7月9日、市民活動支援センター主催、
私の担当事業「葛飾版社会起業塾」が終了した。
6月25日〜7月9日。3時間5コマの講座。
今回の講座はNPO法人NEWVERYの「トキワ荘プロジェクト」を主軸に据えた。

講師は事務局長の菊池健さん。
4月に事前打ち合わせで、
豊島区雑司ヶ谷にあるNPO法人NEWVERYにうかがった。
ごく普通の住宅街にある一軒家が事務所。
都会のビルの中に事務所を設けないところは、
いかにも新進気鋭のNPOらしい。
一緒に準備をしていく中で、
躍進を続けている事業型NPOの息吹が随所に感じられた。
私たちも同じ民間なれど、葛飾区の指定管理者であるため、
大枠は役所のルールで運営されている。
「あ、これに慣れるといかんな・・・」という
ピリっとしたものを感じ、すごくよい刺激となった。

私は「トキワ荘プロジェクト」は、
次のようなニーズをうまくとらえた事業だと思っていた。

★入居者不足に困っている古いアパートの大家さんのニーズ

★地方から東京に出てきて、働きながら漫画家を目指す若者にニーズ

大家さんは安定した収入が入ってくると同時に、
若い人たちを育てるNPOに協力することで社会貢献ができる。

若者たちは安い家賃で済むため、アルバイトをする時間を
漫画を描くことにあてられる。
また同じ条件で、プロを目指す若者がいるため、
よい刺激を受けられる。

代表の山本氏の著作を読んでいた私の予想は大方あっていた。
しかし、大きく違っていたのは、漫画家が入居する場所。
「古いアパート」ではなく、
「一軒家」を共有空間込みのシェアハウスの形で使っていた。

シェアハウスであることで、
一般的にコミュニケーションが苦手とされる若者が
さらにコミュニケーションをとりやすくなるしかけがある。

今回は実際に葛飾にあるトキワ荘を訪れて、
各部屋を見させてもらい、漫画家さんに話をうかがった。

私が一人の若者に「トキワ荘に入ってよかったことは?」と聞いたら、
「自分より上のレベルの漫画家と一緒に住むことで、
漫画界における自分の場所がわかったことですね。
私自身の作品自体も変わりました」と答えてくれた。


この一言から、事業全体の勢いみたいものが感じられた。
その後、大家さんにも話をうかがった。
NPO法人NEWVERYへの信頼感みたいのものが伝わってきた。

ビジネスモデルとして秘密は、
受講生のみの特典ということでここには書かず。


社会問題を解決するための時間を最短にしうる資源を適切に選び、
協力者の共感を丁寧に紡いでいく社会起業家の手法。

時代が変わりつつあること、その中での社会起業の可能性を
受講生とともに再認識した講座となった。