日本熊森協会

2019年05月28日

☆★6回目の炭撒き作業終える〜日本熊森協会山形県支部の取り組み

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<車から降ろした燻(くん)炭の袋>


  日本熊森協会山形県支部の活動として2014年から行ってきた「炭撒き」の作業を、25日午前中、「Asahi自然観」の敷地内のナラの林の中で行いました。

  6回目ということになります。


    ※第1回の活動の様子


  長井市内で有機農業に取り組んでいるKさんから、今年も籾殻燻炭を譲っていただきました。

  Kさんは、この燻炭を畑の土に混ぜ込んで、微生物が棲みやすい環境づくりを行っているそうです。

  私たちは森の酸性土壌の改良に役立つのではないかという考え方に共鳴してこの取り組みを継続してきました。


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<ナラの根回りに炭を撒く作業>


  標高600mほどのところにある「Asahi自然観」は、福島の子どもたちのための週末保養でも利用しているところですが、豊かな二次林の中でミズナラの木が枯れ初めて10年ほどが経とうとしています。

  その一角に、まだナラ枯れが侵入していなかった小さな林があって、私たちは「Asahi自然観」のご理解のもと、毎年作業してきたのです。

  この林と駐車場を隔てた別の林の中では今もナラ枯れが進んでいます。

  そちらは県がお金を出して薬剤注入を試みていましたが、ほとんど効果が出ていません。

  その林と比較することで、炭撒きの効果が見えてくるのではないかと考えているわけです。


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<撒き終えた目印のテープを巻く>


  6年かけてようやく、30m×100mほどのこの一角の3分の2ほどの面積に炭を撒いたぐらいです。

  一つだけ確かなのは、この区画では新たなナラ枯れが発生していないことです。

  はっきりした成果が現れるまで、最低10年はかかると私は思っています。

  参加してくださる支部会員は少なくなっていますが、数少ない支部の活動として継続していきたいと考えています。


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<林内で見つけたササバギンラン>


  この小さな林の中に、ギンランやササバギンランが育っていました。

  「Asahi自然観」が作られて営業を始めた30年ほど前は、この区画にはバーベキューデーブルが置かれ、人の出入りも活発だったはずですが、それがなされなくなって20年ほどの間、年に数回しか人が入り込まないことで、森林環境の回復が進んでいるのかもしれません。

  私たち人間の一生に比べるとはるかに大きなスケールで進む「森の時間」からみれば、はたしてどれだけの意味があるのかわからないような小さな活動ですが、継続する中で見えてくるものがきっとあると私は考えています。

  この日は偶然に「森の休日」のボランティア・スタッフで大きな貢献をしてくださっているご夫妻と現地でお会いし、写真を撮ったり炭を運ぶのをお手伝いいただきました。

 ありがとうございました。




  ☆『広い河の岸辺コンサート』第3回!
8.31長井公演チラシ表面



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2019年02月15日

☆★なかなか変わらない山形県の野生動物への対応

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<新緑のブナの森(長井葉山>


  2月14日、今年度2回目の「山形県特定鳥獣保護管理検討委員会」が開かれ、自然保護団体を代表して参加してきました。

  この会合に出るのはいつも気が重くなります。

  この会合のタイトルの「管理」という言葉は、人間が野生動物の個体数を調節するという意味で、つまり捕獲して殺すということです。

  今回の会合ではニホンジカとツキノワグマについて意見交換が行われました。

  山形県ではニホンジカは大正時代までは生息していたそうですが、100年近くは「いない」とされていました。

  目撃されるようになったのは10年ほど前からです。

  東北では宮城や岩手などに大きな生息地がありますが、いずれも雪の少ない地域でしたから、私は山形にニホンジカがいないのは雪深いからだと思っていました。

  しかし、そんな山形にも入ってきているのです。

  自動カメラによる観察でも撮影されているとのことですが、まだ農業被害が出るまで個体数は増えていないようです。

  生息数の多い県の「計画」をなぞるようなものではなく、生息数が少ない今やるべきことを明確にし実行してゆかないと、将来いたずらに野生動物の「管理」(=捕殺)が増えることにつながるのではないかと懸念します。

  ツキノワグマについては、県の示す「計画(案)」は相変わらず「数字いじり」のように思えてなりません。

  たとえばこんなふうです。

  「平成30年度の目視による生息数調査の生息数2425頭から平成30年度の捕獲数216頭を減じた平成30年度末の生息数水準は2200頭となり、これに自然増加率12%を加えると、平成31年度当初の生息数水準は2460頭と推定される。」

  以前の会合で「この推定生息数はどの程度の誤差があるものですか?」と尋ねたことがありますが、担当者は誤差の幅を答えることができませんでした。

  野生の動物の生息数を把握することの難しさは想像するに余りあります。

  ところが来年度はこの「2460頭」が基準となって、県内4地区での「春季捕獲」や「捕獲水準」が算出されてゆくのです。

  別の資料で、鳥海山系と御所山系で実施された自動カメラによる生息数調査の報告がなされました。

  これによれば、191平方kmの鳥海山系では2.39頭、166平方kmの御所山系では2.36頭のツキノワグマが生息すると算出されたそうです。

  山形県全体の面積が9323平方kmですから、もし都市部にも水田にも高山にも均等にクマが生息していたとしても、県内の生息数は130頭ほどと計算されることになります。

  そうであるのに、来年度の捕獲水準は、誤差不明の「2460頭」から割り出された370頭にするのだというのです。


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<朝日連峰のブナの黄葉>


  私が述べた意見は、クマが何頭いるのかではなく、農業被害が今どれぐらいあって、それをどのように減らすのかを計画し、実践することのほうが評価可能ではないのか、ということです。

  山形県にはマタギの伝統が残る地域があり、狩猟と生活とが密着していた時代の文化も引き継がれています。

  そうした伝統文化の継承はとても大切なことだと考えています。

  だからこそ、「被害を及ぼしたから捕殺する」だけにとどまるのではなく、「捕殺しなくてよいように対策を講じてゆく」方向を目指すべきだ、と考えるのです。

  それが本当の意味での「共生」を目指す山形県のあり方なのではないでしょうか。

  今回嬉しいことが一つありました。

  傍聴席に日本熊森協会の会員でもあるTさんがおいでくださったのです。

  県内の会員の方々に予め会合のご案内をしたことが傍聴につながりました。

  Tさん、ありがとうございました。




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2018年06月02日

☆★効果見えるまで地道に継続〜ナラ枯れに効果? 炭撒き

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<車に積んだ籾殻くん炭>


  もう1週間もたってしまいましたが、5月26日に、「Asahi自然観」敷地内の雑木林で、炭撒きを行いました。

  これは2014年から日本熊森協会山形県支部の事業として行ってきたものです。

  今年は会員からの参加のお申し込みがなく、一人であまり負担にならない程度の作業になりました。

  前日まで会員からの連絡を待ち、当日の朝、地元の農家さんに炭の買い出しに伺いました。

  160リットルのポリ袋にいっぱいに入っているのは籾殻から作った炭です。

  今、山形県ではナラ枯れがなおも拡大しています。

  私が住む長井市周辺はですでに、枯れるべき木は枯れ尽くした感がありますが、朝日町や西川町ではまだまだ広がっています。

  直接的な原因はカシノナガキクイムシという昆虫が幹に入り込んで、水の吸い上げができなくなって枯れるといわれています。

  しかしまれに、虫が入っていても枯れない木があることから、酸性雨によって根が弱ったものが、昆虫への抵抗力を低下させ、枯れてしまうのだと考える人たちがいます。

  そんなお一人である群馬の支部長さんにご指導いただいて取り組み始めてから今年で5回目となります。


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<根回りに撒き、マーキング>


  「Asahi自然観」に「空気神社」という場所があって、駐車場から遊歩道が伸びています。

  この両脇のナラも毎年枯れています。

  県のお金で薬剤注入などを行ったようですが、ほとんど効果があるようには見えません。

  私たちが「Asahi自然観」の了承を得て炭を撒いているのは、駐車場を挟んでその反対側の一画です。

  ここにはミズナラ、ウダイカンバ、ハウチワカエデ、アカマツなどがあります。

  昨年からは根回りを掘る手間を省き、幹の周囲に炭をリング状に撒いています。

  昨年撒いたものは膨大な落葉の下になって炭はまったく見えなくなっていました。

  周囲を見渡すと、昨年までに枯れた木は今のところこのエリアからは出ていません。

  今回は8本のミズナラの根回りに炭を撒きました。

  このことの効果が見えてくるにはまだまだ継続が必要だと考えています。

  ドングリを実らせる樹木の枯死を少しでも防ぐことに役立つのであれば、森林の保全、野生動物たちの食糧確保にもつながる可能性があります。

  目立たない活動ですが、地道に続けたいと思っています。





  ☆「葉っぱ塾」当面の予定


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2018年04月29日

☆★会長交代の「日本熊森協会」の新たな出発の「全国の集い」へ

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<28日朝の伊佐沢の桜>


  28日早朝、尼崎市内で開催される「日本熊森協会」の全国の集いに参加すべく、自宅を出ました。

  長井市内の伊佐沢に、他の桜よりも1週間ほど遅れて咲く桜があるのですが、その桜がちょうど見頃を迎えて満開でした!

  桜に見送られるように、赤湯駅へと向かいました。

  東京駅で9分の連絡時間があったはずでしたが、山形新幹線が5分遅れ、乗り継ぎのためにホームをダッシュ!

