しかし、勧進代尾根を登るほどに気温も少しずつ上ってゆきました。
中腹のブナの森もすっかり落葉し、低い角度から差し込む日の光が、森の隅々まで行き渡っているように見えました。
<「奥の院」でみなさんと>
下見で歩いた2日前よりも積雪が減り、歩きやすくなっていたことも幸いし、3時間はかからずに葉山山頂に到着。
神社参拝の後、「奥の院」に行ってみました。
この日も飯豊連峰や祝瓶山の素晴らしい展望があって、ゲストのみなさんも大満足しておられました。
<「奥の院」から見える昭和堰ルート>
「奥の院」からはこの時季、「昭和堰ルート」がよく見えます。
昭和初期に、葉山の西側に流れるはずの水の一部を、水路をほぼ等高線沿いに迂回させて葉山の東側へと導いた用水路に沿う道です。
この日登ってくる途中で、「昭和堰入り口」のところに新しい標柱が設置され「長井市指定史跡昭和堰」と記されているのを見てきました。
このルートの復元には地元の方々が多大な努力をなされてきたことを考えると、市の史跡として指定されたことは喜ばしいことです。
<新しい山荘壁面の案内板>
葉山山荘の壁面の案内板が真新しいものに付け替えられていました。
ここにも昭和堰ルートがしっかりと示されているのは嬉しいことでした。
<ウルトラマンの子どもだよ!>
大きな風景ばかりでなく、小さなものにも目が向きます。
「ウルトラマンの子どもです!」と紹介したのはオオカメノキの冬芽です。
このあたりの山では珍しくはない灌木です。
花や赤い実を実らせているときには目立ちますが、この時季も楽しませてくれます。
<蔵王連峰の展望場所を発見!>
灌木がまだ雪に埋もれないこの時季、蔵王連峰が障害物なく見渡せる場所を探していました。
帰り道、山荘と1201m三角点の中間あたりで東側に30mほど藪漕ぎしてみると、見事に見える場所がありました!
好天が続き、少し黒ずんできていましたが、スキー場のゲレンデが白く見えていました。
<最後のコハウチワカエデ>
登山口近くまで下りてくると、落葉しないで残っているのはカエデやクリだけになっています。
コハウチワカエデの真っ赤な葉っぱも、もう一度季節風に吹かれれば完全に落葉してしまうでしょう。
大好きな長井葉山を穏やかな好天の日にご案内でき、何よりでした。
ご参加ありがとうございました。
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2023年11月22日
☆★積雪始まった長井葉山へ
<21日朝の葉山の稜線>
19日に予定していた長井葉山への登山を中止にし、参加できる方で23日に登ることにしています。
みなさん予定もおありのようで、23日の参加は少ないのですが、実施したいと考えています。
19日以降、山は雪だったようなので、21日は下見を兼ねて葉山に向かいました。
勧進代林道を歩いていると正面に葉山の東斜面が見えますが、白く見えていました。
こんな時は山頂では積雪がしっかりあるはずです。
<途中からは雪の上を歩く!>
予想した通り、標高800mを超えたあたりから雪の上を歩くようになりました。
夏場は気づきませんが、雪が降ると動物たちも登山道を利用していることがわかります。
クマの足跡には出会いませんでしたが、キツネやウサギが活発に動いていました。
家を出るときに「もしかするとスパッツ必要かも」と追加して車に放り込んだのは正解でした。
<雪化粧した葉山神社>
標高1050mで稜線に出ると、積雪は20cmほど。
その時点ではスパッツは不要でしたが、山頂に近づいてゆくと次第に積雪が増し、途中でスパッツを付けました。
葉山山荘一帯では積雪は30cmほどあり、吹き溜まっているところではもっとありました。
19日に、「葉山フォーラム」のみなさんが、神社の「御戸閉め」に登られていました。
いつも登山道の整備などをしてくださっているみなさんが、小屋の前のベンチを片付けたり、神社のお札をしまったりされたようです。
ありがたいことです。
<輝く飯豊連峰>
山荘から「奥の院」までは踏み跡がなかったところを見ると、19日は天候があまり良くなくて、「奥の院」からの眺望が期待できなかったのでしょうか。
膝下までもぐる雪を踏みながら「奥の院」へと向いました。
30cmを超える雪でも、踏んだ時の靴底の下に固い地面の感触があるので、スノーシューなどなしでも大丈夫でした。
この日は「奥の院」から飯豊連峰がくっきり見えていました。
私の小さなデジタルカメラでは、望遠もこれが精一杯です。
<壮麗な祝瓶山>
直線距離が8kmほどの祝瓶山は、見事に雪化粧して、その壮麗な姿を見せてくれました。
祝瓶山に入るつり橋は11月上旬に踏み板が取り外されていますので、こうして遠くから眺めることしかできません。
いつ見ても、このピラミッドのような姿は素晴らしい!
<木立の向こうに蔵王連峰>
山荘に戻り、いったん白兎登山道を少し下って「鉾立清水」を汲みました。
雪に覆われかけていましたが、水量はしっかりしていました。
水を汲んで戻る途中で振り返ると、真後ろに白い蔵王連峰が見えていました。
もっと雪が積もれば、このあたりの灌木がみな雪の下になり、蔵王の眺めを遮るものはなくなります。
<大好きな冬木立>
この日は10リットルほどの水を汲みました。
今年はたぶんこれが最後になります。
これまでに汲んだ水から順に毎朝のコーヒーに使いますが、来年2月中旬ぐらいまではもつかもしれません。
雪で覆われた登山道では、灌木の倒れ込みが始まっていました。
雪の重みで木が傾いて登山道をふさぐのです。
現段階ではどこが登山道かわからなくなるようなことはありません。
しかし、今週金曜日から予報は雪ダルマのマークです。
中腹のブナももうすっかり葉を落とし、青空に背伸びしているように感じます。
こんな冬木立が大好きです。
23日、参加者のみなさんが楽しまれますように!
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2023年11月21日
☆★「葉っぱ塾」2024年の登山予定表発送準備完了!
<「葉っぱ塾」来年の予定表>
11月20日は朝から雨が降り、時折見える葉山の稜線は雪で薄っすら白くなっていました。
そんなぐずついた天候の日は、室内作業に限ります。
「葉っぱ塾」の2024年の登山行事予定表を印刷し、ダイレクトメールとして発送する作業をこの日行いました。
今年も様々な行事でサポートしてくださった加藤絵美ガイドにも作業のお手伝いをお願いしていました。
確実にお客様に情報をお伝えしたいという思いがあって、アナログ人間らしく、印刷物でお届けするスタイルはこれまでと変わりません。
ただ、郵送料にあまりお金を掛けたくはないという理由から、今年は来年一年分の計画を一覧にしてお送りすることにして準備を進めてきました。
いくつかの行事は今年同様加藤ガイドにもサポートいただき、加藤ガイドだけの行事も新たに加わりました。
<発送作業進める加藤ガイド>
印刷と、チラシの封入、糊付けなどの作業をおよそ250通。
二人でやって4時間あまりを要しました。
昨年までのように一人でやっていたら単純計算で8時間はかかっていたことになります。
一緒に取り組んでくださる仲間がいるってなんとありがたいことなんでしょう。
発送した封書は今週中にはお手元に届くはずです。
これまでに「葉っぱ塾」の登山や「安全登山入門編」にご参加くださった皆さん宛てですので、今後「葉っぱ塾」の行事に参加したいという方には、ご連絡いただけますと、予定表を郵送いたします。
ご連絡お待ちしています。
【連絡先】 葉っぱ塾・八木文明
日本山岳ガイド協会認定ガイド
日本自然保護協会自然観察指導員
Tel 090-5230−8819
メール happa-fy★dewa.or.jp
(送信の際は★を@に変えてください。)
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2023年11月17日
☆★朝日に染まる大朝日岳、白鷹山から!
<朝日に染まる大朝日岳>
陰暦十月、神無月の別名を「小春」といいます。
「神無月三日」の15日から16日昼頃までは、絵に描いたような「小春日和」となりました。
15日は、延ばし延ばしにしていた形ばかりの雪囲いに時間を使いました。
一度は雪に押しつぶされてしまった庭の木々も、ここ数年雪囲いをすることで持ち直してきたようにも見え、素人作業ではありますが、やった甲斐があると思えるのです。
好天は翌16日まで続くとの予報でしたので、16日朝5時前に家を出発し、白鷹山へと向いました。
気温は2℃、一面の盆地霧でした。
その盆地霧は県道17号線の萩野集落まで。
そこを過ぎると霧の上に出て、夜空には星が輝いていました。
嶽原登山口からヘッドランプを点灯させて出発。
山頂に着く頃には消灯してもよいほどに明るくなっていました。
この日見たかったのは大朝日岳のモルゲンロートです。
国交省レーダーまで歩くと、待つこともなく目の前に赤く染まった大朝日岳が聳えているのが見えました!
