川口創弁護士
2015年08月30日
☆★10万人国会包囲の朝に〜改めて読む「自衛隊イラク派兵違憲判決」
<『週刊金曜日』8月28日号表紙>
きょう8月30日、国会の周りを何万人もの国民が取り囲む行動が計画されています。
また、全国各地でも、様々な集会が持たれると伝え聞いています。
政府が憲法の解釈を捻じ曲げて進めようとしている「安保法案」の廃案を求める大きなうねりが、熱く盛り上がっています。
被災地・宮城の同年代の知人が二人、新幹線に乗って国会に駆けつけると聞いて、思いを託しました。
この週末届いた『週刊金曜日』8月28日号は、「追い込まれるデタラメ政権」という特集を組んでいますが、その中に、川口創(はじめ)弁護士の談話記事が見開きで掲載されていました。
川口さんは、2008年に名古屋高裁で判決が出された「自衛隊イラク派兵差止め訴訟」を提訴した弁護団の事務局長を務められた方です。
その川口さんをここ長井市にお招きし、このときに出された判決についての学習会を山形県内で初めて開催したのは、2008年6月15日のことでした。
この時の訴訟は慰謝料償請求という形をとっていたために、判決が慰謝料の請求を「認めない」となったことで、表面上は敗訴となっています。
しかし、判決文の中では、このときの自衛隊派兵の実態について詳細に触れ、「他国による武力行使と一体化した行動であって、自らも武力の行使を行ったと評価を受けざるを得ない行動」であるとし、「憲法第9条1項に違反する活動を含んでいる」との判断を示したものでした。
しかもこの判決は、この高裁判決が最終審となっているために、「確定判決」となっているのです。
<川口弁護士の談話記事>
「人道的支援」ということで行われたはずのイラクでの自衛隊の活動は、川口さんたちが必死の思いで掘り起こした資料によれば、多国籍軍の中核をなしていた米軍と一体化した、まぎれもない戦闘行為だったことが明らかになっています。
いま、政府が憲法の解釈を捻じ曲げ、ウソにウソを重ねながら「集団的自衛権の行使は憲法の範囲内の行為だ」と強弁しても、この判決は揺るぎません。
このときの判決が、今、非常に重要な意味を持ち、国会の周りを取り囲む人たちや思いをそれと一にする人たちの後ろ盾となる可能性があります。
「自衛隊イラク派兵差し止め訴訟の会」のHPをぜひ一度ご覧ください。
川口さんの談話の最後の部分は、次のようになっています。
ボールは裁判所から私たちに投げられました。判決文が示す戦争の実態を広げ、戦争法案はこの違憲判決に照らしても憲法違反であることに確信を持ち、私たち一人ひとりが「平和的生存権」を堂々と行使していかねばなりません。
“おとなも子どもも森で遊べ”をテーマに活動する「葉っぱ塾」は、「遊んでいられる平和」を追求し、「デタラメ政権」を包囲する多くの人たちの思いと連帯します!
※クミコさんの長井市でのディナーショー
※長井市広報映像『水の都 長井』
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