  GW初日の新幹線は、ホームも車内も混雑していました。


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<熊森全国の集いの会場入り口>


  「日本熊森協会」の全国の集いは毎年尼崎駅前のホテルで開催されています。

  地元の会員のみなさんがスタッフをつとめ、開場前からホテル入り口付近はにぎわっていました。


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<私の席>


  各県支部の支部長や代表は座席が明示されていました。

  たいした活動もしていないのに、なんだか申し訳ない気がしました。

  
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<前会長から新会長へ花束が>


  昨年の会合で、初代会長の森山さんが会長の交代を予告されていましたが、今年はいよいよ新体制のスタートでした。

  新しく会長に就任された室谷(むろたに)さんは、森山前会長が「日本熊森協会」を立ち上げたときからこの運動に中心的な存在として関ってこられた方です。

  弁護士として、また、小さなお子さんをお持ちのお母さんとしてお忙しい中、会長の重責を担ってゆく決意をされたこと、素晴しいことです。


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<顧問に就任された嘉田さん>


  今年は心強い支援者が協会に加わりました。

  前の滋賀県知事の嘉田由紀子さん。

  今後、協会が全国で活動を広げてゆく上で、嘉田さんのネットワークが様々活躍することもあるのではないでしょうか。


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<夕暮れの富士山>


  会場で名残を惜しんでいるうちに新幹線の出発時刻が近づき、新大阪駅のホームに出たときには私の乗る列車がホームに入ってくるという、まさに滑り込みでした。

  静岡付近だったでしょうか、夕暮れの富士山が見えました。

  支部長の研修会に今年は参加できずに帰りましたが、来年は参加できるように調整したいものです。





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2018年03月06日

☆★仙台市で「クマを知る会」開催〜農業被害の軽減こそが目標

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<「クマを知る会」会場>


  「日本熊森協会」主催の小さな集まりが4日、仙台駅近くのビルの会議室で開かれました。

  前日に続き、山に出かけたくなるような好天でしたが、せっかく本部からも2名の職員がきてくださるというので行ってきました。

  参加者は職員を含めて9名と少なかったのですが、全国の状況、クマの習性、宮城県内のクマの生態など、学ぶこと多い集まりでした。

  この4日前の2月28日、私は山形県の「特定鳥獣保護管理検討委員会」の委員として、山形県庁近くで開かれた委員会に出席し、山形県の野生動物に対する取り組みが、まだまだ進まないことを嘆いて帰ったところでした。


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<九州の豪雨災害の爪あと>


  本部からは、日本の森林の状況、特に人工林比率が高い西日本について報告がありました。

  スギやヒノキの人工林が森林の半分以上を占めることで、生物の多様性が損なわれていることが改めて伝わってきました。

  また、九州の豪雨で被害が大きかったのは、そうした人工林のところだったとの指摘もありました。


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<クマの一年の摂食量変化>


  大阪府の山間部で捕獲されたクマを「日本熊森協会」が飼育しているのですが、その観察から分かったさまざまな情報も提示されました。

  クマが秋に入ると春夏とは比較にならないほど多くの食物を摂ることが、データで示されました。

  宮城のOさんは、カメラを設置して宮城県内でのクマの生態を観察している方でした。

  宮城県内では以前に比べクマが目撃される場所が増えていて、生息域が拡大しているのではないかとのことでした。

  東北は「日本熊森協会」の支部は山形だけですし、会員数もそう多くはありません。

  クマが多く生息している地域ということでは、野生動物の宝庫とも言えるこの地域に住むからこそ、より多くのことを学ばねばならないと感じてきました。

  先の山形県の委員会では、今年度県内で捕殺されたクマの頭数が271頭であることが資料にありました。

  山形県では「県内に2551頭のクマがいる」ということをもとにして様々計算し、捕獲数の上限を380頭としてきたことからみれば、その範囲内におさまったとも言えるのですが、心痛む数字です。

 ※参考 全国でのクマの捕獲数(2017年12月段階)


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<クマの被害にあった果樹(南陽市)>


  農林業被害があって、それゆえの「害獣」ということでもあるのですが、他県に比べて山形県は電気柵の設置などはまだまだ進んでいない状況にあります。

  上の写真は数年前のものですが、ここも電気柵などの設置はまたくされていない場所でした。

  何頭捕獲するということよりも、被害額をどれだけ減らすのかという目標を設定し、それをしっかり検証しながら進めてゆくことをしないと、「気づいてみたらクマが出てこなくなった」という事態になりかねません。

  県の担当者はクマの「数」だけしか問題にしませんが、宮城のOさんは、一頭一頭のクマの「個性」に迫っているという感想を持ちました。

  山形県内で今世紀に入っての17年間で捕殺されたクマは3512頭となっています。





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2017年08月23日

☆★国見町植樹地の現状を見る〜日本熊森協会森山会長一行と

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<クマ剥ぎを観察する森山会長とスタッフ>


  22日朝、東北自動車道の国見インター近くで待ち合わせたのは、日本熊森協会の森山会長さんと若いスタッフ2名。

  この前日仙台入りした3人の3泊4日の東北視察の二日目に合流したのです。

  お会いしてすぐに、七ヶ宿街道の小坂峠から林道を4キロほど入った山林に向かいました。

  福島県国見町と宮城県白石市にまたがるこのあたりには、国見町の森林組合が管理している山林があります。

  国見町の前町長さんのご理解を得て、私たちの協会員の手でこの山林の一部に植樹をしたのは、2009年、10年のことでした。

  アカマツの林だったところを伐採した「馬頭山」の山頂周辺は、標高が600mあまり。

  そこに、ブナ、クリ、トチ、ミズナラなどの広葉樹の苗を、2年間でおよそ500本ほど植えたのです。

  途中の杉林で、クマ剥ぎの跡を見つけ、しばらく観察しました。

  このあたりはクマが棲む豊かな森が広がっているということです。


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<植樹地に立つスタッフ>


  森山会長さんは、2009年の植樹のとき以来7年ぶりにおいでになりました。

  私は一昨年の秋に、一人で訪ねています。

  植樹した当時は、重機が入っての作業跡があってほとんど裸地状態でしたから、林道から植樹地まではスムーズに歩くことができたのですが、今では笹や樹木が生い茂って、まったくの藪こぎとなりました。

  目印用のピンクのビニールテープを持参したから良かったようなものの、もし何もなければ、行った道を引き返すのも至難の業でした。

  植樹地だったところは、もうどこに植樹したのか探すこともできないほどに笹や若い樹木が生育していました。

  冬はかなりの積雪と強い季節風に見舞われるこの場所に、こうして何とか植生が回復しつつあります。

  会長さんのお話しで印象に残ったのは、西日本の山林ではこのような下草がほとんど生えていないということでした。

  シカが多数生息しているということが関係しているのでしょうか。

  植物が生育しなければ虫たちもいないとのことで、こちらの森林の様子があまりにも違うと驚かれていました。


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<線量が高い場所もある植樹地(0.49μSv/h)>


  2年続けた植樹活動を断念せざるを得なかったのは、2011年の東日本大震災のためでした。

  国見町は町役場が大変な損傷を受けるほどの被害があり、この植樹地に至る林道の損壊もありましたし、なにより放射線量が高いということで、多くのみなさんに呼びかけての作業はできない状況になってしまったのです。

  この日持参した線量計のスイッチを入れたままに歩き回り、時折その数値をチェックしましたが、線量が0.50μSv/hを超える場所もあり、まだまだ安心できるほどのレベルには下がっていませんでした。

  人家周辺の「除染」ができたとしても、こうした山林の「除染」などは不可能であることを、つくづく感じました。

  2時間あまりみなさんをご案内し、宮城、岩手へと向かわれる3人を見送りました。

  クマの気配のある森の豊かさということを改めて考えたこの日でした。





  ☆「木星音楽団長井公演」は10月14日!
木星長井公演2017チラシ最終


   【チケットのお申し込み】 葉っぱ塾 八木
           電話090-5230-8819
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  ☆佐川国税庁長官(前財務省理財局長)の罷免を求める署名


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2017年05月28日

☆★今年もミズナラの根回りに炭撒き〜日本熊森協会山形支部の活動

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<ミズナラの木の根回りに炭を撒く>



 ☆「葉っぱ塾」では「安倍晋三議員をを国会議員から罷免しよう」というキャンペーンに賛同し、協力を呼びかけます。



  27日午前中、「Asahi自然観」に行ってきました。

  日本熊森協会山形支部の数少ない行事として3年前から取り組み始めた「炭撒き」作業は今回で4回目。

  いつもは週末保養「森の休日」でお世話になっているのですが、そのつながりで、「Asahi自然観」の敷地の一部に、継続的に炭を撒くことを認めていただいています。


   ※週末保養「森の休日」のことを5月27日付けの毎日新聞山形版に紹介していただきました。


  残念ながら他に参加者がなかったために、今回は私一人でしたが、わが家で預かっていた炭の袋も2袋だけだったものですから、作業は短時間で終わりました。

  この地域では昨年もナラ枯れが拡大していました。

  今回も含め、根回りに炭を撒いたミズナラやアカマツは、十数本になります。

  酸性土壌が根を弱らせていることがナラの木の抵抗力を弱めているのではないかとの考えから各地で試されているものを、私たちの手でも確かめてみたいという思いから始めたのです。