雪に覆われ始めた大朝日岳だからこそのこの色を見たかったのです。
時間は6時30分ごろでした。
<大雲海と飯豊連峰>
南に開けたパラグライダー用の斜面の方向には、置賜盆地を覆う大雲海と、その向こうに連なる飯豊連峰が輝いていました。
飯豊連峰も朝日を浴びる山です。
白鷹山からだとあまり大きさを感じませんが、朝日連峰よりは一回り大きな山脈です。
飯豊連峰をほどよい大きさで眺めるなら、白川ダム周辺が最適かもしれません。
<月山と鳥海山>
月山と鳥海山が並んで見えたのはレーダーから山頂に戻ってからです。
月山だけならレーダー下からも見ることができますが、その右奥にある鳥海山は木立に邪魔をされているので、山頂に戻って見ることになりました。
この朝は比較的空気が澄んでいて、鳥海山まで見えたのですね。
白鷹山は、数日前に降った雪が、山頂付近にまだら模様に残っていましたが、登山道には全く雪はありませんでした。
<登山口の落ち葉に降りた霜>
登山口に戻っても、日陰の霜が溶けていませんでした。
嶽原登山口の公衆トイレはまだ使用可能でしたし、白鷹町中山からの林道も通行可能でした。
しかし、今後白鷹山の中腹まで積雪となれば、トイレも林道も閉鎖されるでしょう。
クマ対策の甲高いホイッスルを吹きながら歩いたことは言うまでもありません。
帰宅してから朝食、そして午前中は落ち葉の片づけと、小春日和を有効に使いました。
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2023年11月02日
☆★大雲海、ブナ黄葉を楽しむ長井葉山
<霧が漂う中腹のブナの森>
10月31日も好天の予報が出ていました。
この時季のそんな朝は霧に包まれます。
この日の霧はとても濃くて、外に出ているとまるで小雨が降っているかのように、軒先から「雨だれ」があるのでした。
勧進代(かんじんだい)林道ゲートに車を置いて8時15分に出発。
標高4〜500mの林道のあたりもだいぶ紅葉が進んできていました。
登山口から勧進代尾根に上がってもまだ霧の中。
この日の霧は標高840m付近にある「トチノキ展望台」あたりまで昇っていました。
<すっかり葉が落ちた山荘周辺>
標高1050mにあるオケサ堀登山道との分岐「追分」あたりまで登ると、すでに落葉が進んでいて、木々の隙間から夏場は見えない飯豊連峰が見えていました。
「追分」から先は、がらんと明るくなった森の中を歩いてゆきます。
山荘に着いて、ザックから背負ってきた薪を取り出し、山荘に備えてある斧を持ち出してしばし薪割り。
持参した薪があまりに太いものでしたので、燃やすには不都合だったのです。
今年3月に伐採してもらったわが家のスギの木でしたが、半年あまりでだいぶ乾燥が進み、気持ち良く割れました。
<「鉾立清水」から見る大雲海>
ザックの底にPETボトルを詰め込んでいたのは「鉾立清水」で冷たい水を汲むためでした。
時間は10時半近くになっていましたが、そこからはまだ大雲海を眺めることができました。
白鷹町から米沢市までが真っ白な雲の下に沈んでいました。
大雲海の向こうに微かに磐梯山が見えています。
<コシアブラの落葉>
この時季、ブナの森の中のコシアブラが目立ちます。
紅葉でも黄葉でもなく、「白葉」するからです。
こうして落ちているコシアブラの葉っぱを見ると、これで1枚の葉っぱなのだということがわかります。
まるで5枚の葉っぱに見えますが、これ全体で1枚です。
葉っぱは秋に落葉する時に「一枚単位」で落ちるのです。
こういう葉っぱを複葉といいます。
コシアブラは5枚の小葉からなる複葉ということになります。
広げた手のひらのようにも見えるので掌状複葉ともいいます。
<標高800m付近のブナ黄葉>
勧進代尾根を下ってくると、ようやく雲海が消えようとしていました。
見事に黄葉したブナの森が黄金色に輝いていました!
まるで金色の光に包まれて歩いているような気がします。
猛暑の夏だったわけですが、今年のブナはなかなか美しいではありませんか。
下る途中で地元のOさんとお仲間のMさんにお会いしました。
スライドする際にしばし山談義。
Oさんの山情報はいつもありがたいです。
雪が降る前に、薪をもう少し荷揚げし、「鉾立清水」はあと数本汲んでおきたいと思っています。
☆やぎりん『ふるさとのナナカマド』合唱譜完成!
☆7月〜11月の登山行事(参加者募集中!)
※追加行事あり!
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2023年10月31日
☆★登山中止の悔しさ胸に、翌日は白鷹山へ〜紅葉見頃です!
<山頂近くのコミネカエデの紅葉>
10月29日に予定していた頭殿山への登山は、前日の段階での予報が良くなくて、中止の連絡をしていました。
皮肉にも、29日になってみたら雨雲は予想されたほどには東にかからず、実施しても雨に降られずに登山できたようでした。
私個人の予報では「何とか降らずに持ちそう」だったのです。
自分の「天気予報」を信じて実施を決めればよかったと悔やんでも仕方ありません。
そしてその翌日の30日は晴天の予報でした。
悔しさを抱えたままこの朝は白鷹山へ。
ちょうど2年前の同じ日、「葉っぱ塾」として白鷹山に登っていました。
<レーダー下から大朝日岳展望>
この日も霧が漂っていて、霧の雲の上に出たのは標高800mを超えたあたりからでした。
登山口付近は紅葉はまだ半ばといったところでしたが、登るにつれて色彩が豊かに変化してゆきました。
山頂を経てアメダス・レーダーのピークまで急ぎました。
まだ雲海があるうちに大朝日岳を見たかったのです。
間に合いました!
大朝日岳山頂部には先日の雪がわずかに残っていました。
大朝日岳山頂の左下に見える丸いピークが29日に登るはずだった頭殿山です。
<ヒトツバカエデの落葉>
山頂に戻り大平方面に下ると、その尾根道ではヒトツバカエデの木がたくさんあることがこの時季だからこそわかるのですね。
目立った黄色い葉っぱがたくさん落ちていました。
こちらのルート上に夏場は「山形市少年自然の家」が設置した案内板があったのですが、それは冬を前にすでに撤去されていました。
分岐が何か所かありますから、間違えないように注意してください。
<「大鷹ブナ」の黄葉>
カエデの仲間の落ち葉を集めながら下ってゆくと「大鷹ブナ」があります。
私は勝手に「白鷹山のマザーツリー」と呼んでいます。
夏の猛暑でブナはどんなふうに秋を迎えるのか気になっていましたが、まずまず黄色になっているものが多いようです。
ブナの木が多いところでは、ブナの葉が黄色になるのか枯葉のようになるのかで、森の様子がずいぶん違ってしまいます。
<白鷹山のモミジ図表>
ポリ袋に集めてきたカエデ類の紅葉を、帰宅してから整理し、種類ごとに仕分けしてから、白い紙に貼ってみました。
全部で11種類ありました。
左上のカラコギカエデ、左側下の方にあるヒトツバカエデ、それに右上のウリハダカエデなどは、普通はカエデの仲間とは気づかれないでしょう。
カラコギカエデはこのあたりの他の山では見つけていませんが、何とわが家にその木があったことに気づいたのは3年ほど前だったでしょうか。
イロハモミジ(イロハカエデ)は、自生のものは関東以西とのことなのですが、人里では時々植栽されたものがこの雪国でも育っているのです。
嶽原集落のT字路の左角に大きなイロハモミジの木が立っていますが、おそらくこれは植栽されたものでしょう。
それを含めて11種類です。
イロハモミジを除いても10種類あるのは、このあたりの山では多いほうだと思います。
白い台紙に貼ったものはすぐにコンビニに持ってゆき、カラーコピーを取ってきてラミネート加工しました。
葉っぱはそのままでは数日で変色したりチリチリになったりしますが、カラーコピーしたものは半永久的です。
里でも紅葉が進んできましたから、山に行かなくてもこんな遊びができますよ。
☆7月〜11月の登山行事(参加者募集中!)
※追加行事あり!
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2023年10月29日
☆★初めての「熊野山キッズアドベンチャー」、少数精鋭で実施!
<朝の開会行事>
28日は長井市の山岳関係の地域おこし協力隊主催の「熊野山キッズアドベンチャー」が初めての開催でした。
残念ながら参加者は市内の小学校2年生の二人だけではありましたが、この二人、ただ者ではありませんでした。
<ザックには4つの「勲章」!>
朝は熊野山の中腹より上が雲の中に入っていて見えない状況でした。
そんな中、お母さんや弟、妹たちに見送られて元気に出発!
女の子のKさんのザックには「一日八里(ひしてはちり)」の缶バッヂが4つも付いているではありませんか!
もう一人の男の子のザックにも1つ付いていました。
長井市内の「致芳地区公民館(コミセン)」の伝統行事で、一日で30キロ前後も歩くというものがあるのですが、何とこの二人、2週間前にその行事を完歩した「猛者」でした!
<熊野神社前から見た大雲海>
その健脚を考慮し、大人たちと登るときとほぼ同じペースで登りました。
熊野神社に着くと私たちは雲の上に出て、大雲海が広がっていました。
雲がなければ自分の家はあのあたり、などと話しもできるのですが、全く見えませんでした。
神様になったような気分です。
<熊野山山頂で>
2時間はかからずに熊野山山頂に到着!
