ふっきーの演劇ワークショップ日誌

演劇ワークショップと言ってもいろいろ。自分の考える「演劇」や「ワークショップ」を、現場だけでなく率直な言葉で発信していきたいと思い、このブログを作りました。が、最近は地元葛飾区立石の関係の発信が多くなってきております。

立石−演劇

呑んべ横丁はしごツアーができたわけ

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当初、呑んべ横丁が怖かった。
どのくらい怖かったかというと、
できれば近寄りたくないくらい。


でも、なんで近寄ったかというと、
もっとも立石らしい場所のひとつだったから。
そして、京成立石駅が高架化になったとき、
仮線用地として一番初めになくなる場所だから。



2007年、初めて足を踏み入れた。
地元の私でも怖い場所だった。

驚いた。
アカカンバンの文字、
薄汚れた看板、ドアにたくさん付いたシール、
お店ごとに微妙に違う装飾・・・。
遺跡みたいだった。
どうして残っているのかわからないぐらい、
昭和の匂いであふれていた。

そして、よその人を案内するようになると、
みんなも仰天するぐらい驚いてくれた。


魅力的な場所だということはわかった。
だとすれば、
自分たちらしい方法できちんと知り、
記録するだけだ。
再開発に関わる人たちは賛成反対問わず、
この部分が弱いと思っていた。


だから、一緒に活動していた建築士の安井さんは、
実測調査という形で立面図に、
私はお店を取材をして
「聞き書き」+「演劇」にしようと決めた。

後者は山崎まどかさんの協力を得て、
全店舗のアンケート調査+5店舗の演劇を発表する
『呑んべ横丁を物語る日』として結実する。

↓参照
『呑んべ横丁を物語る日』御礼&当日レポート

でも、発表が市民活動支援センターだったため、
実際に取材をしたママたちは
半分ほどしか見に来てくれなかった。
*来てくれたママの中には泣いてくれた人もいたのに・・・。


「取材劇」の方法は、
取材者が一緒に見てくれることで、
二重三重の面白さを発揮する。

なので、翌2009年は、取材した場所で本人の目の前で
演じてしまおう!と呑んべ横丁だけでなく、
立石の町中を歩いて演劇をする
「立石散策劇場」をやった。

↓参照
『立石様万華鏡コース』その1〜駅の立石様〜

そして、2012年。
「葛飾散策劇場」のコースのひとつとして
「呑んべ横丁はしごツアー」をやった。
断トツの人気コースになった。


ツアーの演劇には、
長年、ママと自分がつくってきた関係が表現されている。
私が面白い、すごいと思ったママたち。

そんな人たちを私が得意な方法で表現をするのだから、
つまわないわけがない。(と言いきってしまおう!)


きっと将来、呑んべ横丁はなくなる。
ここでいろいろな伝説を残してきた、
一生懸命お店を営んできたママたちや店主もいなくなる。

そんなとき、この演劇やツアーの意味は
もっとはっきりわかることになると思う。


町は建物ではなく、人でできているのである。

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お時間ある方、これからも時々やるので、
見に来てくださいませ。

『呑んべ横丁はしごツアー』も開始!

9月12日。
初の呑んべ横丁はしごツアーの日。
参加者6名+関係者1名+取材1名。

待ち合わせ時刻は19時。
京成立石駅が帰宅客やら、
一杯ひっかけ客やらで、
最もごった返す時間です。


私の衣装はソムリエ仕様。
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*写真は後から撮影。

念には念を入れて、ソムリエナイフまで
ポケットに忍ばせておきました。
手にはすごく目立つ「葛飾散策劇場」の旗。
旗を持って、一人ぽつねんと立っている姿は、
何かの罰ゲームのように見えたことでしょう。
沢山の人がふりかえって見ていきます。
いやぁ、最初の方が来るまでは
冷や汗を沢山かきました。


