昭和堰

2018年11月15日

☆★長井葉山の新たな案内板設置!

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<新たに設置された葉山案内看板>


  11日の田んぼオーナーの収穫祭のとき、葉山山麓でのキノコ・ハイキングに向かう途中、勧進代林道の入り口近くの広場に新しい看板が設置されているのに気づきました。

  土台部分のセメントがまだ完全には固まっていませんでしたから、この前日ぐらいの設置だったかもしれません。

  葉山山頂一帯と、そこの至るいくつかの登山道、そして嘉永堰、昭和堰などの遺構の存在が明示され、葉山の全体像が把握しやすい案内図となっていました。

  私が以前簡易測量して図面化した昭和堰ルートも青色の線で示されていました。

  確認はしていませんが、おそらく他の登山口あたりにも設置してくださったのではないでしょうか。

  この案内図は今後葉山を訪れる人たちに十分活用されることになることでしょう。

  設置に関わってくださったみなさま、ありがとうございました。





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  ☆「葉っぱ塾」のリーフレットできました!
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  ※配布にお力添えください。

  ☆「葉っぱ塾の被災地支援活動中間報告」


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2017年12月18日

☆★「西山の史跡を見守る会25周年を祝う会」に参加して

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<記念の冊子と私のレジュメ>


  16日夕方、長井市内の「とらや旅館」さんの大広間で、「西山の史跡を見守る会25周年を祝う会」が開催されました。

  勧進代地区のみなさんが集まるこの会に私がお招きをいただいたそもそものきっかけは、この会の初代の代表を務められた田畝弘(たせ・ひろし)さんと2000年9月に、葉山の山中でお会いしたことでした。

  国土地理院の地形図にも、昭文社から出ている「山と高原地図 朝日連峰」にも載っていない道が、葉山山頂に通じていることを、そのとき初めてお聞きしたのです。

  田畝さんたちは1992年から、役目を終えて山中の藪中に埋もれていた「嘉永堰」や「昭和堰」と、そこから引かれた用水路に沿う道を探し、刈り払いを進めて数年がかりでその道を葉山山頂近くまで開通させたのです。

  25周年とは、その取り組みが始まってからの四半世紀ということなのです。 


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<ネクタイ姿の遠藤さん>


  当初の会はその後、葉山周辺に存在しているいくつかの遺構の保全や管理に関っていったことにで組織の改変があり、現在は、私たちが田んぼのことでお世話になっている遠藤重夫さんが代表になっておられます。

  16日にお伺いしましたら遠藤さんはネクタイ姿でおいでになっていました!

  そうですね。

  主催者代表ですから。

  私もスピーチを依頼されていましたので、ルートマップの作成経過について資料をまとめ、お話しさせていただきました。


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<山地図に示された葉山の「昭和堰ルート」>


  田畝さんからお聞きしたのは昭和7年から9年までの3年間かけて開削されたという「昭和堰」に沿う道で、そこを私が簡易測量し始めたのは2001年秋のことでした。

  コンパスと歩測を組み合わせて山道の方向と距離の情報を集め、帰宅してから方眼紙に測定した結果を線で表してゆく作業によって、粗い図面を作成します。

  これを何度か繰り返し、図面を貼り合わせて、より広い範囲のルートマップが出来上がります。

  それを田畝さんにすぐにお持ちして見ていただき、「これは使える!」と言っていただいたときの感激を今も覚えています。

  ルートの情報を、大石田在住で「山と高原地図 朝日連峰」の編集者、高橋金雄さんにも提供し、10年ほど前から、このルートが、破線ではありますが、表示されることになりました。

  私の役目は、この道を多くの人に歩いていただくような企画をし、先達の稲作に対する情熱や執念を伝えてゆくことです。

  静かにそこにある葉山の峰々を歩きながら、かつてそこで汗を流した人々の息遣いに耳をそばだてる。

  そんなふうにご案内できたらと考えています。






  ☆「やまがた冬のあった回廊」ホームページ


  ☆「月と季節の暦」(2018年版)完成しました。
  

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2017年10月17日

☆★紅葉進む長井葉山

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<山頂付近のドウダンの仲間の紅葉>


  大きな行事のあわただしさから解放されると、たまらなく山の空気を吸いたくなります。

  16日は、次週に予定している「平日だって山はある!」の下見を兼ねて、葉山に向かいました。

  葉山の稜線が色づいている様子が長井の街中からも見えていて、「今年の紅葉はどんな様子かな?」と気になっていました。

  標高550mほどの勧進代登山口まで車で上がると、そのあたりはまだ緑色が多く、本格的な紅葉はこれから。

  そこから尾根道を登るほどに、色づきが進んでゆきました。

  標高1200mの山頂付近は、すでに落葉が始まっていました。


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<神社裏から見えた大朝日岳>


  山荘脇の葉山神社の裏手に回ると、夏の間は見えにくくなっていた大朝日岳の山頂が、この日はくっきりと見えていました。

  ブナの木が多い山頂周辺では、ブナの葉っぱが黄色にならず、枯葉色になっているものがほとんどでした。

  こうなると、紅葉の見事さも半減してしまいます。


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<「奥の院」から見た祝瓶山>


  山荘から「鉾立清水」へと下り、背負って行ったペットボトルに水を汲み、再び山荘へ。

  そしてこの日は「奥の院」に足を伸ばしてみました。

  ここは祝瓶山の展望台でもあります。

  祝瓶山とその前景となる山々もすっかり秋色になっていました。


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<昭和堰ルートから見た散居集落と吾妻連峰>


  「奥の院」手前から昭和堰をたどる道に下ります。

  標高1150mあたりをほぼ等高線に沿うようにかつての用水路が残っています。

  その用水路に沿う道がきれいに刈り払いされていました。

  毎年、勧進代地区のみなさんが作業してくださっています。

  一度は埋もれてしまったこの道を再び開通させて、今年は25周年と聞いています。

  この道が「おけさ堀」からの登山道に出る少し手前で、南の方角が開ける場所があります。

  曇り空ながら、視界は良好で、川西町から米沢市西部へと展開している散居集落が見えました。

  雲海の上に浮かんでいるように見えたのは吾妻連峰。

  高い山々は間もなく雪化粧する頃です。

  登っていても、水を背負って下っても、ほとんど汗をかかなかったのですが、帰宅して気象台のデータを確認してみたら、この日の朝の長井市の気温は6℃台まで下がり、この秋一番の冷え込みだったようです。

  来週23日の予報はあまり良くないのが気がかりです。





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2017年10月13日

☆★11月11日11時11分11秒に長井葉山へ!〜参加者募集開始

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<前回(2011年)の「1並び」登山>



  11月11日11時11分11秒、葉山の山頂へ!
        
           葉っぱ塾 「1並び」の長井葉山


   ☆悪天の予報が出ているので、中止を決めました。

 

  11月11日11時11分(できれば11秒)に長井葉山の頂上に立ちませんか!

  この時期は山麓から中腹が紅葉の最盛期です。

  山頂付近はすっかり葉が落ちていることでしょう。

  めったにない「1並び」のこの日、思い出を作ってみませんか?

  もしかしたら、大朝日岳や祝瓶山は雪をかぶっているかもしれません。

  あまり歩かれていない勧進代コースそして昭和堰をたどって晩秋から初冬の風景を楽しみませんか?


    【期  日】  2017年11月11日(土) ※悪天中止

    【参加費用】  一人¥3000(ナメコ汁付き)
            ※小中学生(小学3年以上) ¥1500

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    【募集人数】  10名程度

    【集  合】  長井市「勧進代南部公民館」前 午前7時30分
              長井市勧進代1732−2
            ※ご要望あれば現地までの地図をお送りします。

    【日  程】  7:30    公民館前集合・移動
             8:11    登山口出発
           11:11ごろ  葉山山頂
           15:11ごろ  公民館前帰着・解散(予定)
(勧進代口〜追分〜葉山山頂〜昭和堰〜勧進代尾根)

    【持ち物】   昼食、雨具、水(1ℓ)、防寒着、手袋、耳の出ない帽子

    【申し込み】  11月7日(火)締め切りです。
(定員に達した場合その時点で締め切り)

    【連絡先】  葉っぱ塾・八木文明 
         日本山岳ガイド協会認定ガイド
         日本自然保護協会自然観察指導員
          Tel 090-5230−8819
          メール happa-fy★dewa.or.jp
         (送信の場合は★を@に変えてください。)



  ☆「木星音楽団長井公演」はいよいよ明日、10月14日!
       「葉っぱ塾」でチケット受け付けています!
木星長井公演2017チラシ最終


   【チケットのお申し込み】 葉っぱ塾 八木
           電話090-5230-8819
           happa-fy★dewa.or.jp
        (送信の際は★を@に変えてください。)


  ☆やぎりんの新著『わくわくオーケストラ楽器物語』発売!

