ふっきーの演劇ワークショップ日誌

演劇ワークショップと言ってもいろいろ。自分の考える「演劇」や「ワークショップ」を、現場だけでなく率直な言葉で発信していきたいと思い、このブログを作りました。が、最近は地元葛飾区立石の関係の発信が多くなってきております。

October 2006

負けなかったよ〜!

「(東京に帰るのが)さびしい、さびしい」とわざとらしく口で言ってきたものの。今回は問題を抱える地域での大変な事業、さらには見知らぬ土地で仕事抜きの関係はほとんどなく、常に孤独感がともなうお仕事でもありました。だから、東京に帰れるうれしさは隠し切れません。帰り支度をしながらも、ついわくわくしてきます。

帰りの飛行機では新聞や写真やアンケートを見ながら、ひとりふりかえりをしました。

ひとつの地域に入って、影響力がある仕事ができたことは確実に自信につながると思います。それこそいままで自分が願っていたことでもありました。また、じかに歩いて、見て、聞いてみなければ、絶対にその土地のことはわからないと思いました。想像だけで、仮定だけで、外からの情報だけで、物事をわかることなどありえません。この時期に、こういう仕事ができたことはとてもよかったと思います。あと、東京でもなかなか出会えないような大きな人たちにたくさん会いました。人間関係は財産ですね。

「俺たち負けなかったよな」
負けなかったよ〜!

22時30分、東京の実家着。家族全員が寝ずに待っててくれました。わがままな息子の仕事を見守ってくれた家族にも感謝です。
我が家の布団で眠りました。半年分の疲れ。緊張感からようやく解放されました。死んだように眠りました。

ふりかえり上映会

ワークショップの最終日。
全員で上演したビデオを見ながら、ふりかえりをする日です。ちなみに、この日のビデオは映像の阿部さんが急ぎで編集してくれました。引きの映像だけと言いつつ、ちゃんと引きじゃない映像も入っていて。いつもながら細かい心づかい感謝しています。それにひきかえ、自分はいつも至らないなと思うことしきり。

半分くらいの人とは二週間ぶり。みんな稽古や本番前ではないので、いつもとはちょっと雰囲気が違います。なんだか、服装も違って、リラックスしてます。とは言え、相変わらずこちらはバタバタしていましたが。ふりかえり上映会は、前半が上映会、後半がふりかえりで行われました。

三つのグループに分かれて、ふりかえりをしました。
自分のグループには、緊張してすぐにあがってしまう障害者の人がいたんですけど、
ひとりでちゃんと感想を言ってくれました。彼は最後の最後で入ってきてくれた人です。でも、想いの強さはいっしょにいるだけで伝わってきました。ほとんど話したことがない人たちに囲まれながら、割とリラックスして話をしていましたね。そんなことがすごくうれしく思います。もう少し早くワークショップに参加をしてくれれば、もっといろいろできたのに。求めすぎですかねぇ。

ほかのグループからも、前向きな感想が多いこと。
とてもほのぼのとしたふりかえりでした。
別のグループのメモにこんな言葉がありました。

「人間チャンスがあればチャレンジすれば、たいがいのことはできると思った。」

そうなのです。今回、自分がそのつもりで水俣に来ました。きっと花崎さんも同じだったと思います。こんな感想があったことは、とてもうれしかったです。

ひとりひとりと再会を誓い、お別れをしました。
この日の夜、裏で一番労苦をともにした事務局の人たちと打ち上げがありました。今回のことやこれからのことなど、話したいことが話せて、とても愉快な飲み会でした。おいしいお酒が飲めました。またいっしょに仕事をしたいと思う幸福な出会いでした。

最後の出前ワークショップ

飲み会のときにお約束をしたので、本日の朝、花作り管理事業所で最後の出前ワークショップをやってきました。前回と同じく、朝の体操代わりに10分程度。これもほんとかどうかわかりませんが、前回の顔のストレッチと、あいさつが好評だったようで、あれ以来、やったり、真似をしたりする人が続出したそうです。まあ、冗談好きの所長の話なので、どこまで本当かわかりませんが。

でも、みなさん自分のことを覚えてくれていて、今日も楽しそうにからだを動かしてくれました。やっている最中に、柄にもなく、水俣を離れるのがちょっとさびしくなりました。あんなに大変だったのにな。みなさん、ありがとうございました。

飲み会続き

なんと今週は月曜から一日たりとも休みがありません。
というのは、飲み会の話で。みなさん、送迎会を開いてくださって。いやいや、中には違うのもありましたが・・・。でも、本当に一日も休みがありません。お昼も埋まってきました。うれしいことです。