  効果があるのかどうかは、まだ本数が多くない現状では判断できませんが、少なくとも、私たちがこれまで炭を撒いた木は、ナラ枯れの被害に遭っていません。


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<林床でみつけたギンラン>


  木を選んで林の中を歩いていましたら、林床にギンランが咲いているのを見つけました。

  背丈が15センチほどで、白い小さな花をつけていました。

  あたりを見回すと、チゴユリの葉っぱがたくさんあって、それに混じって咲いているのでした。

  他に咲いている場所はないかと少し探し回りましたが、なかなか探すことができませんでした。

  「Asahi自然観」でこの花を見たのは初めてです。


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<ハウチワカエデの若葉>


  作業を終えて、「空気神社」へと登ってみました。

  朝方まで降っていた雨は止みましたが、まだ霧が立ち込めていました。

  霧が漂うブナの森は幻想的な風景です。

  神社への遊歩道が整備され、途中にベンチも設けられていました。


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<ブナの葉枯れが発生していた!>


  帰る途中、ブナの木に異変を見つけました。

  ブナの葉枯れが発生していました。

  3年前にピタリと止まったこの葉枯れは、おそらくウエツキブナハムシが原因です。

  今年また復活してきたのだとすると、夏を前に、ブナの森がまるで紅葉したかのように見えてしまうはずです。

  生き物たちのつながりと環境との調和がどこかで崩れているのではないかと気になりました。




 ☆高山佳奈子京都大教授の「共謀罪」に関する国会前スピーチ




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2017年04月28日

☆★日本熊森協会20周年の「全国の集い」に参加

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<参加者全員での集合写真>



 ☆「葉っぱ塾」は「共謀罪」の成立に強く反対します! 賛同署名に   ご協力ください。



  去る4月22日、尼崎駅前のホテルを会場に、「日本熊森協会全国の集い」が開催されました。

  山形県支部を代表して参加してきました。

  新幹線を乗り継いで私が会場に着いた時にはすでに集いは始まっていました。

  今年は協会が発足して20周年という、記念すべき集いとあって、会場は会員やご来賓のみなさん200人もの人でいっぱいでした。
  

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<花束を受けてご挨拶される森山会長>


  この協会は、森山会長が中学校の教員をしておられたときに、絶滅近い兵庫県のツキノワグマがたくさん捕殺されていることがきっかけとなり、教え子の中学生たちに背中を押されるようにして立ち上げた会がその出発点となっています。

  協会の活動の方針が理解されないままに批判をする方も多いのですが、活動の柱は日本の豊かな森林環境を後世に伝えたいということにあります。

  その活動の先頭に立ってこの20年間、全身全霊を傾けて協会の運動をけん引してこられた森山さんのご努力は、誰も真似することができないものです。

  山形での活動が停滞していることがまったく恥ずかしくなります。


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<支部長研修で熊本から活動報告>


  「集い」が終わり、翌日にかけては、各支部の代表と協会本部担当者による研修会が開催されました。

  西日本では東北に比べると、スギやヒノキの人工林の比率が格段に高くなっています。

  こうした人工林は、野生動物たちが暮らすにはあまり快適な森林環境ではありません。

  各支部からは、間伐や植樹などを含めた豊かな森づくりの活動報告がなされました。

  桜咲くこの時期に特に思うのですが、木を育てるというのは、百年という時間の広がりの中で考える事業だと思います。

  今の日本は、あまりにも目先の効率や利益を考えての経済活動によって、生命の環があちこちで断ち切られているような気がします。

  支部の活動報告を聞いていて、山形でももう少し活動を広げてゆかなければ、と気持ちを新たにしたところです。

  今年山形支部では、3年継続してきた「炭撒き」の作業を、5月27日(土)午前10時から、「Asahi自然観」の雑木林の中で行います。

  ナラ枯れ対策の一つとしての炭撒きの効果を試しているのです。

  会員以外の方でもご参加可能ですので、ご希望の方はご連絡ください。

      【連絡先】 葉っぱ塾 八木
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2017年02月09日

☆★地道な市民運動の仲間たちと学び合う〜山形県自然保護団体協議会総会に参加

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<飯豊町東部公民館での会合>


  8日午後、飯豊町の東部公民館で、「山形県自然保護団体協議会」の総会が開催され、参加してきました。

  県内で活動している14の団体が加盟するこの協議会は、毎年総会を開催するほか、選挙の際に立候補者に環境問題に関しての公開質問状を送ったり、共通の課題については、連携して、行政との話し合いの場の設定や、要望書のとりまとめなどを行ってきました。

  「日本熊森協会山形県支部」が参加したのは2010年からです。

  この日は、最上小国川ダムの問題、庄内の風力発電所建設の問題、そして私からは野生動物に関する県の「保護管理計画」について話題を提供し、話し合いを行いました。

  それぞれの団体の活動のテーマは異なっていますが、こうした活動に関わっているみなさんの意識の高さに、いつも学びを得ています。

  私はこの協議会を代表する立場で、県の「特定鳥獣保護管理検討委員会」の委員として会議に出席していますが、その会合が7日に開催されたばかりで、みなさんに、最新の話題を提供することができました。

  こうした市民運動は今、若い人たちの参加をもっともっと進めてゆくことが共通の課題となっています。





 ☆村上信夫さん『ひらがなの生き方』
    CD発売されました!
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 ☆ケーナ奏者やぎりん、コンサート情報 


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2016年05月29日

☆★炭撒きは森の保全につながるか?〜3年目の炭撒き作業終える

炭撒き2016その3

<掘った溝に炭を入れる>


  一昨年から取り組み始めたナラの木の根回りに炭を撒く作業を、28日、「Asahi自然観」内で行いました。

  この日の参加者は私の他にもう一人おられました。しかし、私がカメラを忘れたために、私が作業している写真しかありませんが、もうお一人Nさんも、作業に汗を流してくださいました。

  この地域にナラ枯れが拡大してもう10年にもなるでしょうか。

  カシノナガキクイムシが入ることで木が枯れると言われているのですが、山を歩いていると、キクイムシが入った穴やそこから出されたオガクズは見えるのに、枯れていない木があるのです。

  日本熊森協会群馬県支部の川嵜支部長さんを講師にお招きし、初めての炭撒きを行ったのは一昨年の5月末のことでした。

  川嵜支部長さんは、酸性雨が原因で根の活性が低下しているのがナラ枯れの原因なのではと考え、根回りに炭を撒くということを続けておられます。

  炭により根が活性化され、キクイムシが入っても、それを自力で撃退することができれば、ナラ枯れは起こらないのではないかというわけです。


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<作業した木に目印のテープを巻く>


  昨年、一昨年に炭を撒いた木は、今のところ枯れてはいません。

  葉っぱの茂り具合から見て、弱っていそうな木を選んだのでしたが、何とか生きていました。

  まだ取り組み始めて3回目ですので、この炭撒きの成果があったかどうかは判断できません。

  松枯れなどにも効果があると聞いているので、そうした樹種でも試してみることで効果は見えてくるのではないでしょうか。

  「Asahi自然観」のほうからツルハシを貸していただいたおかげで作業がはかどりました。

  今年は5本の木の周りに炭を入れました。

  継続して見守ってゆきたいと思います。

  Nさん、ご参加ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。




☆「いちよ・たかこ・やぎりんトリオ」飯豊、寒河江公演

    ☆「葉っぱ塾の被災地支援活動中間報告」
           (Yamagata1)



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2015年10月25日

☆★ブナ大豊作でクマ捕殺減少〜大凶作への対処必要

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<今年度第1回目の「特定鳥獣保護管理検討委員会」>


  先日、山形県の「特定鳥獣保護管理検討委員会」の今年度第1回の会合が県庁で開催されました。

  県の自然保護団体を代表して出席してきました。

  今年度は任期が改まり、委員のほとんどが新しい方に代わっていました。この会の最初からのメンバーは私だけになっていました。

  動物の命を奪う行為を「管理」という言葉で覆い隠しているようにも思えるこの会合に参加するのは毎回気が重いのですが、私が出ることにも少しは意味があるかもしれないと、毎回気持ちを奮い立たせて出席しています。


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<今年のブナの実はどこも「豊作」>


  今年は春から予想されていたことですが、県内どこでもブナをはじめとする山の実りが「大豊作」ということです。

  こうした年は経験的にクマの出没が少なくなり、結果的に捕獲数が減少するのですが、はたして山形県内でも「有害捕獲」されたクマの頭数は22頭ということで、昨年の146頭を大きく下回っていました。

  ただ、山形県の場合はこれに加えて、「春季捕獲」というのが別に認められており、こちらで83頭の捕獲があったということですから、合わせて105頭の捕獲となっていました。


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<ブナの実の豊凶とクマ捕獲数変動>


  ブナの実は、その実り方に年によっての大きな変動があります。

  上の写真で見られるように、今から10年前にも今年のような「大豊作」の年があって、その翌年は「大凶作」となっています。

  平成18(2006)年には、山形県内だけで700頭に迫るクマの捕獲があって、大きな問題となりました。

  この「特定鳥獣保護管理検討委員会」も、そのことがきっかけの一つとなって設置されたものでした。

  クマを捕獲しなければならないのは、農作物への被害や人的被害を防ぐという名目があるわけですが、あらかじめそうした被害を防ぐ対策にかけられているお金は、毎年「数百万円」程度です。

  野生動物と「共生」することの難しさはあるでしょうが、防除の対策にもっとお金をかけて、無益な殺生は避けてほしいものだといつも感じています。

  前例からいけば、来年は「大凶作」の可能性があります。


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<イノシシの拡散進む>


  これまでクマやニホンザルが「「特定鳥獣」だったのですが、こんどはこれにイノシシが加わりそうです。

  県の東側から、出没や農業被害が徐々に広がっていることが報告されました。

  農家の高齢化や、耕作放棄地の拡大など、人間の側の変化が、野生動物の行動にも影響を与えていると言われています。

  また、この会合では全く問題にはされていませんが、昆虫の世界におこっている見えにくい変化などもとても気になります。

  生き物たちは生命の連鎖の中で、様々な環境要因の影響を受けています。

  私たちにはその全容が見えてはいないという謙虚さを、常に持っておかなければならないと思います。


    ※【参考】今世紀に入ってからの山形県内でのクマ捕殺数統計

     2001(平成13)年  215
     2002(平成14)年  143
     2003(平成15)年  216
     2004(平成16)年  245
     2005(平成17)年  192
     2006(平成18)年  692
     2007(平成19)年  122
     2008(平成20)年  160
     2009(平成21)年  130  ↓捕獲数上限設定
     2010(平成22)年  220
     2011(平成23)年  143
     2012(平成24)年  282
     2013(平成25)年  139
     2014(平成26)年  234 
     2015(平成27)年  105  (9月30日段階)

     今世紀合計      3238



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2015年10月21日

☆★ゆっくり進む森の遷移に立ち会う〜国見町の植樹地を訪ねてr

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<植樹地の入口>


  2009年と2010年の晩秋、日本熊森協会が呼びかけて、福島県の国見町の山林に植樹を行いました。

  町が管理するアカマツの林が伐採された跡地を、当時の町長さんのはからいで、広葉樹の苗を植えることができるよう段取ってくださったのです。

   ※2009年の植樹の様子

  この植樹活動を数年は続け、この伐採地全体に植樹を試みるつもりでしたが、2011年の大震災、そして原発事故の影響で、その植樹が中断してしまいました。

  放射線量が高かったことや、現地にアクセスする林道が通行できなくなったことなどが理由でした。


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<2010年の植樹のときの添え木と若木>


  標高700mを超えるその植樹地のその後が気になっていました。

  思い立って20日、一人で現地に行ってきました。

  旧羽州街道の小坂峠近くに林道の入口があり、車を乗り入れましたら、まわりのヤブがかなり繁茂していて、現地に着いて外に出てみたら、車の表面が小枝による擦り傷だらけでした!

