2012年01月20日

通りすがる

・道を歩いていたら、向こうから楳図かずおの漫画みたいに、しかめッ面で口を開けたままのおばあちゃんが歩いて来た。どうしたんだろうどっか痛いのかな、大丈夫かな・・・・。と、すれ違いざまに見ると、口の中が緑色だった。
一瞬だったので、なにがなんだかわからないが、とにかく口の中が緑色だった・・・。
大丈夫だろうか、おばあちゃん・・・。


・去年末、小津安二郎の映画が何作かシネマ尾道で掛かっていたので、一応全部観に行ってきた。
良かったのは「秋刀魚の味」、「麦秋」。
嫁入り問題ばかりのお茶の間感がとても好印象。戦後日本の家族とその中の女、父。そのいわゆる現代へと変わっていく過渡期のお話。ちょい役の山本富士子のチャーミングさには、ときめきズキュンだった。
むしろ久しぶりに観た「東京物語」は、お話が整いすぎてて退屈なくらい。
家の台所風景の好きな俺としては、この人の映画には徹底して台所が出てこないことに、背中の痒いところに手が届かなくて仕方ない心地。階段も絶対に出てこない。なにしろ街すら出てこない。率直にいえばなんとも画面が気持ち悪い。変なひとだね。
典型的な酔っ払い演技がかならず出てくるのも、失笑。
小津好きのシネフィルの人って、小津の映画表現に「戦慄する」とか「完璧」とか云っちゃってたりするが、小津映画でそんな風になったことってなんか一回もないな。
むしろ映画としてなんだか運動神経のないようなあの感じが俺は良いんだけどな。
映画表現のレベル云々じゃなくて、もうすこしお気軽に観て、あの「お茶の間」を消費して楽しんで欲しいもんですよ。



・近くの小学校の放課後学級のイベントでの、けん玉披露。
奇跡的に一発で、宇宙遊泳が成功した。





BONEY M - Rasputin

スタンバイのポーズのアーティストをこんなにもいじってもいいのか。
まずそこで驚かされた。いじり、えらい長いし。

ボニーMには珍しく、構成のあるダンスでも始まるのか、と思いきや、最初の意味ありげなポーズだけで、結局いつも通りのだらだらと取り留めも山場もないダンスのオンパレード。練習してねえのかよ、とツッコミたくなる、お互いチラチラと探りあいで、揃っていない3人娘。ボビーの天性的な倦怠感オーラ。
ソウルトレインの時代のお決まりのchillinなフレーバーは当然漂ってもいるけど、それだけでもない。音楽的な意味ではなく、見た目・ダンス・存在が残念にレイドバックしちゃっている。目撃してしまった側としては、そりゃそれで世界観である。クオリティなんかの話ではなくて。
大ヒットとは、つまり最高のおままごと。
浮世で破裂した巨大な泡のような怪僧ラスプーチンの歌を、ドイツ人が有色人種にディスコビートで歌って踊らせた、という泡のような歌。






happybrink at 2012年01月20日11:05
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2012年01月03日

あけました




年跨いで、風邪ひきました。鼻の奥痛い。
2012年こそ、腰痛とか肩こりとか首のこりとか仕事が立込んだ後にすぐ扁桃腺腫れたりとか・・・、そういうやつらに負けないように暮らせるように頑張りたいところです。

嫁さんが大福屋で働いてるので、毎日餅の嵐です。我が家はいま、大餅持ちです。

youtubeで風物詩のような、温泉に浸かる日本猿の映像見てると、(たまになんか見たくなる)タオルもなしに湯上がりに風邪ひかんのかよ、と不思議に思っちゃいます。

寝床で久々に漫画をだだだっと読む。
『葬流者 ソールジャー』 (作:小池一夫、画:ケン月影)を全巻読了。
ついつい油断してたら、またしてもさっくりと傑作。主人公が涙するたびにもらい泣き。
ままならぬ浮世では、ままならぬのが常なのだから、漫画という表現の中でこそ、事を起こしてみたい。
こんな出来事が起こってもいいじゃないか! そんな心をドンと腹の内に置いて物語を作っていた小池一夫の表現者としての抜群のバランス感に、つい嬉しくなって膝を打ってしまう。
表現として読者(他者)から、優れているだとか、格好良くだとか、洒落てるだとか、そんなように思われたいなんて意より先に、腹につかえてるものがあるんである。

