ふっきーの演劇ワークショップ日誌

演劇ワークショップと言ってもいろいろ。自分の考える「演劇」や「ワークショップ」を、現場だけでなく率直な言葉で発信していきたいと思い、このブログを作りました。が、最近は地元葛飾区立石の関係の発信が多くなってきております。

July 2011

コラボの意味

年に一度のセンターのまつりは「コラボかつしかまつり」と言う。
最近では略して「コラボまつり」という言葉が一般的になりつつある。

私が担当になる前からついている「コラボ」という言葉。
昨年、まつりの担当になって
どうしたらその意味に近づけられるかな・・・
ということを常々考えてきた。

私は演劇ワークショップのファシリテーターでもあるため、
「演劇を成立させる環境をデザインする」
専門家だという自負がある。

ならば「『まつり』を成立させる環境をデザインする」のも
同じではないだろうかと考えた。
昨年度から実行委員会のやり方をワークショップのように
各人が効率よく自由な雰囲気で意見を言えるように提案し、
実際にやってみた。

一部批判もあったが、幸いにも多くの団体にそのやり方は好評だった。


「多くのまつりは一部の人たちだけで全体が決められている。
コラボかつしかまつりのやり方を葛飾モデルにしよう」

「葛飾でたくさんの若い人たちと出会えるのはセンターだけだ」

「センターのまつりは意識の高い人たちが集まっているから、
 ひとつのことを決めるときの早さと実際の動きが違う」

こんな嬉しい言葉もたくさんいただいた。
担当冥利に尽きるお言葉。


7月5日、第二回実行委員会があった。
一緒にやると言っても、
沢山の団体が全ての団体と一緒にやることは至難の業。
また、例年すでに付き合いがあり、
気心知れた団体同士で発表や企画をやりたがる団体もあり、
新たな交流や新たな試みを
どうやって作りだすかが大事だと思っていた。

でも、その仕掛けが意外と難しい。
私も世田谷では一団体の一員として、他の団体と関わってきたが、
アウェイであるがゆえ、また活動の忙しさゆえ、
つながりの必然性を感じることができなかった。
またそのような会では主催者側の作意も目立ち、
大いに白けてしまうこともあった。
(*事実、私が企画をした場合も、
 似たようなこともあるのかもしれないのだが・・・)

会で発表グループを決めた。
今回のまつりでは
その分け方を各団体の「ミッション」の近さでやってみることになった。
「ミッション」とは団体の使命(存在意義)である。

それが近い団体ほど、同じテーマでの交流ができ、
まつりはもとより、
将来的も一緒になにかやれる可能性があるのではという思惑である。

実際やってみて、
新たな団体を交え、
不思議な組み合わせがいくつも生まれた。
吉と出るかどうかは今後の実行委員会次第。

今年の夏も非常にドキドキしております。

百聞は一見に如かず〜葛飾版社会起業塾

7月9日、市民活動支援センター主催、
私の担当事業「葛飾版社会起業塾」が終了した。
6月25日〜7月9日。3時間5コマの講座。
今回の講座はNPO法人NEWVERYの「トキワ荘プロジェクト」を主軸に据えた。

講師は事務局長の菊池健さん。
4月に事前打ち合わせで、
豊島区雑司ヶ谷にあるNPO法人NEWVERYにうかがった。
ごく普通の住宅街にある一軒家が事務所。
都会のビルの中に事務所を設けないところは、
いかにも新進気鋭のNPOらしい。
一緒に準備をしていく中で、
躍進を続けている事業型NPOの息吹が随所に感じられた。
私たちも同じ民間なれど、葛飾区の指定管理者であるため、
大枠は役所のルールで運営されている。
「あ、これに慣れるといかんな・・・」という
ピリっとしたものを感じ、すごくよい刺激となった。

私は「トキワ荘プロジェクト」は、
次のようなニーズをうまくとらえた事業だと思っていた。

★入居者不足に困っている古いアパートの大家さんのニーズ

★地方から東京に出てきて、働きながら漫画家を目指す若者にニーズ

大家さんは安定した収入が入ってくると同時に、
若い人たちを育てるNPOに協力することで社会貢献ができる。

若者たちは安い家賃で済むため、アルバイトをする時間を
漫画を描くことにあてられる。
また同じ条件で、プロを目指す若者がいるため、
よい刺激を受けられる。

代表の山本氏の著作を読んでいた私の予想は大方あっていた。
しかし、大きく違っていたのは、漫画家が入居する場所。
「古いアパート」ではなく、
「一軒家」を共有空間込みのシェアハウスの形で使っていた。

シェアハウスであることで、
一般的にコミュニケーションが苦手とされる若者が
さらにコミュニケーションをとりやすくなるしかけがある。

今回は実際に葛飾にあるトキワ荘を訪れて、
各部屋を見させてもらい、漫画家さんに話をうかがった。

私が一人の若者に「トキワ荘に入ってよかったことは?」と聞いたら、
「自分より上のレベルの漫画家と一緒に住むことで、
漫画界における自分の場所がわかったことですね。
私自身の作品自体も変わりました」と答えてくれた。


