ふっきーの演劇ワークショップ日誌

演劇ワークショップと言ってもいろいろ。自分の考える「演劇」や「ワークショップ」を、現場だけでなく率直な言葉で発信していきたいと思い、このブログを作りました。が、最近は地元葛飾区立石の関係の発信が多くなってきております。

February 2010

しばしお休みのお知らせ

2月に入って、更新スピードが落ちています。

仕事の量が変わって、
なかなか日常のリズムがつくれていないせい。
また日々の活動をふりかえる時期が
来ているのかなぁと考えています。
寒さも影響しているのではないかと
思ってもいたり、みなかったり。

そもそも、このブログのタイトルは
「ふっきーの演劇ワークショップ日誌」です。

やっている自分でもわかりづらい
「演劇ワークショップ」について
現場の様子をふりかえることで
改めて「演劇ワークショップ」を考えたい、
そして記録したいと思ったことがきっかけでした。

さいわい、差し迫った仕事もありません。
なので、ちょこっとお休みをいただいて、
自分自身のプライベートの時間にあてようと考えています。

見に来てくださった方々、
コメントをくださっている方々、
ありがとうございます。

しばしお休みします。ではでは。

ボワールと向き合う二日間

2月10日、11日。森下スタジオでフォーラムシアターの
演劇ワークショップがありました。
「アジアの演劇と教育演劇の過去・現在・未来を考える」という
長い長いタイトルの催しの中のひとつ。
主催はアジア演劇創造研究センター、
私が所属する演劇デザインギルドは共催という形でかかわりました。
(と言っても、今回は他のメンバーが中心で、
 自分は当日のみのお手伝い?みたいな参加となりましたが。)

フォーラムシアター(討論劇)は、
ブラジルの演劇人アウグスト・ボワールが考え出した手法です。
取材を通じて、問題を含むシーンをつくり、
一度観客の前で上演します。
そして、二度目の上演で、「ここが問題だ!」とか
「意見を言いたい!」と思った観客は劇を止め、
可能であれば、観客は劇の中に入り、現実を変えてもらいます。
もし誰も意見が出なければ、
劇の中に問題はなにもなかったことになり、
観客は問題を肯定したことになります。

今回は二日間という短い時間の中で、
実際にフォーラムシアターをつくり、
それをもとに討論してみました。

できたのは二つのシーン。
内容はどちらも参加者の実際の問題を含む
シリアスなものであるため、他言はできません。

ひとつのフォーラムシアターの中で、
出す案がことごとく否定され、
一度「どん詰まり」という言葉が出てきました。
しかし、観客の中から「まだどん詰まりじゃない」という声が上がり、
みんなで解決するための知恵を絞りました。
フォーラムシアターの可能性を見た気がしました。

自分はいままで3度、
フォーラムシアターづくりを経験しています。
難しいと思うのは、お客さんを巻き込む過程です。
特にシャイな日本人は大勢の人前で意見を言ったり、
討論したりするのに慣れていません。
日本ではフォーラムシアターは難しい手法と言われています。
意見を言うのさえ難しいお客さんに
どうやって舞台に上がってもらうか。

7年前、ボワールの日本での唯一の訳書
『被抑圧者の演劇』に出会ってから、
ボワールの言葉には、何度となく励まされてきました。

自分自身もいずれ現実を変えていくような力のある
フォーラムシアターをつくれるとよいなと思います。

被抑圧者の演劇

深刻な時代の大きなズレ

1月31日。
立教大学で行われた「地元学から学ぶ」公開講演会に出ました。

自分としては、どの方のお話も浅からぬ縁を感じて、
とても充実した時間を過ごせました。

トップバッターの結城登美雄さんが
「地域とは何か?」と学生に問われ、
答えられなかった逸話を紹介していました。

結城さんが一週間考えた末の答えは・・・
「地域とは家族の集まりである」

東北の寒村が現代まで途絶えずにあったのは、
家族があったからだ・・・と言っていました。

学生時代、あんなにも疎ましかった家族が
現在、自分の中ではとても大事なものになっています。
というのも、家族それぞれが役割分担をし、
お互いがお互いを支え合っているのが実感できるからです。

とは言え、自分のまわりにも
具体的に孤立した人たちがひとり、
またひとりと見受けられるようになってきました。
「変だ」「怖い」「おかしい」
孤立した人はどんどん孤立し、
地域で敬遠・排除されていきます。
はじかれる人たちの多くは、30代、40代の若者たち。
家族が崩壊・離散し、孤立し、
地域とのつながりが薄れ、
お互いが警戒し、管理をし合う社会。
どうすれば、元に戻るのでしょうか。

そんな中、車があまり通らない我が家の前の道に
車道と歩道を分ける線が引かれました。
あたりまえですが、歩道を歩く人はひとりもいません。
車が通っても脇によけ、再び真ん中を歩きます。
「なぜこんなことをするのだろう?」
「もっと他に使えばいいのに」と首をかしげます。

今日出た大きなフォーラムでは、
政治家があいさつで観客に
「会場のスピーカーが割れているから、
直すように言っておきます」と半ば冗談、
半ば本気で言っていました。
怒るわけでもなく、賛同するわけでもない、
乾いた拍手が会場に響きます。

深刻な時代に、為政者の大きなズレがあります。
地域で一度崩壊してしまった
家族はどうすれば再生するのでしょうか。
最近、そんなことを考えています。

ギルド・カフェ〜『立石散策劇場』DVD上映会〜のご報告

先月18日に世田谷の公共施設で
ギルド・カフェ『立石散策劇場DVD上映会』をおこないました。
自分の中で整理をするのに時間がかかったので、
間があいてしまいました。

集まったのは、演劇デザインギルドのメンバーのほか、
世田谷パブリックシアターのスタッフ、
下北沢の再開発の関係者、
世田谷で一緒に劇をつくっている障害者、
その他、町歩き・演劇関係者20名弱の方々です。


やはりいろんな方々から意見をもらうというのはいいものです。
地元の方とは違う意見で、すごく勉強になりました。

『立石散策劇場』のことは去年のブログで
たくさん紹介してきましたから内容は割愛します。

よかった点
・町の人が自分たちは伝えるべき
メッセージを持っているということが確認できた。
・町のガイドを担ってくれる人が増えた。
・見つけた町の魅力がそのまま町に還元されている。
・映像は数年後、すごく貴重な記録になる。

工夫の余地あり
・地図に時間軸があるとよかった。
・時間の関係で町歩きの構成を演出家を立ててやってもよかった?

今後の課題
・継続していくのなら、どういう組織でやっていくか。
・ふっきーの「町のため」という思いは強すぎるのではないか。
理想が高いため、ついて行くのが大変。
・演劇をどういう意図で使っていくか。


たくさんの貴重なお言葉、ありがとうございました。

まだまだ成長できる可能性を実感しました。
もらった言葉を生かしていきたいと思っています。
♪ラブ・ユー立石(先輩&友人柳田さんの人気ブログ)
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