「疲れた」などと一言も言わずに登り切ったのはさすがでした。
<下山途中も長井ダムは雲海の下>
下山の途中では、下山後に使ういろいろな落ち葉を集めながら下りました。
登る途中もそうでしたが、第一、第二の展望台からは、長井ダムも雲海の下で、その奥にある祝瓶山だけが見えていました。
これも珍しいことです。
<左から1位、2位、3位(芳賀さん提供)>
下るときは葉っぱ集めだけではありません。
落ちているホウノキの大きな葉っぱで、ヤギおじさんと子どもたちが「大きな葉っぱ世界選手権大会」をやりながら下ってきました。
「長さ」部門でも「幅の広さ」部門でも何とヤギおじさんが第3位。
3人の参加でしたから、ビリということですが、第3位です!
<落ち葉で作るランチョンマット>
下山すると、準備していただいた昼食をみんなで一緒にいただきました。
その後は拾った落ち葉を使っての作業をみんなで進めました。
白いコピー紙に落ち葉を思い思いに貼ってゆきます。
子どもたちはそれぞれに工夫を凝らして作業してくれました。
それが終わると、スタッフが近くの「まなび館」でそれをカラーコピーしてきてくれました。
そして最後にそのコピーをラミネート加工して出来上がりです!
世界に一つだけのランチョンマットを使ってご飯を食べたでしょうか?
初めての企画、参加人数は少なかったのですが、地元の山を深く味わうという意味ではなかなかいい内容だったと感じます。
事前の広報をどうするのか、今後の課題ですね。
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2023年10月25日
☆★冠雪の大朝日岳大展望、頭殿山へ下見山行〜朝日鉱泉にWiFi!
<「わらび野」からみた頭殿山>
10月29日に予定している「やまがた百名山」の頭殿山(とうどのさん)の下見を、好天の予報が出ていた24日に行いました。
二十四節気の「霜降」だったこの日、長井市の最低気温は5.2℃で、この秋一番の冷え込みとなりました。
「朝日鉱泉ナチュラリストの家」の手前、のぞくら橋の駐車スペースには私の車の他に4台の車が先着していました。
みなキノコ採りの人たちのようでした。
<途中のブナの森>
一人のときはトレーニングを兼ねて追い込みます。
途中のブナの森は、まずまず黄葉していましたが、カエデ類の赤があまり目立ちませんでした。
<頭殿山山頂で>
登山道におちている落枝を取り除きながら登りました。
途中で白いキノコが生えている倒木があって、何というキノコかわからず写真だけ撮ってきて、帰宅して調べたらブナハリタケでした!
惜しいことをしました。
欲を出さなかったご褒美は大朝日岳の大展望!
先週末に寒気が入って雪が降っていたのがまだ消えずに残っていました。
<冠雪の大朝日岳>
頭殿山は大朝日岳のほぼ東10kmほどのところにあります。
ここから見る大朝日岳はほれぼれする姿をしています。
とりわけ残雪の頃と、秋に冠雪した姿は実に素晴らしい!
本番でもこんな大朝日岳をお客様に見ていただきたいものです。
<雲海の向こうに蔵王連峰>
反対側を振り向くと、白鷹町方面はまだ雲海の下に沈んでいました。
その向こうには黒々と蔵王連峰が横たわっていました。
<帰りに立ち寄った「ナチュラリストの家」で>
下山後、「朝日鉱泉ナチュラリスト」に立ち寄ってみましたが、「本日閉館」の木札が下っていました。
少し前にここでWiFiが使えるとお知らせがありました。
玄関にパスワードの案内が出ていました。
試しにスマホを出してパスワードを入れてみたら、つながりました!
この建物の外でも、玄関付近や裏の駐車場は大丈夫だとのことです。
ついにここまでインターネットが通じたんですね!
<木川ダム近くの紅葉>
往路はまだ薄暗かった道ですが、帰りには太陽の光が差し込んで木々が輝いていました。
朝日川渓谷の紅葉は木川ダムよりも上流で見頃を迎えています。
山に登らずともゆっくり車を走らせるだけで、見事な紅葉を楽しむことができます。
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2023年10月20日
☆★黄葉・紅葉の倉手山二人占め!
<倉手山コーヒー!>
前日紅花染体験にご参加いただいた東京のSさんを、19日は小国町の「やまがた百名山」倉手山にご案内しました。
Sさんは昨年5月の「葉っぱ塾」の倉手山にもご参加でしたが、異なる季節のこの山に登るのを楽しみにしてくださっていました。
登り始めて間もなく、下りて来た登山者がお一人。
聞けば日の出直後に登り始めたのだとか。
それ以降は、この山を二人で独占でした。
<遠来のSさんと山頂で>
2時間ほどかかって着いた山頂では、眼前に飯豊連峰の山肌が覆いかぶさるように聳えています。
本山山頂付近に雲がかかり、風景は霞んでいましたが、大展望は素晴らしいものでした。
10月初めに降った雪はすっかり消えていました。
山頂でまったりとコーヒーを飲み、早めのランチを食べて下山にかかりました。
<ヒトツバカエデ黄葉真っ盛り!>
木々の紅葉、黄葉は、山の中腹より上では盛りと言ってよいでしょう。
この山の山頂手前の痩せ尾根にはヒトツバカエデがかなり生育していて、この時期は真っ黄色な葉っぱが光に輝きます。
まるで黄金色の回廊を歩くかのようです。
<ヤマウルシ紅葉真っ盛り!>
コハウチワカエデはヤマウルシは真っ赤な葉っぱを見せてくれます。
かぶれるのは困りますが、これらの木々なくしてはこの地域の紅葉は冴えないものになるでしょう。
<これは初めて知った!>
Sさんに教えていただいたのが、この緑色。
前日の紅花染体験のときに、緑色の染料になる菌があるとお聞きしていたのです。
緑青腐菌(ロクショウグサレキン)というのだそうです。
そういえばこれまでも、倒木の一部がこんな色になっていたのを見た記憶がありました。
<登山口のキバナアキギリ>
この時季、花はほとんどありませんが、登山口にキバナアキギリを見つけました。
ヘビが口を開けたようなこの花はユニークです。
<「温身平」のミズナラ巨木>
下山して、その奥にある「温身平(ぬくみだいら)」を訪ねました。
平坦な地形にブナやミズナラの巨木が林立しています。
帰りに「飯豊山荘」でお風呂に入ってきました。
ひさしぶりのぬるめのお湯で疲れを癒しました。
倉手山登山口から先の道路は、11月6日から冬の通行止めに入る予定とのことです。
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2023年10月18日
☆★秋の徳網山、何とかもってくれた空
<「りふれ」付近から見る徳網山>
10月に入ってから3回の登山を雨のために連続して中止していました。
「負の連鎖」から何とか脱出したいとの思いでいた17日の徳網山は、何とか実施することができました。
徳網山は小国町にある「やまがた百名山」です。
標高が800mに届かない低山ですが、朝日連峰と飯豊連峰の両方を眺められる位置にあり、秋は稜線のヒトツバカエデが見事な山です。
<スギの皮はぎ>
人よりもクマのほうが多いかもしれないと思える証拠の一つがこのスギの木の皮剥ぎです。
こうして皮を剥いで、樹液を舐めるらしいのです。
スギの人工林の中にはそうしたことへの対策が施されているところもありますが、ここはノーガードでした。
登り始める時、クマではなくサルの群れが騒ぐ気配がありました。
<季節はずれのイワウチワ>
平日とあって、駐車場には私たちの車だけ。
山中でも他の登山者には出会うことなく静かな山でした。
登り始めてブナの林の中に入るとイワウチワの葉っぱが林床を覆っていたのですが、何と一輪だけ花が咲いていました。
「春の使者」という花言葉を持つ花がこの時季に!