集まったみなさんに
簡単な自己紹介をしてもらった後は、
夜しか歩けない立石の飲み屋街を散策。


「ブラタモリともやサマみたいですねぇ」と
みなさんのワクワクする顔を後ろに、
細い路地を案内していきました。


呑んべ横丁に到着すると、しばし自由行動。
昭和遺産呑んべ横丁をじっくり見てもらいます。
外側から見る呑んべ横丁の建物も十分面白いんです。


そして、午後7時30分から店内へ。
呑んべ横丁の中でも、スナックらしい
個性的な3軒を選ばせてもらいました。
「伯爵」「知花子」「BARニュー姫」

サービスは各店舗にお任せですが、
どのお店もしっかりとお酒を出してきてくれます。
なので、飲める方は3杯は飲めます。


そして、各30分の間に、
演劇紹介と、
ママと、または参加者同士の交流が繰り返されてきます。
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演劇では。

スナックをやり始めたきっかけ?
なぜ呑んべ横丁でやったか?
呑んべ横丁はどのように変わってきたか?

などを丹念に取材しています。
三者三様の物語。

涙を流した人もいました。
扉を開けてみて、初めてわかる物語。

2008年に「呑んべ横丁物語」をやったときから、
呑んべ横丁で上演して、
その場でママさんたちのことを
紹介したいとずーっと思ってきました。

ようやっと一つの夢が叶いました。
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※現在、19日(水)残1名。26日(水)キャンセル待ちです。
  呑んべ横丁以外も面白いので、ぜひお越しください!

『葛飾散策劇場』始動!

9月8日(土)。葛飾散策劇場初日。
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参加者のほとんどが立石に住んでいたり、
通勤で使っていたり、出身だったりと
関係がある人たちばかりでびっくり!
※写真のSDカードを忘れ、
 サポートの方に撮ってもらったため、
 演劇の写真は掲載できず・・・。


『立石様の謎を追え 地と血をめぐる物語』
参加者4名+サポート1名+不思議な見守り人?1名。

駅の中の立石様がスタート地点。

あらかじめ立石様の謎をいくつか出して、
丁寧に追っていくことにしました。


立石様って、将来にかけての
葛飾を暗示する上ですごく大事です。
誰でも「なぜ?」と思うことの
シンプルな答えを私なりに用意してみました。



その結果?
「実際に立石様を掘ればいい」なんて過激な意見も
参加者の中から飛び出しました。


さらに、
血液銀行で働いていた人の証言もご紹介します。


ある地点で、
立石の地と血がつながるようになっています(笑)


最後は栄屋でお待たせランチタイム。
初代店主の江口さんに、
血液銀行とのつながりや、
立石様近辺の風景がどのように変わってきたかをうかがいました。
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「立石クラシックス」
参加者6名+スタッフ1名。

その名の通り、
仲見世商店街、呑んべ横丁、スナック街という、
立石を構成する上で、欠かすことのできない
三つの場所をおさえていこうというコース。


道中、こんな「あるもの」も見つけました。
なにかわかるかなぁ〜。
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途中、昔の写真を、取材をした地域の人にお見せしたら、
すごく驚いていただきました。

ある参加者は「あれがすごくよかった」
と印象に残ったようです。


いくつかの不思議な出会いがあり、
立石の人たち全員が
参加者のみなさんを迎えてくれているような
幸福な時間を創り出すことができました。


最後はスナック博多。
名物のすいとん鍋をみんなでいただきます。
私はママの苦労話を紹介したほか、
ご本人には、赤線時代の女性の悲しい話を話してもらいました。
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「今回のはズシンと来た」
「立石を自慢できるようになった」
「モヤモヤしていた部分がすっきりした」
などという感想をいただきました。


今週はどうなることか。

葛飾経済新聞さんに紹介されました&参加者申込み状況

演劇で街を紹介する「葛飾散策劇場」開催へ−立石の魅力に迫る
http://katsushika.keizai.biz/headline/777/


*演劇デザインギルドは、企業組合で団体名です。
 この書き方だと、職業の名前のような(笑)


○近日中のコースの参加者申込み状況です。


9月8日(土)午前
A.「立石様の謎を追え 地と血をめぐる物語」 残7名
B.「立石クラッシクス」残4名


9月9日(日)午前
C.「立石働き方大図鑑」残9名

*ここが成立していません!
  2名いらしてくだされば、じっくりご案内できます。
*働き方に悩んでいる方、就活中の学生の方、
  立石で起業を考えている方などにおすすめです。

