ふっきーの演劇ワークショップ日誌

演劇ワークショップと言ってもいろいろ。自分の考える「演劇」や「ワークショップ」を、現場だけでなく率直な言葉で発信していきたいと思い、このブログを作りました。が、最近は地元葛飾区立石の関係の発信が多くなってきております。

July 2007

香港の女の子たちと交流する

3f32aedc.JPG7月17日、9時開始のワークショップに参加をした。このワークショップは全体プログラムで参加人数はとてつもなく多い。
前日は三人で18日にある報告の段取りを話したり準備をしたりしていたので、寝たのは深夜。花崎さん、成沢さんとも参加せず、自分だけが特別早起きである。

会場に着くとロビーは参加者でごったがえしていた。(写真はそのときにとったもの。)本日は日本人は自分ひとり。つたない英語をひたすら試すつもりで来た。まあ、大勢が参加するワークショップなら進行側も言葉を使わないプログラムをやってくれるだろうと都合よく考えてもいたが・・・。
会場のエリザベススタジアムはオリンピックの室内競技をやるようなところ。しかし、参加者が多く、客席からコートに全員が降りていくとかなりの混雑ぶりだった。手を広げるとあたってしまうくらいのスペースしかもてない。1000人ワークショップとだれかが言っていた。とにかく人だらけだ。進行役はブラジルと香港、そして、フィリピンのPETAのアーニーおじさん(←花崎さんたちがそう呼んでいた)の三人である。進行というより、司会者というかんじである。
最初はブラジル人の担当。踊りをみんなで真似をしたあと、ペアで向かい合って踊ってみる。ペアを組んだのはオーストラリアのヘレンさん。とてもはきはきした方。言葉は自己紹介程度。踊りを通じてコミュニケーションが取れた。幸先はよい。
そのあと、香港の女の子たちが加わり4人組になって、ひとりひとりの動きのみんなが真似をしていった。テーマが「学校の先生」だったらしく、みんなかしこまったり、厳格そうなかんじを出したりしていたけれど、その時点で自分はわかっておらず、間の抜けた動きをしてみた。笑いはしっかりとったが、あとでヘレンに「日本の先生はそんなかんじか?」と聞かれた。順調に脱落し始める。
さらに、ドイツ人の女性ペアと台湾の人とどこか東欧の人が加わり、8人になって創作ダンスを作るときには完全に脱落。というのも、お題がばらばらになった状態からsolidarityになるのを表現するため、話し合わなければならなかったからだ。そもそもsolidarityがわからず、意見が言えない。(あとで辞書で調べると「連帯」という意味)英語が苦手だと言うと、香港のふたりがフォローをしてくれた。このふたりはとても親切。しかもかわいい。そっけないドイツ人のふたりとは大違いだ。創作ダンスはできはいまいちだったけれど、ふたりとコミュニケーションを取れたのは楽しかった。
次は、アーニーおじさんの番。全体で何重もの円を作ってアクションソング。うたう歌に合わせて、隣の人のからだをたたきながらリズムを取る。全員でやるとかなりの迫力。早くなるにつれて、さらに盛り上がっていく。まあ、プログラムとしては定番。心配をした香港の女の子が隣にいてくれた。かなり楽しい。
最後は香港の人が担当。香港の女の子が会場から日本語を話せる友だちを連れて来てくれる。彼女は香港の大学で日本語を勉強していたらしい。いやいや、自分も大学では英米文学科なのですよなどとは恥ずかしくて、とても言えない。プログラムはSHAPE(モノをからだで表現する)のバリエーションと太極拳。まあ、これも1000人がやる程度のものなので、どうってことはない。
最後に香港の女の子たちのグループと話をした。自分の歳が29歳だと言うとびっくりしていた。意外と年下だと思われて、世話を焼かれたのかもしれない。「ひとりで来たのか?」と言われたので、「仲間がふたりいるけれど、年寄りなので疲れて寝ている」と答えた。大爆笑。英語なので思いついたことをつい言ってしまった。お二方ごめんなさい。彼女たちは職場がいっしょで、休みの日に参加をしたらしい。邪気がなく、とても気持ちのよい人たちだった。

立石遺跡現地説明会に参加する

165e6bee.JPGさて、今日は立石遺跡の現地説明会に参加してきた。
郷土と天文の博物館の学芸員谷口さんからのお誘いである。と言っても、谷口さんとは昨日知り合ったばかり。
実は、区の職員や専門家や学生たちによって今年作られたばかりの「葛飾区観光プラン」という本があり、読めば読むほど、同じく区がすすめている立石地区の再開発とは正反対の内容が書かれている。また、近所の勤労福祉会館に立石の町で「あるものさがし」(町歩きをしてよいところをさがす)をした写真がはってあった。「地元学」と書かれている。まさか、立石で水俣の吉本さんが提唱している「地元学」に出会うとは思わなかった。両方とも谷口さんの名前があったので、思いきって訪れてみたのである。そこで、本日の説明会をすすめられたというわけ。