<山頂でみなさんと>
この日の参加者は5人。
お一人はわざわざ埼玉から、前日に長井までおいでくださってのご参加でした。
山頂に直接つながる痩せ尾根に出たあたりから西風が強まっていたのですが、山頂は風がそれほど吹かず、ゆっくりとランチを食べることができました。
途中の尾根のヒトツバカエデは、今年はまだ半分緑色をしており、真っ黄色に染まるには1週間ほど早かったようです。
<赤く染まる祝瓶山>
山頂から眺めると、眼下には荒川の流れがあって、ちょうど対岸にはやはり「やまがた百名山」の白太郎山があります。
その左肩奥に、祝瓶山が見えました。
小国側から見える祝瓶山の山頂斜面は、赤く紅葉するドウダンなどが多いせいか、ここから眺めても赤く染まっているのがわかりました。
しかし、その左奥にあるはずの大朝日岳は、雲に隠れて見ることができませんでした。
<全容見えた飯豊連峰>
目を南の方角に転ずると、飯豊連峰が明るい空の下に横たわっていました。
徳網山の上には雨こそ降りませんでしたが、暗い雲があったのとは対照的で、連峰全体に光が差していました。
下る途中では、登るときに目をつけていた倒木のムキタケを採っていただきました。
同じ木にツキヨタケも生えていましたから、注意しなければなりません。
<帰りに寄った「飛泉寺の大銀杏」>
帰り道はちょっと回り道をして横川ダム経由にしました。
ダム湖を見下ろす場所に「飛泉寺の大銀杏」があります。
かつて市野々という集落があったとき、この寺の庭にあった大銀杏を、ダム湖に水没しない場所に大移動させたものです。
今年はやはり紅葉が遅れているようで、イチョウの葉っぱはまだ色づき始めたばかりでした。
帰り道の車で小雨に遭いましたが、山では雨に降られることもなく無事に終了できた徳網山でした。
ご参加ありがとうございました。
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2023年10月15日
☆★紅葉見ごろの長井葉山山頂一帯〜久々の水汲み登山
<大雲海の向こうに磐梯山!>
朝の気温が10℃を下回るようになるこの時季、盆地霧が発生しやすくなります。
放射冷却で冷え込んだ地表に触れた大気が冷やされ、細かな水滴となって地表付近に漂うのです。
こんな時、標高を少しだけ上がると上空は抜けるような青空です。
14日はそんな朝でした。
ザックに空のペットボトルを入れて、葉山へと向いました。
標高350mほどある勧進代登山口のゲート付近はもう盆地霧の上でした。
勧進代登山道の途中の「栃ノ木展望台」からは、長井市内から米沢市内まで広がる大雲海と、その奥に磐梯山が見えていました。
<「奥の院」から見る祝瓶山>
猛暑だった夏場は葉山に登りませんでしたから、4カ月ぶりでした。
「葉山山荘」前で、同級生のNさんと会いました。
「白兎登山道を2時間かからずに登る体力は維持したい」と語るパワフル女性です。
私にとっても「基本の葉山」ですので、同じぐらいの目標を常に意識しています。
ザックを山荘前に置いて「奥の院」まで行ってみると、祝瓶山が迎えてくれました。
<山頂一帯の紅葉>
麓から葉山の稜線を見上げると微かに色づいた程度ですが、標高1200mのこのあたりは、今が一番の色づきかもしれません。
灌木の中を歩きながら木々を見ると、夏の猛暑の影響なのか、チリチリに枯れている葉っぱも多くあるのですが、こうして面として眺めるとなかなかの色彩です。
<久しぶりに汲んだ「鉾立清水」>
夏の間は水量が細くなったかもしれない「鉾立清水」は、このところ雨の日も多かったので、まずまずの水量で出ていました。
2リットルのペットボトル7本と、自分の水筒に800mℓほど。
合わせて15キロもの水を背負えば、ずっしりと重くなります。
これを背負って下るのは、ガイドとしてのトレーニングの一つとしてとらえています。
<この真ん中に葉っぱ塾の田んぼ!>
「鉾立清水」入り口の平坦地のところは枝が刈り払われて展望が良くなっています。
見下ろす水田地帯もほぼ稲刈りが終わっています。
「葉っぱ塾の田んぼ」がこの写真のほぼ中央にあります。
<登山口のサラシナショウマ>
登山口から林道に出て下ってくると、道に栗の毬(いが)が落ちているので見上げてみると、枝が折られ、枯れた葉っぱがついていました。
おそらくクマが木に登って食べたのです。
今年はブナの実は全く稔っていませんから、クリはクマにとっては大切な食糧になっているはずです。
白兎登山道の登り口付近でクマと遭遇した人もいるとNさんが話していましたから、出会わないための最大限の工夫をする必要があります。
ゲートのやや下の道端にサラシナショウマの花が咲いていました。
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2023年10月13日
☆★燃える小朝日岳、広がる「紅葉のペルシャ絨毯」!
<大朝日岳と中岳(古寺山から)>
9月30日〜10月1日にモンベルの大朝日岳ツアーで登ったときには、まだ部分的な紅葉だったので、予報と自分のスケジュールをにらめっこし、12日に日帰りで出かけてきました。
ようやく明るくなり始めた朝5時半の古寺の駐車場の気温は3℃。
日帰りの方たちの出発がもう始まっていました。
標高1375m付近の「三沢清水」あたりから上では、緑色よりも赤、黄、橙などの色が勝っていました。
古寺山で一気に展望が開けます。
前回のツアーでは2日間見ることができなかった大朝日岳が、すっかり秋の色合いになってその姿を見せてくれました。
<日陰の霜>
小朝日岳の巻き道は、午前中は日陰になる部分です。
登山道脇の葉っぱに霜が付着していたことで、このあたりの高さ以上では氷点下の気温だったことがわかります。
6日には初雪が降った大朝日岳です。
そんな気温が、遅れていた紅葉への変化を加速させるのです。
<紅葉のペルシャ絨毯!>
「熊越のコル」の先から「銀玉水」にかけてのほぼ西に伸びるゆったりした尾根の北側の斜面は、私が勝手に「紅葉のペルシャ絨毯」と呼んでいます。
本物のペルシャ絨毯など見たこともありませんが。
「銀玉水」から急な斜面を登り始め、そこから振り返ると、その「ペルシャ絨毯」の広がりを俯瞰することになります。
<紅葉の主役はコミネカエデ>
このあたりの紅葉の主役はコミネカエデです。
条件によって濃い橙色、淡い橙色、黄色など、多様な色彩を見せてくれます。
そして、ハイマツやクマザサの緑色が、その色彩を引き立ててくれるのです。
<燃える小朝日岳>
ツアーのために大朝日小屋に置かせていただいていた荷物を整理し、不要になったものをザックに詰め込むと、軽かったザックが重くなります。
「銀玉水」で冷たい水を水筒2つに満たし、さらに重くなったザックを背負って下ってきました。
この日の小朝日岳の紅葉が圧巻でした!
ツアーのお客様にもこんな小朝日岳をお見せしたかった!
このあたりの紅葉はあと数日持つでしょうか?
この日は大朝日小屋の小屋番の交代の日に当たっていて、下山する木村会長さん、小屋に向かう今井さんのお二人と途中でスライドしました。
いつもご苦労様です。
今週末15日が小屋仕舞いということで、トイレが冬季用を使用するようになります。
また、水が「復活」していた「三沢清水」も、15日にホースが撤収されて水を汲むことができなくなります。
朝日連峰はいつ雪が降ってもおかしくはない時期になっています。
寒さ対策、十分に。
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2023年10月10日
☆★痛ましい山の事故〜気象を学び謙虚に行動
<2023年10月6日の天気図>
山を歩いていると、登山道脇に遭難者の慰霊碑が立っているのを見つけることがあります。
その多くが春先や秋の遭難だったことが、刻まれた日付からわかります。
それは、春だと思ったのに、あるいはまだ秋だと思ったのに思いがけない真冬並みの寒さに見舞われることがあるからではないでしょうか。
10月6日、栃木県の那須連山の朝日岳付近で4人の方が遭難し、死亡するという事故が発生しました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族のご心痛いかばかりかと拝察いたします。
10月5日はこの秋初めての本格的な冬型の気圧配置が強まって、ここ長井市内での最大瞬間風速が5日は17.3m/s、6日には22.6.m/sといった強風が観測されていました。
標高2000m近い山ではいかばかりだったか、想像に難くありません。
6日の天気図のようになることは、すでに前々日あたりからわかっており、予報も出されていました。
蔵王で昨年開催された「気象」をテーマとした山のガイド研修で講師を務めてくださった猪熊隆之さん(株式会社ヤマテン代表取締役)は、会社のHPにこのたびの事故についての見解を発表しておられましたので、参考になさってください。
※「10月6日〜7日に発生した那須連峰の遭難について」
<長井葉山、強風の証拠>
気温が低い時期、私は雨よりも風を警戒します。
強風が吹き荒れると、素早い行動ができにくくなり、体温が下がって「低体温症」の危険が高まるからです。
春や秋の事故が多いのは、季節柄、低体温症対策の服装の準備が十分でないことも一因としてあるでしょう。
北海道のトムラウシ岳での大量遭難は7月のことでした。
山の天気については、事前にたくさんの情報を集めることと、不安があれば山行を中止することが大切だと思います。
登山をする人は、気象についてもしっかり学び、謙虚な姿勢で行動することが必要です。
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2023年10月04日
☆★秋風立つ磐梯山、微笑む
<スカイバレーから見る磐梯山>
一気に秋らしい空気に包まれた10月3日は、「葉っぱ塾」の磐梯山登山を行いました。
長井市の3日朝の最低気温は13.9℃。
磐梯山に向かう途中の白布峠では、車の温度計が9℃を示していました。
ついこの間まで猛暑にあえぐようにしていたことが嘘のようです。
<「中ノ湯」のヤマウルシの紅葉>
紅葉のこの時季の週末は、駐車場がなくなってしまうほどの混雑になるので平日開催としましたが、私たちが8時半ごろに八方台駐車場に着いてみると、すでにかなりの車が入っていました。
身支度を整えて出発!
山の予報で午前中は「C」との予報でしたが、はずれ!