  いったん国見町側に下りて、反対側から登ったほうが道が整備されていたことは、帰りにそちらを通ってわかったことです。

  「このあたり」と思われる一帯は、クマザサがかなり繁茂しており、09年、10年のときの重機の動いた跡もわかりにくくなっていました。

  1本1本に添え木を立てたはずだったとその添え木を探しますが、なかなか見つけられませんでした。

  ようやく10年に植樹したあたりでそれを発見。

  しかし、添え木の脇にあるはずの広葉樹が残っているものはわずかでした。


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<育っている広葉樹>


  それでも、一帯は若々しい広葉樹が育ち始めていました。

  それらの多くは、もともとそこに生えていた樹木の幼木が育ったり、切り倒されたその切り株から生えてきた「ひこ生え」などだと思われます。

  私たちが植えた何百本のうち、育っているものはその1割程度、あるいはそれ未満であるかもしれません。

  しかしそうだとしても、数百年の中で変遷してゆく森の遷移のスタートを、私たちが少しだけ後押ししたことは間違いないでしょう。


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<人の背丈を超えたクリ>


  もと来た道を戻ろうとして、同じぐらいの背丈に揃ったクリの木が2本生えているのを見つけました。

  添え木はもうありませんでしたが、それは私たちが植えたものの2本だと思います。

  植えられてまだ数年の細木ではありましたが、5回あるいは6回の冬を、この強風すさぶ斜面で耐えてきた強さを持った木です。

  枯れてしまった仲間たちの分まで生きてほしいと願いました。

  厳しい環境ではあっても、ゆっくりと森が回復しています。

  この植樹地がこんもりとした森になるまでを見届けることはできないにしても、ときどきはこの地を訪ねたいものだと思います。

  この日は線量計を持参しなかったので、放射線量がどれぐらいであるのかはわかりませんでした。

  帰りに寄り道をした「半田山自然公園」には、除染作業中との立看板がありました。



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2015年06月08日

☆★好天の「Asahi自然観」で2回目の炭撒き

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<炭撒き作業中>


  昨年、日本熊森協会群馬県支部の支部長さんを講師にお招きして山形では初めて行った「炭撒き」を、今年は7日に行いました。

  会場は「森の休日」でもお世話になっている宿泊施設「Asahi自然観」です。

  10年ほど前から山形で拡大する「ナラ枯れ」は、なかなか終息する気配がありません。

  「ナラ枯れ」の原因はカシノナガキクイムシが入ることだという考えもありますが、私にはどうもそうではないように思えるのです。

  それはキクイムシが入っても枯れない木を時折見かけるからです。

  昨年ご指導くださった群馬のK支部長さんは、酸性雨によって全体的に根が弱っており、そうした木々がキクイムシに抵抗できないのではないかという考えをお持ちだったのですが、私もその考え方に同意する者です。


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<作業を終えた木と一緒に>


  根回りに炭を撒くことで、根を弱らせている様々な物質をその炭が吸着し、根が活性化してゆくことを狙っています。

  ある1本の木で、炭を撒いた場合と撒かなかった場合とを比較することはできません。

  したがって、この炭撒きを多くの木に施していって、そうした木が「ナラ枯れ」しにくくなるという傾向がつかめるのであれば、効果が判断できると思うのです。

  森の木々の樹勢の回復は、森で生きる様々な動物たちの生活基盤を拡大することにもつながってゆきます。

  一朝一夕で効果が見えるものではありませんが、何年も続けてみて、その結果を待つということになります。


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<作業後は「空気神社」で巫女の舞を見学>


  この週末、「Asahi自然観」では恒例の「空気まつり」が開催されていました。

  前日の土曜日は気温も低く午前中は雨も降ったそうですが、この日さわやかな好天となり、人出もけっこうありました。

  作業を終えて「空気神社」に行ってみると、ちょうど二回目の「巫女の舞」が始まったところでした。

  「森の休日」のスタッフとしても参加してくれている地元の小学生のゆなちゃんも昨年から巫女さんとして出演しています。

  お母さんがゆなちゃんの晴れ姿の写真を撮っておられました。いちばん奥に見えるのがゆなちゃんです。

  空気に感謝する。それはその空気を作りだしている森に感謝するということでもあります。



※長井市広報映像『水の都 長井』



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2015年05月25日

☆★自然や生き物たちに共感する心大切に!〜日本熊森協会第18回全国大会

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<私に準備された席>


  24日、尼崎市内のホテルで「日本熊森協会全国大会」が開催され、出席してきました。

  昨年、一昨年は「森の休日」と日程が重なってしまい参加ができなかったので、3年ぶりの参加ということになります。

  朝一番の山形新幹線に乗り、この会合が終わればまたすぐに帰るという強行スケジュールでしたが、同じ方向を向いて日々の活動を進めている人たちの輪の中で過ごす時間は、どこかしら心地よく、旅の疲れなど感じることがありませんでした。

  「日本熊森協会」は1997年に設立された自然保護団体です。

  行政から私宛に届く文書に時折「熊守協会」などと書いてくるものがありますが、動物愛護団体ではありません。

  クマやシカなどの大型の動物が棲める森林を残すことがたいせつである、というコンセプトのもとに、全国規模の活動を展開しています。


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<挨拶される森山会長>


  この協会設立以来、先頭に立って活動をリードしてこられた森山会長が、「自然や生き物たちに共感する心を大切に!」というご挨拶をされました。

  協会が発する様々なメッセージに、誹謗中傷も多々あるようですが、人間だけがよければそれどよい、という考え方は、さらにはその人間の中での差別も容認してしまいます。

  原発の問題にみられるように、この国が「自然や生き物たちに共感する」という国でないことが今やはっきり見えてきています。

  そうしたゆがんだ社会の中にあって、「協会」の愚直なまでのまっすぐさは、市民運動が本来持っているべき正義感にあふれたものだと言えます。


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<紹介される本部スタッフ>


  東北には山形支部しかないので、私は東北の代表のつもりで活動の報告をしました。

  支部の活動は小さなものですが、福島の現状や、福島の子どもたちを山形の森に招いての「森の休日」の活動について報告しました。

  どちらかと言えば関東あるいは西日本などに支部が多いために、東日本大震災や原発事故のことに対する関心が薄れているように感じる反面、滋賀県支部や熊本県支部の仲間たちが「森の休日」のために募金を送り続けてくださっています。

  そうしたことへの感謝も含め、短い報告を終えました。

  集まりの最後のところで、本部スタッフが紹介されました。3年前にはなかった顔、変わらずにお元気そうな顔、みなさんが「いい顔」をしていました。


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<全国から集まった仲間たち>


  いつか全国の会員の方々に、商業ベースの旅行ではない形で、山形の森をご案内できたらと思っていますが、なかなかきっかけがつかめないでいます。

  とりあえずは6月7日に、Asahi自然観の雑木林で「炭撒き」をします。

  そんな小さな活動を手掛かりに、山形での「協会」の活動を広げてゆかなければ、と改めて思っているところです。


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<東京駅「エビス・バー」でひといき>


  予定よりも少し早い東海道新幹線に乗ることができ、東京駅で時間があきました。

  「エビス・バー」に寄って、おいしいビールを堪能し、自分への「お疲れ様」としました。


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2014年09月03日

☆★ナラ枯れ対策としての「炭撒き」の効果を探る

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<炭撒きしたAsahi自然観のミズナラ>


  5月31日、日本熊森協会山形県支部の行事として、「炭撒き」を実施しました。

  福島の子どもたちのための週末保養「森の休日」の会場となっているAsahi自然観の敷地内で、他のお客様の迷惑にならない場所で、活動するお許しをいただいてのことでした。

