Princess Medicine *女性の医学*

女性としてのあなたの人生をサポートしたい。
結婚・妊娠・出産。思う通りにはコントロールできません。それでも、自分の意志で選択していってほしい。
女性としての幸せについて、一緒に考えてみませんか?

タグ:高齢出産

こんばんは!管理人のゆかです。


今日は流産の話をします。
暗い気持ちになりそうですが
でも知っておくべき大切なことです。


医療が発達した今、出産は当たり前のことの様に扱われています。
でも昔の人は、文字どおり「命がけ」で出産していたようです。
ドラマとかで時々ありますよね。壮絶な出産シーン


昔よりはずいぶん安全になったようですが、それでもやっぱり危険はたくさんあるんですね。
母子ともに健康に出産を終えられることは、本当に奇跡的なことだと思います。


どんなに医療が進んでも、助けられない命があります。
高齢出産でリスクがあがるぞ!ってたくさん話してきましたが、普通の出産だって充分リスキーなのです。

若い人であっても10%くらいは流産してしまいます。
初めて知ったとき、「そんなにたくさん」と驚きました。
なんの根拠もなく、自分には起こらないことのように考えていたのだと思います。


でも10人に1人と言われたら…、他人事じゃないんだと実感せざるを得ませんでした。



流産の90%近くは妊娠の初期に起こります。10週くらいまでですね。
だから流産したって気づかないこともあるんですよ。妊娠自体に気づいてない頃に起こったりするからね。
遅れて生理が来たなって、感じで思っていたりする場合もあります。
もちろん気づいている場合も多くありますが、ここでは流産の悲しみだとかそういったことを議論するのはやめておきます。


さて、この妊娠初期の流産の大きな理由は染色体異常です。
受精卵が分裂していく過程で、遺伝子に異常が見つかり、一定の所までいったらそれ以上は成長できなくなってしまうのです。


細胞は分裂し、増殖していく中でたくさんのエラーを起こします。それを修復する機構も備わっていますし、エラーがあっても問題ない場合もあります。
でも致命的になってしまうこともあるのですね。



子供が欲しいと思っても、出産できることは当たり前じゃない
30歳で産もうって思ったからって、それが実現できるとは限らない

でも、だからこそ、できることはしておいた方がいいと思う。

子作りに励んで、2年たってもダメだったら受診するべき。(年齢によっては1年で)
将来子供が欲しいなら、生理不順になってないか、ちゃんと排卵しているか、基礎体温くらいは測っておいた方がいい。
子供を産む気がないなら、ピルなり、コンドームなり、きちんと避妊すること。

そういう出来ることをちゃんと考えよう

なんにも知らずにあとで後悔するのと、やるだけのことをやってそれでもダメだったねって思うんじゃ全然違うと思うから。

ちなみに35~39歳の方の流産率は20%くらい。40歳を超えると、もっと大幅に上昇します。


正しい知識を持って、あなたの未来を決断していってくださいね。




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こんにちは!管理人のゆかです。
今日は宋美玄さんの本をご紹介したいと思います

彼女は産科のお医者さん。ご自身は第一子を35歳で出産されました。
(現在第二子を妊娠中とのこと!おめでとうございます

産科女医が35歳で出産してみた

産科女医が35歳で出産してみた [単行本(ソフトカバー)]

宋さんは産科のお医者さんなので、もちろん35歳が高齢出産に該当することはご存知でした。
それでもこの年齢まで出産に至らなかったのは、仕事ご自身のやりたいことをするため(旅行など)だったようです。

そしてやっと子作りに励む環境が整ったのが35歳。
「35歳のうちに産みたい!」と思いタイミング法にチャレンジした、と書かれています。
(排卵日に合わせてセックスする方法です。)

そして、なんと1回目のチャレンジで成功!
ご自身でも書かれていますが、「すごく奇跡的なこと」ですね
その後の妊娠生活については、御著書を読んでいただければと思いますが、
結果的にはスーパー安産元気な赤ちゃんを出産なさった、とのことでした