お昼は片づけに、あいさつまわり、残務処理、事務作業。
夜は一次会、二次会、下手したら三次会までの飲み会。
いやぁ、忙しい。でも、劇のときとは緊張感がない分、だいぶ楽。それに飲み会は話したい人たちばかりで純粋に楽しいですし。いやぁ、毎晩おいしいお酒を飲ませてもらっています。

フリークライミングに挑戦

bb2261e3.JPGコンサートのあと、柏木さんから遊びの誘いがありました。
お昼の用事を一件すませてから、柏木さんの家に行くことに。
なんと、本日は前々からお誘いを受けていたフリークライミングをやることになりました。柏木さんが倉庫から専用の靴を持ってきてくれます。ところが、ひとつもちゃんと履ける靴がない。自分の足のサイズが大きすぎるのです。なんとか左は伸びる靴ではけるのがあったのですが、右は足に皮を縛りつけているようなかんじです。指の部分が曲がっていて、右足に重心をのせることができません。柏木さんも苦笑いしながら、結局その装備で行くことになりました。
フリークライミングとは、人間の力だけで、斜面や、ほとんど直角に近いようなところを登っていくスポーツです。つれてきてもらったのは、八の窪にある公園です。公園の遊具の前に違和感のある巨石がごろごろ。ここが柏木さんの遊び場らしいです。簡単なところからお手本を見せてくれます。ちょこっとしたくぼみに手を入れ、足をのっけて、するすると登っていきます。柏木さんいわく、手というよりは足でバランスをとるかんじらしいです。とは言ったって、片足に重心をのせることができないような状態なのに!!!でも、体調不完全、運動不足のからだに鞭を打って、頑張りました。ひとつの課題をクリアすると、どんどんと難しい課題へ。
地面に対して直角をこえるような角度のところにさしかかると、もうアクロバット。力やバランス感覚だけじゃなく、勇気も試されます。マットの上に何度も転げ落ちました。テレビで見ると、簡単に見えることが、こんなに頭と力と勇気がいることだったとは。柏木さんはこんなところもすいすいと登ります。まるで猿か蜘蛛みたい。すごい。
柏木さんによると、自分はふつうの人よりはいいとのこと。お世辞かもしれませんが、内心、「まあ、これでも職業柄からだには気を使っていますし、柔軟性もありますからね」と心の声がしゃべっています。
後で知ったのですが、柏木さんは雑誌で「九州フリークライミングの父」と紹介されるほどの方。80年代の創成期に、九州のフリークライミングのスポットを開拓していったそうです。音楽も超一流なのに。本当にすごい方です。

フリークライミングのあとは、柏木さんおすすめの秘湯に連れて行ってもらいました。そのあとは、柏木さんのお宅で、特製おでんを肴にビール。久しぶりにいい気分で酔っ払い、泊めてもらいました。楽しい一日でした。柏木さんありがとうございました。


ラッキー、だけど勘違い

5e9f9c3a.JPG22日ももやいの日。本日も埋立地でイベントがあります。朝、柏木さんから電話があり、劇のチラシを何枚かほしいとのこと。胎児性の方と待ち合わせをしたついでに埋立地でわたすことになりました。約束した親水護岸の慰霊碑のところに行ってみると、人だかりが。ちょうど柏木さんが歌をうたっているところでした。路上ライブと思いきや、やはり、なんかのイベント。でも、思いがけず、柏木さんの歌を聴けるのはラッキーです。
しかも次の曲は劇の最後にみんなで歌った『月の浦の清らかな花』です。もしや初披露、ライブ初?録音のときには、聴かせてもらったんですけど、外で聴くのははじめてです。なんという幸運。終わった後、柏木さんにチラシを手渡すと、「違うよ」と一言。どうやら、柏木さんは、劇の当日に配ったパンフレットのほうの『月の浦の清らかな花』の歌詞の部分がほしかったらしいのです。はっきり言ってくれなきゃ、わかんないですよー。
このイベントは、今日の朝、熊本県のいろんな川の水を汲んできて、海に流すことをやるらしいです。おかけで、おいしい水を試飲することまでできました。ラッキー。