  この「炭撒き」は、拡大するナラ枯れの根本原因は、酸性雨によってナラやマツなどの木の根が弱っていることにある、という考え方に基づいています。

  多孔質の炭が優れた吸着剤であることを活用しようということです。

  先進的な取り組みを行っている群馬県支部長を講師にお招きし、会員有志とそのご友人などで2時間ほどかけて行いました。

  あれから3か月経過しました。

  先月末、「森の休日」でAsahi自然観に行ったときにそれらの木を見てまわりました。

  上の写真のミズナラは、最も重点的に炭を撒いた木ですが、虫が入った様子もなく、変わった様子もありませんでした。


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<カシノナガキクイムシが入ったと思われるミズナラ>


  ここから30mほど離れたところにあるミズナラの根元をみましたら、オガクズ状のものがたくさん見られました。

  おそらくカシノナガキクイムシが入ってしまったのだと思います。この木の葉っぱはまだ枯れてはいませんでした。

  近くにあるこれらの木の違いが、「炭撒き」の効果によるものだとはいえません。もう少し経過を見る必要がありますし、来年の葉っぱの付き方などもみることが必要です。

  このAsahi自然観周辺では、今年新たにナラ枯れした木が目立ち始めています。



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2014年06月01日

☆★森の酸性土壌に炭を撒く〜日本熊森協会山形県支部の活動

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<打ち合わせ風景>


  私が支部長を務める「日本熊森協会山形県支部」は、なかなか定期的な活動ができないでいますが、しばらくぶりで支部の主催事業に取り組みました。

  31日の活動は、Asahi自然観にお願いして、敷地の一部のミズナラの林に炭撒きを実施しました。

  炭撒き先進県の群馬のK支部長をこの日の指導者としてお招きしていました。途中寄り道もあったそうですが、7時間もかけてこちらにおいでいただきました。


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<現地のpHは3.8!!>


  打ち合わせの後にK支部長が現地の土のpH(水素イオン濃度)を測ってくださったのを見てびっくり! pH=3.8はかなり強い酸性です。

  途中川西町のダリア園付近で測定したらpH=3.0のところもあったそうです。


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<枝先周りの下に溝を掘る>


  このAsahi自然観周辺でもナラ枯れが進んでいますが、その原因は一般的には「カシノナガキクイムシによる食害」とされています。この虫が幹に穴をあけて侵入し、それが原因で木が枯死するという考えです。

  しかし、K支部長の考えは、酸性雨によって根の働きが不活発になっている、というものです。


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<溝に炭を入れる>


  炭は、1gあたり200平方mもの表面積があるそうですが、そのことが、炭を撒かれた土壌の改良に貢献するということのようです。

  K支部長が持参してくださった資料の「使用前、使用後」の写真はなかなか劇的です。こうした作業によって数か月後に何らかの変化が出るのか、注目したいと思っています。


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<みんなで集合写真!>


  「日本熊森協会」はクマの愛護団体ではありません。日本の貴重な森林を守りたいと考えて様々な活動を展開しています。

  野生動物たちの様々な問題は、彼らが作ったものではなく、原因は人間にあるのではないかという謙虚さは必要なのではないでしょうか。

  森が衰弱してゆく。そのことに歯止めをかけなければ、野生動物たちの人里への出没の問題もけっして解決しないと私は考えています。

  会員やそのご友人の子どもたちも参加してくれました。作業の面では大きな力にはなりませんでしたが、森を守ることは、彼らの未来とつながっています。

  初めて参加くださったOさんは、福島から山形に避難しておられるお母さんでした。子どもたちの未来を思うお気持ちは格別のものがおありだったのではないでしょうか。今度は「葉っぱ塾」の活動にもご参加ください。

  集まっていただいたみなさん、お疲れ様でした。元気になったミズナラの木の下でまたお会いしましょう!


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2014年04月04日

☆★気が重い「特定鳥獣保護管理検討委員会」出席〜これでよいのか山形の野生動物対策

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<ナラ枯れの木が目立つ山肌>



※今回のようなクマに関する記事を書きますと、時々、どこのどなたかわからない人からの「誹謗中傷」のようなコメントをいただくことがあります。このブログは、議論をする場とは考えておりません。「自分と考えが違う」と思われた方は、どうぞスルーしてくださるようお願いいたします。ご自身の意見はどうぞ外に向かって堂々と発表なさってください。


  私は山形県の「特定鳥獣保護管理検討委員会」という会合のメンバーに、県内の自然保護団体の代表として入っています。

  各年度、原則2回開催される会合に出席していますが、昨年度の2回目の会合は2月28日に県庁内で開催されました。

  農業県であるこの山形では、野生動物による農作物への被害が多く発生していますし、時に、人身事故が起きる場合もあります。そうした状況を踏まえて、ツキノワグマやニホンザルの個体数を「管理」してゆこうというのが、「特定鳥獣保護管理計画」です。

  この会合に出ることは私にとってはとても重苦しいものがあります。その理由は、ツキノワグマやニホンザルの命が、単なる「数」として取り扱われるということへの違和感に起因しています。

  2月の会合で明らかになった「数」の一部は次のようなものです。

  仝内に生息しているツキノワグマの生息数は2566頭(平成25年度当初)。

  ∧神25年度に捕獲(補殺)されたツキノワグマは131頭。

  8賃凌瑤料加率は12%。

  な神26年度当初の生息数は2730頭。

  ナ神26年度の捕獲数の上限を262頭とする。


  出席するたびに私が述べているのは、生息数の推定があまりにもあいまいなものであることが第一です。

  県の資料に提示されている生息数の推定にはたくさんの「仮定」が含まれています。猟友会の方々の協力で行われる春の調査は、ほんとうにわずかな面積でしか行われてはいないのですが、そこで出されたクマの目撃数から先は、仮定、仮定の連続です。

  私は統計の専門知識がありませんので、いくつもの仮定を積み重ねて算出される生息数に、果たしてどれだけの信頼性があるものなのかわかりません。

  そういう状況の中で、「出たら殺す」ということだけでは、気が付いてみたらクマがいなくなっていた、ということになってしまわないのかを危惧します。


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<クマによって枝を折られた果樹>


  もう一つ私が述べてきたのは、野生動物による農業被害に対して、ほんとうに十分な方策がとられているのかということです。

  山地の多い山形では、すぐ近くに山が迫るところでも、田畑や果樹園が作られています。クマの立場から見れば、森だと思って歩いていたら、急に果樹園に出た、などということもあるのかもしれません。

  上の写真の果樹園は南陽市内のものですが、裏手の山と果樹園の境界には防護柵などの設置はしてありませんでした。

  農業者から見れば、県を特徴づける作物を栽培しているのだから、それを守るための対策には行政からの支援が必要だと考えるでしょう。

  そしてそうした方策はあるのですが、私からみれば、自己負担をわずかに減らす程度の不十分なものにしか見えません。もっと手厚い助成が必要だと思うのです。

  県の「計画」は、「野生動物など、害獣だから駆逐してしまえ!」と言っているわけではありません。野生動物との「共存」を謳っています。その方向性に誤りはないと思います。

  山形では古来、野生動物との共存共栄を見事に実現してきた伝統や文化があります。しかし、人間生活の変化に伴って、野生動物たちの置かれた環境も変化しています。

  伝統や文化を大切にしつつ、人間の英知をふりしぼって真の「共存」の方向へ歩んでいかなければ、「クマ絶滅」ということも現実になりかねません。

  なお、こうした問題について、かつて朝日新聞山形版に連続エッセイを寄稿しておりますので、それも参照ください。

  2006年12月 6日掲載

  2007年 4月11日掲載

  日本熊森協会山形県支部は、十分な活動を行ってきてはいないのですが、今年度はナラ枯れ対策の一つとして注目されている、「炭撒き」を実践してみたいと、先進支部にご指導をお願いしています。

  森が豊かになることで、野生動物だけでなく、私たち人間も守られていきます。



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2012年04月17日

大阪から

大阪市内の長男のアパート。まだ夜明け前です。

昨日は午後4時まで熊森協会の研修会。全国の仲間たちの活動に刺激されました。

「地球はそこに住む全ての生き物たちのもの」という大前提を共有できる人たちの輪の中にいると、なんとも言えない心地よさを感じます。

最寄りのJRの駅近くの喫茶店に10人ほどで立ち寄って、しばらく懇談してきましたが、お茶を飲みながらの自由な交流が、一番有意義だったような気がします。

九州の方々が山形の森を訪ねたいと言ってくださいました。実現できたらどんなに素晴らしいことでしょう。楽しみにお待ちしています。

今日は午前中の新幹線で大阪を発ちます。週末のデュオケーナルパの山形公演に向け、たくさんの仕事が待っています。


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2012年04月16日

甲(かぶと)山から

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  昨日朝早く山形を発ち、尼崎市で開催された「日本熊森協会」15周年の全国大会に参加しました。

 大会後、私たちは西宮市の「甲山自然の家」に移動し、宿泊。今日は夕方まで研修会がもたれます。

 まだ皆さんがお休みのうちに、裏手にある甲山に登ってきました。登って下って30分ほどのミニ登山でした。

 このあたりのソメイヨシノはちょうど見頃を迎えています。山形では見たことのないコバノミツバツツジの薄紫の花があちこちに咲いています。

 先ほどは希望者で展望台までの散策をして戻ったところです。


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2012年02月29日

野生動物との共生、手をたずさえて

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<ミニ講演風景>


  「葉っぱ塾」の活動をするヤギおじさんにはいろいろな「顔」がありますが、28日は南陽市の農林課のお招きを受け、日本熊森協会山形県支部長としてお話をする機会をいただきました。

  一般的には行政でクマの問題を扱うといえば、出没するクマを害獣として駆除するのが仕事のようなところがほとんどです。私たちの協会の活動に耳を傾けよう、という姿勢で対応してくださったのは今回が初めてです。

  私は常々、行政のクマ対策は「モグラたたき」のようなものと感じています。クマが人里に出没する背景について対策がなかなか講じられず、出てきたそのときどきで対応するという状況だからです。

  私は、クマ出没の背景には森林環境の変化があるのではないかというように考えています。目先のことだけを追いかけるのではなく、時間をかけて、よりよい共生の環境を整えることに取り組んでほしいと願っています。

  この日の講話の中でお話ししたのですが、全国的にクマ出没が相次いだ2006年、山形県内だけで700頭近いクマが捕殺されています。この年はブナをはじめ、山の実のなる木の大凶作の年でした。同じような大凶作が2010年にもあったのですが、この年の県内でのクマ捕殺数は220頭ほどでした。