妊娠中、まったく問題がなかったという訳ではなくて、つわりがひどかったり、腰痛に悩まされたり。
そして妊娠糖尿病インスリン注射をすることになったそうです。

宋さんの場合は、遺伝的な要素が強かったようですが、
高齢出産では糖尿病高血圧を合併すること確率が高くなると言われています。



まぁ、その辺の話は今回は置いておいて、何が言いたいのかっていうと、
35歳過ぎたって、安産で健康な赤ちゃんを出産される方もいる、ってこと。

リスクは上がります。
高齢出産を推奨するわけではありません。

でも、妊娠って完全に自分でコントロールできるものではないし、
宋さんみたいに仕事だとかいろんな理由で、時期を逃してしまうこともあるでしょう

35歳過ぎたから、諦めなきゃいけないのか?っていうと、そういうことではないんです。

たとえばダウン症について。
高齢出産について書かれた書籍などではよく、ダウン症の出生率増加のデータが記載されています。

《ダウン症の出生率》

20歳・・・1667分の1
30歳・・・・952分の1
35歳・・・・378分の1
40歳・・・・106分の1
45歳・・・・・30分の1

確かに20歳と35歳を比べると、そのリスクは4倍以上のようです。
でもね、このデータを単純に逆に考えると

《ダウン症でない子供の出生率》あえてパーセント表示にします。数値は四捨五入。

20歳・・・99.9%
30歳・・・99.9%
35歳・・・99.7%
40歳・・・99.1%
45歳・・・96.7%

印象がだいぶ違いませんか?

間違て欲しくないのは、「ダウン症でない」ことは「何の異常もなく健康である」こととは違います
それに40歳を過ぎるとそもそも出産に至る数が非常に少ないです。
染色体異常などによってそもそも出産までたどり着けないのです。(着床しないとか、流産するとか)

だから私が示した数字にどれほどの意味があるかは不明ですが、
45歳で幸運にも出産できた方の、30人のうち29人のお子さんはダウン症ではない、ということです。

結局、数字って考え方次第なんだなぁって思います
数字は分かりやすいけど、それが全てではないんですよね。

一般論と、実際自分がどうかっていうのはまったく別のこと。
でも何がベストなのかは自分にしか分かりませんよね?
それに「もう35歳なんて過ぎたわ」って方もいらっしゃるでしょう。

じゃぁこれからどうするの?ってことは結局自分にしか決められないことなのです。
それに「これからの自分の人生の中で、今日が一番若い」のです。
正しい知識を得ること、そしてその意味をちゃんと考えること。

その結果としてみなさんが、納得できる一番の選択を見つけられることを心から願っています




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こんばんは!管理人のゆかです。

さて、卵子だなんだと女性の話ばかりしてきましたが、今日の主役は男性です
男性にぜひ読んでもらいたい。ほら女性のみなさん、旦那・彼氏を呼んできてください

妊娠とか、出産とか、育児とかよくわからん・・・って思ってません?
育メンなんて言葉がもてはやされるようになって久しいですが、そこは奥さんに任せるよ、って方は今でもたくさんいるんじゃないかと私は思います。

確かに妊娠も出産も、旦那さんが代わってあげることはできません
でもだからって関係ないわけないですよね?だってあなたの子供なんだもの

別に夫婦双方が納得して、子供は作らないって決めるならそれはそれでいいと思うのです。
でも、もしあなたがいずれは子供が欲しいなと思っているなら、
もしくはあなたの大切な奥さんが子供が欲しいなって思っているなら、
今すぐ話し合って。ちゃんと向き合って。
先延ばしにしていたら、取り返しがつかないことになるとちゃんと知ってください。

まず第一に、女性の体にはタイムリミットがあることおおむね35歳と考えていいでしょう。
詳しいことはこれまでの記事を読んでいただければ嬉しいですが、最低限として、意外と若いということは知っておいてください。

そして第二に、不妊の原因の約半分は男性にあるということです。
でも多くの男性は検査さえしたがらない。プライドがありますよね。それは想像に難くないです。
そして奥さんだってその気持ちがわかるから、強く検査してくれとは言いづらい。

だけどね、そのプライドは本当にそんなに大切だろうか?

男性不妊のカップルでは、こういうことが起こっています。

なかなか妊娠しない

勇気を出して、奥さんが一人で検査に行く

異常はなかった。もしかしたら旦那さんが・・・

勇気を出して、検査して欲しいって旦那さんにお願いする

どうしても嫌だと断られる。断られる。断られる。



やっと検査してくれた

結果は旦那さんが原因だったと判明。治療開始。

治療は失敗。困難を極める。

なんで治療が失敗するか?
奥さんが35歳を過ぎてしまっているからです。
旦那さんがプライドと葛藤し、検査を先延ばしにしている間に。
時間は取り戻せないのです。

これはほんの一例でしかないけれど、実際に起こっていることです。
他人事ではなくて、十分自分に起こりうることなのです。

子供ができることって当たり前じゃないんです。出産って本当に奇跡なんです。

男性にとっては結婚も出産も、そんなに急がなくていいじゃないって思うことかもしれない。
でも結婚して、子供欲しいなって思って、1~2年自然にできるのを待って、おかしいなって病院に行って・・・
そうやっているうちに時間はあっという間に過ぎてしまうんです。

少しでいい。そういう女性の焦りや不安を分かってあげて欲しい。
だって、あなたの大好きな彼女でしょ?愛しい奥さんでしょ?
夫婦でさえ相談しにくいことなのに、いったいあなた以外に誰に相談しろって言うのか。頼れるのは旦那さん。あなたしかいないんですよ?

