ふっきーの演劇ワークショップ日誌

演劇ワークショップと言ってもいろいろ。自分の考える「演劇」や「ワークショップ」を、現場だけでなく率直な言葉で発信していきたいと思い、このブログを作りました。が、最近は地元葛飾区立石の関係の発信が多くなってきております。

July 2013

ギルドの作業場3「マス・メディア演劇をつくろう〜ボアールの新聞演劇より」

本日、ギルドの作業場
「マス・メディア演劇をつくろう〜ボアールの新聞演劇より」
を実施しました。
※この記事は、企業組合演劇デザインギルドのFacebookページ
 掲載されたものを転載しています。


新聞演劇は、ブラジルの演劇人ボアールいわく、
「(いくつかの簡単なテクニックを使って)
新聞のニュースをーその他、劇のかたちをなさぬいろいろな素材をー
舞台にかけてしまう」
ものらしい。


今回は7月12日(金)の「原発の再稼働申請」の記事について
取り上げた3誌(産経・毎日・東京)をもとにして、
2つのチームで新聞演劇の4つの方法を試してみました。

NCM_0682










成沢富雄チームがまず試したのは「平行演技」。
記事の朗読とともに、状況をマイムで演じます。

日本原子力発電の浜田社長と
原子力規制委員会の活断層の審査をめぐる基準が
大変わかりやすくなりました。

開発彩子チームが試したのは「鳴り物いり」。
記事を読んだり唄ったり踊ったり、
鈴、スライド、唄、広告文、ポスターなどを
総動員する方法です。

NCM_0697










まずは敦賀原発2号機直下にある、
活断層ガールズと名づけられたふたり
(K断層とD-1破砕帯)が
13万年前には活断層であったことを表現し、
いきなり13万年後に時間が変わります。

自然の営みを前に、
人間社会の原発再稼働の基準をめぐる争いが
いかに小さく、危ういものであるかが
よく表現されています。

新聞記事をラップ調や祝詞調で読むことで、
内容も自然と頭に入ってきます。


その他に、「交叉読み」と「伴奏読み」を試してみました。

ふりかえりでは、以下のような感想がありました。

「学校で子どもたちにもやったら面白い」
「演劇にすると、読む人の批評性が自然と出てくる」
「活断層が身近になった」
「見せる演劇ではなく、つくるプロセスの中にいっぱい発見がある」
「灰色だった記事がカラフルになった」


新聞の行間にはたくさんのことが隠されています。
新聞演劇はそれらを読むとくために、
とてもユニークな方法であることがわかりました。

フォーラムシアター 「わたしの人生ご意見募集中」

本日、With youさいたまにてフォーラムシアター
「わたしの人生ご意見募集中」を行いました。
※この記事は、企業組合演劇デザインギルドのFacebookページ
 掲載されたものを転載しています。

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劇の主人公は大学3年生の女子大生(写真中央:中村麻美)。
就職活動で100社以上に落とされた末、
内定をもらった唯一の会社はブラック企業でした。
そして、過酷な勤務に耐えられず、2年目に退職。
自宅で閉じこもる毎日が始まります。
母親(写真左:花崎攝)は
収入が少ないNPOに勤めている兄(写真右:福原忠彦)も含め、
「私の子育ては失敗だったの?」と嘆きます。
*今回は若者の実話を取材してつくっています。


フォーラムシアターは、
ブラジルの演劇人アウグスト=ボアールが
考え出した演劇の手法です。
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最初に、何らかの問題が含まれる劇を上演します。
そして、その後、同じ内容の劇を繰り返します。
ジョーカーと呼ばれる進行役に促されながら、
観客は二度目の劇の途中で挙手し、
意見を言ったり、
実際に劇の問題が少しでも改善するように
介入したりします。

今回、参加してくださったのは
高校生から年配の方までかなり幅広い年代の方々82名。

1度目の劇のあと、高校生の1人に感想を聞くと、
「大人になるのが怖くなった」とぽつり。

フォーラムが始まると、
会場の大人たちも真剣そのもの。
主人公の問題が解決するように意見を出し合い、
実際に劇の中に入って、現実を変えようと試みます。

いろいろな世代の人が
いろいろな意見を表明してくれることで、
場が盛り上がります。
正解でなくてもいいんです。
熱がこもったお互いの意見や演技に触発され、
次々と新たな認識が生まれ、共有されていきます。


終演後、先ほどの高校生が
「来てよかった」と言ってくれました。
ちょっとほっとしました。

フォーラムシアターに参加してくださったみなさま、
ありがとうございました。
そして、お疲れさまでした。

私が好きなかつしかけいたさんの作品その2「高橋耕作」

katsushikashika20111207
第二弾は「高橋耕作」です。

かつしかけいたさんの作品の中では、
異色なものかもしれません。


主人公はちょっと風変わりな初老の男性。
カンカン帽と赤いマフラーが目立っています。


舞台は四ツ木だそうですが、
私はこの風景を知りません。
(ちょっと悔しい。)


この風景で目立つのは、「高橋耕作酒造店」の看板です。
あとはモノトーンのトタンで覆われた古い家屋と
積み重ねられたケースがあるだけ。



そこに立ちはだかるのがこの初老の男性です。
私はこの絵を見るたびに、歌舞伎役者を思い出します。


パタン!トントン!○○屋!


何もない花道で、客席めがけて大見得を切る歌舞伎役者。
風景など必要ありません。
寄り目の圧倒的な存在感で、見る者に衝撃を与えます。


彼が何たるかを知りません。
でも、きっとやんちゃなエピソードの
ひとつやふたつを持っているような
四ツ木の名物おじさんなのでしょう。


初冬のさなか、
彼は往時の勢いがなくなった四ツ木の町を
さっそうと歩いていきます。
時代が変わっても、
彼は生き方はファッションや歩き方を変えません。
いや、変えられません。


その姿に、私が初めて見た歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒」で
中村勘九郎(故勘三郎)が見せた
佐野次郎兵衛の執着心を重ねるのかもしれません。
♪ラブ・ユー立石(先輩&友人柳田さんの人気ブログ)
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