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2017年09月24日

☆★平日だって山はある!〜長井葉山平日登山のご案内

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<紅葉進む長井葉山(昨年)>



             平日だって山はある!

         葉っぱ塾 秋の月曜日の長井葉山へ!


  休日にお仕事がある方も多いですね。

  そこで平日に長井葉山への登山を計画してみました。

  この時期は中腹の紅葉が見ごろを迎えているはずです。

  長井市に長期研修で滞在している大正大学の大学生も誘ってみたいと考えています。

  あまり歩かれていない勧進代コースそして昭和堰をたどって晩秋の風景を楽しみませんか?


    【期  日】  2017年10月23日(月) ※悪天中止

    【参加費用】  一人¥2500(ナメコ汁付き)
                
    【募集人数】  10名程度

    【集  合】  長井市「勧進代南部公民館」前 午前7時30分
              長井市勧進代1732−2
            ※ご要望あれば現地までの地図をお送りします。

    【日  程】  
      7:30    公民館前集合・移動
      8:00    登山口出発
     11:30ごろ  葉山山頂
     15:30ごろ  公民館前帰着・解散(予定)
(勧進代口〜追分〜葉山山頂〜昭和堰〜勧進代尾根)

    【持ち物】   昼食、雨具、水(1ℓ)、防寒着、その他
        ※ 詳しくは参加申し込みされた方に御連絡いたします。

    【申し込み期限】  10月19日(木)締め切りです。
       (定員に達した場合その時点で締め切り)

【連絡先】  葉っぱ塾・八木文明
          日本山岳ガイド協会認定ガイド
          日本自然保護協会自然観察指導員 
        Tel 090-5230−8819
        Fax 0238-84-1537
        メール happa-fy★dewa.or.jp
      (送信の場合は★を@に変えてください。)

        


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2015年11月04日

☆★冬を待つブナの峰へ〜晩秋の長井葉山

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<時折日差しもあった!>


  前日の段階の予報からすると、きっと中止だと思っていた方が多かったのではないかと想像する3日の「晩秋の長井葉山」を、予定通り実施しました。

  西から高気圧が張り出しつつあったこと、等圧線の間隔が広がり、あまり強い風は吹かないだろうと予想したこと、気温が前日よりもかなり高くなるとの予報だったことなどを踏まえ、実施を決めました。

  申し込まれた皆さんの中には、「ほんとうにこんな天気で、登るの?」と思われた方もいらっしゃったかもしれません。

  最高の天候ではありませんでしたが、最悪でもありませんでした。


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<二つ並んだ葉山山頂神社前で>


  勧進代ルートの林道の鍵を借りており、およそ2キロの林道を車で進んでから歩き始めたこの日でした。

  途中で日がかげり、小雨も降ってきたので、まずはまっすぐ山頂をめざすことに。

  歩き始めて2時間45分ほどで葉山山荘に着きました。

  何と山荘には先客がおられました。

  いわきからここ長井市に移住されたMさんが、いわきのお友だちを案内して登っておられました。

  私たちは山荘の2階でみんなで昼食。「葉っぱ塾」特製の大根おろし入りナメコ汁を喜んでいただきました。

  昼食後、この8月に空輸されたばかりの新しい葉山神社をバックにみなさんで記念撮影。


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<昭和堰ルートを歩く>


  御田代(おたしろ)湿原、奥の院のピークを回って、下りは昭和堰をたどるルートへまわりました。

  平坦ながらも一つの尾根をぐるりと回るようなこの道、少々長く感じられたでしょうか?

  昔の人々の、米作りへの執念やご苦労などを想像していただけたら嬉しいことこの上なしです。


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<長井市内を一望する>


  勧進代尾根を下り始めるころには長井市内から米沢にかけての置賜盆地が明るく見えてきました。

  高い山々は山頂部が雲に隠れて、眺望としては物足りなさはありましたが、こうして市街地を見おろすことができたことは、登山の楽しみの半分ぐらいは達成できたことになるのではないでしょうか。


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<「栃ノ木展望台」で>


  今回は、「葉っぱ塾」の行事にしてはたくさんのみなさんにご参加いただきました。「安全登山入門編」の今年やこれまでの受講生もおられましたが、インターネットで「葉っぱ塾」の情報を探して参加くださった方も何人かおられました。

  また、お父さんと一緒に参加の中学生、20代の女性など、これまでになく年齢層が広がったのもまた、嬉しいことでした。

  時節柄、キノコの楽しみもありました。ムキタケやナメコをゲットした方もおられました。

  山の空気を吸い込んで、少しの疲労を取り返す喜びが得られたのであれば幸いです。

  ご参加くださったみなさまありがとうございました。

  写真をお送りいたします。感想などをぜひコメントとしてお寄せください。

  今回は、「安全登山入門編」の以前の受講者のKさん、Sさんにサポートをしていただきました。おかげで安心してみなさんに楽しんでいただけたと思います。ありがとうございました。



   ☆「葉っぱ塾」・モンベルのコラボイベント

   ☆「葉っぱ塾の被災地支援活動中間報告」
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2015年10月16日

☆★紅葉前線急速に下る〜紅葉を楽しむ長井葉山

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<標高900mぐらいのコハウチワカエデ>


  15日の朝、わが家のすぐ上を、鳴き交わしながらハクチョウたちが飛びました。

  また、長井葉山を下から仰ぎ見ると、ほぼ中腹まで紅葉しているように見えました。例年よりも早く紅葉が進んでいるようでしたので、朝食後、勧進代の林道経由で葉山に登ってきました。

  麓に近い高さはミズナラが多い森ですが、そのあたりではまだ緑が多く、紅葉はこれからといったところでした。

  標高800mあたりからブナの葉が黄色に変わり始め、標高900〜1000mあたりで、紅葉、黄葉が盛りとなっていました。


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<「白葉」するコシアブラ>


  夏の間は緑にまぎれていたコシアブラは、この時期「白葉」することで目立ってきます。

  勧進代尾根を登る道が、「オケサ堀」からの道と合流するのがおよそ1050m付近ですが、そのあたりの高さでは、ブナの葉は紅葉を終えて多くがその葉を散らせていました。


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<「奥の院」からの眺め>


  この日は「昭和堰」をたどる道を登りました。

  先日地元の方に聞きましたら、今年はこの「昭和堰ルート」全体の草刈りまでは手が及ばなかったと聞いていましたので、下草刈り用の鎌を持参していました。

  クマササやフキなどが登山道を覆っているところではそれらを刈り払いながら歩きました。

  「昭和堰」の取水口あたりから一気に60mほど登ると、葉山の「奥の院」のピークに飛び出します。

  標高1200mのそのあたりでは、ブナはもうほとんど落葉を済ませていました。


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<新しい葉山神社の基礎部分>


  今年8月に空輸された新しい「葉山神社」の祠は、その後9月に、人力で基礎部分に必要なセメント類を担ぎ上げ、作業を完了していました。

  たくさんの人々が協力しあって山の守り神が完成しました。

  「葉っぱ塾」では11月3日に、この長井葉山への登山を計画しています。15日段階でまだ定員に達していません。ご一緒にいかがですか?


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<ルリミノウシコロシの青い果実>


  帰る前にいったん「鉾立清水」で水を汲み、下りにかかりました。

  紅葉の時期は、木々の果実もいろいろ見られますが、青い実は珍しいのではないでしょうか。

  これはルリミノウシコロシ(別名サワフタギ)という灌木の実です。

  昔はこの実を使って染物に使ったりしたそうです。


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<下山時に集めたモミジ類の「図鑑」>


  下りながら、モミジ類を集めてみました。

  この日、はっきりと区別できたものを家に戻って図鑑で確認すると7種類ありました。

  秋は、紅葉をいろいろな方法で楽しむことができます。明日17日は山形市内の保育園の体験活動があるので、こんなことも紹介してみようと思っています。



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2015年10月02日

☆★晩秋の長井葉山へ〜参加者募集開始しました!