横山光輝 『マーズ』読了。この人ははっきりいって僕の中ではかなり謎の人である。手塚や石森・・、比べてみても、とにかく謎の人。 謎のセンス。世の中の多くの素晴らしい漫画家の中にあってさえ、「こんな作家は二度と出てこないな」感がダントツで強い作家なんだよな。個人的には。
ん〜なに考えてんのかわかんない。素晴らしい。

黒鉄ヒロシ『新選組』。 いやぁ面白い。天才的にセンスがいい。画、コマ、台詞、流れ。どれをとっても気も手心も利いている。新選組がこんな独自な像を体内に結んだこともないな。もっと長くても読める。同系作の『坂本龍馬』読んでみようか。





William Onyeabor - Atomic Bomb

世界や生き物や人間を、神様がドリフの実験室コントみたいなとこで生成して生み出すとしたら、ウィリアムを生み出すときなんてのは、きっと、神様の頭上にタライが落っこって来て、A液やB液やC液やなんかが必要以上にドボドボに入ってしまって、爆発してしまったのである。
きっとというか、現実に当たっていると思う。
髪の毛がお決まり体に爆発している神様の頭上にダメ押しで落っこって来るタライは、かなりの量で、中途半端な嵐のようなリズムを刻んでいる。
きっと、衆生の音楽はたまに、因果応報の打撃を創造主に食らわせているときがあるんじゃないかと思います。



happybrink at 2012年01月03日22:49
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2011年12月07日

エスケープ・フロム・おのれ



なんとジョン・カーペンターさんの新作映画「ザ・ウォード/監禁病棟」が奇跡的にお隣の福山で掛かっているということで、シネマ尾道映写技師Kと一緒に夜遅く観に行って来た。
これが思いのほか、良かった。まぁいつもそんなに期待してはいなかったりするんで、そのおかげで、毎回楽しめるのかもしれないけどな。今回は一体、何処から、何から脱出するんだろうか、ほんで相変わらず最後は逃げ切れないのかなぁ。などと勘ぐりつつ、やはりカーペンター映画らしい脱出劇に心地よい映画体験をさせてもらった。主役の女優さんが古いアメリカ映画な顔つきでかなり良かったし、脇役もすごく面白かった。ショーン・ペンみたいな顔してるええ娘っこがいるなぁと思っていたら、メリル・ストリープの娘さんだそうで、なるほど合点。
それにしても画面に漲る、ザックリとした色気。ええなぁ。
彼の映画は、うかつに歩いてる道端でふいに拾った、なんかしら素敵な棒とか石ころとか、そんなような感じだなぁ。で、その後、筆箱にいれとくんだけど、いつの間にか忘れて失くすんだよな。で、だいぶたってまた拾えるなにかに、同じように宿ってたりする。




最近、とうとう中里介山の「大菩薩峠」に手を出してしまった・・・。
長い物語をうかつにも始めてしまった。
覚悟していたとはいえ、切れ目などない、群像劇の同時進行。いまだかつて接したことのない視点の高さに、多少困惑する。そしてわくわくと頁を捲っている。
人物がわかんなくなるのでメモとか作ろうか。






どてらいもんである。
姑息でもあり、豪気でもある。
尻軽でもあり、身おもでもある。
アウトドア風であり、机の上でもある。
思慮深げでいて、その実、いい加減である。
いい加減でありながら、もろく繊細である。
繊細なくせに、面の皮は厚かったりする。
遠くを見ているようで、近くしか見れていないことばかりである。
それでも遠くを見ているような目付きだけは、いっぱしのもんである。

