ハッピー昭和クラブ

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話 あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

昭和大好きブロガー達による、昭和歌謡と映画のこぼれ話
あの映画は、あの曲はまさにそんな事だったのか!と感動再び!

2017年02月

地下道のカー・チェイス

国有地の不透明な売却で渦中にある大阪の幼稚園、園児たちに「教育勅語」を唱和させているということも話題になっています。ニュースによれば、運動会の宣誓で「安保法制」とか「竹島、尖閣諸島、北方領土」、「教科書問題」とかを園児に言わせていたとのこと、驚かされます。
「女番長 野良猫ロック」(1970 長谷部安春監督)では、新宿を縄張りにする右翼団体のボス(中丸忠雄さん)が部下に「葉隠」(だったかな?)を唱和させ、「お国のために命を捨てるのだ……」というような訓示をたれるシーンがありました。右翼団体といっても、ほとんど暴力団で、ボクシングの八百長試合でひと稼ぎしようと企んでいます。昨日の当ブログでも紹介しましたが、和田浩治さんが「組織」の力に憧れるあまり、親友のケン・サンダースさんに故意に負けるよう依頼しますが失敗、幹部の睦五郎さんに拷問を受けます。ここで和田さんは「こんな組織だったのか!」とやっと気づき、メイ(梶芽衣子さん)やアコ(和田アキ子さん)の助けで逃亡、睦さんの配下である勝也(藤竜也さん)率いる暴走族グループ・黒シャツ隊との抗争になります。20150516111512 (1)

ほとんどロケ撮影なので、冒頭の不良少女グループ同士の乱闘が行われる淀橋浄水場跡地の都会のど真ん中と思えぬ荒野、ゴミゴミした工事現場、都電の車両基地など、1970年当時の混沌した新宿の風景が貴重です。そして、何といっても、アコのバイクを勝也のバギーが追走するカー・アクションがすごいのです! 歩道橋をバイクが上り、地上から階段を降りて地下道をバイクとバギーが疾走していくシーンはゲリラ撮影だったそうで、通行人があっけにとられるように見送るところもとらえられています。この後、道交法改正の名のもとで、新宿西口広場(フォークゲリラの集会で有名)が「西口通路」と名前を変えされられるので、もうこんな撮影は出来ないでしょう。
劇中、メイが「何でも好き勝手ができるのがこの街じゃなかったのかい」という台詞をはくシーンがあります。それに対して睦さんが「その自由ってのが気に食わないんだ」と答えます。「広場」を「通路」に変えるような、権力による管理体制、支配が形として表れてきた時代の空気が濃厚に滲み出ます。そんな「権力」に対するパセティックな戦いに10代の僕はすっかりガツンとやられてしまいました。当時、坂口安吾の「文学とはそれ自体、反逆行為だ」なんて言葉に共鳴していたので、「映画も反逆行為でいいのだ!」と思った僕は以後、映画にはまり込んでいきます。
この映画は「土曜日午后」から「月曜日朝」(ラストシーンがまたいい!)までの話なんですが、その時間経過を示す文字がグリーンやピンクの画面で明滅したり、登場人物のバックが突然単色カラーになったり(清順さんの影響?)、梶さんと和田さんが話す場面のスプリット画面など、技巧もイカしてました。黄色いレイバンをかけて高笑いする藤竜也さんの不敵さ、カミソリの刃を指に挟んだ范文雀さん、そして何と言っても梶芽衣子さんのカッコよさ! 僕の生涯の夢は梶さんと「禁じられた一夜」をデュエットすることです。     (ジャッピー!編集長)
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モップスをバックにアッコさんが歌う!

