ふっきーの演劇ワークショップ日誌

演劇ワークショップと言ってもいろいろ。自分の考える「演劇」や「ワークショップ」を、現場だけでなく率直な言葉で発信していきたいと思い、このブログを作りました。が、最近は地元葛飾区立石の関係の発信が多くなってきております。

December 2012

2012年ふりかえり

地域で事業を立ち上げようと頑張った一年。
「いい歳をした男が何をやっているんだ」と
周りから冷たい目で見られることもしばしばありました。
でも、後悔はしていません。

今年1年、関わってくれた
みなさまには本当に感謝します

2012年は反省点がありすぎて、
正直言って、ふりかえるのはつらいです・・・。
でも、こういうふりかえりは大事なので、
年初に掲げた新年の抱負に照らし合わせて、
ちゃんとふりかえります。


1月 葛飾区市民活動支援センターを退職
2月 「葛飾あるものさがしツアー」を開始
3月 「かつしか希望の若者シンポ」開催
6月 2ヶ月近く準備してきた「ものづくりカフェ」の計画を中止
7月 「葛飾散策劇場」に方向転換
9月 「葛飾散策劇場」実施
10月 2012コラボかつしかまつりへ参加
11月 「葛飾散策劇場」実施



「NPO法人を設立する」


設立できませんでした。
理由は三つあります。


〇業が定まらなかったこと

誰を対象に、どのようなサービスをやるか
定まりませんでした。
なぜなら、私が達成したいことは
「地域を元気にすること」だったからです。

高齢者の福祉サービスをやりたいとか、
環境保全の活動をやりたいとか、
子育ての人たちの場作りをしたいとか、
現場の具体的なニーズに即したものではありませんでした。


私の前職は市民活動支援センターです。
地域のNPOをサポートすることが仕事です。
ですから、課題解決を目的にするNPOの人たちを
助けるノウハウはたくさん持っていました。
でも、自分自身が地域でライフワークのようにして
かかわってきた課題はありませんでした。
*この一年間もNPOの人たちからの相談はたくさんあったのですが、
コンサルではありませんし、NPOなので全くお金にはなりません。
(もちろん、反対に協力してもらったことも多々あります。)


そのため、
最初の半年間は当事者のニーズを聞きだしながら、
事業計画を二転三転させていました。
考えている事業の話を旧知の方にするたび
「らしくないね」と言われ続けました。
それらの計画に、
いくら地域の人たちのニーズが反映されていても、
私だからこそやれるような大胆さや面白さ、
独創性がなかったのです。

半年後の9月と11月に、
私は「葛飾散策劇場」を実施しました。
(*詳細はこちらをご覧ください)
これ自体は収益を生み出すものではありませんが、
地元、演劇、取材、町歩きといった
私の強みを最大限に活かした事業になりました。
18コースに約100人が参加し、
地域でユニークなつながりがたくさんできました。



▲潺奪轡腑鵝Ε咼献腑鵑鬚Δ泙使えなかった

7月にひとりでミッションとビジョンをつくりました。
NPOを作る上で必須のものです。
でも、私はこれらを掲げて人を巻き込むことができませんでした。

人がかかわりたいと思うのは、
ミッションやビジョンに強く共感するからです。
イベントのつど紹介こそすれど、
それらを元に人にかかわってほしい、
何かを手伝ってほしいというメッセージを出せずじまいでした。

 ↓△重なったため、お願いをしていた方には
ずーっと待たせっぱなしにしてしまいました。
本当にご迷惑をおかけしました。


マネジメントの力不足

NPO法人の設立や運営の仕方をお伝えする
講座の講師をやったこともあるので、
書類を作るぐらいはわけはないと思っていたのですが、
経理は初めてで苦戦しました。
もし設立をしていたら、
さらに変な形で混乱していたことは必至です。
とりあえず、ようやっと
少しはましな実務ができるようになってきました。