ふいに檻から脱出することができたのもかかわらず、一瞬であてを見失って茫漠としている、
そんな馬鹿な、中くらいの動物のように、
どてらいもんである。
happybrink at 2011年12月07日22:54
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2011年12月03日

漫画道場

PB061011

市立美術館で行われた、尾道出身の漫画家かわぐちかいじさんの原画展と同時期に、漫画にちなんだイベントをやってほしいということで、以前ぼくんとこの卓球場で行った「漫画道場」という好きな漫画の1頁を完全模写するという過酷なワークショップを、マンガマルシェという特設イベントスペースにて三日間、開催しました。
市内全域の小学校などにチラシが配布されたそうで、一日に10人以上の何も知らない無謀なチャレンジャーが参加してくれました。
PB061006

少女マンガにワンピースに名探偵コナン、などなど大好きな漫画を持参してワクワクな小学生たち。
しかし、案の定1時間もすると作画作業の大変さ、思ったより巧く描けない「こんなはずじゃなかった」的な精神的なショックなどに、疲労困憊のご様子・・・。 「はよう帰りたい・・」って顔してる子も・・。 高い集中力を発揮できた子は当然少なくて、やっぱこどもには過酷すぎたのかなぁ、と思うことも多かったが、個人的には見てて楽しい作品がどんどん飛び出してきて、とても楽しいイベントだった。
PB061007

一枚書き上げて、完成の充実感とそれ以上に「やっと帰れる!!」という子供たちの顔は、まさに〆切明けの漫画家の顔でした。
中にはのべ二日間参加して2ページ書き上げたつわものも数人いました。
独演会かってぐらい、独り言を発し続けていたお調子者や、二日参加でもくもくと描いて、11時半になると必ず「お昼ごはんにしてもいいですか?」、ときっちり昼食をとり、誰よりも早くクレヨンしんちゃんを描き上げて、さっそうと帰宅する子がいたり、何度やっても線を一本引くたびに墨汁で原稿がベチャーとなってしまって己の所業に愕然としていた女の子がいたりと、悲喜交交なにかと見ごたえのある漫画道場でした。
PB061004

初日は11月3日でちょうどベッチャー祭りで、目の前で見れましたが、参加者は皆、ベッチャー見物もそこそこに、ものすごい喧騒の脇でそそくさと机に戻って作業を続けていて、そこもまるで〆切前の漫画家のようで可笑しい風景でした。
いやはや、それにしても疲れた・・。



 



たった数分間の間に
引いたり押したり、手官を弄してワクワク感を持続させていくのがポピュラー音楽作家の最大の腕の見せ所で、そんな暗黙裡のもとで腐らず、根性と気風の良さをみせるのもまた、浮世の花であり、熟れた暇つぶしでもあるよな。
せいぜい数分間、というポピュラー音楽の理は、概念ではなく、単に実践の時間であって、ことさら批判的になったり、逆に神聖にぶちあげられてもなんだか困ってしまう。

歴史の重みなんてもんは、どんなに不遜な魂にだって、簡単こびりついちゃってるって気もするわけだし、いちいちルーツミュージック云々なんてものを訳知り顔でぶち上げる野暮太郎には、そもそも時間が味方してくれないかもしれない。
花が乱れ咲く瞬間にあるのは、その状態の動的爆発であって、その生き物の歴史や重みなんてのは二も三も四も次の話である。ってこころにこそして留め置いておきたい。

もしホ−ムランをぶちかましたら、一塁へでも、そうじゃくても、どこへでも、駆けていかんことには、おさまらない心である。
happybrink at 2011年12月03日13:54
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2011年10月20日

イキオ〜イガ ワルインダヨ〜

manga_bag

尾道出身の漫画家かわぐちかいじさんの原画展が現在、尾道市立美術館で開催中で、それに合わせて漫画文化にちなんだイベンドやグッズ制作をしたいとの相談をお役所の方から頂いて、恐縮ながら僕も少しお手伝いさせてもらっています。
ほんでこのマンガ・エコバッグをデザインしました。尾道帆布さんによる商品です。尾道の風景のコマ漫画的なデザインにしました。気になった方は是非手にとってみてくださいー。
バッグのほかにもペンケースやポーチなどもあります。
もしも遠方の方で、買いたいという方がおられましたら、僕にメールしてみてください。
お力になれるかもしれません。