「女番長 野良猫ロック」(1970 長谷部安春監督)は、和田アキ子さんが所属していたホリプロ製作なので、和田さんの歌が主題歌、挿入歌とたっぷり聴けますし、他の所属タレントも顔を見せています。オックス、モップス、オリーブといったGSに加え、アンドレ・カンドレと名乗ってデビュー間もない井上陽水さんも出ているのはよく知られています。
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鮮やかなグリーンの画面に土曜日午后と文字が明滅する冒頭、新宿にナナハンのバイクで乗り付けたアコ(和田アキ子さん)が、勝也(藤竜也さん)が率いる黒シャツ隊に因縁をつけられます。images (15)
その後、バイクの後ろに乗ってきて「西口まで行って」と頼むメイ(梶芽衣子さん)と出会います。不良少女グループ同士が喧嘩している所に勝也たちが介入してメイたちはピンチになり、そこを救ってくれたアコはメイたちのグループに歓迎されて彼女たちの溜まり場になっているゴーゴー喫茶に行きます。そこにモップスが出ていて、鈴木ヒロミツさんがシャウトしサイケなムードが満載です。さらに、モップスをバックに和田さんが「ボーイズ・アンド・ガールズ」をソウルフルに歌う素晴らしいシーンもあります。
メイの仲間には范文雀さんや久万里由香さん(真理アンヌさんの妹)、十勝花子さんなどがいますが、ここでヘルメットを取ったアコに十勝さんが「あれ、男じゃなかったんだ!」と驚くシーンがあります。当時の和田さんのイメージがよく表れています。映画の後半でも、姿をくらませたアコとメイを捜す勝也が部下に「メイは何処だ? あのデカい女は?」とひどい聞き方をする場面もたしかありました。
メイの恋人・道男(和田浩治さんが演じています)は右翼系組織に認められようと、幼馴染のボクサー、ケン・サンダースさんに八百長を頼みますが、ケンさんはアコやメイたちの応援を受けるうちに勝ってしまいます。組織に大損害を与えた道男はメイたちと逃げますが、組織の傘下にある黒シャツ隊に見つかり、幹部(睦五郎さん)にショットガンで射殺されます。
黒シャツ隊と右翼組織に包囲網を敷かれ、メイたちが潜伏するライブ喫茶もぐるっと敵に囲まれ膠着状態のときに、アコースティックギターを手に唄い出すのが、後に井上陽水さんとなるアンドレ・カンドレさんです。彼が澄んだ声でデビュー曲「カンドレ・マンドレ」を歌っている間にメイとアコは裏口から脱出、道男の復讐に向かいます。
昨日の当ブログにも書いたように、この映画に出るオックスは赤松愛さんが脱退したあとで、「僕をあげます」という曲を演奏します。赤松さんの後任のキーボード、田浦幸さんは、かつて大阪で和田アキ子さんのバックバンド「グランプリーズ」に在籍していましたので、そのラインでオックスに加入したのかもしれません。オックス在籍中にソロ歌手「夏夕介」としてもデビュー、野村真樹さん、にしきのあきらさんと「3N」として売り出されるもヒットが出ず、俳優に転向します。この「野良猫ロック」シリーズの次作「野良猫ロック ワイルド・ジャンボ」(1970 藤田敏八監督)に主人公グループの一員として出演します。
「野良猫ロック」は、僕が映画の泥沼に入り込んだきっかけのシリーズなので語り出すと止まりません。    (ジャッピー!編集長)





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漫画トリオのバック→オックス→演歌

オックスは、タイガースやテンプターズなどより遅れて1968年にデビュー、すでにGSブームが起こっている最中に「ガール・フレンド」「ダンシング・セブンティーン」「スワンの涙」とたて続けにヒットを飛ばし、貴公子的なコスチュームで人気を博したGSです。
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ヴォーカルの野口ヒデトさんは、高校生の頃から歌手になりたくて、多くのGSの登竜門と言われた大阪の有名なジャズ喫茶・ナンバ一番に出入りするうちにチャンスをつかみます。「木村幸弘とバックボーン」というグループにヴォーカルで入りますが、ナンバ一番での活動と並行して梅田コマとかナンバ花月などで、漫画トリオのバックバンドをしていたのです。 漫画トリオといえば、横山ノック、フック、パンチ(のちの上岡龍太郎さん)のトリオで、「パンパカパーン!今週のハイライト!」というキメ台詞で時事漫才をやっていましたが、舞台ではトリオが唄っているときにツッコミをしていたそうです。野口さんが、途中から洗面器を持ってノックさんの頭を叩いたりとかしていたそうですから、オックスで ♪君の素敵な~ブラックコート……とちょっとハスキーな声で唄っていたイメージとはだいぶ違っていたわけです。このバックボーン時代から既に「テル・ミー」を歌ってステージを転げまわっていたそうで、それを見たオックスのリーダーが野口さんを勧誘したのです。「喜劇人祭り」とかで1ヶ月ぐらい梅田コマに出ているとき、休憩時間にナンバ一番に行ってオックスを見た野口さんは、オルガンを弾いていた赤松愛さんを「女の人だと思った」そうです。
こうして野口さんを迎えたオックスは、スプートニクスのツアー公演の前座に起用され、楽器を壊したり転げまくり、終いにステージから落ちて失神したのだそうです。この時にスプートニクスのメンバーに「お前らはザ・フーに劣らずグレイトだ!」と言われ、のちの「失神」パフォーマンスになったのです。ちなみに、当時野口さんはザ・フーを知らなかったそうです。
一躍、アイドルとなった彼らですが、次第に人気は下降し1971年には解散となります。野口さんは、五木ひろしさんや八代亜紀さんを輩出した日本テレビ「全日本歌謡選手権」(審査員には先頃亡くなった船村徹さんもいました)に出場し、見事10週勝ち抜き、「真木ひでと」と改名、演歌歌手として再出発しました。ヒットした「雨の東京」はいい曲でした!  お笑いからアイドルGS、そして演歌と人生の変遷を経たわけです。
オックスはアイドル的人気がありましたが、デビューが遅れたこともあり主演映画は作られませんでした。和田アキ子さんが主演した「女番長 野良猫ロック」(1970 長谷部安春監督)の中に、ゴーゴー喫茶で演奏しているシーンがあります。ただ、赤松愛さんはその前年脱退しているので、キーボードは田浦幸さん(のちの夏夕介さん)となっています。    (ジャッピー!編集長)
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GSブーム50周年記念 GSエキサイティング!⑦ オックス