この説明会は期待以上におもしろかった。立石遺跡とは去年の終わりから今年にかけて何度も訪れている立石様のあるところ。いつもは子どもたちが遊び回っている児童遊園が、今日は何箇所も掘り起こされ、大勢の大人たちに囲まれている。
ひとつひとつの溝の説明を聞いていくと、立石様は一番高いところにあり、そのまわりをゆるやかにくだっている層が発掘されているとのこと。江戸時代にはまわりに水田があったらしく、用水路と推測される跡も見ることができた。いつもは頭しか見えない地味な立石様も、こうやって地面を掘っていくとかつてどんな風景にあったのか、壮大なイメージが広がる。しかもそれぞれの地層が区民のボランティアによって掘られ、説明をしてくれているのが二重にうれしい。(若い人も多い。谷口さんただものではない!よく知らないけど)自分は思ったことをいろいろな人に質問しまくったのだけれど、どの方も熱心に答えてくれた。いままで立石の歴史を勉強してきた甲斐があった。かなり専門的な話にもついていけている。

今日思った新たなこと。遺跡を発掘することは、かつての為政者が隠そうとしたなにかを暴く行為ではないか。立石様には伝説が多いけど、いつだれなんのために流したのか。立石様の本当の姿はすさまじく巨大なものか、意外と大したことがないものかのどちらかではないか。古代「立つ」という意味がどんなふうに使われていたか。
ボワールの手法に神話のベールを暴く神話劇というのがあるけれど、やってみたい衝動に駆られてしまった。いま立石が心底おもしろい。この町に生まれてよかった。

オープニングセレモニー

2f65bb10.JPG7月16日、午後。香港文化中心にてIDEA(演劇教育連盟)国際会議のオープニングセレモニーがあった。世界各国から大勢の人。人。人。世界には、こんなにも演劇教育なるものにかかわっている人がたくさんいるのか・・・。
自分がやってきたワークショップや活動を「演劇教育」とは思っていないけれど、日本で「演劇」と言われているものよりも近いと思っている。広い会場の中の一席で、日本での孤独だった活動に思いをはせた。大学時代から演劇と言われるものに違和感を持ち続けていた。だから、周囲の演劇人たちと常に摩擦を起こす。何度人と袂を分かったことか。思えば、香港に来るまでなかなか人には真似できない道を歩んできたものだ。世界にはこんなにもたくさん演劇を使ってなにかをやっている人がいると思うと、とても感慨深かった。
式の進行自体は音楽があったり、踊りがあったり、獅子舞みたいなものがあったり、植樹の儀式みたいなものがあったり。賑やかし?政治的なパフォーマンス?と思わざるをえない興ざめなものも混じる。唯一好感が持てたのは、演劇公演をおこなう人たちを舞台に上げて紹介した場面だ。会場中から拍手喝采を浴びて、パフォーマーたちは実に気持ちよさそう。次に来るときは公演を持っていきたいなと思ってしまった。

小学生たちの会話

「お前フリーターしかできねぇよ」
「就職できるもん」

葛飾区役所の近くですれ違った小学3,4年生くらいの子どもたちの会話。
少なくとも自分が子どものころにはこんな会話はしなかった。

本場のお粥を食す

04bbba4f.JPG7月16日、起床後、成沢さんをおいたまま、花崎さんを本館?まで迎えに行った。このホテルでは、いくつかの部屋ごとに入り口に鉄格子みたいなものがついており、窓にも柵がある。受付の女の人から鍵を借りて鉄格子をあけ、部屋へ向かう。なんだか囚人を迎えにいくみたいである。その後、しばらくしてから花崎さんといっしょに別館(←勝手に呼ぶ)まで行った。
その後、ホテルの近くにあるお粥の専門店に入って、朝食兼昼食をすます。自分はイカやつみれの入った海鮮粥を頼んだ。これがとてもおいしかった。空腹時のおなかにやさしい上に、あったかさとともに、ゆっくりと満腹感が広がっていく。中国人が朝食にお粥を食べるのがすごくよくわかった。ほかにも、チマキと米紛と書いてある食べ物を頼む。米粉はワンタンみたいなもの。うん、とても贅沢な気持ち。旅はよい。