またその一環のイベントとして、11月3日、6日、13日に、商店街のおのみちマンガ・マルシェという今回のイベントスペースにて、漫画の模写ワークショップをやります。
以前卓球場でやったものをそのままやって欲しいとのことで、ワークショップにしてはやたら時間が掛かりすぎるこの模写漫画道場を無謀にも一般参加むけでやることになりました。
ドラえもんのあのシーン!あしたのジョーの燃え尽きてるとこ!
ゴルゴ13のあの銃撃シーン!少女マンガのトキメキシーン!
ヤマトのさきっちょからビームが出る瞬間!
艦隊が沈黙する瞬間!などなど
大好きなマンガを手に、奮ってご参加ください!


小沢昭一   父チャン音頭

話芸のきれっぱしを歌のつぎ足しにしちゃったりなんかした日には
平たい顔した音楽家の人から、
「おいそこの手前ェ、お遊びやってんじゃねェンだよ こっちはヨ!」
なんて云われることになっちゃうかもしれませぇんねェ

「いやぁ、えええ私だって一家の生活が掛かってるんですからぁ、こらぁこれで一向にマジメなんでしてぇ・・・」
なぁんて云い返しちゃったりしてみても
ホントのところ、あんまりなぁぁンにも考えてないでつくっちゃってるもんで
なんか逆に引っ込みがつかなくなったりしますよね
でも、歌にしろお話にしろ
思っちゃったんだから、しょうがない
のこころだ〜
happybrink at 2011年10月20日11:56
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2011年09月04日

妙な基地

三月の大乱から落ち着いていくように思われていた、お腰さまが再度、怒り狂われて、先月暮れから十日の間、床に伏せっておりました。

その間にも仕事の〆切沙汰は迫ってくるのだから、これはどうしたらいいものかということで、パソコンを取り付けるアームのようなものはネットにて検索するも、そもそも商品到着するころには、すっかり〆切などは過ぎているわけで、以下のようなものを急遽こさえて、即実戦投入へとあいなった次第。


P6120718_s


その後、担当編集の方にご迷惑を掛けながらも、なんとか校了することが出来た。 まことに申し訳ありませんでした…。 腰管理、これからもっと徹底していきます!

(ちなみに漫画実話ナックルズというみょうちくりんな雑誌に、尾道での田舎暮らしを描いたエッセイ漫画を連載中です! )

まぁ… それにしても
いろんなことがあるよね。

「こりゃ、参ったな…」(溜め息)

最初立てなくなった二、三日は、この台詞を何度いったかわからない。

現在は外出できるくらいに動けるようにはなっているけど、まだ様子をみていて、この寝たきりシステムで仕事をしている。
やればなんでも意外と慣れてくるもんだ。

ケアして生きます!
フォー・ケアフル・ヒューマン・ライフ!!



Lindsey Buckingham -Trouble

なんとも、ゆるく輝いている。
すばらしい。
Fleetwood Macという名前の基礎の上に後釜として立っていたときでも、当然輝いていたわけだが、本人名義の矢面に立ってみれば、なおさらソング構築現場を指揮して、鈍く屈折した発光体を成して、ゆったりと輝いている。
この人のロマンチック表象には独特のこじんまりとした箱庭スケール感がある。
シスコのサイケデリアで汲んだ水を、都会のビルの窓から撒きながら、隣のビルにオフィス・ラブを見ている。
アングロ・サクソン的夢の終着点のようなアメリカ西海岸の行き止まりで、ちらほらと溜め息のような花が咲く。


happybrink at 2011年09月04日21:47
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2011年07月15日

男はつらいんだ  このアメリカ

P7190743

台風接近。
どっかの大戦地に怒涛の流れで行軍しているような雲だな。

便所の戸がドタバタと勝手にお開きになったり、お閉まりになったりして、家中が香ばしい。
室内の空気が、さながら蒸気機関車のシリンダー内部のように活発なのが古民家。
その”情気”でピストン起こしてどんどん机作業を動かしていきたいところです。