この一言から、事業全体の勢いみたいものが感じられた。
その後、大家さんにも話をうかがった。
NPO法人NEWVERYへの信頼感みたいのものが伝わってきた。

ビジネスモデルとして秘密は、
受講生のみの特典ということでここには書かず。


社会問題を解決するための時間を最短にしうる資源を適切に選び、
協力者の共感を丁寧に紡いでいく社会起業家の手法。

時代が変わりつつあること、その中での社会起業の可能性を
受講生とともに再認識した講座となった。

ないものねだりとあるものさがし

小学生の頃、
建てたい家の見取り図を描いたことがありました。


3階建て。屋上つき。

1階には吹き抜けの共有スペースがあって。

子ども部屋はひたすら広くて、ふかふかのベットがあって。

庭は洗練された庭木とちょっとした池があって。

ペットの犬が自由に走り回れるような芝生も・・・。

ここにはきちんと客間があって・・・。

子どもなりに現実的なところも押さえながらも、
夢をまぶしていきました。


父親は大喜びで「息子がこんな夢を持っているんですよ」と
親戚に話をしていたのを思い出します。

この家の見取り図は、
住んでいた実家に対する不満を抑えきれずに、
ある日、突然描いてしまったものでした。


ずばり、ないものねだり。

コンプレックスの塊のような私は毎日不満だらけ。
人が持っているものはほしい一方、
自分の容姿や性格も含めて、
自らの持ち物には不満だらけ。
だから、貪欲にないものに憧れ、貪欲に得ていく。
でも、満たされない。
ないものねだりは「ない」ものをさがすので、
尽きることがありません。


紆余曲折を経たいまは身近にあるものがとても好き。

ひとつひとつの持ちもの。
家族。家。友人。職場。地域。日本。

ここ数年で知ったのは、
ひとつひとつのものをきちんと知ることの大事さでした。
それは水俣で自分の家族や地域を大切にしている人たちと
沢山出会ったことと無縁ではないでしょう。


私はすでに沢山のものを持っていました。


地元学の大家結城登美男さんは
「遠隔対象性からの脱却をはかれ」と言っています。

「遠隔対象性」とは心理学の概念で、
人間は身近にあるものよりも遠く隔たってあるものを
価値の対象に求めてしまうという心性を持っているそうです。


私も自分の身近のあるものを、
誰よりも詳しく知りたい、
そしてきちんと説明できるようになりたいと
思うようになりました。

とはいってもまだ渦中。
知らないことだらけです。
日々勉強です!

地元学からの出発―この土地を生きた人びとの声に耳を傾ける (シリーズ地域の再生)
地元学からの出発―この土地を生きた人びとの声に耳を傾ける (シリーズ地域の再生)

私のささやかな挑戦〜NPO法人入門・設立講座の講師をやります!

市民活動支援センターに勤めていると、
この業界、異様に専門用語が非常に多いことに気づきます。


「NPO」「NPO法人」「市民活動」

講座名をとっても・・・


「地元学」「社会起業」
「ファシリテーション」「マネジメント」「実務」



ほかにも・・・


「中間支援」「指定管理者」「協働事業」「ミッション」など。



第一、「市民活動支援センター」という名前自体が覚えづらい。
(地域では「勤労福祉会館」を略した「キンプク」で通っています。)

さらに、区内のNPO団体も何をやっているのかが
わかりづらい名前がけっこうあります・・・。


なぜ、こんなことになってしまったのか。
これはいかん!


さて、今月24日と31日にセンターで
「これからはじまる!NPO法人入門・設立講座」があります。
この講座の講師はいつもはベテランの職員がやっていたのですが、
今回は私に急きょ出番が回ってきました。

4月に池上彰さんの本と出会ってしまってから、
私も池上さんになったつもりでやってみよう!と、
NPOについて、自分の疑問をひとつひとつ洗い出し
いろいろと調べて根本から解いております。

詳しくは5月5日
「『NPO』についてわかりやすく!〜池上彰さんの本に手を出したのが運のつき」を。



なので、今回は私なりにかなりのアレンジを加えています。

NPOが初めての人でも、そしてすでにNPOで働いている人でも、
「NPOとは何なのか?」「なぜNPOなのか?」という
驚き満載の講座にしたいと考えております。

市民活動支援センターの大きな目的のひとつは、
一般区民への市民活動の普及と啓発。
しかし、これだけ多い業界用語が
その入口を狭めているやもしれません。
ですから、わかりやすくお伝えすることは必須です。
どこまでわかりやすくできるかに挑戦したいと思います。

ゲストスピーカーはNPO法人アデイアベバ・エチオピア協会の
アベべ・サラシラシェさんです。
後半30分で、NPO法人設立のご苦労について話してもらいます。


あと、今回はもうひとつ特別なことがあります。

先月、成立したばかりのNPO法改正と新寄付税制。
日本のNPOの歴史の転換点になる大きなトピックです。

こちらについても、図解をしながらわかりやすく説明して、
NPOがどんな準備をしておけばいいのかを
考える機会にしたいと思っています。

7月末までの、私のささやかな挑戦・・・のひとつ。
(と欲張ってみる。)

定員まで、あと数名です。
申し込みがまだの方は、センターのHPよりぜひお申し込みください。
♪ラブ・ユー立石(先輩&友人柳田さんの人気ブログ)
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