  200頭を超える数字はけっして少ないとは言えませんが、この二つの数字が、4年間でのクマの生息数の減少を反映してはいないのか。そんなことも取り上げてみました。

  生きもののいのちを単に「数字」としてとらえるのではなく、私たちのいのちとのつながりの中で考えることが必要だと思うのです。

  南陽市の農林課からは、スクールインタープリターの活動の場を設けていただいておりますし、来年度は新しい市の施設で「スクールインタープリター養成講座」を開催する方向でお力添えもいただいています。行政と私たち市民が、対峙するのではなく、手をたずさえながらよりよい方向を探るようでありたいと心から願っています。

  お招きただき、ありがとうございました。


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2011年10月04日

寒い一日、暖かな出会い

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<朝日に染まる3日の長井葉山>


  昨日の朝は空気がシャキッと冷えて青空が広がっていました。夜明けの少し前、ようやく明るくなり始めた頃ジョギングに出ました。フラワー長井線沿いの道で日の出。朝日が長井葉山の東斜面を染めました。

  何も知らずに見れば美しいこの風景も、ナラ枯れとブナ枯れとで山肌が赤みを帯びているのだということになると、興ざめするかもしれません。


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<金色に輝くススキ>


  フラワー長井線脇のススキの群落も、朝日に照らされると黄金色に輝く一瞬があります。そんな時刻にちょうと出くわしたことが素直に嬉しくなるような朝でした。

  走りながら「今日の山は雪かもしれない」と感じました。空気のひんやり感の中に「雪の匂い」のようなものがあったのでした。帰宅してラジオを聞いていると、「大朝日岳初冠雪」というニュースが流れ、やっぱりと思ったところです。

  月山、飯豊、鳥海など、軒並み初冠雪。例年より20日以上も早いとのことでした。「初雪が早いと、根雪は遅い」とも言われますが、この冬はどうなるのでしょうか。本格的な秋はこれからだというのに、もう雪の話題になっています。


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<長井高校のスタインウェイのピアノを見るSご夫妻>


  そんなことで始まったこの日、仙台からSさんご夫妻がわざわざ訪ねて来てくださいました。Sさんはある楽器メーカーの営業マン。震災後の仙台に転勤となり、東北・北海道をお一人で担当されているとのことです。私たちを結んでいた細い糸は日本熊森協会のつながりでした。

  栃木で中心的な活動をされていたようです。忘れかけていましたが、奥様とは以前お電話でお話をしていたようでした。私の文章を向こうの支部の資料として使っていただく際のやり取りを思い出しました。

  長井葉山周辺のナラ枯れやブナ枯れの状況を見てまわりましたが、関東に比較して人工林の少ないこの東北の山の広葉樹の森が今こうして赤茶けていることに、心を痛めておられました。

  一緒に食事をしながら話がはずみ、長井高校のピアノを見に行きましょうということになりました。お仕事が楽器関係ということで、興味を持ってくださったのです。目の肥えている方に見て、触れていただいて、ピアノも嬉しかったのではないでしょうか。

  協会の山形支部の活動は、なかなか進展せずにいます。支部長の私の力不足ももちろんあります。言い訳のようなものですが、こうした運動は細くても長く続けてゆくべきものと思います。ゆっくりゆっくり足を運べばいつか山頂にたどりつく。そう、山登りのようなものかもしれません。

  Sご夫妻にお目にかかったことで力をいただいたようです。離れているところにも、同じ方向を目指して歩んでいる仲間たちがいるということは何と心強く暖かなことでしょうか。おいでくださってありがとうございました。


  ☆キャンドルリンク3.11 双子のキャンドルづくり イン 長井市



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2011年04月14日

16日、「森の勉強会」〜熊森協会山形県支部

  日本熊森協会山形県支部が立ち上がって、この2月で丸2年でした。寒さが厳しい2月よりは季節がよくなる4月に開催しようということで、案内文書を出したのが震災の前後だったような気がします。

  山形では大きな被害はなかったものの、引き続く余震、ガソリン不足騒ぎ、原発事故などで、みなさんの身辺が落ち着かなかったのでしょう、さびしい参加者になりそうです。

  「アウトドア義援隊」に参加しながら、合間に準備を整え参加をお待ちしています。この会合は、協会の会員でなくとも、森や野生動物に関心がある方であればどなたでもご参加いただけます。お誘い合わせておいでください。

■日時 4月16日(土)  13時30分〜16時30分

■会場 山形国際交流プラザ(ビッグウィング)
       4階研修室

■話題提供者  熊森協会群馬県支部長
            川嵜 実さん

■問い合わせ  八木 090−5230−8819

  


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2011年02月16日

山形の森保全に全国から賛同署名!

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<全国から届いた賛同署名>

  昨年全国でも山形県においても、クマの出没が相次いだ背景に、森林環境の変化があるのではないかと考え、その森林の保全や、そこに棲む野生動物の保護、そして山形で慣習的に行われてきたクマの「春季捕獲」の中止などを県知事に要請したのは1月24日でした。

  その署名に賛同者を募っておりましたが、昨日夜までに全国1都2府26県から、あわせて900名以上の方々の賛同署名がこちらに届けられました。

  当初は「山形の問題に他県の者でもいいのですか?」という問い合わせもありましたが、「山形県のクマ、などというのはいませんから・・・」ということで、多くの皆様が送ってくださいました。

  この署名は本日山形市内で開催される今年度最後の「山形県特定鳥獣保護管理検討委員会」に出席する私が持参し、県の担当者に渡す予定です。

  これまで、こうした問題で県内の自然保護団体の集まりである「自然保護団体協議会」が、要望書を出したことはありましたが、全国の国民の有志がこのような形で意思表示するのは初めてのことです。

  今回の会合だけで私たちの要望が実現するなどとは思ってはいませんが、私たち人間も森によって生かされていることは間違いのないことです。様々な利害もからみあってはいますが、対立ではなく対話を求めながら粘り強い活動を継続してゆきたいと考えています。

  賛同いただきました皆様にお願いです。署名していただいたことは、ひとつのきっかけです。今後どうか山形の森や野生動物のこと、ひいてはご自身のまわりの身近な自然環境のことについても、考え、そして行動していっていただけたらと考えております。

  本日の会合のことなどは今後、このブログや日本熊森協会のHPなどでお知らせしてまいります。

  参考までに、今世紀に入って10年間で山形県内で捕殺されたツキノワグマの個体数を掲載しておきます。


  
  ※参考 2001年〜2010年までの山形県内のクマ捕殺数


    2001年   204

    2002年   142
  
    2003年   216

    2004年   245

    2005年   192
  
    2006年   692

    2007年   124

    2008年   170
  
    2009年   112 

    2010年   220

     合計    2307 頭
 



※今回のようなクマに関する記事を書きますと、時々、どこのどなたかわからない人からの「誹謗中傷」のようなコメントをいただきます。このブログは、議論をする場とは考えておりません。「自分と考えが違う」と思われた方は、どうぞスルーしてくださるようお願いいたします。ご自身の意見はどうぞ外に向かって堂々と発表なさってください。


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2011年01月25日

豊かな森を守るために〜県知事への要望書提出

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※今回のようなクマに関する記事を書きますと、時々、どこのどなたかわからない人からの「誹謗中傷」のようなコメントをいただきます。このブログは、議論をする場とは考えておりません。「自分と考えが違う」と思われた方は、どうぞスルーしてくださるようお願いいたします。ご自身の意見はどうぞ外に向かって堂々と発表なさってください。


  雪の降った日は今日(25日)で、連続34日間となっています。1月いっぱいまでの予報はまだ雪のマークが続いています。

  昨日県庁に行ってきました。「日本熊森協会山形県支部」として初めて、県知事宛に要望書を提出したのです。

  昨年この山形県内では、県に報告があっただけで210頭のツキノワグマが捕殺されました。全国では、北海道のヒグマも含めると3500頭近いクマの捕殺が行われています。

  この大部分が「有害駆除」ということでの捕殺なのですが、出てきたら殺す、というような今のやり方を続けてゆけば、九州ですでに絶滅したといわれるように、この東北エリアにおいてもそのような事態になってしまうことは目に見えています。

  私たちの基本的な考えとして、クマが人里に出てきたりするのは、クマの問題ではなく、森の問題であるということがあります。ひいては森と向き合う人間の問題といえるのかもしれません。

  豊かだといわれているこの山形の森に、何らかの異変が起こりつつあるのではないか。拡大するナラ枯れやブナ枯れは、その兆候なのではないのか。そうであれば、長期的な展望に立っての森林保全活動を展開しなければならないのではないか。そんな思いで「要望書」をまとめました。

  全国の仲間からも、賛同署名を集めてくださる旨のご連絡をいただいています。私は来月16日に、県内の自然保護団体を代表して、「特定鳥獣保護管理検討委員会」に出席しますが、その席上で、いただいた署名も県に手渡したいと考えています。

  県担当者の対応は、どこか冷ややかなものでしたが、私たちは県のみなさんと対立したりケンカしたりするつもりはありません。お互いがそれぞれの立場でできることを出し合いながら、よい方向性を探りたいと思っています。

  「野生動物との共生」。言うはたやすいことですが、むずかしいこともたくさんあります。しかし、人間の英知を結集して、人間本位ではない、本当の意味での「共生」を目指したいものです。



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2010年12月09日

食べた!〜国見町のクリ、その後

  日本熊森協会が福島県の国見町に送ったおよそ120kgのクリの実を、町職員の方々と一緒に山林の中の2か所に分けて置いたのは11月17日のことでした。

  およそ20日が経過した12月6日、担当の職員Sさんから「どうやら食べたようです」と連絡が入り、昨日午後、Sさんにも同行をいただき、現地に足を運んできました。

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<植樹地からは、初めて不忘山が望まれた。>

  この山林は宮城県白石市になっているのですが、様々歴史的な経緯があって、福島県の国見町と桑折町とが管理しているものです。昨年から、協会主催でマツの伐採地に広葉樹の植樹を始めた場所でもあります。