台風の日は、ちょっと音楽の音量もあがるよな。
こっちも、カァッときて、グッとするもんだ。







Charles Bradley - Why Is It So Hard (Live on KEXP)

「演歌は日本のブルースだ」
とか
「○○は日本人のソウルフードだ」

とか言っちゃってる人いるよな。
こんなことを言っちゃってるやつは、末代まで子供には比較的早めに英語教育とかして、しかも日本には武士道があるとかいって、箸を上手に使う外人を見るたびに褒めたりして生きていけばいいんだよ。
なんで鼻から成り立ってるものを、舶来概念に照らして還元して盛り上がろうとしてんだよ、なんて怒っちゃったりもします。
演歌はただの演歌で、素晴らしい演歌。食いもんはただの食いもんで、心染渡る食いもんですよ。
ただの「服」が結局洋物に負けて、いちいち「和服」と呼ばれてしまい、やっぱりただの物事に「和」がひっついてきて、「和物」が非日常化する。
とにかく明治開国以来負けっぱなしな気持ちになってしまう。
ウェズリー・スナイプスを見ていて、鈴木雅之の印象の方が勝つときもあるけどな。


ここ10年、日本人でソウル・ファンク・ミュージックを洒落たリバイバル感でやっちゃってるバンドってとにかくそこかしこに多くって、ついつい閉口してしまう。
出自と向かう先が、音楽から滲み出る人情に絡まってしまって、えもいわれず心掻き毟られるあの黒人音楽。素晴らしいものには誰だって近づきたくなるもんな。そもそもの背景の違う日本人や白人もあんなの見せ付けられたら憧憬を抱いてしまう。
しかしそのまま、リバイバル感丸出しでやることほど、野暮はない。
黒人音楽に当然影響を受けた、ビートルズだってストーンズだって、そんな野暮はやらなかった。
ノリだけソウルフルなバンドなんて、俺には一生必要ないし、理解ができない。
滲み出るものなんてなんにもない音楽。

でも、このおっさん、思いっきりにリバイバル感が出ちゃってる。
苦節ウン年、やっとこさ今年デビュー・アルバムを出した60代。
JBに憧れまくっちゃって、声まねだっておてのものだ。
そつなくこなしてるお抱えバックバンドに黒人はいないとこなんかも、すこし不思議な感じ。
しかし、この顔。
この情感。
なんなんだろな。カーッとくるな、こっちも。
「音楽に人種や国境なんかない」、という言葉があったとして、悲しきかな、その重みは云う人間によって違うというそれ自体に境界線がある。
平均的な現代人が真摯に願うときのそれは、浮世への思いやりある標語であるが、
おれはつらかった、という怨み心を経験した人のいうそれは、他者に対する叫びである。

わかりやすいレトロな出で立ちから、再び上がるささやかな狼煙もあるんだな。
おっさんの体から臭気とともに、立ち上る情気。

それに、ひょうきん族世代には親しみやすい顔してる。(アダモステ)
(・・・関係ないが、アダモステのウィキペディアのジャンルにはヒップホップ、アフリカ音楽と書いてある・・)


WHY IS IT SO HARD?

