女性の友人を南千住の駅まで送り届けたのち、本日の宿泊所えびすやの門限まであと1時間。友人ともう1軒行こうということで、高架下のお店に狙いをつけ、扉に手をかけようとしました。すると、お店の人に慣れた手つきで、入口の照明を切られました。
仕方なく別のお店に。入ったお店はこじんまりとした居酒屋で、メニューも簡単なものばかり。簡易宿泊所に泊っていそうな若者がふたり、スポーツ新聞を片手にちびちびとお酒を飲んでいます。メニューの脇に翌日の競馬の予想が書いてあったのが印象的でした。

その後、泪橋のセブンイレブンでビールを買い込んで、宿泊所に戻ることにしました。一応、長期滞在の宿泊者に遠慮して、ビールは発泡酒。つまみは誰でも取りやすいようにとチーズたらを選びました。ふたりでお酒を飲み、あわよくば、だれかを巻き込んで友だちになってしまおうと思ったのですが、えびすやにはそんな交流スペースがありません。相部屋とは言え、個室のようなベッドで宿泊者同士の交流があるのかどうか気になります。結局、友人は煙草を吸うこともあり、喫煙スペースで立ちながら三次会を始めました。

彼とは去年の春にやった立石での演劇ワークショップで知り合いました。自分よりかなり年上のお兄さん?で趣味で下町を中心としたまち歩きを仲間たちとやっています。その歩き方がおもしろいのです。
彼はまず行ったことがないところを3日かけて調べ上げる。歴史・地理からお店、名物、名所にいたるまで。さらにはグーグルのストリートビューなんかも利用して、徹底的に疑似体験をしておきます。そして、まち歩き当日、仲間たちといっしょに歩きながら、地元の人顔負けの案内をするというようなことをやっていたらしいのです。
立石も自分の個人ブログを見つけて来たらしいのですが、そのときのテーマは下調べをせずに地元の人(つまり自分たち)と歩くことだったそうです。幸い、立石のまち歩きと演劇ワークショップが意外とおもしろかったようで、それ以来、頻繁に立石に足を運んでもらっています。

その夜、彼はお酒を飲んでいるせいか、周りを気にしないたちなのか、声の調節がうまくできないのか、声が大きいのです。それとなく静かにするように合図を送るのですが、あまり変わらず、とうとう、
どこかの部屋から「全然眠れねぇーじゃねぇか!」とお怒りの声がしてきました。しかたなく、お酒を持って、10時以降使用ができなくなっている浴室へと移動。三次会を続けます。

すると、浴室の脇にある誰も入っていないはずのトイレから物音が。トイレのドアに向かって、カタカタと足音が近づいてきます。明らかに人がこちらに向かってきます。バタンとドアが開きました。





若い男性がひとり。
「こんばんは」門限に間に合わず、トイレから入ってきた人でした。
こんな抜け道があるのですね。その日は1時半でお開き。
泊まる用意をなんにもしてこなかったので、服も着替えずにベッドに戻って休みます。一応、財布は枕の下に。なぜか靴下を片方だけ脱いで。いつの間にか眠ってしまいました。健康的な就寝です。