二人にとっての幸せがどういう形なのかは、二人にしか分からないから。
たくさんたくさん話し合って、後悔のない未来を見つけてくださいね




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こんばんは管理人のゆかです。

さて、前の記事で「卵子の老化について、不妊治療中のみなさんにも充分理解してもらいたい」とお話ししました。そして、不妊治療を今後考えている方にもぜひ知っておいてもらいたいことがあります。


前回お話ししたような理由で、卵子が老化するとなかなか妊娠しづらくなってしまいます。

でも自然に妊娠しにくい、というだけで人工授精とか技術を使えば妊娠できるんじゃないの?
と思っている方も多いようです。

実はそうではありません。
技術を駆使しても、1回に採取できる卵子の数が少なかったり、人工的に受精卵を作っても上手く育たなかったりするため、不妊治療の成功率は年齢とともに大きく下がるのです。

32歳くらいまでであれば、生殖補助医療を行えば20%くらいの確率で出産に至ります。(10人治療したら2人が成功するということではなく、10回の治療のうち2回が成功するということです。)
これが32歳になると10%まで下がり、45歳では1%未満になってしまいます。

生殖補助医療によって妊娠することができても、43歳をすぎると50%を越える確率で流産してしまうという報告もあります。
(詳しいデータを見たい方は、日本生殖医学会のHPに詳しく記載されています。)

厳しいようですが、年齢の壁はかなり高いと言えるでしょう。

だから諦めなさいと言いたいのではありません。
1%に望みをかけて不妊治療を続けると決めた方を、わたしは心から応援します。
自分の年齢と確率と経済的理由などを考慮して、1年だけ頑張ってみよう、と考える方もいらっしゃるでしょう。
それぞれの決断があなたにとってのベストであれば、それでいいと思うのです。

その決断のお手伝いが少しでもできれば、こんなに嬉しいことはありません。



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こんにちは。管理人のゆかです。

卵子の老化についてもう少し詳しく考えていきたいと思います。

卵子の老化って具体的にはどういうことなのでしょうか?
簡単に言うと「卵子の質が低下する」「卵子の数が減る」のですね。

それには卵子の作られ方が大きく影響しています。

自分の卵子がどうやって作られているか、なんて考えたことあります?
わたしはあんまり意識したことがありませんでした。

実は卵子って私たちがまだお母さんのお腹にいる頃に作られるのです。
けっこう衝撃的ですよね

だいたい妊娠5か月ごろの胎児の時がピークで、卵子のもとになる細胞が700万個ほど作られます。
ピーク早過ぎっ
生まれる頃には200万個ほどに減り、初経の頃にはなんと20~30万個ほどになってしまうのです。

卵子がその後、新たに作られることはありません
月経に伴って徐々に数が減っていく一方です。(排卵されるのは1個ずつだけど、減少するのはもっとたくさんの卵子なのです)
そして卵子がなくなったら閉経、ということなんですね。

これが「卵子の数が減る」ということ。


じゃあ閉経までは妊娠できるのかというとそうではない。
そう、「質が低下」してしまうからです。

卵子は作られてからずっと、活動を休止した状態で受精するその時を待っています。
その間に染色体(遺伝子)に異常が起こってしまうことがあるのです。

そういう卵子は精子と出会っても妊娠できなかったり、妊娠しても流産してしまったり、ダウン症のような染色体異常を発生させてしまうことになります。

卵子が老化するメカニズムについてはまだわかっていないことも多いのですが、
20歳前後に比べ、35歳を超えると妊娠しづらくなってしまうことは間違いないようです。

もちろん若い世代にこのことを知ってほしいのですが、
高齢出産を希望され、不妊治療をしている方にも十分理解していてほしいと思っています。
(おそらく婦人科で説明があるのではないかと思いますが・・・)

その理由については、また次の機会にお話ししますね



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