気持ち良い風が吹くと、汗ばむこともなく登ることができました。
磐梯山も紅葉は遅れ気味です。
若いブナの林の「緑のトンネル」を抜けた中ノ湯で、ようやく真っ赤に色づいたヤマウルシが目に入りました。
<眼下に見える檜原湖>
吾妻連峰と磐梯山に挟まれた一帯は「裏磐梯」と呼ばれていますが、ここには1888年の磐梯山の大噴火で川がせき止められて形成された大小の湖沼が点在しています。
その中でも最大のものが檜原湖です。
登山道の所々からこの湖を見下ろすことができます。
そしてその遥か奥には、霞んではいましたが、先日登ったばかりの大朝日岳を主峰とする朝日連峰が横たわっていました。
<山頂三角点で皆さんと>
4合目の「弘法清水」で休憩し、そこから噴石がゴロゴロしている急な坂道を30分ほど登ると山頂です。
4合目まで2時間あまりかかったのに、30分で山頂って、初めての方には「???」ですね。
福島のガイドの先輩からは「磐梯山の5合目から上は噴火で吹き飛んだのだ」と教えられました。
その山頂では先着した登山者の方々が、思い思いに昼食をとっておられました。
三角点は標高1816mです。
<青く光る猪苗代湖>
山頂に登ればその南にある猪苗代湖も一望できます。
会津若松の街や、盆地を東西に横断する磐越自動車道を見下ろし、そして遥か南には会津の山々が横たわっています。
やはり山に登ってのいちばんの「ごちそう」は、こうした大展望です。
<荒々しい櫛ケ峰の山肌>
帰り道では「弘法清水」の茶店前から「お花畑」を回って下山しましたが、磐梯山と双耳峰を形成する櫛ケ峰の山肌に光が当たっていました。
私たちは14時30分ごろ「八方台」に戻りました。
その後は「休暇村裏磐梯」でお風呂に入って帰路につきました。
磐梯山の紅葉の見ごろは一週間ほど先かもしれません。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
☆「自然観察指導員講習会」山形開催!
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2023年10月03日
☆★若手へのバトンタッチ!〜モンベル秋の大朝日岳2023後半
<2日目朝の大朝日小屋前で>
※前半のリポート
大朝日小屋で一夜明けると、月も替わって10月1日。
夜中に強い雨が降って、小屋の雨水タンクは目いっぱい貯まってオーバーフローするほどだったそうですが、外に出てみると霧雨程度になっていました。
まだ暗いうちに朝食を済ませ、雨具を着こんで外に出ました。
それほど気温が低くなく、風も弱かったので寒さを感じることはありませんでした。
小屋番の林さんにシャッターを押していただいて、小屋前で記念写真。
大江山岳会の今井さんが、「八木さんたちのツアーだからお見送りします。」と小屋前の鐘を鳴らして私たちを見送ってくださいました。
こうした細やかな心配りがなんとも嬉しいです。
<紅葉する稜線を歩くみなさん>
「このあたりは紅葉のペルシャ絨毯のようになるのですよ」などとお話ししながら小朝日岳に向かって稜線を歩きました。
鮮やかだったのはやはりコミネカエデやミネザクラ。
霧の中からハッとするような色彩が目に飛び込んでくるのです。
2時間はかからずに小朝日岳に到着しました。
小雨の中ではありましたが、とても順調な出だしでした。
<六枚花弁のウメバチソウ>
小朝日岳から振り返っても、雨雲が立ち込めて、風景は開けることがなかったのは残念でした。
小朝日岳から鳥原山へと向かいます。
最初に一気に300mほどの急な下りです。
ロープが架けられている所が4か所もあることからその急坂が想像できるでしょうか。
もう花は終わっているだろうと思っていましたが、ウメバチソウがところどころに残っていました!
その中に6枚花弁の花を1輪だけ見つけました。
四つ葉のクローバーのように貴重なこんな花に出会えたことが吉兆だったかもしれません。
<鳥原小屋前で『朝日山岳歌』(加藤さん撮影)>
小朝日岳を出発して1時間45分ほどで鳥原避難小屋に着きました。
この頃には雨はすっかり上がり、青空から光がこぼれていました。
この間、一人の登山者ともすれ違いませんでした。
もちろん鳥原小屋も無人でしたが、朝日山岳会の方が週末に清掃に入ってくださったからか、いつもながらに小ぎれいな小屋でした。
水洗トイレ完備のこの小屋は、県内の避難小屋の中では最もきれいな小屋だと思います。
私たちは小屋を使わせていただき、お湯を沸かしてまったりコーヒータイム。
小一時間も小屋でゆっくりしました。
帰る時、小屋脇の朝日嶽神社前の広場で『朝日山岳歌』を披露しました。
毎年6月の朝日連峰山開きで集まった山岳関係者によって歌われる歌です。
<「傾きブナ」を通過>
嬉しいことに、前日途中でリタイアした女性が、案内センターのご主人の勧めもあって、私たちが下る道を一人で登って来られました。
そして、私たちが鳥原湿原を歩いているところでうまく合流できました。
すっかり体調も回復され、お元気そうで安心しました。
そんなふうに頑張って登ってこられたこのお客様にその後、山の神様は最高のプレゼントを分けてくださいました。
途中の「傾きブナ」では、みなさんそれぞれにオリジナリティを発揮してポースをとって個人写真を撮っていただきました。
きっといい記念になります。
<ムラサキシメジ>
秋と言えばキノコです。
お客様から尋ねられてもわからないキノコがほとんどですので、「私がわかるのはナメコ、ムキタケ、マイタケだけです」などとお話ししながら歩いていました。
鮮やかな紫色のこのキノコは帰宅してから図鑑で調べて、ムラサキシメジとわかりました。
その図鑑によれば、「食用、粉くさい。生食は中毒」とありました。
<コガネホウキタケ>
こちらも図鑑で調べて、コガネホウキタケとわかりました。
毒キノコとのことですが、図鑑には「ホウキタケの仲間には未研究の有毒種が多いので、怪しいものは口にしないこと」とありました。
今後気を付けたいものです。
<無事に「案内センター」前に下山!>
朝6時前に大朝日小屋を出発してから8時間余りたった午後2時過ぎ、私たちは無事に案内センター前に下山しました。
山頂に立てなかった方がお一人いらっしゃいましたが、二日目は途中から一緒に楽しく歩くことができました。
急遽この方の宿泊を受け入れてくださった「案内センター」のご主人にもご挨拶し、感謝の気持ちを山の恵でお伝えしました。
<バトンは加藤ガイドへ!>
たしか2016年夏から始まったモンベル大朝日岳ツアーのガイドを務めてきた私ですが、今回のツアーで、このガイドを若手に引き継ぐことを決めていました。
来年から担当することになる加藤絵美ガイドを下見の段階から同行し、今回も一緒に参加していただいたのは、引き継ぎを円滑に進めるためでした。
山のガイドというのは、その時だけガイドすればよいというものではなく、日常的に山岳会関係者や「案内センター」のご主人とも良好な関係を築いておく必要があります。
そういうことも含めてのこのツアーのガイドであることを、加藤さんにも体感いただきたいという思いもありました。
加藤さん、来年からよろしく!
私はといえば、来年からは「葉っぱ塾」としての大朝日岳のツアーを、少人数でしかも平日に計画したいなあなどと考えています。
<思いがけない出会い>
ゲストの皆さんが乗ったジャンボタクシーをお見送りし、用具の後片付けを行っていたら、駐車場の少し離れたところに止めてある車で、黄色いTシャツを着た男性がおられました。
「あれ? あのTシャツ・・・・」と思って近づいて声をかけてみたら、やはり!
9月18日に「葉っぱ塾」としてのツアーで小朝日岳山頂に立ったときに、同じTシャツを着た若い女性を見かけて声をかけたのでした。
そうしましたら、この男性があの時の女性と知り合いの方だったとわかりました。
お名前もお聞きせずにお別れしてしまいましたが、山での繋がりは面白いものですね。
いよいよ帰ろうとしていたら、大江山岳会の会長、木村さんとお二人のメンバーが下りて来られました。
山道の補修作業をしてくださっての帰りだったのです。
モンベルの大朝日岳ツアーも、「葉っぱ塾」のツアーも、そして個人で登る時にも、沢山の方々の見えないサポートに守られているのだということが実感できました。
全国からご参加くださったゲストの皆さん、お世話になった大勢の皆さま、ほんとうにありがとうございました。
☆「自然観察指導員講習会」山形開催!
☆7月〜11月の登山行事(参加者募集中!)
※追加行事あり!
☆こんなことできます「葉っぱ塾」2023
☆やぎりん 新アルバム完成!
☆「アルカディア手拭い」葉っぱ塾でも取り扱い中!
☆五刷! やぎりんの『わくわくオーケストラ楽器物語』!
☆「葉っぱ塾」のリーフレットできました!
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2023年10月02日
☆★曇りから雨のモンベル秋の大朝日岳ツアー2023前半
<前夜の夕食>
9月30日〜10月1日のモンベルの大朝日岳ツアーの前日は、夕方、「古寺案内センター」に入りました。
このところ、挨拶するだけで宿泊していなかったので、いい機会と思い前泊したのです。
この夜は千葉からおいでになった釣り人と一緒でした。
この方、案内センター前を流れる古寺川を上流に遡り、尺もののイワナを5匹も釣り上げたと上機嫌でした。
「朝陽館」時代と変わらない山の幸がふんだんに使われた夕食に加え、この写真にはありませんが、釣り人の成果を分けていただくこととなりました。
初めていただいた「イワナ鮨」、絶品でした!
