ふっきーの演劇ワークショップ日誌

演劇ワークショップと言ってもいろいろ。自分の考える「演劇」や「ワークショップ」を、現場だけでなく率直な言葉で発信していきたいと思い、このブログを作りました。が、最近は地元葛飾区立石の関係の発信が多くなってきております。

イン・ザ・ダーク

音声ガイド付き映画会を目をつむって楽しめるか

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目が見えない人はどうやって映画を見るのか。
その疑問を解明するチャンスがある映画会が
近所の立石図書館でありました。
今まで、図書館の映画会を見に行ったことはありません。
もし行くとしても、通常のレンタルサービスでは
見られないような貴重な作品をやっていたり、
作品を作った監督や出演者のお話が
セットになっていたりする場合だけでしょう。

今回は作品に特に興味があるわけでもなく、
スペシャルゲストがいるわけでもありません。

でも、行ってみたのは、
飲み仲間の原ミユキさん(通称ハラミさん)
葛飾で初めて音声ガイドをする上映会だったから!
当日行ってみると、会場は大盛況。
定員の50名を超える人でにぎわっていました。
しかも中には、盲導犬と一緒に来ている
視覚障害者の方も複数いらっしゃいました。
*ちなみに私の母親まで偶然いました(笑)

まずはハラミさんが
なぜ音声ガイドをやったかというお話。
以前会った視覚障害者に
「どの作品に音声ガイドがついていたらいいか」を聞いたところ、
「すべての作品」と答えたそう。
その方は「選ぶ自由」がほしいのだそうです。
確かに!
映画館だって、レンタル屋さんに行ったって、
健常者には選ぶ自由が担保されています。
視覚障害者にも、アダルト作品も含めて、
すべての作品が楽しめるように
配慮されている社会こそ、
成熟した社会だと思います。

会場の明かりが暗くなって映画開始。
ハラミさんの音声ガイドを信じて、
目をつむりました。
セリフを邪魔しないように
最低限のガイドが入ってきます。
特に重要なのは「形容詞」と「形容動詞」。
ここに言葉を選ぶハラミさんのセンスが出てきます。
以前、大学の映画の授業で篠崎誠監督が、
「好きな映画を繰り返し見るとき、
目をつむって音だけ聞いてみるのもよい」
と言っていたのを思い出しました。
確かに、ハラミさんの音声ガイドが
演出意図を鮮やかに切り取ってくれるシーンが何度もありました。
しかも他のお客さんの笑い声もよく聞こえます。
視覚的なもので笑っているのか、
それともシチュエーションで笑っているのか、
目をつむるとよくわかります。

約1時間強で終了。
音声ガイドをしたハラミさんに大きな拍手がそそがれました。

終了後、ハラミさんから。
「ポテチの意味、わかった?」と聞かれ、
「ポテトチップスの音が印象的だった」と的外れなことを言った私。
私に不満そうに意味を伝えてきます。
いやいや、それなりに楽しんだのですよ。

でも、今回わかったのは、
目をつむっての鑑賞も、それなりに経験が必要だということ。
ダイアログ・イン・ザ・ダークで、
慣れている視覚障害者が暗闇を案内するように、
楽しむコツがあるのだと思います。

不思議で楽しい視覚障害者体験の1時間でした。

MADUIYA IN THE DARK(まづいや・イン・ザ・ダーク)

1月31日。亀有まづいや来訪。
私がかねがね「行きたい!」と言っていたら、
座・スーパーマーケットの田村啓子さんが聞きつけ、
新年会をすることになった。
総勢7名。


何度も書くが、田村さんは中途の視覚障害者である。
同じような障害者が楽しめる場をつくるために、
亀有を中心に落語会や朗読会、
コンサートなどのイベントを定期的に開いている。

田村さんと飲み会をやるからにはアイマスクを!
目が見える人がアイマスクをすることで、
田村さんたちとコミュニケーションがとりやすくなる。


自己紹介は全員アイマスクをしてやった。
男の人は声で若さがわかるらしい。
自分が来ている服も説明するのだが、
何を着ているか無頓着なので、忘れてうまく説明できない・・・。
言葉が大事なのだ。


まずは名物おでん。

お皿に辛子を取ることから始める。
器とさじを人に持たせてもらい、
手探りで、辛子を移すお皿をさがす。
辛子自体にすくった感触がないので、難しい。
勘で辛子を皿につける。
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まづいやのおでんは規格外に大きく、
ナイフが一緒についてくる(らしい)。
そこで、見えている人が一人分の大きさに切って、
皿まで運んでくれた。
「ここからが勝負!」といきたいところだが、
辛子のつけた皿の位置を忘れてしまう誤算。

対面の田村さんからアドバイスが入る。
「そういう場合は、○時の方向にあるって言ってもらえばいい」


なるほど。

不器用ながらも、
大根、がんも、厚焼玉子、牛すじなどに辛子をつけて頬張る。
ひとつひとつに出汁がしみこみ、美味しい。

調子にのって、一つ実験。
私たちがいたまづいや2階では、
注文はインタホンを通じて、階下にする。
そこで、アイマスクをしたままの私は
みんなのお酒の注文をまとめて、店員に頼むことに挑戦した。

まずは5人ほどのお酒のオーダーを記憶。
その上で、インタホンのある位置まで移動する。
こちらは3メートルほどなので、それほど怖くはない。
が、思っていた以上にインタホンまで高さがあり、
人から言われてようやくインタホンを押すことができた。
私はインタホンが低い位置にあると思いこんでいたのだ。