WHY IS IT SO HARD
TO MAKE IT IN AMERICA
I TRY SO HARD
TO MAKE IT IN AMERICA
A LAND OF MILK AND HONEY
A LAND SUPPOSED TO BUILT WITH LOVE
IT TAKES LOVE AND UNDERSTANDING
TO LIVE AND LET LIVE
I WAS BORN IN GAINSVILLE FLORDIA
I TRAVELED FAR AND WIDE
THEN I MOVED TO BROOKLYN NEW YORK
HAD HARD TIMES BUT SOMETIMES I HOLD ON
WHY IS IT SO HARD
TO MAKE IT IN AMERICA
I TRY SO HARD
TO MAKE IT IN AMERICA
SEEMED LIKE NOTHING WAS GOING RIGHT
SO I SAID TO MYSELF, I
YOU GOTTA MOVE AWAY FROM HERE
I WENT UPSATE NEW YORK
A LITTLE TOWN THEY CALL POUGHKIPPSIE
GOT ME A JOB TO GET AWAY FROM ALL THAT STRESS
BUT I COULDN’T GET AWAY
NO MATTER HOW FAR I WENT
SEEMS LIKE NOTHING IS GONNA CHANGE
EVERYTHING STILL REMAINS THEY SAME
WHY IS IT SO HARD
TO MAKE IT IN AMERICA
I TRY SO HARD
TO MAKE IT IN AMERICA
(WHY IS IT SO HARD)
WHY
(WHY IS IT SO HARD)
TELL ME TELL ME
(WHY IS IT SO HARD)
WE GOTTA MAKE A CHANGE IN AMERICA
(WHY IS IT SO HARD)
HELP ME SOMEBODY
(WHY IS IT SO HARD)

happybrink at 2011年07月15日13:27
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2011年06月20日

卓球場で漫画道場

P6080706

ここんとこ、こまごまと追われて、なにに手をつけていいやら、なかなか頭が回らない。
そのうえ腰痛のことがあるから、机に向かう時間にも限界がある。
いろいろ、しっちゃかめっちゃか。
はよ全部やっつけて、気分を晴れさせたいもんです。
喝ーッ!!!

P6080700

先日、一度やってみたかった漫画の模写のワークショップを卓球場でやった。
「漫画道場」。参加者は好きな漫画の好きなシーンを選んでもらって、一から目で見て模写してもらう。漫画原稿用紙にコマを割って、下書きし、烏口でコマ線を引き、付けペンでペン入れする。集中線も書くし、スクリーントーンも貼るし、台詞写植までやる。まさに漫画原画を作る。
2日間時間をとって、12名の大人と2名の子供の参加者。卓球台を作業机にして、みんな原稿睨みつけて、悪戦苦闘してました。ほとんどの参加者が漫画なんて描いたことがないから、初めて使う道具や描き方に接して、楽しんでいました。

尾大の美術教授が『魔太郎がくる!!』を真剣に描いている(笑) 
P5200647

P6080708

P6080704

P6080709

自分は『子連れ狼』の最終巻のシーンを描いた。


ほんで上のギャラリーで、完成模写原画とお手本のコピーを並べて展示しました。
やはり素人が描いたといっても、完成した模写原稿は、それぞれ愛すべきオーラを放っていて、なんともいえず可笑しさや楽しさがありましたね。漫画絵ってだけで、見た目にも賑わいがあるのが、あらためてすごいなぁと感じました。
P6120732



展示を観に来た多くの人から、次回は参加したい!という声があがりました。

P6120718_s

こどもはやはり、この漫画をかきました。(拡大画像アリ)
上手下手というか、なんかもう素晴らしいですね。ドラえもんいねぇし。
他の力作も暇みて、アップできたら、します。





Mark Gormley -Little Wings

山からか海からか・・・
これだけの有象無象が蠢いている浮世を改めて再確認すればするほど
自己表現てなんなんだろ?
という疑問も当然湧く。
いや正確には、数多の自己表現と、日常的な唐突さで
面と向かって接っしなければならないときの受け手の心のことかもしれない。

大抵僕らは、知らず知らずのうち、そんな星の数ほどの有象無象と向き合う徒労・疲労を避けるためのように、
「既存の枠の中から突出したオリジナリティを獲得した人間の表現こそ
自分や複数のオーディエンスが受容するに耐えうる表現物としての存在意義がある」、
などと、いくつかの心を用意して、その表現を選考受容する裁きを、かなり自然に日常的に行っている。