「葛飾の魅力を発信し、将来的に若者が地元で働けるモデルをつくる」


達成度は20点ぐらいでしょうか。

当初事業にする予定だった葛飾版カタログギフトも、
特にニーズや販路があるわけでもなく、
年初めに相談した専門家の方から突っ込まれ、
ボロボロになりました。

それまで、私はマーケティングというものが
全くわかっていませんでした。

「葛飾あるものさがしツアー」や「散策劇場」を通じて、
魅力を発信することはできたと思います。
また少額ですが、地域にお金を落とすこともできました。

しかし、まだそれがどう地域づくりにつながるのかという
具体案は出せていません。

若干アルバイトのような形で人に手伝ってもらいましたが、
それも安定した雇用などとは口が裂けても言えません。

今後も収益化と、発見した地域資源の活用が
大きな課題になっていきます。



「家庭での役割を明確化し、家事の専門性を高める」


今回、1年間やれたことは、
家族の協力なしにはありえません。
そのつど、報告やらプレゼンやらをしてきましたが、
考え方が大きく異なる家族と
コミュニケーションをとるのは非常に難しかったです。

主夫になれる程度には、
料理の腕は上がったかなぁと思います。
ただ目標とした役割分担などをやる余裕はありませんでした。
大きな反省点です。



成果もなければ悲しいのであげておきます。


私の絶対的な強みは「演劇ワークショップ」です。
または「人が生き生きと表現するための場づくり」
と言い換えてもいいもしれません。

でも、そこに現状で、安定的なマーケットはありません。

どんなになろうとも、
強みを捨ててはいけないこと、
課題を解決するためのマーケットを
どういうふうに作るか意識しなくてはならないこと、
をこの一年で学びました。


来年は具体的な成果を出すことにこだわる年にします。
*詳しくは「新年の抱負」に書きます。

12/31(月)トホイチ店長太田裕己の大みそか持ち寄り鍋カウントダウン

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トホイチ店長太田裕己さんと不思議なバイク。

高砂にトホイチという面白い場所があります。
その名の通り、京成高砂駅から徒歩一分の場所に、
パソコンが5台置いてあるスペースがあります。
それが「トホイチ」。

なぜか、今年の4月からトホイチハイボールの交流会を始め、
いつの間にか、IT専門家が集まるスポットになってしまった不思議な場所。

でもね、面白い人が集まる場所には、
面白い企画が生まれるんです。

ということで、店長の太田さんの
「大みそかを一人で過ごす人のためになにかをしたい!」
という熱い想いで口説かれ、
今回協力をしています。
と言っても、まだ何も考えていないので、
来たメンバーで楽しめることを用意できればいいのかな。
1人でも、2人でも退屈な方はぜひトホイチにいらしてください。


【日時】12月31日(月)午後8時〜午前1時
【参加者数】1名
【開催場所】トホイチ(京成高砂駅から徒歩1分)


※私、ふっきーも協力しています。
 以下、トホイチ店長太田裕己さんの文章。

「ここ数年寂しく一人年越しなんだよね」
「じゃ〜材料持ち寄ってお鍋やりましょう」

楽しく年を越そう!全員で越せば怖くない(笑)です!!
参加費はありませんが
食材、アルコールお願いいたします

オリジナルかるたの可能性

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「かつしか郷土かるた」なるものがあります。
昨日、忘年会でこれを持ってきてくれた人がいて、
みんなでやることになりました。


