ふっきーの演劇ワークショップ日誌

演劇ワークショップと言ってもいろいろ。自分の考える「演劇」や「ワークショップ」を、現場だけでなく率直な言葉で発信していきたいと思い、このブログを作りました。が、最近は地元葛飾区立石の関係の発信が多くなってきております。

December 2013

2013年をふりかえる

2013年は自分にとって、転機の年だった。


一番の大きな出来事は
「こひつじデイサービスわが家」に勤め始めたこと。
物理的に週5日、
朝から夕方までの時間を拘束されることになったから、
自然と職場でどのようなパフォーマンスができるかは
自分の中で大きな比重を占めた。
この会社は、小さな組織で安定もしていないけれど、
みんなで仕事を作り上げていく楽しさがあった。
また職場の仲間にも恵まれ、
時間がたつにつれ、私の価値観も理解してもらい、
やれることが飛躍的に増えていった。
(残業も増えていったけど・・・。)
でも、残業代もきちんとついたし、
仕事を通じて、去年失った自信も回復できた。
すごく元気をもらった1年だった。


さて、2013年の新年の抱負は
「演劇が持つ力を社会に広げる」だった。


具体的にはこんなことをやった。

4月 甲南女子大学多文化コミュニケーション学科フレッシュマンセミナー
5月 白百合学園中学校1年生 総合学習の時間のワークショップ
4月〜5月 計3回 呑んべ横丁はしごツアー
6月〜7月 フォーラムシアター「わたしの人生、ご意見募集中」
5月〜12月 計7回 「ギルドの作業場」
11月 豊橋市立新川小学校 演劇ワークショップ
11月 鎌倉図書館職員研修「図書館であそぼ。絵本であそぼ。」


こうやってふりかえってみると、
我ながら、仕事の傍らによくやったものである。
まだまだ目立った広げ方はできていないものの、
ここ数年では着実に演劇の持つ力を社会に広げられた
1年だったのではないか。

この中で印象深いのは、
やはり「ギルドの作業場」の水元公園の回
鎌倉図書館の職員研修かな。


もちろん、どの演劇ワークショップも意味があるし、
おろそかにしていないのだけれど、
地域でやる演劇ワークショップは
自分にとってはものすごく大事。

なぜなら、身近な場所で
身近な人たちとやる緊張感があるから。
これはきっと当事者意識なのだろう。

演劇が持つ力や私ができることを
丁寧に紹介したいという気持ちが働く。
なぜなら、演劇を通じて地域がよくなれば、
自分自身や家族、知人友人にも還元されるから。
だから、うまくいったときは大小かかわらず、
大きな喜びがあることがわかった。


デイサービスでも、
利用者のみなさんとのレクリエーションやコミュニケーション、
行事を通じて、
演劇の大本になるようなワークをたくさんやらせてもらった。



この1年間で、
私の軸は「演劇」「福祉」「地域(葛飾)」なのだ
ということがよ〜くわかった。

3足のわらじになるけれど、
この生き方は人からなかなか理解されないけれど、
どれも捨ててはいけないのだ。
そして、その3つを意識して広げていくことが
私の強みや専門性が最大限活かされることなのだ。

そのことがよ〜くわかった1年だった。

関わってくださったみなさま、本当にありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

ボランティアで演劇ワークショップをやる意味〜如月小春さんの命日に考えること〜

今日は大学時代の恩師である如月小春さんの命日です。
今年もまたこの日が来た。

 
如月さんは私が今まで出会った
たくさんの先生の中でも、
難しいことをわかりやすく伝えられる名人でした。
従来の演劇人とは違って、
演劇が持つ力を社会に紹介し開いていけると
確信を持つことのできる人でした。

だから、如月さんの講義が終わると、
学生のテンションが異様に上がるのです。
講義後はバイトも芝居の稽古も入れず、
同級生たちと講義をふりかえったり、
将来の話をしたりしたものでした。

↓詳しくは
「如月小春さんが描いたビジョン」等過去エントリーを



如月さんの死後13年。

「遺志を継いで」というわけではありませんが、
如月さんが考えていたと思うことを
自分なりに咀嚼し実践してきました。
でも身近な人たちにさえ、
演劇の持つ楽しさや可能性を届けることが
なかなかできていません。

もちろん、演劇ワークショップの仕事も
あることはあるのですが、
一方で、36歳にもなっても
ボランティアも引き受けたりしています。
「いい歳をした大人が何をやっているんだ」
と揶揄する人もいます。