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オックスは、当時失神バンドと言われていました。
演出ですがボーカルの野口ヒデトが陶酔のあまりステージ上で失神してしまうのです。
ローリング・ストーンズのミック・ジャガー のステージパフォーマンスの雰囲気を
オックス流にかもしだしていたわけですね、ですが彼らがカバーでストーンズの
「テル・ミー」を演奏すると観客のファンの女の子が数十人も本当に失神してしまうという現象が起こってしまったのです。
このことが社会問題にまでなってしまうほど当時のGSというのは日本中にブームを巻き起こして
いたのだなと思います。当時流行語大賞があれば、必ず「失神」という言葉がランクインしていたはずです。
1968年に「ガール・フレンド」でデビューしたジ・オックス、金髪で宇宙人的な雰囲気のキーボード赤松愛お城から出てきた王子様みたいな野口ヒデト、星の王子様バンド、オックスは当時のGSの典型と言えるのかもしれません。

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青春スターから肉体派、そして清順映画のミューズへ

ツゴイネルワイゼン ポスター

安田道代さんが女剣戟に挑んだ「女左膳 濡れ燕片手斬り」(1969 安田公義監督)では、トランポリンを使って回転レシーブのようなアクションにも挑んでいます。
おそらく運動神経もいいのでしょう。この作品よりも前、「セックス・チェック 第二の性」(1968 増村保造監督)では、オリンピックを目指す陸上の短距離選手に扮しますが、この時も撮影に入る前1ヶ月間、陸上のコーチについて朝から晩まで本格的なトレーニングをして、最後はそのコーチから本当に「オリンピックに出ないか」と言われたほどだったそうです。安田さんも「体が変わっていくのが自分でもわかった」とおっしゃっています。劇中、安田さんが扮するアスリートは100メートル11秒7を出す設定ですが、実際にそれに近いタイムで走れるようになったといいいますからスゴイです。当時は、芸能人がオリンピックを目指すなんて発想は誰も持っていなかったでしょうが、今だったら猫ひろしみたいに本当にオリンピックに出ていたかも? この映画では、走っている脚がたびたび強調されるショットが入りますが、すべて吹き替えなし、特訓で鍛え上げた筋肉たっぷりの安田さん自身の脚なのです。
安田道代さんの映画デビューは実は日活でした。吉永小百合さん主演の「風と樹と空と」(1964 松尾昭典監督)です。田舎から集団就職で東京に出てきた若者たちを描いた青春映画の佳作で、安田さんも仲間のひとりを演じています。勝新太郎さんの推薦で大映に移籍したあとも、「氷点」(1966 山本薩夫監督)でヒロイン・陽子を演じたり(この三浦綾子さんのベストセラー原作はテレビドラマでも話題となり、内藤洋子さんが演じました)、若尾文子さんが増村監督と初めて組んだ「青空娘」(1957 増村保造監督)のリメイク、「私は負けない」(1966 井上昭監督)など青春スターとして溌溂とした魅力を発していました。しかし、増村監督にナオミ役で起用された「痴人の愛」(1967 増村保造監督)での体当たりの演技から、大映の経営不振によるエロチック路線への変更もあり、「秘録おんな牢」(1967 井上昭監督)に始まる「秘録」シリーズなどで肉体派女優へ、そして「女左膳 濡れ燕片手斬り」や「笹笛お紋」(1969 田中徳三監督)といったアクションものに主演し、迷走状態の大映末期を支えたのです。
結婚されてから、しばらく映画を離れていましたが、大楠道代さんとなって鈴木清順監督作品のミューズとして活躍されます。先頃亡くなった清順監督について、「とても悲しくて残念ですが、あえて安らかにお眠りくださいとは言いません。どうせ、かなたの世界で荒戸源次郎さん、原田芳雄さん、松田優作さんたちと破天荒なことを企てているでしょうから」とコメントを出しています。一緒に作品を作り上げた仲間ならではのいいコメントです。
(ジャッピー!編集長)
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きたさん
1975年「空飛ぶ鯨」でデビューしたちゃんちゃこのメンバー。デビュー40周年を経て昭和の素敵な時代の歌や出来事を再発見
ジャッピー!編集長
映画雑誌「ジャッピー!」を主宰する編集長
映画や昭和歌謡に底知れぬ造詣を示す昭和博士
ハピイ氏橋
昭和のあれやこれやをイラストにして解説。
独自の目線で昭和の面白さを掘り起こすイラストレーター
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