<案内センター前で準備体操>
30日、朝起きたときには空はどんより曇り空でしたが、早めの朝食をとってサポートの加藤絵美ガイドの到着を待つ間、時折青空ものぞくようになりました。
しかし、加藤さんがこの日の朝に調べてきた予報では、午後から雨になるらしいとのことでした。
ジャンボタクシーでゲストのみなさんが到着されたのは7時40分ごろ。
そこから準備して、案内センター前を出発したのはちょうど8時でした。
前半はかなりのゆっくりペースで登りました。
朝の気温は13℃ほどでしたが、それでも急な尾根を登ってゆけばじわりと汗をかきます。
まもなく2つめの水場「三沢清水」というあたりで、女性ゲストが体調不良を訴えられました。
※「三沢清水」は水が出ていません。
ご本人とも相談の上、安全な所までモンベルのスタッフが送り、「案内センター」に下山、宿泊していただくことになりました。
十分な余力があるうちに撤退を決められたこのゲストの判断は大切です。
<古寺山から小朝日岳(加藤ガイド撮影)>
古寺山でちょうど正午ごろ。
小朝日岳はくっきりと眼前に見えていました。
そして、朝日連峰北端の以東岳も向こうに見えていたのに、大朝日岳は雲にその姿を隠したままでした。
午後1時過ぎ、「熊越のコル」を過ぎたあたりからついに雨が降り出しました。
始めは雨具を着る必要もない程度でしたが、ついに雨具を着ることになりました。
それでも予報されていたほどには風がなく、私たちは小雨の中を大朝日岳に向かいました。
稜線の中に、はっとするほどのコミネカエデの紅葉を見ながら歩きましたが、やはり紅葉は例年よりも遅れていました。
<小雨の中、大朝日岳登頂!>
大朝日小屋に到着したのは14時40分ごろ。
この日は大江山岳会の紅葉登山も一緒で、小屋には山岳会の方が3人もいらっしゃって、濡れて到着した私たちを歓迎してくださいました。
私たちはザックだけ置かせていただき、すぐに山頂をめざしました。
小雨は降っていましたが、それほど風が強くなかったのは幸いでした。
15時14分、私たちは全員が山頂に立ちました!
晴れていれば360度の大展望のはずが、まわりはほとんど見えませんでしたが、時折雲が切れると、深く刻まれた谷と稜線が現れるのでした。
集合写真を撮り、個人の写真も撮り合い、私たちは小屋へと戻りました。
<賑やかな夕食のひととき>
小屋に戻れば、飲んで、食べて、寝るだけです。
加藤さんと事前に荷揚げしておいたビールもほどよく冷えていて、赤ワインも大好評。
このツアーで初めて顔を合わせた人たちばかりなのに、話しをしているうちに急速に打ち解けてゆきました。
共通の趣味を通じて、こうして人と人とがつながってゆく場に身を置けることの幸せを感じるひとときでした。
この日の小屋には30数名の山人が泊まったそうですが、管理人さんが気を利かせて、私も「宴会」の席に呼んでくださいました。
若者たちとの交流も楽しい時間でした。
シュラフに潜り込んだ私の耳に夜中、激しい雨音が聞こえてきました。
(つづく)
※2日目のリポート
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2023年09月21日
☆★佐竹伸一さんの『朝日連峰の四季』のこと
<『朝日連峰の四季』カバー>
先日の朝日連峰への登山で宿泊した鳥原小屋で、朝日山岳会の方々にお世話になったのでしたが、お話をお聞きする中で、佐竹伸一さんが山岳会の会長に就かれていることを知りました。
小学校の教員として勤務されていましたが、校長で退職されて数年になるそうです。
久し振りに佐竹さんのお名前をお聞きして懐かしく思い、帰宅してから取り出して読み始めたのが、佐竹さんの写文集『朝日連峰の四季』でした。
朝日新聞山形版に佐竹さんの朝日連峰の写真と文章が連載されていたのは1994年だったと記憶しています。
それを一冊の写文集にまとめられ、初版を発行されたのは1995年晩秋のことでした。
当時の私は登山に目覚めて2年目の登山初心者で、朝日連峰への登山を始めたばかりの頃でした。
そんな私にとって、この写文集は朝日連峰の、そして登山そのもののバイブルのような一冊になったのです。
<佐竹さんからの為書き>
この写文集を傍らに置き、19日には佐竹さんに久しぶりのお便りを書きました。
私のことなど覚えてくださっているのかわかりませんが、近況をお知らせしたいと思ったのです。
今は、町内唯一の保育園「あさひ保育園」の園長先生をしておられると山岳会の方にお聞きしていたのも、お便りを書く動機になりました。
というのも、私は2016年6月にこの保育園に保育士さんたちの自然体験活動の講師としてお招きを受けて、私自身もとても充実した時間を過ごした記憶があったからです。
佐竹さんが朝日連峰と向き合われる姿勢がどれほど私の山登りに影響を与えたのか計り知れません。
いつかゆっくりと山のお話をお伺いしたいものです。
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2023年09月20日
☆★大朝日岳姿見せずも楽しんだ二日間〜「初めての避難小屋泊り」2日目
<小朝日岳手前の急登で>
※1日目の報告
午前5時45分に鳥原小屋を出発した私たちは、まずは標高1430mの鳥原山に登ります。
小屋からの標高差はおよそ100mあります。
鳥原山も「やまがた百名山」の一座ですが、そのピークの三角点は脇道にそれた目立たない場所にあります。
本来の登山道に戻り少し歩くと鳥原の展望台です。
ここは朝日連峰の中でも一二を争う展望台です。
しかしながら、前日もここに来て見たのですが、この朝も大朝日岳は見ることができませんでした。
小朝日岳は見えていましたから、やはり雲の最下部が1700mあたりなのでした。
朝日山岳会の方々が、私たちよりも一足早く出発し、小朝日岳山頂直下の急斜面2か所に新しいロープを設置してくださっていました。
そのロープを頼りにしながら小朝日岳山頂を目指します。
<美しいミズゴケ>
小朝日岳手前の登山道脇にはあちこちで夏から秋にかけての花々がまとまって咲いていました。
ミヤマリンドウ、ミヤマダイモンジソウ、ウメバチソウ、アキノキリンソウ、ミヤマクルマバナなどが賑やかでした。
花々にも増して目を引いたのは美しいミズゴケでした。
湿原というわけでもない登山道脇の小さな傾斜地を埋めるようにびっしりと緑の絨毯を敷き詰めたようでした。
<陽が差す古寺山>
標高1501mの古寺山山頂を見下ろすようになる場所で、古寺山に陽が差していました。
このあたりの標高でもこの秋はほとんど紅葉が進んでいません。
古寺山山頂の左奥に、霞んでいますが尖がった障子が岳が見えています。
<今回の最高点は小朝日岳山頂!>
鳥原小屋を出発して2時間半ほどで、私たちは標高1647mの小朝日岳山頂に立ちました!
今回のルート上の最高点です。
小朝日岳に着く頃には大朝日岳も見えるかと楽しみにしてきましたが、やはり姿を現してはくれませんでした。
<小朝日岳で出会った山ガール>
この山頂で、大朝日岳から下りてきた一人の山ガールと出会いました。
黄色いTシャツの前面に「日本百名山」とあったので、百名山達成者かと思い声をかけたのです。
来ていたこのシャツの背面には百名山全座の山名がプリントされていました。
お友だちが百名山挑戦中の彼女にプレゼントしてくれたオリジナルのものだとのことでした。
百名山を終えたのではなく、今も途上だと聞いて「それなら私たちも百名山の途上ですね!」などと語って笑い合いました。
<古寺案内センター前に無事下山!>
大朝日岳を眺める最後のチャンスでもあった古寺山まで下っても、やはり大朝日岳は見ることができませんでした。
古寺山から古寺案内センターまではひたすら下ります。
途中の「三沢清水」は9月上旬に水が出なくなって、そのままでした。
標高1150mのところに「一服清水」がありますが、ここは水が細いながらも冷たい水が出ていました。
「下山したら案内センターで冷たいコーラを飲みましょう!」と声を掛け合って下山し、12時15分案内センターで前に下山しました。
残念ながらコーラは売り切れていましたが、別の飲み物が冷たくておいしかった!
「二日間一滴の雨にも降られませんでしたね」、などと言いながら片づけをしていたら、ポツポツと雨粒が落ちてきました。
二日間の山旅、お疲れさまでした!