特に理由もなくプロとアマの線引きのきつい人間や、自分の杓子定規に自信を持って文化消費生活を送っている玄人ほど、こんなおっさんが醸すスパイラルな自己表現現象に面しても、とくに自己矛盾やズレの気配を感じることもなく。
「ギャグ」や「ユニーク」、「田舎物」等のしっかりとした落しどころを用意しているので、日常としてはきっとスムースだろう。
しまいには、アウトサイダー・アート、アール・ブリュット・・・。
そんな飛び道具のような杓子まで用意して、日常をずれないように、あわよくばそれを肴にカフェーで一杯かましたりする、莫迦うんこタレだっている。

有象無象たちは、別に有象無象たちで徒党を組んでいるわけではないが、
徒党を組んで生活している人間から見れば、ちょっとしたグループとして裁きにかけられる。

ところが、この番組や出演者、紹介される音楽家、おそらくこおこのスター的位置にいるこのMark Gormley おっさん。見ていると、どこかしら、既存の枠組み内ですっかりぬるま湯にひたっちゃってる感じがある。ことさら突出していくことに向かっていくような勇んだとこなんか全然ないし。すっかり徒党を組んでいるような番組である。
日本でいうと演歌番組が、「演歌を演歌歌手が歌う」ということで長年正攻法を続けてきたにもかかわらず、その脇で発生するトークやセット、誰が望んでそうなったのかわからない衣装や髪型のオンパレードで気づけば、やたらサイケデリックな状態を予期せず醸しちゃってるときに近いような。

アメリカの裾野はまさに広大且つ虚無の宝庫だから、こちらも昔からそれに当てられて燃えてきたのだが、やはり結局こうして考えてしまうことすら虚無スパイラルに落ちていってしまう。

一体、かっこいいとかってなんなんであるか?

彼らのようなそこはかとない自己表現の波が、何度も何度も寄せては返し、いくつもの俺の心の粗を丸く磨いていってくれたりする。

happybrink at 2011年06月20日13:12
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2011年05月15日

モイスチャー効果

robo


よう雨が降った。
いろんな物にさわると、たいがいシットリ湿っとった。
ラケットとか。

世界卓球が始まってるな。というかもうすぐ終わるのか。今年はシングルスとダブルスの大会だ。
広島の民放では観れなくて残念。
でも、最近は動画でアップロードされるのが早いし、日本人以外の試合も観れる。
愛ちゃんはシングルス3回戦ではやくも敗退してしまった。残念。石川も4回戦まで進んで健闘したが、だめだった。
ますます水谷には期待が掛かってきた。
次の相手は世界ランク1位の王皓か・・・。
王が絶好調だったら難しいけど、韓国の柳承敏と接戦していたので、どうだろうか?

ちなみに、水谷もだったけど、1、2回戦は普段はあまり名の知られていない選手が出てきて、有名選手がちょっと苦戦したりする。それもちょっと楽しい。
たとえば、あの馬龍をバシバシ翻弄したスロベニアのBojan Tokic 選手。
実に気風の良いプレイ。
こんな選手がいるんだな。興奮で半ケツ出しったりしてしまう感じもなんか新しい。





そういえば、こないだ寝ていたら、夢で変な蛇みたいなのに手を噛み付かれた。その瞬間、右手の甲がチクっとしたんで目が覚めて見ると、デカイ蜘蛛が手に乗っかって噛んでいた。「うぉッッッうう!!」と大声を出したのだけど、嫁さんはそこまで驚いていてなかった。
しかも、寝る前にはテレビでスパイダーマンやってたよな。
しかし、蜘蛛に噛まれたのは初めてだ。一体なんのために噛むんだよ。





Meat Puppets - Lantern

もちろん年がら年中、聴いてるわけでもないけど
もしもいなかったら、それでは俺の中の浮世積み木の街が崩れてしまうものがある
音楽だけの話ではなく、浮世の乱れ反射が俺の肉体に像を結ぶときの話である
そういう話をしてしまえば、そういうことになってしまう