その名もビンマンホテル

4fe0a782.jpg7月15日現地時間で23時過ぎに香港到着。台風の影響で大幅に遅れる。空港では花崎さんと成沢さんの友人で、香港の演劇人であるロクさんが待っていてくれた。日本語で話しかけてきてくれたとても気さくな方。その後、ロクさんの案内でトラム(二階建てバス)に乗り、コーズウェイベイまで。バスの二階から見える夜景がすごい。高層ビルがせまりくるように林立している。日本の高層マンションや企業ビルなど比にならない。まさに未来都市。ブレードランナーの世界だ。
宿泊先はビンマンホテル。ホテルというよりはホステルというかんじ。ロクさんの紹介で一泊が日本円で3,500円から5,000円の間だろう。コーズウェイベイの繁華街のビルの一室にあり、立地的には申し分ない。花崎さんは個室。成沢さんと自分は二人部屋なのだが、ふたりが案内されたのは花崎さんの個室があるホテル(←つまり受付があるホテル)とは全く別の場所に。受付の女性に案内されるまま、町の中を歩く歩く。かなり立派なエクセシオールホテルの前を通り過ぎたときには、間違いで一室格安の部屋があったりなんかしてと想像してしまった。しかし、そんなはずもなく、歩くこと5、6分。別のビルの一室に案内される。外見は古いけど、中はとてもきれい。まあ、成沢さんも自分もたいていのところは大丈夫だけれど・・・。とりあえず、夜はセブンイレブンでビールとサンドイッチを買ってきて二人で乾杯。ビールは一番冷えていた、フィリピンビールのサンミゲルを選んだ。サンドイッチはハムタマゴだったが、殻入りでパンもぱさぱさ。日本のセブンイレブンでは考えられない!香港に来たことを実感する。

香港出発日

22908454.JPG7月15日。成田空港で花崎さんと成沢さんと16時30分に待ち合わせ。三人のうち、自分は成田空港に一番近いのだけれど、当日の朝から水俣の人との相次ぐ電話応対で準備が遅れ、少々遅刻。幸い、心配していた台風は午後にはおさまっていて、家を出発するころには雨もやんでいた。
毎回、自分がどこかに行くたびに記録的な水害に見舞われている。韓国に行ったときは死者が二桁出ていたし、その後の北海道旅行では東北と北海道の交通網が台風でずたずたに遮断された。帰りはしかたなく飛行機に乗ったら、通過時刻にテポドンが三陸沖に落ちる。近畿地方に行ったときには、名古屋地区が水浸しになった。そして、去年は水俣で大雨による避難を体験。そのほか小さいものは数え切れず。自慢じゃないけどすさまじい。今度こそ雨男挽回だ。

この写真は成沢さんが空港のパソコンコーナーが使えず、携帯会社のブース裏のコンセントをお借り?して、パソコンをいじっているところ。途中、黒テントでは公衆トイレの水を公演で使ったことがあるなど様々な武勇伝をふたりからうかがう。飛行機を待つ間、花崎さんはこのパソコンでパワーポイントの英訳をする。特に英訳は花崎さんが頼り。英米文学科卒業とは名ばかりの自分がうらめしい。約1時間遅れで成田空港を発った。
機内で花崎さんの隣だったので、いろいろと話をする。特にギルドの上の人たちとは専門的な演劇の話ができるのはうれしい。けれども、こういう時間でないと落ち着いてなかなか話もできないほど、みんな忙しい。どうしたものか。

香港から無事に帰ってきました

23日、午後香港から無事に帰ってきました。
英語のつたなさを痛感する日々でした。
やはりしっかりと勉強しないといかんなあと。
でも、足りない英語力でかなり頑張ったと思います。
特にハプニングがあった最終日は。
また改めて報告します。
今日は疲れたので寝ます。

香港に行ってきます

7月15日から23日まで香港でおこなわれる、IDEA国際会議に
去年の水俣の創作舞台『水俣ば生きて』の報告に
花崎さん、成沢さんと三人で行ってきます。

飛行機の出発が大型台風の関東通過予想時刻とかぶるというのも劇的で、
いかにも水俣関係らしいです。記憶に残る旅をしてきたいと思っています。

ではでは、行ってきます。

自分のためのワークショップ

忙しいとは「心を亡くす」と書くけれど、ただただ忙しい。
次から次へと仕事が出てくる。それもお金にならない仕事ばかり。
水俣、立石、香港…。やればやったなりに楽しいし、人とつながるのだけれど、
最近遊ぶ時間も自由にとれていない。これはひどい!

というわけで、8月11日に『からだにいい演劇第一弾!
ちょっと疲れた若者たちへ、夏の「だらだら」ワークショップ』
をやることにした。
(詳しくは演劇デザインギルドのホームページを見てください。
http://www.edg.or.jp/)
自分がやってもらいたいことを率先してやろうというもの。
小学生のころの夏休みって、長くてけっこうだらだらしていたよね。
教育テレビを連続で見てみたり、
扇風機に紙をつっこみながらごろごろしていたり。
だから、どこかに連れて行ってもらうのはもちろん、
夜に花火をするだけでもうれしかったものだ。
それはいま考えればとても贅沢だったのかもしれない。
このワークショップでは疲れたからだにとって、
気持ちのいい「だらだら」を追求してみるワークショップにしたいと思う。
あくせくはやらない。緩急をつけつつも「だらだら」を大切にしてやりたい。
いっしょに「だらだら」しましょう。

♪ラブ・ユー立石(先輩&友人柳田さんの人気ブログ)
Profile

ふっきー

Recent Comments
「最新トラックバック」は提供を終了しました。
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