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2023年09月19日
☆★鳥原小屋、貸し切り!〜「初めての避難小屋泊り」1日目
<古寺〜鳥原間にある「傾きブナ」で>
山小屋泊りを経験されたことのない方に、朝日連峰の快適な避難小屋泊を体験してもらいたいということを目的に計画した「初めての避難小屋泊り」を、予定通り17日〜18日に実施しました。
女性ばかり5人のみなさんにご参加いただきました。
泊まることにしていたのは朝日連峰の主峰、大朝日岳の東およそ4.5キロのところにある鳥原小屋です。
鳥原小屋に至る登山口は4か所ありますが、私たちは「古寺案内センター」から登り始めました。
私たちはここの駐車場を9時集合としていましたが、日帰りで大朝日岳を目指した方々などの車で、広い駐車場にはかなりの台数の車がすでに止められていました。
古寺から鳥原小屋に通ずる登山道は、豊かなブナ原生林の中を登ってゆきます。
途中にある「傾きブナ」は、標高がまもなく1000mになるあたりにある木です。
ここを過ぎれば急登はほぼ終わります。
<鳥原湿原でお花の撮影会>
この時期にしては蒸し暑いブナの森を、私たちは4時間ほどかかって登り、鳥原小屋手前で湿原に出ました。
ここは朝日連峰の中では広い部類の高層湿原です。
貴重な湿原植物を守るために、ここに集まってくる登山道が湿原に入ると、木道が整備されています。
エゾリンドウやウメバチソウがたくさん咲いていました。
<小屋番のNさん>
鳥原小屋に入ると、朝日山岳会のNさんが小屋番で入っておられました。
挨拶をして、そのまましばし山談義。
言葉の端端にこの小屋や朝日連峰を大切にしておられることが感じられました。
登って来れば、ベンチや木道の横木の修理、トイレの清掃などに精を出されるのだそうです。
<夕食は芋煮!>
この日の鳥原小屋の宿泊は夕方登って来られた朝日山岳会のお二人を除けば、一般者は私たちだけ!
女性5人の参加者には、広々した2階のフロアーを存分に使っていただきました。
みなさんが「大の字」になっても大丈夫だったはずです。
夕食では芋煮を提供したいと、私は材料と大きな鍋をザックに入れていました。
6人なら材料はこれぐらいかな、と考えていた量は、まさにぴったりでした。
下見の時に運んであった缶ビールも、水場で冷やして置いたら飲み頃になり、私たちは賑やかに昼食を終えました。
夕方自宅にメールしたら、「長井はゲリラ豪雨」とのこと。
鳥原小屋周辺では一滴の雨も降りませんでした。
<黎明の空に明けの明星!>
午後7時頃にはみなさんシュラフに入られたようです。
夜になっても気温が下がらず、私は寝袋に入らず、毛布のように上からかけるだけでしたが、それでも十分でした。
夜、目を開けたら頭の上のガラス窓越しに、星が瞬いているのが見えました。
東の空が明るくなった4時過ぎに外に出てみると、明けの明星が明るく輝いていました。
<18日のご来光>
まだ暗い朝の小屋の中で、ヘッドランプを点けて朝食の準備をしましたが、朝日山岳会のみなさんの明るい照明には助けられました。
5時半ごろ、東の山影から太陽が顔を出しました。
この日は標高1700mほどの高さに雲がかかっていたので、大朝日の小屋に泊まった方々は、ご来光を見ることができなかったのではないでしょうか。
<2日目、小屋を出発前に>
2日目のルートは、鳥原小屋から標高1430mの鳥原山に登り、そこから今回の最高点小朝日岳を経て古寺に下るというものでした。
少し軽くなったはずのザックを背負い、私たちは鳥原小屋を午前6時前に出発しました。(つづく)
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2023年09月13日
☆★かすかな秋の気配感ずる鳥原山へ
<9月11日の朝焼け(自宅から)>
9月11日、やけに窓の外が赤いので外に出てみると、空一面の朝焼けでした。
「朝焼けは雨」などと言いますが、なんのなんの、この日も暑い一日でした。
週末に予定している鳥原小屋泊りの登山の下見を兼ね、古寺案内センターから鳥原山を往復してきました。
<少し色づいた鳥原湿原>
標高1000mを越えたあたりで、少しだけ風が涼しく感じられました。
しかしほとんど樹林帯の中を歩く道は、登っていれば汗がしたたり落ちてきました。
標高1340m余りの鳥原湿原は、ようやく色づき始めたばかりで、本格的な紅葉はまだ先です。
湿原にはエゾリンドウやウメバチソウがたくさん咲いていました。
<鳥原小屋と青空>
誰ともすれ違わずに着いた鳥原小屋は、小ぎれいな山小屋です。
中で休憩していたらクマ鈴の音がしてきました。
前日中ツル尾根を登って大朝日小屋に泊まったというご夫妻が降りてきたのでした。
鳥原小屋の上に広がる青空は、ちょっとだけ秋の気配がしていました。
<鳥原小屋近くの水場>
雨が少ない朝日連峰で、しっかり水が出ている水場は貴重です。
背後にある鳥原山一帯に降った大量の雪が供給源となっているここの水場は、水量こそ細くはなっていましたが、しっかり出ていました。
<鳥原展望台から大朝日岳、小朝日岳を見る>
小屋から20分余り歩いて、鳥原展望台に行ってみました。
登ってくる途中はまだ雲の中で見えなかった小朝日岳や大朝日岳が、くっきりと見えるようになっていました。
見えている山のどこにもひとかけらの残雪もありませんでした。
<途中で出会ったアケボノシュスラン>
この日楽しみにしていたのはアケボノシュスランでした。
数日前に大朝日小屋の小屋番の今井さんが、知人をご案内して登る時に見つけてフェイスブックにアップしておられたのです。
おおよその場所をお聞きしていたので、注意しながら歩いていましたら、ありました!
背丈が10センチほどしかありません。
実物を見るのは初めてでした。
この時季、樹林帯の中で咲く花はほとんどないので、小さな花でも「おや!」と気づきます。
帰り道ではこの近くの別のところに点々と咲いているのを見てきました。
まもなく古寺案内センターに下りるあたりで、これから鳥原の小屋に向けて登る人とスライドしました。
写真を撮りたいとのことで、大きな荷物を背負っていました。
いい写真は撮れたでしょうか?
立ち寄った案内センターで飲んだ冷たいコーラの何とおいしかったことでしょう!
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2023年09月11日
☆★読図とコンパスの使い方実践!〜「安全登山入門編2023」最終回報告
<朝の駐車場で>
※写真は加藤絵美ガイド撮影。
5月に開講した「安全登山入門編2023」は9月10日に2回目の実践登山を、上山西山をフィールドにして実施しました。
9月7日の第5回の机上講座から3日後に開催したのは、机上で学んだコンパスの使い方を忘れないうちに実践していただこうとの思いがあったからです。
集合場所にした上山城南側の駐車場は小高い場所にあり、周囲の眺めも良いところです。
ここでは周囲に見える山の方向を測り、地図上で確認したりするなかで、コンパスをどのように使うのかを何度か復習していただきました。
屋内で練習するのと、実際の風景の中で行うのとでは勝手が違います。
<分岐で道の方向を確認>
コンパスを使う前提として、現在地がわかっていることは基本中の基本です。
武家屋敷の中を歩いているときにも、大きな車道を横切るときにも、地図で「今、ここにいる!」ということを確認しながら進みます。
西山の中に入り、いくつか分岐が出てきます。
どちらの道に進むのかを決めるのにもコンパスが欠かせません。
大きな山になると、山頂から複数の方角に道が出ている場合があります。
ですから、そのような場所ではどの道を進むのかを明確に知ることは、道迷いを防ぐことにつながるのです。
<ルートの先読みが大切!>
現在地がわかり、ルートの選択ができたら、そのルートの「先読み」をします。
道のアップダウン、進む方向の変化、次のチェックポイントまでの所要時間などを予め予測するのです。
「あと300mほど進んだところに分岐があるはず。」とか、「この先標高差100mの急な登りがあるはず」などと先読みできれば、正しいルートを進んでいることの確認もできますし、万が一道を誤っていた場合に、早くそれに気づくこともできるのです。
<歩いたルートをマークする>
この日も残暑が厳しく、蒸し暑くなりました。
予定していたルートを一部ショートカットし、上山城の駐車場に戻りました。
戻ってもやることがあります。
地図上で、自分が歩いたルートを正確にたどってマーカーで色付けしていただきました。
標高の低い小さな山域でしたが、地形図の読図やコンパスの使い方を学ぶにはなかなかいいフィールドでした。
この日は今年の講座の最終回でもあり、最後に「皆勤賞」のみなさんにささやかな記念の品をお渡ししました。
26名の受講者の中の11名が「皆勤賞」だったのは例年よりも多いと感じています。
全体の参加率が86%と例年よりもはるかに高かったのも嬉しいことでした。
今後は「葉っぱ塾」の行事でまたお会いしましょう。
また、来年開講予定の講座のことをお友だちに知らせてください。
ありがとうございました。
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2023年09月10日
☆★キノコと紅葉の秋、静かに始まる〜長井、熊野山
<山頂からの秋色の散居集落>
台風13号は熱帯低気圧に変わって太平洋を北上したようです。
首都圏や東北の太平洋側では東から吹き込む風の影響で、山の東斜面にあたる地域での降水量が多かったようです。
ここ長井市では9月8日の夜9時台に1mmの降水量が記録されただけで、さほど強い雨にもならず、強い風が吹くこともなく経過しました。
9日朝はどんより曇っていましたが、熊野山に行ってきました。
そろそろ稲刈りが始まる田んぼも出ているようですが、熊野神社前や山頂から見る散居集落は一面の黄金色です。
<シロオニタケ>
秋と言えばいろいろなキノコが顔を出します。
熊野神社裏で真っ白なキノコを見つけました。
帰ってからキノコ図鑑で調べたらシロオニタケという名前のキノコのようでした。
さらにインターネットでも調べてみると、似ているものにタマシロオニタケというのもありましたが、どうも違うようでした。
キノコは自分ではナメコかムキタケぐらいしか採りませんが、秋の登山ではキノコ図鑑も持ち歩くようにしたいものです。
<白葉し始めたコシアブラ>
山の木々はまだ圧倒的な緑色ですが、その緑がやや黄色味を帯びてきています。
そして登山道沿いでは一部で紅葉も始まっています。
コシアブラは秋になると脱色したように白葉します。
夏はどこにコシアブラの木があるのかわかりにくいのですが、この季節になると白くなった葉っぱでその存在がわかりやすくなります。
猛暑の夏でしたが、山では着実に秋が始まっています。
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2023年09月08日
☆★登山での地形図、コンパスの使い方を学ぶ〜「安全登山入門編2023」第5回報告
<読図関係の参考書>
※写真はいずれも加藤絵美ガイド撮影
5月から始まった「安全登山入門編2023」はいよいよ座学の最終回となりました。
最終回のテーマは「読図とコンパスの使い方」でした。
登山の技術の中ではとても重要なものなのに、多くの人がよくわからないままにしておく分野かもしれません。
読図に関した参考書は様々出されていますが、それを読んでしっかり身につけるには、かなりの覚悟が必要です。
独学で読破し、完全に理解できる人はなかなかいらっしゃらないかもしれないと私は感じています。
私の講座では、多くの登山者が持つ苦手意識を少しでも軽くしたいと、山でのコンパスの使い方を集中的に繰り返していただいています。
<測りたいのはYの方向>
山を歩いていて、方向性のあるものはいくつもあります。
一番多いのは、「あの山、何という山だろう?」というものです。
そのときに、「分度器」としてのコンパスが多いに役立ちます。
測りたい山の方向にコンパスの長辺を合わせ、その後、回転盤を回して赤い矢印を赤い磁針(磁石の北を示す赤い針)に重ねます。
その時の進行線(大矢印)の根元の数値が、磁石の北から時計回りに測ったその山の方角ということになります。
<コンパスは胸の前に!>
わずか30gほどのプレート・コンパスでできることは驚くほどいろいろあるのですが、角度を測ることをしっかりと身につけて、それを応用するだけなのです。
「なかなか覚えられない」と言う人は、習っても、日常の生活の中で自分で繰り返すことが足りないのだと思います。
一番は、自分の家が含まれている国土地理院の地形図を購入し、自分で磁北線を引き、自分の家の周りの様々な人工物や山を測ってみたり、地形図で「ここからどちらの方角にあるのか」を測って、自分の記憶と照らし合わせてみるとよいでしょう。
自分の家の周辺のことであれば、自分で答え合わせができるはずです。
さあ、次は実際にコンパスと地形図を持って山を歩いてみますよ!