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<長井葉山「奥の院」から見る祝瓶山>




              紅葉のブナの森を抜けて
         〜 葉っぱ塾 晩秋の長井葉山2015 〜


       ☆ 終了しました。


  11月上旬の長井葉山(東北百名山)は、紅葉が麓まで下りています。

  山頂一帯での紅葉は終わり、ブナの森は落葉してすっかり明るくなっている時期です。

  もしかしたら、大朝日岳や祝瓶山は雪をかぶっている姿を見せてくれるかもしれません。

  あまり歩かれていない勧進代コースそして昭和堰ルートをたどって晩秋の山々や、山から眺める里の風景を楽しみませんか?

  【期  日】  11月3日(祝日) ※悪天中止

  【参加費用】  一般¥3000  (保険料・写真代含む)

  【募集人数】  15名程度

  【集  合】  長井市「勧進代南部公民館」前 午前8時00分
        長井市勧進代1732−2  電話 0238-84-6335
     ※ご要望あれば現地までの地図をお送りします。

  【日  程】  8:00    公民館前集合・出発
         11:30ごろ  葉山山頂
         15:30ごろ  公民館前帰着・解散(予定)
     (勧進代口〜追分〜昭和堰〜葉山山頂〜勧進代尾根)

  【持ち物】   昼食、雨具、コンパス、ヘッドランプ、水(1ℓ)、防寒着、手袋、おやつ(非常食兼ねる)

  【申し込み】  10月29日(木)締め切りで、葉っぱ塾まで。

  【連絡先】  葉っぱ塾・八木文明 
          Tel 090-5230−8819
          メール happa-fy★dewa.or.jp
        (送信の際は★を@に変えてください。)
        日本山岳ガイド協会認定ガイド
        日本自然保護協会自然観察指導員



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2014年10月16日

☆★紅葉進む長井葉山、水汲み山行報告

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<霧に包まれる集落>


  15日、久しぶりに長井葉山に向かいました。台風が去って、吹き返しの風もおさまっていました。

  勧進代尾根に向かう林道を車で登ってゆく途中で見えた下の集落が朝霧に包まれようとしていました。


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<朝日浴びる葉山東斜面>


  この時期の霧は高度はごく低く、林道を少し登ればその上に出ます。上空は抜けるような青空でした。

  いつもの年よりは早目に紅葉が進む葉山東斜面が、朝日を受けて輝きました。


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<黄葉するブナ>


  車を置いて、水汲み用の空のペットボトルを入れた軽いザックを背負い、勧進代尾根を登ればすぐにブナの森です。

  今年のブナはブナ枯れはありlませんが、半分は黄葉し、半分は茶色に枯れています。昨年に比べれば物足りない気がします。


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<白葉するコシアブラ>


  気まぐれなブナに引き換えカエデ類やクロモジ、それにコシアブラなどは、毎年それぞれの色にしっかりと変わるから不思議です。

  コシアブラは「白葉」する珍しい植物です。夏はどこにあるのかわからなくなりますが、この時期、その存在を色で知らせています。


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<昭和堰ルートのブナの森>


  11月3日に歩く予定の「昭和堰」ルートに回ると、落葉が少し進んでいて、樹間から祝瓶山や大朝日岳などがちらちらと見えます。

  標高は1100m前後のこのあたりが紅葉の盛りといったところです。


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<「奥の院」から眺める祝瓶山>


  「昭和堰」から一気に急な斜面を登りきればそこは「奥の院」と呼ばれる小ピークです。ここは風が強いために、1200mほどの高さなのに、樹木が高く育つことができず、祝瓶山(いわいがめやま)の優れた展望台となっています。

  すっかり秋色になったピラミッド型の祝瓶山が、秋の空にその頂を突き刺すようにそびえていました。


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<タムシバの冬芽>


  植物はもう冬支度を終えています。落葉が進む一方で、来年の新たな芽が準備されています。

  タムシバの暖かそうな冬芽は、いつ雪がやってきても大丈夫とでも言っているようでした。

  山頂の小屋に寄ってから、「鉾立(ほこだて)清水」へと少し下りました。雨の後のせいか水量はけっこうありました。

  こんな計算をしてみました。2リットルの水を汲むのに12秒。1分間では10リットル。1時間では600リットル。さらに1日では14400リットル。

  小さな清水から湧き出る水が1日で14トン以上にもなるのです。

  そのほんの一部を2リットルのペットボトル8本に詰め込み、16キロの水を背負って下山しました。今朝からしばらくは、この山の水でコーヒーを飲めることになります。

  「葉っぱ塾」では11月3日に、葉山への登山を計画しています。参加者を受け付けています。下記にご連絡ください。

  【連絡先】葉っぱ塾 八木 筺。娃坑亜檻毅横械亜檻牽牽隠
                   happa-fy★dewa.or.jp
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2014年08月10日

☆★山道を守る人々〜昭和堰刈り払いに同行

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<霧が漂うブナの森>


  「9日、昭和堰の草刈りをします」と案内をいただいていました。

  四国沖に台風11号があって、東北地方には停滞前線がかかるという天気図は、ちょうど1か月前、このあたりに大雨をもたらした状況に酷似し、雨が気になりました。

  しかし結果的に9日は、ひどい雨にはならず、時折空が明るくなることもある、しっとりとした穏やかな一日でした。

  地元勧進代の方々3人と葉山へ。一月半ぶりの葉山でした。中腹から雲の中に入りましたが、こんなときのブナの森は幻想的な風景になります。


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<雲湧き上がる祝瓶山>


  3人に先行して私は山頂の山荘へ。この日は泊りになる3人の方々の夜の飲み物を背負っていました。

  お酒のパックは山荘に、缶ビールは沢水につけて、「奥の院」にまわってみました。

  朝は低いところまであった雲が少し高くなり、祝瓶山が見えそうでした。しかし、山に纏わりつく雲はなかなか消えず、しっかりとその姿を見ることはできませんでした。

  「葉っぱ塾」では9月23日にこの祝瓶山への秋の登山を予定しています。


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<生い茂るシダ>


  3人の地元の方々は、昭和堰をまわるルートを下から刈り払いしながら登って来られます。私は「奥の院」から逆に昭和堰をたどり、下刈り用の大きな鎌で枝払いをしながら下ってゆきました。

  この時期、ブナの森は緑が一番濃く、下草が最も繁茂しています。わずかな条件の違いで植物たちが見事に住み分けて、ここはシダ、あちらはフキ、などとまとまって生育していたりするさまは、なかなか見事です。


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<鮮やかに咲いたエゾアジサイ>


  この時期、あまり花は多くはありませんが、一番目立ったのはエゾアジサイです。

  ネットで検索してみると、この花の花言葉には「移り気」、「辛抱強い愛情」などがあるそうです。

  想像ですが、前者は花の色合いが少しずつ変化してゆくアジサイ特有の特徴に因んだものでしょうか。

  ならば後者は? 日当たりの良くないブナの森の中に、ひっそりと、しかししたたかに鮮やかな青を見せているあたりからでしょうか。

  華やかな街のアジサイは江戸時代に野生のガクアジサイなどを品種改良して作られたもののようです。

  手まりのように丸いアジサイも見事ですが、清楚な山のアジサイが私は好きです。


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<作業する遠藤さん>


  昼近くなって、ようやく草刈り機の音が聞こえてきて、まもなく三人の方と合流。そこで昼ご飯としました。

  幅1mもない堰に沿った道ですが、その倍以上の幅で草を刈ってくださっていました。もしこうした作業を3年も中断すれば、どこが道だったのかわからない状況になってしまうのです。

  山に道がある。それは歩くことによっても維持されるのですが、人知れず地元の方々がこうして刈り払いしてくださっているからだということを忘れないようにしたいと思います。


