MINAMATA

2021年10月07日

☆★どんな立場で行動するのか〜映画『MINAMATA』が伝える大切なこと

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<映画のパンフレット表紙>


  10月3日の「朝日新聞」は、第1面やその他のページで「水俣病」のことを大きく取り上げていました。

  封切前から話題だった映画『MINAMATA』の上映が山形でも10月1日から始まっており、早々に観てきました。

  映画は水俣と向き合い、写真を撮り続けたユージン・スミスとその伴侶、アイリーンの水俣での活動を追いながら展開してゆきます。

  映画の中で印象に残っているシーンがあります。

  水俣病の原因となる有機水銀を海に流し続けた会社の社長が、コンビナートの高い場所でスミスと向き合い、写真のネガを渡せば大金を渡すという取り引きを持ちかけるのです。

  そのとき話題にしたのが「ppm」のことでした。

  流している有機水銀の濃度が「ppm」という単位ではかるような極々少量のものだと言い、水銀中毒で苦しむ人々も、多くの人間の中では「ppm」なのだ、ということを語ったのです。


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<パンフレット内容の一部>


  私が水俣病のことを知るようになったのは、大学に入ってからでした。

  宇井純さんの『公害原論』という本を読んだことが、自然科学を選んだ者としてどんな立場に立って学ぶのかということの、まさに原点を教えていただいたような気がします。

  映画を観終えて、気持ちの中で何か別の映画としきりに比べたいような思いにとらわれていました。

  数日後フェイスブックで、フリージャーナリストの土井敏邦さんという方が、長文の映画批評を書いておられるのを見つけました。

  10年前の福島原発の大事故を扱った映画『Fukushima50』との比較を論じておられます。

  それを読んで、自分が比べたかったものもこれだったと気づきました。

  誰の立場に立って撮るか、映画を作るか。

  土井さんのフェイスブックにアップされたと同じ記事をブログに見つけましたので、ぜひお読みいただけたらと思います。

   ※土井敏邦さんのブログ





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