その後は、もうひとつの名物お好み焼き。
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そして、バター焼き。
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真っ暗闇のまづいやを堪能した一日となった。

水元公園ウォーキング(MIZUMOTO PARK IN THE DARK)

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11月10日。
葛飾の名所のひとつ水元公園で「水元公園ウォーキング」を行った。
ひどい雨が心配されたが、集合時間には晴れていた。
前日からみんなに皮肉を言われ続けた雨男の私・・・。


「私は目が見えない人たちと水元公園を歩いてみたいの。
 だって、あそこは何もないから歩きやすいでしょ。
 みんなで歩けば絶対気持ちがいいから。」

今年2月のかつしか未来づくりフォーラムの際、
座・スーパーマーケットの田村さんが提案した企画だった。


田村さんは視覚障害者でも楽しめる
様々なイベントを企画している方。
ご自身も視覚障害者なのだが、それを逆手にとって、
ポジティブな生き方をされている。
会うたびにパワーをもらう。


私が提案した「TATEISHI IN THE DARK(タテイシ・イン・ザ・ダーク)」に続いての企画である。



参加者は総勢20名。
NPO法人葛飾アクティブ.COM、NPO法人中・西会、
NPO法人自主事業サポートセンター、NPO法人みらくるなど
区内のNPOの人たちも協力・参加をした。


まずは、噴水広場に集まって、あいさつと簡単な自己紹介。
その後、田村さんと私が寸劇仕立てで介助レクチャー。

私が介助者。田村さんが介助を受ける視覚障害者になって、
介助の悪い例を次々にやっていく。

・大声を出す。
・肩をいきなりつかむ。
・言われていないのに、余計なことをする。
・「あれ」「これ」と指示代名詞を使う。
・突然いなくなる。


笑われながら学んでもらう。よしよし、なかなか順調だ。
終わると、視覚障害者と健常者、
アイマスクをした健常者と視覚障害者と一緒についてきた介助者で
ペアになって、交代で歩いてもらった。

あぁ、面白い!続きを読む

TATEISHI IN THE DARK(タテイシ・イン・ザ・ダーク)

5月20日。
立石で「TATEISHI IN THE DARK」を実施しました。
(と言っても、このタイトルは終了後、
 私が思いつきでつけたものです。)

なぜこんなタイトルか。
ご存じの方もいると思いますが、
「DAILOG IN THE DARK(ダイアログ・イン・ザ・ダーク)」というイベントがあります。
暗闇の中を視覚障害者の誘導で
健常者を案内するエンターテイメントです。

私は未体験なのですが、このイベントの模して、
視覚に頼らなかったらどんな立石が見えてくるか?
そんなことを思いついてしまったのでした。

きっかけは、
2月13日に行われた「かつしか未来づくりフォーラム」です。
まちづくり分科会のひとつにゲストスピーカーとして
座・スーパーマーケットの代表の田村啓子さんが参加をしていました。
彼女は視覚障害者で、視覚障害者も健常者と
同じように楽しめるコンサートや落語などのイベントを
区内各所で実施している活動的な方です。

その分科会の中で、私たちのグループは
田村さんと一緒に立石ツアーを実施して見ようと決めたのでした。

17時前に葛飾区役所集合。
田村さんに腕をさわってもらって、ゆるゆると歩き始めます。
田村さんの安全を気にするあまり、
からだに変な力が入っています。
声まで緊張し、いつもとは違った不思議な会話に。
田村さんに大笑いされました。
立石駅前までの道すがら、
建物や歴史なんかをいつも以上に丁寧に説明していきます。
「右手にはタカラトミーの本社。左手には輸入の玩具店があります。」
というようなかんじ。

一軒目は「ミツワ」にしました。
総勢6名。風が心地よい外の席をとれました。
キンキンに冷えたビールにモツ焼き。
ここまではふつうの立石ツアーですが、
みなさんには大いに喜んでもらいました。
二軒目からはちょっと趣向を変えてみます。

会場は、同じく仲見世商店街の「東京屋台」。
老夫婦が頑張っている大好きなお店です。
こちらでは座席につくなり、
みんなでアイマスクをつけました。

いやぁ、怖い怖い。
頼んだ飲み物を誤って、
ひっくり返してしまうような幻想が思い浮かびます。
一度グラスを握るとなかなか離せません。

さすがに全員アイマスクはできずに
見えている人に注意や介助をしてもらって飲食をします。

煙草に挑戦したひとりは、
火がついたかどうか確認しようと、
先端を握ろうとしていたみたい。
見えている人が悲鳴を上げます(笑)

「鳥の唐揚げ」があったのですが、
肉だと思ってとったら、キャベツだったり・・・。
田村さんだけはどちらもバランスよく、
器用に取れたみたい。
ふだんよりも味や匂いにも敏感になります。
香ばしい油の匂いとほどよい塩味。
そして、屋台なので、具体的な町の音も見えてきます。
目の前を通り過ぎるガラガラという台車の音、
こすれあうビンの音。ワンちゃんの吠える声。
お客さんの楽しげな会話。調理をする音。
いやぁ、楽しい。
いつもと違った様子に会話も弾みました。

5月29日(日)にミニ交流会
「かつしか未来づくりフォーラム同窓会」があります。
同窓会ですが、初めての方もぜひお申込みください。
こちらでもツアーの様子を報告したいと思います。

また今後も「○○ IN THE DARK」をやれたら。
田村さんを始め、メンバーで盛り上がっています。
♪ラブ・ユー立石(先輩&友人柳田さんの人気ブログ)
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