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<置賜盆地をのぞむ>


  三人に別れを告げ、一人、軽くなったザックを背負い、軽快に下山してきました。

  途中の展望台は朝は霧で何も見えませんでしたが、午後は置賜盆地がずっと見渡せました。その視線の先は栗子峠、そしてその向こうは福島市です。

  今朝このブログを書いている時点では、台風11号の四国上陸は目前です。近畿地方を南から北へと縦断し、日本海に抜けるとの予想です。

  どうか大きな被害になりませんようにと願っています。



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2013年07月21日

☆★爽やかな山の時間〜昭和堰刈り払いに同行

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<土砂崩れがあちこちで起こっていた林道>


  「葉っぱ塾の田んぼ」や、学生たちのフィールドワークでお世話になっている勧進代(かんじんだい)地区の有志のみなさんが、毎年この時期、長井葉山山中に昭和初期につくられた、「昭和堰」に沿う山道の下刈り作業を行っておられます。

  毎年参加とはなかなかいかないのですが、今年はお手伝いに行ってきました。18日の豪雨の影響は、アクセス道路の林道にも及んでいました。

  もともと地盤の弱い朝日連峰一帯です。こうした豪雨の影響はこれまでもあったのですが、わずか2キロあまりの林道が数箇所で崩れていました。それも、簡単には開通させられないほどの規模で。


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<山中での作業はなかなかハード>


  林道ゲートからわずか500mも行かない所で車を降りて歩かねばなりませんでした。作業に使う草刈機やチェーンソーを持って歩くのはなかなか大変です。これらを持って山を登るのはさらに大変です。作業現場に着くだけでも2時間あまりかかります。

  私は途中から、山荘での宿泊に必要な食料を受け取って運び上げたり、山荘に置いてあるポリタンクに水を汲んで運び上げたり、サポートに徹しました。


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<休憩にはこんな飲み物も!>


  まだ梅雨明けにならず、気温がさほど高くはなかったものの、登って作業する人たちには、こんな飲み物が何よりのごちそうのようです。


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<夏空のぞく御田代湿原>


  水を汲んで山荘に戻ると、登山者が数名昼食をとっておられました。下山ルートにはぜひ昭和堰に沿った道を、とご案内しました。道を通ってくださる方が一人でもおられることが、作業の励みにもなるのです。

  山頂の「御田代(おたしろ)湿原」は、もうすっかり夏の様相でした。雲の切れ間からのぞく青空に、まもなくやってくる本格的な夏の気配が感じられました。


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<咲き始めていたヤマユリ>


  私は手持ちのカマとナタとで刈り払いをしたり、設置されているロープのたるみを補修したりしながら下り、途中で、登りながら作業する一行と出会いました。

  しばらく一緒に休憩をとり、この夜山荘に泊まる一行と別れて一人下山。林道まで下りてくると、朝は気づかなかったヤマユリが目に入りました。風向きによては、その姿よりも先に花の香りでそれと気づくこともある花です。山中に自生する花の中では最大級ではないでしょうか。「もう梅雨明けの準備は整っているわ」とでも言っているかのようでした。

  勧進代の方々のこうした作業への取り組みを見て思うのは、「ボランティア!」というような気負いがまったくないことです。山の空気の中に身を置き、それを仲間たちと一緒に吸うことだけで満足しておられるような、飄々としたところが、本当に爽やかです。そんな方々と一緒にすごした時間も実に爽やかな時間でした。ありがとうございました。


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2012年10月10日

★★★青年会議所「葉山探検隊」ガイド報告

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<薄暗いうちから受付する参加者>


  夏に一度計画され、参加者が集まらずに10月に延期された、長井青年会議所主催の「挑戦! 発見!! 感動!!! 葉山探検隊」という登山イベントの企画段階からお手伝いしてきました。その行事が6日行われました。

  登山とは無縁と思っていた青年会議所のみなさんが、地元の山に登ろう、と呼びかけてくださったことは嬉しいことでした。以前は学校登山でかなり登っていたものですが、最近は行事の精選ということで、長井市民で長井葉山に登ったことのない子どもたちが圧倒的に多くなっています。そんな中でのこうした行事の企画は、山のガイドとしても大歓迎でした。


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<「おけさ堀登山道」を登り始めた皆さん>


  「葉っぱ塾」が呼びかけるのとはまた違ったネットワークで集まってくださった方々は、登山初心者が圧倒的に多く、その割にはたいへんなルートでしたが、参加者23名、会議所のスタッフ15名ほどで、「おけさ堀登山道」を登りました。

  「葉っぱ塾安全登山講座」を受講してくださったKさんとSさんにガイド役をお願いしており、参加者を3つの班に分けて登ることができたことは、危機管理上とてもありがたいことでした。


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<昭和堰の遺構をたどる>


  標高1150m前後にある「昭和堰」をぐるりとまわるルートは、ふだんの登山ではあまり使われないルートです。しかし、参加する子どもたちには、昔の人々の米作りに対する強い思いを、ぜひ感じていただきたいと選択したルートでもありました。


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<紅葉するハウチワカエデ>


  山頂に近づくと、紅葉している木もありました。本格的にはまだこれからというところでした。ハウチワカエデ、オオカメノキ、ヤマウルシなどは、気の早いほうです。


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<山頂でふるまわれたいも煮>


  会議所のメンバー数名が先発隊として葉山山荘に先回りし、私たちの到着する時間に合わせて「いも煮」を準備してくださっていました。水や材料を背負い、山頂で調理するのは大変だったことと思いますが、参加者の皆さんは疲れも吹き飛ぶ思いだったことでしょう。


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<元気だった「三人娘」>


  小学5年生の友だち同士で参加してくれた「三人娘」は、終始元気でした。にぎやかにおしゃべりし、歌を歌い、クマ除けの役割を果たしてくれたと思います。私も楽しませてもらいました。


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<葉山神社前での昼食>


  山形風のしょう油味のいも煮と、仙台風の(?)味噌味のいも煮の2種類が準備され、みなさんはゆっくり昼食を楽しんでおられました。


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<山頂での火おこし体験>


  食事後は、準備された「火起こし」に挑戦する子どももいました。煙は出るものの、なかなか火がつかず、昔の人の大変さが少しわかったでしょうか。


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<下山後の感想を述べる子どもたち>


  夕方、薄暗くなり始めるころにようやく下山。初心者には、登り5時間、下りに3時間かかる行程は厳しい面もあった登山だったと思われます。しかし、それでも全員が完歩できたのは、お互いが励ましあっていたという結果ではないでしょうか。子どもたちは「疲れたけれど楽しかった」と感想を述べてくれました。

  主催者自体が登山には素人ということで、山のガイドとして、企画の段階からいろいろなサポートやアドバイスをしてきた今回の行事でした。さまざまな問題点は感じましたが、多くの人々がふるさとの山と触れ合うという機会をつくる上では、貴重な機会を提供したと思います。願わくば、こうした行事の継続を希望します。


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2011年10月29日

紅葉進む長井葉山

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<オオカメノキの幼樹かな?>


  しばらくぶりに登った葉山は、ここ数年になく紅葉が進んでいました。10月はじめまでは遅れ気味だった紅葉が、中旬の寒気で一気に進んだのかもしれません。

  勧進代の尾根からとりつき、昭和堰を経由して「奥の院」に出るルート。11月の「1並びの葉山登山」では、ここを帰りのルートと考えています。


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<中腹のブナ>


  標高700から800mあたりが紅葉真っ盛り。ブナ枯れした木は早々に葉を落としていましたので、比較的被害の少なかった木が、黄色い葉っぱを輝かせていました。ブナ枯れがなければ、すばらしい黄葉の秋だったかもしれません。


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<昭和堰に沿った道>


  標高1000mを超えると、ほとんど葉っぱは落ち尽くしていました。夏は薄暗いほどのこの昭和堰に沿った道も、がらんと明るくなっています。


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<大朝日岳と、雪化粧した稜線>


  このルートの途中から大朝日岳が見えます。山頂を南側から見ているので、雪は日差しで消えていますが、左奥に見えている稜線には雪が残っています。前日は寒い一日でしたから。


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<「奥の院」から見る祝瓶山>


  昭和堰沿いの道から「奥の院」に突き上げると、そこは祝瓶山(いわいがめやま)の大展望台です。枯れた色のピラミッドが姿良くたたずんでいました。


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<すっかり落葉した山頂一帯>


  まわりに視線をやると、すっかり落葉したブナの森が、太陽の光を反射して白く輝いていました。さすがに風は冷たく、手袋をはずしてカメラを構えていると手が冷たくなってきました。冬の気配が近づいているのを感じます。


