ふっきーの演劇ワークショップ日誌

演劇ワークショップと言ってもいろいろ。自分の考える「演劇」や「ワークショップ」を、現場だけでなく率直な言葉で発信していきたいと思い、このブログを作りました。が、最近は地元葛飾区立石の関係の発信が多くなってきております。

December 2010

2010年ふりかえり

今年も忙しかったなぁ。

1月 早稲田大学の学生とハラスメントのフォーラムシアター
3月 安曇野・松本旅行
5月 路上演劇祭で『キミエズ・ハーストーリー』再演
9月 水俣旅行(仕事&個人的な取材・調査)
   町田ヒューマンネットワーク20周年式典にて
   『ナカチャンズ・ハーストーリ―』再々演
10月 2010コラボかつしかまつり開催
12月 芸術とまちシンポジウム「アートカフェかつしか」に
   パネリストで出演
   『わが町立石〜アートカフェかつしかバージョン』上演

①まつりの事務局をつとめました!
演劇の仕事・活動が少なかった分、
葛飾区市民活動支援センターの仕事を頑張りました。
特に、半年がかりで準備した
「2010コラボかつしかまつり」は今年一番の大仕事。
場を作るやり方は、すべて演劇ワークショップが基本。
「人の話を聞き合う」「いつもと違った方法で出会う」
水俣の演劇のときに大事にしたふたつのテーマを
愚直に体現する実行委員会にしてみました。
多くの人の協力のおかげで、
かかわった人が生き生きと参加した
まつりになったのではないかと思います。  
また20代、30代の新たなNPOの人たちが出てきて、
一緒に運営できたのは非常に嬉しいことでした。

②沢山のことを学びました!
こちらも市民活動支援センターがらみですが。
私が担当したのは講座の中に、
「NPO法人入門・設立講座」と
「葛飾版コミュニティビジネス・
ソーシャルビジネス立ち上げプロジェクト」(来年1月〜)
というものがあります。
どちらの講座も多くのことを勉強しました。
その結果、葛飾区と足立区であった職業訓練の講師として
「NPO法人」「コミュニティビジネス」の講義を
する機会を持たせてもらいました。
人に教えると、より多くのことを学びます。

「施設維持管理」という講義も
実際の担当者とペアでもやらせてもらいました。
施設の中を探検し、自ら調べていく
参加型の講義にしてみました。
私たち自身も大いに学びました。

③2010年の新年の抱負はどうなった?
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友人の住む町にお金を落とすこと

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年に数回会って、
意見交換をする友人がいます。

その人は西の町に住んでいるので、
いつもは中間地点の山手線沿線で
会うことが多かったのですが、
初めてその人の住んでいる町に行ってみることに。

これが実に面白かった。
観光地でも大都市でもないふつうの町。
でも、ふつうではありませんでした。
さらに自分は東のほうなので、
東京の西のほうは見るだけで新鮮。
知らない町というのはこれほど面白いものなのか!

いわし料理の専門店を満喫しました。

大都市のチェーン店にお金を落とすと、
全国に展開しているチェーン店がもうかります。

友人の住む町にお金を落とすと、
友人が住む町がもうかります。

「このお店に(ふだん)また来よう」と友人が言いました。
遠い町に住む私もまた行きたい美味しいお店。
そのお店の料理は友人に住む町に行かないと食べられません。

これぞ贅沢。

ドキドキのかつしかFM出演

12月8日午前10時。
かつしかFMは3度目の出演です。
今回はコラボかつしかまつりの実行委員長
NPO法人S&Sの間瀬澄子さんに誘われて、
市民活動支援センターから私とSさんが
出させてもらいました。

Sさんは無口で朴訥なかんじの30代の男性。
あまりラジオでおしゃべりをするような
タイプではありません。
「イヤです」「出ません」「イヤだ」「出ない」
「他の人に」「なぜ僕が」「出ない」
と何度も言っていたのを、
いろいろとお願いしてOKをもらいました。
演劇でも、表現したいという人よりも、
表現したくないという人の表現のほうが
面白いことがあるものです(笑)

ところが、番組は「女性の声が見えるラジオ」。
私はもちろん、私以上に低い声で
男性ホルモンあふれるSさんで
本当によいのだろうかと不安になってきます。
間瀬さんに聞くと
「今回は人権ということでいいのよ」とさらっと一言。
まぁ、「そうか人権か」
でも、「人権」でもいいのかなぁ・・・。

オープニングでは「男です」と
あいさつをしてしまいました(笑)

久々の出演、始まる前はかなり緊張しました。
慣れるまで時間がかかりますね。
ふだんどおりに話すことは意外と難しい。
油断すると言葉がカタイかんじになってきて、
「これでは絶対伝わらない」と思えてくるのです。
だから、なるべく正解ではなく、
思ったことを伝えるようにしました。