  前日から気温が下がり、山では雪の予報が出ていました。何度か訪れてもいつも雲の中にあって見ることのできなかった蔵王連峰の不忘山が、この日は山頂の一部を除いて見ることができました。なかなか雄大な眺めです。

  クリを置いた1か所目は、民有林との境界付近でした。こちらのクリは、かなり減っていましたが、まだ3分の1ぐらいは残っていました。その場で食べられて、皮が残されているものもあったのですが、そのほかに、この場から持ち去られてもいるようです。ただ、周囲にクマの糞など、クマが来たことを示すような痕跡を見つけることはできませんでした。

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<こちらは11月17日の「2か所目」の状況>

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<同じ場所の12月8日の状況>

  車で2か所目の場所に移動しました。こちらは、一般車が入れない作業林道を少し入ったスギの植林地の中で、林道から標高差40mほど沢に下ったところです。わずかに水が流れている沢のそばに置いたのでした。

  こちらは見事に全部食べられていました! そして、その周囲には大きなクマの糞が3か所に残されていました。一緒に行ってくださった町職員のSさんが6日においでになったときは3か所とは気づかなかったとおっしゃっていましたし、糞の「新鮮さ」に差があるようでしたので、複数回来ているのではないかと思われました。

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<食事前の方、ごめんください。>

  上の写真は、最も新しいと思われた糞の写真です。右上に私の手袋が写っていますので、大きさの比較をしてください。

  沢沿いのじめじめしたところも周囲にあるので、足跡でもないか探しましたが、見つけることはできませんでした。耳を澄ませ、かすかなクマの気配を感じながらしばらくその場に立っていました。1か所目に残っていたクリのおよそ半分を、ザックに入れて背負ってきていたので、それをこの場に置き、急斜面を登って車に戻りました。

  植樹やその後の植樹地の見学でこの地を何度か訪れていましたが、この山林にクマがいるのかどうか、半信半疑でした。しかしやはりクマはいるのです。

  今年、山の実りが極端に少なく、多くのクマが人里に出ては殺されています。私が住む山形県では捕殺数がすでに200頭を超えています。森の先住者であるクマたちに対して、果たしてそのような対応でよいのか。あくまでも人間中心で物事を考え、進んで行ってよいのか。また一方で、野生動物と人間との関わり、とりわけ「共生」はどうあるべきなのか。私自身、まだまだ学ばなければいけないと思っています。

  実際に山に入ってみると、この広い山林の中のわずか2か所に置いただけのクリで、「餌付け」になるとはとても思えません。それでも緊急避難的な措置としてはあまりにささやかではありますが、クマたちを人里から遠ざけることに少しは役立ったのではないのでしょうか。

  同行くださったSさんと、来年の植樹地見学の会や植樹の日程のことなどを相談しながら山を下りてきました。まもなく現地は雪に覆われます。


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2010年11月18日

クマのためのクリ運び〜国見町で試験的に

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<送られてきた100kg余りのクリ>

  先月末に国見町が管理する伐採地に2回目の植樹を行った際に、本部事務局員のSさんが町の担当者に試験的に「クリ運び」をやらせてもらえないかと依頼したのですが、快くお引き受けいただき、昨日(17日)、現地に行ってきました。

  待ち合わせた現地に行きましたら、ジープの荷台にクリが入った段ボールをたくさん積んで、町のM課長さんとSさんが待っていてくださいました。業者が冷凍保存してあったものを、協会に送ってくれたものだとのことでした。あわせて120キロ近くあるとのことでした。

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<手分けして運びます。>

  どこにどのように置けばよいのか話し合い、ほぼ均等に分けて、1か所は、マツの伐採地の北の端に近いところまで運ぶことになりました。ジープが入れるところまで進み、その先は笹薮をこいでおよそ300mほど担ぎました。

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<やや開けた平坦地に置きました。>

  民有林との境界の草が刈り払われている平坦地に置いてみることにしました。大き目のザックにいっぱい入れてずしりとする重さがあったのですが、こうして山中に置いてみると、これで50キロ以上もあったのかと思えるほど少なくしか見えませんでした。

  広い空間の中のこの「一点」をクマが探し出すことができるのかどうか、心もとないような気持ちでした。

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<半分は沢沿いに置いてみました。>

  いったん車に戻り、二か所目は大きな沢を迂回して別の林道を奥に入りました。スギやヒノキの人工林の間伐を終えた急な斜面を下ったところが沢になっていて、その沢沿いに残りの半分を置きました。

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<登山口の標識にはクマの爪あとが>

  この近くには「萬歳楽山(まんざいらくさん)」という山があって、その登山口を示す標識が立てられていましたが、そこにはクマの爪あとも残されていました。また、少し離れたところでトイレ建設工事に携わっている人とお会いしたのですが、藪の中にクマの糞があると言っていました。

  本格的な雪が降るにはもう少し間があるようですが、このあたりに生息するクマたちの緊急支援に役立つかどうか。しばらくしてから再度現地を訪れ、検証してみたいと思います。

  お忙しい中対応してくださった国見町のM課長さん、Sさん、ほんとうにありがとうございました。

  帰宅して、日本熊森協会のHPをみましたら、「ドングリ運び効果あり」という記事もありましたが、一方では全国の最新のクマ捕殺状況が出ていて、山形県の199頭を含め、2930頭のクマが今年捕殺されているとのことでした。3000頭を超えそうな勢いです。

  私たち日本人は「クマという害獣がいない国」を目指すのか、「クマという大型哺乳動物と共存する国」を目指すのか。後者だとして、もう間に合わないのか、あるいはまだ間に合うのか。そういう中で私たちが行っているこの試験的な取り組みがいったいどのような意味合いを持つのか。思いは複雑です。


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2010年10月31日

第2回日本熊森協会植樹 イン 国見町

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<雨の中で作業の説明を聞きました。>

  2か月ほど前から準備を進めてきた、日本熊森協会主催の植樹の集いを、30日、無事に終了しました。福島県国見町の佐藤町長さんが、協会員の呼びかけにこたえて、町が管理する山林の提供を申し出てくださって実現した植樹は昨年に続いて2回目でした。

  10月にしては珍しく、太平洋を台風が北上するというあいにくの天候で、当日になっての不参加の連絡への対応などもあって、あわただしい中で国見町役場を出発しました。

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<8つのグループに分かれて植樹を進めました。>

  植樹の場所は、旧羽州街道の小坂峠を登りきったところから林道に3キロほど入ったところ、馬頭山の山頂付近のアカマツの伐採された跡地です。天候が良ければ蔵王連峰も望める標高およそ600mのあたりです。

  協会の会員のほかに、地元の国見町、桑折町の方々の参加もあって、総勢40数名での作業となりました。ブナ、トチ、クリ、ミズナラ、シバグリなどの、実のなる樹種を合計で200本準備していただきました。

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<斜面にも植えてゆきました。>

  8つのグループに分かれ、苗木、添え木、スコップ、かけやなどを携え、今回植えることになった斜面に散らばります。雨は最悪の降りにはならなかったものの、作業はやはり大変でした。こうした作業をするには不十分な雨具や履物の方も見受けられ、苦労なさっているようでした。

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<植樹されたブナの苗木>

  近づく台風を気にしながら、早く終えたグループはまだ残っているところを手伝い、当初予想していたよりも早く、1時間10分ほどで作業を終えることができました。

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<作業後全員で記念撮影>

  昨年植えた苗木のほとんどは根付いて順調に育っていました。その後を追いかけるように、大きな木に育ってほしいとの願いは、参加者全員のものだったと思います。記念撮影のときの皆さんの表情には、「動物の住める森復元」というこの植樹に参加した満足感があふれていました。

  この先、植えた木をしばらく見守ってゆくことも今後大切なことです。ほとんど裸地に近いようなところもあれば、ササが繁茂してきているところもあります。ある程度の高さに育ってゆくまで、夏の草取りも必要になってきます。植樹だけにとどまらず、そういうところまで手立てを尽くしてゆきたいものです。

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<役場に戻って町長さんのお話しを聞く>

  役場に戻り、小一時間、参加者の交流の時間を持ちました。佐藤町長さんからは、協会と町とがこのように連携して森作りに取り組むことの意義についてお話を伺いました。東京から、神奈川から、埼玉から、茨城からと、首都圏からの参加もあって、感想などを語っていただきました。

  私たちが取り組んでいるこの植樹は、日本というスケールで見れば「点」のようなものですが、これがきっかけとなって、各地でこうした取り組みが広がってゆけば、「野生動物との共生」ということがより真実味を帯びてくることは間違いないと思います。

  今回の植樹にあたり、町の関係者の皆様には、資材の発注から現地への運搬、当日の対応など、かゆいところに手が届くようなご配慮をいただきました。ほんとうにありがとうございました。

  冬が明け、新緑のころ、またみなさんに集まっていただく機会を作りたいと考えています。どんなふうに育っているでしょうね。



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2010年09月15日

どんぐりの木を植樹しませんか〜動物の住める森復元第2回植樹会

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作へのご支援を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


  福島県国見町やお隣の桑折町のご協力で、町が管理するアカマツ伐採地に、昨年から広葉樹の苗木を植え始めました。場所は標高およそ600mほどの小高い山の山頂付近。蔵王連峰の眺めがよいところです。近くには「特異磁場スポット」と言われている萬歳楽山(まんざいらくさん)があります。

  昨年に続き国見町当局と調整を進めてきましたが、要項がまとまりました。今年はこの土地にも「ナラ枯れ」が入ってきたそうです。将来のことを考え、ナラも植えておこうと準備しています。