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<青空にナナカマド>


  帰りは昭和堰を回らず、まっすぐにオケサ堀方向に下り、途中の「追分」から勧進代の尾根に入ります。ナナカマドの赤い実が、青空に映えていました。


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<稲刈り終えた水田地帯>


  途中の「展望台」からは、「葉っぱ塾」の田んぼを含む長井市の水田地帯が一望できます。「葉っぱ塾」の田んぼは、この写真の真ん中あたり、雲の陰の部分にあります。乾燥は順調に進んでいるのではないでしょうか。


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<田沢右岸の「ふれあいのブナ林」>


  登るときに、登山口や分岐に真新しい標識が何か所かに立っていたのですが、地元の勧進代の方たちが、「みどり環境税」を活用して、散策路の整備を進めています。葉山に登らない人でも、標高500〜600mあたりのブナ林を楽しめるようにとの考えです。

  このあたりは紅葉はまだ半分ぐらいといったところ。道もまだ明確ではありませんが、人が歩くことで次第にはっきりしてくるのではないでしょうか。


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<ブナ林入り口標識>


  ブナ林の入り口の標識のあるところに下山しました。いつもの登山口からは歩いて10分あまりの、この林道の突き当たりのところです。新緑のときなどはどんなにすばらしい光景かと楽しみです。

  「葉っぱ塾」では、11月11日、「1並びの長井葉山」を計画しています。「1」にこだわっての登山。こんな日はめったにありません。ご一緒にいかがですか?



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2010年08月06日

若者たちの勧進代体験

※「葉っぱ塾」では、10周年記念事業としてデュオ・ケーナルパのCD制作支援へのご協力を呼びかけ、協力をお願いしています。詳しくはこちらをご覧ください。


  3日から始まった山形大学人文学部の「環境地理学演習」は、2日目の4日、と3日目の5日は1泊2日で長井市の勧進代集落に来てもらいました。おりしも猛暑の二日間となり、ふだんあまり運動していない学生には体力的にも大変だったと思います。軽い熱中症になった人もいましたが、何とか無事に二日間を乗り切りましたね。

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<ブナの幹に耳をあててみました。>

  大汗をかきながら長井葉山に登ってゆきました。途中のブナの林で休憩しながらブナの幹に耳を押し当ててみました。「心の耳」で聞こえた音はどんなものだったでしょうか。

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<昭和堰をたどり、米づくりへの執念を体感しました。>

  葉山の山中に、昔人の米作りへの執念を感じさせる堰跡があります。3時間もかけて登ったところに延々と続いている堰のスケールを体で感じてもらうのが今回葉山に登った最大の目的でした。

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<猛暑の中、ついに山頂へ!>

  へとへとに疲れながらも、励ましあいながら山頂まで着ました。大きな展望は苦しさを克服した人にだけ待っているものです。記念写真を取り合う学生たちに、高原の風は気持よく吹きぬけてゆきました。

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<高層湿原の「御田代」は神様の田んぼです。>

  葉山山頂にある「御田代湿原」は、貴重な高層湿原です。地元の人々の作物の神様の場所でもあります。

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<「嘉永堰」の歴史を地元の方々の紙芝居で学びました。>

  江戸時代末期の嘉永年間につくられた「嘉永堰」のことは、地元の有志が紙芝居を上演して歴史を教えてくださいました。IT時代と言われますが、人と人とが直接つながって伝え合うことの素晴しさを感じる上演でした。

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<地域の古老から古い時代のお話をお聞きしました。>

  勧進代二日目は、地域の古老、金田芳樹さんのお話を伺いました。ご自宅の茶の間では、嘉永堰を作る以前の「雨乞いの祈願」で使われたという竜神様の巻物を見せていただきました。「お宝」の迫力に息を飲みました。竜神様のおかげかどうか、学生たちを送って長井に戻ると、葉山に雨雲がかかり、しばらくぶりに雨粒も落ちてきました。

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<田んぼでは品種によるイネの様子の違いに気づきました。>

  田んぼでは「はえぬき」や「コシヒカリ」など、品種が違うと成長や葉っぱの色合いが違うことに気づきます。なにげなく見ているだけだったときと、視点が異なるということでしょう。

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<最後は縄を綯(な)う体験でした。>

  藁は、以前は大切な資源でした。雪に覆われる冬場、藁で縄を綯い、それが翌年の様々な作業で役立っていました。縄を綯うという技術も、受け止める人がいなければ絶えてしまうのです。自分が綯った縄を、学生たちは大切そうに持ちかえってくれました。

  今回の講座に参加してくれた学生たちの専攻は様々でした。彼らにとっては長井葉山に登りたい、などという気持ちがあったわけではないのに、こんな猛暑の中を登らされてしまった、という意識もあるかもしれません。しかし、ひょんなことで選択してしまったことから、もしかして一生体験できなかったようなことを体験し、会うことがなかったかもしれない人々に会ったと考えることもできるのではないでしょうか。「人と人とが出会う限りない不思議さ」ということを思います。

  10年以上も前、偶然のことから葉山の山中で勧進代のみなさんにお会いした。そのことからめぐりめぐって、多くの地元の方々のご支援をいただき、すばらしい時間を過ごすことができました。若者たちの心に蒔かれた「種」が、いつか成長し、芽吹いてゆくことを願っています。

  講座は本日が最終日。三日間のまとめを行ないます。勧進代の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。



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2010年07月25日

昭和堰の草刈り作業へ

※「葉っぱ塾」では募集中の企画があります。右の「カテゴリー(Categories)」の「只今募集中の企画」というところをクリックしてご覧ください。


  昨日朝、パソコンに向かって仕事をしているところへ、ケイタイ電話が鳴りました。出てみると勧進代のTさんです。何かと思ったら「今日昭和堰の草刈りに出ると言っていたよね」とのこと。「ああー! そうでした! 今すぐ行きます。」

  前夜まで覚えていたのに、朝になってすっかり忘れていたのです。毎年勧進代の有志の方々が、昭和堰沿いの山道の草刈り作業を行なっているのに同行することにしていたのです。

  10分で準備を終え、コンビニに寄っておにぎりを買い、すぐに登山口へと車を飛ばしました。他のみなさんがちょうど登り始めたところに何とか間に合いました。「あ、カメラ忘れた」。ということで、今日の記事には写真がありません。

  長井葉山の昭和堰に沿った道は、数十年間も忘れられて藪の中に埋もれてしまっていた道を、勧進代の方々が何年もかけて復元した道です。最近はかなり歩かれるようになって、山道らしさが出てきましたが、夏のこの時期は草の勢いが強いので、やはり草刈りが必要です。

  この日は地元の県職員Hさんの同僚の職員3名もボランティアで加わってくださって、総勢10名でした。昭和堰は標高1100mあたりを通っていますので、まずその高さまで登るのが大変です。ふだん運動していない人にはかなり厳しい登りだったかもしれません。

  8月に入ってすぐ、山形大学の夏季集中講座を担当しますが、学生たちにもこの道を歩いてもらう予定でしたので、ある意味、いい下見にもなりました。どの程度の休憩が必要なのか、およそつかみました。

  午後から天候が悪くなるとの予報だったのに、それほど悪化せず、比較的風があって作業もしやすい状況でした。帰りには鉾立清水にも立ち寄って、おいしい水を飲んできました。

  心地よい汗をかいた帰り道、途中の「展望台」まで降りてくると、西に傾きかけた太陽に照らされた置賜盆地が一望できました。そのはるか向こうには、うっすらと会津磐梯山も姿を見せていました。

  1週間近く山をお休みしましたが、今日からしばらくまたガイドが続きます。これから「葉っぱ塾 あこがれの大朝日へ」で、大朝日岳1泊。下山してすぐ鶴岡合流で翌日月山ガイドです。途中、ケイタイから投稿できればまた試みてみます。



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2010年06月16日

朝日軍道、昭和堰をたどる長井葉山(登山)