私が伝えたかったのは、
「市民活動支援センター」という
わかりにくい名前の場所と
そこで働く人たちのおもしろさ。

伝わったかなぁ。

4曲、選曲した音楽が入るのですが、
職員のリクエストも入れて、
個人的にも楽しみました。

あっという間の1時間。
なかなかよい思い出になりました。

どうやって自由になるのか〜アートカフェかつしか

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12月4日。葛飾区市民活動支援センターの
芸術とまちシンポジウムにパネリストとして出演した。
他のパネリストは藤堂直子さん、いちむらみさこさん、傍嶋飛龍さん。
藤堂さんは建築家でディスレクシアの息子さん高直さんとご一緒。

昼にエチオピアカレーを食べながら、
みなさんの話を聞いた。
今回のテーマは「アートで自分らしく生きている人たち」
子ども時代からの生き方が大いにかかわるようで、
どんな子どもだったかが話題になった。
ディスレクシア(解読症)、授業に全く関心がない、多動症・・・
小学校はなかなか大変だったようで、
先生を困らせたエピソードに花が咲いた。

その中でも、私はいたってふつう。
いや、ふつうどころか優等生だった。
生徒会長もやった。勉強もできた。
スポーツも人並み以上にできた。

みなさんの中ではマイノリティだ。
逆に場違い?
その場では無口になって、
居心地の悪さを感じてしまった(笑)

でも、優等生は優等生なりに
大変だったことを思い出した。
厳しい先生に優遇され、
期待された6年生は特に大変。

先生からの期待に
過剰に応えることができてしまうものだから、
怒られてばかりいる友人たちの前で
ひとり称賛された。
当然、友だちからは嫉妬と反発があった。
そして、中学受験による塾通いと異常な勉強時間。
孤独だった。
家族にあたったこともあった。

人生で一番ストレスを抱えていた時期だったかもしれない。


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如月さんの命日

12月19日。今年も如月小春さんの命日を過ぎた。
亡くなられたのは44歳の時。私が23歳の時だ。

10年の月日がたった。
若い時分に「本物」の人と
貴重な時間を共有できたことは大きかった。

いまならどんな話ができるだろう。




その日は朝から晩まで報告書を書いていた。
翌日、命日を過ぎてしまったことに気づいた。

1年も10年も1日1日の積み重ね。
日常はあまりにも慌ただしすぎるけど、
小さなことを大事にしていきたいな・・・と思う。

如月小春は広場だった―六〇人が語る如月小春
如月小春は広場だった―六〇人が語る如月小春

酎ハイ街道を行く

玉ノ井を抜けると449号線に出る。
誰が名づけたか「酎ハイ街道」。
酎ハイ好きの私としては、
今回の散策でとっても楽しみにしていた場所だった。

その名の通り、良質の酎ハイを提供してくれる
老舗が並んでいるらしい。

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一軒目「和楽」
「奥様公認酒場」の看板が目を引く。
いいなぁ、こういうユーモア。
中に入ると、慣れた常連客のような人たちでいっぱい。
やや躊躇しながらも空いていたカウンターの奥の席に座る。
職人風のご主人がど〜んと構えるお店。

和楽ハイボールを頼むと、
氷なしのジョッキとビンの炭酸が
三つずつドン、ドン、ドンと置かれた。
さらに目の前には
特製の梅エキスで割った焼酎の瓶がドカッと。
何とも豪快。

炭酸を入れたあと、自分で焼酎をそそぐのだ。
「足が悪くなったから、自分で注いで」
と下町流サービスの洗礼である。
でも、それが逆に新鮮でもある。!

「もっとナミナミ入れないともったいないよ」
とご主人。
ギリギリまで注ぐのがこの店の流儀らしい。
牛モツ煮、まぐろのぶつ、モツ焼き・・・
どれも丁寧な仕事ですばらしい!

山谷方面から来たお得意さんもご一緒に盛り上がった。
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玉ノ井を歩く

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言わずと知れた昔の花街。
ここ数年で吉原、鳩の町、福生に行った。
行くたびによそ者の私には緊張感が走る場所だ。
どんな人がどんな想いで生活しているかわからない場所。

でも、当事者ではない地域の人たちは
腫れものにさわるように避けたがる。
以前『立石散策劇場』で
立石のスナック街が花街だった当時の話をママから聞いた。
涙なしには聞けない女性の物語があった。
もちろん、立石で生まれ育った私が露も知らなかった事実ばかり。
その話を94歳の祖母にしたら、
昔東北の農家から立石のお店に売られ、
逃げてきた女性にこっそり針仕事を教え、
雇ったことがあったと聞いた。