大人たちの真剣勝負。

しかもかつしかFMのレポーターの方の
いい声で詠みあげてもらう、
かなり贅沢なかるた取りです。
「かつしか郷土かるた」のページがありました。


私のお気に入りは次の3つ。



な:中川は 右に左に 七曲


あ:荒川は 人がつくった 放水路


つ:綱で曳き 旅人いきかう 曳舟川



川や水のことを詠んだ句は12個あります。
さすが葛飾。

とるたびに、いろいろと質問をされるので、
その都度、句の意味を説明します。

これはやってみて、奥深さがわかりました。


かるたは学習や認知度アップに最適です。


ハーモニーがつくった幻聴妄想かるたは、
統合失調症の人たちが何を考えているかを
楽しく伝えてくれています。


これをやることで、本人たちの表現が受け止められ、
症状は緩和するのでしょう。


「学びたいもの」や「伝えたいもの」をかるたにすれば、
半永久的にかるたとして楽しむことができるのです。


前者であれば、資格系のものとかは面白そう。
行政書士かるたとか・・・(笑)

後者であれば、組織が大切にしていることを
かるたにしておけば、楽しく新人研修ができちゃったりします。

あぁ、いろいろなバリエーションが考えられる
楽しい方法です。

みなさん、オリジナルかるたを作りましょう。

自分のミッションってありますか?

今年の年末は、何の因果か
左太ももにできものができて、ほおっておいたら、
どんどん腫れてきて、昨日週明けの病院にかけみました。


連日。

できものをざっくり切って、
膿みをねちねちと出して、
ぶすっと注射をして、
つ〜んとした薬をじわじわと注入される。

そんな年末を送っています。



さて、突然ですが、
みなさんは自分のミッションって持っていますか?
ミッションとは「果たすべき使命」という意味です。
企業によっては「理念」というかもしれません。



以前、私はNPOの相談を受けていたとき、
「NPOのミッションはなんですか?」
という質問をよくしました。


でもね、意外と団体や組織にミッションはあっても、
その人自身のミッションってある人は
少ないのでないかと思うようになりました。


私のミッションはブログにも書いていますが、
「本当に必要な人に、演劇の持つ力を届けること」です。


以前、水俣で紅茶づくりの名人の人から
「お前は何ができる?」と聞かれたとき、
これを答えて切りぬけました。


私には、経験上、
これが「できること」だとわかっています。
しかし、本当に必要だと思われる人のところには
お金がないことが多く、
なかなか事業化できていないことがここ10年の悩みなのです。


ですから、1年の成果をふりかえるポイントは
「どれだけ本当に必要な人に効果的に届け、
 演劇が持つ力を使ってもらったのか」
ということになるでしょう。
*今年いろいろやって、
 人から「もったいない」と言われ続けて、
 改めて気づきました。



ここまで読んで、
青臭いことを・・・と思っている人は、
ミッションはないのでしょうか?


もちろん、「お金をたくさんかせぐ」とか、
「結婚をして子どもを育てる」とかでもいいと思います。
その人自身が死ぬときに、
「あ、いい人生だった」と思えばいいのですから。


人生には、いろいろな節目があります。
人との別れ、仕事の変わり目、天災・・・。
さらには、いろいろな人が関与してくることで、
変化を迫られることもあります。



その中で、ひとつ基準となる考えを持っているだけで、
選択が違ってくることがあります。


なので、今年は「新年の抱負」だけでなく、
自分のミッションもふまえて、
ふりかえりをしたいと思っている所存です。

2012年の極私的おすすめ本

社会起業&ビジネス系の本が多くなりました。
もちろん、これ以外にも読んでいるのですが、
特に印象深かった本です。
戯曲とか演劇論とかばっかし読んでいる若者は
こういうのも読んでおいたほうがいいと思うなぁ。
とかつての自分に言ってあげたい。


「カタリバ」という授業――社会起業家と学生が生み出す “つながりづくり”の場としくみ
「カタリバ」という授業――社会起業家と学生が生み出す “つながりづくり”の場としくみ

大学生が高校生に向かって等身大の自分について話をし、
ふつうの高校生に火をつけるプロジェクト、カタリバ。
大学時代に相談してきた相手からことごとくムリ!と言われてきた
このプロジェクトを事業にしてしまった若者ふたりの記録。
日ごろから「ムリ!」「失敗するからやめろ!」
と言われ続けている私にとって、
今年一番勇気づけられた本です。


ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

とても大切な本でした。
温暖化、テクノロジーの進化、グローバル社会・・・。
今後の社会がどう変わっていくか、
それに合わせて仕事のありよう自体がどう変わっていくかを
大胆に予見した本。
せまい業界にいると、いつの間にか業界自体がなくなっていた・・・
なんてこともありうる近未来。
ひとりひとりが今いる自分の環境をイメージしながら、
考える材料として、豊富な話題を提供してくれています。
この本は節目節目に読みかえしたい。


カブーム!――100万人が熱狂したコミュニティ再生プロジェクト
カブーム!――100万人が熱狂したコミュニティ再生プロジェクト

アメリカで有名なNPOの話です。
地域の人たち自身が地域の公園をつくるお手伝いや
コーディネートをする活動をしています。
私の専門は演劇ワークショップですから、
どうすれば、演劇の持つ可能性を
事業として広げられるかという文脈で読みました。


フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略

クリス・アンダーソンが出した画期的な本。
フリーとは、つまり無料。
無料が単なるタダではないことを、
安全カミソリの誕生からさかのぼって証明していきます。
後半はグーグルの世界戦略まで。
知らないうちに、私たちの社会が
無料に囲まれていることを実感できます。


20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)
20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)

知り合いから
「ふっきーの文章0点!これを読みなさい」と勧められた本。
フリーライターで飯を食ってきた著者が
20歳の自分に向けて伝えることを事例に、
わかりやすく文章を書くことを伝えてくれます。
終わったあとに文書を書きたくなるかんじがよいです。


年収150万円で僕らは自由に生きていく (星海社新書)
年収150万円で僕らは自由に生きていく (星海社新書)

これも「この人、面白いよ」と勧められて、
手を出したイケダハヤトさんの本。
私よりも6歳年下ですが、
挑発的なタイトルで、
次の時代の生き方のビジョンを掲示してくれています。
若者を批判ばかりしているおっちゃんたちも
「ぼくが若者だったら肉食に生きていく」とか、
「若者よ、競争社会を終わらせるな」とか、
「老後は若者を頼らず生きていく」とか、
本を出して主張すればいいのに。


芸術起業論
芸術起業論

芸術に携わる人は必見の本。
世界でなぜ日本の現代の芸術が評価されていないかを
ご自身の体験から論じています。
数々の批判を受けながら、
村上隆さんが一点突破していくまでのノンフィクション。
芸術は革命を起こすから価値があるのだ!


採用基準
採用基準

外資系コンサルの代表格、
元マッキンゼーカンパニーの人事を
担当していた伊賀泰代さんの本。
人材しか資源がない日本で、
リーダーシップのとれる
人材を育てることの大事さが書かれています。
グローバル社会で求められていることと、
日本人のイメージが食い違っていることのギャップが整理できます。
「リーダーシップを鍛えるにはNPOがいい」
なんてことも書かれています。
同感です。

1/14(月・祝)「西の魔女と東のたぬき」

2013年。今までありそうでなかった企画がついに実現した。
タイトルは「西の魔女と東のたぬき」
西の魔女と東のたぬきチラシ表


↓詳しくはこちらを見てね。
http://www.f01-206.024.137.203.fs-user.net/whatson/?p=166


演劇デザインギルドの重鎮
成沢富雄さんと竹森茂子さんの半生をギルドのメンバーが取材し、
「聞き書き」で紹介するという、
かなり贅沢な企画である。


このふたりは大変ユニークな半生を歩んできている。


東のたぬきこと成沢富雄さんは日本における演劇ワークショップの第一人者ともされる。
2005メキシコ後半 004


1980年代、フィリピンのPETAで使っていた
演劇ワークショップの手法を日本に紹介・実践したのだ。
世田谷の障害者とつくった『太陽の市場』と
宮城県で漁師たちが演じた『唐桑臨海劇場』などは、
私も話をぜひ聞いておきたい。