※「葉っぱ塾」では募集中の企画があります。右の「カテゴリー(Categories)」の「只今募集中の企画」というところをクリックしてご覧ください。


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<雪がまだ残るおけさ堀登山道途中で>


  15日は、「朝日軍道と昭和堰をたどる長井葉山」を実施しました。3名の参加者があって、ありがたいことでした。

  長井葉山に登る道はいくつかありますが、長井市草岡地内から始まる「おけさ堀登山道」は、かつて直江兼続が指揮して整備させたといわれている、いわゆる「朝日軍道」です。

  朝のうち、下山口の勧進代林道ゲートに車をまわしておき、おけさ堀登山道の入り口、「大石大明神」から登り始めました。ここが標高およそ400m。ここから、標高800mの「おけさ堀」までの急な斜面を、道はジグザグに切られています。したがって、あまり急な斜面を登ったということを感じないままに、葉山の稜線に出ます。

  おけさ堀から山頂までの道も傾斜がゆるいので、その分歩く距離は長くなります。途中に、麓から最後まで見える雪渓を横切ります。やはりここにはまだ雪があって、木が寝ているために視界が開けていました。

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<昭和堰沿いに咲いていたシラネアオイ>


  「嘉永堰」、「勧進代尾根分岐」を過ぎると間もなく「昭和堰入り口」という標識があります。ここから左に入って15分ほど歩けば、昭和堰沿いの道に出ます。ここから葉山の「奥の院」下までは、ほぼ等高線に沿った平坦な道です。

  この時期、シラネアオイがたくさん咲いています。他の登山道では今はなかなか見られなくなりました。この花は日本の固有種で、しかも1属1種しかないという植物です。雪深い湿ったところを好むようです。山の花には珍しく花が大きく、「優美」という花言葉がまさしくぴったりです。

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<サンカヨウの花がまだたくさん咲いていました。>

  堰に沿った道でもう一つ多かった花がサンカヨウです。緑色の大き目の葉っぱと白い小さな花のコントラストが印象的です。夏を過ぎると、花が咲いていたところに、美しい青い実がなります。

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<勧進代尾根展望台から見た会津磐梯山>


  昭和堰ルートはあちこちにまだ雪が残り、フキノトウやショウジョウバカマなど、春先の花がまだたくさん咲いていました。「奥の院」に登る斜面では何とマンサクの花まで咲いていました。春一番に咲く花なのです。

  「奥の院」からは祝瓶山や飯豊連峰がくっきり見え、「曇り」という予報だったので視界があまり期待できないかと思っていた割には恵まれたと思います。山荘まではおよそ4時間。山荘でゆっくり昼食をとり、帰りは勧進代尾根の道を下りました。

  途中の「展望台」からは南の眺望が開けますが、この日は吾妻連峰と栂峰の間に会津磐梯山も見えていました。

  今回たどったルートは、山と人々との古くからの関わり方を考えることのできるものだと思います。山につけられている道の様子にも、「意味」が隠されています。

  秋、木の葉が落ちたころに、もう一度計画してみようと思います。


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2010年05月20日

募集! 朝日軍道と昭和堰をたどる長井葉山

※「葉っぱ塾」では募集中の企画があります。右の「カテゴリー(Categories)」の「只今募集中の企画」というところをクリックしてご覧ください。


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<水が入った水田に映る“逆さ葉山”>

  ■■■ 葉っぱ塾 朝日軍道、昭和堰をたどる長井葉山2010 ■■■

  上杉家の家老だった直江兼続が、米沢と、飛び地だった庄内を最短で結ぼうと整備させたと伝えられる「朝日軍道」は、別名「庄内直路(しょうないすぐみち)」ともいわれ、その登り口は長井の草岡だったとのことです。現在の「おけさ堀登山道」がその朝日軍道だったのです。

  その道をたどりながら、戦国時代の人々のかすかな気配に耳を澄ませてみませんか? また、この道の途中には、「嘉永堰」や「昭和堰」など、地元の稲作を支えた用水の跡も残されています。そうした遺構をたどり、残雪の朝日連峰の一角にある長井葉山に登ってみましょう。シラネアオイなどが咲いているかもしれません。祝瓶山や大朝日岳の眺望も楽しみです。

    【期  日】 (1)6月15日(火) (2)6月19日(土)
            ※天候の判断を前日に行い、中止することがあります。

    【参加費用】  一人¥4000(保険料・写真代含む)

    【募集人数】 各回8名以内(申し込みはそれぞれ3日前までに)

    【集  合】  長井市草岡、「古代の丘資料館前」 午前7時30分
             ※ご要望あれば現地までの地図をお送りします。

    【日  程】  7:30    資料館前集合・出発
           12:00ごろ  葉山山頂
           16:00    勧進代登山口へ下山
(車で資料館に移動)

    【持ち物】   昼食、雨具、水(1?以上)、手袋、おやつ、その他
※詳しくは参加申し込みされた方に御連絡いたします。

    【申し込み】  各回3日前が締め切りです。氏名、住所、電話番号、生年月日をお知らください。

【連絡先】  葉っぱ塾・八木文明 Tel/Fax 0238-84-1537
                 e-mail happa-fy@dewa.or.jp
        日本山岳ガイド協会認定ガイド
        日本自然保護協会自然観察指導員



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2009年07月19日

山道を守る人々〜昭和堰刈り払いに同行

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  18日は、明け方までは降っていなかった雨が、午前6時過ぎからポツポツと降り出しました。この日はいつも長井葉山などでお世話になっている「昭和堰を見る会」のみなさんが、堰沿いの道を刈り払いする日でした。ここ数年声をかけていただいていたのに都合で参加できなかったのですが、今年はようやく参加できました。

  公民館に集まっているうちに、雨はしだいに強まってきており、予報も一日雨とのことでしたが、皆さんの判断は「やりましょう!」となり、身支度を整えて葉山へと向かいました。

  ただ山に登るのでさえ大変なのですが、刈り払いの場合は、草刈り機、その燃料なども持参しなければならないので、本当に大変です。雨の中で体が濡れるのもいとわずに作業に取り組んでおられた姿には頭が下がりました。山道を歩くとき、まったくのボランティアでこうして道の保全に関わっておられる方々がいるということを忘れないようにしたいと思いました。


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  雨の山では雨のときにしか見られない光景というのがあります。これもその一つでしょう。ブナの幹を流れ下る雨水です。ブナの葉っぱが受け止めた雨粒がしだいに小枝を伝い、幹に集まって、その木の根元にしみこんでゆくのです。「幹流水」と呼ぶ人もいます。

  その水は根元にしみこんだ後、再び根によって吸い上げられ、葉っぱへと送られます。そこに見事な水の循環が成り立っているのです。ブナの木は、こうして自分自身で水を「調達」するからでしょうか、大木になっても、そのわりに根を広く張ることはありません。そのことが、大木になったときに風によって倒されやすいという原因になっています。

  大木が大風で倒れるとどうなるでしょうか。それまで空を覆っていた直径20mほどの空間を占めていた枝がなくなるのですから、太陽の光が林床まで届くことになります。それまで十分な光を受けることのできなかった次世代のブナが、伸び伸びと成長を始めるのです。「倒木更新」と言われています。親の世代が倒れることで次世代が育つ。潔いその生き方にうなってしまいます。





  幹流水を葉っぱで集めて飲んでみる。そんな茶目っ気もこの方々は忘れません。午後2時過ぎ、びっしょり濡れて山荘に到着。私は一足先に山荘に着いて、ストーブに薪をくべてがんがんと火を焚いて皆さんを待ちました。真夏目前というのに濡れた体には火の暖かさがありがたく感じられました。山荘に泊まって「明日も作業」という皆さんに別れを告げて、下山しました。

  

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2009年06月22日

奇跡の好天〜長井葉山ツアー

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<おけさ堀へと登るつづら折の道の途中で>

  21日は仙台C社の「朝日軍道を辿る長井葉山」のガイドでした。予報どおり、未明から雨脚が強まり、雨雲の動き予想でも、雲が切れるのは午後になってからというものでした。「葉っぱ塾」の行事であれば、「今日はやめましょう」となるような天候だったのです。

  白鷹町内で仙台からのバスに合流したのですが、バスを待つ間にしだいに山にかかっていた雲が薄くなっていったことが、明るい兆しではありました。古代の丘資料館前で準備体操をしているときも小雨が降っていましたが、歩き始めると、気にならないほどの雨になり、結果的にはこの後私たちは雨に降られることなく下山しました。