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2023年09月02日
☆★色づき始めた散居集落の夜明けの風景〜熊野山から
<熊野山の上の満月>
9月に入って最初の朝、日の出前に熊野山に向かいました。
この前日は月の暦では「文月十六日」でした。
「望」といって、月が一番丸く見えるときでしたが、今年の満月の中では地球に最も近い「スーパームーン」でもあったそうです。
その月がちょうど熊野山に沈もうとしていました。
午前5時の気温が23℃を超えていましたから、登り始めればすぐに汗がしたたります。
<朝もやの中の散居集落>
この日も片手に剪定ばさみを携えてゆきましたが、この時期ともなると、いろいろな方々が道の整備に入ってくださり、登山道にかかる切るべき小枝もほとんどなくなってきました。
登り始めてまもなく日の出となり、熊野神社前の展望台に着くと、まだ赤みを帯びた光の中に散居集落が広がっていました。
すでに水田の稲穂が色づき始めている所もあります。
5月19日から始まった夜明けの熊野山ツアーのときには日の出の方角が北から時計回りに63度ほどで、神社前のステージのほぼ正面から太陽が顔を出していました。
その日の出の角度は夏至の時に58度ほどまで小さくなり、その後は次第に大きくなってきています。
9月1日は78度あまりにまでなっていて、神社前のステージからは太陽を見ることができなくなっています。
<祝瓶山と長井ダム>
展望台から見る祝瓶山は、東斜面に太陽の光が当たって明るく浮き出ていますが、長井ダムはちょうど山あいの日陰の中に沈んでいます。
登山道ではホツツジがあちこちで小さな花を咲かせています。
この時季の貴重な花です。
けっきょく9月1日も猛暑が続き、最高気温は前日と同じ35.0℃となりました。
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2023年08月31日
☆★少雨の大朝日岳、水場情報など〜朝日連峰古寺ルート
<旧朝陽館前の新しい橋>
この冬の雪で崩落していた古寺、旧朝陽館前の橋が新しく架け替えられてから初めて、この橋を渡って大朝日岳に行ってきました。
下を流れる古寺川の水量は、これまで見たことがないほどに少なくなっていました。
8月も末だというのに、この日は風がなく、登っても登っても涼しさを感じませんでした。
古寺ルート上の3か所の水場は全て水が出ていましたが、いすれも水量がかなり細くなっていました。
このまま本格的な雨が降らなければ、枯れる恐れもあるかもしれず、登る前の情報収集が大事になるでしょう。
持参した温度計でそれぞれの水温を測ってゆきました。
一服清水7℃、三沢清水16℃、銀玉水(ぎんぎょくすい)7℃でした。
三沢清水は引水ですので、数百m水が運ばれてくる間に温まってしまうのですね。
銀玉水の水温がこれほど高いのは記憶にありません。
<大朝日小屋前のトリカブト群落>
大汗を絞られて着いた大朝日小屋前は、トリカブトの花が見事でした。
これまで「ハクサントリカブト」と思って見ていましたが、帰宅してから吉田悟さんの『新やまがた山の花』で見ると、ミヤマトリカブトとありました。
この日の小屋番は遭難救助隊長の高鳥さんでした。
「暑さで敬遠されているのか、あまり人が登ってこない」とおっしゃっていました。
<「金玉水」付近から見る大朝日避難小屋>
大朝日小屋から金玉水(きんぎょくすい)に下って水温を測ると5℃でした。
水量も、他の3か所に比べるとまずまず出ていた方です。
小屋に引き返してから山頂を目指しました。
6月に来た時には小屋への荷揚げが目的だったので、山頂はパスしたのです。
<山頂付近からの中岳、西朝日岳>
途中の古寺山の手前では大朝日岳がくっきり見えていたのですが、それ以後は雲が湧き上がってきて、遠望が利かなくなっていました。
山頂からは唯一中岳の方角がかろうじて見えていただけで、他の方角は雲に隠されていました。
<避難小屋脇のタカネマツムシソウ>
小屋に戻ると、タカネマツムシソウが咲いていましたが、その盛りは過ぎています。
小屋の周囲ではこのほかウメバチソウがたくさん見られました。
これからはリンドウが主役になってゆきます。
<色づき始めたナナカマド>
小屋で挨拶し、下山にかかります。
稜線上ではナナカマドやタカネザクラなどが紅葉し始めていました。
こんな猛暑の夏の後の紅葉などんなふうになるのでしょうか?
この日登る途中で泡滝ダムから縦走してきたという若者のグループとスライドしました。
水場の状況を尋ねましたら、出ていないのは竜門小屋だけとのことでした。
13時に古寺山に戻ると、若者が一人ガスバーナーを出し、お昼を食べていました。
聞けば5時間かかってここまで登ってきたとのこと。
山頂を目指して来たのだけれど、帰ったほうがよいでしょうかと尋ねられ、「山は動かないので、それがよいでしょう」と答えておきました。
このペースで登って行ったとして、大朝日小屋に着くのは午後6時前後となってしまいますから。
「自然公園指導員」のお役目としてはこんなこともあります。
古寺案内センターでオーナーご夫妻にご挨拶し、この日の登山は終了しました。
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2023年08月18日
☆★朝日連峰遭難事案に思うこと
<夏の大朝日岳(2022年8月)>
朝日連峰で行方不明者が出ているとの話をお聞きしました。
地元紙には記事が出たらしいのですが、知らないでおりました。
大朝日岳避難小屋で小屋の管理人で入っておられた大江山岳会の今井さんからの情報で知ったのです。
行方不明になっておられる方の一日も早い救出を願っております。
その方は8月11日に、麓の「朝日鉱泉ナチュラリストの家」を午前4時に出発されたそうです。
そして、今井さんが入っておられた大朝日岳避難小屋に18時過ぎに到着されたのだそうです。
この方が歩かれたルートのコースタイムは8時間ほどですから、休憩時間を含めたとしても、かなりの時間超過です。
年齢が80歳だったとのことですので、体力的に厳しかったのかとも考えられます。
翌12日には大朝日岳山頂から直接下る「中ツル尾根」を下るとの計画だったその方に、今井さんは「滑落の危険もあるから登ってきた小朝日岳〜鳥原山経由の道を」と勧められたそうです。
しかしその方は頑として聞き入れず、12日早朝下山していったまま消息を絶ってしまったとのことでした。
「中ツル尾根」は急峻で、ヤセ尾根もあって、登るのにはほんとうに大変なルートですから、下りではさらに危険が増します。
山では自分を過信せず、その山を詳しく知っておられる方々のお話に耳を傾ける謙虚さを忘れないようにしたいものです。
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