「この話は誰にもしなかったんだよ」と言っていた。

玉の井の地名は、「東向島」になっている。
でも、町の至る所に痕跡は見られる。

駅名は「旧玉ノ井」。
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駅前にあった地図の掲示板。
「東向島駅」がはがされ、さらに「玉の井駅」が目立っている。
はがした人はどんな気分で剥がしたのだろうか。
いやいや、酔っぱらった若者が
調子に乗ってはがしてしまっただけかもしれないが。

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玉ノ井は永井荷風が書いた『墨東奇譚』の舞台でも有名な場所だ。
漫画家滝田ゆうの出身地である。
「抜けられます」の表示はさすがになかった。

いまはうらびれたスナック街の風情。
自転車で買い物をする主婦や、
路地で遊んでいる子どもたちともふつうにすれ違う。

その一方で、花街の象徴でもある
アールデコ調の建築物や入り組んだ路地もある。

夕闇せまる町をしずしずと歩かせてもらった。

墨東(ぼくとう)綺譚 (岩波文庫)
墨東(ぼくとう)綺譚 (岩波文庫)


ぬけられますか    私漫画家 滝田ゆう
ぬけられますか 私漫画家 滝田ゆう

夢になぐさめられる

昨日起こったことが
あまりにもショックだったみたいで夢を見た。
ここには書けないし、人にも言えない。
こんなにじわじわとしたショックは久しぶりだ。

かなりショックだったんだなぁ、私・・・。

自分自身の将来への不安
人との人間関係
人の嫌な部分

ことごとく潜在意識の中にあったのに、
見ないようにしていたものを突かれたかんじだ。

夢は昔の友人との再会や
私の家族の新たな居場所づくりだった。

友人のユーモアに救われた夢だった。

つれづれ。

作った人の壮大な世界観に魅せられる白鬚団地〜その2

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散策中、初めて遭遇した鐘ヶ淵門の壮大さに圧倒される。
でも、その驚きは始まりに過ぎなかった。

この団地はとにかく長い。
散策数日後、京成線の八広・曳舟間から
団地を見たら一面壁だった。
いままで遠景で気づかなかったけど、
意識して見るとこれは異様だ。
まさに現代版万里の長城である。

翌日、団地の近所に住む知り合いに
「白鬚団地に行ってきました」と言うと
「防災団地に行ってきたの?」と言われた。
別名「防災団地」。

かーりーさんの説明によると
玉ノ井地区が火災になったとき、
住民は隅田川沿いの公園(東白鬚公園)に避難し、
シャッターが降りた団地が防火壁となって
守ってくれるらしい。

同時にこんな団地を作ってしまった
この地域の人たちの潜在的恐怖も感じる。
わが東立石も、東立石公園という
防災公園をつくってしまったしなぁ。
規模は違えど、もとにある恐怖は同じだ。

道路をまたがる建築物。ここも閉まるのだろうか。IMGP2886



梅若門。ここまで来ると中国の城を思い出す。
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墨田川神社の鳥居。神社本体が川沿いに移転したらしい。
なんとしても壁をつくるという強い意志が感じられる場所。
団地間の隙間もこうしてシャッターで覆われる。
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東白鬚公園にあるシンボルタワーは江戸時代の火消しの纏。
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巨大な貯水タンク。
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水神門。
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白鬚橋門。終点。とにかくダイナミック。
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身近なところにこんな場所があったなんて。
こんな場所を作った人がいたなんて。
驚愕の1時間だった。

作った人の壮大な世界観に魅せられる白鬚団地〜その1

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別に団地フェチでもなんでもないので、
かーりーさんに案内されたまま来た。
しかし、敷地に入るやいなや、
白鬚団地を作った人の壮大な世界観に
どんどん魅せられていく。
何を隠そうこの団地、
地域の防災のためにつくられた巨大な壁だったのだ。

かーりーさんいわく
「非常時は各部屋の防火用のシャッターが
 降りるようにできているんだよね。
 あそこ、あそこ」
ベランダの上の隙間を指さしてくれる。

藤澤氏
「一度全部が閉まったの見てみたいよな〜。
 youtubeとかupされていないかな〜」

藤澤氏の純粋な欲望に共感する。
もちろん、非常時を望むわけでもない。
住民の方々に悪いけど、
作った以上、シャッターが全部閉まったときが
本来の機能を十全に生かした姿。
自分も見てみたいと思ってしまった。

もしやるなら、かなり壮大な訓練になるのだろう。
訓練はこの団地ならではのまつりになること、間違いなしだ。
団地の人はシャッター閉めに参加・協力する。
地域の人はシャッターが閉まっていく様子を見ながら、
どうやったら団地の内側に逃げられるかを想像する。
両者とも非常時を意識することになる。
そんな訓練はやられていないのだろうか・・・。

内部の通路はこんなかんじ。
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別の町が隠されている錯覚を受ける。(つづく)
♪ラブ・ユー立石(先輩&友人柳田さんの人気ブログ)
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