  おけさ堀に登る途中の道ではまだ雲がかかっており、幻想的な風景も眺めることができました。雨雲がかかったブナの森は、ほんとうにしっとりして美しいものです。


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<昭和堰で見たノビネチドリ>

  おけさ堀で休んでいるうちに雲が動き始め、青空がのぞくようになりました。一時的な好天ではないかという疑いはなお持っていたのですが、山の中では期待のほうが大きくなります。

  下山してから仙台市内のご自宅に電話をしておられたゲストの方から、仙台は一日中霧雨が降っていたとお聞きし、「やはり」と思い当たったのは、この日は、オホーツク海の高気圧の周辺をまわる湿った空気が東から東北地方に流れ込んでいたことでした。その結果、奥羽山脈にぶつかった空気がその東側に雨を落とし、山を越えた空気は比較的湿気を失った状態になるのです。真冬の「西高東低」の気圧配置と逆の現象が起きます。

  昭和堰ルートにはいってから、これまで葉山ではお目にかかったことのない花が咲いていました。ゲストの方にもわかる方はおらず、とりあえず写真に収めてきました。バスに戻ってから添乗員のIさんに聞いてみると「ノビネチドリではないか」とおっしゃいます。帰宅して図鑑と見比べてみると、まさにそうでした。


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<見えてきた祝瓶山>

  昭和堰を歩いているうちに、西の方角にある祝瓶山も見えてきました。この段階では山頂に雲がかかっていましたが、その後登った「奥の院」では端正なピラミッド型をした祝瓶山がくっきりと見えました。ゲストの皆さんもとても喜んでくださいました。


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<雪渓を渡る>

  6月上旬に「葉っぱ塾」の行事で歩いたときにはあちこちにまだたくさんの雪がありましたが、この日は1箇所だけ、沢を埋めた雪の上を横断しました。あれほどたくさん咲いていたシラネアオイもほとんどが花期を終えていました。「奥の院」直下の御秘蔵沢に数輪咲いているのみでした。花たちはそれぞれの場所で季節をとらえ、確実に子孫を残す営みを行っています。

  この日のルートは、あちこちの山を登っておられるゲストの皆さんにも「長い」と感じた方が多かったようです。それもそのはず、おけさ堀のコースは、急斜面を軍装の人々が歩けるようにとジグザグに道が切られ、また嘉永堰や昭和堰は尾根の反対側から等高線に沿うように堰をつくって水をひいたものですから、ほとんど水平です。その分歩く距離が長くなります。

  自分のふるさとの山を案内し、奇跡のような好天に恵まれて喜んでいただくことができて、ほっと一安心。温泉で汗を流したあと、笑顔でバスに乗られたみなさんをお送りしました。ぜひまた違う季節においでください。くるぶしまで落ち葉に埋もれるような山道を歩く晩秋、麓からずっと雪の上を歩く早春からゴールデンウィークの頃。一つの山のいろいろな表情を楽しむこともまた、山登りの醍醐味です。もう何百回登ったかわからないこの葉山にも、そのつど新しい発見があります。

  

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2008年11月12日

「1」並び、晩秋の長井葉山へ

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 <長井市や米沢市のほうまで大雲海の下でした>

  11月1日に予定していた1回目の「晩秋の葉山」を、早々に中止を決めて後悔したのでしたが、第2回目の11日は、天気予報どおりの穏やかな空になりました。明け方の冷え込みで、市内の気温は2℃でした。そんな秋の朝はきまって霧に包まれる市内をあとにSさんとともに森林公園へ。寒河江から参加のNさんと合流して、この日は勧進代尾根から登りました。中ほどにある「展望台」からは、ご覧のような大雲海をみることができました。

  紅葉は登山口から中腹にかけてがちょうどよい状況でした。もう11月も中旬。例年であれば、このあたりの紅葉も終っているはずなのですが、今年はやはり10月の気温が高めだったことで、遅れたのではないかと思われます。ほとんど落葉しきった中腹より上の登山道はたくさんの落ち葉が散り敷いており、足首まで埋もれるほどでした。

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 <葉山からの飯豊連峰の眺め>

  稜線に出て、「追分」が近づくと、飯豊連峰が見えてきました。少し雲がかかったりはしていましたが、雪をいただいた2000m級の峰々が輝いていました。近くの鳥たちが私たちに驚いて飛び立った中に、フクロウがいました! 目の前の低木に止まっていたものが飛び立っていきました。目がしっかり合いました。こんな近くでフクロウを見たのは初めてでした。落葉した森の中はエサが探しやすくて、寝ているどころではなかったのかもしれません。

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 <奥の院のピークにて>

  登りには稜線の途中から昭和堰をたどるルートを歩きました。落葉した木立の間からは、大朝日岳や祝瓶山を見ながら歩くことができます。この時期でなければこうはいきません。「1」並び、ということで11時11分に「奥の院」のピークに着く予定でしたが、わずかに早く、11時09分の到着でした。祝瓶山の大展望が私たちを待っていました。

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 <葉山神社の祠のところからみた大朝日岳>

  葉山山荘までゆくと、神社の脇から大朝日岳を見ることができます。1日に一人できたときよりは雪が消えていましたが、こちらもなかなか見ごたえのある姿です。山荘で昼食をとりながら日誌をめくると、市内に住む見知らぬ男性が「八木さん、ブログを拝見しています。」との書き込みがありました。楽しみに読んでくださっていることが、とても嬉しく感じられました。

  山荘を出発してすぐの登山道に、白い動物の毛が散乱していました。ウサギが猛禽類に攻撃された跡だったのかもしれません。静かに見える山の中にも、生き物たちの生命の連鎖があるのです。木の実の実りが少ないこの秋の山での、クマたちのことがふと頭をかすめました。

  山燃える秋から山眠る冬へ。季節は着実に進んでいました。



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2008年10月04日

長井葉山縦走トレッキング〜第13回葉山自然教室

8fd3c30b.JPG☆昭和堰について地元の方の説明
 を熱心に聞く参加者のみなさん。





  「葉山の自然を守る会」主催の第13回葉山自然教室を、予定通り4日に開催しました。ふだんはあまり会員らしい働きをしない私ですが、自然教室の担当として準備をしてきましたので、ほっと胸をなでおろしています。

 この長井葉山はいくつかの登山ルートがありますが、マイカーでおいでになる方がほとんどですから、車を置いたところに戻るということが必要になります。それで、だいぶ前から、片道で稜線を歩けたらなあ、と思っていたのです。今回自然教室にそのアイディアが採用されて、タクシーで出発点の愛染峠まで登るということが実現し、念願がかなったというわけです。

 一般参加者は予定を上回る20名。タクシーだけでは足りず、会員のワゴン車も出してもらうことになりました。悪路の黒鴨林道で、出鼻をくじかれるアクシデント発生! 1台のジャンボタクシーがパンクしたのです。それで、残った1台でピストン輸送をしてもらうことになりました。結果的にこのために出発が50分ほど遅れてしまいました。

 愛染峠から、期待していた大朝日岳の姿は雲に隠れて見ることができませんでしたが、私たちは、ほどよく紅葉した稜線上のなだらかな道を、葉山の山荘に向かいました。2時間半あまりかけて山荘に着くと、「昭和堰を見る会」の3名の方が先着して、いも煮の鍋を作って待っていてくださいました。疲れも吹き飛ぶような大根入りのいも煮に舌鼓を打ちながら、和やかに昼食をとりました。

 午後は、昭和堰を辿って下山です。この昭和堰は、昭和の初期、麓の勧進代集落の水田を潤すために不足する水を補おうと開削されたものだったのです。本来であれば葉山の西側に流れてゆくはずの水を、稜線を超えて東側に流すべく、等高線沿いに水路をつくり、尾根を大きく迂回させて水を引くという大事業だったのです。それらの仕事は重機も使わずに、全て人力で行われました。米作りに対する人々の執念を感じないわけにはいきません。

 今、この堰は役目を終えたのですが、地元の有志が「昭和堰を見る会」を立ち上げ、埋もれていた堰沿いの道を刈り払い、十年もの歳月をかけて、通れるように復元したものです。私たちはブナの森の中の平坦な道を歩きながら、先達の偉業をしのびました。