Meat Puppets がいない世があったら、もうそれはがらりと無である

Bob Dylan がいなくともなんとか忍ぶが、
Mike Watt がいなくては、がらりと無であるし

Daniel Johnston がいなくともなんとか忍ぶが、
Butch Willis がいなくては、がらりと無であるし

Frank Zappa がいなくともなんとか忍ぶが、
Black Flag がいなくては、がらりと無であるし

小林旭がいなくとも精一杯しのぶが、
杉良太郎がいなくては、どこかにすきま風がふくし

Jackson 5 がいなくともなんとか忍ぶが、
The Shaggs がいなくては、がらりと無であるし

L L Cool J がいなくともかろうじて忍ぶが、
The Frogs がいなくては、がらりと無であるし

Miles Davis がいなくとも寂しくはないが、
Danzig がいなければ、すっかりと闇であるし

Neil Young がいなくともなんとか忍ぶが、
Supreme Dicks がいなくては、がらりと無であるし

はっきりいえば
Howard Hawks がいなくともなんとか忍ぶが、
John Carpenter がいてくれなければ、成立しないのだ

それはちょっとした、掛け違いの末路として、それこそパラドクスのようで、甚だ滑稽千万であるが、
寸でのところで決意とすれ違ってしまった、その行く手としては、きっぱりと野である

Meat Puppets がいない世があったら、
もうそれはがらりと無なんである

happybrink at 2011年05月15日10:35
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2011年05月02日

低・周・波

P4280631

オムロンの低周波治療器をとうとう買ってしまった。
そんな時代が、俺の肉体にも到来したのだ。
ネクスト・ステージである。
いま、iphoneなんかより、持ち歩くとおしゃれなはずである。
リモコンみたいな小さな電気機器におもいっきし、漢字とかひらがなとかがデカデカと書いてあるなんて、すごいナウいじゃないか。

二日に一回は電気治療やマッサージを受けに行っていたけど、仕事が詰まってきて行けなくなってから、そのまま休んでしまっている。だいぶ腰周辺が回復してきているとはいえ、家庭用くらいの処置は日々行っていこうかなと。これが結構気持ちよくて、ほぐれる。

一瞬、あれこのメロディって・・・てなって最後に失笑。
前々から消臭力のCMはかなり好きで癒されるんだが、新作がまたいい。ホームページみたら震災発生後、最初の新CMです、みたいなこと書いてあったのに、「別に震災うんぬん関係ねぇじゃん!」とつっこみたくなる堂々としたマイペースぶりにさらに心が和んだ。
だいぶ流れているシュパっと消臭プラグの「おいらとことん〜♪」のやつなんか、無意味全開すぎて、我が家ではあの歌を覚えて歌うのがはやったほどである。エステーすごいな。


Dirty Projectors - No Intention

不安定な状態や、小難しげな物事を目の当たりにしたとき、かならずしも不安を感じるわけでもなく、むしろ不思議と安心感もったりするときもあるよな。歌詞が母国語としてダイレクトに伝わってしまっていたら、もうちょっと反応は違うだろうな。英語の歌を聴くというのは少なからずそういう状況を楽しむわけだ。

こうやってアコースティックセットで聴いてると、コーラスが際立って健やかなので、まったくスタンスが違うはずのThe Rochesを聴いてるときの清々しさも思い出される。
そういえばThe Rochesの初期は、三人の娘と、その背後に変人ロバート・フリップの影。
Dirty Projectors には変人デイヴ・ロングストレス。
まったく遠いわけでもないか。

言葉と意味は、このバンドにとっては流れのようなもので、歌と音の状態としての無垢度は、とても高いんだな。
手と口でちゃんと遊んでいる。


ついでに
The Roches - Hammond Song
ほんと名曲。
このハーモニー。
そしてフリップによる素晴らしく律した呼吸の、そこはかとない電気ギター音。
目も眩む、なにかに包まれた心地。

happybrink at 2011年05月02日10:23
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つるけんたろう/津留謙太郎
漫画家・イラストレーター。
1977年、阿蘇生まれ。
浮世の沙汰も、明日のこころだ〜。
ならいいのにと思います。
そんな、せっせとこましい日記です。


ピクニカ





弟が福岡で東欧雑貨屋をやっています。
お近くの方はどうぞ御贔屓に。
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いままでのはなし
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