宝剣岳
2008年07月08日
宝剣岳〜千畳敷のシンボルの山
☆千畳敷に立つと、頭上には鋭い
岩が切り立った宝剣岳がそびえ
ています。
木曽駒ケ岳の登山口の菅の台から見上げるとひときわ特徴的な山容をした岩山が見えます。それが宝剣岳(2931m)です。木曽駒ケ岳がおっとりした形の山なのと対照的に「突っ張っている」という感じなので、絵葉書にもこの山のものが多くあったようです。千畳敷から急な傾斜を1時間ほど登るとそこは「乗越浄土(のっこしじょうど)」という平坦地なのですが、そこで木曽駒ケ岳とは別の方角に登ってゆくのです。私たちは今回は時間の関係でこの山に登ることはできませんでした。
木曽駒ケ岳に登頂しての帰途に乗越浄土で立ち止まって見上げると、この岩山の山頂に立っている人の姿が小さく見えました。高所恐怖症の私などは、そんな姿を見ただけで冷や汗が出てきました。
この写真には宝剣岳の下にある千畳敷の雪渓も見えていますが、乗越浄土へはこの右端のほうを、浅いUの字になった鞍部に向かって登って行くのです。豆粒のように人が写ってはいないでしょうか?
宝剣岳も木曽駒ケ岳も、朝日連峰や飯豊連峰と同じく、花崗(カコウ)岩という岩石で成り立っています。これはマグマがゆっくりと地下の深いところで固まってできた岩石です。それが今では標高3000mもの山々を作っているのです。地球という惑星が秘めている莫大なエネルギーのほんの一部がそのような現れ方をするのですね。何千万年もかけた地球の営みの中のほんの一瞬、私たちはこの地上で火花のような人生を送るにすぎません。
岩が切り立った宝剣岳がそびえ
ています。
木曽駒ケ岳の登山口の菅の台から見上げるとひときわ特徴的な山容をした岩山が見えます。それが宝剣岳(2931m)です。木曽駒ケ岳がおっとりした形の山なのと対照的に「突っ張っている」という感じなので、絵葉書にもこの山のものが多くあったようです。千畳敷から急な傾斜を1時間ほど登るとそこは「乗越浄土(のっこしじょうど)」という平坦地なのですが、そこで木曽駒ケ岳とは別の方角に登ってゆくのです。私たちは今回は時間の関係でこの山に登ることはできませんでした。
木曽駒ケ岳に登頂しての帰途に乗越浄土で立ち止まって見上げると、この岩山の山頂に立っている人の姿が小さく見えました。高所恐怖症の私などは、そんな姿を見ただけで冷や汗が出てきました。
この写真には宝剣岳の下にある千畳敷の雪渓も見えていますが、乗越浄土へはこの右端のほうを、浅いUの字になった鞍部に向かって登って行くのです。豆粒のように人が写ってはいないでしょうか?
宝剣岳も木曽駒ケ岳も、朝日連峰や飯豊連峰と同じく、花崗(カコウ)岩という岩石で成り立っています。これはマグマがゆっくりと地下の深いところで固まってできた岩石です。それが今では標高3000mもの山々を作っているのです。地球という惑星が秘めている莫大なエネルギーのほんの一部がそのような現れ方をするのですね。何千万年もかけた地球の営みの中のほんの一瞬、私たちはこの地上で火花のような人生を送るにすぎません。