 途中でにわか雨に降られはしましたが、みなさんがこれまで体験したことのないような「ワンウエィ・ルート」を楽しんでいただけたのではないでしょうか。次回はどんな自然教室になるかまだわかりませんが、ぜひご参加くださるよう、お待ちしています。



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2008年06月24日

嘉永堰・昭和堰展開催中!〜25日正午まで

a35ed71c.JPG☆勧進代中部公民館で開催中の
 嘉永堰・昭和堰展





  もう6、7年前のことになりますが、葉山に登ったときに長井市勧進代地区の「昭和堰を見る会」の方々とお会いしたことがありました。話を伺うと、葉山の山中に昭和の初期に掘られた堰があって、使われなくなって埋もれていたものを探し当てて、それに沿った道を整備している、とのことでした。そのことがきっかけとなって私は何度か葉山に通いながら、会の方たちが復元した道を簡易測量してゆき、堰の全体像を図面にしてお見せすることになったのです。

 そうしたことからこの勧進代地区の方々との交流が始まり、今年は「葉っぱ塾田んぼオーナー」も実現することになったのです。

 嘉永堰は、その名の通り江戸時代末期の嘉永年間に、昭和堰は昭和7年から9年にかけて開削された堰で、本来は葉山の裏側(西側)に流れてゆくはずの水を、動力を使わずに葉山の表側(東側)に引いてくるためのものでした。動力を使わないということは、頼りは重力だけですから、ほぼ等高線に沿って堰を延々と掘り、水を運ぶということになります。重機もない時代によくぞこうした工事を行ったものだ、と感心します。当時の方々の米作りへの執念が感じられます。

 その両堰に関する資料を集めて、現在勧進代中部公民館(旧勧進代分校)で展示会が開催されています。25日午前中までの開催ですので、お近くの方、ぜひご覧になってください。



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2007年11月10日

初めて「昭和堰」を訪ねて(山形市Oさん)

  先週の土曜、ヤギおじさんの「葉っぱ塾」で長井葉山へ行ってまいりました。
今回は「昭和堰」という昔作られた水路をたどるのが目的。

  昭和堰は昭和初期に作られた、田に水を引くための水路。標高1140mの沢の水を取り込み、何本もの沢の水を集めて川へ流すのです。堰の長さはなんと3.5辧 こんな高い場所にこんな長い水路を作るなんて・・・すごいなぁ・・・。

  堰をたどりながら、「どうやって作ったのかな?えらい重労働だったろうなぁ。この崩れて水が通ってないところはきっと何度も壊れて、そのたび直してたんだろうな。」って造った人々の技術や苦労を参加者同士で話しました。 歴史なんて全く興味のなかったワタクシでありますが、こんな山行もいいな、って思いました。感動しました。小学校の遠足とかで是非来て欲しい。 たくさんの人に見て欲しい。

  それからもう1つ、感動したのはこの使われなくなって林に埋もれていた堰を掘り出した地元の方々の熱意。草を刈って道を探し出し、山頂までの登山道を開拓した「昭和堰を見る会」の方々、素晴らしいものを見せていただきありがとうございます。そしてそして、ここを案内してくださったヤギおじさん、ありがとうございます!!

  こういう山と人との関わりを最近感じるようになりました。そんなとき、「山形の山もいいなぁ・・・」って思います。

  そうそう、登山口でヤマドリに会いました!ケモノっぽい声。以前私を恐怖におののかせた「ほろ打ち」もしてました。この尾の長い、悠々と歩く鳥があの「ドドドドド・・・」って音の正体なのね。



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2007年11月04日

冬の気配を感じながら〜昭和堰をたどる長井葉山

3042b5e8.JPG ☆昭和堰の遺構をたどりながら






  10月20日に実施予定だった「昭和堰をたどる長井葉山」を悪天候のために中止しましたが、再度3日に実施しますとご案内しましたところ、4名の方がご参加くださいました。この間2週間で、紅葉の様子はぐんと進み、中腹から上はほとんど落葉している様子が、下から見上げてもうかがうことができました。予報では「晴れ」とのことでしたが、寒気が入り込んでいるとも。こんなとき、山の天候はとても不安定です。どんな空になるのか気がかりではありましたが、比較的穏やかな朝を迎え、集合地点へと向いました。

 2週間前はまだ青々していた麓一帯も、ほとんど紅葉が進み、地元「昭和堰を見る会」の方にお願いして特別に開けていただいた林道のゲートを抜けて車で上がった勧進代登山口付近は、まさに紅葉真っ盛りでした。

 勧進代登山道は、登山地図には載っていないので、地域の人以外にはあまり知られていませんが、とても登りやすい道です。標高1050メートル付近で、「オケサ堀」から登ってくる登山道に合流します。このあたりは、すっかり木々の葉は落ちてしまい、木々は雪の降るのを待つという覚悟ができていました。ナナカマドやガマズミの赤い実が、葉を落とした森で目立つ色彩を放っていました。

 「昭和堰」は、葉山稜線の西側に流れるはずの水を、水路をつくることで稜線の東側の勧進代地区にひいてくるために、昭和7年から3年間でつくられた山中の水路です。葉山山頂一帯を水源とする「御秘蔵沢」の水を人工的な水路に流し、ほぼ等高線に沿ってぐるっと尾根を回り、乾田化された水田の水の不足を補ったものなのです。しかし昭和30年ごろにダムが完成すると、この堰は役目を終えて、人々から忘れられていったのです。つかわれなくなって40年もたってから、地元の方々がその水路に沿った道の枝を払い草を刈って、復元に取り組み、数年前からは、すばらしい山中の道を利用できるようになりました。

 水路は、ところによってはセメントで固められたり、土管を通して暗渠にしたり、その当時の工夫が感じられます。セメントにも苔が生えていますが、私たちは当時の人々の、米作りへの執念を感じながら、昭和堰に沿った道をたどって葉山へと向いました。

 ほぼ1150メートルの等高線に沿って歩き、最後は「奥の院」の真下からおよそ60メートルの標高差を一気に登ります。そのピークからは祝瓶山が真正面に見えるのですが、ここはいつでも風が強いところです。冬でも雪がほとんど積もらないほどなのです。ここで吹いてくる風は刺すように冷たく、冬の到来を感じさせるものでした。

 ブナの葉の色づきはいまひとつでしたが、日が射すと紅葉が輝くような山の斜面に目を奪われながら、私たちは山談義を楽しみ、秋の一日を楽しんできました。ご参加くださいました皆様、ありがとうございました。



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2007年09月28日

昭和堰をたどる長井葉山2007

86e48f65.JPG☆秋の色に変わり始めた
 葉山山頂御田代湿原





■■■ 昭和堰をたどる長井葉山2007 ■■■

 〜勧進代尾根から葉山へ〜昭和堰をたどる〜

 登山道としては一般にはあまり知られていない勧進代尾根から葉山に登ってみましょう。先人たちが米作りのために苦心してつくった昭和堰をたどってみます。今は使われていない堰に沿った道を数年かけて復元された「昭和堰を見る会」の方々が協力してくださいます。どんな秋色が見られるでしょうか。祝瓶山や大朝日岳の展望も楽しみです。

【協  力】「昭和堰を見る会」の皆さん

【期  日】10月20日(土)※悪天中止

【参加費用】大人¥2000 小中学生¥1000(保険料・写真代含む)
       ※集合場所まで送迎して下されば、子どもだけの参加も可能

【集  合】長井市・白兎森林公園南約500mの炭焼き小屋前
       ※ご要望あれば現地までの地図をお送りします。

【日  程】 7:00  炭焼き小屋前集合・出発
            勧進代尾根〜昭和堰〜葉山山頂〜勧進代尾根
      15:30  炭焼き小屋前解散

【持ち物】 昼食、雨具、かさ、水(1ℓ)、防寒着、その他
※詳しくは参加申し込みされた方に御連絡いたします。

【申し込み】  10月17日(水)締め切りです。 募集約20名

【連絡先】葉っぱ塾・八木文明 (日本山岳ガイド協会認定ガイド)
Tel/Fax 0238-84-1537    e-mail happa-fy@dewa.or.jp
http://blog.livedoor.jp/happajuku/ (ブナの森から吹く風)




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