しかし、最近はボランティアって
バカにならないんじゃないかと思うようになりました。
むしろ、なぜ今まで丁寧にできてこなかったのか
反省すらあるくらいです。恥ずかしながら。

 
先月、葛飾区内の図書館で職員研修を兼ねた
演劇ワークショップをする機会に恵まれました。
知人の職員が私たちの演劇ワークショップに
出てくれたのが縁で、無償で引き受けたのです。
このワークがすごく面白かったんですよ。

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誰もいない図書館を舞台に、
「だるまさんがころんだ」をやったり、
職員ひとりひとりがおすすめの絵本の中の
お気に入りの1ページをみんなで表現し合ったり。
笑い声が絶えない時間になりました。

見なれた図書館で、身近な職員さんたちと、
大好きな本と表現を通じて距離を縮めていくことに
充実感と嬉しさがありました。
これは職員さんたちも同じだったと思います。
地域では大きなお金にならなくても、
やれば関係ができますし、楽しい体験は確実に残りますからね。
認知度が低く、むしろ警戒されがちな
演劇の楽しさを伝えていくには、
どんどんとやっていくしかありません。


演劇の世界で実績を残していた如月さんですら、
最初の時期は仕事にはなっていませんでした。

 
(青森県の高校への出張講習会について)

如月さんは、先に述べたように、たった5万円の謝金で引き受けてくれたんです。その上、劇団員を4人伴ってきたんです。団員の方が先ずデモンストレーションを見せてくれたり、団員と生徒の組み合わせでエチュードを繰り返してくれたんです。それ生徒たちはとてもわかりやすかったんだと思います。しかし、如月さんにとっては、自分を必要としていると思ったから来ました、と意に介さず、「青森の生徒たちに出会えてよかった」と言ってくれたんです。すっかり生徒たちはなじんで、講習会が終わった後も、如月さんから離れなかったんです。
                   (60人が語る如月小春『如月小春は広場だった』新宿書房2001年
田辺典忠/青森県立高校勤務「ワークショップに感謝」から)

如月小春は広場だった―六〇人が語る如月小春
『如月小春は広場だった』編集委員会
新宿書房
2001-12


 

このとき、如月さんの年齢はなんと35歳。
先月の私と同年齢です!お恥ずかしい・・・。
周りの人たちから「ボランティアみたいなことをやって」
と揶揄されることもたくさんあったことでしょう。

でも、如月さんは演劇ワークショップの価値がわかっていた。
だからこそ、持ち出しで若手の劇団員を連れて
青森の地まで行くことができたのです。
そして、その気持ちが
生徒たちにも先生たちにも伝わったのだと思います。

 
さて、私も来年は今以上に
地域の演劇ワークショップをやっていこうと思っています。
お金が出るにこしたことはありませんが無償でもOKです。
そして、来年の今頃、如月さんにご報告したいと思います。

葛飾区のみなさん、もしくはやむにやまれぬみなさん、
ご依頼をお待ちしています。

今日は如月さんの命日。
また1年、前を向いて生きて行きたいと思います。

12/23(月・祝)「ギルドの作業場報告会&鍋!」があります

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今年、演劇デザインギルドの新たな挑戦として、
計6回の「ギルドの作業場」を行ってきました。
テーマは「原発のある国に住む私たちとその暮らし」です。


私自身はそのうち半分の回の企画と進行をやりました。


こういう機会でないとできまいと思い、
ボアールの新聞演劇の方法を試したり、
水元公園を放射線測定器で測ってから
詩をつくったり
してみました。

なので、この半年間で、
原発や放射能に対する考え方が大きく深まりました。
特に外部被曝よりも
食品の内部被曝の進行の恐ろしさに
目が行くようになりました。


当日はギルドのメンバーや参加者、
興味・関心がある方々に集まって、
今回の成果をご報告します。
最後ということで、終了後に鍋会もあります。


お時間がある方もない方もぜひいらしてください。


**********************

「ギルドの作業場報告会&鍋!」

日時:2013.12.23(月祝)14時〜16時 
   その後、準備して鍋会(交流会)をします。
場所:上北沢区民センター

進行:演劇デザインギルド

参加費:報告会1,000円+鍋会1,000円(どちらか片方だけの参加も可です。)

お申し込み・お問い合わせ:info@edg.or.jp

↓詳細は
演劇デザインギルドのHPにて
♪ラブ・ユー立石(先輩&友人柳田さんの人気ブログ)
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