9月12日(水)夜間
D.「呑んべ横丁はしごツアー」残2名

ご興味がある方はぜひお申し込みください。
http://blog.livedoor.jp/happyfield/archives/51939501.html

呑んべ横丁で演劇の稽古

KIF_3523(呑んべ横丁夜)

昨晩。豪雨の中の呑んべ横丁のとあるお店。

そんな日は、お客さんもなかなか来ず。
ママとふたり。

演劇の稽古をやりました。


と言っても、立ち稽古や小道具があるわけではなく、
取材をした「聞き書き」を読んでみて、確認をしていっただけ。

でも、これが面白いんです。

「その言葉の言い方は違うんじゃない」
「私はこのときね、こういうお客さんを思い出していたの」

一語一句、意味が通っているか、
言葉が生きているかどうかを丁寧に確認していきます。

私は34年間の経験をもとに、
表現をできるかを試していきます。


私もママもお酒抜きでの真剣勝負。

数年の間に、
地元でこんなことができるようになったのだなぁと
感慨深い時間でした。

『葛飾散策劇場 立石働き方大図鑑』のリハーサル終了

友人二人に付き合ってもらい、
リハーサルをやらせてもらいました。


全員知り合いなのに、
冒頭の自己紹介まで丁寧に付き合ってもらいました。



今回は働き方ということで。


立石で住みながら、働いている人たち4人のお話
+ひとつの場所についてのお話がメインのコースです。


途中、スコールのような雨に遭遇し、しばし雨宿り。
ここ1か月、こんなことはなかったのに、
雨男の私ならではのハプニングです。



途中、演劇をやりながら、
ニコ生に初出演するという出来事もありました。
立石で最近有名な某所です(笑)

「あ、これが演劇の人か〜!」とか、
書かれているのをちらっと見ました。
あとは怖くて見られませんでした。


4人の働き方を並べると、
「お客さんを喜ばせたい」とか「本物をつくりたい」とか、
シンプルな想いが見えてきます。


私自身、刺激をもらうコースになっているのを再確認しました。


最後は玄庵さんで、
創作料理の試食会にお邪魔させてもらう、嬉しいハプニングつき。
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そばクレープにイチゴ、リンゴ、セロリの和え物を包んだり、
チーズとひき肉?が入ったグラタン風の料理、
アボガドの天ぷらなどをワインと一緒にいただきました。
贅沢な午後を過ごさせてもらいました。

Barニュー姫のこと

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立石の町の中の一角。

時代に忘れられたように
昔ながらのスナック長屋が並んでいる。
夜の帳が下りると、
一店、また一店ネオンがつきだす。


立石の呑んべ横丁。


2008年、仲間たちと呑んべ横丁の一軒一軒をたずね、
お酒を飲み、店内の写真を撮りまくり、
そのうち、5軒の取材をして演劇をつくった。


4年の間に、5軒のうちの2軒がなくなった。
どちらも歴史があるお店だった。
1軒はけが、もう1軒は病気。


多くの店は
年配のママやマスターが
毎晩からだを張って頑張っている。
何かふとした拍子で店を開けられなくなってしまう。


昨日は9時過ぎに、
私がママを演じた
「Bar ニュー姫」を取材で訪ねた。


お互いのコミュニケーション不足、
私の伝達不足で、
8時から他のお客さんを断わって、
私たちを待っていてくれた。


2008年の誕生日に仲間とプレゼントした、
トレードカラーの紫色のドレスを着て、
待っていてくれた。


「遅いじゃないの!」
怒られた。


このママ。
一癖も二癖もあるんだけれど、
ますます演劇をしたくなってしまうじゃないか。


妙に忘れがたい夜だった。

ローカリズムを超えるには

わが町 (ソーントン・ワイルダー戯曲集)
わが町 (ソーントン・ワイルダー戯曲集)

『わが町』(立石ver)の骨組みを考えている。

この劇の難しいところは、
ひとつの小さな町を舞台に扱いながらも、
見てくれる人に「これってもしかたら私の物語?」というような
普遍性を持たせなければいけないことだ。