柏木さんと石笛をさがす

db65d191.JPGコンサートのあと、昼食を取り、企画パネル展を見に、会場の隣の資料館に行こうとしたところで、柏木さんから電話が。直接お会いして、今日のコンサートの感想や、柏木さんが見に来られなかった劇のことなどを話しました。
さらに、ひょんなことから、柏木さんと海まで石笛さがしをすることになりました。劇のためにお借りした石笛は、資料館の先にある海で見つけたそうなのです。確かに、行ってみると、穴ぼこだらけの石がごろごろあります。柏木さんといっしょにしばし石笛さがしに夢中になりました。目標は柏木さんにお借りしたような石。手のひらにちょこんとのっかるようなまぁるさで、ちょうど真ん中が空洞になっているかんじの不思議な石なのです。なかなかいい按配の石が見つかりません。帯に短し、たすきに長し。「こういうのは欲をかけば、見つからないですよね」と言いつつ、だんだん本気になってくる自分がいます。醜いな、やだやだ。結局、柏木さんのほうがそれらしい石を見つけてくれて、プレゼントをしてもらいました。

石笛さがしがうまいほうが、人生も楽しく過ごせそうだと思うのは気のせいでしょうか。

フォレスト・モンキー・バンド コンサート

7c68e3e7.JPG今日はもやいの日。埋立地で50年事業のイベントが大々的にあります。
風邪自体はよくはなってきたのですが、咳が残ってしまいました。なので、お昼ぎりぎりに起きて、お目当ての柏木敏治さん率いるフォレスト・モンキー・バンドのコンサートの時間に合わせて、会場に行きました。会場に着くと知り合いばかり。たくさんの人が声をかけてきてくれ、演劇の労をねぎらってくれます。さしづめ、風邪のマスク姿はご愛嬌というところでしょうか。
受付をやっていた市の職員の方から「あの劇を見てはじめて、障害者の人も自分たちと同じ人間なんだと思いました。」と言われました。率直な感想が一番うれしいですね。今週は電話でもたくさんの感想をいただきました。ありがとうございました。

柏木さんのソロのコンサートは何度も見ているんですけど、バンドでのコンサートははじめて。本当に楽しみにして来ました。うたう歌はソロのときといっしょ。でも、たくさんの風変わりな楽器が入っていて、聴く前から期待感を高めてくれます。
はじめの曲は「汗で汚れたミノルタカメラは君の瞳」では、客席で踊り始める人が。よく見ると湯堂の家のオーナーのOさんです。でも、どう考えてもアコースティックのいい曲で踊るような曲ではないんだけどな。からだをそったり、くねくねしたり。変な踊りに子どもたちは喜んでいます。
二曲目。なんと舞台の上に上がって、バンドの後ろや柏木さんの横を行ったり来たり。柏木さんもメンバーも半分苦笑いです。どう考えてもアンバランスな踊り。でも、ここは水俣だからいいかという気になってきます。二曲目が終わると、柏木さんたちにお辞儀をしてOさん退場。満足そうでした。

この日はゆっくりと音楽を聴くことができました。至福の時間。満たされました。

サヨナラ満塁逆転ホームラン

無事に終わったので、一言。

今回の劇で、胎児性や障がい者の人たちのつらい過去や現在がすべて肯定されればいいなと思ってやってきました。舞台はフィクションだけど、演じる人たちにとって、見ている人たちにとって、その一瞬間は現実です。その時間が最高に楽しくて、最高に生きている実感が持てるのであれば、これまでの演じた人の人生は今回の演劇のためにあったのかと錯覚するくらいのものを作りたい、共有したいと思ってやってきました。まさにサヨナラ満塁逆転ホームラン。演劇ははかないものだけど、確実に生きていく上で大切な力になるはずです。

うそと本当の逆転。そんな力を演劇は持っています。

車で水俣案内

42bb75d1.JPG午前中に、両親を車にのせて水俣案内。両親は息子が車の運転などできるかどうか半信半疑。なにせ、東京では、車の運転が好きではなく、苦手意識があった自分はほとんど車に乗っていなかったし、車に乗る乗らないが原因でけんかをしたこともありました。でも、今日は、名誉挽回とばかりに、走りなれた水俣の道を車で案内しました。仕事で数え切れないほど通った道です。落ち着いて走れて当然です。なんて、4月の自分が聞いたら、とんでもない言葉。でも、車の運転ができるようになったことも今回の大きな成果ですね。「落ち着いて乗れる」という言葉を、助手席の父親からもらいました。

午後一番で、両親をバスに送ったあと、花崎さんたちと合流してミーティング。さらに、次の便のバスで東京に帰るふたりを送ったあと、家に帰るやいなや、あまりのだるさに、ベッドでダウン。死んだように眠りました。
♪ラブ・ユー立石(先輩&友人柳田さんの人気ブログ)
Profile

ふっきー

Recent Comments
Recent TrackBacks
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