ハクサンオミナエシ
2022年07月11日
☆★角楢つり橋修復記念祝瓶山行事、好天の下無事終了!
<9日の感謝状贈呈>
祝瓶山への長井市側からの登山道上にある「角楢(かくなら)つり橋」の修繕が終わったことに関わる記念式典(9日)と記念登山(10日)が行われ、ガイドとして参加してきました。
9日は、修繕の費用を寄付してくださったモンベルに対し、市長から感謝状が贈られました。
<標柱設置>
翌日の登山の参加者と共に現地に移動し、つり橋手前の平坦地に記念の標柱が立てられました。
アルミ製の立派な標柱でしたので、腐食の心配もありません。
<ふるまわれたモツ鍋>
この行事を全面的にバックアップしてくださったのは、長井山岳会のみなさんでした。
梅雨明け直後の7月2日、3日は、祝瓶山の登山道の刈り払い作業を行ってくださり、9日夕方は、特製のモツ鍋を参加者やスタッフにふるまってくださいました。
この方々のご協力なしには今回の行事の成功は考えられませんでした。
また、岳人長井からもブナ林散策コースへのサポートがありました。
長井市の山の関係者がこのように一つの行事にまとまって取り組んだのは初めてではないでしょうか。
<桑住平で休憩>
10日は3グループに分かれて6時に祝瓶山荘を出発し、祝瓶山を目指しました。
前日の段階では「曇り」という予報でしたが、朝から好天となりました。
暑さとの厳しい闘いが待ち構えていました。
途中でお一人、「これ以上は無理」と判断し、スタッフと一緒に下っていただくことになったのは残念でした。
このルートの祝瓶山は「葉っぱ塾」でも最高難度の「レベル4」としています。
しっかりとした体力が伴っていなければ山頂を踏むことはできません。
しかもこの日の暑さではなおさらでした。
大事に至る前の判断もガイドの役割の一つです。
<山頂直下で見えた飯豊連峰>
この日は比較的空気が澄んでいて、途中からは飯豊連峰がくっきりと眺められました。
また、吾妻連峰やその奥にある磐梯山も見ることができました。
山頂直下にはまだヒメサユリが咲いていて、私たちの目を楽しませてくれました。
岩壁にはたくさんのニッコウキスゲの姿もありました。
<山頂でみなさんと>
4時間半かかって私たちは山頂に立ちました。
このグループには全国の山々を登っておられる東京からのお二人もいらっしゃいましたが、ベテランの方にとっても厳しい山のようでした。
しかし、その「厳しさ」を楽しめるところが素晴らしい!
山頂ではトンボの大群が待っていました。
<祝瓶山山頂上空の彩雲>
山頂からアカハナ尾根を下る道も、下りとはいえ厳しい道です。
4時間半かけて登った山頂から4時間かけて下るということでその大変さを想像ください。
樹林帯の中でやや涼しさはありましたが、それでも大汗をかきながらの下りでした。
「水を多めに持ちましょう」と登山前に声をかけていましたが、この暑さの中で不足気味となりました。
ガイドはそんな事態も想定して多めに水を背負っています。
氷だけを入れた保温水筒も持っていましたので、冷たい水をみなさんに提供することもできました。
<咲き始めていたハクサンオミナエシ>
この日見た花々の中で、湿原に咲く花と認識していたキンコウカが尾根上に咲いていたのにはびっくりしました。
また、夏の終わりごろに咲くハクサンオミナエシ(コキンレイカ)を祝瓶山で見たのは初めてでした。
これらの花が咲く時期にこの山に登っていなかったということです。
<コシジシモツケソウ>
祝瓶山荘に通じる県道の木地山ダム湖畔の法面に、コシジシモツケソウが咲いているのを見たのも今回の収穫でした。
遠くからのご参加もあった今回の祝瓶山の諸行事を無事に終えることができてほっとしています。
「葉っぱ塾」では10月10日に「紅葉の祝瓶山へ」を計画しています。
暑さとの戦いがだいぶ軽減されるはずです。
お申し込みをお待ちしています。
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2018年07月31日
☆★夏真っ盛りの大朝日岳、小屋前は見事なお花畑!
<「y字雪渓」と大朝日岳>
「平成30年7月豪雨」
モンベルの「アウトドア義援隊」への活動支援(お願い)
8月4日〜5日、モンベルさんの大朝日岳ツアーがありますが、30日はその下見と荷揚げを兼ねて大朝日岳に行ってきました。
夏は猛暑を避け、早朝の出発が一番です。
午前3時には家を出て、古寺の駐車場から登り始めたのは4時過ぎでした。
途中、下山する方々4人とすれ違いましたが、いずれも前日はものすごい強風が吹いていた中を這うようにして登ったとのことでした。
<「銀玉水」付近から見た月山、鳥海山>
しかし30日は、強風は収まり、空気も澄んで気持ちよい稜線歩きとなりました。
標高1300mあたりに雲が広がっていて、月山とその左奥の鳥海山は雲海に浮かぶ島のように見えていました。
<大朝日小屋前はお花が見事!>
4時間ほどかかって大朝日小屋に着きましたら、小屋の前は笑い出したくなるような見事なお花畑になっていました!
白いミヤマトウキ、橙色のクルマユリ、そして赤紫のタカネナデシコやハクサンフウロ。
ほどよい風に揺れながら短い夏を楽しむように咲いていました。
<山頂から雲海の上の蔵王連峰を望む>
山頂に着くと、月山が見える北北東の方角だけではなく、蔵王連峰が見える東の方角も雲海でした。
山形市や天童市あたりの方々は、この日の朝は曇り空を見上げていたのかもしれません。
<飯豊連峰と祝瓶山(手前のピーク)>
祝瓶山や飯豊連峰が見える南の方角に雲はありませんでした。
飯豊の「石転び雪渓」が白く太く見えています。
この日の朝、遭難者がヘリで救助されたことは、下山してから知りました。
霧の中で登る方向を間違えたようです。
<タカネマツムシソウが見頃!>
大朝日小屋の北側にはミヤマトウキに混じってタカネマツムシソウが揺れていました。
この花が咲き始めると、山の風の中に秋の気配を感ずるようになります。
花の青紫色がなかなか素敵です。
<クルマユリを訪ねるキアゲハ>
下山しようとしたら、キアゲハが蜜を求めて舞っている姿を見つけました。
セリ科の花を好むそうですから、ミヤマトウキがたくさんある小屋の周辺などは、まさに「楽園」なのでしょう。
<岩場のハクサンオミナエシ>
「銀玉水」から少し下った岩場には黄色いハクサンオミナエシの小さな花が咲いていました。
「小金鈴花(こきんれいか)」という別名のほうが私は好きです。
小屋に荷物をデポし、軽くなったザックに「銀玉水」を4リットルほど汲んで下山を急ぎました。
<古寺駐車場に何か建つ?>
古寺の駐車場は整備がずいぶん進んでおり、これまでの駐車場だったところには「案内センター」という建物が建設されるようです。
地下水のためのボーリングもしていましたので、ずいぶんしっかりした建物になるのでしょうか?
駐車場の工事は秋までには完了する見込みとのことでした。
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