  参加される場合、この植樹だけでなく、来年以降は夏場の草刈りなど、維持管理も必要になると思われますので、そういう活動にも参加できる方であることが望ましいです。植えるだけで森はできていきません。

  今の子どもたちの頭に白髪が混じる頃、ここに豊かな森が育っていることを夢見ながら、継続してゆきたいと考えています。

      ■■■ どんぐりの木を植樹しませんか ■■■
      
      〜 動物のすめる森復元 第2回植樹会 〜


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<昨年の植樹会の様子>

■主催     日本熊森協会

■共催     国見町、桑折町、国見町桑折町有北山組合

■開催期日   2010年10月30日(土)

■開催主旨   「動物たちに帰れる森を! 地元の人たちに安心を!」という呼びかけのもとにこれまで各地で開催されてきた日本熊森協会植樹の集いを、今年も開催します。国見町の佐藤町長さんが、日本熊森協会の活動の主旨に賛同してくださり、町をあげて全面的なご支援をしてくださっています。植樹を通じて、野生動物たちとの共生の動きを一層盛り上げてゆきましょう。

■当日の日程  12時30分  福島県国見町役場駐車場集合
                 ※列車の方はJR藤田駅で待機ください。
           (役場→藤田駅→現地へ移動)

         <参考列車>
           福島発 12:00 → 藤田着 12:17
           仙台発 11:04 → 藤田着 11:59
 
        13時〜14時30分  植樹
           (現地→役場へ移動)
        15時〜16時     参加者交流
           (会場:国見町役場内)

■服装・準備  屋外での活動にふさわしい服装、防寒具・雨具、長靴・手袋
        マイカップ、健康保険証
(剣スコップお持ちいただける方は持参ください)

■注意     ・現地にトイレはありませんので、ご留意ください。

■参加申し込み  参加希望者は10月25日(月)までに必ず下記にご連絡ください。氏名・住所・電話番号・生年月日が必要です。これ以降に申し込みをされますと、傷害保険に加入できない場合がありますことをご承知ください。
      
         申し込みをされた方に、協会所定の「健康チェック・免責同意書」をお送りします。当日受け付け時にご提出ください。

         【申し込み先】日本熊森協会山形支部長 八木文明
          〒993-0053 山形県長井市中道2−16−40
          TEL/FAX 0238−84−1537
          携帯電話 090-5230−8819
          e-mail happa-fy★dewa.or.jp  ☆できるだけメールで!! (送信の際★を@にかえてください。)


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2010年06月06日

冬を越した植樹地見学と萬歳楽山ハイキング

※「葉っぱ塾」では募集中の企画があります。右の「カテゴリー(Categories)」の「只今募集中の企画}というところをクリックしてご覧ください。


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<小雨の中で作業の説明を受ける参加者の皆さん>


  昨年11月上旬、福島県の国見町などのご協力をいただき、町が管理する伐採地に200本の広葉樹の苗木を植えました。日本熊森協会の東北地方における活動の第一歩といっような事業でした。

  その苗木の脇に立てた添え木に目印のテープを巻く作業をこの日行ったのです。協会の呼びかけに応えてこの日集まってくださったのは私を含めて11名。残念なことに、秋の植樹のときに比べると大幅に減りました。地元の関係者や町長さんはじめ町の職員を含めると合計22名でした。

  福島県内の会員から「遠いので・・・」などと言われて不参加のご連絡をいただく一方で、わざわざ東京から駆けつけてくれた若者もいました。そのほか宮城、山形から参加があったのは、本当にありがたいことでした。

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<添え木に目印のテープを巻く。>

  苗木を育ててゆくために、その周囲に生えてくる草を取り除くという作業が今後数年間必要になるわけですが、そのときに誤って苗木を刈ったりしないように、添え木に目印のテープを巻いてゆく作業をしていただきました。3歳のはるとくんもご両親と一緒に参加してくれました。

  北に蔵王の山々を望む小高い山の山頂一帯のこの植樹地は、年中風が強く、しかも積雪も2、3mになると聞きました。こうした環境のもとで伐採地に植生が回復してゆくのはたやすいことではないと思われます。私たちの活動が、その回復を少しでも早めることに役立つのではないか、と考えてこの活動に取り組んでいます。

  アカマツの伐採地には、もともとそこに生育していたミズナラも育ち始めていました。ヤマツツジも点々と残っています。まだ伐採の痕が生々しい現地ではありますが、数年後には緑がさらに増えてゆくのではないかと楽しみです。


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<萬歳楽山の登山口で説明をお聞きする。>

  30分ほどで作業を終え、近くにある標高915mほどの萬歳楽山の登山口へと移動しました。この山は最近「特異磁場スポット」として名前が知られてきているという山です。ケイタイ電話がこわれたという人もいるそうですし、痛かった足腰が治ったという人もおられるとか。

  登山口に着くころから雨があがり、青空さえ見えてきました。内心「まだ晴れ男健在」と思ったのはもちろんです。

  町の課長さんにこの日のルートの説明をいただき、山頂での昼食を楽しみに歩き始めました。今年は山の花が少し遅れているのですが、この山はドウダンツツジがたくさん自生している山です。「来週末あたりが見ごろのようですね」と町長さんがおっしゃっていました。


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<山頂には展望台が組まれていました。>

  山頂までは小一時間。ミズナラ、ドウダン、ホウノキ、イタヤカエデ、トチなどが混生する若々しい森の中の道は、それほどの急傾斜もなく、森林浴を楽しむにはもってこいでした。毎日パソコンと向かい合って仕事しています、という東京からの若者も、「気持ちいいです!」と満足げでした。


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<「弘法水」はすばらしい水でした!>

  下山してから、近くに湧き出している「弘法水」という水場に移動しました。町長さん自らその水の効能を説明してくださいました。飲んでみますと冷たさの中になにかしら「甘味」のようなものを感ずる不思議な水でした。参加者のみなさんが列を成してその水を汲みました。

  国見町のこの植樹地は広さが27ha。私たちの取り組みはそのほんの一部に木を植えたばかりです。この日のように、みんなで交流しながら、民間と行政とが手を取り合って森づくりを進めることが、さらに広がってゆくようであればと思いました。

  町長さん、課長さんそして担当のお二人の職員さん、森林組合の関係者の皆様、休日にもかかわらず対応していただき、本当にありがとうございました。

  地元福島の会員だけでなく、多くの協会会員の交流の場になってもいいかもしれないとも思い始めています。

  家路に向かって国道113号線のニ井宿峠を越えるときには、雷雨の中、車を走らせてきました。私たちは本当にラッキーだったのかもしれません。



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2010年05月18日

植樹地のブナ芽吹く!>>>6月に見学会

※「葉っぱ塾」では募集中の企画があります。右の「カテゴリー(Categories)」の「只今募集中の企画」というところをクリックしてご覧ください。


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<強風の中、芽吹いたブナの若葉>


  昨年11月1日、東北では初めてとなる、日本熊森協会主催の伐採地への植樹を、福島県国見町で行ったのですが、先週、5月12日、私が現地に出向き、町の村上産業振興課長さんらとお会いし、その後の様子を見たり、今年の計画を話し合ったりしてきました。

  当日は5月とは思えない寒気が入ってきており、標高600mほどの植樹地は、風速10〜15mもの風が吹き、気温は5℃ほどでした。冬の雪はすっかり消えていましたが、昨年秋に植えた稚樹たちがどうなっているのか、目にするまでは気が気ではありませんでした。

  吹き飛ばされそうになりながら昨年植樹したあたりで最初に目に飛び込んできたのは、ブナの若葉のみずみずしい緑色でした! 強風にちぎれそうになりながらも枝にしっかり付いている若い葉を見たとき、そのけなげな姿に涙が出そうになりました。

  私たちが植えた樹種の中で、ブナは一番芽吹きが早いのですが、他の木も、芽が膨らんでいました。トチは、最初の葉っぱが広がりつつあるものもありました。


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<そろそろ食べごろ、ギョウジャニンニク>

  また、苗木の間のあちこちに植えたギョウジャニンニクも、葉っぱが顔を出していました! もう少しすると食べごろになりそうです。どうぞ採集においでください。なお、その際、葉っぱを切り取るだけにして、根は掘り出さないようにお願いします。

  伐採作業で重機が動き回ったために、まだ背丈の高い草が生える様子も見られませんでした。もしかしたらこの夏は草刈りがいらないかもしれない、と村上課長さんはおっしゃっていました。これについては、夏の推移を見守り、必要に応じてお集まり願うかもしれません。

 町と日程を調整し合い、今年度はとりあえず次のように計画をしました。昨年の植樹に参加した方だけでなく、まわりの方にも呼びかけて、この植樹の輪を広げてゆきましょう。

    ■■■「植林地視察と萬歳楽山登山」■■■

  6月5日(土)午前10時00分〜午後3時00分
           国見町役場前集合・解散
 

※長靴や、トレッキングシューズ、昼食、雨具、水、おやつなど各自持参。

※集合場所までの交通について不安な方は下記にお問い合わせください。
       
※萬歳楽山(まんざいらくさん)は標高915mですが、車で登山口に移動し、そこからは山頂まで1時間ほどで着きます。体力初級者でも大丈夫です。ただし、雨天の場合は現地視察だけで終える場合がございます。

※申し込みは 山形支部長八木文明まで(締め切り6月1日)(火)
  氏名、年齢、住所、電話(できればケイタイ)を下記に連絡してください。
         八木文明 e-mail happa-fy@dewa.or.jp
                FAX 0238−84−1537

★「第2回植樹活動」(予定)

  10月30日(土)午後12時30分〜午後5時00分
         国見町役場前集合・解散
    (※詳細は秋になってから連絡します。)





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