ふっきーの演劇ワークショップ日誌

演劇ワークショップと言ってもいろいろ。自分の考える「演劇」や「ワークショップ」を、現場だけでなく率直な言葉で発信していきたいと思い、このブログを作りました。が、最近は地元葛飾区立石の関係の発信が多くなってきております。

January 2007

立石も水俣と同じだった

本日、できたばかりの新聞を配りにいろんなところに行ってきた。
世田谷区で路上演劇祭のポスターはりをやったときに、区の掲示板を使わせてもらったので、葛飾区役所の広報課や地区センターに行ってみた。結果、どちらとも門前払い。職員の対応もそっけない。基本的に区のものしか広報しないのだと。まあ、町づくりの後進区だと思っていたが、予想以上である。さすが葛飾区。

そのため、あとは町内会の掲示板や、スーパーやお店の掲示板、仲見世商店街、個人店などを回った。回っていて思ったのは、どの人も「再開発」の問題に敏感になっているということ。自分が作った新聞には町歩きをして、印象に残ったところが書かれているだけなのだけど、「賛成」か「反対」かを勘ぐる人が多い。地域の人たちがあいまいな人も含めて、「賛成」と「反対」に分かれ、疑心暗鬼みたいな状況が起こりつつあるという感じがした。対話ができるような雰囲気がない。「再開発」そのものよりも、それがきっかけで地域のコミュニティが崩れてしまうことのほうが怖いと思う。程度の差こそあれ、地域の人たちがうまく表現できていない様子は水俣と近い。自分も疑われないように、表現の仕方を注意をしなければならないと強く思った。
幸い、みなさんに新聞をかなり熱心に読んでいただいた。はじめは警戒していた方も新聞を読んで、話をすると表情が緩やかになる。10何年ぶりにお会いした小学生の同級生の親御さんには「福ちゃんじゃないか」と声をかけられたし、立石の昔話をしていただいたおばあさんもある。とても実りが多い日だった。

ちなみに次回は2月16日(金)19:30〜
立石駅改札集合で夜の立石ツアーを敢行する予定である。
自分としてはいままで禁断の地であった「呑んべ横丁」に行きたい。
長期的な視野で、賛成、反対関係なくたくさんの人に参加をしてもらいたいものだ。
立石以外の人も大歓迎である。ぜひいらしてください。

地域の物語 金夜コース開始

世田谷パブリックシアターの地域の物語ワークショップの金夜コースが始まった。
自分はこのコースの進行役アシスタントとして参加している。
スタッフも大勢いる。参加者の参加具合を特に心配することもない。
ほしい道具も揃っている。余計なしがらみがない。
あまりにも水俣と環境が違いすぎて、この劇場のありがたさを改めて感じた。
まあ、公共的なワークショップをやる劇場として先駆的な存在だから、
あたりまえと言えばあたりまえなのかもしれないけれど、
外に出なければわからないこともたくさんあるのだ。

進行は演劇デザインギルドのこーたさんと半々でやった。
やはりこーたさんの進行は慣れていてうまい。
場の雰囲気を盛り下げることなく、予定通り進行をすすめていく。
かつて人から「あなたはワークショップを楽しんでやっているのがよい」
と言われたが、進行役として楽しむ余裕はまだないなぁ。
特に、こーたさんと自分との違いは参加者に対するフォローのしかただと思った。
グループならまだしも、全体の集団になったとき、とかく自分はうまくない。
水俣と違い、冷静で見られるのでとても勉強になる。

本日の目的は初回なので、みんなが知り合うこと。
だから、前半はゲームに使い、後半をペアでの他己紹介に当てた。
後半は「川」をテーマに思い出や記憶、思いついたことなど絵を描いてもらい、
参加者にしゃべってもらった。
当初、クレヨンやマーカーの青や水色が人気でなくなることを心配していたら、
こーたさんから「使わないようにすればいいんじゃない」ということで、
水の色を描く際、ふたつの色は禁止になった。
結果的にその縛りはすごくいい効果を生んだ。ピンク、紫、黄色、黒・・・。
とても豊かな色彩の絵がたくさんできたのだ。
おもしろい物語を効果的に引き出していたように思う。