一幕が「日常生活」
二幕が「恋愛と結婚」
三幕が「死」となっているが、
現在、地域でこれらを十全に迎えられる人がいるだろうか。


現代の生き方はどんどん多様になってきている。
10代でできちゃった結婚をする人もいれば、
「おひとりさま」なる言葉も出てきて、
シングルライフを満喫する人もいる。
また外国では同性婚まで認められているところもある。
世界の情報を瞬時に受信できるいま、
幸せのあり方の選択肢は無限大だ。

が、1900年代初頭の「わが町」を読めば読むほど、
選択肢の多い現代ほど可能性も広がった分、
生きにくくなっている?と思うこともしばしば。


立石の町の核心を伝えるには・・・。
そもそも核心ってなんだ!?

最近、立石の町のことを考えていると、
同時によその町のことも
考えるざるをえないことに気づいた。
立石の町だけでなく、
よその町から見に来てくれる人も
共感できる普遍性ってなんだろう?

この劇は派手ではないが、地に足をついた凄味がある。
偏狭なローカリズムではない。
これが世界中で上演され続けてきた所以であろう。

ギルド・カフェ〜『立石散策劇場』DVD上映会〜のご報告

先月18日に世田谷の公共施設で
ギルド・カフェ『立石散策劇場DVD上映会』をおこないました。
自分の中で整理をするのに時間がかかったので、
間があいてしまいました。

集まったのは、演劇デザインギルドのメンバーのほか、
世田谷パブリックシアターのスタッフ、
下北沢の再開発の関係者、
世田谷で一緒に劇をつくっている障害者、
その他、町歩き・演劇関係者20名弱の方々です。


やはりいろんな方々から意見をもらうというのはいいものです。
地元の方とは違う意見で、すごく勉強になりました。

『立石散策劇場』のことは去年のブログで
たくさん紹介してきましたから内容は割愛します。

よかった点
・町の人が自分たちは伝えるべき
メッセージを持っているということが確認できた。
・町のガイドを担ってくれる人が増えた。
・見つけた町の魅力がそのまま町に還元されている。
・映像は数年後、すごく貴重な記録になる。

工夫の余地あり
・地図に時間軸があるとよかった。
・時間の関係で町歩きの構成を演出家を立ててやってもよかった?

今後の課題
・継続していくのなら、どういう組織でやっていくか。
・ふっきーの「町のため」という思いは強すぎるのではないか。
理想が高いため、ついて行くのが大変。
・演劇をどういう意図で使っていくか。


たくさんの貴重なお言葉、ありがとうございました。

まだまだ成長できる可能性を実感しました。
もらった言葉を生かしていきたいと思っています。

『立石散策劇場』DVD上映会を終えて。

もう一週間もたってしまいました。
12月16日。『立石散策劇場』のDVD上映会が行われました。
参加者は区内の方を中心に15名。

前回は内々だけの上映会は上演部はほとんどカットなしだったため、
1時間半くらいでしたが、今回は杉田氏が40分くらいにまとめてくれました。
凝縮した分、はみださんばかりに内容が詰まっていてよいです(笑)

自分でも、とうに忘れていて思い出したところが多々ありまして。
例えば、当日、諏訪神社でお祭りをやっているので、
簡単に神社の鳥居を説明して通り過ぎようとしたところ、
見ず知らずの地元のおばさんから
「せっかくお祭りやっているんだから、見せてあげなさい」と言われ、
急きょ、コースに組み入れました。
当然、自分自身も案内というよりは、町歩きの当事者になります。
ツアー客も含めて、当日のハプニングに応じて
各々の視点がころころと変わっていくのが
この劇の魅力だったのではないかなぁと思いました。

反応は上々でした。

終演後は、当日、芝居の会場ともなったスナック博多で交流会。
はるばる来た日芸の学生3人も立石の魅力を堪能していただきました。
今回、去年6月に博多のママさんと出会った
町歩きを一緒にした人が参加してくれました。
縁が縁をつないでいく町歩き・交流会になったのではないかなと思います。
♪ラブ・ユー立石(先輩&友人柳田さんの人気ブログ)
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ふっきー

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