成沢さんに最初に会ったときは、
むっとしていてとっつきにくい人だなと思った。
世田谷線で移動する機会があったのだが、終始無言。
こっちが話をふってもそっけないのだ。
だから、その次からは無理に会話をしないで、
だまっているようにした。
そうすると、成沢さんから
ぼそっと話しかけてくるようになった。
ほんと変な人だ。




一方、西の魔女こと竹森茂子さん。
竹森さん

彼女は女性の運動家というイメージがある。
実際、全国の女性センターや大学などで、
観客自身が女性が抱える問題を演劇に参加しながら
討論するフォーラムシアターをやってきた実践者だ。

今回、私は茂子さんの取材を担当している。
よく生きてこられたなぁというほど、
やんちゃで生意気な20代を送っている(笑)


茂子さんとはギルドの中で
私が一番けんかをしているかもしれない
大変若い方だ。



こんなおふたりを紹介する。
紹介の仕方も含め、
面白いと思うので、暇だったら来てね。

お申し込みはこちらへ。

12年目の命日

如月小春さん、命日。
私の大学時代の恩師です。


私が受けていた講義の合間にクモ膜下出血で倒れ、
44歳で亡くなりました。

数十分前までは、
ふつうに話をしていたのに、
突然のお別れでした。


大学時代、如月さんの本と戯曲を
付箋をつけて読みあさりました。
できなかった質問がたくさんありました。


さ、今日も大事な一日。
前を向いて歩こう。

地方に行く若者へ

今、地方へと向かう若者が増えている。


先日知り合った若者は企業の内定を断わって、
震災後、宮城県の被災地に行ったそうだ。
現在も現地でNPOとして活動しているらしい。


彼のように、
都会での働き方に疑問を抱いたり、
地方の困窮ぶりに胸を痛めた若者が
地方へと向かう例は増えていくだろう。


しかし、どの地域も厳しく、問題は複雑だ。
もらえる給料だって多くないし、
逆に持ち出しで活動をする場合も少なくない。
現地の人から傷つく言葉を投げかけられることもある。
当初の熱い想いを
そのまま持ち続けられるタフな人間はまれではないか。


私は心配する。
多くの若者が志半ばで傷ついて都市に戻ることにならないかと。
そして、さらに地方や若者の問題が深刻化しないかと。


なぜなら、2006年に熊本県水俣市に半年間滞在して、
現地の人たちと演劇をつくる仕事をしたとき、
とても大変だったからだ。
↓詳細はこちらへ
「水俣へ行く」
「大きな拍手のカーテンコール」
「負けなかったよ〜!」

なので、当時の私が勇気づけられた三つの言葉を紹介したい。


 崟長しなくてもいい。経験しなさい」


自慢ではないが、私は水俣について何にも知らなかった。
でも、仕事では水俣病の患者の人たちと接したり、
関係者と交渉したりしなければならない。
引っ越し直前、
手当たりしだいに
水俣関係の本を積み上げていったものの、
時間が足りない。
きっと切羽詰まっていたのだろう。
そんな姿を見た友人から
「成長しなくてもいいから、経験をしなさい」
と言われた。
気持ちが随分と楽になった。

もちろん、最低限の知識と勉強は必要である。
でも、現地の人たちは、20代の若者に対して、
始めからスペシャリストであることは期待していない。
むしろ現地で若者らしく謙虚に学び、
等身大で経験していく姿勢が求められているはずだ。



◆屬△覆燭了纏は1日1人の人と出会うこと」


水俣の仕事は膨大だった。
演劇ワークショップの企画・運営、広報、
ネットワーク作り、渉外・・・その他沢山の仕事を
すべて一人でおこなわなければならない。
起きてから寝るまで休みなく働いていた。