最後のふりかえりで一人ひとりが感想を言っていったとき、
泣き出した女性の方がいた。正確な言葉は覚えていないが、
演劇に携わっている彼女はワークショップの自由に表現していい雰囲気と
大好きな劇場であるシアタートラムの舞台に立てることを思って、
泣いてしまったのだと言う。
顔には出すまいと思いつつも、なんだか胸が熱くなった。
水俣で「演劇なんて『お遊び』だ」
というような言葉を投げかけられたときがあったけど、
そういう『お遊び』こそが人間が生きていく上で
必要な力であることを確信する瞬間だった。
今回も初心にかえって、参加者と大切な時間を過ごさせていただこうと思う。

如月さんのこと6〜桐朋の学生との出会い〜

久々に復活。だって書きたいのだもの。

如月さんから誘われた世田谷パブリックシアターでの演劇ワークショップは
「中学生のための演劇ワークショップ 演劇百貨店」だった。
一番初めの打ち合わせで
「このワークショップはね、百貨店なの。
子どもたちは好きなものをなんでももって帰れるの」
と目を輝かせて言っていた。百貨店(デパート)を持ってくるところが、
都市の人たちを描いた戯曲を書き続けた如月さんらしい。
と同時に、彼女のワークショップに対する高揚感みたいなものが伝わってきた。

演劇百貨店はまずは大学生スタッフ同士の出会いから始まった。
自分は立教の大学生。当時から活動の幅は広かったから、
いろんな大学の学生と交流していたけど、
演劇を専門にやっている桐朋の学生にはちょっとコンプレックスがあった。
なんというのだろう。演劇界のエリートみたいに見えた。
なにせ如月さんだけでなく、
演劇界の名だたる人たちの実践的な講義を受けているのだ。
自分は古典も読んでいたし、演劇史や演劇論も独自に勉強していた。
演出だって本を書くのだって、すべて我流である。
いま考えると、我流だったからこそできたことが多かったと思うのだが、
当時は妙に斜にかまえていた。
このときからすでに、自分の中の大きなテーマが
「作品としての演劇と、一般の人が作る演劇のはざま」にあった。

プレ・ワークショップでは仲よくなるために、
ゲームや即興演劇、本読みなどを重ねていった。
まずは自分たちが心とからだを解放していくことが最初だった。
如月さんは人に居場所を作るのが非常にうまかった。
どの場所でも、話に入っていけなかったり、テンションが落ちたりする人が
必ずひとりはいるものだけど、当意即妙にその場で役割を与えたり、
フォローをしたりしてくれるのだ。まあ、それは余裕があるときだけど。

Standing Stones Newsを作る

本日は前回の町歩きのことを伝える新聞を作ってみた。自分も時間がなかったので、フォーマットは水俣で作った新聞である。まあ、それでも3時間くらいはかかっってしまった。

あるところに持っていったら、想像以上に好評で、みんな食い入るようにして見てくれた。町の写真や記事をネタにあちらこちらで話が弾んでいた。うれしいかぎりである。スタンディング・ストーンズという名前も大いに受けた。最初だけにならないように、地元の問題としっかりと向き合い、やれることをやっていこうと思う。

スタンディング・ストーンズ結成

243c61dd.JPG本日、立石の町歩きをした。と言っても、ふたりだけ。お相手のK氏はいままでひとりで地図作りをやっていたそうで、協力者を求めていたところに、自分がひっかかった。二年間でひとり。あいかわらずマイナーなところに顔を出すのは得意である(笑)。ひとりというところが誇らしい。

本日はいろんな発見があった。
立石でも自分が行ったことのない場所がふたつある。昔、赤線(売春宿街)があったところと呑んべ横丁だ。前者はスナックが軒を連ね、後者はいまなお現役である。どちらも路地裏にあり、昭和のダーティな雰囲気が漂っている。わんぱくざかりの小学生のときでも子ども心にここには近づいてはいけないと思っていた。だから、足を踏み入れたのは今日がはじめて。昼間と言えどドキドキする。

スナック街は建物がおもしろかった。
K氏は二階の曲線の屋根が華やかだったころの名残だと言う。
そして、それを打ち消すように自己主張をする看板。細い道にたくさんの看板が並ぶ。夜になると、さらに迫力がある風景になるのだろう。
次に行った呑んべ横丁はまるで映画のセットに迷い込んできたかのようなレトロな雰囲気だ。アサヒビールの赤の文字と日章旗のようなアサヒのマークが書いてある
大きな看板が出迎えてくれる。横丁と言っても、わずか15メートル四方くらいのところに、十何件かの店があるから、長屋のようなかんじである。もちろん、すべて木造建築。人と生活の匂いが色濃くする場所である。昭和52年生まれの自分でさえ郷愁を誘う場所であるから、もっと大人の人たちにはたまらない町になるのではないか。