私は頑張れちゃうほうだから、
休みも関係なく動いてしまう。
当然、からだも気持ちも疲れてくる。
そんなときに、
東京の演劇デザインギルドの仲間から
メールでこの言葉をもらった。
「あ、これなら私が得意なことだ」と思った。
人好きの私にとっては、高いノルマでは決してないし、
自分の中での成果も見えやすい。

大変な仕事ではあったが、何かと口実をつけて、
人に会うのは楽しみになった。

知り合いが全くいない地方では、
人の協力なくして大きな仕事はできない。
事務作業以上に、1人の人ときちんと
出会えているかどうかは大事である。



「いい聞き役となる」


これは自分の言葉。

私の仕事は水俣病患者や障害者、市民の人たちが
生き生きと表現する場を作ることだった。
長年の差別により人間関係が複雑な水俣では、
地域の中で本音を言うことは勇気がいる。

私はよそ者だったから、
地元の人にはない気楽さで本音を話してもらえた。
最初はよかったのだけれど、半年間は実にしんどい。
真夜中に電話があったり、
愚痴や誰かの悪口を一方的に聞き続けたり。
どんなに無理!と思っても、(無理!になることもあったけれど、)
舞台本番の日をイメージして、気持ちを切らさなかった。


都会から来た若者は元気があるし、目立つ。
少し気に入ってもらえれば、本音を話してもらえるし、
頼りにしてもらえる。大変嬉しいことだ。

でも、甘い誘惑にのって、
自分自身が主人公だと勘違いをしてはいけない。
前に出るときがあっても、表現の主体は常に地元の人なのだ。
だから、話すよりも聞く。しかも最良の受け手になる。
最良の受け手は、地元の人はなりえない最良の鏡である。
それでこそ、よそから来た若者の存在意義がある。
若者は現地に住まう覚悟ができるまで、前に出てはいけないのだ。


東京にかつての勢いはない。
今後もIターンやUターンで、
地方を目指す若者は増えるだろう。
でも、こんな時代は今までなかったから、作法が確立していない。
参考にしていただければ幸いである。

役割分担がうまくいかないわけ

組織で役割を決めるとき、困ったことはないでしょうか。



やることは山積!

人もそれなりにいる!

やる気もないわけではない・・・。



でも、誰も手を上げてくれない。やる人が決まらない。


会議の終わりの時間だけが近づいてきて、
結局、いつもの誰かがやることになってしまう・・・。


私の経験の中でも、そんなことが多々ありました。




先日の「下町カフェ立ち上げプロジェクト」も
役割分担の時間がありました。
私は進行役。


事前に、依頼者がやっている仕事を
大きいものから小さなものまで
全部書き出しておいてほしいと頼みました。


すると、企画・運営・渉外のほか、
会計やら、連絡やら、会議準備やら、議事録やら、
広報やら、情報収集やら
たくさんのことが出てきます。


う〜ん。
人に仕事を任せるのが苦手な私も驚く抱えっぷり。


とりあえず、参加者のみなさんに
役割分担をすることをお話した上、
以下のようなものを書いてもらいました。

ボックス


もちろん、みなさんは一人に仕事が
集中しているのはわかっていました。
カフェに興味があって参加をしたのも事実です。

でも、ほとんどの方が
「初めてだしなにをやったらいいかわからない」
「参加だけすれば何らかの準備はできている」
「言い出しっぺの人がやってくれている」
というような事態になっていました。


この方法は枠がはっきり分かれています。
結果的にその人の強い意思表示がされます。
「人がいなかったらやる」とか
「やってもいい」とかはありません。

なので、大変盛り上がりました。
いるメンバーで、だいたい役割を埋められた上、
お互いの特技や苦手なことなども共有できました。
苦手だと思いながら、仕事をやることこそ、
組織の不幸ではないでしょうか。


と、ここまで書いてみて。

人のふり見てわがふり直せ。
依然、私もたくさんの仕事を抱えています。
♪ラブ・ユー立石(先輩&友人柳田さんの人気ブログ)
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ふっきー

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