話を聞くと、どうやら、ここが行政の再開発が企画されている地区らしい。しかし、行政も住民もいいコミュニケーションがとれぬまま、再開発の計画が進められている気がする。自分がスタンディング・ストーンズを結成したのは純粋に町に対する興味を町づくりに結びつけられないかと考えたからだ。いろいろと思惑はある。立石を舞台に派手なロックをやろうと思う。手始めとして、次回は夜の立石ツアーを敢行する予定である。

演劇デザインギルド活動報告会があった

25ceb47e.JPG早稲田ステップ21で演劇デザインギルドの活動報告会があった。水俣の報告で自分の持ち時間は20分のはずが、たぶん倍以上になっていたことでしょう。その後、簡潔に報告をしめてくれた成沢さん。
「ふっきーは現地にいたんだから、たくさん話すのはしょうがない」と大人の対応。
申し訳ない。自分も後輩ができたら、そうしますからお許しください。

長かった。自分の中で、水俣のことはこれでようやく一区切りがついたかんじがした。
(もちろん、水俣の問題や関わりは終わっていないけど)
11月に”「重い」を「離す」”という文章を書いたけれど、
真剣に受け取ってくれる人がいてこそ、「重い」を「離す」ことができた。
当日、来てくださった大勢の方、本当にありがとう。おかげで少し軽くなった。

報告会をしてみて、演劇デザインギルドの存在を改めて認識した。
いままですべての事業は何人かで分かれてやってきたから、
6人でお客さんを迎えるのははじめてだ。
全員に、芝居の前のようないい緊張感があって、
なんだか心地よかった。(竹森さんたちは本当に芝居をやっていたけど)
このメンバーでやれることを馴れ合わずにやっていきたい。

今回を機に久しぶりに大学の友人との再会もあった。
ここ数年、突っ走ってやってきただけに、
大切なものを見直していく一年にしたいと思う。

※同じ団体なのに、竹森さんが報告した
 マグダレーナ演劇祭の情報はほとんど知らなかった。
 コロンビアでおこなわれた女性の演劇祭だけれど、
 前提になるところや彼女がなぜあれほどまで
 入れ込んでいるのかがわからない。
 まだまだ知らないことがたくさんある。すごく楽しみだ。

いよいよ始動

本日、世田谷パブリックシアターでおこなわれる
地域の物語金夜コースの打ち合わせがあった。
花崎さんや成沢さんと三年前に出会った名物ワークショップである。
今年度のテーマは「川」。
一般の人といっしょに川を題材に芝居を作るのである。
メインの進行役は演劇デザインギルドのこーたさん。
久々の組み合わせなので、楽しみである。

企画会議だったが、自分の中でやりたいこととやらねばならないことが
整理できておらず、終わってから反省することしきりだった。
でも、ワークショップの話が久しぶりにできたので、
ちょっとはスイッチが入ったかんじがする。
今週から演劇関係や立石の反対運動のほうがちょっと忙しくなるので、
水俣から帰ってきていよいよ動き出す。
来週はいろいろな人とも会い始める。やるぞー!

あけましておめでとうございます

と言っても、もう半月がたってしまっている。早いもので。
でも、あいかわらず働きづくめで、休みがほとんどないかんじです。
休みの日もパソコンに向かって作業をしたり、
本を読んで勉強をしたりしております。
まあ、いまはお金もパワーも貯蓄の時期ということで。
20代後半になって、悪いときなりの過ごし方があることがわかってきました。
こういう時期に無理になって動くとボロが出る。
サッカーでも守る時間帯があるのと同じ。
競馬でもさし馬を手綱で押さえているかんじです。
しっかり守って、今年は勝負をしに行きます。

ところで、1月20日(土)14時から
早稲田ステップ21(6F)で演劇デザインギルドの活動報告会があります。
自分も後半に水俣のことを話します。
ようやく納得が行く形で、みなさんに報告ができそうです。
攝さんや成沢さんも知らないような具体的なことを話します。
ぜひぜひ遊びに来てください。

詳細は演劇デザインギルドのHPを見てね。
http://www.edg.or.jp/

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